JP2003208610A - 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、および画像処理プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、および画像処理プログラムを記録した記録媒体

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JP2003208610A
JP2003208610A JP2002007345A JP2002007345A JP2003208610A JP 2003208610 A JP2003208610 A JP 2003208610A JP 2002007345 A JP2002007345 A JP 2002007345A JP 2002007345 A JP2002007345 A JP 2002007345A JP 2003208610 A JP2003208610 A JP 2003208610A
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image processing
input image
density
sharpening
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JP2002007345A
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Juichi Kuramoto
寿一 倉本
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Noritsu Koki Co Ltd
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Noritsu Koki Co Ltd
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    • GPHYSICS
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ざらつき感が低減された良好な画像のデジタ
ル画像を出力することができる画像処理装置、画像処理
方法、画像処理プログラム、および画像処理プログラム
を記録した記録媒体を提供する。 【解決手段】 入力画像の濃度に基づき出力デジタル画
像において発生するざらつきの度合いを予測する露出判
定部5およびざらつき感予測部6と、ざらつきの度合い
の予測結果に応じて、入力画像に施す鮮鋭化処理の強度
を調整する第2鮮鋭強度演算部7とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえばフィルム
のような写真フィルムに記録された画像の画像データに
画像処理を施して写真焼付装置に供給する画像処理装
置、画像処理方法、画像処理プログラム、および画像処
理プログラムを記録した記録媒体に関する。特に、フィ
ルム粒状ノイズ、電気ノイズ等に起因する出力画像のざ
らつき感を低減する鮮鋭化処理を行う画像処理装置、画
像処理方法、画像処理プログラム、および画像処理プロ
グラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、フィルムに記録された画像を
印画紙に焼き付ける写真焼付装置として、フィルムを介
して印画紙を直接露光するアナログプリンタや、フィル
ムに記録された画像をCCD(charge coupled devic
e)等の撮像デバイスで一旦読み取り、得られた画像デ
ータに基づいて印画紙を露光するデジタルプリンタが種
々提案されている。特に、デジタルプリンタは、画像デ
ータに対して色補正や濃度補正等の画像処理を行う画像
処理装置と組み合わせて用いることで、アナログプリン
タでは実現できないような色補正や濃度補正等を行うこ
とができるとともに、顧客の要望に応じた画像を容易か
つ迅速に得ることができるという利点があり、現在広く
用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、フィルムの
感光層は、ゼラチン層中に微細なハロゲン化銀結晶粒子
が分散されたものである。そして、感光によりハロゲン
化銀から潜像核が生じるとともに、現像によって潜像核
のあるハロゲン化銀粒子が還元されて金属銀粒子にな
る。この結果、均一な露光を受けた部分の画像は、不透
明なゼラチン層の中に黒色の銀粒子が不規則に分散され
たものとなる。このように生じる銀粒子がいくつか集ま
った集合を以下「粒状雲」という。
【0004】したがって、デジタルプリンタがフィルム
から読み取る画像データには、上記のフィルムの粒状雲
に関する情報も含まれている。すなわち、フィルムに記
録された画像中の全画素に対して鮮鋭化処理を行うと、
粒状雲についても鮮鋭化処理が行われる。
【0005】すなわち、鮮鋭化処理により粒状雲が目立
つようになり、画像処理後の画像が見た目にざらざらと
した感じに仕上がり、画質が損なわれるという問題が生
じる。
【0006】特に、フィルムの画像を引き伸ばしてプリ
ントする場合、フィルムの粒状雲も拡大されて出力され
るため、出力画像におけるざらざらとした感じが顕著に
なるという問題が生じる。
【0007】また、フィルム上の画像がアンダー露出で
あって、フィルムがネガフィルムである場合、出力画像
がボヤケてしまうことを防止するため、コントラストを
強くする処理が行われる。このコントラストを強くする
