JP3965794B2 - 防振装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のエンジン等の振動体を車体等の支持体に防振しつつ支持する防振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の先行技術として図5に示すものがある(特願平10−55254号出願書類参照)。
【0003】
図5において、防振装置1の本体ケース2は円筒状を有し、この本体ケース2の上端と下端には内周側に折曲されたかしめ部3a、3bが設けられている。この上下端部のかしめ部3a、3bによって下記する各収容体が内部に固定されている。この本体ケース2内の上方にはゴム材にて構成された支持弾性体4が配置されている。この支持弾性体4にはエンジン側連結部材5が埋設状態で固定されており、エンジン側連結部材5には上方に突出する連結ボルト5aが設けられている。この連結ボルト5aは防振装置の軸心P位置に配置され、上方に突出した連結ボルト5aにエンジン(図示せず)が締結によって固定される。
【0004】
また、前記支持弾性体4の下部は下方に行くに従って径を大きくする円錐筒状を有し、この円錐筒状の下側端面が中間筒体6の内面に固定されている。支持弾性体4は下記する主液体室13の隔壁の一部として構成され、主液体室13の液圧によって弾性バネとしてのバネ定数が可変される。
【0005】
前記中間筒体6は同一径の上部筒部6a及び下部筒部6bとこれらを連結し、且つ、これらより小径の中間筒部6cとから一体に構成されている。中間筒部6の外周側には外筒体7が嵌合され、この外筒体7はさらに前記本体ケース2の内周側に嵌合されている。外筒体7には開口部7aが形成され、この開口部7aの全周にはダイヤフラム8の端部が固定されている。
【0006】
そして、このダイヤフラム8と本体ケース2との間には空気室9が構成され、この空気室9は本体ケース2に形成された空気孔2aを介して本体ケース2の外部と連通している。又、ダイヤフラム8と中間筒体6との間には副液体室10が構成されており、この副液体室10はダイヤフラム8の形状変化によってその容積が可変される。
【0007】
また、中間筒体6の内周側には内筒体11が固定されており、この内筒体11と中間筒体6との間にはアイドル共振用オリフィス12が構成されている。このアイドル共振用オリフィス12は、中間筒体6に形成された第1開口部(図示せず)を介して副液体室10に開口している。又、内筒体11の内周側で、且つ、前記支持弾性体4の内周面や下記する隔壁部材19及びシール部材22に囲まれて主液体室13が構成されている。この主液体室13とアイドル共振用オリフィス12とは内筒体11に形成された第2開口部11aを介して開口している。
【0008】
つまり、主液体室13と副液体室10とはアイドル共振用オリフィス12(正確には第1及び第2開口部(図示せず)、11aをも含む)を介して連通しており、双方の室13、10内及びアイドル共振用オリフィス12内には液体(図示せず)が封入されている。主液体室13の容積変化(液圧変化)によって液体はアイドル共振用オリフィス12を介して双方の液体室13、10を流出入し、これによって振動がダンピングされる。
【0009】
スペーサ14は、前記外筒体7の下方位置で本体ケース2の内周に嵌合されており、スペーサ14の上端は外筒体7の下端に当接している。スペーサ14は円筒状の上部筒体14aと同じく円筒状の下部筒体14bとこれらを連結するダイヤフラム14cとから構成され、上部筒体14aの内周には上から順に各リング状のシールリング15、バネ支持リング16及びギャップ保持リング17が嵌合されている。スペーサ14はこれらリング15、16、17や下記するヨーク部材28に対して軸心Pへの位置決めを行っている。
【0010】
可動部材18は、前記各リング15、16、17の内側に配置され、隔壁部材19とこれの下面側に配置され、且つ、隔壁部材19に取付ネジ21にて締結された磁路形成部材20とから構成されている。隔壁部材19の主液体室側の面にはネジ孔形成突部37が突出しており、このネジ孔形成突部37にはネジ孔38が形成されている。このネジ孔38に磁路形成部材20のネジ挿入孔(図示せず)より挿入された取付ネジ21が螺入されて双方の部材が結合されている。
