JP3959302B2 - スポット溶接システムおよびその制御方法 - Google Patents

スポット溶接システムおよびその制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スポット溶接システムおよびその制御方法に関し、特に、サーボモータによって開閉する1組の電極チップを備え、該電極チップでワークを挟持してスポット溶接をするものであって、ワークを挟持する挟持加圧力を管理して補正するスポット溶接システムおよびその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
スポット溶接機は、車体を組み立てる工程等で多用されている。中でも、溶接箇所を加圧する加圧力制御および溶接箇所の位置に溶接ガンに取着された電極チップを移動する位置制御等の優位性から電動サーボ式の溶接ガンが普及している。溶接ガンは、サーボモータによって開閉する1組の電極チップを備え、該電極で被溶接物のワークを挟持してスポット溶接を行う。また、溶接ガンは、多関節ロボットの先端部に取り付けられ、この多関節ロボットの動作によって所定の溶接箇所に移動してスポット溶接を行うことが一般的である。
【0003】
溶接ガンを用いたスポット溶接では、溶接品質を維持するために、ワークを挟持する挟持加圧力を管理する必要があり、従来、挟持加圧力の管理は、システム導入時およびシステムの休止時に行っている。それは、圧力検出器を溶接ガンによって挟持させ、このときの挟持加圧力を測定し、実際にスポット溶接を行う際に、この測定結果に基づいて、人手により挟持の指令値を補正している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、溶接に伴い電極チップ先端の形状は変化するものであり、しかもサーボモータや溶接ガンの機械的構造も経時変化を生じ挟持加圧力に影響する。これらの経時変化は比較的速く進行することもあり、システムの休止時に行う定期的な補正では対応できない場合がある。
【0005】
また、溶接ガン、多関節ロボットおよびアンプの自己発熱や気温の変化も挟持加圧力に影響しうる。これらの温度変化は、上記の経時変化よりもさらに速く変化するので人手による定期的な加圧力補正では対応できない。
【0006】
これらの不都合を解決するために、ワークを挟持しているときに、溶接ガンの内部に備えた圧力検出器の信号をフィードバック制御し、挟持加圧力をリアルタイムで補正する方法が提案されている(EP−0278185号公報参照)。しかしながら、この方法では、先端部の挟持加圧力を間接的にしか計測できなので、挟持加圧力の正確な制御および補正ができない。
【0007】
また、圧力検出器は、溶接ガンの内部に設ける必要があることから、信号を処理する制御部との距離が長く、ノイズが混入しやすい。特に、電極チップには溶接時に大電流が流れることから、この電極チップの近傍に配置される圧力検出器には大きなノイズが混入することとなり、挟持加圧力の制御性能が低下する。圧力検出器の信号線は、多関節ロボットの各リンクに沿った配線となり、各リンクの複雑な動作により信号線が断線するおそれがある。しかも、圧力検出器を増設することから、溶接ガン自体も複雑な構造となる。
【0008】
さらに、前記の不都合を解決するために、設定加圧力に基づいてサーボモータへの指令電流および挟持加圧力を算出し、設定加圧力と挟持加圧力との差異があるときに電極チップの移動量を補正する方法(特開平6−312273号公報参照)、溶接時におけるサーボモータへの供給電流を検出し、この供給電流に基づく加圧力と基準加圧力とを比較してサーボモータへの供給電流を補正する方法(特許第3180530号公報参照)、記憶したロボット軸の変位量と電極チップの移動量とに基づいてサーボガンの位置決めを行い、ワークを加圧する際にサーボモータの電流値から所定の加圧力となったか否かを判別する方法(特許第2755073号公報参照)が提案されている。
【0009】
しかしながら、これらのいずれの方法も、基本的にはサーボモータの電流値から挟持加圧力を推定する方法であり、実際の挟持加圧力を直接的に測定することはできない。従って、挟持加圧力の正確な制御および補正ができない。
【0010】
さらにまた、従来から運用されているスポット溶接システムに対して、改造または機器の追加によって挟持加圧力を自動的に補正することができると、コスト、工期および運用信頼性の面から好適である。
【0011】