処理によっても、フィルムの粒状雲がより目立つように
なり、出力画像におけるざらざらとした感じが顕著にな
るという問題が生じる。
【0008】一方、フィルム上の画像がオーバー露出で
あって、フィルムがネガフィルムである場合、撮像デバ
イスとしてのCCDがフィルムから読み取る光量が少な
い。したがって、CCDの出力が比較的小さくなり、デ
ジタルプリンタ内部においてもともと発生している電気
ノイズが画像情報中において目立つようになる。このよ
うに電気ノイズが目立っている画像に鮮鋭化処理を行う
とさらに電気ノイズが強調されてしまい、出力画像がい
っそうざらざらした感じになるという問題が生じる。
【0009】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たものであって、その目的は、ざらつき感が低減された
良好な画像のデジタル画像を出力することができる画像
処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、および
画像処理プログラムを記録した記録媒体を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の画像処理装置
は、上記の課題を解決するために、入力画像に鮮鋭化処
理を施してデジタル画像を出力する画像処理装置におい
て、入力画像の濃度に基づき出力デジタル画像において
発生するざらつきの度合いを予測するざらつき感予測手
段と、上記ざらつき感予測手段の予測結果に応じて、入
力画像に施す鮮鋭化処理の強度を調整する鮮鋭強度演算
手段とを備えていることを特徴としている。
【0011】また、本発明の画像処理方法は、入力画像
に鮮鋭化処理を施してデジタル画像を出力する画像処理
方法において、入力画像の濃度に基づき出力デジタル画
像において発生するざらつきの度合いを予測する第1の
ステップと、上記第1のステップの予測結果に応じて、
入力画像に施す鮮鋭化処理の強度を調整する第2のステ
ップとを備えていることを特徴としている。
【0012】本発明の画像処理装置または画像処理方法
は、入力画像に鮮鋭化処理を施してデジタル画像として
出力する。しかしながら、入力画像の濃度の度合いによ
って、出力デジタル画像がざらついてしまう場合があ
る。
【0013】たとえば、入力画像がネガフィルム上のア
ナログ画像である場合、画像全体の濃度が薄い、すなわ
ちアンダー露出であるとフィルムの粒状雲により出力デ
ジタル画像がざらつく。一方、画像全体の濃度が濃い、
すなわちオーバー露出であると、画像処理装置の出力を
小さくする必要があり、画像処理装置内で発生している
電気ノイズを出力デジタル画像の情報中において目立た
せてしまう。その結果、出力デジタル画像がざらついて
しまう。
【0014】そこで、本発明の画像処理装置では、特
に、入力画像の濃度に基づき出力デジタル画像において
発生するざらつきの度合いを予測するざらつき感予測手
段と、上記ざらつき感予測手段の予測結果に応じて、入
力画像に施す鮮鋭化処理の強度を調整する鮮鋭強度演算
手段とを備えている。
【0015】また、本発明の画像処理方法では、入力画
像に鮮鋭化処理を施してデジタル画像を出力する画像処
理方法において、入力画像の濃度に基づき出力デジタル
画像において発生するざらつきの度合いを予測する第1
のステップと、上記第1のステップの予測結果に応じ
て、入力画像に施す鮮鋭化処理の強度を調整する第2の
ステップとを備えている。
【0016】すなわち、鮮鋭強度演算手段により調整さ
れる鮮鋭化処理の強度は、ざらつき感予測手段が予測し
た、出力画像において発生するざらつきの度合いに応じ
て調整される。
【0017】したがって、出力デジタル画像において発
生するざらつきの度合いが大きいと予測される場合は、
鮮鋭強度を小さく調整するように鮮鋭強度演算手段を設
定することができる。このように調整された小さな鮮鋭
強度によって鮮鋭化処理を行えば、フィルムの粒状雲あ
るいは電気ノイズ等によるざらつきを出力デジタル画像
中において目立たないようにすることができる。
【0018】また、本発明の画像処理方法においては、
第1のステップおよび第2のステップにおいて、本発明
の画像処理装置におけるざらつき感予測手段、および鮮
鋭強度演算手段と同じ作用をそれぞれ実現している。
【0019】これにより、ざらつき感が低減された良好
な画質のデジタル画像を出力することができるという効
果を奏する。
【0020】また、本発明の画像処理装置は、上記構成
の画像処理装置において、上記入力画像の濃度が、入力
画像全体の濃度を平均した濃度であることを特徴として
いる。
【0021】また、本発明の画像処理方法は、上記構成
の画像処理方法において、上記入力画像の濃度が、入力
画像全体の濃度を平均した濃度であることを特徴として
いる。
【0022】入力画像の平均濃度は、入力画像の露出を
把握するために適している。また、出力デジタル画像に
おけるざらつきの度合いは、入力画像の露出に影響を受
けやすい。
【0023】すなわち、上記構成の画像処理装置によれ
ば、ざらつき感予測手段は、入力画像の平均濃度に基づ
いて出力デジタル画像におけるざらつきの度合いを予測
するので、より的確にざらつきの度合いを予測すること
ができる。
【0024】また、上記構成の画像処理方法によって
も、第1のステップにおいて、入力画像の平均濃度に基
づいて出力デジタル画像におけるざらつきの度合いを予
測するので、より的確にざらつきの度合いを予測するこ
とができる。
【0025】それゆえ、より良好な画質のデジタル画像
を出力することができるという効果を奏する。
