JP3958423B2 - 発電装置 - Google Patents
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Description
【発明の技術分野】
本発明は、固体電解質型燃料電池の発電装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
固体電解質型燃料電池(SOFC)は、平板型と円筒型とに大別される(エネルギー総合工学13−2、1990年)。SOFCの単電池の起電力は、開回路において約1V、電流密度も精々数100mA/cm2 程度であるため、実際の使用に際しては、大きな発電面積を有する単電池を、容易に直列、並列に接続できるようにすることが重要である。この観点から、単電池とそのスタック( 集合電池) の構造を検討しなければならない。
【0003】
特に、固体電解質型燃料電池のスタック構造において、酸化ガスと燃料ガスとの間で発電装置の運転温度で気密性を保持することが要求される。例えば、いわゆるウエスティングハウスタイプの固体電解質型燃料電池では、円筒型の空気極を基体とし、この上に固体電解質膜、燃料極膜を形成している。また、本出願人も、空気極とインターコネクタとからなる積層焼結体を、空気極/インターコネクタ基体とし、この上に固体電解質膜、燃料電極膜を形成した構造の平板形状の単電池について開示した。そして、この単電池の端部に対して、酸化ガス供給管の端部を気密に接合し、酸化ガス供給管から単電池の各ガス通路中へと酸化ガスを供給している。そして、単電池の各酸化ガス通路から排出されてきた排酸化ガスを、燃焼室へと流れるように誘導し、燃焼室で排燃料ガスと反応させている。(以上、特開平5−089890号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述したような単電池のシール構造には、以下の問題点が残っている。即ち、現実に発電装置の起動、運転、運転停止を繰り返して多数回行うと、単電池と酸化ガス供給管との間の気密性が低下し、発電効率、起電力が低下する傾向が見られることがあった。
【0005】
本発明の課題は、発電装置内で、単電池を酸化ガス供給管等のガス流通管に対して気密性を維持できるように接合することによって、酸化ガスと燃料ガスとを分離した構造において、単電池と酸化ガス供給管との間の気密性の低下を防止し、発電効率、起電力の低下を防止できるようにすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、固体電解質型燃料電池の発電装置であって、
少なくとも空気極、燃料極および固体電解質を備えており、かつ一方の発電用ガスを流すためのガス通路が設けられている固体電解質型燃料電池の単電池と、
この単電池に対して取り付けられているセラミックス製のガス流通管であって、前記ガス通路へのガスの供給または排出を行うための当該ガス流通管と、
前記一方の発電用ガスを流すためのガス室、前記単電池を収容し、他方の発電用ガスを流すための発電室、および前記一方の発電用ガスと前記他方の発電用ガスとを分離するための隔壁と
を備えており、
前記ガス流通管が前記単電池に対して気密に接合されており、前記ガス流通管が前記隔壁を貫通しており、前記ガス室と前記ガス流通管の内側空間と前記ガス通路とが連通している発電装置において、
この発電装置は、前記ガス流通管と前記隔壁との間をシールするためのシール装置を更に備えており、このシール装置が、前記ガス流通管および前記隔壁に対して接触するO−リングと、このO−リングを前記隔壁に向かって押圧する押圧部材と、前記O−リングの前記隔壁に対する押圧力を調節する調節手段とを備えており、当該シール装置により、前記ガス流通管が前記隔壁に対して気密性を維持しつつ前記隔壁に対して移動可能なようにシールされていることを特徴とする。
【0007】
本発明者は、単電池と酸化ガス供給管等のガス流通管との境界における気密性の低下の原因について検討した結果、次の知見を得た。単電池とガス流通管とは、互いにシール材によって接合されているが、このシール材としては、ガラスやセラミックスを使用している。一方、複数の単電池からなる集合電池(スタックと呼ぶ)を収容する容器内の温度は、発電時には1000℃あるいはそれ以上にも達する。また、ガス流通管の材質は、発電温度で酸化ガスおよび燃料ガスの双方に対して安定である必要があり、例えばアルミナ等から作製している。そして、ガス流通管は隔壁に対して固定されている。
【0008】
