JP3959591B2 - 吸気マニホールドの支持構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、高さスペースの少ない箇所にエンジンを搭載したときの、吸気マニホールドの支持構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、軽トラックのように、前座席の下またはデッキの下にエンジンを配置する構造の自動車においては、エンジンルーム高さに制約があるため、エンジン高さを抑えるためにエンジンを大きく傾けて設置する必要がある。
このような車両において、低速トルクの向上を目的として吸気マニホールドの吸気管長さを長くするには、吸気管を水平方向に延ばすことであり、これにより吸気管のオーバーハングを大きくした構造が多く見受けられる。
【0003】
図5に示すように、エンジン本体を、クランク軸Cを中心に吸気側が上方にくるように傾けて設置した車両において、略水平に配置した吸気マニホールド2のサージタンク3側には、重量物であるスロットルボディ4が取付くため、オーバーハングは耐振上不利になる。よって吸気マニホールド2のサージタンク3側とエンジン本体1との間に板状ブラケット5を締結し、吸気マニホールド2を強固に支持するようにしている。特に樹脂マニホールドの場合、マニホールド本体の剛性不足を補うため複数の締結用ブラケットが必要になる(特開平10−213030号公報では、吸気マニホールドをスティフナで支持して構造強化している。)。
【0004】
オイルレベルゲージは、図5に示すように、エンジン本体1を吸気側が上になるように傾斜させたときオイルパン6の側面部が上面となるので、この上面からオイルレベルゲージを挿入する構造の方が良い。実用新案登録公報第2561829号では、オイルタンクをカバーするスカート部材(オイルパン上面)のボス部にオイルレベルゲージのガイド管下端部を挿入し、ガイド管は上方に延ばすようにして取付けるので上方の堅固な吸気マニホールドにその上端を係止させている。また、実公平7−16506号では、傾斜して設置したエンジン本体の上部と車体側のマウント部材とに亘って支持ブラケットを固定し、支持ブラケットに明けた孔に挿通してオイルレベルゲージのガイド管を保持させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前述したように、吸気側を斜め上方に臨ませて大きく傾斜させたエンジン本体1では、レイアウトの都合上、オイルレベルゲージのガイド管を吸気側に突出する構成が多く採られている。すなわち、ガイド管を自由度の高い吸気側空間に配索し、また、ガイド管を適宜上方に延ばしてオイルレベルゲージが手の届き易い位置に設置する。
ところで、この吸気側空間においては、吸気マニホールド2を支持するブラケット5を取り付けて構造を強化するものもある。この場合、狭い設置スペースに傾斜させて取り付けたエンジンにオイルレベルゲージとブラケット5を同じ吸気側空間に設置するので、取付け作業が煩雑になる。また、吸気側空間が狭くなることにより空気が停留し易くエンジンの放熱に影響がでてくる。
【0006】
したがって本発明は、吸気側空間を確保し、作業性の良い吸気マニホールドの支持構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、請求項1の発明は、エンジンのクランク軸を中心にシリンダ軸を傾斜させて、吸気側を上方に臨ませ、該エンジンの吸気マニホールド、スロットルボディを略水平・直線状に配置して搭載したエンジンの吸気マニホールドの支持構造において、
前記吸気マニホールドにサージタンクとこのサージタンクを前記エンジンの各シリンダに接続するブランチを設け、これらブランチのうち前記クランク軸方向の中央部に位置するブランチの下流端部の中央線に対して前記サージタンクを前記クランク軸方向に変位した位置に配設し、パイプ形状を備えた補強部材の一端を前記サージタンクの前記クランク軸方向両側面のうち前記中央線に近い側の側面に固定すると共に、他端を前記エンジン下部のオイルパンに固定し、前記補強部材にオイルレベルゲージを挿通したことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1に示すように、エンジン本体1を、クランク軸Cを中心に吸気側が上方になるように傾けて設置した車両は、エンジン設置箇所の高さ空間に余裕がない。したがって、エンジン本体1の吸気ポートにその一端を接続した吸気マニホールド2は、低速時の効率を上げるため吸気通路を長く確保させる必要があるので、傾斜したエンジン本体1の上方に略水平に配置される。
【0009】
また、吸気マニホールド2のサージタンク3側には、重量物であるスロットルボディ4が取付けられ、傾斜角度を大きくして設置したエンジン本体1には、吸気マニホールド2の下方にエンジンのオイルパン6が位置される。さらに、オイルレベルゲージ7はオイルパン6の上面から吸気マニホールド2付近を通過して上方に延びるように設けられる。