【0011】
隔壁部材19は上方に折曲されたリブ19aを外周端部に有する略円板状をなし、この主液体室側の面には例えばゴム製の熱遮蔽部材39が配置されている。熱遮蔽部材39は隔壁部材19に例えば加硫接着によって固定されている。この熱遮蔽部材39によって下記する電磁アクチュエータ27の熱が主液体室13に伝わらないようになされている。
【0012】
又、隔壁部材19とシールリング15との間の全周にはリング状に形成されたゴム製のシール部材22が介在されている。シール部材22は隔壁部材19とシールリング15とのそれぞれに例えば加硫接着によって固定されている。シール部材22によって前記主液体室13のシーリングがなされていると共に、隔壁部材19の上下方向の変位がシール部材22の弾性変形で許容されている。シール部材22と前記熱遮蔽部材39とは一体部材として構成しても良く、又、別部材として構成しても良い。
【0013】
磁路形成部材20は、その上面の中心部に凸部20aを有する円板状をなし、この凸部20aによって隔壁部材19との間にくびれ空間23が構成されている。又、磁路形成部材20の外周端部の全周は上下面側が切り欠かれて薄肉環状部24として構成されており、この薄肉環状部24は弾性材のストッパ部材25にて覆われている。
【0014】
磁路形成部材20の配置スペースは前記ギャップ保持リング17によって形成され、又、磁路形成部材20の上下方向の変位はストッパ部材25がバネ支持リング16、又は、下記するヨーク部材28に突き当たることによってそれぞれ上方又は下方の変位が規制される。つまり、バネ支持リング16と下記するヨーク部材28とは、可動部材18の上下方向の移動を規制する移動規制部材としても構成されている。
【0015】
板バネ部材26は中心部が切り欠かれた円板状のバネ部材にて構成され、隔壁部材19と磁路形成部材20とのくびれ空間23に配置されている。この板バネ部材26をくびれ空間23に配置するため、隔壁部材19と磁路形成部材20との間に板バネ部材26を介在させ、その後取付ネジ21を磁路形成部材20を通して隔壁部材19のネジ孔38に螺合して一体的に形成している。板バネ部材26の外周部下面はバネ支持リング16に当接され、板バネ部材26の上面は隔壁部材19とシール部材22の下面に当接されている。つまり、可動部材18は下記する電磁アクチュエータ27の通電による磁力が作用しない状態では主液体室13の液体の重量や下記するマグネット29の磁力等と板バネ部材26のバネ力とが釣り合う中立位置に位置する。
【0016】
電磁アクチュエータ27は、磁気形成部材20の下方近傍に配置され、本体ケース2内の下部に配置されたヨーク部材28と、このヨーク部材28の上面に配置されたマグネット29と、ヨーク部材28の上面に臨む位置で、且つ、マグネット29の外周側にリング状に配置された励磁コイル30とから構成されている。
【0017】
ヨーク部材28は上ヨーク部28aと下ヨーク部28bとが組合わされて構成され、上ヨーク部28aの上面外周端部は前記ギャップ保持リング17の下面に当接している。上ヨーク部28aと下ヨーク部28bとの外周面には凹部28cが形成されており、この凹部28cには前記ダイヤフラム14cが配置されている。
【0018】
ダイヤフラム14cと本体ケース2との間には空気室31が構成され、この空気室31は本体ケース2の空気孔2bを介して本体ケース2の外部と連通している。又、ダイヤフラム14cとヨーク部材28との間にも空気室35が構成され、この空気室35は前記隔壁部材19とヨーク部材28との間の室36と連通している。前記可動部材18の変位に追従してダイヤフラム14cが変動し、このダイヤフラム14cの変動によって前記室36の圧力変動が防止されて前記可動部材18の移動がスムーズに行なわれる。
【0019】
