JP3959857B2 - 防振装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のエンジン等の振動体を車体等の支持体に防振しつつ支持する防振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の先行技術として図3〜図5に示すものがある(特願平10−55254号出願書類参照)。図3は防振装置の全体の断面図、図4はその磁気形成部材20の要部断面図、図5は図4のA−A線断面図である。
【0003】
図3において、防振装置1の本体ケース2は円筒状を有し、この本体ケース2の上端と下端には内周側に折曲されたかしめ部3a、3bが設けられている。この上下端部のかしめ部3a、3bによって下記する各収容体が内部に固定されている。この本体ケース2内の上方にはゴム材にて構成された支持弾性体4が配置されている。この支持弾性体4にはエンジン側連結部材5が埋設状態で固定されており、エンジン側連結部材5には上方に突出する連結ボルト5aが設けられている。この連結ボルト5aは防振装置の軸心P位置に配置され、上方に突出した連結ボルト5aにエンジン(図示せず)が締結によって固定される。
【0004】
また、前記支持弾性体4の下部は下方に行くに従って径を大きくする円錐筒状を有し、この円錐筒状の下側端面が中間筒体6の内面に固定されている。支持弾性体4は下記する主液体室13の隔壁の一部として構成され、主液体室13の液圧によって弾性バネとしてのバネ定数が可変される。
【0005】
前記中間筒体6は同一径の上部筒部6a及び下部筒部6bとこれらを連結し、且つ、これらより小径の中間筒部6cとから一体に構成されている。中間筒部6の外周側には外筒体7が嵌合され、この外筒体7はさらに前記本体ケース2の内周側に嵌合されている。外筒体7には開口部7aが形成され、この開口部7aの全周にはダイヤフラム8の端部が固定されている。
【0006】
そして、このダイヤフラム8と本体ケース2との間には空気室9が構成され、この空気室9は本体ケース2に形成された空気孔2aを介して本体ケース2の外部と連通している。又、ダイヤフラム8と中間筒体6との間には副液体室10が構成されており、この副液体室10はダイヤフラム8の形状変化によってその容積が可変される。
【0007】
また、中間筒体6の内周側には内筒体11が固定されており、この内筒体11と中間筒体6との間にはアイドル共振用オリフィス12が構成されている。このアイドル共振用オリフィス12は、中間筒体6に形成された第1開口部(図示せず)を介して副液体室10に開口している。又、内筒体11の内周側で、且つ、前記支持弾性体4の内周面や下記する隔壁部材19及びシール部材22に囲まれて主液体室13が構成されている。この主液体室13とアイドル共振用オリフィス12とは内筒体11に形成された第2開口部11aを介して開口している。
【0008】
つまり、主液体室13と副液体室10とはアイドル共振用オリフィス12(正確には第1及び第2開口部(図示せず)、11aをも含む)を介して連通しており、双方の室13、10内及びアイドル共振用オリフィス12内には液体(図示せず)が封入されている。主液体室13の容積変化(液圧変化)によって液体はアイドル共振用オリフィス12を介して双方の液体室13、10を流出入し、これによって振動がダンピングされる。
【0009】
スペーサ14は、前記外筒体7の下方位置で本体ケース2の内周に嵌合されており、スペーサ14の上端は外筒体7の下端に当接している。スペーサ14は円筒状の上部筒体14aと同じく円筒状の下部筒体14bとこれらを連結するダイヤフラム14cとから構成され、上部筒体14aの内周には上から順に各リング状のシールリング15、バネ支持リング16及びギャップ保持リング17が嵌合されている。スペーサ14はこれらリング15、16、17や下記するヨーク部材28に対して軸心Pへの位置決めを行っている。
【0010】
