JP3960262B2 - 建設機械 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば走行体の上に設けられた上部旋回体の後方部分に、後方下側の視界を確保するための反射ミラーが取付けられているショベル等の建設機械に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上述したショベルとして、走行体の上に上部旋回体が鉛直軸回りに旋回自在に搭載され、上部旋回体の後方部分にカウンターウェイト部が設けられているものが知られている。上記カウンターウェイト部は、上部旋回体の前方に装着される、ブーム、アームおよびバケットからなる作業アタッチメントとの重量バランスをとるために設けられる。
【0003】
ところで、近年の建設機械にあっては、作業アタッチメントの仕様変更等に伴う作業荷重増に対応させるために、カウンターウェイト部に加えて増量ウェイトが取付けられる(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−200419号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の建設機械にあっては、図5に示すように後方下側の視界を確保するために上部旋回体100の後方部分101に反射ミラー102を取付け、カウンターウェイト部103の後方下側を視野内に入れるようにしているが、カウンターウェイト部103に増量ウェイト104(ハッチング部分)を取付けた場合には、増量ウェイト104が視界を邪魔して反射ミラー102を介しても視野内に入れることが困難になるという難点があった。
【0006】
また、増量ウェイトを取付ける場合には、反射ミラーの角度及び支持部の角度を調整することが考えられるが、その調整作業が煩わしいという欠点がある。更には、増量ウェイトを取付けない場合の反射ミラーに代えて、増量ウェイトを取付ける場合の反射ミラーを別途設けることも考えられるが、コストが高くなるという難点がある。
【0007】
本発明は、このような従来技術の課題に鑑みてなされたものであり、反射ミラーの角度を調整する必要がなく、増量ウェイトを取付けるか否かに拘わらず単一の反射ミラーで後方下側の視界を確保することができる建設機械を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る建設機械は、走行体の上に上部旋回体を有し、該上部旋回体の後方部分に、運転室からの上部旋回体の後方下側の視界を確保するための反射ミラーが取付けられている建設機械において、該上部旋回体の反射ミラーよりも後側に増量ウェイトが着脱可能に取付けられるとともに、該増量ウェイトにおける該反射ミラーの周辺部分には、増量ウェイトにより該反射ミラーを介しての上記後方下側の視界が妨げられることを削減するための凹部が形成されていることを特徴とする。
【0009】
この建設機械にあっては、増量ウェイトにおける該反射ミラーの周辺部分に凹部が形成されているので、その凹部が反射ミラーを介しての後方下側の視界を遮ることを削減することとなり、これに伴って反射ミラーの角度を調整する必要がなく、また増量ウェイトを取付けるか否かに拘わらず単一の反射ミラーで後方下側の視界を確保することができる。このとき、前記凹部は、請求項2のように、前記後方下側の視界全域が妨げられることを防止するように形成されている構成とすることが好ましい。このようにした場合には、後方下側の視界に死角が生じることを防止することができる。
【0010】
前記凹部は、請求項3のように、増量ウェイトの上面から外側上部にわたり設けられている構成とすることが好ましい。この構成による場合には、増量ウェイトの上面が下がることに加えて増量ウェイトの上部が薄くなって、後方下側の視界確保が可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態につき具体的に説明する。
【0012】
図1は本実施形態に係るショベルを示す側面図である。
【0013】
このショベルは、クローラ式走行体1の上に上部旋回体2が鉛直軸回りに旋回自在に搭載されており、上部旋回体2の前方には、作業アタッチメント7が装着されている。この作業アタッチメント7は、起伏自在なブーム8を備え、標準仕様(掘削仕様)ではブーム8の先端にアーム9、このアーム9の先端にバケット10がそれぞれ取付けて構成される。
【0014】
上部旋回体2の上方には運転室11が設けられ、上部旋回体2の後方には、カウンターウェイト部20が設けられている。このカウンターウェイト部20は、図2に示すように平面視で全体が湾曲した形状に形成されていて、その前面側に取付けられた取付部(図示せず)により上部旋回体2の本体部分に取付けることでほぼ水平状態に固定される。カウンターウェイト部20の後部22上面には反射ミラー23が取付けられている。この反射ミラー23は運転室11に座ったオペレータが上部旋回体2の後方下側の視界を確保できるようにするためのものである。なお、反射ミラー23の支持部23aは、前後方向の中心線24から偏位した位置に設置されている。
【0015】
また、カウンターウェイト部20には、作業アタッチメント7の仕様変更等に伴う作業荷重増に対応させるために増量ウェイト21が着脱可能に取付けられる。増量ウェイト21は、カウンターウェイト部20の上方の一部および側面外側を覆うように形成されていて、上部両端には、カウンターウェイト部20の上面に載せる載置部25が形成されている。
【0016】
両載置部25の間には凹部26が設けられている。この凹部26は、カウンターウェイト部20の後部22の上方が露出するように切欠かれた切欠部26aと、切欠部26aの下側が内側に倒れることにより窪んだ窪み部26bとを有する。窪み部26bの両端には、外方に突出した突起部27が備えられ、この一対の突起部27には吊り下げ具取付用のねじ孔(図示せず)がそれぞれ形成されている。
【0017】
増量ウェイト21のカウンターウェイト部20への取付けは、載置部25をカウンターウェイト部20の上面に載せ、その状態のまま増量ウェイト21の側面に設けた取付穴29に図示しないボルトを通し、そのボルトをカウンターウェイト部20の側面に螺入する。これにより、増量ウェイト21がカウンターウェイト部20に取付けられる。
【0018】