【0026】また、本発明の画像処理装置は、上記構成
の画像処理装置において、上記ざらつき感予測手段が、
入力画像の濃度をx軸、出力デジタル画像にざらつきが
発生する確率(%)をy軸、入力画像が取り得る濃度の
最小値および最大値をそれぞれMIN、MAXとした場
合、座標(MIN,100)と、(a,0)と、(b,
0)と、(MAX,100)とを結ぶことにより作成さ
れるテーブルを用いて(ただしMIN<a<b<MA
X)、入力画像がアンダー露出である確率あるいはオー
バー露出である確率を求める一方、上記のアンダー露出
あるいはオーバー露出である確率を、出力デジタル画像
においてざらつきが発生する度合いであると予測するこ
とを特徴としている。
【0027】また、本発明の画像処理方法は、上記構成
の画像処理方法の上記第1のステップにおいて、入力画
像の濃度をx軸、出力デジタル画像にざらつきが発生す
る確率(%)をy軸、入力画像が取り得る濃度の最小値
および最大値をそれぞれMIN、MAXとした場合、座
標(MIN,100)と、(a,0)と、(b,0)
と、(MAX,100)とを結ぶことにより作成される
テーブルを用いて(ただしMIN<a<b<MAX)、
入力画像がアンダー露出である確率あるいはオーバー露
出である確率を求める一方、上記のアンダー露出あるい
はオーバー露出である確率を、出力デジタル画像におい
てざらつきが発生する度合いであると予測することを特
徴としている。
【0028】すなわち、上記構成の画像処理装置によれ
ば、ざらつき感予測手段は、上記のように簡易に作成さ
れるテーブルを用いて、入力画像が、アンダー露出であ
る確率あるいはオーバー露出である確率を求め、その値
をざらつきが発生する度合いであると予測する。すなわ
ち、簡易な処理で出力デジタル画像に発生するざらつき
の度合いを予測することができる。
【0029】また、上記構成の画像処理方法において
も、上記の画像処理装置と同様の簡易な処理で出力デジ
タル画像に発生するざらつきの度合いを予測する。
【0030】これにより、より簡易な処理によってざら
つき感が低減された良好な画質のデジタル画像を出力す
ることができるという効果を奏する。
【0031】また、本発明の画像処理装置は、上記構成
の画像処理装置において、入力画像に鮮鋭化処理を施す
前に前ぼかし処理を行う一方、上記鮮鋭強度演算手段
は、上記ざらつき感予測手段の予測結果に応じて、入力
画像に施す前ぼかし処理の強度を調整することを特徴と
している。
【0032】また、本発明の画像処理方法は、上記構成
の画像処理方法において、入力画像に鮮鋭化処理を施す
前に前ぼかし処理を行う一方、上記第2のステップにお
いて、上記第1のステップでの予測結果に応じて、入力
画像に施す前ぼかし処理の強度を調整することを特徴と
している。
【0033】上記構成の画像処理装置によれば、出力デ
ジタル画像において発生するざらつきの度合いが大きい
とざらつき感予測手段が予測する場合は、前ぼかし強度
を大きくするように鮮鋭強度演算手段を設定することが
できる。大きな前ぼかし強度によって前ぼかし処理を行
えば、入力画像中における粒状雲あるいは電位ノイズ等
を、出力デジタル画像において目立たなくなる程度まで
ぼかすことができる。
【0034】また、上記構成の画像処理方法は、第1の
ステップおよび第2のステップにおいて、上記構成の画
像処理装置におけるざらつき感予測手段、および鮮鋭強
度演算手段と同じ作用をそれぞれ実現している。
【0035】これにより、ざらつき感がいっそう低減さ
れた良好な画質のデジタル画像を出力することができる
という効果を奏する。
【0036】また、本発明のプログラムは、上記構成の
いずれかの画像処理方法における各ステップをコンピュ
ータに実行させるためのプログラムであることを特徴と
している。
【0037】上記のプログラムによれば、本発明の画像
処理方法をコンピュータに実行させるので、ざらつき感
が低減された良好な画質のデジタル画像を出力すること
ができるという効果を奏する。
【0038】また、本発明の記録媒体は、上記構成のプ
ログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
体であることを特徴としている。
【0039】上記の記録媒体によれば、ざらつき感が低
減された良好な画質の出力画像を得ることができる画像
処理方法を実行するプログラムを、コンピュータに供給
することが容易となるという効果を奏する。
【0040】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について図
1ないし図8に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。
【0041】図1に示すように、本実施形態に係るデジ
タル露光システムは、フィルムスキャナ1と、画像処理
装置2と、写真焼付装置3とを備えている。
【0042】フィルムスキャナ1は、たとえば写真フィ
ルムであるネガフィルムを介して得られる光をCCD
(Charge Coupled Device)等で受光することにより、
ネガフィルムに記録された画像を読み取るとともに、該
画像に応じた画像データをR,G,Bごとに画像処理装
置2に出力する。
【0043】写真焼付装置3は、画像処理装置2からの
画像データに基づいて感光材料である印画紙を露光する
ことにより、印画紙上に画像を焼き付けるデジタルプリ
ンタである。印画紙に露光する露光部としては、デジタ
ル画像データに応じて印画紙への照射光を変調できるも
のであればよく、たとえば、PLZT露光ヘッド、DM