可動部材18は、前記各リング15、16、17の内側に配置され、隔壁部材19とこれの下面側に配置され、且つ、隔壁部材19にボルト21にて締結された磁路形成部材20とから構成されている。隔壁部材19は外周端部が上方に折曲された円板状を有し、隔壁部材19とシールリング15との間の全周にはリング状に形成されたゴム製のシール部材22が介在されている。上記したようにこの隔壁部材19とシール部材22によって前記主液体室13の下方が隔成されていると共に、隔壁部材19の上下方向の変位がシール部材22の弾性変形で許容される。
【0011】
磁路形成部材20は、その上面の中心部に凸部20aを有する円板状をなし、この凸部20aによって隔壁部材19との間にくびれ空間23が構成されている。又、図4及び図5に詳しく示すように、磁路形成部材20の外周端部の全周は上下面側が切り欠かれて薄肉環状部24として構成されており、この薄肉環状部24は弾性材のストッパ部材25にて覆われている。
【0012】
図3に戻り、磁路形成部材20の配置スペースは前記ギャップ保持リング17によって形成され、又、磁路形成部材20の上下方向の変位はストッパ部材25がバネ支持リング16、又は、下記するヨーク部材28に突き当たることによってそれぞれ上方又は下方の変位が規制される。つまり、バネ支持リング16と下記するヨーク部材28とは、可動部材18の上下方向の移動を規制する移動規制部材としても構成されている。
【0013】
板バネ部材26は中心部が切り欠かれた円板状のバネ部材にて構成され、隔壁部材19と磁路形成部材20とのくびれ空間23に配置されている。この板バネ部材26の外周部下面はバネ支持リング16に当接され、板バネ部材26の上面は隔壁部材19とシール部材22の下面に当接されている。つまり、可動部材18は下記する電磁アクチュエータ27の通電による磁力が作用しない状態では主液体室13の液体の重量や下記するマグネット29の磁力等と板バネ部材26のバネ力とが釣り合う中立位置に位置する。
【0014】
電磁アクチュエータ27は、磁気形成部材20の下方近傍に配置され、本体ケース2内の下部に配置されたヨーク部材28と、このヨーク部材28の上面に配置されたマグネット29と、ヨーク部材28の上面に臨む位置で、且つ、マグネット29の外周側にリング状に配置された励磁コイル30とから構成されている。
【0015】
ヨーク部材28は上ヨーク部28aと下ヨーク部28bとが組合わされて構成され、上ヨーク部28aの上面外周端部は前記ギャップ保持リング17の下面に当接している。上ヨーク部28aと下ヨーク部28bとの外周面には凹部28cが形成されており、この凹部28cには前記ダイヤフラム14cが配置されている。
【0016】
ダイヤフラム14cと本体ケース2との間には空気室31が構成され、この空気室31は本体ケース2の空気孔2bを介して本体ケース2の外部と連通している。又、ダイヤフラム14cとヨーク部材28との間にも空気室35が構成され、この空気室35は前記隔壁部材19とヨーク部材28との間の室36と連通している。前記可動部材18の変位に追従してダイヤフラム14cが変動し、このダイヤフラム14cの変動によって前記室36の圧力変動が防止されて前記可動部材18の移動がスムーズに行なわれる。
【0017】
マグネット29は円板状を有し、その上面がギャップ空間を介して前記磁路形成部材20の下面に対向している。マグネット29の磁力は上下方向を向いており、この磁力線はギャップ空間を介して前記磁路形成部材20に入る。磁路形成部材20に入った磁力線は磁路形成部材20を通ってその外周端より出て、その磁力線は空間を介して、又は、空間及びギャップ保持リング17を介してヨーク部材28に戻り、このようなルートによって磁気回路が構成される。
【0018】
励磁コイル30には図示しないコントローラから駆動電流が供給されるよう構成されており、励磁コイル30への通電によってマグネット29の磁力と逆方向の磁力が発生すると前記可動部材18は液体の圧力等に抗して上方に移動し、又、マグネット29の磁力と同方向の磁力が発生すると前記可動部材18は板バネ部材26のバネ力に抗して下方に移動する。
【0019】
荷重センサ32は、ヨーク部材28とこの下方に配置された蓋部材33との間に介在されており、荷重センサ32としては圧電素子、磁歪素子、歪みゲージ等が使用される。荷重センサ32はその中心が前記軸心Pに位置するよう配置され、荷重センサ32の上面は下ヨーク部28bの下面中央部に当接している。
