JP3962530B2 - 位置情報取得方法及び位置情報システム並びに位置情報通知装置及び移動端末 - Google Patents

位置情報取得方法及び位置情報システム並びに位置情報通知装置及び移動端末 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動通信システムにおいて、移動端末の位置に依存した情報となる位置情報を定期的に取得するための位置情報取得方法に関する。
【0002】
また、本発明は、位置情報要求者からの要求に基づき、上記のような位置情報取得方法に従って移動端末から位置情報を取得して当該移動端末の位置をその位置情報要求者に対して通知するようにした位置情報システムに関する。
【0003】
更に、本発明は、上記位置情報取得方法に従って移動端末の位置情報を取得する位置情報通知装置及びその移動端末に関する。
【0004】
【従来の技術】
従来、移動通信システムにおいて、移動端末(携帯電話機、PHS端末等)の位置を知りたい者からの要求に応じて、その移動端末の位置推定を行い、その位置推定によって得られた当該移動端末の位置をその者に通知するサービスが行われている。
【0005】
このようなサービスを実現する移動通信システムは、例えば、図33に示すように構成されている。
【0006】
図33において、PHS端末等の移動端末100と無線通信を行う無線基地局200、200、…、200がネットワーク400を介して位置情報通知装置300に接続されている。この位置情報通知装置300は、更に、移動端末100の位置情報を要求する者が操作する位置情報要求端末500と接続され、この位置情報要求端末500に対して移動端末100の位置を通知するサービスを提供する。
【0007】
このような位置情報提供に係るサービスにおいて、位置情報要求端末500のユーザが移動端末100の位置の履歴を把握したい場合、あるいは、移動端末100が特定範囲の地域に入ったり出たりする動きをリアルタイムに監視する場合等、位置情報通知装置300は定期的に移動端末100から位置情報を取得する必要がある。このような場合、従来のシステムでは、位置情報通知装置300は、位置情報要求端末500から設定された検索タイミングT1、T1、…、T1のそれぞれにて移動端末100を発呼して位置情報の要求を行う。そして、その各タイミングでの要求に基づく移動端末100からの着呼を位置情報通知装置300が受けることによって、位置情報通知装置300は移動端末100からの位置情報を取得する。
【0008】
上記動作の詳細な手順は、例えば、図34に示すようになっている。
【0009】
図34において、位置情報通知装置300は、位置情報要求端末500から設定された検索タイミングT1、T1、…、T1のそれぞれにおいて移動端末100に対して発呼するために、ネットワーク(NW)400に発呼信号S210、S210、…、S210を送出する。このとき各発呼信号S210、S210、…、S210には位置情報を要求するためのコマンドS300、S300、…、S300が内包される。ネットワーク400は、発呼信号S210、S210、…、S210を受信すると、交換動作として移動端末への着信処理を行う。
【0010】
従って、例えば、発呼信号S210をネットワーク400が位置情報通知装置300から受信すると、同一の一斉呼出しエリアの無線基地局200、200、…、200に対し、それぞれ着呼信号S221、S222、…、S22nを送出する。これら着呼信号S221、222、…、22nのそれぞれには上記発呼信号S210に内包される位置情報を要求するコマンド300が内包される。そして、各無線基地局200、200、…、200は、それぞれ着呼信号S221、S222、…、S22nを受信すると、移動端末100を呼出すため着信通知信号S41、S42、…、S4nを送出する。
【0011】
移動端末100は、無線基地局200、200、…、200のうちのいずれか1つの無線基地局からの通信を待ち受けている。移動端末100は、例えば、無線基地局200からの通信を待ち受けているとして以下説明する。移動端末100は、無線基地局200からの着信通知信号S42を受信すると、その着信通知信号に対する着信応答信号S52を無線基地局200に送信する。
【0012】
無線基地局200は、上記着信応答信号S52を受信すると、移動端末100に対して着呼信号S232を送出する。該着呼信号S232には上記位置情報を要求するコマンドS300が内包される。移動端末100から上記着呼応答信号を受信しなかった無線基地局200、…、200は着呼信号S221、…、S22nに対する着信応答信号S41、…、S4nを送信信した後の動作を行わない。
【0013】
移動端末100は、上記着呼信号232を受信すると、呼接続の手続に従って無線基地局200に対して呼出し中を示す信号S630を送出し、無線基地局200はその信号を信号S620としてネットワーク400に転送する。ネットワーク400は、呼出し中を示す信号S620を受信すると、呼接続の手続に従って発呼者である位置情報通知装置300に対して呼出し中を示す信号S610を送出する。
【0014】
位置情報通知装置300は、呼出し中を示す信号S610を受信することによって位置情報を要求するコマンドS300が移動端末100に伝達されたことを確認する。そして、この確認を行うと、位置情報通知装置300は呼の切断を要求するため切断信号S710をネットワーク400に送出する。
【0015】
ネットワーク400は、位置情報通知装置300から切断信号S710を受信すると、呼接続の手続に従って移動端末100に対して切断信号を伝送するため無線基地局200に対して切断信号S720を送出する。無線基地局200はこの信号を受信すると、移動端末100に対して切断信号S730を送信する。そして、この切断信号S730が移動端末100にて受信されると、当該呼が切断される。
【0016】
移動端末100は、呼が切断されると、前述した着呼信号S232に内包される位置情報を要求するコマンドS300に従って、周辺の無線基地局200、…、200が送出する電波を受信して各無線基地局からの電波の受信レベルを測定する。移動端末100は、一定時間周辺の無線基地局200、…、200が送出する電波の測定を行った後、各無線基地局を識別する符号と対応する無線基地局からの電波の測定受信レベルの代表値を位置情報として位置情報通知装置300に対して送出するために発呼する。移動端末100は、発呼に際して、無線基地局200に送出する発呼信号R230に位置情報信号R300を内包させる。
【0017】
無線基地局200は、移動端末100から発呼信号R230を受信すると、通常の発呼処理と同じく、ネットワーク400に対して発呼信号R220を送出する。このとき、発呼信号R220は、上記発呼信号R230に内包される位置情報信号R300をそのまま内包する。ネットワーク400は無線基地局200からの発呼信号R220により交換動作を行い、着信先の位置情報通知装置300に着信信号R210を送出する。この着信信号R210には上記発呼信号R220に内包される位置情報信号R300がそのまま内包される。
【0018】
位置情報通知装置300は、着信信号R210を受信し、該着信信号に内包される位置情報信号R300を取得すると、呼の切断を要求するため切断信号R710をネットワーク400に送出する。ネットワーク400は、位置情報通知装置300から切断信号R710を受信すると、呼接続の手順に従って発呼者である移動端末100に対して切断信号を送信するため無線基地局200に対して切断信号R720を送出する。更に、無線基地局200は、この切断信号R720を受信すると移動端末100に対して呼切断信号R730を送出し、この切断信号R720が移動端末100にて受信されると当該呼は切断される。
【0019】
位置情報通知装置300は、発呼信号S210を送出してから上記呼の切断までの一連の動作の過程で得られる位置情報信号R300に基づいて移動端末100の検索タイミングT1における位置を推定演算する。
【0020】
更に、位置情報通知装置300は、次の検索タイミングT1においても上述した処理と同様に、ネットワーク400に位置情報を要求するコマンドS300を内包する発呼信号S210を送出し、上述したのと同様の一連の動作が繰り返される。これにより、位置情報通知装置300は検索タイミングT1における移動端末100の位置を算出することができる。
【0021】
なお、移動端末100がPHS端末である場合、例えば、ネットワーク400はISDNであり、S210、S221、S222、…、S22n、S230、及びR230、R220、R210の各信号としてSETUPメッセージ、S300及びR300の信号としてサブアドレス情報要素あるいはUUI情報要素、S610、S620、S610の各信号としてALERTメッセージ、S730、S720、S710の各信号としてDISCメッセージがそれぞれ用いられる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】
上述したような従来のシステムでは、移動端末が着信を受ける際、当該移動端末が位置登録されている一斉呼出しエリア内の無線基地局の全てが呼出し用のチャネルで移動端末に着信通知信号を送出する。この呼出し用のチャネルは通常の音声呼、データ通信呼と共用されており、定期的に位置検索を実行すべき移動端末の数が増加すると呼出し用チャネルが位置情報を要求する着呼で圧迫され、通常の音声呼やデータ通信呼の遅延や着呼不完了の原因となりサービスの低下を招いてしまう。
【0023】
そこで、本発明の第一の課題は、呼出し用チャネルの圧迫をできるだけ生じさせることなく各移動端末から定期的な位置情報取得が可能となる位置情報取得方法を提供することである。
【0024】
また、本発明の第二の課題は、位置情報の要求者からの要求に基づき、上記のような位置情報取得方法に従って移動端末から位置情報を取得して当該移動端末の位置をその位置情報の要求者に対して通知するようにした位置情報システムを提供することである。
【0025】
更に、本発明の第三の課題は、上記位置情報取得方法にて移動端末の位置情報を取得する位置情報通知装置を提供することである。
【0026】
また、更に、本発明の第四の課題は、上記位置情報取得方法に従って位置情報を取得を可能とする移動端末を提供することである。
【0027】
【課題を解決するための手段】
上記第一の課題を解決するため、本発明は、請求項1に記載されるように、位置情報通知装置が、移動端末にて収集された当該移動端末の位置に依存した情報となる位置情報を無線区間を介して所定タイミング毎に取得し、その取得した位置情報に基づいた推定演算にて得られる当該移動端末の位置を当該移動端末の位置監視の要求のあった端末に通知するようにしたシステムにおいて、上記位置情報通知装置が移動端末から位置情報を取得するに際し、移動端末から位置情報通知装置に対する位置情報の通知とその後位置情報通知装置から移動端末に対する位置情報の取得タイミングを特定する情報の通知とからなる相互通知を、移動端末からの発呼で開始される1つの呼のメッセージシーケンス内で行い、移動端末は、位置情報通知装置から通知された位置情報の取得タイミングを特定する情報および位置情報の収集時間に関する情報に基づいて位置情報を通知すべきタイミングおよび周辺基地局からの電波の受信レベルの測定時間を検出し、移動端末が位置情報を通知すべきタイミングを検出したときに、移動端末からの発呼により上記相互通知を行う1つの呼のメッセージシーケンスが開始され、上記移動端末からの前記位置情報の収集時間に応じて測定された位置情報の通知により位置情報通知装置が当該位置情報を取得し、上記移動端末が呼び出しを示す信号を受信した際に、該呼び出しを示す信号に含まれる次回の発呼先である位置情報通知装置に発呼信号を送出するように構成される。このような位置情報取得方法では、移動端末から位置情報通知装置に対する位置情報の通知とその後位置情報通知装置から移動端末に対する位置情報の取得タイミングを特定する情報の通知とからなる相互通知が移動端末からの発呼で開始される1つの呼のメッセージシーケンス内で行なわれる。このため、従来のように、位置情報通知装置から位置情報の取得タイミング毎に位置情報を要求する信号を移動端末に通知する必要がなくなり、結果当該移動端末が位置登録されている一斉呼出しエリア内の無線基地局の全てが呼出し用のチャネルで移動端末に着信通知信号を送出する必要がなくなる。
【0028】
上記位置情報の取得タイミングを特定する情報は、その取得タイミングそのものであっても、その取得タイミングまでの時間であっても、更に、その取得タイミングを特定する他の情報であってもよい。
【0029】
また、上記移動端末による位置情報の収集の手法は問わない。例えば、複数の無線基地局からの受信レベルの測定値に基づいて位置情報を得ることも、GPSからの信号に基づいて当該移動端末の位置情報を取得することもできる。
【0030】
取得タイミングを特定する情報として当該取得タイミングからの時間を用いるという観点から、本発明は、請求項2に記載されるように、上記位置情報取得方法において、上記位置情報の取得タイミングを特定する情報は当該取得タイミングまでの時間であり、移動端末は、位置情報通知装置から通知された位置情報の取得タイミングまでの時間計測を行って位置情報を通知すべきタイミングを検出するように構成することができる。
【0031】
位置情報通知装置にて移動端末に通知すべき位置情報の取得タイミングを決定する具体的な手法を提供するという観点から、本発明は、請求項3に記載されるように、上記各位置情報取得方法において、予め位置情報通知装置に設定された複数のタイミングのうち移動端末から位置情報の通知を受けた時点から最も早く達するタイミングを上記位置情報通知装置から移動端末に通知すべき取得タイミングとするように構成できる。
【0032】
位置情報通知装置に対する呼を時間的に分散できるという観点から、本発明は、請求項4に記載されるように、上記各位置情報取得方法において、移動端末は、当該移動端末からの発呼にて開始される1つの呼固有の付加時間を取得し、上記位置情報通知装置から通知された位置情報の取得タイミングを特定する情報と上記付加時間に基づいて位置情報を通知すべきタイミングを検出するように構成することができる。
【0033】
上記呼固有の付加時間を取得する手法は問わない。例えば、呼が生起される毎に乱数を発生させてその乱数に基づいて決定することもできるし、また、移動端末をグループ化し、そのグループ毎に定められた時間と、上記乱数にて定まる時間とに基づいて付加時間を決めるようにしてもよい。
した位置情報通知方法。
【0034】
移動端末の位置を監視する者が要求する移動端末の位置精度応じた位置情報位置情報通知装置にて取得できるという観点から、本発明は、上記各位置情報取得方法において、位置情報通知装置は、上記取得タイミングを特定する情報を移動端末に通知する際に移動端末が当該位置情報通知装置に通知すべき位置情報を収集するための条件を当該移動端末に通知するように構成することができる。
【0035】
上記位置情報を収集するための条件は、移動端末の位置に依存した情報となる位置情報を収集するための条件であれば特に限定されず、例えば、何らかのものを測定するものであれば、その測定回数、測定時間、測定手法などがその条件となる。
【0036】
位置情報通知装置に対する呼を空間的に分散できるという観点から、本発明は、請求項6に記載されるように、上記各位置情報取得方法において、位置情報通知装置は、上記取得タイミングを特定する情報を移動端末に通知する際に移動端末が発呼する発呼先の位置情報通知装置を特定する情報を通知するように構成できる。
【0037】
移動端末のユーザにて当該移動端末の位置監視がなされていることが監視できるという観点から、本発明は、請求項7に記載されるように、上記位置情報の取得タイミングを特定する情報として当該取得タイミングまでの時間を用いるようにした位置情報取得方法において、上記取得タイミングまでの時間を移動端末に通知する際に当該取得タイミングを通知するように構成できる。
【0038】
このような位置情報取得方法では、位置情報の取得タイミング自体が移動端末に通知されるので、その取得タイミングをユーザに提示するなどすることによってユーザに当該移動端末の位置監視がなされていることを知らせることができる。
【0039】
移動端末がサービス提供エリアの圏内、圏外を移動する際にも位置情報の取得が継続してできるようにするという観点から、本発明は、請求項8に記載されるように、上記各位置情報取得方法において、移動端末は、サービス提供エリアに在圏するか否かにかかわらず、位置情報通知装置から通知された位置情報の取得タイミングを特定する情報に基づいて位置情報を通知すべきタイミングを検出するための処理を行い、移動端末がサービス提供エリアの圏外から圏内に移動した際にすでに位置情報を通知すべきタイミングを検出している場合には、その移動端末が圏内に入った際に、移動端末は、周辺の無線基地局からの電波レベルを測定して位置情報の収集を行うように構成することができる。
【0040】
また、同様の観点から、本発明は、上記位置情報取得方法において、移動端末がサービス提供エリアの圏外から圏内に移動した際にまだ位置情報を通知すべきタイミングを検出するための処理が継続されている場合には、その処理により位置情報を通知すべきタイミングを検出したときに移動端末は、周辺の無線基地局からの電波レベルを測定して位置情報の収集を行うように構成することができる。
【0041】
位置情報通知装置での処理が間に合わずに移動端末との呼が切断された場合や、無線区間の状態の悪化により移動端末との呼が切断された場合であっても、継続的に位置情報の取得ができるという観点から、本発明は、請求項10に記載されるように、上記各位置情報取得方法において、移動端末が上記相互通知を行なうべく発呼した後、位置情報通知装置から位置情報の取得タイミングの通知を受ける前に呼が切断された場合、所定時間経過後、移動端末は、再度位置情報の収集を行ない、上記相互通知を行なう1つのメッセージシーケンスを開始すべく再発呼するように構成することができる。
【0042】
