JP3962952B2 - 写真画像処理方法及びその装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば撮像素子によりネガフィルム等の写真フィルムから読み取られた写真画像データに対して鮮鋭化処理する写真画像処理方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、写真画像を鮮鋭化するための処理方法として、写真画像データの高周波成分を強調処理する方法が提案されている。即ち、元の写真画像データをf、kを定数、高周波フィルタをhpとして、数7で示す畳込み演算処理を施すものである。
【0003】
【数7】
f’=f+k×(hp*f)
ここに、
*:コンボリューション
【0004】
そして、最も一般的な高周波フィルタとして、図3(a)に示すラプラシアン演算子が知られている。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−247367号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述したように写真画像データに対して一律に高周波成分を鮮鋭化処理するものでは、被写体の状況により却ってノイズが発生するという不都合が生じる場合があった。
【0007】
例えば、図5(a)に示すように、写真の被写体である男性の袴部分の縞模様のような細かい模様を含む画像に対して一律に高周波成分を鮮鋭化処理すると、図5(b)に示すように、モアレが発生する場合があるのである。
【0008】
写真の袴のような縞模様は、一般的には斜めに傾斜した状態で撮影される場合もあり、図4(a)に示すように、そのような場合、xy座標系においてy軸方向の座標y1に対してx座標が偶数位置の画素では輝度値が大きく(明るく)、奇数位置の画素では輝度値が小さく(暗く)なっているときに、少し離れた座標y2に対するx座標が奇数位置の画素で輝度値が大きく(明るく)、偶数位置の画素で輝度値が小さく(暗く)なる。そして、座標y1、y2の中間位置では輝度値が大きい(明るい)画素と小さい(暗い)画素が混在して中間的な輝度値の画素が並ぶようになる。
【0009】
このような写真画像に従来の高周波強調処理を施すと、図4(b)に示すように、座標y1、y2の位置では暗い画素と明るい画素の輝度差は大きくなるが、中間的な位置では高周波成分が弱いので輝度値が変化しない。座標y1、y2のような暗い画素と明るい画素が交互に表れる部分と、輝度差がほとんど無い部分では、平均輝度が同じであっても見た目の明るさが大きく異なり、輝度差が無い部分との見た目の明るさの差は、縞模様を作っている暗い画素と明るい画素の輝度差が大きいほど顕著になる。このような部位に高周波強調処理を施すと、この見た目の明るさを強調することとなりモアレが発生してしまうという問題点があった。
【0010】
上述した数7による高周波成分の鮮鋭化処理に代えて、中周波成分に対して鮮鋭化処理を施すと、細かい模様を含む画像部位は鮮鋭化されず、例えば画像中の色の境界部などを鮮鋭化することができるが、この場合には、そのような色の境界近傍にある細かい模様が強調されず、判別できなくなるという不都合がある。
【0011】
本発明は、上述の従来欠点に鑑み、写真画像データに対してモアレの発生を招くことなく鮮鋭化処理可能な写真画像処理方法及びその装置を提供する点にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、本発明による写真画像処理方法の第一の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請求項1に記載した通り、撮像素子で読取られた写真画像データfに対して数8に基づき第一のラプラシアン演算手段により所定の高周波成分を鮮鋭化処理する高周波成分処理工程と、数9に基づきガウシアン演算手段により所定の中周波成分を平滑化処理した後に前記第一のラプラシアン演算手段よりもカーネルサイズの大きな第二のラプラシアン演算手段により鮮鋭化処理する中周波成分処理工程と、数10に基づき前記写真画像データfを変換処理する画像鮮鋭化処理工程とを備えてなる点にある。
【0013】
【数8】
h=hp*f
ここに、
*:コンボリューション
h:高周波成分
hp:高周波成分用ラプラシアンオペレータ
【0014】
【数9】
m=mp*(lp*f)
ここに、
*:コンボリューション
m:中周波成分
mp:中周波成分用ラプラシアンオペレータ
lp:ガウシアンオペレータ
【0015】
【数10】
f’=f+k×e
ここに、
Sig(x)はxの符号、Abs(x)はxの絶対値、
Min(x,y)はx,yの内の最小値をそれぞれ示すものと定義し、
eの符号:Sig(e)=Sig(h)
eの絶対値:Abs(e)=Min(Abs(h),t×Abs(m))
t,k:定数
【0016】