【0020】
蓋部材33は略円板状を有し、その外周端部33aが下ヨーク部28bの下面に当接している。蓋部材33には下方に突出する連結ボルト34が固定され、この連結ボルト34に車体側(図示せず)が締結によって固定される。つまり、荷重センサ32はヨーク部材28と蓋部材33間に伝達される振動(伝達力)を検出し、この検出結果を残留振動信号として前記コントローラ(図示せず)に出力する。
【0021】
コントローラ(図示せず)はマイクロコンピュータ、インタフェース回路、A/D変換器、D/A変換器、アンプ、ROM、RAM等で構成され、エンジンで発生する振動を低減できる能動的な支持力を防振装置1に発生するべく、前記励磁コイル30に駆動電流を出力する。
【0022】
ここで、エンジンで発生するアイドル振動やこもり振動は、例えばレシプロ4気筒エンジンの場合、エンジン回転2次成分に同期して駆動電流を生成し出力すれば、車体側振動の低減が可能となる。従って、例えばレシプロ4気筒エンジンの場合には、クランク軸の180度回転に同期したインパルス信号を生成し、これを基準信号としてコントローラに出力する。そして、コントローラは荷重センサ32から供給される残留振動信号及び基準信号に基づき、逐次更新型の適応アルゴリズムの一つであるFiltered−XLMSアルゴリズムを実行することにより、駆動信号を演算し、この演算による駆動電流を前記励磁コイル30に出力するよう構成されている。尚、このような同期式のFiltered−XLMSアルゴリズムではなく通常のFiltered−XLMSアルゴリズム等でも良い。
【0023】
上記構成において、エンジンが駆動によって振動すると、このエンジンの振動が連結ボルト5aを介して防振装置1に伝達される。防振装置1にあっては、上記振動が支持弾性体4等にて減衰されるが、減衰されなかった振動伝達力はシールリング15、バネ支持リング16、ギャップ保持リング17等を介してヨーク部材28に伝達され、荷重センサ32が車体側に伝わろうとする振動(伝達力)を検出する。
【0024】
この検出結果はコントローラに出力され、コントローラはこの伝達力を打ち消すために必要な駆動電流を演算し、演算して得た駆動電流を励磁コイル30に出力する。電磁アクチュエータ27には励磁コイル30への通電に応じた磁力が発生し、この磁力によって可動部材18が変位(振動)し、主液体室13の容量変化で液圧が変化する。この液圧変化により上記伝達力を打ち消すためのキャンセル力が発生し、このキャンセル力で上記伝達力が相殺されて、車体に伝わる力がゼロ又は低減されるものである。
【0025】
ところで、前記可動部材18の磁路形成部材20は、上述したように磁気回路の一部を構成し、大きな電磁出力を得るためには、その面積及び体積は大きければ大きいほど好ましい。一方、磁路形成部材20の傾斜や必要以上の変位により磁路形成部材20が他の部材と衝突して打音を発生しないようにするため、図4及び図5に示すように、上述したように磁路形成部材20の外周端部を薄肉環状部24とし、この薄肉環状部24を弾性材のストッパ部材25で覆って打音の発生を防止している。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、磁路形成部材20の外周端部が薄肉環状部24によって断面寸法が小さくなっていることから、減少した体積分だけ磁気回路上で飽和現象が早く起きるために出力をロスしてしまうという問題がある。
【0027】
そこで、本発明は、磁路形成部材の打音の発生を防止すると共に磁路形成部材の磁気回路上での飽和現象を極力起きないようにして出力ロス率を低減できる防振装置の提供を課題とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、振動体側に連結される支持弾性体を設け、この支持弾性体を隔壁の一部として液体が封入された主液体室を構成し、この主液体室の容積を可変できる可動部材を移動可能に設け、この可動部材の磁路形成部材の近傍に電磁アクチュエータを設け、この電磁アクチュエータの磁力変化で前記可動部材が移動し、前記磁路形成部材の外周部を上下面側を切り欠いて薄肉部として構成し、この薄肉部を覆う弾性材のストッパ部材を設け、このストッパ部材が移動規制部材に突き当たることで前記可動部材の上下方向に移動を規制する防振装置において、