無駄な再発呼を防止できるとう観点から、本発明は、請求項11に記載されるように、上記位置情報取得方法において、再発呼の繰返しの回数が所定回数を超えたときに、再発呼の処理を終えて、最初の再発呼が開始される直前に上記位置情報通知装置から通知された位置情報の取得タイミングを特定する情報に基づいてなされる位置情報を通知すべきタイミングを検出するための処理の時間より長い時間となるように当該位置情報の取得タイミングを特定する情報を変更し、該変更された情報に基づいて位置情報を通知すべきタイミングを検出するための処理を開始するように構成することができる。
【0043】
移動端末において位置情報通知装置での処理状況に応じて位置情報を適正に取得できるという観点から、本発明は、請求項12に記載されるように、上記各位置情報取得方法において、移動端末は、位置情報通知装置に対して位置情報を通知した後に、位置情報通知装置から位置情報の取得タイミングを特定する情報の通知に代えて、位置情報の取得タイミングを特定する情報の通知が行えない旨の通知を受けたときに、呼の切断処理を行ない、その旨の通知を受ける直前に上記位置情報通知装置から通知された位置情報の取得タイミングを特定する情報に基づいてなされる位置情報を通知すべきタイミングを検出するための処理の時間より長い時間となるように当該位置情報の取得タイミングを特定する情報を変更し、該変更された情報に基づいて位置情報を通知すべきタイミングを検出するための処理を開始するように構成できる。
【0044】
移動端末の電源の遮断、投入のなされた際にも継続的に位置情報の取得ができるという観点から、本発明は、請求項13に記載されるように、上記各位置情報取得方法において、移動端末は、電源が遮断状態から投入されたときに、位置情報を収集し、上右記相互通知を行なう1つの呼のメッセージシーケンスが開始されるように発呼するように構成することができる。
【0045】
位置情報の取得タイミングを適正に変更できるという観点から、本発明は、請求項14に記載されるように、上記各位置情報取得方法において、位置情報通知装置は、位置情報の取得タイミングを変更する際、変更後の取得タイミングが変更前の取得タイミングより前であれば、その変更後の取得タイミングを特定する情報を移動端末に通知し、移動端末は、すでに位置情報を通知すべきタイミングを検出するために用いられている変更前の位置情報の取得タイミングを特定する情報を上記通知された変更後の取得タイミングを特定する情報に代え、その変更後の取得タイミングを特定する情報に基づいて位置情報を通知すべきタイミングを検出するための処理を継続するように構成することができる。
【0046】
移動端末から位置情報の取得タイミングを効率的に取得することができるという観点から、本発明は、請求項15に記載されるように、上記各位置情報取得方法において、移動端末から位置情報通知装置に対する位置情報の取得タイミングを特定する情報の要求とその要求に応答して位置情報通知装置から移動端末に対して予め定めた複数のタイミングのうち当該要求時点から最も早く達するタイミングを特定する情報を位置情報の取得タイミングを特定する情報として通知することを、移動端末からの発呼で開始される1つの呼のメッセージシーケンス内で行ない、その後、移動端末は、上記のようにして通知された位置情報の取得タイミングを特定する情報に基づいて位置情報を通知すべきタイミングを検出するように構成することができる。
【0047】
許可された移動端末からだけ効率的に位置情報の取得タイミングの変更を行うことができるという観点から、発明は、請求項16に記載されるように、上記各位置情報取得方法において、位置情報通知装置は、移動端末に対して位置情報の取得タイミングについて変更することができるか否かを示す情報を予め保持し、移動端末からの発呼で開始される1つの呼のメッセージシーケンス内に、移動端末から位置情報通知装置に対する位置情報の取得タイミングの変更要求と、位置情報通知装置が当該位置情報の取得タイミングの変更の要求元の移動端末に対して位置情報の取得タイミングについて変更することができることを示す情報を保持している場合に、上記要求に応答して位置情報通知装置がその位置情報の取得タイミングを変更して、その変更後の位置情報の取得タイミングを特定する情報を移動端末に通知することとを行なうように構成することができる。
【0048】
位置情報通知装置にて指定された取得タイミング毎に適正に位置情報を移動端末から取得できるという観点から、本発明は、請求項17に記載されるように、上記各位置情報取得方法において、位置情報通知装置は、移動端末に対して位置情報の取得タイミングを特定する情報を通知する際に、その取得タイミングまでの時間が予め定めた時間より小さい場合に、上記位置情報の取得タイミングに代えてその取得タイミングより遅い取得タイミングを特定する情報を移動端末に通知するように構成できる。
【0049】
各呼での位置情報通知に対して適正な課金処理ができるという観点から、本発明は、請求項18に記載されるように、上記各位置情報取得方法において、位置情報通知装置は、移動端末に対して通知した位置情報の取得タイミングを基準時刻として設定し、次の呼のメッセージシーケンスにて移動端末が上記基準時刻とした取得タイミングを特定する情報に基づいて検出したタイミングに通知した位置情報の取得タイミングが上記基準時刻より予め定めた所定時間以上前となるとき、当該次の呼のメッセージシーケンスにおいて移動端末から位置情報通知装置に位置情報を通知するための呼を課金の対象外とするように構成することができる。
【0050】
位置情報通知装置に対する呼を時間的に分散できるという観点から、本発明は、請求項19に記載されるように、上記各位置情報取得方法において、位置情報通知装置は、予め定めたタイミングから選定された位置情報の取得タイミングを移動端末固有のオフセット量だけずらし、その取得タイミングからそオフセット量ずらしたタイミングを位置情報の取得タイミングとして移動端末に通知するように構成することができる。
【0051】
また、上記第二の課題を解決するため、本発明は、請求項20に記載されるように、位置情報通知装置が、移動端末にて収集された当該移動端末の位置に依存した情報となる位置情報を無線区間を介して所定タイミング毎に取得し、その取得した位置情報に基づいた推定演算にて得られる当該移動端末の位置を当該移動端末の位置監視の要求のあった端末に通知するようにした位置情報システムにおいて、移動端末は位置情報通知装置に対する位置情報の通知を行なう位置情報通知手段を有し、位置情報通知装置は移動端末からの位置情報の通知を受けた後に該移動端末に対する位置情報の取得タイミングを特定する情報および位置情報の収集時間に関する情報の通知を行う取得タイミング通知手段を有し、上記移動端末と上記位置情報通知装置は、移動端末から位置情報通知装置に対する位置情報の通知とその後位置情報通知装置から移動端末に対する位置情報の取得タイミングを特定する情報および位置情報の収集時間に関する情報の通知とを、移動端末からの発呼で開始される1つの呼のメッセージシーケンス内で行う第一の通信制御手段を相互に有し、上記移動端末は、位置情報通知装置から通知された位置情報の取得タイミングを特定する情報および位置情報の収集時間に関する情報に基づいて位置情報を通知すべきタイミングおよび周辺基地局からの電波の受信レベルの測定時間を検出するタイミング検出手段を有し、該タイミング検出手段が位置情報を通知すべきタイミングを検出したときに、移動端末からの発呼により上記1つの呼のメッセージシーケンスが開始され、上記位置情報通知手段は、前記位置情報の収集時間に応じて測定された位置情報を通知し、上記移動端末の第一の通信制御手段は、呼び出しを示す信号を受信した際に、該呼び出しを示す信号に含まれる次回の発呼先である位置情報通知装置に発呼信号を送出するように構成される。
【0052】
上記第三の課題を解決するため、本発明は、請求項39に記載されるように、請求項20、22、24乃至26、31、33乃至38いずれか記載の位置情報システムに用いられる位置情報通知装置として構成される。
【0053】
更に、第四の課題を解決するため、本発明は、請求項40に記載されるように、請求項20、21、23、27乃至35いずれか記載の位置情報システムに用いられる移動端末として構成される。
【0054】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0055】
本発明の実施の一形態に係る位置情報取得方法が適用される移動通信システムは、例えば、図1に示すように構成されている。
【0056】
図1において、この移動通信システムは、前述したシステム(図33参照)と同様に、移動端末100、該移動端末100と無線通信を行い得る無線基地局200、200、…、200、各無線基地局200、200、…、200とネットワーク400を介して接続される位置情報通知装置300を有している。この位置情報通知装置300には移動端末100の位置を知ることを希望するユーザにて操作される位置情報要求端末500が接続されている。このようなシステム構成により、位置情報通知装置300は、位置情報要求端末500からの要求に応じて移動端末100からいずれかの無線基地局及びネットワーク400を介して当該移動端末100の位置に依存した情報となる位置情報を取得し、その位置情報から当該移動端末100の位置の推定演算を行って、その推定演算にて得られた移動端末100の位置を位置情報要求端末500に提供する。
【0057】
上記位置情報通知装置300は、回路インタフェース301、302、コマンド制御部305、制御部306及びタイマ算出部307を有している。回路インタフェース302は位置情報要求端末500と通信を行うために用いられる。コマンド制御部305は、回路インタフェース302を介して位置情報要求端末500から移動端末100の位置推定タイミングの設定要求等のコマンドを受け付ける。制御部305は、回路インタフェース301、302及びタイマ算出部307の制御を行うと共に、コマンド制御部305にて受け付けられた位置情報要求端末500からの位置推定タイミングの管理を行う。回路インタフェース301は、移動端末100とネットワーク400及び無線基地局を介して通信を行うために用いられる。タイマ算出部307は、制御部306からの制御のもと各位置推定タイミングまでの時間算出を行う。
【0058】
上記移動端末100は、制御部101、無線部102、タイマ制御部103及び操作部105を有している。制御部101は、無線部102、タイマ制御部103を制御する。タイマ制御部103は、時間計測及びタイマ値の管理を行う。操作部105は、ユーザにて操作され、各種操作情報を入力するために用いられる。操作部105から入力される各種操作情報は制御部101に提供される。また、この操作部105は、制御部101からの制御のもと各種情報を表示するための表示パネルを有する。
【0059】
上記のような移動通信システムにおいて、移動端末100の位置を監視することを望むユーザが操作する位置情報要求端末500から移動端末100の位置検索の要求と共に、その位置を検索(推定)するタイミング(以下、位置推定タイミングという)に関する情報が位置情報通知装置300に提供される。この位置推定タイミングの情報は位置情報通知装置300の制御部306に保存される。このように位置情報要求端末500から位置検索の要求と共に位置推定タイミングを受信すると、位置情報通知装置300は、ネットワーク400及び移動端末100が通信待ち受けを行う無線基地局(例えば、無線基地局200)を介して位置情報の取得要求を移動端末100に行う。以後、第1の例では、移動端末100では制御部101の制御のもと図3に示す手順に従った処理が実行されると共に、位置情報通知装置300では制御部306の制御のもと図4に示す手順に従った処理が実行される。そして、移動端末100と位置情報通知装置300との間で、図2に示す手順に従った通信が行われる。
【0060】
上記のように位置情報の取得要求を受信した移動端末100は待機状態となり、タイマ制御部103は該位置情報の取得要求を受信した以後の所定タイミングから時間計測を開始する。図3において、その計測時間が内部メモリに予め設定された待機時間(初期待機時間)に達したか否かが判定される(T72)。この初期待機時間は、位置情報の取得要求とともに位置情報通知装置300から提供することも、また、この位置情報を通知するシステムにおいて予め定めて移動端末100に設定しておくこともできる。その計測時間が上記待機時間に達してタイミングT2になると(T72でYES)、移動端末100は周辺の無線基地局200、…、200が送出する電波の受信レベルを測定する。(T23)。移動端末100の周辺の無線基地局200、…、200からの電波の受信レベルが一定時間測定された後、測定された各受信レベルの代表値及び対応する無線基地局を識別する符号を位置情報として位置情報通知装置300に送出するために発呼制御がなされる(T34)。この発呼制御により、移動端末100の無線部102から発呼信号R230(R230)が送信される。以後、移動端末100は、この発呼信号R230(R230)の応答として位置情報通知装置300から送信される呼出し中を示す信号R630(R630)の待ち状態となる(T451)。
【0061】
図2において、移動端末100は上記発呼にあたって、上記位置情報を表す位置情報信号R300が内包された発呼信号R230を無線基地局200に送出する。無線基地局200は、移動端末100から発呼信号R230を受信すると、通常の発呼処理と同様に、ネットワーク400に対して発呼信号220を送出する。この無線基地局200から送出される発呼信号220には上記発呼信号R230に内包される位置情報信号R300がそのまま内包される。ネットワーク400は、無線基地局200からの発呼信号R220に基づいて交換動作を行い、着信先の位置情報通知装置300に着信信号210を送出する。この着信信号R210には、上記発呼信号220に内包される位置情報信号R300がそのまま内包される。
【0062】
位置情報通知装置300は、上記のように位置情報の取得要求を送出した後、図4に示すように、着信信号R210の受信待ち状態となっている(C01)。そして、上記着信信号R210が位置情報通知装置300にて受信されると(C01でYES)、上記のように制御部306に保存された移動端末100の位置推定タイミングのうち現時点から最も早く達する位置推定タイミングが次回の位置推定タイミングT2として選定され(C02)、タイマ算出部307によってその選定された次回の位置推定タイミングT2までの時間が算出される(C03)。そして、この次回の位置推定タイミングT2までの時間通知のための呼出し信号R610が送出される(C04)。
【0063】
即ち、図2に示すように、位置情報通知装置300は、上記のように算出された次回の位置推定タイミングT2までの時間を含む通知信号R800を内包する呼出し中を示す信号R610をネットワーク400に対して送出する。ネットワーク400は、呼出し中を示す信号R610を受信すると、上記通知信号800を内包する信号R620を無線基地局200に送出する。無線基地局200は、この呼出し中を示す信号R620を受信すると、上記通知信号R800を内包する呼出し信号R630を移動端末100に送信する。
【0064】
図3に示すように、呼び出し信号R630の受信待ち状態となる(T451)移動端末100が上記通知信号800を内包する呼出し信号R630を受信すると(T451でYES)、この受信した呼出し信号R630に内包された通知信号800に含まれる次回の位置推定タイミングT2までの時間が待機時間としてタイマ制御部103に蓄積される(T452)。そして、タイマ制御部103は、時間計測を開始する。その後、移動端末100では、呼切断信号R730の送出処理(T56)が行われ、位置情報を通知するための呼の切断がなされる(T67)。
【0065】
上記の処理に従って移動端末100から呼切断信号R730が送信されると、図2に示すように、この呼切断信号は無線基地局200を経て切断信号R720としてネットワーク400に転送され、ネットワーク400において呼の切断処理が行われる。更に、ネットワーク400から切断信号R710が位置情報通知装置300に伝達される。
【0066】
位置情報通知装置300は、図4に示すように、呼出し中を示す信号R610を送出した後に、上記切断信号R710を受信すると(C05)、呼の切断処理を行う(C06)。そして、位置情報通知装置300の制御部306は、前述したように着呼信号R210に内包される位置情報信号R300に基づき所定のアルゴリズムに従って検索タイミング(位置推定タイミング)T1における移動端末100の位置の推定演算を行う(C07)。そして、その演算にて得られた移動端末100の推定位置が制御部306に格納される。その後、位置情報通知装置300の制御部306は、移動端末100からの着呼信号R210の待ち状態となる(C01)。
【0067】
移動端末100では、上述したように位置情報を通知する呼の切断がなされると(図3におけるT67)、タイマ制御部103にて開始された時間計測での計測値が蓄積された次回の位置推定タイミングT2(図3におけるT452参照)までの待機時間に達したか否かが判定される(T72)。そして、上記計測時間が次回の位置推定タイミングT2までの待機時間に達すると(T72でYES)、移動端末100は、位置情報(受信レベルと無線基地局を識別する符号)の収集を行い(T23)、その位置情報を表す位置情報信号R300を内包する発呼信号R230を送出する(T34)。そして、移動端末100及び位置情報通知装置300は、上述した手順(図2、図3、図4参照)と同様の手順に従って処理を行う。
【0068】
以後、移動端末100は、位置情報通知装置300を発呼(R230)してからその呼が切断(R730)されるまでの1つの呼のメッセージシーケンス内で位置情報の位置情報通知装置300への通知(R300)及び位置情報通知装置300から次回の位置推定タイミングまでの待機時間の受信(R800)を行ない、そのような手順での1つの呼のメッセージシーケンスが繰り返される。即ち、その1つの呼のメッセージシーケンスが繰り返される過程で、移動端末100は、次回の位置推定タイミングまでの待機時間を位置情報通知装置300から受信する毎に、その待機時間が経過した時点で、位置情報(例えば、受信レベルと対応する無線基地局を識別する符号)の収集及びその位置情報の位置情報通知装置300への通知を行う。