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、サーボモータによって開閉する電極チップによる挟持加圧力を正確に検出し、検出した挟持加圧力の信号に基づいて、ワークを挟持する際のサーボモータへの指令値を自動的かつ正確に補正することを可能にするスポット溶接システムおよびその制御方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るスポット溶接システムは、サーボモータによって開閉する1組の電極チップを備え、前記電極チップでワークを挟持してスポット溶接をする溶接ガンと、前記溶接ガンの位置を移動させる移動部と、前記移動部によって移動する前記溶接ガンの移動範囲内で前記ワークとは異なる位置に配置され、前記電極チップにより挟持されることにより前記電極チップの挟持加圧力を検出する圧力検出器と、前記サーボモータに供給される電流値を検出する電流検出器と、前記電極チップと前記圧力検出器とが非接触のとき前記圧力検出器が出力する信号を平均した補償値を求め、前記電極チップで前記圧力検出器を挟持させたときに前記圧力検出器が出力する信号から前記補償値を減算し、補償された挟持加圧力を求めるドリフト補償部と、前記補償された挟持加圧力および前記電流値に基づいて前記電極チップを動作させる指令値を補正する補正部とを有することを特徴とする。
【0013】
このように、サーボモータによって開閉する電極チップによって圧力検出器を挟持させるので、電極チップによる挟持加圧力を正確に検出し、検出した挟持加圧力の信号に基づいて、ワークを挟持する際のサーボモータへの指令値を自動的かつ正確に補正することができる。また、ドリフト補償部によれば、温度ドリフト等の誤差をも補正することができる。
【0014】
また、本発明に係るスポット溶接システムの制御方法は、サーボモータによって開閉する1組の電極チップを備え、前記電極チップでワークを挟持してスポット溶接をする溶接ガンと、前記溶接ガンの位置を移動させる移動部と、前記移動部によって移動する前記溶接ガンの移動範囲内で前記ワークとは異なる位置に配置され、前記電極チップにより挟持されることにより前記電極チップの挟持加圧力を検出する圧力検出器と、前記サーボモータおよび前記移動部を制御するとともに前記挟持加圧力が入力される制御部と、前記電極チップと前記圧力検出器とが非接触のとき前記圧力検出器が出力する信号を平均した補償値を求め、前記電極チップで前記圧力検出器を挟持させたときに前記圧力検出器が出力する信号から前記補償値を減算し、補償された挟持加圧力を求めるドリフト補償部とを有するスポット溶接システムの制御方法であって、前記移動部によって前記溶接ガンを前記圧力検出器の位置まで移動させ、予め規定された加圧指令値を前記電極チップに与えることにより前記電極チップで前記圧力検出器を挟持させて前記挟持加圧力及び前記サーボモータに供給される電流値を検出する第1ステップと、前記挟持加圧力から前記補償値を減算して前記補償された挟持加圧力を求める第2ステップと、前記補償された挟持加圧力と前記電流値との相関関数を求める第3ステップと、前記移動部によって前記溶接ガンを前記ワークの位置まで移動させて、前記第3ステップで求めた相関関数に加圧指令値を適用して求められる指令電流値に基づいて、前記電極チップで前記ワークを挟持してスポット溶接する第4ステップとを有することを特徴とする。
【0015】
このように、サーボモータによって開閉する電極チップによって圧力検出器を挟持させるので、電極チップによる挟持加圧力を正確に検出し、検出した挟持加圧力の信号に基づいて、ワークを挟持する際のサーボモータへの指令値を自動的かつ正確に補正することができる。結果として、スポット溶接の品質を高めることができる。なお、ここでいう相関関数は、数学的な意味における関数に限らず、挟持加圧力と加圧指令値との関連を示すものであればよい。
【0017】
前記第1ステップでは、規定された複数の加圧指令値を前記電極チップに与え、各加圧指令値に対する前記挟持加圧力及び前記サーボモータに供給される電流値をそれぞれ検出し、前記第3ステップでは、前記相関関数を前記挟持加圧力と前記複数の電流値とから求めるとよい。
【0018】
前記のように複数のデータに基づいて相関関数を求めることにより、より高精度の補正を行うことができる。
【0019】
前記第ステップでは、前記ワークにおける複数の溶接箇所をスポット溶接する処理からなるサイクルを、複数サイクル連続して行うようにすると、必要且つ十分な回数の補正処理を行うことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るスポット溶接システムおよびその制御方法について好適な実施の形態を挙げ、添付の図1〜図9を参照しながら説明する。
【0022】
図1に示すように、本実施の形態に係るスポット溶接システム10、量産される被溶接物である車体(ワーク)12を挟持してスポット溶接をする溶接ガン14と、該溶接ガン14が先端に取り付けられた多関節ロボット(移動部)16と、該多関節ロボット16の近傍で、前記溶接ガン14の移動範囲内に配置された加圧力検出部18と、前記溶接ガン14の内部に設けられたサーボモータ40(図2参照)および多関節ロボット16を制御するとともに加圧力検出部18で検出される圧力−電圧信号A0が入力される制御部20とを有する。なお、圧力−電圧信号A0の名称における「圧力−電圧」とは、圧力を電圧に変換するという処理を表すものである。後述の圧力−電圧増幅信号A1、電圧−圧力変換回路54、圧力−電流変換回路64の各名称における「−」も変換処理を表す。