前記薄肉部を、その外周方向に山部と谷部とを有する波形状に構成し、前記ストッパ部材を、前記薄肉部の谷部に山部より高く構成したことを特徴とする。
【0029】
請求項2の発明は、請求項1記載の防振装置であって、前記ストッパ部材の外周面は、前記薄肉部の山部の位置では谷部、前記薄肉部の谷部の位置では山部を有する形状であることを特徴とする。
【0030】
【発明の効果】
請求項1の発明では、磁路形成部材の薄肉部が山部と谷部とを有する波形状であるため、例えば山部の分だけ断面積を大きく設定でき、磁気回路上で飽和現象が起きにくく出力ロス率が低減され、又、ストッパ部材は、薄肉部の谷部に山部より高く構成しているため谷部の位置で肉厚であるため、打音の発生を十分に防止できる。
【0031】
請求項2の発明では、請求項1の発明の効果に加え、薄肉部の山部にもストッパ部材の外周面の谷部が形成され、薄肉部の谷部に構成されるストッパ部材で可動部材の移動を規制できなくても谷部のストッパ部材が移動規制部材に突き当たり、確実に打音の発生を防止できる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0033】
図1(a)は本発明の一実施形態に係る防振装置の要部断面図、図1(b)は図1(a)のB−B線断面図である。図1(a)、(b)において、この実施形態にあって前記先行技術と同一構成部分は重複説明を避けるため図面に同一符号を付してその説明を省略し、異なる構成部分のみを説明する。
【0034】
即ち、磁路形成部材20の外周端部には、前記先行技術と同様に薄肉部である薄肉環状部24が構成されているが、この薄肉環状部24の上下面は、外周方向に山部24aと谷部24bとを交互に繰り返す波形状に構成されている。
【0035】
ストッパ部材25は、その内周面が前記薄肉部24の谷部24bに倣って構成されている。又、ストッパ部材25の外周面は平面に構成されており、その肉厚T1は、例えば前記先行技術のストッパ部材25の肉厚T2(図5参照)と同じ寸法となっている。薄肉部24の山部24bは肉厚T1より低くしており、磁路形成部材20がリング16やヨーク部材28に衝突してストッパ部材25が弾性変形しても山部24bがリング26やヨーク部材28に衝突しないような寸法に設定している。
【0036】
尚、本実施形態の防振装置1において、図1に示されていない構成部分についても前記先行技術と同一であり、重複説明を避けるためその説明を省略する。
【0037】
上記構成において、エンジン(図示せず)が駆動してエンジンが振動すると、このエンジンの振動が連結ボルトを介して防振装置1に伝達される。防振装置1にあっては、上記振動伝達力が支持弾性体等で減衰されるが減衰されなかった振動伝達力はヨーク部材28に伝達され、荷重センサ32が車体側に伝わろうとする振動(伝達力)を検出する。
【0038】
この検出結果はコントローラに出力され、コントローラはこの伝達力を打ち消すために必要な駆動電流を演算し、演算して得た駆動電流を励磁コイル30に出力する。電磁アクチュエータ27には励磁コイル30への通電に応じた磁力が発生し、この磁力によって可動部材18が変位(振動)し、主液体室13の容量変化で液圧が変化する。この液圧変化により上記伝達力を打ち消すためのキャンセル力が発生し、このキャンセル力で上記伝達力が相殺されて、車体に伝わる力がゼロ又は低減されるものである。
【0039】
この動作過程にあって、磁路形成部材20にはマグネット29や励磁コイル30の通電による磁力線が通り磁気回路の一部を構成する。ここで、磁路形成部材20の薄肉環状部24が山部24aと谷部24bとを交互に繰り返す波形状であるため、山部24aの分だけ断面積が大きくなり、磁気回路上で飽和現象が起きにくく出力ロス率が低減される。又、ストッパ部材25は、その内周面の山部25aの位置で肉厚T1であり、前記先行技術のものと同じ寸法の肉厚であるため、打音の発生を十分に防止できる。又、本実施形態では上下面とも山部25aを形成したが片面だけでも良い。
【0040】