そこで上下方向に延長されたオイルレベルゲージ7を収容するパイプ状のオイルレベルゲージガイド(ガイド管)8を、その上部を吸気マニホールド2のサージタンク3側にボルトで締結し、その下部をエンジン本体1のオイルパン6の上面にボルトで締結する。これにより、吸気マニホールド2をエンジン本体1に支持すると共に、オイルレベルゲージガイド8に収容したオイルレベルゲージ7を保護することになる。
【0010】
上記構造において、オイルレベルゲージガイド8のオイルパン6への接続部は、従来、Oリングを使用した差込み構造となっていたが、本案では、オイルレベルゲージガイド8の上下端をボルトにて強固に固定することにより、吸気マニホールド2の補強部材として機能させることが可能となっている。
また、後述するようにパイプ形状を備えた補強部材を、吸気マニホールド2のサージタンク3側とエンジン本体1のオイルパン6側との間に配置し、補強部材の上部をサージタンク3側にボルトで締結し、補強部材の下部をオイルパン6側にボルトで締結する。そして、補強部材のパイプ部分にオイルレベルゲージ7を挿通してガイド管として利用することもできる。
このように、吸気マニホールド2の補強部材としてガイド管を利用するか、補強部材をガイド管に兼用するので、部品点数の削減、組付け工数の削減ができる。また、吸気側空間の確保ができる。
【0011】
次に、オイルレベルゲージガイド(補強部材)8のサージタンク3側の取付け構造について図2、図3を参照して説明する。
吸気マニホールド2のサージタンク3は各シリンダからのブランチ9を接続し、サージタンク3の位置はエンジンの吸気ポートに対して吸気ポートの中央線(m)上よりオフセットされるようクランク軸に沿って変位されている(オフセット量t)。そして、サージタンク3の前記吸気ポートの中央線上に近い側の面にボス10を形成し、このボス10にオイルレベルゲージガイド8の一端がボルトにより固定されることになる。
オイルレベルゲージガイド8の取付位置は、サージタンク3をオフセットして吸気マニホールド2のクランク軸方向の中央付近への取付となるため、吸気マニホールド2の振動防止に効果的な位置に取付けられることになる。また、オイルレベルゲージ7の設置位置はエンジン本体1の略中央の位置となるため、オイルレベルゲージ7が確認し易くなる。
【0012】
次に他の実施の形態について、図4を参照して説明する。
図4に示すように、エンジン本体1を傾斜したことにより、オイルパン6の側面は上面に変位され、この変位した上面に取付プレート11を固着させ、取付プレート11にパイプ形状を備えた補強部材12を取付けている。また、補強部材12の上部はボルトにより吸気マニホールド2に締結されている。このように補強部材12を取付けることで吸気マニホールド2の支持構造が強固になる。そして、補強部材12のパイプ形状部にオイルレベルゲージ7を挿通することで、補強部材12はオイルレベルゲージガイドを兼用する。
【0013】
【発明の効果】
本発明は以上述べた通りであり、補強部材のパイプ形状部にオイルレベルゲージを挿通して補強部材をオイルレベルゲージのガイド管として兼用することができる。これにより、オイルレベルゲージの取付・固定が容易となり、部品点数の削減、組付け工数の削減ができる。さらに、エンジン振動に対して強固な構造にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態における、吸気マニホールドの支持構造を示す側面図である。
【図2】 図1の吸気マニホールドの側面図である。
【図3】 図1の吸気マニホールドの上面図である。
【図4】 他の実施の形態における、吸気マニホールドの補強部材の模式図である。
【図5】 従来の吸気マニホールドの支持構造を示す側面図である。
【符号の説明】
2 吸気マニホールド
3 サージタンク
4 スロットルボディ
6 オイルパン
7 オイルレベルゲージ
8 ガイド管
12 補強部材
C クランク軸
Claims (1)
- エンジンのクランク軸を中心にシリンダ軸を傾斜させて、吸気側を上方に臨ませ、該エンジンの吸気マニホールド、スロットルボディを略水平・直線状に配置して搭載したエンジンの吸気マニホールドの支持構造において、
前記吸気マニホールドにサージタンクとこのサージタンクを前記エンジンの各シリンダに接続するブランチを設け、これらブランチのうち前記クランク軸方向の中央部に位置するブランチの下流端部の中央線に対して前記サージタンクを前記クランク軸方向に変位した位置に配設し、パイプ形状を備えた補強部材の一端を前記サージタンクの前記クランク軸方向両側面のうち前記中央線に近い側の側面に固定すると共に、他端を前記エンジン下部のオイルパンに固定し、前記補強部材にオイルレベルゲージを挿通したことを特徴とする吸気マニホールドの支持構造。
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