【0023】
車体12は、製造ライン22によって順次搬送される。各車体12は、多関節ロボット16のほぼ正面で一度停止し、溶接ガン14によって所定の複数の溶接箇所をスポット溶接した後、次工程へ搬送される。
【0024】
多関節ロボット16は、多軸(例えば、6軸)の可動部を有し、先端に取り付けられた溶接ガン14を、可動範囲内における任意の位置および姿勢に移動可能である。この多関節ロボット16の動作により、溶接ガン14は、車体12の溶接箇所および加圧力検出部18の位置へ移動可能である。
【0025】
加圧力検出部18は、溶接ガン14の第1電極チップ34(図2参照)および第2電極チップ36に挟持されるときの挟持加圧力F(図2参照)を検出する圧力検出器24と、該圧力検出器24を支持する支持台26とを有する。圧力検出器24の位置は、制御部20に記憶されており、この記憶された位置に基づき、多関節ロボット16は溶接ガン14を圧力検出器24の位置まで移動させることができる。加圧力検出部18は、多関節ロボット16の近傍で、製造ライン22の搬送処理の支障とならない位置に配置されている。
【0026】
制御部20は、多関節ロボット16の制御を行うとともに加圧力検出部18と接続されたロボットコントローラ28と、溶接ガン14の制御を行う溶接コントローラ30とを有する。ロボットコントローラ28と溶接コントローラ30とは信号線で接続されており、各種信号およびタイミング情報の授受を行うことができる。
【0027】
図2に示すように、溶接ガン14は、所謂、C型溶接ガンであり、アーチ状のアーム32の両端部には、開閉動作を行う可動の第1電極チップ34と、第1電極チップ34に対向して位置する固定の第2電極チップ36とを有する。
【0028】
第1電極チップ34は上部に設けられたベアリング38により軸支されている。また第1電極チップ34に設けられたナット42は、サーボモータ40の作用下に回転するねじにより軸方向に進退可能となっている。結果として、第1電極チップ34は、サーボモータ40の作用下に開閉動作を行う。第1電極チップ34の進退する進退量、すなわち溶接ガン14の位置信号Bは位置センサ44により検出されロボットコントローラ28に供給される。なお、第1および第2電極チップ34および36には図示しない溶接トランスが接続されており、この溶接トランスから溶接電流が供給可能となっている。溶接ガン14はC型溶接ガンに限らず、例えば、X型溶接ガン(共通の軸に軸支され、開閉する一対のガンアームを備える溶接ガン)であってもよい。
【0029】
図3に示すように、ロボットコントローラ28は、圧力検出器24から入力される圧力−電圧信号A0を増幅する信号増幅回路50と、該信号増幅回路50等の温度ドリフトを補正する温度補償値tを求める温度補償回路52と、信号増幅回路50が出力する圧力−電圧増幅信号A1を前記温度補償値tで補正するとともに電圧値から圧力値に変換して挟持加圧力信号A2を求める電圧−圧力変換回路54とを有する。温度補償回路52は、圧力−電圧増幅信号A1を記憶する記憶部である補償温度テーブル100(図4参照)を有する。また、ロボットコントローラ28は、サーボモータ40に供給される電流である電流値Iおよび前記挟持加圧力信号A2を記憶する記憶回路56と、該記憶回路56に記憶されたデータに基づいて挟持加圧力信号A2と電流値Iとの相関関数を生成する相関関数生成回路(補正部)58とを有する。さらに、ロボットコントローラ28には、図示しないロボット操作回路が備えられており、このロボット操作回路により多関節ロボット16の動作が制御される。
【0030】
記憶回路56には、挟持加圧力信号A2と電流値Iとを記憶する計測データテーブル102(図5参照)が設けられている。計測データテーブル102は、第1および第2電極チップ34、36による挟持加圧力の指令値である加圧指令値C(図2参照)が記憶された「指令加圧力」欄102aと、挟持加圧力信号A2を記憶する「計測加圧力」欄102bと、電流値Iを記憶する「計測電流」欄102cとを有する。
【0031】
「指令加圧力」欄102aに記憶する指令加圧力は、車体12をスポット溶接する際に溶接箇所を挟持する加圧力と、この加圧力に近い値を含めるとよい。例えば、スポット溶接を行う際に、溶接箇所を2500[N]の力で挟持する設定であるとすると、「指令加圧力」欄102aに記憶する指令加圧力には、2500[N]およびこれに近い値(例えば、2000[N]、3000[N])を含めるとよい。
【0032】