【0069】
このような手順に従った処理により、位置情報通知通知装置300は、位置情報要求端末500から指定された位置推定タイミング毎に、移動端末100から取得した位置情報に基づいて移動端末100の位置の推定演算を行うことができる。その結果、位置情報通知装置300は、位置情報要求端末500から指定された移動端末100の各検索タイミング(位置推定タイミング)にて当該移動端末100の位置を位置情報要求端末500に対して通知することができる。
【0070】
上記のようなシステムでは、移動端末100からの発呼にて開始される1つの呼のメッセージシーケンス内に必要な情報の送受が行われるだけなので、従来のシステムのように、移動端末100から位置情報を取得するために当該移動端末100が位置登録されている一斉呼出しエリア内の無線基地局の全てが呼出し用のチャネルで移動端末100への着信通知信号の送信を行う必要がなくなる。従って、位置検索を行うべき移動端末の数が増加しても、音声呼やデータ通信呼に用いられる呼出しチャネルを圧迫することを極力防止することができる。
【0071】
なお、上記例において、移動端末100がPHS端末である場合、例えば、ネットワーク400はISDNであり、信号R230、R220、R210の各信号としてSETUPメッセージ、R300、R800の各信号としてUUI情報要素、R610、R620、R630の各信号としてALERTメッセージ、R730、R720、R710の各信号としてDISCメッセージがそれぞれ用いられる。この関係は以下同様である。
【0072】
次に第2の例では、移動端末100では制御部101の制御のもと図5に示す手順に従った処理が行われる。この処理により、位置情報通知装置300に対して複数の移動端末から位置情報の通知のための呼が集中することが防止される。
【0073】
上述した例と同様に、移動端末100は、呼出し中を示す信号R630に内包される通知信号R800を解析して得られる次回の位置推定タイミング(T2)までの時間を待機時間として蓄積して(図3におけるT452)、呼を切断する(T56、T67)。このように呼が切断されると、図5に示すように、位置情報通知装置300から通知された待機時間が経過したか否かの判定が繰返し行われる(T721)。
【0074】
制御部101は、移動端末100が属するグループに関する情報を保持しており、上記のように位置情報通知装置300から通知された待機時間が経過したことを判定すると(T721でYES)、更に、タイマ制御部103の時間計測をリスタートさせる。そして、その計測時間が当該移動端末100が属するグループに対して指定された追加の待機時間に達するまで待機状態が継続される(T722)。タイマ制御部103での計測時間が上記追加の待機時間に達すると(T722でYES)、制御部101は、乱数を用いて更に追加の待機時間を決定し(T723)、タイマ制御部103での時間計測をリスタートさせる。そして、その計測時間が更に追加の待機時間に達するまで待機状態が継続される(T724)。タイマ制御部103での計測時間が上記更に追加の待機時間に達すると(T724でYES)、前述した例と同様に周辺の無線基地局200、…、200からの電波の受信レベルが測定されて位置情報の収集が行われる(T23)。
【0075】
以後、上述したような図5に示す手順での処理が追加されつつ、図3に示す手順での処理が繰返し実行される。その結果、移動端末100は、位置情報通知装置300から通知された検索タイミングまでの時間より、当該移動端末100が属するグループに割当てられた時間と呼毎に乱数に基づいて設定された時間だけ長く待機状態を継続する。この待機時間の超過分は移動機端末毎に異なることから、位置情報通知装置300が複数の移動端末に対して同一タイミングで位置情報を取得するように次回の位置推定タイミングまでの時間を送出した場合であっても、各移動端末が位置情報を当該位置情報通知装置300に通知するタイミングは異なる。そのため、位置情報通知装置300に対して複数の移動端末から位置情報の通知のための呼が集中することが防止される。
【0076】
次に、第3の例では、位置情報通知装置300から移動端末100に送信される呼出し中を示す信号R610に内包される通知信号R800は、例えば、図6に示すように構成される。
【0077】
図6において、この通知信号R800は、前述したように位置情報通知装置300が移動端末100から位置情報を受信してから最も早く達する位置推定タイミング(次回の位置推定タイミングT2)までの時間を示す情報R801を含む。
【0078】
また、図6において、この通知信号R800は、位置情報を収集するために各無線基地局からの電波を受信する時間(測定時間)を示す情報R802を含むことができる。例えば、位置情報通知装置300にて各無線基地局の電波を受信する時間が指定されると、制御部306は、通知信号R800に上述したような次回の位置推定タイミングまでの時間R801と共に、その指定された電波の受信時間R802を組み込む。
【0079】
図2におけるタイミングT2後に移動端末100が受信する呼出し中を示す信号R630に内包された通知信号R800に上記情報R802が含まれることが検出されると、当該呼が切断された後の次の位置推定タイミングT2において、タイマ制御103が上記情報R802にて指定される受信時間の計測を行いつつ、周辺の無線基地局200、…、200からの電波の受信レベルが測定される。そして、その計測時間が当該指定され受信時間に達するまで周辺の無線基地局200、…、200からの電波の受信レベルの測定が継続される。
【0080】
位置情報の精度を向上させるには、周辺無線基地局からの電波の受信レベルの測定時間を長くすることが必要であり、適正な測定時間は移動端末100の周辺の環境に応じて変化する。また一方、測定時間を長くすると移動端末100のレスポンスの悪化や電波の受信中に移動端末100が移動することによる精度の劣化がある。このため、上記のように位置情報通知装置300から移動端末100に送信すべき通知信号R800に上記位置情報の収集時間に関する情報R802を含めることにより、移動端末100での周辺無線基地局からの電波の受信レベルの測定時間を適正な値に位置情報通知装置300から制御できるようになる。また、図6において、上記通知信号R800は、次回の発呼先の位置情報通知装置を指定する情報R803を含むことができる。この場合、位置情報通知装置300の制御部306は、発呼先(位置情報通知装置)が指定されると、通知信号R800に上述したような次回の位置推定タイミングまでの時間R801と共に、その指定された発呼先の位置情報通知装置の情報R803を組み込む。
【0081】
例えば、図7に示すように、タイミングT2における移動端末100からの発呼にて開始された位置情報通知装置300との通信において、移動端末100が呼出し中を示す信号R630を受信した際に、制御部101がその信号R630に包含される通知信号R800における次回の発呼先の情報R802を検出する。すると、その呼が切断されてから待機時間が経過したタイミングT2において、移動端末100はその発呼先の情報R802が示す発呼先である位置情報通知装置300に対して位置情報信号R300を含む発呼信号R230を送出する。
【0082】
このように上記通知信号R800に次回の発呼先を示す情報R803を含めるようにしたため、各移動端末から特定の位置情報通知装置に位置情報を通知するための呼が空間的に分散されてその集中を防止することができる。
【0083】
更に、図6において、上記通知信号R800は、位置情報要求端末500から指定された位置推定タイミングそのものを示す情報R804を含むことができる。この場合、位置情報通知装置300が位置情報要求端末500から位置推定タイミングとその設定要求を受信すると、その位置推定タイミングとその設定要求が回路インターフェース302とコマンド制御部305を介して制御部306に供給される。制御部306はその位置推定タイミングを格納する。そして、更に、制御部306はその設定要求を認識すると、上記通知信号R800に上述したように選定された次回の位置推定タイミングまでの時間と共に、その位置推定タイミングを示す情報R804を組み込む。
【0084】
例えば、図2におけるタイミングT2での移動端末100の発呼から開始される位置情報通知装置300との通信において、当該移動端末100が呼出し中を示す信号R630を受信した際に、制御部101がその信号R630に内包される通知信号R800における位置推定タイミングを示す情報R804を検出すると、その位置推定タイミングが制御部101に格納される。
【0085】
この状態で、移動端末100のユーザが操作部105の所定の操作を行うと、制御部101は、その操作信号に基づいて格納された位置推定タイミングを読出し、その位置推定タイミングを操作部105の表示パネルさせる。これにより、当該移動端末100のユーザは、表示パネルに表示されたタイミングにて当該移動端末100の位置が監視されていること及び次回の位置情報の通知タイミングを知ることができる。
【0086】
更に、第4の例では、移動端末100では制御部101の制御のもと図8に示す手順に従った処理が行われる。この処理により、移動端末100が圏外にある場合であっても処理が継続され、移動端末100が圏内に復帰したときに継続的に位置情報の提供を行うことができる。
【0087】
上述した例と同様に、移動端末100は、呼出し中を示す信号R631に内包される通知信号R8001を解析して得られる次回の位置推定タイミング(T22)までの時間を待機時間として蓄積し(図3におけるT452)、呼を切断する(T56、T67)。このように呼が切断されると、図8に示すように、位置情報通知装置300から通知された待機時間が経過したか否かの判定が繰り返し行われる(T72)。
【0088】
この状態において、制御部101は、無線部102にて受信される電波のレベルが低下して移動端末100が圏外(サービスエリア外)に出たことを検出した場合であっても、上記待機時間が経過したか否かの処理を継続する(T72:待機状態の継続)。そして、この待機時間が経過する前に移動端末100が圏内に復帰すると、上記待機時間が経過した時点で、制御部101は無線部102にて受信される電波のレベルが回復されたことにより移動端末が圏内に存在すると判定する(T231でYES)。すると、移動端末100は、前述したように、周辺の無線基地局からの電波の受信レベルを測定して位置情報の収集を行う(T232)。
【0089】
一方、上記待機時間が経過した時点(T72でYES)、無線部102にて受信される電波のレベルが低下した状態で移動端末100がまだ圏外にある場合、更に、制御部101は移動端末100が圏内に存在するか否かの判定を繰返しながら(T231)、待機状態を維持する。そして、移動端末100が圏内に復帰したタイミングで(T231でYES)、移動端末100は、周辺の無線基地局からの電波の受信レベルを測定して位置情報の収集を行う(T232)。
【0090】
上記のような処理によれば、移動端末100が一時的にサービスエリア外(圏外)に出ることがあっても、移動端末100がそのサービスエリア内に復帰すれば、継続して当該移動端末100の位置情報の取得が可能となる。
【0091】
次に、第5の例では、移動端末100では制御部101の制御のもと図9に示す手順に従って処理が行われる。この処理により、位置情報通知装置300が例えばビジー状態で発呼した移動端末100が位置情報通知装置300から次回の位置推定タイミングの通知を受ける前に呼が切断されたとしても、移動端末100の位置情報の定期的な取得が可能とすることができる。
【0092】
上述した処理と同様に、移動端末100は、次の位置推定タイミングまでの待機時間の経過後、当該移動端末100の周辺の無線基地局からの電波の受信レベルを測定して位置情報の収集を行う(T23)。その後、その位置情報を位置情報通知装置300に提供するために移動端末100はこの位置情報信号R300を内包する発呼信号R230を送出する(T34)。その後、移動端末100では、制御部101がその発呼信号R230に応答した呼出し中を示す信号R630の受信待ち状態となる(T451、T453)。
【0093】
その受信待ち状態において、制御部101は、図9に示すように、呼が切断されたか否かを繰返し判定する(T453)。そして、移動端末100が呼出し中を示す信号R630を受信する前に(T451でNO)、呼が切断されたと判定されると(T453でYES)、制御部101は、タイマ制御部103をリスタートして時間計測を開始させる。そして、その計測時間が予め設定された再発呼のための待ち時間に達するか否かが繰返し判定される(T454)。
【0094】
そして、その計測時間が上記再発呼のための待ち時間に達すると(T454でYES)、移動端末100は、再度周辺の無線基地局からの電波の受信レベルを測定して位置情報の収集を行う(T23)。その後、その位置情報信号R300を内包する発呼信号R230を送出して再発呼が行われる(T34)。
【0095】
この移動端末100からの上記再発呼に応答して位置情報通知装置300から呼出し中を示す信号R630が受信されると(T451でYES)、その信号R630に内包された通知信号R800に含まれる次回の位置推定タイミングまでの時間が待機時間としてタイマ制御部103に蓄積される(T452)。以後、前述したように(図3参照)、呼の切断処理(T56、T67)が行われる。そして、移動端末100は、その待機時間が経過するまで待ち状態となる。
【0096】
上記のような処理によれば、移動端末100が位置情報を通知するために位置情報通知装置300を発呼した後に当該位置情報通知装置300から次回の位置推定タイミングまでの時間に関する情報を取得する前に呼が切断されたとしても、再発呼されるので、移動端末100は位置情報通知装置300から継続して次の位置推定タイミングまでの時間に関する情報を得ることができる。従って、位置情報通知装置300は移動端末100の位置を定期的に取得することを継続することができる。
【0097】
また、第6の例では、移動端末100では制御部101のもと図10に示す手順に従って処理が行われる。上記のように移動端末100が位置情報を報告するために発呼した後に位置情報通知装置300から次回の位置推定タイミングまでの時間の通知を受ける前に呼が切断して再発呼する動作が繰り返される場合、呼が集中することがある。このような呼の集中を回避するために上記処理がなされる。
【0098】
前述したように(図9参照)、移動端末100では、発呼後に呼出し中を示す信号R630が受信される前にその呼が切断された場合(T451でNO、T453でYES)、予め設定された再発呼までの待ち時間が経過するまで待機状態となる(T454でNO)。その再発呼までの待ち時間が経過すると(T454でYES)、再度位置情報の収集がなされ(T23)、その収集した位置情報を位置情報通知装置300に報告するための再発呼がなされる(T34)。例えば、位置情報通知装置300での処理が輻輳する場合、上記の処理を常に同じ周期(再発呼までの待ち時間に相当)で繰り返しても、その都度、位置情報通知装置300から呼出し中を示す信号R630を受信する前に呼が切断されてしまう。
【0099】
このような状況において、移動端末100の制御部101は、再発呼の回数をカウントすると共に、図10に示すように、呼出し中を示す信号R630を受信する前に(T451でNO)呼が切断されたと判定すると(T453でYES)、更に、カウントしている再発呼の回数が予め定めた設定値を超えたか否かを判定する(T455)。この再発呼の回数がその設定値を超えていなければ、前述した例(図9参照)と同様に、再発呼までの待ち時間が経過した時点で(T454でYES)、位置情報の収集(T23)及びその位置情報を報告するための再発呼がなされる(T34)。
【0100】
一方、制御部101は、再発呼の回数が予め定めた設定値を超えたと判定すると(T455でYES)、位置情報通知装置300から直前に通知された次回の位置推定タイミングまでの待機時間より長い待機時間、例えば、二倍の待機時間をタイマ制御部103に蓄積する(T456)。そして、制御部101は、タイマ制御部103をリスタートさせて新たに蓄積されたより長い待機時間が経過するまで待ち状態となる(T72)。この新たに蓄積された待機時間が経過すると(T72でYES)、移動端末100では、周辺の無線基地局からの電波の受信レベルが測定されて位置情報の収集がなされ(T23)、その位置情報を位置情報通知装置300に提供するために再度発呼がなされる(T34)。そして、以後、同様の手順にて処理が行われる。
【0101】
上記のような処理により、再発呼の回数が予め定めた設定値を超えた場合、一時的により長い待機時間(二倍の待機時間)が設定されて、そのより長い待機時間が経過するまで移動端末100は待ち状態となる。その結果、再発呼の時間的な間隔が一時的に延びる。そのため、何回も再発呼をしても位置情報通知装置300から呼出し中を示す信号R630を受信できない状況では、より長い時間をおいてから再発呼がなされるようになり、呼の集中が緩和されるようになる。
【0102】
更に、第7の例では、位置情報通知装置300から移動端末100に送信される呼出し中を示す信号R630に内包される通知信号R800は、例えば、図11に示すように、次回の位置推定タイミングまでの時間を示す情報R801(6参照)に代えて次回の位置推定タイミングまでの時間を通知できないことを示す情報R805を含む。この場合、移動端末100では制御部101の制御のもと、図12に示す手順に従って処理が行われる。
【0103】