上述した各処理工程に基づいて写真画像の鮮鋭化処理を行なうと、図5(c)に示すように、例えば画像中の袴の縞模様のように細かい模様の部分では、中周波成分がほとんど無いために鮮鋭化されず、従ってモアレの発生が阻止されるが、例えば画像中の髪の毛の黒い領域とベージュ色の壁の領域の境界など、色が異なる領域の境界では高周波成分と中周波成分の両方が存在するために鮮鋭化され、その境界近傍にある細かい模様も強調され、判別可能となるのである。
【0017】
即ち、写真画像に対して鮮鋭化処理を施すに際して、元の写真画像よりも画素値を大きくするか小さくするかが高周波成分処理工程における結果の符号Sig(h)により決定され、画素値を増減する変化量が高周波成分処理工程の結果の絶対値Abs(h)と、中周波成分処理工程の結果の絶対値Abs(m)と定数tの積のうち小さい方の値に決定されるのである。尚、ここで定数tの値は、特に限定されるものではなく、対象とする写真画像に応じて決定すればよいが、0<t≦1の範囲で決定されることが望ましい。
【0018】
上述の写真画像処理方法を具現化した本発明による写真画像処理装置の第一の特徴構成は、同欄請求項2に記載した通り、撮像素子で読取られた写真画像データfに対して数8に基づき第一のラプラシアン演算手段により所定の高周波成分を鮮鋭化処理する高周波成分処理部と、数9に基づきガウシアン演算手段により所定の中周波成分を平滑化処理した後に前記第一のラプラシアン演算手段よりもカーネルサイズの大きな第二のラプラシアン演算手段により鮮鋭化処理する中周波成分処理部と、数10に基づき前記写真画像データfを変換処理する画像鮮鋭化処理部とを備えてなる点にある。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。図1に示すように、写真画像処理装置は、フィルムから画像を読み取りメモリに記憶する写真画像入力部1と、写真画像入力部1から入力されたカラー画像データに対して所定のデータ処理等を施す画像データ処理部2と、処理後の画像データに基づいて印画紙を露光する露光ヘッドを備えた画像露光部3と、露光された印画紙を現像処理する現像処理部4と、現像処理後の印画紙をコマ単位で切断して排紙する排紙部5と、上述した各機能ブロック全体を統合して作動制御するシステム制御部6とを備えて構成される。
【0020】
前記写真画像入力部1は、例えば現像済みの135カラーネガフィルム10の各コマを読取位置に間歇的に搬送するフィルム搬送部11と、フィルム10の各コマの画像を読み取る画像読取部12とからなり、前記フィルム搬送部11は、巻取ローラ111と、巻取ローラ111を回転駆動するフィルム搬送モータ112と、フィルム搬送モータ112を制御するフィルム搬送制御部113とを備えて構成され、前記画像読取部12は、フィルム10の下部に配置された光源114と、光源114の発光強度を制御する光源制御部115と、二次元CCDを備えた撮像素子116と、撮像素子116による画像の読取制御を行なう読取制御部117と、フィルム10の各コマ画像を撮像素子116の受光面に結像させるレンズ117と、フィルム10とレンズ117間に設けられ、フィルム10の画像をGRBの3色に分離する光学フィルタ118と、光学フィルタ118を切替駆動するフィルタ駆動モータ119と、フィルタ駆動モータ119を駆動制御するフィルタ切替制御部120と、撮像素子116で読み取った画像信号をデジタルデータとして記憶する画像データ記憶部121とを備えて構成される。前記画像データ記憶部121は、撮像素子116で読み取られたRGB夫々のアナログ画像信号を16ビットの階調レベルでRGBのデジタル画像データに変換するA/D変換器122と、A/D変換器122により変換されたRGB三色のデジタル画像データをコマ単位で格納するRAM等でなる画像バッファメモリ123とを備えて構成される。
【0021】
前記画像データ処理部2は、画像バッファメモリ123に格納されたコマ単位の画像データに対してカラー補正、階調補正、後述の鮮鋭化処理等の各種の補正処理やレイアウト処理等の所定の処理を実行する際に使用するテーブルデータ等を格納するテーブルメモリ20と、前記画像バッファメモリ123に格納された画像データを読み出してカラー補正処理、諧調補正処理、鮮鋭化処理等のデータ変換処理を実行する画像処理用CPUを備えた画像データ変換処理部21と、画像データ変換処理部21による画像データの変換処理に用いられ、変換された画像データがコマ単位の最終画像データとしてRGBの色毎に区画された領域に格納される画像処理メモリ22と、最終画像データの1ライン分の画像データを一時記憶するラインバッファメモリ23等を備えて構成される。
【0022】
