JP2006139985A - 燃料電池装置及びこれを備えた燃料電池モジュール - Google Patents

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均 宮本
Kazutaka Mori
一剛 森
Masaharu Watabe
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Shingo Kanehira
真吾 兼平
Koichi Takenobu
弘一 武信
Hiroshi Kishizawa
浩 岸沢
Masanori Nishiura
雅則 西浦
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Abstract

【課題】コンパクトな構造で単位体積当たりの発電出力を大きくすることなどが可能な燃料電池装置及びこれを備えた燃料電池モジュールを提供する。
【解決手段】L型燃料電池スタック11とR型燃料電池スタック12とを、相互に間隔を有し、且つ、相互の空気入口15,21が対向するように配置された状態でインターコネクタ25,26により連結して、両燃料電池スタック11,12の側面11d,12dとインターコネクタ25,26とで空気供給空間部27を形成する。また、燃料電池スタック11,12の両端に下部マニホールド41と上部マニホールド51を取り付け、下部マニホールド41に設けた空気導入管46を空気供給空間部27に挿入する。また、燃料ガスと空気の出入口15〜18,21〜24の位置により、燃料ガスと空気の通路形状を同じにする。また、燃料電池スタック11,12は端面よりも側面のほうが長い直方体状とする。
【選択図】図7

Description

本発明は燃料電池装置に関し、具体的には平板型の燃料電池スタックを備えた燃料電池装置に関する。
固体酸化物形燃料電池(SOFC:Solid Oxide Fuel Cell)には周知のように平板型と円筒型とがある。図16は平板型の固体酸化物形燃料電池スタックの構成図、図17は固体酸化物形燃料電池スタックにおける燃料ガスと空気の流し方を示す説明図である。
図16に示すように、平板型の固体酸化物形燃料電池スタック3は、発電膜1をインターコネクタ2で挟んだ構成のセルを複数積層してなるものであり、図中に矢印で示すように各セルの発電膜1の一方の面側(燃料極側)と他方の面側(空気極側)には水素やメタンなどの燃料ガスと、空気とがそれぞれが供給されるようになっている。
燃料ガスや空気の流し方としては、従来一般に図17に示すような方式ものが知られており、図17(a)及び図17(b)には燃料ガスと空気を並行に流す並行流方式のものを示し、図17(c)及び図17(d)には燃料ガスと空気を対向させて流す対向流方式のものを示し、図17(e)及び図17(f)には燃料ガスと空気を直交させて流す直交流方式のものを示している。そして、何れの方式においても、各セルの発電膜に均一に燃料ガスや空気を流すために固体酸化物形燃料電池スタック3の燃料出入口部及び空気出入口部にはマニホールド4が設けられている。
なお、マニホールドを備えた平板型の固体酸化物形燃料電池スタックを開示する先行技術文献としては、例えば下記の特許文献1がある。
特開2000−306593号公報
上記のように従来の固体酸化物形燃料電池スタックでは燃料ガスや空気を流すために燃料出入口部及び空気出入口部のそれぞれにマニホールドを設ける必要があり、このマニホールドの占有する体積が大きいため、単位体積当たりの発電出力(kW/m3)が小さくなっていた(装置がかさばっていた)。
従って本発明は上記の事情に鑑み、コンパクトな構造で単位体積当たりの発電出力を大きくすることなどが可能な燃料電池装置及びこれを備えた燃料電池モジュールを提供することを課題とする。
上記課題を解決する第1発明の燃料電池装置は、平板型の燃料電池スタックであって、空気入口は一方の側面の一端側に形成され、燃料入口は一方の端面に形成され、空気出口は他方の端面に形成され、燃料出口は他方の側面の他端側に形成された第1の燃料電池スタックと、