図3に戻り、ロボットコントローラ28は、前記加圧指令値Cを出力する加圧力指令回路60と、第1電極チップ34の位置を安全な範囲に制限する加圧指令遮断回路62と、前記相関関数生成回路58で生成された相関関数を参照して加圧指令値Cを電流の指令値である指令電流値Q1に変換する圧力−電流変換回路64とを有する。加圧指令遮断回路62には、前記位置センサ44(図2参照)の検出信号、つまり第1電極チップ34の位置信号Bが入力されており、この位置信号Bが過大であるとき(例えば、第1電極チップ34が折損したまま動作したときなど)に加圧力指令回路60から供給される信号を遮断し、サーボモータ40の回転を停止させる。
【0033】
また、ロボットコントローラ28は、第1電極チップ34の位置を指令する信号である位置速度信号Q2と前記指令電流値Q1を切り換える電流指令切換回路66と、該電流指令切換回路66から供給される指令電流値Q1または位置速度信号Q2から電流値Iを減算点P1において減算した偏差信号ε1を求め、この偏差信号ε1に基づいてサーボモータ40に流れる電流を制御する電流制御回路68と、該電流制御回路68から供給される制御信号を増幅するドライブ回路70と、サーボモータ40に流れる電流を検出する電流検出器72とを有する。電流検出器72は、ドライブ回路70からサーボモータ40に供給される電流値Iを検出する。検出された電流値Iは、前記記憶回路56に供給されて記憶される。
【0034】
さらに、ロボットコントローラ28は、第1電極チップ34の位置を指令する位置指令生成回路74と、減算点P2において、該位置指令生成回路74が出力する位置の指令値から前記位置センサ44の信号を減算した偏差信号ε2に基づいて第1電極チップ34の位置を制御する位置制御回路76と、位置センサ44の位置信号Bを微分して第1電極チップ34の動作速度を出力する微分回路78と、減算点P3において位置制御回路76が出力する信号から微分回路78が出力する速度の信号を減算した偏差信号εが入力される速度制御回路80とを有する。
【0035】
速度制御回路80は、位置指令生成回路74の位置の指令値に基づいて位置のフィードバック(減算点P2)および速度のフィードバック(減算点P3)を行った後に第1電極チップ34の動作速度を制御し、位置と速度とを制御する位置速度信号Q2を出力する。位置速度信号Q2は、前記電流指令切換回路66に入力される。
【0036】
電流指令切換回路66で、前記指令電流値Q1が選択されているときは、前記第1電極チップ34の挟持加圧力Fを制御する圧力制御モードとなり、位置速度信号Q2が選択されているときは、第1電極チップ34の位置を制御する位置制御モードとなる。位置制御モードでは、減算点P3において速度フィードバックを行っていることから、第1電極チップ34は振動の少ない安定した動作を行うことができる。
【0037】
なお、上記の各回路は、それぞれハードウェア(アナログ回路、ロジック回路またはメモリ等)または図示しないコンピュータのソフトウェア機能により構成されている。図3においては、便宜上、サーボモータ40および位置センサ44を溶接ガン14と区別して図示している。また、便宜上、圧力検出器24を加圧力検出部18と区別して図示している。
【0038】
次に、このように構成されるスポット溶接システム10を用いて車体12を溶接する方法について、図6〜図8を参照しながら説明する。
【0039】
まず、図6のステップS1において、多関節ロボット16の動作により溶接ガン14を圧力検出器24の位置まで移動させる(図8参照)。このとき、圧力検出器24が備えられた加圧力検出部18は、製造ライン22の搬送処理の支障とならない位置に配置されているので、製造ライン22は車体12を搬送することができる。車体12は、製造ライン22によって多関節ロボット16のほぼ正面の所定位置まで搬送される。
【0040】
次に、ステップS2において、前記記憶回路56(図参照)に記憶された計測データテーブル102(図5参照)の「計測加圧力」欄102bおよび「計測電流」欄102cを全てクリアする。
【0041】
次いで、ステップS3において、計測データテーブル102を参照し、未計測の加圧力を「指令加圧力」欄102aから選択する。つまり、「計測加圧力」欄102bおよび「計測電流」欄102cが未記録となっている指令加圧力を選択する。
【0042】
さらに、ステップS4において、選択した指令加圧力に基づいて第1電極チップ34を動作させ、圧力検出器24を挟持する。具体的には、選択した指令加圧力を加圧指令値Cとして、加圧力指令回路60から加圧指令遮断回路62を介して圧力−電流変換回路64に供給される。なお、第1電極チップ34の位置が異常値である場合には、加圧指令遮断回路62において加圧指令値Cを遮断することによって、第1電極チップ34の動作を停止させることができる。
【0043】