例えば、ガス流通管と単電池との間をパイレックスガラスでガラスシールしているが、運転を停止し、温度が低下するときに、単電池およびガス流通管の両方が収縮し、単電池がガス流通管を引っ張る。この引っ張り応力がガラスシール部分に加わり、シール部分の気密性が低下するものと思われる。
【0009】
一方、このシール部分を一層強度の大きい材料によって形成することによって、シール部分の気密性の低下を防止させるという方法も考えられるが、この場合には、単電池の方に過大な応力が加わる可能性がある。
【0010】
これに対して、本発明者は、ガス流通管が、隔壁に対して気密性を維持しつつ発電室とガス室との間の隔壁に対して移動可能なように、シールすることを想到した。これによって、例えば単電池およびガス流通管が収縮し、単電池からガス流通管に対して引っ張り応力が加わった場合には、ガス流通管が単電池の方へと向かって位置ズレし、シール部分に加わる引っ張り応力を緩和する。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明において、ガス流通管と隔壁との間をシールするためのシール装置は特に限定されない。好適な実施形態においては、このシール装置が、ガス流通管および隔壁に対して接触するO−リング、このO−リングを隔壁に向かって押圧する押圧部材、およびO−リングの隔壁に対する押圧力を調節する調節手段を備えている。調節手段は特に限定されないが、ネジを例示できる。
【0012】
こうした構造のシール装置においては、O−リングへの押圧力を大きくすると、Oリングからガス流通管への圧力が上がり、ガス流通管が動きにくくなる。O−リングへの押圧力を小さくすると、ガス流通管が位置ズレし易くなる。このため、気密性を良好に保持しつつ、かつガス流通管が単電池からの引っ張り応力や圧縮応力に応じて容易に移動できるように、O−リングへの押圧力を調節できる点で有利である。
【0013】
本発明において、ガス流通管は、ガス供給管またはガス排出管のいずれであってもよい。また、一方の発電用ガスとして酸化ガスを使用した場合には、他方の発電用ガスとして燃料ガスを使用し、他方の発電用ガスとして酸化ガスを使用した場合には、一方の発電用ガスとして燃料ガスを使用する。これらの選択に応じて、一方の発電用ガスを流すためのガス室は、酸化ガス室または燃料ガス室となる。
【0014】
本発明においては、例えば単電池とガス流通管とのシール部分に引っ張り応力が加わった場合に、ガス流通管の移動によってシール部分への応力を緩和できる。しかし、ガス流通管とO−リングとの間の静摩擦力が大きくなって、前記の引っ張り応力が発生したときにガス流通管が迅速に移動できないこともある。この静摩擦力が大きいと、シール部分の方に過大な負荷が加わる場合がある。例えば、シール部にパイレックスガラスを用いた場合、シール性能はガラスが軟化することによって発揮されるが、上記の過大負荷によってシールが破れる。また、例えば、作動温度で溶融しない物質をシール材料として使用する場合、圧縮応力に対しては強いが、引っ張り応力に対しては、軟化しているガラスほどではないとしても、弱く、シールが破れる場合がある。
【0015】
このため、ガス流通管を単電池の方へと向かって付勢する付勢手段を備えていることが好ましい。これによって、ガス流通管に引っ張り応力が加わったときに、ガス流通管が迅速に単電池の方へと移動し、シール部分に加わる引っ張り応力を緩和し易くなる。
【0016】
また、運転時には、スタックを構成する各単電池の温度に差が生ずることがある。このため、運転停止時に、一部の単電池が大きく収縮することがある。また、隣接する単電池の間には、通常、ニッケルフェルト等の通気性の弾性材料が介在している。しかし、長期間運転を続けていると、ニッケルフェルトが収縮し、各単電池の位置が最初の位置からずれてくることがある。
【0017】
こうした場合に、隔壁のうち、ガス流通管が貫通している貫通孔にテーパ面を設けることによって、各単電池の相対的な位置移動に合わせて、各ガス供給管が回動し、各単電池の相対的な位置移動を吸収できる。この場合には、特に単電池側に向かって前記のテーパ面が開いていることが好ましい。また、同様な理由から、押圧部材のうち、ガス供給管が貫通している貫通孔にテーパ面が設けられていることが好ましい。この場合には、特に単電池側と反対の側に向かって前記のテーパ面が開いていることが好ましい。
【0018】
また、単電池にガス通路が複数設けられている場合には、ガス流通管を単電池に対して気密に接合するためのマニホールド部材を備え、マニホールド部材によってガス流通管の内側空間と単電池の複数のガス通路とを連通させることが好ましい。これによって、単電池の複数のガス通路に一つのマニホールド部材からガスを供給できる。
【0019】