平板型の燃料電池スタックであって、空気入口は一方の側面の一端側に形成され、燃料入口は一方の端面に形成され、空気出口は他方の端面に形成され、燃料出口は他方の側面の他端側に形成された第2の燃料電池スタックと、
第1の燃料入口部を有する第1の燃料供給空間部と、第2の燃料入口部を有する第2の燃料供給空間部と、前記第1の燃料供給空間部と前記第2の燃料供給空間部との間の空間部と、この部分に設けられた長尺の空気導入管とを有してなる第1のマニホールドと、
第1の空気出口部を有する第1の空気排出空間部と、第2の空気出口部を有する第2の空気排出空間部と、前記第1の空気排出空間部と前記第2の燃料供給空間部との間の空間部とを有してなる第2のマニホールドとを備えており、
前記第1の燃料電池スタックと前記第2の燃料電池スタックとが、相互に間隔を有し、且つ、前記第1の燃料電池スタックの空気入口と前記第2の燃料電池スタックの空気入口とが対向するように配置された状態で前記第1の燃料電池スタック及び前記第2の燃料電池スタックの一方の表面側と他方の表面側とにそれぞれ設けられた第1の平板と第2の平板とによって連結され、前記第1の燃料電池スタックの側面と前記第2の燃料電池スタックの側面と前記第1の平板と前記第1の平板とで空気供給空間部が形成されており、
前記第1のマニホールドは前記第1の燃料電池スタック及び前記第2の燃料電池スタックの一方の端面側に取り付けられて、前記第1の燃料供給空間部が前記第1の燃料電池スタックの燃料入口側に位置し、前記第2の燃料供給空間部が前記第2の燃料電池スタックの燃料入口側に位置し、前記第1の燃料供給空間部と前記第2の燃料供給空間部との間の空間部が前記空気供給空間部の一端部に位置し、且つ、前記空気導入管が、前記空気供給空間部内に挿入されて空気を前記空気供給空間部の一端側から他端側へと導入した後に前記空気供給空間部内に排出するようになっており、
前記第2のマニホールドは前記第1の燃料電池スタック及び前記第2の燃料電池スタックの他方の端面側に取り付けられて、前記第1の空気排出空間部が前記第1の燃料電池スタックの空気出口側に位置し、前記第2の空気排出空間部が前記第2の燃料電池スタックの空気出口側に位置し、前記第1の空気排出空間部と前記第2の空気排出空間部との間の空間部が前記空気供給空間部の他端部に位置していることを特徴とする。
また、第2発明の燃料電池装置は、第1発明の燃料電池装置において、
前記第1の燃料電池スタックと前記第2の燃料電池スタックは一方の表面側同士と他方の表面側同士とがそれぞれ同極であり、前記第1の平板と前記第2の平板は何れも導電体であって前記第1の燃料電池スタックと前記第2の燃料電池スタックとを電気的に並列接続していることを特徴する。
また、第3発明の燃料電池装置は、第1発明の燃料電池装置において、
前記第1の燃料電池スタックと前記第2の燃料電池スタックは一方の表面側同士と他方の表面側同士とがそれぞれ異極であり、前記第1の平板と前記第2の平板は何れか一方が導電体、他方が絶縁体であって前記第1の燃料電池スタックと前記第2の燃料電池スタックとを電気的に直列接続していることを特徴する。
また、第4発明の燃料電池装置は、第1,第2又は第3発明の燃料電池装置において、
前記第1の平板と前記第2の平板は前記第1の燃料電池スタックと前記第2の燃料電池スタックの一方の表面と他方の表面とを全面的に覆うものであることを特徴とする。
また、第5発明の燃料電池装置は、第1,第2又は第3発明の燃料電池装置において、
前記第1の平板と前記第2の平板は前記第1の燃料電池スタックと前記第2の燃料電池スタックの一方の表面と他方の表面の縁部を覆う短冊状のものであり、前記第1の燃料電池スタックと前記第2の燃料電池スタックと前記第1の平板と前記第2の平板の外周に少なくとも1体の補強枠が嵌められていることを特徴とする。
また、第6発明の燃料電池装置は、第1,第2,第3,第4又は第5発明の燃料電池装置において、
前記第1のマニホールドが下側、前記第2のマニホールドが上側となるように配置したことを特徴とする。
また、第7発明の燃料電池装置は、第1,第2,第3,第4又は第5発明の燃料電池装置において、
前記第1のマニホールドが上側、前記第2のマニホールドが下側となるように配置したことを特徴とする。