圧力−電流変換回路64においては、過去に生成された相関関数によって指令加圧力に相当する指令電流値Q1を求める。スポット溶接システム10を初めて稼動させるとき等で、相関関数が未生成のときには、適当な仮の関数を用いればよい。
【0044】
電流指令切換回路66では指令電流値Q1が選択される圧力制御モードであり、指令電流値Q1は、減算点P1で電流値Iを減算するフィードバックを行った後、電流制御回路68を経由してドライブ回路70に供給される。ドライブ回路70は、入力される信号を増幅してサーボモータ40に電流として供給する。この電流の電流値Iは、電流検出器72により検出される。
【0045】
サーボモータ40の回転作用下に第1電極チップ34が変位し、第1および第2電極チップ34および36によって圧力検出器24を挟持する。このときの挟持加圧力Fは、サーボモータ40に供給される電流、つまり電流値Iに応じた値となる。圧力検出器24は、検出した挟持加圧力Fを圧力−電圧信号A0として信号増幅回路50に供給する。
【0046】
次に、ステップS5において、電圧−圧力変換回路54は、信号増幅回路50から供給される圧力−電圧増幅信号A1から温度補償値tを減算した後に挟持加圧力信号A2に変換する。温度補償値tは、信号増幅回路50および圧力検出器24等の温度ドリフト値を補正するための補償値であり、温度補償回路52から供給される。この温度補償値tを減算することにより、信号増幅回路50から供給される電圧信号に含まれる温度ドリフトを相殺することができる。温度補償回路52により温度補償値tを求める手順については後述する。
【0047】
次いで、ステップS6において、電圧−圧力変換回路54が出力する挟持加圧力信号A2および電流検出器72が出力する電流値Iを記憶回路56で記憶する。具体的には、挟持加圧力信号A2を計測データテーブル102の「計測加圧力」欄102bの対応する行に記憶し、電流値Iを「計測電流」欄102cの対応する行に記憶する。
【0048】
さらに、ステップS7において、計測データテーブル102を参照し、「指令加圧力」欄102aに記憶されている指令加圧力の全てについて前記ステップS3〜S6の計測処理を行ったか否かを確認する。計測処理が終了であれば次のステップS8へ移り、未終了であれば前記ステップS3へ戻る。
【0049】
ステップS8においては、計測データテーブル102の「計測加圧力」欄102bおよび「計測電流」欄102cとの関係に対して最小二乗法を適用し、相関関数を求める。具体的には、計測加圧力をx、計測電流をyと表すときに、計測電流yを計測加圧力xの1次式として求め、次の(1)式の形に表す。この(1)式における定数αおよびβを求めればよい。
y=α・x+β …(1)
【0050】
サーボモータ40の一般的な特性上、電流値Iとサーボモータ40の回転トルクとは略比例するので、サーボモータ40の回転作用下に進退動作を行う第1電極チップ34の挟持加圧力Fは電流値Iと略比例する。従って、この(1)式により、所定の挟持加圧力Fを発生させる電流値を求めることが可能であり、誤差も少ない。
【0051】
しかしながら、実際の挟持加圧力Fには機械系のヒステリシスなどの様々な要因が影響する。これらの影響を斟酌してより正確な関係を求めるためには、2次以上の相関関数を算出するようにしてもよい。また、相関関数は、最小二乗法以外にも他の統計的手法を用いて算出してもよい。
【0052】
前記ステップS1〜S8では、挟持加圧力信号A2および電流値Iの計測処理、並びに、挟持加圧力信号A2と電流値Iに基づく相関関数の算出処理を行い、これらの処理により車体12を挟持する挟持加圧力Fの補正処理が終了したこととなる。
【0053】
次に、図7のステップS9において、車体12が所定の位置まで搬送されていることを確認した後、多関節ロボット16の動作により溶接ガン14を所定の溶接箇所へ移動させる。
【0054】
次いで、ステップS10において、スポット溶接を行うための加圧力を設定する。具体的には、加圧力指令回路60が、溶接箇所に応じて予め規定された指令加圧力を加圧指令値Cとして出力する。この加圧指令値Cは、加圧指令遮断回路62を介して圧力−電流変換回路64に供給される。
【0055】
さらに、ステップS11において、圧力−電流変換回路64は、前記相関関数生成回路58が生成した相関関数、つまり前記(1)式を参照し、入力される加圧指令値Cを変数xとおき、算出される変数yを指令電流値Q1とする。この変換処理には、(1)式を用いるので、加圧指令値Cから指令電流値Q1への変換を小さい誤差で行うことができる。
【0056】
次に、ステップS12において、サーボモータ40の回転作用下に第1電極チップ34を変位させて、車体12の溶接箇所を挟持する。このとき、前記(1)式に基づいて算出した指令電流値Q1によってサーボモータ40を駆動しているので、実際の挟持加圧力Fと加圧指令値Cとの誤差は極めて小さい。