マグネット29は円板状を有し、その上面がギャップ空間を介して前記磁路形成部材20の下面に対向している。マグネット29の磁力は上下方向を向いており、この磁力線はギャップ空間を介して前記磁路形成部材20に入る。磁路形成部材20に入った磁力線は磁路形成部材20を通ってその外周端より出て、その磁力線は空間を介して、又は、空間及びギャップ保持リング17を介してヨーク部材28に戻り、このようなルートによって磁気回路が構成される。
【0020】
励磁コイル30には図示しないコントローラから駆動電流が供給されるよう構成されており、励磁コイル30への通電によってマグネット29の磁力と逆方向の磁力が発生すると前記可動部材18は液体の圧力等に抗して上方に移動し、又、マグネット29の磁力と同方向の磁力が発生すると前記可動部材18は板バネ部材26のバネ力に抗して下方に移動する。
【0021】
荷重センサ32は、ヨーク部材28とこの下方に配置された蓋部材33との間に介在されており、荷重センサ32としては圧電素子、磁歪素子、歪みゲージ等が使用される。荷重センサ32はその中心が前記軸心Pに位置するよう配置され、荷重センサ32の上面は下ヨーク部28bの下面中央部に当接している。
【0022】
蓋部材33は略円板状を有し、その外周端部33aが下ヨーク部28bの下面に当接している。蓋部材33には下方に突出する連結ボルト34が固定され、この連結ボルト34に車体側(図示せず)が締結によって固定される。つまり、荷重センサ32はヨーク部材28と蓋部材33間に伝達される振動(伝達力)を検出し、この検出結果を残留振動信号として前記コントローラ(図示せず)に出力する。
【0023】
コントローラ(図示せず)はマイクロコンピュータ、インタフェース回路、A/D変換器、D/A変換器、アンプ、ROM、RAM等で構成され、エンジンで発生する振動を低減できる能動的な支持力を防振装置1に発生するべく、前記励磁コイル30に駆動電流を出力する。
【0024】
ここで、エンジンで発生するアイドル振動やこもり振動は、例えばレシプロ4気筒エンジンの場合、エンジン回転2次成分に同期して駆動電流を生成し出力すれば、車体側振動の低減が可能となる。従って、例えばレシプロ4気筒エンジンの場合には、クランク軸の180度回転に同期したインパルス信号を生成し、これを基準信号としてコントローラに出力する。そして、コントローラは荷重センサ32から供給される残留振動信号及び基準信号に基づき、逐次更新型の適応アルゴリズムの一つであるFiltered−XLMSアルゴリズムを実行することにより、駆動信号を演算し、この演算による駆動電流を前記励磁コイル30に出力するよう構成されている。尚、このような同期式のFiltered−XLMSアルゴリズムではなく通常のFiltered−XLMSアルゴリズム等でも良い。
【0025】
上記構成において、エンジンが駆動によって振動すると、このエンジンの振動が連結ボルト5aを介して防振装置1に伝達される。防振装置1にあっては、上記振動が支持弾性体4等にて減衰されるが、減衰されなかった振動伝達力はシールリング15、バネ支持リング16、ギャップ保持リング17等を介してヨーク部材28に伝達され、荷重センサ32が車体側に伝わろうとする振動(伝達力)を検出する。
【0026】
この検出結果はコントローラに出力され、コントローラはこの伝達力を打ち消すために必要な駆動電流を演算し、演算して得た駆動電流を励磁コイル30に出力する。電磁アクチュエータ27には励磁コイル30への通電に応じた磁力が発生し、この磁力によって可動部材18が変位(振動)し、主液体室13の容量変化で液圧が変化する。この液圧変化により上記伝達力を打ち消すためのキャンセル力が発生し、このキャンセル力で上記伝達力が相殺されて、車体に伝わる力がゼロ又は低減されるものである。
【0027】
ところで、前記可動部材18自体は軽量であればあるほど低い電磁出力で移動できるため好ましい。しかし、可動部材18の磁路形成部材20は、上述したように磁気回路の一部を構成し、大きな電磁出力を得るためには、その面積及び体積は大きければ大きいほど好ましいため、小さく設定するには限度があり、これら双方の要求を考えると、隔壁部材19を軽量化することが重要である。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記隔壁部材19にあっては、取付ネジ21をネジ孔38に螺合するためにネジ孔形成突部37を取付ネジ21の締結時に利用、具体的にはネジ締結の反力を受ける箇所に利用するため、ネジ形成突部37の肉厚を薄くできず重量増の原因になっていた。又、可動部材18の重量増大は可動部材18の共振周波数の低下につながり好ましくない。