位置情報通知装置300は、何らかの障害(輻輳)により、発呼信号R230と共に位置情報信号R300を受信した後(図4におけるC01参照)に、応答が間に合わない場合がある。このような場合に、タイマ算出部307での演算が間に合わずに、次回の位置推定タイミングまでの時間を通知できない旨を移動端末100に知らせることによって、移動端末100が位置情報通知装置300のそのような状況に対応することができるようになる。
【0104】
位置情報通知装置300の制御部306は、位置情報信号R300を含む発呼信号R230を移動端末100から受信した際、何らかの事情(障害、輻輳など)により、応答が間に合わないと判断すると、図11に示すように、次回の位置推定タイミングまでの時間に代えて、その時間を通知できないことを示す情報R805を通知信号R800に組み込む。そして、制御部306は、その情報R805が組み込まれた通知信号R800を内包する呼出し中を示す信号R630を回路インタフェース301を介して送信する。
【0105】
一方、移動端末100の制御部101は、図12に示すように、位置情報通知のための発呼信号R230を送信した(T34)後、呼出し中を示す信号R630の受信待ち状態となる(T451でNO)。このような状態において、移動端末100が位置情報通知装置300からの呼出し中を示す信号R630を受信すると(T451でYES)、制御部101は、更に、その信号R630に内包された通知信号R800に次回の位置推定タイミングまでの時間が通知できないことを示す信号R805が含まれているか否かを判定する(T475)。この信号R805が含まれずに、前述した次回の位置推定タイミングまでの時間を示す信号R801が含まれる場合には(T457でNO)、前述した例(図3参照)と同様に、その信号R801にて示される待機時間がタイマ制御部103に蓄積される(T452)と共に、呼の切断処理が行われる(T56、T67)。
【0106】
一方、受信した呼出し中を示す信号R630に内包される通知信号R800に次回の位置推定タイミングまでの時間を通知することができないことを示す信号R805が含まれている場合(T457でYES)、制御部101は、呼切断信号R730の送出(T458)を行い、呼の切断処理を行う(T459)。そして、更に、制御部101は、直前に蓄積されていた待機時間より長い時間となる、例えば、二倍の時間を新たな待機時間としてタイマ制御部103に蓄積する(T456)。このように新たな待機時間がタイマ制御部103に蓄積されると、制御部101は、タイマ制御部103をリスタートさせて新たに蓄積された待機時間が経過するまで待ち状態となる(T72)。この新たに蓄積された待機時間が経過すると(T72でYES)、移動端末100では、周辺の無線基地局からの電波の受信レベルが測定されて位置情報の収集がなされ(T23)、その位置情報を位置情報通知装置300に提供するために再度発呼がなされる(T34)。そして、以後、同様の手順にて処理が行われる。
【0107】
上記のような処理により、移動端末100は、次回の位置推定タイミングまでの時間が通知できない旨を位置情報通知装置300から通知されると、位置情報通知装置300がビジー状態である判断して、強制的に次回の位置推定タイミングを遅らせることができる。従って、次に移動端末100から位置情報を通知するための発呼のタイミングが遅れ、位置情報通知装置300での処理の集中が緩和できるようになる。
【0108】
また、第8の例では、移動端末100では制御部101の制御のもと図13に示す手順に従って処理が行われる。移動端末100の電源供給が一時的に停止すると、次回の位置推定タイミングまでの時間情報が消失してしまう。このため、移動端末100の電源供給が復帰したときに、位置情報通知装置300が継続して位置情報を取得できるようにするため、上記処理がなされる。
【0109】
移動端末100の制御部101が、図13に示す手順に従って処理を実行している際に電源遮断によりその処理が中断された場合、移動端末100は電源断の状態(T8)に遷移する。また、初期の電源未投入時においても、移動端末100は電源断の状態(T8)にある。このような状態から電源接続がなされると(T82)、待機状態となることなく、制御部101は、無線部102にて受信される周辺の無線基地局からの電波の受信レベルを測定して位置情報の収集を行う(T23)。そして、その収集された位置情報を位置情報通知装置300に通知するための発呼信号R230を送出する(T34)。以後、前述した例(例えば、図3参照)と同様に、位置情報通知装置300から次回の位置推定タイミングまでの時間が報告される毎に(T451でYES)、その時間が待機時間として蓄積され(T452)、この切断処理(T56、T67)が行われる。そして、その待機時間の経過後に(T72でYES)、位置情報の収集(T23)、位置情報の通知(T34)が行われる。以後、そのような手順での処理が繰返し実行される。
【0110】
このような処理により、移動端末100の電源供給が一時的に停止しても、その電源供給が復帰した時点から、移動端末100は位置情報の収集及び報告を定期的に行うようになる。その結果、位置情報通知装置300は、継続して移動端末100の位置情報を定期的に取得することが可能となる。
【0111】
次に、第9の例では、位置情報通知装置300において制御部306の制御のもと図15に示す手順に従った処理が実行されると共に、移動端末100において制御部101の制御のもと図16に示す手順に従った処理が実行される。そして、移動端末100と位置情報通知装置300との間で図14に示す手順に従った通信が行われる。この例では、位置情報要求端末500からのコマンドに基づいて位置推定タイミングを変更することができる。
【0112】
移動端末100の位置の監視を行う者が、位置情報要求端末500において移動端末100の位置推定タイミングを変更するための操作を行うと(例えば、10時から1時間毎の位置推定タイミングから10時20分から30分毎の位置推定タイミングに変更)、図14に示すように、その操作に従って位置情報要求端末500から位置情報通知装置300に対して位置推定タイミングの変更指示コマンドS1が送出される。この変更指示コマンドS1には、その新たに設定すべき位置推定タイミングの情報が含まれる。
【0113】
位置情報通知装置300の制御部306は、図15に示すように、前述した移動端末100からの位置情報通知のための着呼信号R210を受信したか否かの判定(C01)、位置情報要求端末500から位置推定タイミングの変更指示コマンドS1を受領したか否かの判定(C1)を繰返し実行する。その過程で、位置情報要求端末500から位置推定タイミングの変更指示コマンドS1が送出され、その変更指示コマンドが回路インタフェース302及びコマンド制御部305を介して制御部306にて取得されると(C1でYES)、受信した変更指示コマンドS1に含まれる変更後の次回位置推定タイミングT212が制御部306に蓄積され、更に、制御部306は、受信した変更指示コマンドに含まれる変更後の次回位置推定タイミングT212が変更前の次回位置推定タイミングT211より前か否かを判定する(C2)。
【0114】
変更後の次回位置推定タイミングT212が変更前の次回位置推定タイミングT211より前である場合(C2でYES)、制御部306からの指示に従ってタイマ算出部307が変更後の次回位置推定タイミングT212までの時間を算出する(C3)。そして、この次回位置推定タイミングT212までの時間を移動端末100に通知するために発呼信号S210が送出される(C4)。この発呼信号S210には上記変更後の次回位置推定タイミングT212までの時間を示す信号S800が内包される。
【0115】
図14において、上記のように位置情報通知装置300から送出された変更後の次回位置推定タイミングT212までの時間を示す信号S800を内包する発呼信号S210をネットワーク400が受信すると、同一の一斉呼出しエリア内の無線基地局200、200、…、200に対してネットワーク400から着呼信号S221、S222、…、S22nが送出される。これらの着呼信号S221、S222、…、S22nのそれぞれは、上記位置情報通知装置300からの着呼信号210に内包される通知信号S800を内包する。各無線基地局200、200、…、200は、それぞれ上記着呼信号S221、S222、…、S22nを受信すると、移動端末100を呼出すため着信通知信号S41、S42、…、S4nを送出する。移動端末100は、無線基地局200、200、…、200のうちのいずれか1つの無線基地局に対して待ち受け状態となっている。以下、移動端末100が無線基地局200に対して待ち受け状態となる場合を例に説明する。
【0116】
移動端末100の制御部101は、図16に示すように、待機状態にあり(T721でNO、T725でNO)、待機時間が経過したか否かの判定(T721)及び着信通知信号を受信したか否かの判定(T725)を繰返し行っている。この状態で、移動端末100の無線部102にて上記無線基地局200からの着信通知信号S42が受信されると(T725でYES)、この着信通知信号S42に対する着信応答信号S52が移動端末100の無線部102から無線基地局200に対して送出される(T726)。
【0117】
無線基地局200は、移動端末100からの着信応答信号S52を受信すると、図14に示すように、移動端末100に対して着呼信号S232を送出する。この着呼信号232には上記通知信号S800が内包される。
【0118】
移動端末100では、上述したように着信応答信号S52が送出された後に、図16に示すように、上記無線基地局200からの着呼信号S232が受信されると(T727)、その着呼信号S232に内包される通知信号S800が有する変更後の次回位置推定タイミングT212までの時間がタイマ制御部103に蓄積しなおされる(T728)。その後、呼接続の手続に従って無線基地局200に対して呼出し中を示す信号S630が送出される(T729)。
【0119】
上記のように移動端末100から送出された呼出し中を示す信号S630を無線基地局200が受信すると、図14に示すように、無線基地局200はその信号S630を信号S620としてネットワーク400に転送する。ネットワーク400は、呼出し中を示す信号S620を受信すると、呼接続の手続に従って発呼者である位置情報通知装置300に対して呼出し中を示す信号S610を送出する。
【0120】
位置情報通知装置300が上述したように発呼信号S210を送出した後に、図15に示すように、ネットワーク400からの呼出し中を示す信号S610を受信すると(C5)、制御部306は、変更後の次回位置推定タイミングT212までの時間を含む通知信号S800が移動端末100に伝達されたことを確認する。このように位置情報通知装置300の制御部306は、その通知信号S800が移動端末100に伝達されたことを確認すると、呼の切断を要求するための切断信号S710をネットワーク400に送出し(C6)、呼を切断する(C7)。以後、位置情報通知装置300は、着呼信号R210が受信されたか否かの判定(C01)および位置推定タイミングの変更指示コマンドが受信されたか否かの判定(C1)が繰り返し実行される待機状態となる。
【0121】
上記のようにして位置情報通知装置300から送出される切断信号S710を受信したネットワーク400は、図14に示すように、呼接続の手続に従って切断信号を移動端末100に伝達するため無線基地局200に対して切断信号S720を送出する。無線基地局200は、この信号S720を受信すると、移動端末100に対して切断信号S730を送出する。
【0122】
移動端末100は、上記のように呼出し中を示す信号S630を無線基地局200に送出した後に、図16に示すように、上記無線基地局200から切断信号S730を受信すると(T7210)、制御部101は、無線部102に対して当該呼の切断制御を行う(T7211)。このようにして呼が切断されると、移動端末100は再び待機状態となる(T721でNO、T725でNO)。移動端末100では、上述したように、着呼信号S232に内包される通知信号S800が有する変更後の次回位置推定タイミングT212までの時間が新たな待機時間として蓄積しなおされている(T728)ので、上記待機状態では、この新たな待機時間が経過したか否かが判定される(T721)。そして、その待機時間が経過したと判定されると(T721でYES)、即ち、変更後の位置推定タイミングT212になったと判定されると、移動端末100は待機状態を脱する。
【0123】
この待機状態を脱した移動端末100は、前述した例(図3参照)と同様に、周辺の無線基地局からの電波の受信レベルを測定して位置情報の収集を行い(T23)、その位置情報の通知のための発呼信号R230を送出する(T34)。
【0124】
無線基地局200は、図14に示すように、移動端末100から送出される発呼信号R230を受信すると、通常の発呼処理と同様に、ネットワーク400に対して発呼信号R220を送出する。この発呼信号R220には、移動端末100からの発呼信号230に内包される位置情報信号R300がそのまま内包されている。ネットワーク400は、無線基地局200からの発呼信号R220により交換動作を行い、着信先の位置情報通知装置300に着信信号R210を送出する。この着信信号R210にも上記発呼信号R220に内包される位置情報信号R300がそのまま内包される。
【0125】
図15に示すように、着信信号R210の待ち状態となる(C01でNO)位置情報通知装置300が上記ネットワーク400からの着信信号R210と共にそれに内包される位置情報信号R300を受信すると(C01でYES)、変更設定された位置推定タイミングのうち現時点から最も早く達する位置推定タイミングが次回位置推定タイミングT222として選定される(C02)。そして、制御部306はタイマ算出部307にその選定された次回位置推定タイミングT222までの時間を算出させる(C03)。このようにして次回位置推定タイミングT222までの時間が得られると、位置情報通知装置300は、呼出し中を示す信号R610にその得られた時間の情報を含む通知信号R800を内包させてネットワーク400に対して送出する(C04)。
【0126】
位置情報通知装置300から送出された通知信号R800を内包する呼出し中を示す信号R610を受信したネットワーク400は、図14に示すように、その通知信号R800を内包させた信号R620を無線基地局200に伝送する。この呼出し中を示す信号R620をネットワーク400から受信した無線基地局200は、その信号を呼出し中を示す信号R630として移動端末100に送出する。
【0127】
移動端末100では、図16に示すように、発呼信号R230が送出された後(T34)に呼出しを示す信号R610の待ち状態が維持されいる(T451でNO)。この状態で、上記のように無線基地局200から送出された呼出し中を示す信号R630が受信されると(T451でYES)、その信号R630に含まれる通知信号R800で示される次回位置推定タイミングT222までの待機時間がタイマ制御部103に蓄積される(T452)。そして、移動端末100から呼切断信号R730が送出され(T56)、呼の切断処理(T67)が行われる。その後、移動端末100は、上記のようにして受信された次回位置推定タイミングT222までの待機時間が経過するか否かを繰返し判定する(T721)待機状態となる。
【0128】
図14に示すように、上記のように移動端末100から送出された切断信号R730が無線基地局200にて受信されると、更に、無線基地局2002から切断信号R720がネットワーク400に転送される。そして、ネットワーク400にて呼の切断処理が行われ、ネットワーク400から切断信号R710が位置情報通知装置300に転送される。
【0129】
位置情報通知装置300では、図15に示すように、次回位置推定タイミングT222までの時間を表す通知信号R800を内包する呼出し中を示す信号R610が送出された後(C04)、上記ネットワーク400からの切断信号R710が受信されると(C05)、当該呼の切断がなされる(C06)。その後、位置情報通知装置300の制御部306は、上記着呼信号R210と共に受信した位置情報信号R300に基づき所定のアルゴリズムに従って移動端末100の上記変更後の位置推定タイミングT212における位置の推定演算を行い、得られた移動端末100の位置を内部に蓄積する(C07)。このように移動端末100の位置が制御部306に蓄積されると、位置情報通知装置300は、待機状態(C01でNO、C1でNO)となる。
【0130】
前述したように、次回位置推定タイミングT222までの待機時間の経過判定を行って待機状態にある(図16におけるT721でNO、T725でNO)移動端末100では、図14に示すように、変更後の前回位置推定タイミングT212(☆)に対応した変更前の位置推定タイミングT211(☆)を経過してもその待機状態が維持される。そして、上記待機時間が経過して(図16におけるT721でYES)変更後の次回位置推定タイミングT222(☆)になると、周辺の無線基地局からの電波の受信レベルが測定されて位置情報の収集がなされ(図16におけるT23)、その位置情報信号R300を内包する発呼信号R230が移動端末100から送出される(図16におけるT34)。
【0131】
以後、位置情報要求端末500から位置推定タイミングの新たな変更指示コマンドが発行されない限り、前述した処理(図3、図4、図5)と同様に、位置情報通知装置300が移動端末100から位置情報を取得する毎に、位置情報通知装置300から次回位置推定タイミングまでの時間が待機時間として移動端末100に通知され、移動端末100がその通知された待機時間の経過後に位置情報の収集を行ってその収集された位置情報を更に位置情報通知装置300に通知する。
【0132】
一方、図15に示す手順に従って処理がなされる位置情報通知装置300において、変更後の次回位置推定タイミングT212が変更前の次回位置推定タイミングT211の後となると判定されると(C2でNO)、それ以後、位置情報通知装置300は移動端末100からの着呼信号R230の待ち状態を維持する(C01でNO、C1でYES、C2でNO)。このため、移動端末100では、変更前の次回位置推定タイミングT211に達したと判定された(図16におけるT721でYES)後に、位置情報の収集(図16におけるT23)及びその位置情報信号R300を内包する発呼信号R230の送出(図16におけるT34)が行われる。