【0057】
次いで、ステップS13において、第1および第2電極チップ34および36に溶接電流を供給してスポット溶接を行う。このときの挟持加圧力Fは、指令加圧力と極めて小さい誤差に設定済みであるので、挟持加圧力Fへの溶接電流によるノイズの影響は非常に小さく、高い溶接品質とすることができる。スポット溶接を終了した後、第1電極チップ34を動作させて溶接箇所を開放する。この際、第1電極チップ34の開き過ぎを防止するために前記位置制御モードにより動作させるとよい。つまり、第1電極チップ34の開度位置を位置指令生成回路74が指令し、位置制御回路76、微分回路78および速度制御回路80を用いて位置速度信号Q2を生成し、この位置速度信号Q2を電流指令切換回路66で選択するとよい。
【0058】
さらに、ステップS14において、現時点における溶接対象の車体12で、多関節ロボット16の分担する全溶接箇所(例えば、窓枠の周縁における複数の溶接箇所)のスポット溶接が終了したか否かを判断する。全溶接箇所のスポット溶接が終了であれば、次のステップS15へ移る。未処理の溶接箇所が残っているならば、前記ステップS9へ戻りスポット溶接を続行する。
【0059】
次に、ステップS15において、所定の台数の車体12に対してスポット溶接処理を終了したか否かを判断する。つまり、1台の車体12における複数の溶接箇所に対する溶接処理を1サイクルとしたとき、所定サイクル数が終了したか否かを判断する。この所定サイクル数は、1サイクルであってもよい。
【0060】
所定サイクル数が終了であれば、サイクル数のカウントをクリアした後、前記ステップS1へ戻り補正処理を行う。所定サイクル数が未終了であれば、サイクル数のカウントアップを行い、次のステップS16へ移る。
【0061】
ステップS16においては、製造ライン22により次の車体12が搬送されてくるまで待機する。次の車体12が所定位置に搬送された後、前記ステップS9へ戻りスポット溶接処理を行う。
【0062】
以上、図6および図7に示した手順は、予め設定された台数の車体12に対してスポット溶接を終了した時点、若しくは、所定時間の稼動後に終了させる。
【0063】
次に、温度補償回路52により温度補償値tを求める手順について、図4および図9を参照しながら説明する。図9に示すフローチャートは、温度補償回路52が温度補償値tを求める手順を示し、前記溶接ガン14により車体12のスポット溶接を行っている間に実行される。すなわち、前記ステップS8が終了するたびに繰り返し実行し、前記ステップS9〜S15が実行されている間で、前記圧力検出器24と溶接ガン14とが非接触のときに、ステップS9〜S15に対する同時並列処理として実行する。
【0064】
まず、図9のステップS201において、補償温度テーブル100の「計測値」欄100aをクリアする。
【0065】
次に、ステップS202において、温度補償回路52は、信号増幅回路50から供給される圧力−電圧増幅信号A1を補償温度テーブル100の「計測値」欄100aのうち空欄部分に記憶する。このとき、圧力検出器24と溶接ガン14とは非接触であることから、圧力検出器24に加わる外力は「0」である。従って、信号増幅回路50から供給される圧力−電圧増幅信号A1も理想的には「0」である。しかしながら、圧力検出器24、信号増幅回路50等の自己発熱による温度ドリフトや気温の変化の影響を受けることにより、信号増幅回路50から供給される信号は厳密には「0」とならない。しかもこの値は、自己発熱および気温により変化するので、このステップS202〜S204において定期的に計測する。
【0066】
次いで、ステップS203において、所定時間が経過するまで待機し、所定時間が経過した後、ステップS204へ移る。
【0067】
ステップS204においては、信号増幅回路50から供給される電圧の信号を所定の回数記憶したか否かを確認する。図4の補償温度テーブル100の例では、8回分の計測欄があることから、8回の計測が終了したことを確認する。計測が8回未満であればステップS202へ戻る。8回の計測が終了であれば次のステップS205へ移る。
【0068】
ステップS205においては、補償温度テーブル100を参照し、計測した値を平均して温度補償値tを求める。この温度補償値tは、前記電圧−圧力変換回路54に供給される。電圧−圧力変換回路54では、前記ステップS5において、信号増幅回路50から供給される圧力−電圧増幅信号A1から温度補償値tを減算するので、温度ドリフトを相殺することができる。
【0069】
上記のように、本実施の形態に係るスポット溶接システム10およびその制御方法によれば、第1電極チップ34による挟持加圧力Fを圧力検出器24によって正確に検出し、求めた挟持加圧力Fの信号に基づいて、車体12を挟持する際のサーボモータ40への指令電流値Q1を自動的かつ正確に補正することができる。特に、圧力検出器24は、第1電極チップ34による挟持加圧力Fを直接的に検出するので、計測誤差が小さい。