【0029】
また、このようにネジ孔形成突部37をネジ締結反力箇所として用いるので、この外周面に熱遮蔽部材39を配置できない(剥離してしまう)ために電磁アクチュエータ27の熱の伝導抑制効果が落ちるという問題もあった。
【0030】
そこで、本発明は、可動部材の重量を軽くできると共に電磁アクチュエータの熱の伝導抑制効果を向上させることができる防振装置の提供を課題とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、本体ケース内に支持弾性体と可動部材とを収容し、この支持弾性体と可動部材との間に、前記支持弾性体と前記可動部材とを隔壁の一部として液体が封入された主液体室を構成し、前記可動部材は前記主液体室側に突出するネジ孔形成突部を有する隔壁部材とこの隔壁部材に取付ネジで結合される磁路形成部材とを有し、前記隔壁部材と前記本体ケースの内周側に嵌合されたシールリングとの間を弾性を有するシール部材で連結し、このシール部材で前記主液体室のシーリングを行うと共にシール部材の弾性変形によって前記可動部材を変位可能に設け、前記磁路形成部材の近傍に前記可動部材に移動力を付与する電磁アクチュエータを配置した防振装置において、
前記隔壁部材の前記主液体室側の面には、前記ネジ孔形成突部の外周面を含めて熱遮蔽部材を設けると共に、前記隔壁部材の前記主液体室側の面で、且つ、前記ネジ孔形成突部の外側の位置にはチャッキング用係止溝を設けたことを特徴とする。
【0032】
請求項2の発明は、請求項1記載の防振装置であって、前記隔壁部材は、前記取付ネジの締結力を受けるネジ受け部と板バネを受けるバネ受け部とを肉厚に構成し、それ以外の部分を薄肉に構成したことを特徴とする。
【0033】
【発明の効果】
請求項1の発明では、取付ネジの締結時にはチャッキング用係止溝を利用してネジ締結反力を得るため、ネジ孔形成突部を取付ネジの締結時に利用する必要がなくネジ孔形成突部の薄肉化が可能となり重量軽減に供し、又、同様に、ネジ孔形成突部を取付ネジの締結時に利用する必要がなくネジ孔形成突部の外周面にも熱遮蔽部材を配置したため、電磁アクチュエータの熱の伝導抑制効果が向上する。
【0034】
請求項2の発明では、請求項1の発明の効果に加え、外力が作用しない箇所が薄肉であるため、さらに重量軽減となる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0036】
図1(a)は本発明の実施形態に係る防振装置の要部断面図、図1(b)は図1(a)の熱遮蔽部材39の平面図である。図1(a)、(b)において、この実施形態にあって前記先行技術と同一構成部分は重複説明を避けるため図面に同一符号を付してその説明を省略し、異なる構成部分のみを説明する。
【0037】
即ち、隔壁部材19の主液体室側の面には、前記先行技術と同様に、例えばゴム材の熱遮蔽部材39が設けられているが、この熱遮蔽部材19はネジ孔形成突部37の外周面の全周囲にも設けられている。又、ネジ孔形成突部37の肉厚は前記先行技術の場合に較べて薄く構成されている。
【0038】
また、隔壁部材19の主液体室側の面で、且つ、ネジ孔形成突部37の外側の90度回転位置にはチャッキング用係止溝40が形成されている。この4カ所のチャッキング用係止溝40に対応する熱遮蔽部材39の位置には同径の孔41が形成されている。
【0039】
尚、本実施形態の防振装置1において、図1に示されていない構成部分についても前記先行技術と同一であり、重複説明を避けるためその説明を省略する。
【0040】
図2はチャッキング治具42の斜視図である。図2において、チャッキング治具42は、円筒状の治具本体42aとこの下面の90度回転位置の4カ所に設けられた係止突起42bとから構成されている。