【0133】
以後、前述した処理(図3、図4、図5参照)と同様に、位置情報通装置300がこの発呼信号R230と共に位置情報信号R300を受信してその位置情報を取得する毎に、位置情報通知装置300から変更後の次回位置推定タイミングまでの時間が待機時間として移動端末100に通知され、移動端末100がその通知された待機時間の経過後に位置情報の収集を行ってその収集された位置情報を更に位置情報通知装置300に通知する。その過程で、例えば図17に示すように、変更前の位置推定タイミングT211に達した後の1つの呼のメッセージシーケンス内に、前述した手順に従って移動端末100と位置情報通知装置300との間で位置情報(R300)及び変更後の次回位置推定タイミングT212までの待機時間(R800)の通知が相互に行われる。そして、この変更後の次回位置推定タイミングT212までの待機時間の経過判定を行って待機状態となる(図16におけるT721でNO、T725でNO)移動端末100では、変更前の次々回位置推定タイミングT221(☆)を経過してもその待機状態が維持される。そして、その待機時間が経過して(図16におけるT721でYES)変更後の次回位置推定タイミングT212(☆)になると、周辺の無線基地局からの電波の受信レベルが測定されて位置情報の収集がなされ(図16におけるT23)、その位置情報信号R300を内包する発呼信号R230が移動端末100から送出される(図16におけるT34)。
【0134】
上述した第9の例では、変更後の次回位置推定タイミングが変更前の次回位置推定タイミングより前であれば、移動端末100への着信により変更後の次回の位置推定タイミングまでの時間を通知することで位置推定タイミングをリアルタイムに変更することが可能となる。また、変更後の次回位置推定タイミングが変更前の次回位置推定タイミングより前であれば、変更前の次回位置推定タイミングにおいて移動端末100と位置情報通知装置300との間の1つの呼のメッセージシーケンス(発呼から呼の切断まで)内で位置情報の通知と変更後の次回位置推定タイミングの通知がなされるので、移動端末100への着信が実施されることがない。従って、変更された位置推定タイミングの通知に起因する呼出し用チャネルの圧迫を極力抑えることができる。
【0135】
なお、上述したように位置情報要求端末500からの位置推定タイミングの変更指示コマンドS1に起因して位置情報通知装置300と移動端末100との間でなされる変更後の位置推定タイミングの通知のための1つの呼のメッセージシーケンス(図14における発呼(S210)から呼の切断(S730)までの手順)は、新規に位置推定タイミングを移動端末100に通知する場合にも適用できる。
【0136】
次に、第10の例では、位置情報通知装置300は例えば図18に示すように構成され、移動端末100において制御部101の制御のもと図20に示す手順に従った処理が実行されると共に、位置情報通知装置300において制御部306の制御のもと図21に示す手順に従って処理が実行される。そして、移動端末100と位置情報通知装置との間で図19に示す手順に従った通信が行われる。移動端末100の圏外への移動、移動端末100の電源供給の一時的な停止、次回位置推定タイミングまでの時間の受信失敗、位置情報要求端末500による位置推定タイミングの変更などの各要因あるいはそれらの複合により移動端末100が自律的に次回位置推定タイミングまでの時間の取得が正常に行えない場合がある。この第10の例は、そのような場合に、ユーザによる操作にて任意の時刻に移動端末100が次回の位置推定タイミングまでの時間を取得できるようにするものである。
【0137】
位置情報通知装置300は、図18に示すように、回路インタフェース301とコマンド制御部306が接続され、移動端末100からのコマンドを受信した位置情報通知装置300において、コマンド制御部305が回路インタフェース301を介してその受信されたコマンドを取得できるようになっている。そして、コマンド制御部305にて取得したコマンドに基づいた処理が制御部306にて実行されるようになっている。
【0138】
前述した例(例えば、図2、図3、図4参照)と同様に、位置情報通知装置300が移動端末100から位置情報を取得する毎に、位置情報通知装置300から次回位置推定タイミングまでの時間が待機時間として移動端末100に通知され、移動端末100がその通知された待機時間の経過後に位置情報の収集を行ってその収集された位置情報を更に位置情報通知装置300に通知する。このような処理が繰り返される過程で、移動端末100においては、図20に示すように、通知された待機時間が経過したか否かの判定(T721)及び位置推定タイミング取得のための操作が操作部105にてなされたか否かの判定(T7212)が繰り返し行われる。このような待機状態において次回の位置推定タイミングを取得するために移動端末100のユーザが操作部105にて所定の操作(位置推定タイミング取得操作)を行うと、その操作がなされたことが判定され(T7212でYES)、位置推定タイミング取得のために発呼信号R230が移動端末100から送出される(T7213)。以後、移動端末100は、その発呼信号R230の応答となる呼出し中を示す信号R630の受信待ち状態となる(T451でNO)。
【0139】
図19において、上記のように移動端末100から送出される発呼信号R230には位置推定タイミング取得操作がなされたことを示す位置推定タイミング操作信号R900が内包されている。この発呼信号R230と共に位置推定タイミング操作信号R900を移動端末100から受信した無線基地局200は、通常の発呼処理と同様に、ネットワーク400に対して発呼信号R220を送出する。この発呼信号R220には上記発呼信号R230に内包される位置推定タイミング操作信号R900がそのまま内包されている。ネットワーク400は無線基地局200からの発呼信号R220により交換動作を行い、着信先の位置情報通知装置300に着信信号R210を送出する。この着信信号R210には発呼信号R220に内包される位置推定タイミング操作信号R900がそのまま内包される。
【0140】
位置情報通知装置300は、図21に示すように、着信信号R210の受信待ち状態となっている(C01でNO)。位置情報通知装置300にてこの着信信号R210が受信されたと制御部306が判定すると(C01でYES)、制御部306は、更に、その受信された着信信号R210に移動端末100から通知される位置情報信号R300が内包されているか否かを判定する(C011)。このような位置情報信号R300が該着信信号R210に含まれていない場合(C01でNO)、制御部306は、また更に、受信した着信信号R210に位置推定タイミングの取得要求を示す位置推定タイミング操作信号R900が内包されているか否かを判定する(C012)。
【0141】
ここで、着信信号R210に上記位置推定タイミング操作信号R900が内包されていると判定されると(C012でYES)、予め位置情報要求端末500から受信して制御部306の内部に蓄積された位置推定タイミングのうち最も早く達する位置推定タイミングT2が選択される(C02)。そして、制御部306からの指令に基づいてその選択された位置推定タイミングT2までの時間がタイマ算出部307にて算出される(C03)。制御部306は、この算出された次回位置推定タイミングT2までの時間を通知するため呼出し中を示す信号R610の送出制御を行う(C04)。この信号R610には次回位置推定タイミングT2までの時間を含む通知信号R800が内包される。
【0142】
図19に示すように、上記のようにして位置情報通知装置300から送出された次回の位置推定タイミングT2までの時間を含む通知信号R800を内包する信号R610をネットワーク400が受信すると、該ネットワーク400は、その通知信号R800を内包する呼出し中を示す信号R620を無線基地局200に送出する。無線基地局200は、その呼出し中を示す信号R620を受信すると、該信号をR630として移動端末100に送出する。
【0143】
図20に示すように、呼出し中を示す信号R630の受信待ち状態(T451でNO)にある移動端末100が上記のように無線基地局200から送信される呼出し中を示す信号R630を受信すると(T451でYES)、制御部101は、その受信した信号R630に内包される通知信号R800にて示される次回位置推定タイミングT2までの時間を待機時間としてタイマ制御部103に蓄積する(T452)。その後、呼の切断を要求する切断信号R730の無線基地局200への送出がなされ(T56)、呼の切断処理がなされる(T67)。
【0144】
呼の切断がなされた後、タイマ制御部103での時間測定処理に基づいて上記のようにして新たに蓄積された次回位置推定タイミングT2までの待機時間が経過したか否かの判定(T721)及び位置推定タイミング取得操作が再度なされたか否かの判定(T7212)が繰返し実行される。
【0145】
図19において、上記のように移動端末100から送出された切断信号R730は、無線基地局200を経てR720としてネットワーク400に転送され、ネットワーク400において呼の切断処理が行われる。そして、ネットワーク400から位置情報通知装置300に切断信号R710が伝達される。
【0146】
図21に示すように、呼出し中を示す信号R630を送出した(C04)位置情報通知装置300では、上記ネットワーク400からの切断信号R710が受信されると(C05)、呼の切断処理が行われる(C06)。この場合、移動端末100から位置情報の通知がなされていないので、位置の推定演算(C07)は行われず、位置情報通知装置300は、着呼信号R210の受信待ち状態となる(C01でNO)。
【0147】
なお、位置情報通知装置300において、受信された着呼信号R210に位置情報信号R300及び位置推定タイミング操作信号R900のいずれも含まれていなと判定された場合(C011でNO、C012でNO)、呼の切断信号R710が送出され(C013)、呼の切断処理が行われる(C06)。そして、位置情報通知装置300と移動端末100との間の呼が切断される。
【0148】
図20に示すように、移動端末100では、上記のように新たに蓄積された次回位置推定タイミングT2までの待機時間の経過判定(T721)が繰返しなされる過程で、その待機時間が経過されたと判定されると(T721でYES)、即ち、位置推定タイミングT2になったと判定されると(図19における☆参照)、周辺の無線基地局からの電波の受信レベルが測定されて位置情報の収集がなされ(T23)、その位置情報信号R300を内包する発呼信号R230が送出される(T34)。そして、移動端末100は、この発呼信号R230の応答となる呼出し中を示す信号R630の受信待ち状態となる(T451)。
【0149】
以後、前述した例(図2、図3、図4参照)と同様に、移動端末100の発呼から呼の切断までの1つの呼のメセージシーケンス内で移動端末100と位置情報通知装置300との間で位置情報と次回の位置推定タイミングまでの時間が相互に交わされ、それらに基づいた処理が行われる(図20、図21参照)。
【0150】
上述したような第10の例によれば、移動端末100は、ユーザによる操作入力に従って任意の時刻に位置推定タイミングまでの時間の取得を行うことができる。
【0151】
第11の例では、位置推定タイミング操作信号R900が図22に示すように構成され、移動端末100において制御部101の制御のもと図23に示す手順に従った処理が行われると共に、位置情報通知装置300において制御部306の制御のもと図24に示す手順に従った処理が行われる。移動端末100と位置情報通知装置300との間では、前述した第10の例と同様に、図19に示す手順に従った通信が行われる。なお、システム全体の構成も、前述した第10の例と同様に、図18に示すように構成される。
【0152】
この第11の例は、位置情報要求端末500によって予め許可された移動端末から位置推定タイミングの変更を行えるようにするものである。
【0153】
移動端末100の位置を監視する者は、当該移動端末100から位置推定タイミングの変更を許可するか否かを表す情報を位置情報要求端末500に入力する。この位置推定タイミングの変更を許可するか否かを表す情報は、位置情報要求端末500から位置情報通知装置300に転送される。そして、位置情報通知装置300では、この位置推定タイミングの変更を許容するか否かを表す情報が回路インタフェース302を介してコマンド制御部305にコマンドとして投入され、その情報は監視対象となる移動端末100に対応付けられた状態で制御部306に蓄積される。
【0154】
移動端末100の操作部105の操作に基づいて生成される位置推定タイミング操作信号R900は、図22に示すように、位置推定タイミングの変更を示す情報R901とその変更後の位置推定タイミングを示す情報R902を有する。このような構成の位置推定タイミング操作情報R900は、操作部105の操作に基づいて制御部101にて生成される。
【0155】
移動端末100においては、図23に示すように、位置情報通知情報300から通知された待機時間が経過したか否かの判定(T721)及び位置推定タイミング変更操作がなされたか否かの判定(T7214)が繰返し行われる。このような待機状態において位置推定タイミングの変更を行うために移動端末100のユーザが操作部105にて所定の操作(位置推定タイミングの変更操作)を行うと、その操作がなされたことが判定され(T7214でYES)、位置推定タイミングの変更要求のための発呼信号R230が移動端末100から送出される(T7215)。以後、移動端末100は、その発呼信号R230の応答となる呼出し中を示す信号R630の受信待ち状態となる(T451でNO)。
【0156】
図19において、上記のように移動端末100から送出される発呼信号R230には位置推定タイミング操作信号R900が内包されている。この位置推定タイミング操作信号R900は、上述したように(図22参照)、位置推定タイミングの変更を示す情報R901とその変更後の位置推定タイミングを示す情報R902を有する。この発呼信号R230は前述した例と同様に無線基地局200に転送され、更に、無線基地局200から発呼信号R220がネットワーク400に、ネットワーク400から着信信号R210が着信先である位置情報通知装置300に順次転送される。上記無線基地局200からネットワーク400に伝送される発呼信号R220及びネットワーク400から位置情報通知装置300に伝送される着信210は、それぞれ上記発呼信号R230に内包される位置推定タイミング操作信号R900をそのまま内包する。
【0157】
位置情報通知装置300は、図24に示すように、着信信号R210の受信待ち状態となっている(C01でNO)。位置情報通知装置300にてこの着信信号R210が受信されると(C01でYES)、前述した例と同様に、着信信号R230に位置情報信号R300が内包されるか否かの判定(C011)が行われると共に、着信信号R230に上記位置推定タイミング操作信号R900(R901、R902)が内包されているか否かの判定(C014)が行われる。
【0158】
ここで、発呼信号R230に、位置情報信号R300ではなく(C011でNO)、上記位置推定タイミング操作信号R900が内包されていると判定されると(C014でYES)、発呼先の当該移動端末100が位置推定タイミングの変更を許可されたものであるか否かが判定される(C015)。上述したように制御306に当該移動端末100が位置推定タイミングの変更を許可されたものであることを表す情報が蓄積されていると(C015でYES)、位置推定タイミングの変更処理が行われる(C016)。この位置推定タイミングの変更処理では、位置情報要求端末500から提供されて制御部306に蓄積されている位置推定タイミングが上記位置推定タイミング操作信号R900に含まれる変更後の位置推定タイミングを示す情報R902に基づいて変更される。
【0159】
このように制御部306に蓄積される位置推定タイミングの変更がなされると、その位置推定タイミングのうち最も早く達する位置推定タイミングが次回の位置推定タイミングT2として選定される(C02)。そして、制御部306からの指令に基づいてタイマ算出部307にて上記選定された次回の位置推定タイミングT2までの時間が算出される(C03)。このように変更後の位置推定タイミングから選定された次回の位置推定タイミングT2までの時間が算出されると、前述した例と同様に、この時間の情報を含む通知信号R800を内包した呼出し中を示す信号R610が位置情報通知装置300からネットワーク400に送出される(C04)。
【0160】
以後、図19に示すように、次回位置推定タイミングT2までの時間を含む通知信号R800を内包する呼出し中を示す信号R610が位置情報通知装置300からネットワーク400に伝送され、更に、この呼出し中を示す信号R610に対応した信号R620がネットワーク400から無線基地局2002に、この信号R620に対応した信号R630が無線基地局200から移動端末100に順次伝送される。上記各信号R620、R630は、呼出し中を示す信号R610に内包される通知信号R800をそのまま内包する。
【0161】
図23に示すように、発呼信号R230を送出した(T34)後に呼出し中を示す信号R630の受信待ち状態となる移動端末100が、上記のようにして無線基地局200から送信される信号R630を受信すると(T451でYES)、その信号R630に内包される通知信号R800に含まれる変更後の次回の位置推定タイミングT2までの時間が待機時間としてタイマ制御部103に蓄積される(T452)。そして、前述した例と同様に、移動端末100から呼の切断信号R730が送出され(T56)、呼の切断処理が行われる(T67)。
【0162】