D(デジタルマイクロミラーデバイス)、LCD(液晶
表示装置)、LEDパネル、レーザー、FOCRT(Fi
ber Optic Canthode Ray Tube)、CRT等で構成され
る。
【0044】なお、写真焼付装置3は、ネガフィルムの
スキャニングと印画紙の露光とを両方行うことができる
構成であってもよい。この場合、デジタル露光システム
を画像処理装置2と写真焼付装置3とで構成することに
より、システムの簡素化を図ることができる。
【0045】画像処理装置2は、第1鮮鋭強度演算部4
と、露出判定部(ざらつき感予測手段)5と、ざらつき
感予測部(ざらつき感予測手段)6と、第2鮮鋭強度演
算部(鮮鋭強度演算手段)7と、鮮鋭化処理部8とを備
えている。なお、図1の画像処理装置2は、主に鮮鋭化
処理に関する構成を示したものである。すなわち、画像
処理装置2が一般的に行う色補正、濃度補正、階調変換
等の処理に関する構成は、図1における記載を省略して
いる。
【0046】第1鮮鋭強度演算部4は、出力画像におけ
るざらつき感を抑制することを考慮しない場合の鮮鋭強
度(以下、基本鮮鋭強度とする)を求めるものである。
第1鮮鋭強度演算部4が基本鮮鋭強度を求める手順の詳
細については後述する。
【0047】露出判定部5は、写真フィルムの濃度から
フィルムの露出を判定するものである。ざらつき感予測
部6は、露出判定部5が判定したフィルムの露出に基づ
いて出力画像のざらつき感を予測するものである。上記
の露出判定部5が行う露出の判定、およびざらつき感予
測部6が行うざらつき感の予測の詳細については後述す
る。
【0048】第2鮮鋭強度演算部7は、第1鮮鋭強度演
算部4により求められた基本鮮鋭強度と、ざらつき感予
測部6により求められたざらつき感予測値とから、出力
画像におけるざらつき感を抑制する鮮鋭化処理を行うた
め、基本鮮鋭強度を調整する。第2鮮鋭強度演算部7が
基本鮮鋭強度を調整する手順については後述する。
【0049】鮮鋭化処理部8は、第2鮮鋭強度演算部7
により調整された基本鮮鋭強度に基づき鮮鋭化処理を行
うものである。鮮鋭化処理部8が行う鮮鋭化処理につい
ては後述する。
【0050】上記構成により、本実施の形態における画
像処理装置2は、露出判定部5で判定されたフィルムの
露出と、ざらつき感予測部6で予測されたざらつき感と
に基づいて第2鮮鋭強度演算部7が調整した基本鮮鋭強
度により、鮮鋭化処理部8において鮮鋭化処理を行う。
【0051】次に、上述の(1)第1鮮鋭強度演算部4
が基本鮮鋭強度を求める手順、(2)露出判定部5が行
う露出の判定およびざらつき感予測部6が行うざらつき
感の予測、(3)第2鮮鋭強度演算部7が基本鮮鋭強度
を調整する手順、(4)鮮鋭化処理部8が行う鮮鋭化処
理について、順番に詳細に説明する。
【0052】(1)第1鮮鋭強度演算部4が基本鮮鋭強
度を求める手順 図2に示すように、第1鮮鋭強度演算部4が基本鮮鋭強
度を求める手順においては、先ず、S1にて、フィルム
スキャナ1により画像を読み込まれるフィルムの種類が
判別される。
【0053】具体的には、フィルムがネガフィルムある
いはポジフィルムであるのかを判別するとともに、フィ
ルムの大きさを判別する。フィルムの大きさとしては、
たとえばJIS規格による110フィルム、120フィ
ルム、135フィルム等がある。
【0054】次に、S2にて、フィルムスキャナ1の解
像度を取得する。なお、解像度は、フィルムスキャナ1
におけるズームレンズの倍率に依存して決定されるもの
である。たとえば、ズームレンズの倍率が0.88から2.0
まで変化するとき、解像度は、1200×1800DPI(Dot
Per Inch)から3000×2000DPIまで変化させることが
可能である。すなわち、ズームレンズの倍率が大きくな
るにしたがって、解像度は大きくなるように決定され
る。
【0055】次に、S3にて、拡大率を算出する。拡大
率とは、フィルムスキャナ1におけるCCDの入力画素
数と出力画素数とに依存して決定されるものである。
【0056】このようにS1〜S3にて得られるフィル
ム種と、入力解像度と、拡大率とから、S4にて基本鮮
鋭強度が決定される。
【0057】すなわち、S1にて判定されるフィルム種
類がネガフィルムである場合、基本鮮鋭強度は小さく設
定される。一方、フィルム種類がポジフィルムである場
合、基本鮮鋭強度は大きく設定される。
【0058】また、S2にて取得された解像度が高い解
像度であるほど、出力画像において鮮鋭度を高める必要
があるため、基本鮮鋭強度は大きく設定される。
【0059】一方、S3にて算出された拡大率が大きい
ほど、基本鮮鋭強度は大きく設定される。
【0060】なお、図2のフローチャートでは、S1,
S2,S3のステップを踏んだ後にS4にて基本鮮鋭強
度が決定される旨を説明したが、S1〜S3の順番は、
必ずしもこれに限定されるものではない。すなわち、S
1〜S3のステップは、いずれのステップから初めても
よいし、S1〜S3のステップを同時に行ってもよい。
【0061】(2)露出判定部5が行う露出の判定およ
びざらつき感予測部6が行うざらつき感の予測 露出判定部5は、たとえば図3に示すような判定テーブ
ルを用いて、全体平均濃度からアンダー/オーバー確率
を求めることにより、露出を判定する。なお、アンダー
/オーバー確率とは、フィルム上に記録された画像が、
アンダー露出である確率、あるいはオーバー露出である
確率を表す。
【0062】図3に示すように、上記の判定テーブルに
おいては、フィルム上の画像における全体平均濃度の対