図2は、ストッパ部材25の変形例を示す磁路形成部材20の外周端部の要部断面図である。図2において、ストッパ部材25の外周面は、薄肉部24の谷部24bの位置では山部25a、薄肉部24の山部24aの位置では谷部25dを有する形状に構成されている。山部25aでの肉厚T1は先行技術のストッパ部材25の肉厚T2と同じ寸法としている。他の構成は前記実施形態と同様であるため、図面に同一符号を付してその説明を省略する。
【0041】
この変形例においては、ストッパ部材25はその外周面の山部25aでのみ移動規制部材であるバネ保持リング16又はヨーク部材28の上ヨーク部28aに突き当たり、外周面の山部25cの位置は内周面も山部25aであり、常に肉厚部分で突き当たるため、前記実施形態の場合に較べて確実に打音の発生を防止できる。又、肉厚部分で吸収しきれない変位が入力されても谷部25dのストッパ部材があるため薄肉環状部24がバネ保持リング16やヨーク部材28に直接接触することを防止できる。
【0042】
尚、前記実施形態によれば、ストッパ部材25を磁路形成部材20の薄肉環状部24の全周に亘って設けたが、周方向に間隔を置いて配置しても良い。この場合、薄肉部は全周に亘って設ける必要がないが、磁路形成部材20の外周上下面が少なくともストッパ部材25よりも突出しないように設定する必要がある。しかし、前記実施形態のように薄肉環状部24の全周に亘って設ければ、磁路形成部材20のいかなる傾斜や変形等が生じた場合においても、常にストッパ部材25がバネ保持リング16又はヨーク部材28に突き当たるため、確実に、且つ、十分に打音の発生を防止できる。
【0043】
尚、前記実施形態によれば、薄肉環状部24の上下面は、外周方向に山部24aと谷部24bとを交互に繰り返す波形状に構成されているが、山部24aと谷部24bとが不規則な波形状に構成しても良い。但し、山部24aと谷部24bとを交互に繰り返す波形状に構成すれば、磁路形成部材20の傾斜方向に依存することなくバランス良く打音の発生を防止できる。又、波形状に限らず凹凸形状に形成しても良い。
【0044】
尚、前記実施形態によれば、防振装置1を車両のエンジンの振動防止に適用した場合を示したが、車両以外のエンジンの振動防止にも適用でき、又、エンジン以外の振動防止にも適用でき、例えば、工作機械からフロアや室内に伝達される振動の低減にも適用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施形態に係る防振装置の要部断面図、(b)は図1(a)のB−B線断面図である。
【図2】ストッパ部材の変形例を示す磁路形成部材の外周端部の要部断面図である。
【図3】先行技術に係る防振装置の全体の断面図である。
【図4】先行技術に係る磁路形成部材の外周端部付近の要部断面図である。
【図5】図4のA−A線断面図である。
【符号の説明】
16 バネ保持リング(移動規制部材)
18 可動部材
20 磁路形成部材
24 薄肉環状部(薄肉部)
24a 薄肉環状部の山部
24b 薄肉環状部の谷部
25 ストッパ部材
25a ストッパ部材の山部
25b ストッパ部材の谷部
27 電磁アクチュエータ
28 ヨーク部材(移動規制部材)
28 上ヨーク部
Claims (2)
- 振動体側に連結される支持弾性体を設け、この支持弾性体を隔壁の一部として液体が封入された主液体室を構成し、この主液体室の容積を可変できる可動部材を移動可能に設け、この可動部材の磁路形成部材の近傍に電磁アクチュエータを設け、この電磁アクチュエータの磁力変化で前記可動部材が移動し、前記磁路形成部材の外周部を上下面側を切り欠いて薄肉部として構成し、この薄肉部を覆う弾性材のストッパ部材を設け、このストッパ部材が移動規制部材に突き当たることで前記可動部材の移動を規制する防振装置において、
前記薄肉部を、その外周方向に山部と谷部とを有する波形状に構成し、前記ストッパ部材を、前記薄肉部の谷部に山部より高く構成したことを特徴とする防振装置。 - 請求項1記載の防振装置であって、
前記ストッパ部材の外周面は、前記薄肉部の山部の位置では谷部、前記薄肉部の谷部の位置では山部を有する形状であることを特徴とする防振装置。
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