【0070】
また、圧力検出器24を挟持する際に、サーボモータ40に供給される電流値Iをも計測するので、この電流値Iと挟持加圧力信号A2との相関関数を最小二乗法によって求めることが可能となり、車体12を挟持する際のサーボモータ40への指令電流値Q1を小さい誤差で算出することができる。
【0071】
さらに、圧力検出器24が備えられた加圧力検出部18は、製造ライン22の搬送処理の支障とならない位置に配置されているので、製造ライン22による車体12の搬送処理を行っている時間、すなわち、多関節ロボット16における本来の待機時間において補正処理(前記ステップS1〜S8)を行うことができる。また、製造ライン22による車体12の搬送処理を行っている時間に合わせて、最小二乗法による計算の精度を調整するようにしてもよい。つまり、時間的な余裕があるときには、最小二乗法の適用次数を大きくするとよい。逆に、補正処理が比較的長い時間を要する場合には、前記ステップS14で判断するサイクル数を大きくして、補正処理を行う頻度を少なくすればよい。実際上、補正処理は、1サイクル毎に行う必要はない。
【0072】
さらにまた、本実施の形態に係るスポット溶接システム10およびその制御方法によれば、溶接ガン14および多関節ロボット16については、従来技術において用いるガンおよびロボットをそのまま流用することが可能であり、加圧力検出部18を新たに設けるとともに制御部20の内部回路またはプログラムを変更することにより適用することができる。従って、従来のシステムを低コスト、短工期で適用可能になるとともに運用信頼性が高い。
【0073】
多関節ロボット16と加圧力検出部18とは個別に配置されているので、加圧力検出部18の配線が多関節ロボット16の動作によって損傷または断線するというおそれがない。補正処理を行う際には、溶接電流は流れていないので、圧力検出器24の出力信号に溶接電流によるノイズが混入することがない。
【0074】
さらに、本実施の形態に係るスポット溶接システム10およびその制御方法によれば、温度補償回路52の作用により、圧力検出器24に外力が「0」であるときの圧力−電圧増幅信号A1を検出して記憶するので、この圧力−電圧増幅信号A1の平均値を温度補償値tとして用いることができる。この温度補償値tにより、信号増幅回路50から供給される電圧の信号に含まれる温度ドリフトを相殺させることができる。
【0075】
温度補償回路52の処理は、溶接ガン14によって車体12をスポット溶接している間に、同時並列処理として行われるので、生産効率を低下させることがない。
【0076】
補正処理における相関関数は、挟持加圧力信号A2と電流値Iとから求める必要はなく、例えば、加圧力指令回路60が供給する加圧指令値Cと挟持加圧力信号A2との関係から求めてもよい。この場合、加圧指令値Cと前記(1)式における変数xとの関係を示す相関関数を求めることになり、(1)式における定数αおよびβは常に適当な値に固定しておけばよい。また、この場合、記憶回路56において電流値Iは記憶しなくてもよい。
【0077】
なお、制御部20は、ロボットコントローラ28および溶接コントローラ30から構成される例を示したが、これらは1つのコントローラであってもよい。加圧力検出部18は、溶接コントローラ30と接続されていてもよい。
【0078】
本発明に係るスポット溶接システムおよびその制御方法は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成乃至ステップを採り得ることはもちろんである。
【0079】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るスポット溶接システムおよびその制御方法によれば、サーボモータによって開閉する電極チップによる挟持加圧力を正確に検出し、検出した挟持加圧力に基づいて、ワークを挟持する際のサーボモータへの指令値を自動的かつ正確に補正するという効果を達成することができる。
【0080】
また、圧力検出器では、電極チップによる挟持加圧力を直接的に検出するので計測誤差が小さい。
【0081】
さらに、圧力検出器を電極チップにより挟持する際に、サーボモータに供給される実電流値をも計測するので、この実電流値と挟持加圧力との相関関数を求めることが可能となり、ワークを挟持する際のサーボモータへの指令電流値を小さい誤差で算出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るスポット溶接システムを示す斜視図である。
【図2】溶接ガンの一部省略概略断面図である。
【図3】本実施の形態に係るスポット溶接システムの一部省略ブロック図である。
【図4】温度補償回路に記憶される補償温度テーブルの内容を示す説明図である。