数値が横軸として設定され、アンダー/オーバー確率が
縦軸として設定されている。さらに、判定テーブルの横
軸には、2つの閾値a,b(a<b)が設定されてい
る。
【0063】たとえば、フィルムスキャナ1がネガフィ
ルム上の画像を12ビットのデジタル画像として読み込
む場合について以下に説明する。
【0064】この場合、入力画像が取り得る濃度の最小
値(MIN)は0であって、最大値(MAX)はln2
12=8.3である。また、全体平均濃度の対数値が小さ
いほど、ネガフィルム上の画像は暗く、アンダー露出で
ある確率が高いといえる。一方、全体平均濃度の対数値
が大きいほど、ネガフィルム上の画像が明るく、オーバ
ー露出である確率が高いといえる。
【0065】そこで、判定テーブルにおいては、全体平
均濃度の対数値が0であるときにアンダー/オーバー確
率を100%とし、全体平均濃度の対数値が閾値aであ
るときにアンダー/オーバー確率を0%としている。そ
して、判定テーブル上における2点(0,100)と
(a,0)とを結んだ直線を、全体平均濃度の対数値が
0から閾値aまでの場合のアンダー/オーバー確率とし
ている。
【0066】一方、全体平均濃度の対数値が8.3であ
るときにアンダー/オーバー確率を100%とし、全体
平均濃度の対数値が閾値bであるときにアンダー/オー
バー確率を0%としている。そして、判定テーブル上に
おける2点(b,0)と(8.3,100)とを結んだ
直線を、全体平均濃度の対数値がbから閾値8.3まで
の場合のアンダー/オーバー確率としている。
【0067】なお、全体平均濃度の対数値がaからbま
での値である場合、アンダー露出あるいはオーバー露出
にもならないものとして、アンダー/オーバー確率を0
としている。
【0068】上記のように作成された判定テーブルを用
いて、露出判定部5は、全体平均濃度からアンダー/オ
ーバー確率を求める。
【0069】さらに、ざらつき感予測部6は、露出判定
部5が求めたアンダー/オーバー確率を、ざらつき感予
測値として後述する第2鮮鋭強度演算部7に出力する。
このようにアンダー/オーバー確率をざらつき感予測値
とすることができるのは、従来技術の欄において説明し
たように、アンダー露出の場合には、コントラストを強
くする処理により、出力画像におけるざらつき感が増す
場合があるからである。
【0070】一方、オーバー露出の場合には、CCDの
出力が小さくなるために電気ノイズが出力画像中におい
て強調されてしまい、その電気ノイズによりざらつき感
が増す場合があるからである。
【0071】すなわち、アンダー/オーバー確率が高く
なるほど、出力画像におけるざらつき感が増すといって
も差し支えないため、ざらつき感予測部6は、アンダー
/オーバー確率をざらつき感予測値とするのである。
【0072】(3)第2鮮鋭強度演算部7が基本鮮鋭強
度を調整する手順 図4に示すように、第2鮮鋭強度演算部7が基本鮮鋭強
度を調整する手順においては、先ず、S11にて、第2
鮮鋭強度演算部7は、第1鮮鋭強度演算部4が求めた基
本鮮鋭強度、およびざらつき感予測部6がざらつき感予
測値を取得する。
【0073】そして、鮮鋭化処理部8が後述する鮮鋭化
処理前に前ぼかし処理を行う場合、第2鮮鋭強度演算部
7は、以下の式に基づいて、前ぼかし強度Sを求める
(S12)。
【0074】 S=Smax×ω …式 なお、Smaxは、前ぼかし処理において取り得る前ぼか
し強度の最大値であって、たとえば128、あるいは6
4というように任意の値として予め設定することができ
る。また、ωは、ざらつき感予測部6が予測したざらつ
き感の予測値である。
【0075】さらに、鮮鋭化処理部8が前ぼかし処理を
行わない場合は、S12を省略し、前ぼかし強度Sを求
めなくてもよい。
【0076】また、第2鮮鋭強度演算部7は、以下の式
に基づいて、第1鮮鋭強度演算部4により求められた
基本鮮鋭強度αを調整し、調整後の基本鮮鋭強度α’を
求める(S13)。
【0077】 α’=α×(1−ω) …式 なお、ωは、上記式における定義と同じくざらつき感
予測部6が予測したざらつき感の予測値を表している。
【0078】以上のS11〜S13を踏むことにより、
第2鮮鋭強度演算部7は、前ぼかし強度S、あるいは調
整後の基本鮮鋭強度α’を求める。第2鮮鋭強度演算部
7が求めた前ぼかし強度S、および調整後の基本鮮鋭強
度α’は、後述する鮮鋭化処理部8における鮮鋭化処理
において用いられる。
【0079】(4)鮮鋭化処理部8が行う鮮鋭化処理 以下の説明では、鮮鋭化処理部8が行う鮮鋭化処理の一
例として、鮮鋭化処理の前に前ぼかし処理を行う場合に
ついて説明する。
【0080】図5に示すように、鮮鋭化処理部8が行う
鮮鋭化処理では、先ず、S21にて前ぼかし処理が行わ
れる。前ぼかし処理では、入力画像データに対して、た
とえば図6に示すような3×3の移動平均フィルタを用
いてフィルタリングを行い、画像全体をぼけた感じにさ
せる。なお、フィルタリングとは、一般的に、所望のフ
ィルタを用いて注目画素の画像データを変換する処理
を、画像の端部を除く全ての画素について注目画素を1
個ずつずらしながら行うことを言う。また、前ぼかし処
理においては、メディアンフィルタ、ガウシアンフィル
タ等によりフィルタリングを行ってもよい。
【0081】次に、以下の式に基づいて、前ぼかし処
理前の注目画素の元データdから、前ぼかし処理後の注
目画素のデータd’を求める。
【0082】 d’=d+(x/sum−d)×(S/Smax) =d+(x/sum−d)×ω …式 なお、上記式において、S,Smaxは、上記式にお
ける定義と同一である。また、xは前ぼかし処理に用い