ガス流通管、マニホールド部材の材質は、耐熱性、酸化ガスおよび燃料ガスに対する耐久性を有するものでなければならない。こうした材質としては、アルミナ、アルミナ−マグネシアスピネル、ジルコニアが好ましい。
【0020】
これらの実施形態について、図1〜図5を参照しつつ、更に詳細に説明する。
【0021】
図1は、本発明の一実施形態で使用する単電池1の横断面図である。図2は、図1の単電池を例えば3個直列接続してなるスタック28を用いた発電装置8を示す横断面図であり、図3は、図2の発電装置8の縦断面図であり、図4は、酸化ガス供給管18のシール構造を説明するための模式的断面図である。最初に発電装置8の全体を説明し、次いでシール構造の詳細を説明する。
【0022】
単電池1(1A、1B、1C)の支持体2は、空気極板3とセパレータ4とからなっている。セパレータ4の平面形状は長方形である。セパレータ4の平板状本体の横断面方向の縁部に、一対の細長い側壁4aが形成されている。各側壁4aは、共に四角柱形状であり、セパレータ4の長手方向の一端から他端へと向って延びている。
【0023】
一対の側壁4aの間に、四角柱形状の隔壁4bが、例えば3列設けられている。各隔壁4bは、セパレータ4の長手方向の一端から他端へと向って互いに平行に延びている。側壁4a、隔壁4bの間に、互いに平行な溝が、例えば計四列形成されている。
【0024】
空気極板3の平面形状は、セパレータ4の平面形状と同様である。空気極板3の平板状本体の横断面方向の縁部に、一対の細長い側壁3aが形成されており、一対の側壁3aの間に、四角柱形状の隔壁3bが、例えば3列設けられている。側壁3a、隔壁3bの間に、互いに平行な溝が、例えば計四列形成されている。セパレータ4の各側壁4aが、空気極3の各側壁3aに対して接合されており、セパレータ4の各隔壁4bが、空気極板3の各隔壁3bに対して接合されている。この結果、空気極板3とセパレータ4との間に、例えば4列の酸化ガス通路5が形成されている。
【0025】
固体電解質膜6は、空気極3の主面3c、側面3dを被覆しており、更に、セパレータ4の幅方向側面4dの上部を被覆している。酸化ガス通路5と空気極3の側面3dとは、いずれも気密質であるセパレータ4および固体電解質膜6によって包囲されている。固体電解質膜6上に、燃料極膜7が形成されている。ただし、本発明を適用できる単電池は、図1の形態には限定されない。
【0026】
図1に示すような各単電池を積み重ね、直列接続することによって、図2、図3に示すスタック28を構成する。スタック28においては、例えば3個の単電池1A、1B、1Cが積み重ねられている。各単電池1A、1Bの各セパレータ4の各主面4cが、それぞれ下側の各単電池1B、1Cの各燃料極膜7に対して、それぞれ通気性の導電材17を介して接続されている。通気性の導電材としては、ニッケルフェルト、ニッケルスポンジが好ましい。
【0027】
スタック28の単電池1Aは、通気性の導電材16を通して集電板12Aに対して接続されており、単電池1Cは導電材16を通して集電板12Bに対して接続されている。スタック28および上下の集電板12A、12Bは、所定の気密性の容器の中に収容されている。この容器の形態は限定されない。本実施形態では、金属製の外殻11の内側に断熱材層10を設けることによって、容器を形成している。
【0028】
容器内においては、図3において左側から順に、発電室15の燃焼領域30、発電領域36、予熱室19、酸化ガス室24が設けられている。図2の横断面図に示すスタック28は、図3における発電領域36内の状態を示している。酸化ガス室24と予熱室19とは気密質隔壁20によって区分されており、予熱室19と発電室15との間も気密質隔壁51によって区分されている。
【0029】
各単電池に対応して、それぞれ酸化ガス供給管18が設けられている。各供給管18の右側の端部18cは、酸化ガス室24内に開口している。各供給管18は、隔壁20、予熱室19、隔壁51を貫通し、それぞれマニホールド部材42によって各単電池の一方の端部1aに取りつけられている。51a、20aは、それぞれ各隔壁の貫通孔である。
【0030】
各供給管18の右側の供給側端部18cにおいては、供給管18を隔壁20に対して気密性を維持しつつ移動可能とするためのシール装置33が設けられている。また、各供給管の端部18cにそれぞれ付勢手段21が取り付けられている。
【0031】
こうしたシール構造の好適例の詳細について、図4を参照しつつ説明する。供給管18の単電池側の端部18bは、マニホールド部材42を介して単電池1A(1B、1C)に気密に取り付けられている。
【0032】