【0041】
上記構成において、取付ネジ21の締結時にはチャッキング用係止溝40にチャッキング治具42の係止突起42bを挿入してネジ締結反力を得るため、ネジ孔形成突部37を利用することなく取付ネジ21を締結できる。従って、ネジ孔形成突部37は隔壁部材19と磁路形成部材20とを一体的に取付けておくための取付ネジ21とネジ孔38との間の螺合トルクを確保するだけの肉厚を設けるだけでよく薄肉化されていても何等支障がなく、可動部材18の重量軽減に供するものである。
【0042】
また、ネジ孔形成突部37の外周面にも熱遮蔽部材39が配置でき、隔壁部材19のほぼ全面を覆っているため、電磁アクチュエータ27の熱が主液体室13側に伝わりにくく伝導抑制効果が良い。
【0043】
図3(a)は本発明の他の実施形態に係る防振装置の要部断面図、図3(b)は隔壁部材19の底面図、図4は図3(a)の要部拡大図である。図3(a)、(b)、図4において、この他の実施形態にあって前記実施形態と同一構成部分は重複説明を避けるため図面に同一符号を付してその説明を省略し、異なる構成部分のみを説明する。
【0044】
即ち、隔壁部材19は、取付ネジ21の締結力を受けるネジ受け部43と板バネ26を受ける8カ所のバネ受け部44とが肉厚Tに構成され、それ以外の部分が薄肉tに構成されている。
【0045】
この他の実施形態によれば、外力が作用するネジ受け部43及びバネ受け部44のみを肉厚とし、外力が作用しない箇所を薄肉部としてあるため、部品としての強度を保持しつつ、さらに重量軽減となる。又、バネ受け部44は等間隔に8カ所設けられているため、全体的にバランス良く板バネ26のバネ力を受ける事ができる。但し、バネ受け部44は等間隔に8カ所である必要がなく、複数箇所であれば良い。
【0046】
尚、前記実施形態によれば、防振装置1を車両のエンジンの振動防止に適用した場合を示したが、車両以外のエンジンの振動防止にも適用でき、又、エンジン以外の振動防止にも適用でき、例えば、工作機械からフロアや室内に伝達される振動の低減にも適用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施形態に係る防振装置の要部断面図、(b)は熱遮蔽部材の平面図である。
【図2】チャッキング治具の斜視図である。
【図3】(a)は本発明の他の実施形態に係る防振装置の要部断面図、(b)は隔壁部材の底面図である。
【図4】図3(a)の要部拡大図である。
【図5】先行技術に係る防振装置の全体の断面図である。
【符号の説明】
15 シールリング
18 可動部材
19 隔壁部材
20 磁路形成部材
21 取付ネジ
22 シール部材
27 電磁アクチュエータ
37 ネジ孔形成突部
39 熱遮蔽部材
40 チャッキング用係止溝
41 孔
Claims (2)
- 本体ケース内に支持弾性体と可動部材とを収容し、この支持弾性体と可動部材との間に、前記支持弾性体と前記可動部材とを隔壁の一部として液体が封入された主液体室を構成し、前記可動部材は前記主液体室側に突出するネジ孔形成突部を有する隔壁部材とこの隔壁部材に取付ネジで結合される磁路形成部材とを有し、前記隔壁部材と前記本体ケースの内周側に嵌合されたシールリングとの間を弾性を有するシール部材で連結し、このシール部材で前記主液体室のシーリングを行うと共にシール部材の弾性変形によって前記可動部材を変位可能に設け、前記磁路形成部材の近傍に前記可動部材に移動力を付与する電磁アクチュエータを配置した防振装置において、
前記隔壁部材の前記主液体室側の面には、前記ネジ孔形成突部の外周面を含めて熱遮蔽部材を設けると共に、前記隔壁部材の前記主液体室側の面で、且つ、前記ネジ孔形成突部の外側の位置にはチャッキング用係止溝を設けたことを特徴とする防振装置。 - 請求項1記載の防振装置であって、
前記隔壁部材は、前記取付ネジの締結力を受けるネジ受け部と板バネを受けるバネ受け部とを肉厚に構成し、それ以外の部分を薄肉に構成したことを特徴とする防振装置。
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