図19において、上記のようにして移動端末100から送出された呼の切断信号R730は無線基地局200に伝送され、更に、該切断信号R730に対応した信号R720が無線基地局2002からネットワーク400に、その信号R720に対応した信号R710がネットワーク400から位置情報通知装置300に順次伝送される。
【0163】
図24に示すように、位置情報通知装置300では、上記のようにしてネットワーク400からの切断信号R710の受信がなされると(C05)、前述した例と同様に呼の切断処理が行われる(C06)。
【0164】
また、移動端末100では、図23に示すように、上記のように蓄積された変更後の次回の位置推定タイミングT2までの待機時間の経過判定(T721)がなされており、その待機時間が経過して変更後の次回の位置推定タイミングT2になると、周辺の無線基地局からの電波の受信レベルを測定して位置情報の収集がなされ(T23)、その位置情報を位置情報通知装置300に通知するため発呼がなされる(T34)。そして、移動端末100は、この発呼信号R230の応答となる呼出し中を示す信号R630の受信待ち状態となる(T451)。
【0165】
以後、前述した例(図2、図3、図4参照)と同様に、移動端末100の発呼から呼の切断までの1つの呼のメセージシーケンス内で移動端末100と位置情報通知装置300との間で位置情報と次回の位置推定タイミングまでの時間が相互に交わされ、それらに基づいた処理が行われる(図23、図24参照)。
【0166】
上述したような第11の例によれば、許可された移動端末100からの操作によって当該移動端末100の位置推定を行うべき位置推定タイミングを変更することができるようになる。
【0167】
なお、図24に示す位置情報通知装置300での処理において、移動端末100からの位置情報通知のための発呼に起因した際に受信する着呼信号R210に位置推定タイミングの変更要求が含まれてはいるが(C014でYES)、当該移動端末100に対して位置推定タイミングの変更が許可されていない場合(C015でNO)、位置情報通知端末300から、位置推定タイミングの変更ができなかったことを表す通知信号R800を内包する呼出し中を示す信号R800が移動端末100に対して送出される(C017)。この場合、この呼出し中を示す信号R610に対応した信号R630を移動端末100が受信すると(図23におけるT451でYES)、その旨を確認して変更要求まえの位置推定タイミングまでの時間が待機時間としてタイマ制御部103に蓄積される(T452)。そして、通常の処理と同様の処理(T721、T23、T34、T451、T451、T452、T56、T67)が行われる。
【0168】
次に、第12の例では、位置情報通知装置300において制御部306の制御のもと図25に示す手順に従った処理が行われる。
【0169】
上記各例では、移動端末100では、位置情報通知装置300から通知された位置推定タイミングまでの時間を計測することにより位置推定タイミングに至ったことを認識している。そして、その認識がなされたときに、移動端末100は位置情報を通知するために発呼し、その発呼から始まる1つの呼のメッセージシーケンス内で次回の位置推定タイミングまでの時間を位置情報通知装置300から取得している。
【0170】
このような状況では、位置推定タイミングに至ったと認識した移動端末100からの発呼(R230)に基づいた着呼信号(R210)を位置情報通知装置300が受信するタイミングが位置情報通知装置300にて管理(蓄積)される位置推定タイミングより僅かに前になることがある。
【0171】
あるいは、第8の例でも説明したように、電源その他異常な事態となった場合移動端末100では、蓄積していた位置推定タイミング情報の喪失が生じるため、自動的に位置推定タイミング情報を得るために相互通信を行なう1つの呼のメッセージシーケンスが開始されることがある。即ち、位置情報通知装置300への位置情報の通知タイミングが当該位置情報通知装置300で管理している位置推定タイミングより前になることがある。
【0172】
このような場合、位置情報通知装置300がその着呼信号(R210)に応答して呼出し中を示す信号(R620)に含めて移動端末100に通知する次回の位置推定タイミングまでの時間は、再度同じ位置推定タイミングからの時間になってしまう。すると、その時間の通知を受けた移動端末100は、その時間を計測をした後に、位置情報の収集を行ってその位置情報を位置情報通知装置300に通知するために発呼を行う。
【0173】
このような動作により、位置情報通知装置300は、短時間に1つの位置推定タイミング対する位置情報を通知するための複数の着呼を移動端末100から受信することになる。このため、位置情報通知装置300への呼が集中してしまう。
【0174】
このような事情を考慮して、第12の例では、短時間に位置情報を通知するために移動端末100から連続して発呼が生起されることを防止している。
【0175】
位置情報通知装置300は、図25に示すように、移動端末100からの位置情報信号R300を含む着呼信号R210の受信待ち状態となっている(C01)。この状態で、移動端末100の位置情報を通知するための着呼信号R210が受信されると、蓄積された位置推定タイミングのうち最も早く達する位置推定タイミングが次回の位置推定タイミングT2として選定される(C02)。そして、タイマ算出部307によってその選定された次回の位置推定タイミングまでの時間が算出される(C03)。
【0176】
このように現時点から最も早く達する位置推定タイミングT2までの時間が算出されると、その算出された時間が予め定めた最小情報通知間隔(最小時間)より小さい(未満)か否かが判定される(C031)。その算出された時間が上記最小情報通知間隔以上であれば(C031でNO)、前述した各例と同様に、その算出された次回の位置推定タイミングまでの時間を移動端末100に通知するために、呼出し中を示す信号R610が送出される(C04)。
【0177】
一方、上記のように選定された次回の位置推定タイミングT2までの時間として算出された時間が上記最小情報通知間隔より小さい場合(C031でYES)、制御部306に蓄積された位置推定タイミングのうち現時点から最も早く達する位置推定タイミングの更に次の位置推定タイミングT2が選定される(C032)。このように選定された位置推定タイミングT2までの時間がタイマ算出部307にて算出される(C033)。そして、このように算出された時間が次回の位置推定タイミングまでの時間として通知信号R800に含められ、この通知信号R800を内包する呼出し中を示す信号R610が移動端末100に対して送出される(C034)。
【0178】
以後、位置情報通知装置300では、前述した各例と同様に、呼を切断するための処理(C05、C06)が行われ、更に、上記着呼信号R210にて通知された位置情報に基づいて移動端末100の位置の推定演算が行われる(C07)。そして、その推定演算にて得られた移動端末100の位置が制御部306に蓄積される。この推定演算にて得られた移動端末100の位置は、例えば、現時点から最小位置情報通知間隔以下の位置推定タイミングT2での位置として利用される。
【0179】
移動端末100では、前述した各例と同様の手順(例えば、図3参照)に従って処理が行われ、その呼出しを示す信号610に対応した信号R630を受信すると、それに内包される通知信号R800を解析して得られた次回の位置推定タイミングまでの時間が待機時間として蓄積され(T452)、その時点で得られている位置情報に関する位置情報信号R300を内包する呼の切断信号R730が送出される(T56)。その後、呼が切断され(T67)、上記蓄積された待機時間の経過判定を繰返し行う待機状態となる(T72)。
【0180】
上記のような処理では、、移動端末100からの位置情報を通知するための発呼のタイミングが次の位置推定タイミングに近い場合(その間隔が最小位置情報通知間隔より小さい)、更に次の位置推定タイミングが次回の位置推定タイミングとして選定される。従って、位置情報を通知するために移動端末100から短時間に連続して発呼がなされることが防止される。
【0181】
更に、第13の例では、位置情報通知装置300において制御部306の制御のもと図26に示す手順に従って処理が行われる。
【0182】
第12の例でも説明したように、位置情報通知装置300への位置情報通知タイミングが当該位置情報通知装置300で管理している位置推定タイミングより前になることがある。
【0183】
このようなとき、位置情報通知装置300への位置情報の通知タイミングから位置情報通知装置300で管理している位置推定タイミングまでの時間が第12の例で示す最小位置情報通知間隔よりも短いものであれば位置情報通知装置300への位置情報の通知を位置情報を要求する者が意図する位置情報とみなし、課金することが可能である。
【0184】
しかしながら、位置情報通知装置300への位置情報通知タイミングから位置情報通知装置300で管理している位置推定タイミングまでの時間が第12の例で示す最小情報通知間隔よりも長ければ、位置情報通知装置300への位置情報の通知タイミングから位置情報通知装置300で管理している位置推定タイミングまでの間に再度位置情報通知装置300への位置情報の通知が行なわれることとなる。この場合、位置情報通知装置300の管理する位置推定タイミングに対応して複数回位置情報の通知がなされることになり、各位置情報の通知に対して課金することは合理的でない。
【0185】
このような事情を考慮して、この第13の例では、移動端末100からの発呼によりなされる位置情報通知装置300に対する位置情報の通知に対して適正な課金制御がなされるようにしている。
【0186】
位置情報通知装置300の制御部306には、後述する保護時間と前の例で説明した位置情報通知最小間隔が所定時間に設定されている。例えば、上記保護時間と位置情報通知最小間隔は、次回の位置推定タイミングまでの時間を表す最小単位による切捨てや移動端末100による呼の分散などを考慮して、位置情報要求端末500にて設定される位置推定タイミングの最小間隔より上記時間を表す最小単位分だけ小さい値に設定される。
【0187】
位置情報通知装置300は、図26に示すように、移動端末100からの着呼信号R210と共にこの着呼信号R210に内包される位置情報信号R300を受信すると(C01でYES)、この呼が基準時刻(後述するように設定される)から上記のように設定された保護時間以上前であるか否かが判定される(C06)。この判定結果に応じて当該呼による位置情報通知を課金対象とするか(C037)、または、当該呼による位置情報通知を課金対象外にするか(C038)が決定される。
【0188】
そして、位置情報要求端末500から設定されて位置情報通知装置300に蓄積されている位置推定タイミングのうち最も早く達する位置推定タイミングT2が次回の位置推定タイミングとして選定され(C02)、その次回の位置推定タイミングとして選定された位置推定タイミングT2までの時間が算出される(C03)。この算出された当該位置推定タイミングT2までの時間が予め制御部306に保存された最小位置情報通知間隔以上となる場合(C031でNO)、上記算出された時間の情報を含む通知情報R800の内包された呼出し中を示す信号R610がネットワーク400に対して送出される(C04)。その後、上記次回の推定タイミングとして選定された位置推定タイミングT2が基準時刻として制御部306に蓄積される(C035)。
【0189】
このように基準時刻の設定がなされると、前述した例と同様に、呼の切断処理(C05、C06)がなされ、上記着呼信号R210にて通知された位置情報に基づいて位置推定タイミングT2での移動端末100の位置の推定演算が行われ、その推定演算にて得られた位置が制御部306に格納される(C07)。その後、位置情報通知装置300は、移動端末100からの次の発呼に起因した着呼信号R210の受信待ち状態となる(C01)。
【0190】
この待ち状態において、位置情報通知装置300が例えば、図27に示すように、次の位置推定タイミングT2の直後に着呼信号R210にて位置情報通知信号R300を受信する(C01でYES)。この場合、この時点で設定されている基準時刻が位置推定タイミングT2であり、当該呼(R210)はこの基準時刻(T2)から保護時間R000以上前ではないので(C036でNO)、当該呼による位置情報通知が課金対象とされる(C037)。
【0191】
また、上述した待ち状態において、位置情報通知装置300が例えば、図28に示すように、次の位置推定タイミングT2から前の保護時間R000内に再び着呼信号R21011にて位置情報通知信号R30011を受信する。この場合も、この時点で設定されている基準時刻が位置推定タイミングT2であり、当該呼(R21011)はこの基準時刻(T2)から保護時間R000以上前ではないので(C036でNO)、当該呼による位置情報通知が課金対象とされる(C037)。
【0192】
この場合、蓄積された位置推定タイミングのうち最も早く達する位置推定タイミングT2が再度次回の位置推定タイミングとして選定される(C02)。そして、この次回の位置推定タイミングとして選定された位置推定タイミングT2までの時間が算出される(C03)。この時間は、上記最小位置情報通知間隔(=保護時間)より小さく(未満に)なるので(C031でYES)、前の例と同様に、更に次の位置推定タイミングT2が次回の位置推定タイミングとして選定される(C032)。この次回の位置推定タイミングとして選定された位置推定タイミングT2までの時間が算出され(C033)、その時間が次回の位置推定タイミングまでの時間として含められる通知情報R80011を内包する呼出し中を示す信号R61011がネットワーク400に対して送出される(C034)。その後、次回の位置推定タイミングとして選定された位置推定タイミングT2が基準時刻として設定され(C036)、着信呼が切断される(C05、C06)。
【0193】
このような動作により、着呼信号R21011によって生起した着信呼により通知された位置情報を当該位置推定タイミングT2の位置推定に用いることができ、当該呼による位置情報通知を課金対象とすることができる。更に、位置推定タイミングT2もしくはその直後に位置情報通知装置300に対する不要な着信呼が生ずることを抑制することができる。
【0194】
また、位置推定タイミングT2から前の保護時間R000内に着呼信号R21011にて位置情報信号R30011を受信し(図26参照)、その呼が切断された後に、位置情報通知装置300が例えば、図29に示すように、位置推定タイミングT2に達する前にまた再度着呼信号R21012にて位置情報信号R30012を受信する。この場合、この時点で設定されている基準時刻が位置推定タイミングT2であり、当該呼(R21012)はこの基準時刻(T2)から保護時間R000以上前であるので(C06でYES)、当該呼による位置情報通は課金対象とならない(対象外)とされる(C038)。
【0195】
この場合、蓄積された位置推定タイミングのうち最も早く達する位置推定タイミングT2が再度次回の位置推定タイミングとして選定される(C02)。そして、この次回の位置推定タイミングとして選定された位置推定タイミングT2までの時間が算出される(C03)。この時間は、前回と同様に、上記最小位置情報通知間隔より小さいので(C031でYES)、更に次の位置推定タイミングT2が再度次回の位置推定タイミングとして選択される(C032)。この位置推定タイミングT2までの時間が算出され(C033)、その時間が次回の位置推定タイミングまでの時間として含められる通知情報R80012を内包する呼出し中を示す信号R61012がネットワーク400に対して送出される(C034)。その後、次回の位置推定タイミングとして選定された位置推定タイミングT2が基準時刻として設定され(C036)、着信呼が切断される(C05、C06)。
【0196】
このような動作により、着呼信号R21011によって生起した着信呼による位置情報通知を位置推定タイミングT2の位置推定に用いて課金対象とすること、及び、着呼信号R21012によって生起した着信呼による位置情報通通知を課金対象外とすることを、位置情報通知装置300が自律的に行うことができる。更に、位置推定タイミングT2もしくはその直後に不要に位置情報通知装置300に着信呼が生ずることを抑制することができる。
【0197】
更に、上述したように、着呼信号R210によって生起した着信呼が切断されされた後、次の着信呼R210の受信待ち状態において(C05からC06、C07を経てC01に至るルーチン)、位置情報通知装置300が例えば、図30に示すように、次の位置推定タイミングT2から保護時間R000以上前に着呼信号R21014によって位置情報通知信号R30014を受信する。この場合、この時点で設定されている基準時刻が位置推定タイミングT2であり、当該呼(R21014)はこの基準時刻から保護時間R000以上前なので(C036でNO)、当該呼による位置情報通知が課金対象とならない(対象外)とされる(C038)。
【0198】
この場合、蓄積された位置推定タイミングのうち最も早く達する位置推定タイミングT2が次回の位置推定タイミングとして選定される(C02)。そして、この次回の位置推定タイミングとして選定された位置推定タイミングT2までの時間が算出される(C03)。この算出された時間は最小位置情報通知間隔以上となるので(C031でNO)、その算出された時間が次回の位置推定タイミングまでの時間として含められる通知情報R80014を内包する呼出し中を示す信号R61014がネットワーク400に対して送出される(C04)。その後、次回の位置推定タイミングとして選定された位置推定タイミングT2が基準時刻として設定され(C036)、着信呼が切断される(C05、C06)。
【0199】
このような動作により、位置推定タイミングに対して保護時間以上前に受信された着呼信号R210によって生起された着信呼による位置情報通知を課金対象外とすることができる。
【0200】
また、第14の例では、位置情報通知装置300において制御部306の制御のもと図31に示す手順に従って処理が行われる。