【図5】記憶回路に記憶される計測データテーブルの内容を示す説明図である。
【図6】本実施の形態に係るスポット溶接システムを用いてスポット溶接を行う手順を示すフローチャート(その1)である。
【図7】本実施の形態に係るスポット溶接システムを用いてスポット溶接を行う手順を示すフローチャート(その2)である。
【図8】電極チップにより圧力検出器を挟持する様子を示す斜視説明図である。
【図9】温度補償回路により温度補償値を求める手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…スポット溶接システム 12…車体
14…溶接ガン 16…多関節ロボット
18…加圧力検出部 20…制御部
22…製造ライン 24…圧力検出器
28…ロボットコントローラ 30…溶接コントローラ
34、36…電極チップ 40…サーボモータ
44…位置センサ 52…温度補償回路
54…電圧−圧力変換回路 56…記憶回路
58…相関関数生成回路 60…加圧力指令回路
64…圧力−電流変換回路 72…電流検出器
100…補償温度テーブル 102…計測データテーブル
A0…圧力−電圧信号 A1…圧力−電圧増幅信号
A2…挟持加圧力信号 B…位置信号
C…加圧指令値 I…電流値
t…温度補償値

Claims (4)

  1. サーボモータによって開閉する1組の電極チップを備え、前記電極チップでワークを挟持してスポット溶接をする溶接ガンと、
    前記溶接ガンの位置を移動させる移動部と、
    前記移動部によって移動する前記溶接ガンの移動範囲内で前記ワークとは異なる位置に配置され、前記電極チップにより挟持されることにより前記電極チップの挟持加圧力を検出する圧力検出器と、
    前記サーボモータに供給される電流値を検出する電流検出器と、
    前記電極チップと前記圧力検出器とが非接触のとき前記圧力検出器が出力する信号を平均した補償値を求め、前記電極チップで前記圧力検出器を挟持させたときに前記圧力検出器が出力する信号から前記補償値を減算し、補償された挟持加圧力を求めるドリフト補償部と、
    前記補償された挟持加圧力および前記電流値に基づいて前記電極チップを動作させる指令値を補正する補正部と、
    を有することを特徴とするスポット溶接システム。
  2. サーボモータによって開閉する1組の電極チップを備え、前記電極チップでワークを挟持してスポット溶接をする溶接ガンと、
    前記溶接ガンの位置を移動させる移動部と、
    前記移動部によって移動する前記溶接ガンの移動範囲内で前記ワークとは異なる位置に配置され、前記電極チップにより挟持されることにより前記電極チップの挟持加圧力を検出する圧力検出器と、
    前記サーボモータおよび前記移動部を制御するとともに前記挟持加圧力が入力される制御部と、
    前記電極チップと前記圧力検出器とが非接触のとき前記圧力検出器が出力する信号を平均した補償値を求め、前記電極チップで前記圧力検出器を挟持させたときに前記圧力検出器が出力する信号から前記補償値を減算し、補償された挟持加圧力を求めるドリフト補償部と、
    を有するスポット溶接システムの制御方法であって、
    前記移動部によって前記溶接ガンを前記圧力検出器の位置まで移動させ、予め規定された加圧指令値を前記電極チップに与えることにより前記電極チップで前記圧力検出器を挟持させて前記挟持加圧力及び前記サーボモータに供給される電流値を検出する第1ステップと、
    前記挟持加圧力から前記補償値を減算して前記補償された挟持加圧力を求める第2ステップと、
    前記補償された挟持加圧力と前記電流値との相関関数を求める第3ステップと、
    前記移動部によって前記溶接ガンを前記ワークの位置まで移動させて、前記第3ステップで求めた相関関数に加圧指令値を適用して求められる指令電流値に基づいて、前記電極チップで前記ワークを挟持してスポット溶接する第4ステップと、
    を有することを特徴とするスポット溶接システムの制御方法。
  3. 請求項記載のスポット溶接システムの制御方法において、
    前記第1ステップでは、規定された複数の加圧指令値を前記電極チップに与え、各加圧指令値に対する前記挟持加圧力及び前記サーボモータに供給される電流値をそれぞれ検出し、
    前記第3ステップでは、前記相関関数を前記挟持加圧力と前記複数の電流値とから求めることを特徴とするスポット溶接システムの制御方法。
  4. 請求項2〜のいずれか1項に記載のスポット溶接システムの制御方法において、
    前記第4ステップでは、前記ワークにおける複数の溶接箇所をスポット溶接する処理からなるサイクルを、複数サイクル連続して行うことを特徴とするスポット溶接システムの制御方法。
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