るフィルタ内の各画素にフィルタリングを施した計算結
果の合計値である。sumは、前ぼかし処理に用いるフ
ィルタの画素数を表している。
【0083】式によれば、ざらつき感予測値ωが大き
いときは、前ぼかし強度が大きくなる。すなわち、出力
画像中においてざらつき感による画質の劣化が生じる確
率が高いと予想される場合、より大きな前ぼかし強度で
前ぼかし処理を行い、ざらつき感の原因となる粒状雲あ
るいは電気ノイズをより強くぼかすことができる。
【0084】なお、前ぼかし処理は必ずしも行う必要は
無く、ざらつき感予測値が小さな場合は前ぼかし処理を
行わないようにすることも可能である。後述するS22
における鮮鋭化処理でも、ざらつき感予測値ωを考慮し
た鮮鋭化処理が行われ、出力画像中におけるざらつき感
を低減することができるからである。
【0085】S21における前ぼかし処理が終わった
後、S22にて鮮鋭化処理が行われる。鮮鋭化処理の具
体的な方法としては、1次微分演算による強調や2次微
分演算(ラプラシアン)による強調などがある。S21
においては、ぼけによる画像の劣化を復元させたり、画
像におけるエッジを強調したりする鮮鋭化処理であれ
ば、どのような鮮鋭化処理を採用してもよい。以下の説
明では、比較的簡単に強調処理を行うことができること
から広く用いられている、ラプラシアンによる強調を例
示する。
【0086】一般的なラプラシアンによる処理は、原画
像の画像データにおける各画素値から、その画像データ
の各画素におけるラプラシアンをマイナスすることによ
ってエッジの強調が行われる。原画像の画像データにお
ける各画素値、すなわち原信号をf(i,j)(i,jは座標を
表す)、ラプラシアンによる処理が施された後の各画
素、すなわち処理済信号をF(i,j)とすると、上記の処理
は次式で表される。
【0087】 F(i,j)=f(i,j)−α・∇2f(i,j) …式 本実施の形態におけるS22では、鮮鋭強度としてS1
3において求められた調整後の基本鮮鋭強度α’を用い
る。したがって、S22による鮮鋭化処理が施された後
の信号をF'(i,j)とすると、S22における鮮鋭化処理
は次式で表される。
【0088】 F(i,j)=f(i,j)−α’・∇2f(i,j) =f(i,j)−α・(1−ω)・∇2f(i,j) …式 以上のように、S22においては、ざらつき感予測値ω
が大きくなるにしたがって、調整後の基本鮮鋭強度α’
は小さくなる。すなわち、出力画像中におけるざらつき
感が増す確率が高い場合、低い調整後の基本鮮鋭強度に
て鮮鋭化処理が行われる。
【0089】これにより、画像情報中における粒状雲あ
るいは電気ノイズは、低い鮮鋭強度で鮮鋭化処理が施さ
れることにより、出力画像中においてあまり目立たなく
なる。したがって、出力画像におけるざらつき感を低減
することができる。
【0090】なお、本発明に係る画像処理方法が施され
ていない画像を出力した結果を図7に示し、本発明に係
る画像処理方法を施した画像を出力した結果を図8に示
す。
【0091】図7に示す画像においては、フィルムの粒
状雲が鮮鋭化処理により目立たされ、画像全体がざらつ
いている。一方、図8に示す画像は、ざらつき感予測値
ωを考慮した前ぼかし強度Smaxにより前ぼかし処理が
行われるとともに、調整後の基本鮮鋭強度α’にて鮮鋭
化処理が行われており、図7に示す画像よりも出力画像
におけるざらつきが低減されていることがわかる。
【0092】なお、以上説明した画像処理装置2は、画
像処理方法としてコンピュータに実行させるための画像
処理プログラムにより実現してもよい。このプログラム
は、たとえばCDROM等のコンピュータで読み取り可
能な図示しない記録媒体に格納してもよい。また、この
ような画像処理プログラムを動作させることが可能なマ
イクロプロセッサやDSP(Digital Signal Processo
r)などのデジタル回路によって画像処理装置を構成す
ることも可能である。
【0093】また、本実施の形態においては、画像処理
装置2への入力画像が、ネガフィルム上に記録されたア
ナログ画像である場合について説明した。しかし、入力
画像がアナログ画像である場合に必ずしも限定されず、
本発明の画像処理装置は、デジタル画像を入力画像とす
る場合にも適用することができる。
【0094】
【発明の効果】以上のように、本発明の画像処理装置
は、入力画像の濃度に基づき出力デジタル画像において
発生するざらつきの度合いを予測するざらつき感予測手
段と、上記ざらつき感予測手段の予測結果に応じて、入
力画像に施す鮮鋭化処理の強度を調整する鮮鋭強度演算
手段とを備えているものである。
【0095】また、本発明の画像処理方法は、入力画像
の濃度に基づき出力デジタル画像において発生するざら
つきの度合いを予測する第1のステップと、上記第1の
ステップの予測結果に応じて、入力画像に施す鮮鋭化処
理の強度を調整する第2のステップとを備えていること
を特徴としている。
【0096】したがって、出力デジタル画像において発
生するざらつきの度合いが大きいと予測される場合は、
鮮鋭強度を小さく調整するように鮮鋭強度演算手段を設
定することができる。このように調整された小さな鮮鋭
強度によって鮮鋭化処理を行えば、フィルムの粒状雲あ
るいは電気ノイズ等によるざらつきを出力デジタル画像
中において目立たないようにすることができる。
【0097】また、本発明の画像処理方法においては、
第1のステップおよび第2のステップにおいて、本発明
の画像処理装置におけるざらつき感予測手段、および鮮
鋭強度演算手段と同じ作用をそれぞれ実現している。