【0201】
移動端末100の位置の監視を希望する者は、位置推定タイミングを、例えば、10時、10時15分、10時30分、…(10時から15分ごと)のように比較的きりのよいタイミングに設定することが多い。また、複数の移動端末100の位置の監視を希望する者が各移動端末100に対して同じ位置推定タイミングを設定することも多い。このため、位置監視される移動端末100の数が増えると、時間帯によって位置情報通知装置300に呼が集中することがある。
【0202】
この例では、上記のように移動端末100の位置の監視を希望する者が、各移動端末100に対して同じ位置推定タイミングを設定したとしても、位置情報通知装置300に対する呼の集中を防止できるようにしている。
【0203】
位置情報通知装置300は、図31に示すように、前述した例(図2、図19等参照)と同様の手順に従って移動端末100から送出される発呼信号R230に対応した着呼信号R210の受信待ち状態となっている(C01)。この状態で、移動端末100からの位置情報信号R300を内包する着呼信号R210が受信されると(C01でYES)、前述したように、当該移動端末100の位置監視を希望する者にて設定された位置推定タイミングのうち現時点から最も早く達する位置推定タイミングが次回の位置推定タイミングとして選定される(C02)。
【0204】
このように次回の位置推定タイミングの選定がなされると、制御部306からの指令に基づいてタイマ算出部307は、その選定された位置推定タイミングから位置監視の対象となる移動端末100固有のオフセット値だけずらしたタイミングを新たな位置推定タイミングとし、該タイミングまでの時間を算出する(C037)。このオフセット値は、移動端末100固有の値として予め定めていても、また、移動端末100毎に乱数に基づいて設定するようにしてもよい。
【0205】
そして、この算出された時間を表す通知情報R800を内包する呼出し中を示す信号R610が位置情報通知装置300からネットワーク400に送出される(C038)。このように位置情報通知装置300から呼出し中を示す信号R610がネットワーク400に送出されると、更に、ネットワーク400から無線基地局200に対応する信号R620が伝送され、無線基地局200から移動端末100に対応する信号R630が伝送される。
【0206】
この信号R630を受信した移動端末100は、前述した例と同様の手順(図3等を参照)に従って処理を行い、その受信した信号R630に内包される通知信号R800に含まれる次回の位置推定タイミングからオフセット値だけずらしたタイミングまでの時間がタイマ制御部103に格納される(T452)。そして、呼の切断処理がなされる(T56、T67)。
【0207】
その後、移動端末100は、タイマ制御部103での計測時間に基づいて上記格納された時間の経過判定を繰返し行う待機状態となる(T72)。その時間が経過したと判定されると、周辺の無線基地局からの電波の受信レベルを測定して位置情報を収集し(T23)、その位置情報を通知するための新たな発呼信号R230を位置情報通知装置300に向けて送出する(T34)。
【0208】
この移動端末100の位置情報を含む発呼信号R230が前述した例と同様の手順に従って位置情報通知装置300に転送される。
【0209】
位置情報通知装置300は、同じ位置推定タイミングが設定された複数の移動端末100、100、…、100から上述した手順でそれぞれ位置情報を含む着呼信号R230を受信する。
【0210】
この場合、各移動端末100、100、…、100では、同じ位置推定タイミングに各移動端末固有のオフセット値X1、X1、…、X1だけずれたタイミングまでの待機時間の経過を待って発呼がなされる。従って、位置情報通知装置300は、例えば、図32に示すように、各移動端末100、100、…、100からの位置情報を含んだ着呼信号R230をそれぞれ固有のオフセット値X1、X1、…、X1だけずれたタイミングにて受信する。
【0211】
このような処理により、複数の移動端末100に対して同じ位置推定タイミングが設定されていても、各移動端末100から固有のオフセット値だけずれたタイミングにて位置情報通知装置300に対する発呼がなされるので、位置情報通知装置300に対する呼が集中することを防止することができる。
【0212】
上記各例において、図3におけるステップT34での処理が位置情報通知手段に対応し、図4におけるステップC03での処理が取得タイミング通知手段に対応し、ステップT34の発呼信号の送出と、ステップC0での着信に基づいた呼出し中を示す信号の送出が第一の通信制御手段に対応し、図3におけるステップT72での処理がタイミング検出手段に対応する。
【0213】
また、上記各例における位置推定タイミングが取得タイミングに対応する。
【0214】
図4におけるステップC02での処理が取得タイミング選定手段に対応し、図5におけるステップT723での処理が付加時間取得手段に対応する。
【0215】
図6に示す通知信号及びその送出処理が条件通知手段、発呼先通知手段、取得タイミングを通知する手段のそれぞれに対応する。
【0216】
図8に示す手順での処理がタイミング検出処理制御手段に対応し、図9のステップT454での処理が判定手段に対応し、このステップT454からT23、T34に至る処理が再発呼制御手段に対応する。
【0217】
移動端末の制御部101での再発呼の回数を計数する機能が再発呼計数手段に対応し、図10に示すT455での処理が回数判定手段に対応し、ステップT456での処理が第一のタイミング検出時間変更手段に対応する。
【0218】
図11に示す通知信号及びその送出処理が位置情報の取得タイミングの通知ができない旨を通知する手段に対応し、図12におけるステップT458とT459での処理が切断手段に対応し、ステップT456での処理が第二のタイミング検出時間変更手段に対応する。
【0219】
図15におけるステップC2での処理が比較手段に対応し、図25におけるC031が判定手段に対応し、C032での処理が取得タイミング変更制御手段に対応し、図26におけるステップC035とC036が基準時刻設定手段に対応し、ステップC036での処理が判定手段に対応し、ステップC038が課金制御手段に対応する。
【0220】
また、図31におけるステップC038での処理が取得タイミング調整手段に対応する。
【0221】
なお、上記各例では、移動端末100としてPHS端末を想定しているが、携帯電話機であっても、本発明の適用は当然可能である。
【0222】
【発明の効果】
以上、説明してきたように、請求項1乃至19記載の本願発明によれば、移動端末から位置情報通知装置に対する位置情報の通知とその後位置情報通知装置から移動端末に対する位置情報の取得タイミングを特定する情報の通知とからなる相互通知が移動端末からの発呼で開始される1つの呼のメッセージシーケンス内で行なわれる。従って、呼出し用チャネルの圧迫をできるだけ生じさせることなく各移動端末から定期的な位置情報取得が可能となる。
【0223】
請求項20乃至38記載の本願発明によれば、位置情報の要求者からの要求に基づき、上記のような位置情報取得方法に従って移動端末から位置情報を取得して当該移動端末の位置をその位置情報の要求者に対して通知するようにした位置情報システムを提供することができる。
【0224】
請求項39記載の本願発明によれば、上記位置情報取得方法にて移動端末の位置情報を取得する位置情報通知装置を提供することができる。
【0225】
更に、請求項40記載の本願発明によれば、上記位置情報取得方法に従って位置情報を取得を可能とする移動端末を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る位置情報取得方法が適用される移動通信システムの構成例を示す図である。
【図2】本発明に係る位置情報取得方法の第1の例における移動端末と位置通知装置との間の通信手順を示すシーケンス図である。
【図3】本発明に係る位置情報取得方法の第1の例における移動体端末での処理手順を示すフローチャートである。
【図4】本発明に係る位置情報取得方法の第1の例における位置情報通知装置での処理手順を示すフローチャートである。
【図5】本発明に係る位置情報取得方法の第2の例における移動端末での処理手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明に係る位置情報取得方法の第3の例における位置情報通知装置から移動端末に対して伝送される通知情報の構造を示す図である。
【図7】本発明に係る位置情報取得方法の第3の例における移動端末と位置通知装置との間の通信手順を示すシーケンス図である。
【図8】本発明に係る位置情報取得方法の第4の例における移動端末での処理手順を示すフローチャートである。
【図9】本発明に係る位置情報取得方法の第5の例における移動端末での処理手順を示すフローチャートである。
【図10】本発明に係る位置情報取得方法の第6の例における移動端末での処理手順を示すフローチャートである。
【図11】本発明に係る位置情報取得方法の第7の例における位置情報通知から移動端末に対して伝送される通知情報の構造を示す図である。
【図12】本発明に係る位置情報取得方法の第7の例における移動端末での処理手順を示すフローチャートである。
【図13】本発明に係る位置情報取得方法の第8の例における移動端末での処理手順を示すフローチャートである。
【図14】本発明に係る位置情報取得方法の第9の例における移動端末と位置情報通知装置との間の通信手順を示すシーケンス図である。
【図15】本発明に係る位置情報取得方法の第9の例における位置情報通知装置での処理手順を示すフローチャートである。
【図16】本発明に係る位置情報取得方法の第9の例における移動端末での処理手順を示すフローチャートである。
【図17】本発明に係る位置情報取得方法の第9の例における移動端末と位置情報通知装置との間の他の通信手順を示すシーケンス図である。
【図18】本発明の実施の一形態に係る位置情報取得方法が適用される移動通信システムの他の構成例を示す図である。
【図19】本発明に係る位置情報取得方法の第10の例における移動端末と位置情報通知装置との間の通信手順を示すシーケンス図である。
【図20】本発明に係る位置情報取得方法の第10の例における移動端末での処理手順を示すフローチャートである。
【図21】本発明に係る位置情報取得方法の第10の例における位置情報通知装置での処理手順を示すフローチャートである。
【図22】本発明に係る位置情報取得方法の第11の例における位置推定タイミング操作信号の構成を示す図である。
【図23】本発明に係る位置情報取得方法の第11の例における移動端末での処理手順を示すフローチャートである。
【図24】本発明に係る位置情報取得方法の第11の例における位置情報通知装置での処理手順を示すフローチャートである。
【図25】本発明に係る位置情報取得方法の第12の例における位置情報通知装置での処理手順を示すフローチャートである。
【図26】本発明に係る位置情報取得方法の第13の例における位置情報通知装置での処理手順を示すフローチャートである。
【図27】移動端末からの位置情報通知のタイミングと位置推定タイミングとの関係(その1)を示す図である。
【図28】移動端末からの位置情報通知のタイミングと位置推定タイミングとの関係(その2)を示す図である。
【図29】移動端末からの位置情報通知のタイミングと位置推定タイミングとの関係(その3)を示す図である。
【図30】移動端末からの位置情報通知のタイミングと位置推定タイミングとの関係(その4)を示す図である。
【図31】本発明に係る位置情報取得方法の第14の例における位置情報通知装置での処理手順の例を示すフローチャートである。
【図32】設定された位置推定タイミングと複数の移動端末に対する実質てきな位置推定タイミングとの関係の一例を示す図である。
【図33】移動端末の位置提供サービスを行う移動通信システムの構成例を示す図である。
【図34】従来の位置情報取得方法の一例における移動端末と位置情報通知装置との間の通信手順を示すシーケンス図である。
【符号の説明】
100 移動端末
101 制御部
102 無線部
103 タイマ制御部
200、…、200 無線基地局
300 位置情報通知装置
301、302 回路インタフェース
305 コマンド制御部
306 制御部
307 タイマ算出部
400 ネットワーク
500 位置情報要求端末

Claims (40)

  1. 位置情報通知装置が、移動端末にて収集された当該移動端末の位置に依存した情報となる位置情報を無線区間を介して所定タイミング毎に取得し、その取得した位置情報に基づいた推定演算にて得られる当該移動端末の位置を当該移動端末の位置監視の要求のあった端末に通知するようにしたシステムにおいて、
    上記位置情報通知装置が上記移動端末から位置情報を取得するに際し、
    上記移動端末から上記位置情報通知装置に対する位置情報の通知とその後上記位置情報通知装置から上記移動端末に対する位置情報の取得タイミングを特定する情報の通知とからなる相互通知を、上記移動端末からの発呼で開始される1つの呼のメッセージシーケンス内で行い、
    上記移動端末は、上記位置情報通知装置から通知された位置情報の取得タイミングを特定する情報および位置情報の収集時間に関する情報に基づいて位置情報を通知すべきタイミングおよび周辺基地局からの電波の受信レベルの測定時間を検出し、
    上記移動端末が、上記タイミングまでの待機時間に達したときに、上記移動端末は、位置情報を取得し、該位置情報を表す位置情報信号が内包された発呼信号を、上記位置情報通知装置に送出し、
    上記移動端末からの位置情報の通知により位置情報通知装置が当該位置情報を取得し、
    前記位置情報通知装置は、次の位置情報を通知すべきタイミングを含む呼び出し信号を、前記発呼信号の応答として送出し、
    上記移動端末が上記呼び出しを示す信号を受信した際に、呼を切断し待機し、該呼び出しを示す信号に含まれる次の位置情報を通知すべきタイミングに基づいて、該タイミングまでの待機時間に達したときに、次回の発呼先である位置情報通知装置に発呼信号を送出するようにした位置情報取得方法。
  2. 請求項1記載の位置情報取得方法において、
    上記位置情報の取得タイミングを特定する情報は、当該取得タイミングまでの時間であり、
    移動端末は、位置情報通知装置から通知された位置情報の取得タイミングまでの時間計測を行って位置情報を通知すべきタイミングを検出するようにした位置情報取得方法。
  3. 請求項1または2記載の位置情報取得方法において、
    予め位置情報通知装置に設定された複数のタイミングのうち移動端末から位置情報の通知を受けた時点から最も早く達するタイミングを上記位置情報通知装置から移動端末に通知すべき取得タイミングとした位置情報取得方法。
  4. 請求項1乃至3いずれか記載の位置情報取得方法において、
    移動端末は、当該移動端末からの発呼にて開始される1つの呼固有の付加時間を取得し、
    上記位置情報通知装置から通知された位置情報の取得タイミングを特定する情報と上記付加時間に基づいて位置情報を通知すべきタイミングを検出するようにした位置情報通知方法。
  5. 請求項1乃至4いずれか記載の位置情報取得方法において、
    位置情報通知装置は、上記取得タイミングを特定する情報を移動端末に通知する際に移動端末が当該位置情報通知装置に通知すべき位置情報を収集するための条件を当該移動端末に通知するようにした位置情報取得方法。
  6. 請求項1乃至5いずれか記載の位置情報取得方法において、
    位置情報通知装置は、上記取得タイミングを特定する情報を移動端末に通知する際に移動端末が発呼する発呼先の位置情報通知装置を特定する情報を通知するようにした位置情報取得方法。
  7. 請求項2記載の位置情報取得方法において、
    上記取得タイミングまでの時間を移動端末に通知する際に当該取得タイミングを通知するようにした位置情報取得方法。
  8. 請求項1乃至7いずれか記載の位置情報取得方法において、
    移動端末は、サービス提供エリアに在圏するか否かにかかわらず、位置情報通知装置から通知された位置情報の取得タイミングを特定する情報に基づいて位置情報を通知すべきタイミングを検出するための処理を行い、
    移動端末がサービス提供エリアの圏外から圏内に移動した際にすでに位置情報を通知すべきタイミングを検出している場合には、その移動端末が圏内に入った際に、移動端末は、周辺の無線基地局からの電波レベルを測定して位置情報の収集を行うようにした位置情報取得方法。
  9. 請求項8記載の位置情報取得方法において、
    移動端末がサービス提供エリアの圏外から圏内に移動した際にまだ位置情報を通知すべきタイミングを検出するための処理が継続されている場合には、その処理により位置情報を通知すべきタイミングを検出したときに移動端末は、周辺の無線基地局からの電波レベルを測定して位置情報の収集を行うようにした位置情報取得方法。
  10. 請求項1乃至9いずれか記載の位置情報取得方法において、
    移動端末が上記相互通知を行なうべく発呼した後、位置情報通知装置から位置情報の取得タイミングの通知を受ける前に呼が切断された場合、所定時間経過後、移動端末は、再度位置情報の収集を行ない、上記相互通知を行なう1つの呼のメッセージシーケンスを開始すべく再発呼するようにした位置情報取得方法。
  11. 請求項10記載の位置情報取得方法において、
    再発呼の繰返しの回数が所定回数を超えたときに、再発呼の処理を終えて、最初の再発呼が開始される直前に上記位置情報通知装置から通知された位置情報の取得タイミングを特定する情報に基づいてなされる位置情報を通知すべきタイミングを検出するための処理の時間より長い時間となるように当該位置情報の取得タイミングを特定する情報を変更し、該変更された情報に基づいて位置情報を通知すべきタイミングを検出するための処理を開始するようにした位置情報取得方法。
  12. 請求項1乃至11いずれか記載の位置情報取得方法において、