隔壁20にはシール装置33が設置されている。シール装置33は、O−リング39と、各Oリング39を所定の圧力で隔壁20に向かって押圧している押圧板37とを備えている。押圧板37の貫通孔37aに供給管18が挿通している。そして、押圧板37はネジ38によって隔壁20に対して取り付けられている。ネジ38の停止位置を変更することによって、押圧板37からO−リング39への押圧力を制御する。貫通孔37aには、単電池とは反対側に向かって開くテーパ面50が設けられている。
【0033】
供給管18の供給側端部18cには供給口18dが設けられており、また付勢手段21が取り付けられている。これによって、各供給管18を、対応する各単電池の方へと向かって一定圧力で矢印Jのように付勢するようになっている。これらの構成によって、単電池と供給管との境界のシール部分に対する応力集中を、効果的に緩和できる。
【0034】
なお、本発明者は、いわゆるベローズを使用して、単電池と供給管との間の引っ張り応力を緩和することも検討した。この場合には、例えば、単電池から供給管へと矢印Rのように引っ張り応力が加わったときには、ベローズが収縮して引っ張り応力を吸収することになる。しかし、ベローズが収縮すると、当然、ベローズがもとの形状を復元しようとする弾性復元力が作用するために、ベローズから供給管に対して引っ張り応力が加わることになる。このため、ベローズの変形が甚だしくなると、ベローズから供給管へと加わる弾性復元力が増大し、この増大した弾性復元力によって、単電池と供給管とのシール部分に過大な応力が加わる傾向があった。
【0035】
これに対して、本発明によれば、供給管18に対して例えば引っ張り応力が加わり、供給管18が矢印Qの方向に移動したときに、その状態ではシール装置33から供給管18に対して弾性復元力が作用することはない。
【0036】
隔壁20の貫通孔20aにはテーパ面20bが設けられており、テーパ面20bが単電池の方へと向かって開くように成形されている。これによって、供給管18の端部18bが上下動したときに、供給管が回動しやすくなる。
【0037】
次いで、各ガスの流れについて述べる。図3、図4に示すように、酸化ガスは、外殻11の外部から、供給口26を介して矢印Bのように酸化ガス室24に供給され、例えば矢印Kのように各供給管18中に入り、各供給管18の内側空間18aを矢印Cのように流れる。そして、供給管18の端部18bから、マニホールド部材42を介して、単電池の各ガス通路5に入る。そして、各ガス通路5内を流れ、単電池から矢印Dのように燃焼領域30に放出され、ここで排燃料ガスと反応する。
【0038】
燃料ガスは、外殻10の外部から矢印Eのように発電室15内に供給され、各単電池の間、および単電池と容器との隙間を矢印Fのように流れ、燃焼領域30へと流入する。
【0039】
燃焼領域30では、減損した燃料ガスが、減損した酸化ガスと反応し、燃焼する。この燃焼排ガスは、排ガス管25を通って矢印G、Hのように流れ、予熱室19内に供給され、予熱室19から排出口27を通して矢印Iのように排出される。この燃焼排ガスの廃熱によって、矢印Cのように各供給管18の内側空間18aを流れる酸化ガスを、予熱できる。
【0040】
図5は、本発明の他の実施形態に係る発電装置40を示す縦断面図である。この発電装置40の横断面形状は、図2に示したものと同様である。また、図3において既に説明した構成部分については、説明を省略する。
【0041】
本実施形態では、図3に示した予熱室19をなくし、酸化ガス室24を発電室15に隣接させている。従って、隔壁20は、酸化ガス室24と発電室15との間をシールしている。一方、酸化ガスの排出側においては、発電室15に隣接して排酸化ガス室43が設けられている。気密質の隔壁48によって、発電室15と排酸化ガス室43とが区分されている。
【0042】
各単電池の排出側の端部1bには、それぞれ、マニホールド部材42を介して、酸化ガス排出管41の端部41bが気密に取り付けられている。排出管41は、発電室内を通過し、隔壁48の貫通孔48aを貫通しており、排出管41の端部41cが排酸化ガス室43に開口している。
【0043】
隔壁48にはシール装置44が設置されている。シール装置44の形態も限定されないが、好ましくは、図4に示すように、O−リング39と、各Oリング39を所定の圧力で隔壁48に向かって押圧している押圧板37とを備えている。そして、ネジの停止位置を変更することによって、押圧板からO−リングへの押圧力を制御できるようにする。
【0044】
排出管41の端部41cには付勢手段45が取り付けられている。これによって、各排出管41を、対応する各単電池の方へと向かって一定圧力で付勢している。
【0045】