また、第8発明の燃料電池装置は、第1,第2,第3,第4,第5,第6又は第7に記載の燃料電池装置において、
前記第1の燃料電池スタックと前記第2の燃料電池スタックは端面の長さよりも側面の長さのほうが長い直方体状であることを特徴とする。
また、第9発明の燃料電池装置は、平板型の燃料電池スタックであって、空気入口は一方の側面の一端側に形成され、燃料入口は一方の端面に形成され、空気出口は他方の端面に形成され、燃料出口は他方の側面の他端側に形成された第1の燃料電池スタックと、
平板型の燃料電池スタックであって、空気入口は一方の側面の一端側に形成され、燃料入口は一方の端面に形成され、空気出口は他方の端面に形成され、燃料出口は他方の側面の他端側に形成された第2の燃料電池スタックと、
第1の燃料入口部を有する第1の燃料供給空間部と、第2の燃料入口部を有する第2の燃料供給空間部と、前記第1の燃料供給空間部と前記第2の燃料供給空間部との間の空間部とを有してなる第1のマニホールドと、
第1の空気出口部を有する第1の空気排出空間部と、第2の空気出口部を有する第2の空気排出空間部と、空気入口部を有する前記第1の空気排出空間部と前記第2の空気排出空間部との間の空間部とを有してなる第2のマニホールドとを備えており、
前記第1の燃料電池スタックと前記第2の燃料電池スタックとが、相互に間隔を有し、且つ、前記第1の燃料電池スタックの空気入口と前記第2の燃料電池スタックの空気入口とが対向するように配置された状態で前記第1の燃料電池スタック及び前記第2の燃料電池スタックの一方の表面側と他方の表面側とにそれぞれ設けられた第1の平板と第2の平板とによって連結され、前記第1の燃料電池スタックの側面と前記第2の燃料電池スタックの側面と前記第1の平板と前記第1の平板とで空気供給空間部が形成されており、
前記第1のマニホールドは前記第1の燃料電池スタック及び前記第2の燃料電池スタックの一方の端面側に取り付けられて、前記第1の燃料供給空間部が前記第1の燃料電池スタックの燃料入口側に位置し、前記第2の燃料供給空間部が前記第2の燃料電池スタックの燃料入口側に位置し、前記第1の燃料供給空間部と前記第2の燃料供給空間部との間の空間部が前記空気供給空間部の一端部に位置しており、
前記第2のマニホールドは前記第1の燃料電池スタック及び前記第2の燃料電池スタックの他方の端面側に取り付けられて、前記第1の空気排出空間部が前記第1の燃料電池スタックの空気出口側に位置し、前記第2の空気排出空間部が前記第2の燃料電池スタックの空気出口側に位置し、且つ、前記第1の空気排出空間部と前記第2の空気排出空間部との間の空間部が前記空気供給空間部の他端部に位置していることを特徴とする。
また、第10発明の燃料電池装置は、第9発明の燃料電池装置において、
前記第1の燃料電池スタックと前記第2の燃料電池スタックは一方の表面側同士と他方の表面側同士とがそれぞれ同極であり、前記第1の平板と前記第2の平板は何れも導電体であって前記第1の燃料電池スタックと前記第2の燃料電池スタックとを電気的に並列接続していることを特徴する。
また、第11発明の燃料電池装置は、第9発明の燃料電池装置において、
前記第1の燃料電池スタックと前記第2の燃料電池スタックは一方の表面側同士と他方の表面側同士とがそれぞれ異極であり、前記第1の平板と前記第2の平板は何れか一方が導電体、他方が絶縁体であって前記第1の燃料電池スタックと前記第2の燃料電池スタックとを電気的に直列接続していることを特徴する。
また、第12発明の燃料電池装置は、第9,第10又は第11発明の燃料電池装置において、
前記第1の平板と前記第2の平板は前記第1の燃料電池スタックと前記第2の燃料電池スタックの一方の表面と他方の表面とを全面的に覆うものであることを特徴とする。
また、第13発明の燃料電池装置は、第9,第10又は第11発明の燃料電池装置において、
前記第1の平板と前記第2の平板は前記第1の燃料電池スタックと前記第2の燃料電池スタックの一方の表面と他方の表面の縁部を覆う短冊状のものであり、前記第1の燃料電池スタックと前記第2の燃料電池スタックと前記第1の平板と前記第2の平板の外周に少なくとも1体の補強枠が嵌められていることを特徴とする。