    移動端末は、位置情報通知装置に対して位置情報を通知した後に、位置情報通知装置から位置情報の取得タイミングを特定する情報の通知に代えて、位置情報の取得タイミングを特定する情報の通知が行えない旨の通知を受けたときに、呼の切断処理を行ない、その旨の通知を受ける直前に上記位置情報通知装置から通知された位置情報の取得タイミングを特定する情報に基づいてなされる位置情報を通知すべきタイミングを検出するための処理の時間より長い時間となるように当該位置情報の取得タイミングを特定する情報を変更し、該変更された情報に基づいて位置情報を通知すべきタイミングを検出するための処理を開始するようにした位置情報取得方法。
  13. 請求項1乃至12いずれか記載の位置情報取得方法において、
    移動端末は、電源が遮断状態から投入されたときに、位置情報を収集し、上記相互通知を行なう1つの呼のメッセージシーケンスが開始されるように発呼するようにした位置情報取得方法。
  14. 請求項1乃至13いずれか記載の位置情報取得方法において、
    位置情報通知装置は、位置情報の取得タイミングを変更する際、変更後の取得タイミングが変更前の取得タイミングより前であれば、その変更後の取得タイミングを特定する情報を移動端末に通知し、
    移動端末は、すでに位置情報を通知すべきタイミングを検出するために用いられている変更前の位置情報の取得タイミングを特定する情報を上記通知された変更後の取得タイミングを特定する情報に代え、その変更後の取得タイミングを特定する情報に基づいて位置情報を通知すべきタイミングを検出するための処理を継続するようにした位置情報取得方法。
  15. 請求項1乃至14いずれか記載の位置情報取得方法において、
    移動端末から位置情報通知装置に対する位置情報の取得タイミングを特定する情報の要求とその要求に応答して位置情報通知装置から移動端末に対して予め定めた複数のタイミングのうち当該要求時点から最も早く達するタイミングを特定する情報を位置情報の取得タイミングを特定する情報として通知することを、移動端末からの発呼で開始される1つの呼のメッセージシーケンス内で行ない、
    その後、移動端末は、上記のようにして通知された位置情報の取得タイミングを特定する情報に基づいて位置情報を通知すべきタイミングを検出するようにした位置情報取得方法。
  16. 請求項1乃至15いずれか記載の位置情報取得方法において、
    位置情報通知装置は、移動端末に対して位置情報の取得タイミングについて変更することができるか否かを示す情報を予め保持し、
    移動端末からの発呼で開始される1つの呼のメッセージシーケンス内に、移動端末から位置情報通知装置に対する位置情報の取得タイミングの変更要求と、位置情報通知装置が当該位置情報の取得タイミングの変更の要求元の移動端末に対して位置情報の取得タイミングについて変更することができることを示す情報を保持している場合に、上記要求に応答して位置情報通知装置がその位置情報の取得タイミングを変更して、その変更後の位置情報の取得タイミングを特定する情報を移動端末に通知することとを行なうようにした位置情報取得方法。
  17. 請求項1乃至16いずれか記載の位置情報取得方法において、
    位置情報通知装置は、移動端末に対して位置情報の取得タイミングを特定する情報を通知する際に、その取得タイミングまでの時間が予め定めた時間より小さい場合に、上記位置情報の取得タイミングに代えてその取得タイミングより遅い取得タイミングを特定する情報を移動端末に通知するようにした位置情報取得方法。
  18. 請求項17記載に位置情報取得方法において、
    位置情報通知装置は、移動端末に対して通知した位置情報の取得タイミングを基準時刻として設定し、次の呼のメッセージシーケンスにて移動端末が上記基準時刻とした取得タイミングを特定する情報に基づいて検出したタイミングに通知した位置情報の取得タイミングが上記基準時刻より予め定めた所定時間以上前となるとき、当該次の呼のメッセージシーケンスにおいて移動端末から位置情報通知装置に位置情報を通知するための呼を課金の対象外とするようにした位置情報取得方法。
  19. 請求項1乃至18いずれか記載の位置情報取得方法において、
    位置情報通知装置は、予め定めたタイミングから選定された位置情報の取得タイミングを移動端末固有のオフセット量だけずらし、その取得タイミングからそのオフセット量ずらしたタイミングを位置情報の取得タイミングとして移動端末に通知するようにした位置情報取得方法。
  20. 位置情報通知装置が、移動端末にて収集された当該移動端末の位置に依存した情報となる位置情報を無線区間を介して所定タイミング毎に取得し、その取得した位置情報に基づいた推定演算にて得られる当該移動端末の位置を当該移動端末の位置監視の要求のあった端末に通知するようにした位置情報システムにおいて、
    上記移動端末は、上記位置情報通知装置に対する位置情報の通知を行なう位置情報通知手段を有し、
    上記位置情報通知装置は、上記移動端末からの上記位置情報の通知を受けた後に該移動端末に対する位置情報の取得タイミングを特定する情報および位置情報の収集時間に関する情報の通知を行う取得タイミング通知手段
    を有し、
    上記移動端末と上記位置情報通知装置は、上記移動端末から上記位置情報通知装置に対する位置情報の通知とその後上記位置情報通知装置から上記移動端末に対する位置情報の取得タイミングを特定する情報および位置情報の収集時間に関する情報の通知とを、上記移動端末からの発呼で開始される1つの呼のメッセージシーケンス内で行う第一の通信制御手段を相互に有し、
    上記移動端末は、上記位置情報通知装置から通知された位置情報の取得タイミングを特定する情報および位置情報の収集時間に関する情報に基づいて位置情報を通知すべきタイミングおよび周辺基地局からの電波の受信レベルの測定時間を検出するタイミング検出手段を有し、
    該タイミング検出手段により検出された上記タイミングまでの待機時間に達したときに、上記移動端末からの発呼により上記1つの呼のメッセージシーケンスが開始され、
    上記位置情報通知手段は、前記位置情報の収集時間に応じて測定された位置情報を表す位置情報信号が内包された発呼信号を上記位置情報通知装置に通知し、
    上記位置情報通知装置は、上記移動端末からの位置情報の通知により当該位置情報を取得し、上記取得タイミング通知手段は、次の位置情報を通知すべきタイミングを含む呼び出し信号を前記発呼信号の応答信号として送出し、
    上記移動端末の第一の通信制御手段は、呼び出しを示す信号を受信した際に、呼を切断し、該呼び出しを示す信号に含まれる次の位置情報を通知すべきタイミングに基づいて、該タイミングまでの待機時間に達したときに、次回の発呼先である位置情報通知装置に発呼信号を送出するようにした位置情報システム。
  21. 請求項20記載の位置情報システムにおいて、
    上記位置情報の取得タイミングを特定する情報は、当該取得タイミングまでの時間であり、
    移動端末のタイミング検出手段は、位置情報通知装置から通知された位置情報の取得タイミングまでの時間計測を行って位置情報を通知すべきタイミングを検出するようにした位置情報システム。
  22. 請求項20または21記載の位置情報システムにおいて、
    上記位置情報通知装置の取得タイミング通知手段は、予め設定された複数のタイミングのうち移動端末から位置情報の通知を受けた時点から最も早く達するタイミングを通知すべき取得タイミングとして選定する取得タイミング選定手段を有する位置情報システム。
  23. 請求項20乃至22いずれか記載の位置情報システムにおいて、
    移動端末は、当該移動端末からの発呼にて開始される1つの呼固有の付加時間を取得する付加時間取得手段
    を有し、
    移動端末のタイミング検出手段は、上記位置情報通知装置から通知された位置情報の取得タイミングを特定する情報と上記付加時間取得手段にて取得された付加時間に基づいて位置情報を通知すべきタイミングを検出するようにした位置情報システム。
  24. 請求項20乃至23いずれか記載の位置情報システムにおいて、
    位置情報通知装置は、上記取得タイミングを特定する情報を移動端末に通知する際に移動端末が当該位置情報通知装置に通知すべき位置情報を収集するための条件を当該移動端末に通知する条件通知手段を有する位置情報システム。
  25. 請求項20乃至24いずれか記載の位置情報システムにおいて、
    位置情報通知装置は、上記取得タイミングを特定する情報を移動端末に通知する際に移動端末が発呼する発呼先の位置情報通知装置を特定する情報を通知する発呼先通知手段を有する位置情報システム。
  26. 請求項21記載の位置情報システムにおいて、
    位置情報通知装置は、上記取得タイミングまでの時間を移動端末に通知する際に当該取得タイミングを通知する手段を有する位置情報システム。
  27. 請求項20乃至26いずれか記載の位置情報システムにおいて、
    移動端末は、サービス提供エリアに在圏するか否かにかかわらず、タイミング検出手段が位置情報通知装置から通知された位置情報の取得タイミングを特定する情報に基づいて位置情報を通知すべきタイミングを検出するための処理を行うように制御するタイミング検出処理制御手段を有し、
    移動端末がサービス提供エリアの圏外から圏内に移動した際にすでに位置情報を通知すべきタイミングがタイミング検出手段にて検出されている場合には、その移動端末が圏内に入った際に、移動端末は、周辺の無線基地局からの電波レベルを測定して位置情報の収集を行うようにした位置情報システム。
  28. 請求項27記載の位置情報システムにおいて、
    移動端末がサービス提供エリアの圏外から圏内に移動した際にタイミング検出手段がまだ位置情報を通知すべきタイミングを検出するための処理が継続されている場合には、その処理によりタイミング検出手段が位置情報を通知すべきタイミングを検出したときに移動端末は、周辺の無線基地局からの電波レベルを測定して位置情報の収集を行うようにした位置情報システム。
  29. 請求項20乃至28いずれか記載の位置情報システムにおいて、
    移動端末は、当該移動端末が上記相互通知を行なうべく発呼した後、位置情報通知装置から位置情報の取得タイミングの通知を受ける前に呼が切断された場合、所定時間が経過したか否かを判定する判定手段と、
    該判定手段にて所定時間が経過したと判定されたときに、再度位置情報の収集を行ない、上記相互通知を行なう1つのメッセージシーケンスを開始すべく再発呼するようにした再発呼制御手段とを有する位置情報システム。
  30. 請求項29記載の位置情報システムにおいて、
    移動端末は、再発呼制御手段によりなされる再発呼の繰返しの回数を計数する再発呼計数手段と、
    該再発呼計数手段にて得られる再発呼の回数が所定回数を超えたか否かを判定する回数判定手段と、
    該回数判定手段にて再発呼の回数が所定回数を超えたと判定されたときに、再発呼の処理を終えて、最初の再発呼が開始される直前に上記位置情報通知装置から通知された位置情報の取得タイミングを特定する情報に基づいてなされる位置情報を通知すべきタイミングを検出するための処理の時間より長い時間となるように当該位置情報の取得タイミングを特定する情報を変更する第一のタイミング検出時間変更手段を有し、上記タイミング検出手段が該変更された情報に基づいて位置情報を通知すべきタイミングを検出するための処理を開始するようにした位置情報取システム。
  31. 請求項20乃至32いずれか記載の位置情報システムにおいて、
    位置情報通知装置は、取得タイミング通知手段にて位置情報の取得タイミングの移動端末への通知ができない場合にその旨を移動端末に通知する手段を有し、
    移動端末は、位置情報通知装置に対して位置情報を通知した後に、位置情報通知装置から位置情報の取得タイミングを特定する情報の通知に代えて、位置情報の取得タイミングを特定する情報の通知が行えない旨の通知を受けたときに呼の切断処理を行なう切断処理手段と、
    その旨の通知を受ける直前に上記位置情報通知装置から通知された位置情報の取得タイミングを特定する情報に基づいてなされる位置情報を通知すべきタイミングを検出するための処理の時間より長い時間となるように当該位置情報の取得タイミングを特定する情報を変更する第二のタイミング検出時間変更手段とを有し、上記タイミング検出手段が該変更された情報に基づいて位置情報を通知すべきタイミングを検出するための処理を開始するようにした位置情報システム。
  32. 請求項20乃至31いずれか記載の位置情報システムにおいて、
    移動端末は、電源が遮断状態から投入されたときに、位置情報を収集し、上記相互通知を行なう1つの呼のメッセージシーケンスが開始されるように発呼する発呼制御手段を有する位置情報システム。
  33. 請求項20乃至32いずれか記載の位置情報システムにおいて、
    位置情報通知装置は、位置情報の取得タイミングを変更する際、変更後の取得タイミングが変更前の取得タイミングより前であるか否かを判定する比較手段と、
    該比較手段にて変更後の取得タイミングが変更前の取得タイミングより前であると判定されたときに、取得タイミング通知手段がその変更後の取得タイミングを特定する情報を移動端末に通知するようにし、
    移動端末は、すでに位置情報を通知すべきタイミングを検出するために用いられている変更前の位置情報の取得タイミングを特定する情報を上記通知された変更後の取得タイミングを特定する情報に代え、タイミング検出手段がその変更後の取得タイミングを特定する情報に基づいて位置情報を通知すべきタイミングを検出するための処理を継続するようにした位置情報取得システム。
  34. 請求項20乃至33いずれか記載の位置情報取システムにおいて、
    移動端末は、位置情報通知装置に対する位置情報の取得タイミングを特定する情報の要求を行なう取得タイミング要求手段を有し、
    位置情報通知装置は、移動端末からの上記要求に応答して移動端末に対して予め定めた複数のタイミングのうち当該要求時点から最も早く達するタイミングを特定する情報を位置情報の取得タイミングを特定する情報として通知する要求取得タイミング通知手段を有し、
    上記移動端末と上記位置情報通知装置は、移動端末から位置情報通知装置に対する位置情報の取得タイミングを特定する情報の要求とその要求に応答して位置情報通知装置から移動端末に対して予め定めた複数のタイミングのうち当該要求時点から最も早く達するタイミングを特定する情報を位置情報の取得タイミングを特定する情報として通知することを、移動端末からの発呼で開始される1つの呼のメッセージシーケンス内で行なう第二の通信制御手段を相互に有し、
    移動端末のタイミング検出手段は、上記のようにして通知された位置情報の取得タイミングを特定する情報に基づいて位置情報を通知すべきタイミングを検出するようにした位置情報システム。
  35. 請求項20乃至34いずれか記載の位置情報システムにおいて、
    位置情報通知装置は、移動端末に対して位置情報の取得タイミングについて変更することができるか否かを示す情報を予め保持する手段を有し、
    移動端末と位置情報通信装置は、移動端末からの発呼で開始される1つの呼のメッセージシーケンス内に、移動端末から位置情報通知装置に対する位置情報の取得タイミングの変更要求と、上記手段に当該位置情報の取得タイミングの変更の要求元の移動端末に対して位置情報の取得タイミングについて変更することができることを示す情報が保持されている場合に、上記要求に応答して位置情報通知装置がその位置情報の取得タイミングを変更して、その変更後の位置情報の取得タイミングを特定する情報を移動端末に通知することを行なう第三の通信制御手段を相互に有する位置情報システム。
  36. 請求項20乃至35いずれか記載の位置情報システムにおいて、
    位置情報通知装置は、移動端末に対して位置情報の取得タイミングを特定する情報を通知する際に、その取得タイミングまでの時間が予め定めた時間より小さいか否かを判定する判定手段と、
    該判定手段にてその取得タイミングまでの時間が予め定めた時間より小さいと判定されたときに、上記取得タイミング通知手段が上記位置情報の取得タイミングに代えてその取得タイミングより遅い取得タイミングを特定する情報を移動端末に通知するようにさせる取得タイミング変更制御手段とを有する位置情報システム。
  37. 請求項36記載に位置情報システムにおいて、
    位置情報通知装置は、移動端末に対して通知した位置情報の取得タイミングを基準時刻として設定する基準時刻設定手段と、
    次の呼のメッセージシーケンスにて移動端末が上記基準時刻とした取得タイミングを特定する情報に基づいて検出したタイミングに通知した位置情報の取得時刻が上記基準時刻より予め定めた所定時間以上前となるか否かを判定する判定手段と、
    該判定手段にて移動端末が上記基準時刻とした取得タイミングを特定する情報に基づいて検出したタイミングに通知した位置情報の取得時刻が上記基準時刻より予め定めた所定時間以上前となると判定されたときに、当該次の呼のメッセージシーケンスにおいて移動端末から位置情報通知装置に位置情報を通知するための呼を課金の対象外とする課金制御手段とを有する位置情報システム。
  38. 請求項20乃至37いずれか記載の位置情報システムにおいて、
    位置情報通知装置は、予め定めたタイミングから選定された位置情報の取得タイミングを移動端末固有のオフセット量だけずらす取得タイミング調整手段を有し、取得タイミング調整手段にてその取得タイミングからそのオフセット量ずらしたタイミングを位置情報の取得タイミングとして移動端末に通知するようにした位置情報システム。
  39. 請求項20、22、24乃至26、31、33乃至38いずれか記載の位置情報システムに用いられる位置情報通知装置。
  40. 請求項20、21、23、27乃至35いずれか記載の位置情報システムに用いられる移動端末。
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