前記画像露光部3は、ロールカセット30に巻回されている長尺状の印画紙31を搬送モータ37により露光ステーション33に向けて所定の搬送速度で搬送する印画紙搬送制御部38を備えた印画紙搬送部32と、露光ステーション33に搬送された印画紙31に対して露光走査するPLZT方式の露光ヘッド34と、露光ヘッド34を駆動制御する露光ヘッド制御部35と、ラインバッファメモリ23からの画像データを印画紙31の搬送速度に同期した所定のタイミングで露光ヘッド制御部35に出力する露光制御部36とを備えて構成される。
【0023】
前記現像処理部4は、現像液等の現像処理液が充填された処理槽40と、露光済みのロール印画紙31を処理槽40内に搬送して、現像、定着、漂白の各処理がなされたロール印画紙31を前記排紙部5に搬送する搬送制御部を備えて構成され、前記排紙部5は、現像処理部4で現像処理されたロール印画紙31を幅方向に切断して1コマ単位に分割するカッター50と、カッター50を駆動するカッターモータ51に対する駆動制御や、切断された印画紙31を装置外部に排出制御する排紙制御部52とを備えて構成される。
【0024】
前記システム制御部6は、制御用CPU、制御プログラムが格納されたROM、データ処理用のRAMと、各機能ブロックに対する制御用信号入出力回路を備えて構成され、前記制御プログラムに基づいて各機能ブロックが統合制御される。
【0025】
以下に、前記画像データ変換処理部21の主要な機能ブロックの構成及びその処理内容を図2に基づいて説明する。図2に示すように、前記画像データ変換処理部21は、前記画像データ記憶部121に記憶された対象フィルムの写真画像データに対して、平均的な戸外の被写体はネガ全体の色を混ぜ合わせると灰色に近くなるというエバンスの定理に基づいて読み込まれたフィルム1本分の平均画像濃度に基づいて読み込まれたRGB各画素データを変換処理するカラー補正処理部210と、補正後の画像データに対して諧調性補正を行なうスキャナ補正部220と、フィルム画像を出力サイズに調整する倍率変換部230と、上述した各処理後の写真画像データfに対して鮮鋭化処理を行なう鮮鋭化処理部270などを備えて構成してある。
【0026】
前記鮮鋭化処理部270は、数11に基づき第一のラプラシアン演算手段により所定の高周波成分を鮮鋭化処理する高周波成分処理部240と、数12に基づきガウシアン演算手段により所定の中周波成分を平滑化処理した後に前記第一のラプラシアン演算手段よりもカーネルサイズの大きな第二のラプラシアン演算手段により鮮鋭化処理する中周波成分処理部250と、数13に基づき元画像データfを変換処理する画像鮮鋭化処理部260とから構成される。
【0027】
【数11】
h=hp*f
ここに、
*:コンボリューション
h:高周波成分
hp:高周波成分用ラプラシアンオペレータ
【0028】
【数12】
m=mp*(lp*f)
ここに、
*:コンボリューション
m:中周波成分
mp:中周波成分用ラプラシアンオペレータ
lp:ガウシアンオペレータ
【0029】
【数13】
f’=f+k×e
ここに、
Sig(x)はxの符号、Abs(x)はxの絶対値、
Min(x,y)はx,yの内の最小値をそれぞれ示すものと定義し、
eの符号:Sig(e)=Sig(h)
eの絶対値:Abs(e)=Min(Abs(h),t×Abs(m))
t,k:定数
【0030】
ここで、本実施形態では、高周波成分処理部240により演算されるラプラシアンオペレータhpは、図3(a)に示すように、カーネルサイズ3×3のオペレータが採用され、中周波成分処理部250により演算されるラプラシアンオペレータmpは、図3(b)に示すように、ラプラシアンオペレータhpよりも大きなカーネルサイズ5×5のオペレータが採用され、ガウシアンオペレータlpは図3(c)に示すオペレータが採用される。定数kの値は強調の程度を規定する値で適宜設定可能であるが、通常は数13で採用されるオペレータの重み係数の和が1になるように設定され、定数tは対象とする写真画像に応じて0<t≦1の範囲で決定される。
【0031】
このように鮮鋭化処理された画像データが最終の出力画像データとして画像処理メモリ22に格納される。
【0032】
上述の実施形態では、第一のラプラシアン演算手段により鮮鋭化処理される所定の高周波成分として、2〜3画素単位の周期で濃淡が現れる画像を対象とし、第二のラプラシアン演算手段により鮮鋭化処理される所定の中周波成分として、4〜6画素単位の周期で濃淡が現れる画像を対象としているが、本発明は、このような値に限定されるものではなく、出力される写真画像の特性に合わせて適宜設定することができる。その場合には上述した図3の各演算子もそれに応じて変更する必要がある。しかし、カーネルサイズを大きくすると、それだけ長い演算時間が必要となるので合理的に設定する必要があることはいうまでもない。
【0033】
本発明による写真画像処理方法及びその装置は、特にデジタル露光方式の写真処理装置に好適なものであり、上述の実施形態では、PLZT方式の露光ヘッドを採用したものを説明したが、露光ヘッドはレーザー方式FOCRT方式等各種のデジタル露光ヘッドに適用可能である。また、上述した実施形態に限定されるものではなく、課題を解決するための構成の欄に記載された特徴構成及びそれらの組合せの範囲で適宜構成することができるものである。