また、第14発明の燃料電池装置は、第9,第10,第11,第12又は第13発明の燃料電池装置において、
前記第1のマニホールドが下側、前記第2のマニホールドが上側となるように配置したことを特徴とする。
また、第15発明の燃料電池装置は、第9,第10,第11,第12又は第13発明の燃料電池装置において、
前記第1のマニホールドが上側、前記第2のマニホールドが下側となるように配置したことを特徴とする。
また、第16発明の燃料電池装置は、第9,第10,第11,第12,第13,第14又は第15発明の燃料電池装置において、
前記第1の燃料電池スタックと前記第2の燃料電池スタックは端面の長さよりも側面の長さのほうが長い直方体状であることを特徴とする。
また、第17発明の燃料電池モジュールは、第1〜第16発明の何れかの燃料電池装置を筐体内に複数配設し、これらの燃料電池装置を、導電体を介して電気的に接続したことを特徴とする。
第1発明の燃料電池装置によれば、第1の燃料電池スタックと第2の燃料電池スタックとが、相互に間隔を有し、且つ、第1の燃料電池スタックの空気入口と第2の燃料電池スタックの空気入口とが対向するように配置された状態で第1の燃料電池スタック及び第2の燃料電池スタックの一方の表面側と他方の表面側とにそれぞれ設けられた第1の平板と第2の平板とによって連結され、第1の燃料電池スタックの側面と第2の燃料電池スタックの側面と第1の平板と第1の平板とで空気供給空間部が形成されているため、この空気供給空間部が、第1の燃料電池スタックと第2の燃料電池スタックとに共通のマニホールドとなり、その分、マニホールドの占有体積が低減されるため、コンパクトな構造となって、単位体積当たりの発電出力を大きくすることなどが可能となり、コスト低減を図ることができる。また、マニホールドが低減される分、シールを要する箇所も低減される。更には、燃料電池スタックを2並列としたため、有効面積の大面積化も可能となる。
また、空気は、空気導入管によって空気供給空間部の一端側から他端側へと導入された後に空気供給空間部内に排出されるため、その後、更に空気導入管の外側を通って空気供給空間部の他端側から一端側へと流れてから、第1の燃料電池スタックの空気入口と第2の燃料電池スタックの空気入口より第1の燃料電池スタック内と第2の燃料電池スタック内とに流入することになる。従って、空気は空気供給空間部内を往復流動することになり、この間に空気と第1の燃料電池スタック及び第2の燃料電池スタックとの熱交換が充分に行われるため、空気は充分に昇温(予熱)される一方、第1の燃料電池スタック及び第2の燃料電池スタックは充分に冷却される。空気は燃料ガスよりも大量に流すため、このように空気供給空間部において空気と燃料電池スタックとの熱交換を行うことは非常に有効である。
また、第1の燃料電池スタックでは空気入口が一方の側面の一端側に形成され、燃料入口が一方の端面に形成され、空気出口が他方の端面に形成され、燃料出口が他方の側面の他端側に形成されており、第2の燃料電池スタックでも空気入口が一方の側面の一端側に形成され、燃料入口が一方の端面に形成され、空気出口が他方の端面に形成され、燃料出口が他方の側面の他端側に形成されていることから、両燃料電池スタックとも、燃料ガスの通路形状と空気の通路形状とが同じになるため、両者の圧力損失が原理上、同等となる。
第2発明の燃料電池装置によれば、第1の燃料電池スタックと第2の燃料電池スタックは一方の表面側同士と他方の表面側同士とがそれぞれ同極であるため、簡単に導電体の第1の平板と第2の平板とで第1の燃料電池スタックと前記第2の燃料電池スタックを電気的に並列接続することができる。
第3発明の燃料電池装置によれば、第1の燃料電池スタックと第2の燃料電池スタックは一方の表面側同士と他方の表面側同士とがそれぞれ異極であるため、簡単に何れか一方が導電体で何れか他方が絶縁体の第1の平板と第2の平板とで第1の燃料電池スタックと第2の燃料電池スタックを電気的に直列接続することができる。
第4発明の燃料電池装置によれば、第1の平板と第2の平板は第1の燃料電池スタックと第2の燃料電池スタックの一方の表面と他方の表面とを全面的に覆うものであるため、簡単に第1の燃料電池スタックと第2の燃料電池スタックの連結強度を確保することができる。