【0098】これにより、ざらつき感が低減された良好
な画質のデジタル画像を出力することができるという効
果を奏する。
【0099】また、本発明の画像処理装置は、上記構成
の画像処理装置において、上記入力画像の濃度が、入力
画像全体の濃度を平均した濃度であるものである。
【0100】また、本発明の画像処理方法は、上記構成
の画像処理方法において、上記入力画像の濃度が、入力
画像全体の濃度を平均した濃度である構成である。
【0101】上記構成の画像処理装置によれば、ざらつ
き感予測手段は、入力画像の平均濃度に基づいて出力デ
ジタル画像におけるざらつきの度合いを予測するので、
より的確にざらつきの度合いを予測することができる。
【0102】また、上記構成の画像処理方法によって
も、第1のステップにおいて、入力画像の平均濃度に基
づいて出力デジタル画像におけるざらつきの度合いを予
測するので、より的確にざらつきの度合いを予測するこ
とができる。
【0103】それゆえ、より良好な画質のデジタル画像
を出力することができるという効果を奏する。
【0104】また、本発明の画像処理装置は、上記構成
の画像処理装置において、上記ざらつき感予測手段が、
入力画像の濃度をx軸、出力デジタル画像にざらつきが
発生する確率(%)をy軸、入力画像が取り得る濃度の
最小値および最大値をそれぞれMIN、MAXとした場
合、座標(MIN,100)と、(a,0)と、(b,
0)と、(MAX,100)とを結ぶことにより作成さ
れるテーブルを用いて(ただしMIN<a<b<MA
X)、入力画像がアンダー露出である確率あるいはオー
バー露出である確率を求める一方、上記のアンダー露出
あるいはオーバー露出である確率を、出力デジタル画像
においてざらつきが発生する度合いであると予測するも
のである。
【0105】また、本発明の画像処理方法は、上記構成
の画像処理方法の上記第1のステップにおいて、入力画
像の濃度をx軸、出力デジタル画像にざらつきが発生す
る確率(%)をy軸、入力画像が取り得る濃度の最小値
および最大値をそれぞれMIN、MAXとした場合、座
標(MIN,100)と、(a,0)と、(b,0)
と、(MAX,100)とを結ぶことにより作成される
テーブルを用いて(ただしMIN<a<b<MAX)、
入力画像がアンダー露出である確率あるいはオーバー露
出である確率を求める一方、上記のアンダー露出あるい
はオーバー露出である確率を、出力デジタル画像におい
てざらつきが発生する度合いであると予測する構成であ
る。
【0106】すなわち、上記構成の画像処理装置によれ
ば、ざらつき感予測手段は、上記のように簡易に作成さ
れるテーブルを用いて、入力画像が、アンダー露出であ
る確率あるいはオーバー露出である確率を求め、その値
をざらつきが発生する度合いであると予測する。すなわ
ち、簡易な処理で出力デジタル画像に発生するざらつき
の度合いを予測することができる。
【0107】また、上記構成の画像処理方法において
も、上記の画像処理装置と同様の簡易な処理で出力デジ
タル画像に発生するざらつきの度合いを予測する。
【0108】これにより、より簡易な処理によってざら
つき感が低減された良好な画質のデジタル画像を出力す
ることができるという効果を奏する。
【0109】また、本発明の画像処理装置は、上記構成
の画像処理装置において、入力画像に鮮鋭化処理を施す
前に前ぼかし処理を行う一方、上記鮮鋭強度演算手段
は、上記ざらつき感予測手段の予測結果に応じて、入力
画像に施す前ぼかし処理の強度を調整するものである。
【0110】また、本発明の画像処理方法は、上記構成
の画像処理方法において、入力画像に鮮鋭化処理を施す
前に前ぼかし処理を行う一方、上記第2のステップにお
いて、上記第1のステップでの予測結果に応じて、入力
画像に施す前ぼかし処理の強度を調整する構成である。
【0111】上記構成の画像処理装置によれば、出力デ
ジタル画像において発生するざらつきの度合いが大きい
とざらつき感予測手段が予測する場合は、前ぼかし強度
を大きくするように鮮鋭強度演算手段を設定することが
できる。大きな前ぼかし強度によって前ぼかし処理を行
えば、入力画像中における粒状雲あるいは電位ノイズ等
を、出力デジタル画像において目立たなくなる程度まで
ぼかすことができる。
【0112】また、上記構成の画像処理方法は、第1の
ステップおよび第2のステップにおいて、上記構成の画
像処理装置におけるざらつき感予測手段、および鮮鋭強
度演算手段と同じ作用をそれぞれ実現している。
【0113】これにより、ざらつき感がいっそう低減さ
れた良好な画質のデジタル画像を出力することができる
という効果を奏する。
【0114】また、本発明のプログラムは、上記構成の
いずれかの画像処理方法における各ステップをコンピュ
ータに実行させるためのプログラムであるものである。
【0115】上記のプログラムによれば、本発明の画像
処理方法をコンピュータに実行させるので、ざらつき感
が低減された良好な画質のデジタル画像を出力すること
ができるという効果を奏する。
【0116】また、本発明の記録媒体は、上記構成のプ
ログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
体である。
【0117】上記の記録媒体によれば、ざらつき感が低
減された良好な画質の出力画像を得ることができる画像
処理方法を実行するプログラムを、コンピュータに供給
することが容易となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像処理装置および