【0034】
さらに、本発明による写真画像処理方法及びその装置は、撮像素子によりネガフィルム等の写真フィルムから読み取られた写真画像データに対するものを説明したが、デジタルカメラなど撮像素子を介して撮影された写真画像データに対しても適用可能である。
【0035】
【実験例】
図5(a)に示す元写真画像、及び、その要部を拡大した図6(a)に示す元写真画像に対して、図3に示す各演算子を用いて上述の数11,12,13の演算処理を施した結果を図5(c)及び図6(d)に示し、図3(a)に示す演算子を用いて高周波成分に対してのみ鮮鋭化処理を施した結果を図5(b)及び図6(b)に示し、中周波領域のみ図3(b)に示す鮮鋭化処理を施した結果を図6(c)に示す。
【0036】
その結果、高周波領域のみの鮮鋭化処理ではモアレが発生し、中周波領域のみの鮮鋭化処理では細かい模様が見づらくなることが確認され、本発明による方法では、画像中の袴の縞模様のように細かい模様の部分では、中周波成分がほとんど無いために鮮鋭化されず、従ってモアレの発生が阻止されるが、画像中の髪の毛の黒い領域とベージュ色の壁の領域の境界など、色が異なる領域の境界では高周波成分と中周波成分の両方が存在するために鮮鋭化され、その境界近傍にある細かい模様なども強調され、すっきりとした写真画像が得られることが確認された。
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明によれば、写真画像データに対してモアレの発生を招くことなく鮮鋭化処理可能な写真画像処理方法及びその装置を提供することができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】写真処理装置の機能ブロック構成図
【図2】画像データ処理部の機能ブロック構成図
【図3】各種演算子の説明図
【図4】モアレ発生のメカニズムの説明図
【図5】本発明による鮮鋭化処理の説明図であり、(a)は元の写真画像、(b)は高周波成分の鮮鋭化処理がなされた写真画像、(c)は本発明による鮮鋭化処理がなされた写真画像
【図6】本発明による鮮鋭化処理の説明図であり、(a)は図5(a)の要部を拡大した写真画像、(b)は(a)に対して高周波成分の鮮鋭化処理がなされた写真画像、(c)は(a)に対して中周波を強調した写真画像、(d)は(a)に対して本発明による鮮鋭化処理がなされた写真画像
【符号の説明】
1:写真画像入力部
240:高周波成分処理部
250:中周波成分処理部
260:画像鮮鋭化処理部260
270:鮮鋭化処理部
Claims (2)
- 撮像素子で読取られた写真画像データfに対して数1に基づき第一のラプラシアン演算手段により所定の高周波成分を鮮鋭化処理する高周波成分処理工程と、数2に基づきガウシアン演算手段により所定の中周波成分を平滑化処理した後に前記第一のラプラシアン演算手段よりもカーネルサイズの大きな第二のラプラシアン演算手段により鮮鋭化処理する中周波成分処理工程と、数3に基づき前記写真画像データfを変換処理する画像鮮鋭化処理工程とを備えてなる写真画像処理方法。
*:コンボリューション
h:高周波成分
hp:高周波成分用ラプラシアンオペレータ
*:コンボリューション
m:中周波成分
mp:中周波成分用ラプラシアンオペレータ
lp:ガウシアンオペレータ
Sig(x)はxの符号、Abs(x)はxの絶対値、
Min(x,y)はx,yの内の最小値をそれぞれ示すものと定義し、
eの符号:Sig(e)=Sig(h)
eの絶対値:Abs(e)=Min(Abs(h),t×Abs(m))
t,k:定数 - 撮像素子で読取られた写真画像データfに対して数4に基づき第一のラプラシアン演算手段により所定の高周波成分を鮮鋭化処理する高周波成分処理部と、数5に基づきガウシアン演算手段により所定の中周波成分を平滑化処理した後に前記第一のラプラシアン演算手段よりもカーネルサイズの大きな第二のラプラシアン演算手段により鮮鋭化処理する中周波成分処理部と、数6に基づき前記写真画像データfを変換処理する画像鮮鋭化処理部とを備えてなる写真画像処理装置。
*:コンボリューション
h:高周波成分
hp:高周波成分用ラプラシアンオペレータ
*:コンボリューション
m:中周波成分
mp:中周波成分用ラプラシアンオペレータ
lp:ガウシアンオペレータ
Sig(x)はxの符号、Abs(x)はxの絶対値、
Min(x,y)はx,yの内の最小値をそれぞれ示すものと定義し、
eの符号:Sig(e)=Sig(h)
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t,k:定数
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