第5発明の燃料電池装置によれば、上記第4発明では燃料電池スタックの表面の2倍以上の面積の第1の平板と第2の平板(インターコネクタ)を必要とするのに対して、補強枠を用いることにより、短冊状の第1の平板と第2の平板(インターコネクタ)を用いても第1の燃料電池スタックと第2の燃料電池スタックの連結強度を確保することができる。
第6発明の燃料電池装置によれば、第1のマニホールドが下側、第2のマニホールドが上側となるように配置したことにより、両燃料電池スタックの空気入口及び燃料入口が下側、空気出口及び燃料出口が上側となるため、燃料ガス及び空気の流れが下から上へ向かう方向となり、昇温によって燃料ガスや空気に生じる浮力と同じ方向となることから、燃料ガスや空気を流し易くなる。
第7発明の燃料電池装置によれば、第1のマニホールドが上側、第2のマニホールドが下側となるように配置したことにより、両燃料電池スタックの空気入口及び燃料入口が上側、空気出口及び燃料出口が下側となるため、比較的低温の燃料ガスと空気とが両燃料電池スタックの上部に流入し、両燃料電池スタックの発熱によって加熱された燃料ガスと空気が両燃料電池スタックの下部から排出されることになる。このため、筐体内に燃料電池装置を配置した場合などに比較的高くなる上部側の温度を、上側から供給される比較的低温の燃料ガスや空気によって下げることができる。
第8発明の燃料電池装置によれば、第1の燃料電池スタックと第2の燃料電池スタックは端面の長さよりも側面の長さのほうが長い直方体状であるため、空気供給空間部の長さが長くなって空気供給空間部内における空気の流動距離が長くなるため、空気と両燃料電池スタックとの熱交換をより確実に行うことができる。
第9発明の燃料電池装置によれば、第1の燃料電池スタックと第2の燃料電池スタックとが、相互に間隔を有し、且つ、第1の燃料電池スタックの空気入口と第2の燃料電池スタックの空気入口とが対向するように配置された状態で第1の燃料電池スタック及び第2の燃料電池スタックの一方の表面側と他方の表面側とにそれぞれ設けられた第1の平板と第2の平板とによって連結され、第1の燃料電池スタックの側面と第2の燃料電池スタックの側面と第1の平板と第1の平板とで空気供給空間部が形成されているため、この空気供給空間部が、第1の燃料電池スタックと第2の燃料電池スタックとに共通のマニホールドとなり、その分、マニホールドの占有体積が低減されるため、コンパクトな構造となって、単位体積当たりの発電出力を大きくすることなどが可能となり、コスト低減を図ることができる。また、マニホールドが低減される分、シールを要する箇所も低減される。更には、燃料電池スタックを2並列としたため、有効面積の大面積化も可能となる。
また、空気は、第2マニホールドの空気入口部及び第1の空気排出空間部と第2の空気排出空間部との間の空間部を介して空気供給空間部の他端側に流入した後、空気供給空間部の他端側から一端側へと流れてから、第1の燃料電池スタックの空気入口と第2の燃料電池スタックの空気入口より第1の燃料電池スタック内と第2の燃料電池スタック内とに流入することになる。従って、この場合にも、流動距離が上記第1発明の場合の半分になるため上記第1発明ほどではないものの、空気と第1の燃料電池スタック及び第2の燃料電池スタックとの熱交換が行われるため、空気は昇温(予熱)される一方、第1の燃料電池スタック及び第2の燃料電池スタックは冷却される。空気は燃料ガスよりも大量に流すため、この場合にも空気供給空間部において空気と燃料電池スタックとの熱交換を行うことは非常に有効である。しかも、空気導入管を用いないため、装置構成が簡単である。
また、第1の燃料電池スタックでは空気入口が一方の側面の一端側に形成され、燃料入口が一方の端面に形成され、空気出口が他方の端面に形成され、燃料出口が他方の側面の他端側に形成されており、第2の燃料電池スタックでも空気入口が一方の側面の一端側に形成され、燃料入口が一方の端面に形成され、空気出口が他方の端面に形成され、燃料出口が他方の側面の他端側に形成されていることから、両燃料電池スタックとも、燃料ガスの通路形状と空気の通路形状とが同じになるため、両者の圧力損失が原理上、同等となる。