次いで、各ガスの流れについて述べる。酸化ガスは、外殻11の外部から、供給口26を介して矢印Bのように酸化ガス室24に供給され、各供給管18の内側空間18aを矢印Cのように流れ、供給管18の端部18bから、マニホールド部材42を介して、単電池の各ガス通路5に入る。そして、各ガス通路5内を流れ、マニホールド部材42を介して、対応する排出管41内に入り、排出管41の内側空間41a内を矢印Mのように流れる。そして、各排出管41の端部41cから、排酸化ガス室43へと流入し、更に矢印Nのように容器の外部へと排出される。
【0046】
燃料ガスは、外殻10の外部から矢印Eのように発電室15内に供給され、各単電池の間、および単電池と容器との隙間を矢印Fのように流れ、更に矢印Lのように容器外へと排出される。
【0047】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、発電装置内で、単電池を酸化ガス供給管等のガス流通管に対して気密性を維持できるように接合することによって、酸化ガスと燃料ガスとを分離した構造において、単電池と酸化ガス供給管との間の気密性の低下を防止し、発電効率、起電力の低下を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態で使用できる単電池1を示す横断面図である。
【図2】発電装置8を示す横断面図である。
【図3】図2の発電装置8を概略的に示す縦断面図である。
【図4】ガス供給管18と隔壁20との気密性シール部分の構造を説明するための断面図である。
【図5】本発明の他の実施形態に係る発電装置40を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1、1A、1B、1C 単電池,3 空気極板,4 セパレータ,5 酸化ガス通路,6 固体電解質膜,7 燃料極膜,8、40 発電装置,12A、12B 集電板,15 発電室,42 マニホールド部材,18 酸化ガス供給管,18a 酸化ガス供給管の内側空間,19 予熱室,20 ガス供給管が気密性を維持する隔壁,20a 貫通孔,20b 貫通孔のテーパ面,21 ガス供給管の付勢手段,24 酸化ガス室,28 単電池のスタック,30燃焼領域,33、44 シール装置,36 発電室の発電領域,41 ガス排出管,41a ガス排出管の内側空間,45 ガス排出管の付勢手段,48 ガス排出管が気密性を維持する隔壁,50 押圧部材37の貫通孔37aのテーパ面,B、C、D、K、M、N 酸化ガスの流れ,E、F、L 燃料ガスの流れ,J ガス流通管の付勢の方向,R 単電池からの応力の方向,Q ガス流通管の移動の方向
Claims (4)
- 固体電解質型燃料電池の発電装置であって、
少なくとも空気極、燃料極および固体電解質を備えており、かつ一方の発電用ガスを流すためのガス通路が設けられている固体電解質型燃料電池の単電池と、
この単電池に対して取り付けられているセラミックス製のガス流通管であって、前記ガス通路へのガスの供給または排出を行うための当該ガス流通管と、
前記一方の発電用ガスを流すためのガス室、前記単電池を収容し、他方の発電用ガスを流すための発電室、および前記一方の発電用ガスと前記他方の発電用ガスとを分離するための隔壁と
を備えており、
前記ガス流通管が前記単電池に対して気密に接合されており、前記ガス流通管が前記隔壁を貫通しており、前記ガス室と前記ガス流通管の内側空間と前記ガス通路とが連通している発電装置において、
この発電装置は、前記ガス流通管と前記隔壁との間をシールするためのシール装置を更に備えており、このシール装置が、前記ガス流通管および前記隔壁に対して接触するO−リングと、このO−リングを前記隔壁に向かって押圧する押圧部材と、前記O−リングの前記隔壁に対する押圧力を調節する調節手段とを備えており、当該シール装置により、前記ガス流通管が前記隔壁に対して気密性を維持しつつ前記隔壁に対して移動可能なようにシールされていることを特徴とする、発電装置。 - 前記ガス流通管を前記単電池の方へと向かって付勢する付勢手段を備えていることを特徴とする、請求項1記載の発電装置。
- 前記隔壁のうち前記ガス流通管が貫通している貫通孔にテーパ面が設けられていることを特徴とする、請求項1又は2のいずれか一つの請求項に記載の発電装置。
- 前記押圧部材のうち前記ガス流通管が貫通している貫通孔にテーパ面が設けられていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一つの請求項に記載の発電装置。
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