このように構成された本実施形態におけるショベルにあっては、図3に示すように、増量ウェイト21(ハッチング部分)における反射ミラー23の周辺部分に凹部26が形成されているので、その凹部26が反射ミラー23を介して後方下側の視界を遮ることが無くなる。つまり、切欠部26aによりカウンターウェイト部20の後部22上面を下限として反射ミラー23により後方下側の視界を確保することができるとともに、窪み部26bにより、窪み部26bの非形成時(二点鎖線)に存在する角部26cによる視界の遮断を無くすことができる。このとき、増量ウェイト21の上部が下方に向けて徐々に薄くなるようにすること、具体的には窪み部26bの傾き角度θを、オペレータの反射ミラー23を介した視線Aの鉛直方向とのなす角度にほぼ一致させるか、或いはその角度以下にすることにより、増量ウェイト21の厚みに支障無く、後方下側の視界を確保することができる。換言すれば、増量ウェイト21の取付けの有無に拘わらず、後方下側の視界確保が可能となる。これに伴って反射ミラー23の角度を調整する必要がなく、また増量ウェイト21を取付けるか否かに拘わらず単一の反射ミラー23で後方下側の視界を確保することができる。このとき、窪み部26bにおける2つの突起部27、27で挟まれた部分の幅W(図2参照)は、後方下側の視界全域が妨げられるのを防止する寸法に設定するのが好ましい。このようにすることにより、後方下側の視界に死角が生じることを防止することができる。
【0019】
また、本実施形態においては、増量ウェイト21が上部旋回体2の後方部分に載せる載置部25を有する構成にしているので、載置部25を上部旋回体2の後方部分に載せると、増量ウェイト21が吊り下げられた状態となる。つまり、載置部25を設けずに、増量ウェイト21を上部旋回体2の後方部分の側面にボルト止めするときよりも安定した取付けが可能となる。詳細には、ボルト止めだけによる場合は、ボルトのせん断力と、カウンターウェイト部と増量ウェイトとの摩擦力とにより取付力が左右されるが、増量ウェイトの載置部を上部旋回体の後方部分に載せる場合には、吊り下げられた状態となった増量ウェイトが上部旋回体から離れないようにボルト止めすればよく、安定した取付けが可能となる。
【0020】
なお、上述した実施形態では、増量ウェイト21の凹部26がカウンターウェイト部20の後部22の上方が露出するように切欠かれた切欠部26aと、切欠部26aの下側が内側に倒れることにより窪んだ窪み部26bとを有する構成、つまり増量ウェイトの上面から外側上部にわたり設けられている構成としているが、本発明はこれに限らない。例えば、図4に示すように、オペレータが反射ミラーを介して後方下側の視界確保を可能とする下限方向が、カウンターウェイト部20の外縁を通る方向となるような構成であればよい。即ち、前記カウンターウェイト部20の外縁を通る方向の視界を邪魔しなければ、増量ウェイトの凹部における切欠部としては、カウンターウェイト部20の後部22の上方を覆う部分26dを有する構成であってもよい。なお、図4における増量ウェイト21はハッチング部分である。
【0021】
また、上述した実施形態では、反射ミラーの鏡面が平坦なものか凸状のものか明言していないが、本発明はどちらの鏡面の反射ミラーを用いてもよい。例えば、前記幅Wが広く、平坦な鏡面の反射ミラーでも後方下側の視界の全域を監視できる場合には、平坦な鏡面の反射ミラーを用いればよく、また幅Wに関わらず平坦な鏡面の反射ミラーでは後方下側の視界の一部を監視できない場合には、凸状鏡面の反射ミラーを用いればよい。
【0022】
また、上述した説明では本発明をショベルに適用しているが、本発明はこれに限らず、建設機械一般に適用できることは勿論である。
【0023】
【発明の効果】
以上詳述したように請求項1に係る建設機械による場合には、増量ウェイトにおける該反射ミラーの周辺部分に凹部が形成されているので、その凹部が反射ミラーを介しての後方下側の視界を遮ることを削減することとなり、これに伴って反射ミラーの角度を調整する必要がなく、また増量ウェイトを取付けるか否かに拘わらず単一の反射ミラーで後方下側の視界を確保することができる。
【0024】
また、請求項2に係る建設機械による場合には、前記凹部は、前記後方下側の視界全域が妨げられるのを防止するように形成されるので、後方下側の視界に死角が生じることを防止することができる。
【0025】
また、請求項3に係る建設機械による場合には、凹部が増量ウェイトの上面から外側上部にわたり設けられるので、増量ウェイトの上面が下がることに加えて増量ウェイトの上部が薄くなって、後方下側の視界確保が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るショベルを示す側面図である。
【図2】図1のショベルに設けられたカウンターウェイト部を示す外観斜視図である。
【図3】本発明の実施形態に係るショベルにおける反射ミラーによる後方下側の視界を説明するための図である。
【図4】本発明の他の実施形態に係るショベルに備わった反射ミラー近傍部分を示す側面図である。
【図5】従来のショベルにおける反射ミラーによる後方下側の視界の問題点を説明するための図である。
【符号の説明】
1 走行体
2 上部旋回体
20 カウンターウェイト部
21 増量ウェイト
23 反射ミラー
25 載置部
26 凹部
26a 切欠部
26b 窪み部
Claims (3)
- 走行体の上に上部旋回体を有し、該上部旋回体の後方部分に、運転室からの上部旋回体の後方下側の視界を確保するための反射ミラーが取付けられている建設機械において、
該上部旋回体の反射ミラーよりも後側に増量ウェイトが着脱可能に取付けられるとともに、該増量ウェイトにおける該反射ミラーの周辺部分には、増量ウェイトにより該反射ミラーを介しての上記後方下側の視界が妨げられることを削減するための凹部が形成されていることを特徴とする建設機械。 - 前記凹部は、前記後方下側の視界全域が妨げられることを防止するように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
- 前記凹部は、増量ウェイトの上面から外側上部にわたり設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の建設機械。
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