該画像処理装置を含むデジタル露光システムの構成を示
すブロック図である。
【図2】図1の画像処理装置における第1鮮鋭強度演算
部が基本鮮鋭強度を求める手順を示すフローチャートで
ある。
【図3】図1の画像処理装置における露出判定部が、ア
ンダー/オーバー確率を判定するために用いる判定テー
ブルを示す模式図である。
【図4】図1の画像処理装置における第2鮮鋭強度演算
部が基本鮮鋭強度を調整する手順を示すフローチャート
である。
【図5】図1の画像処理装置における鮮鋭化処理部が鮮
鋭化処理を行う手順を示すフローチャートである。
【図6】図1の画像処理装置における鮮鋭化処理部が前
ぼかし処理を行う際に用いる移動平均フィルタの一例を
示す模式図である。
【図7】本発明に係る画像処理方法が施されていない画
像を出力した結果を示す写真代用図面である。
【図8】本発明に係る画像処理方法を施した画像を出力
した結果を示す写真代用図面である。
【符号の説明】
2 画像処理装置 5 露出判定部(ざらつき感予測手段) 6 ざらつき感予測部(ざらつき感予測手段) 7 第2鮮鋭強度演算部(鮮鋭強度演算手段)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力画像に鮮鋭化処理を施してデジタル画
    像を出力する画像処理装置において、 入力画像の濃度に基づき出力デジタル画像において発生
    するざらつきの度合いを予測するざらつき感予測手段
    と、 上記ざらつき感予測手段の予測結果に応じて、入力画像
    に施す鮮鋭化処理の強度を調整する鮮鋭強度演算手段と
    を備えていることを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】上記入力画像の濃度は、入力画像全体の濃
    度を平均した濃度であることを特徴とする請求項1に記
    載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】上記ざらつき感予測手段は、入力画像の濃
    度をx軸、出力デジタル画像にざらつきが発生する確率
    (%)をy軸、入力画像が取り得る濃度の最小値および
    最大値をそれぞれMIN、MAXとした場合、 座標(MIN,100)と、(a,0)と、(b,0)
    と、(MAX,100)とを結ぶことにより作成される
    テーブルを用いて(ただしMIN<a<b<MAX)、
    入力画像がアンダー露出である確率あるいはオーバー露
    出である確率を求める一方、 上記のアンダー露出あるいはオーバー露出である確率
    を、出力デジタル画像においてざらつきが発生する度合
    いであると予測することを特徴とする請求項1または2
    に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】入力画像に鮮鋭化処理を施す前に前ぼかし
    処理を行う一方、 上記鮮鋭強度演算手段は、上記ざらつき感予測手段の予
    測結果に応じて、入力画像に施す前ぼかし処理の強度を
    調整することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか
    1項に記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】入力画像に鮮鋭化処理を施してデジタル画
    像を出力する画像処理方法において、 入力画像の濃度に基づき出力デジタル画像において発生
    するざらつきの度合いを予測する第1のステップと、 上記第1のステップの予測結果に応じて、入力画像に施
    す鮮鋭化処理の強度を調整する第2のステップとを備え
    ていることを特徴とする画像処理方法。
  6. 【請求項6】上記入力画像の濃度は、入力画像全体の濃
    度を平均した濃度であることを特徴とする請求項5に記
    載の画像処理方法。
  7. 【請求項7】上記第1のステップにおいて、入力画像の
    濃度をx軸、出力デジタル画像にざらつきが発生する確
    率(%)をy軸、入力画像が取り得る濃度の最小値およ
    び最大値をそれぞれMIN、MAXとした場合、 座標(MIN,100)と、(a,0)と、(b,0)
    と、(MAX,100)とを結ぶことにより作成される
    テーブルを用いて(ただしMIN<a<b<MAX)、
    入力画像がアンダー露出である確率あるいはオーバー露
    出である確率を求める一方、 上記のアンダー露出あるいはオーバー露出である確率
    を、出力デジタル画像においてざらつきが発生する度合
    いであると予測することを特徴とする請求項5または6
    に記載の画像処理方法。
  8. 【請求項8】入力画像に鮮鋭化処理を施す前に前ぼかし
    処理を行う一方、 上記第2のステップにおいては、上記第1のステップで
    の予測結果に応じて、入力画像に施す前ぼかし処理の強
    度を調整することを特徴とする請求項5ないし7のいず
    れか1項に記載の画像処理方法。
  9. 【請求項9】請求項5ないし8のいずれか1項に記載の
    画像処理方法における各ステップをコンピュータに実行
    させるためのプログラム。
  10. 【請求項10】請求項9に記載のプログラムを記録した
    コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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