第10発明の燃料電池装置によれば、第1の燃料電池スタックと第2の燃料電池スタックは一方の表面側同士と他方の表面側同士とがそれぞれ同極であるため、簡単に導電体の第1の平板と第2の平板とで第1の燃料電池スタックと前記第2の燃料電池スタックを電気的に並列接続することができる。
第11発明の燃料電池装置によれば、第1の燃料電池スタックと第2の燃料電池スタックは一方の表面側同士と他方の表面側同士とがそれぞれ異極であるため、簡単に何れか一方が導電体で何れか他方が絶縁体の第1の平板と第2の平板とで第1の燃料電池スタックと第2の燃料電池スタックを電気的に直列接続することができる。
第12発明の燃料電池装置によれば、第1の平板と第2の平板は第1の燃料電池スタックと第2の燃料電池スタックの一方の表面と他方の表面とを全面的に覆うものであるため、簡単に第1の燃料電池スタックと第2の燃料電池スタックの連結強度を確保することができる。
第13発明の燃料電池装置によれば、上記第12発明では燃料電池スタックの表面の2倍以上の面積の第1の平板と第2の平板(インターコネクタ)を必要とするのに対して、補強枠を用いることにより、短冊状の第1の平板と第2の平板(インターコネクタ)を用いても第1の燃料電池スタックと第2の燃料電池スタックの連結強度を確保することができる。
第14発明の燃料電池装置によれば、第1のマニホールドが下側、第2のマニホールドが上側となるように配置したことにより、両燃料電池スタックの空気入口及び燃料入口が下側、空気出口及び燃料出口が上側となるため、燃料ガス及び空気の流れが下から上へ向かう方向となり、昇温によって燃料ガスや空気に生じる浮力と同じ方向となることから、燃料ガスや空気を流し易くなる。
第15発明の燃料電池装置によれば、第1のマニホールドが上側、第2のマニホールドが下側となるように配置したことにより、両燃料電池スタックの空気入口及び燃料入口が上側、空気出口及び燃料出口が下側となるため、比較的低温の燃料ガスと空気とが両燃料電池スタックの上部に流入し、両燃料電池スタックの発熱によって加熱された燃料ガスと空気が両燃料電池スタックの下部から排出されることになる。このため、筐体内に燃料電池装置を配置した場合などに比較的高くなる上部側の温度を、上側から供給される比較的低温の燃料ガスや空気によって下げることができる。
第16発明の燃料電池装置によれば、第1の燃料電池スタックと第2の燃料電池スタックは端面の長さよりも側面の長さのほうが長い直方体状であるため、空気供給空間部の長さが長くなって空気供給空間部内における空気の流動距離が長くなるため、空気と両燃料電池スタックとの熱交換をより確実に行うことができる。
第17発明の燃料電池モジュールによれば、第1〜第16発明の何れかの燃料電池装置を筐体内に複数配設し、これらの燃料電池装置を、導電体を介して電気的に接続したため、コンパクトな構成で発電容量の大きな燃料電池モジュールを実現することができる。また、各燃料電池装置の各燃料電池スタックの燃料出口から排出される燃料ガスは、筐体内に排出されることになるため、筐体内は燃料ガスで充満されて還元雰囲気となる。このため、燃料電池装置の酸化による劣化を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態例を図面に基づき、詳細に説明する。
<実施の形態例1>
図1は本発明の実施の形態例1に係る燃料電池装置の構成要素である燃料電池スタックの斜視図、図2は前記燃料電池スタックの分解斜視図、図3は前記燃料電池スタックにおける燃料ガスと空気の流れを示す説明図、図4は前記燃料電池スタックを連結した状態を示す斜視図、図5は前記燃料電池スタックを連結した他の状態と補強枠とを示す斜視図、図6は前記燃料電池装置の構成要素であるマニホールドの斜視図及び断面図である。そして、図7及び図8は前記燃料電池装置の斜視図、図9は前記燃料電池装置の断面図である。
図1(a)には第1の燃料電池スタックとしての平板型の固体酸化物形燃料電池スタック11を示しており、この燃料電池スタック11をここではL型と称する。図1(b)には第2の燃料電池スタックとしての平板型の固体酸化物形燃料電池スタック12を示しており、この燃料電池スタック12をここではR型と称する。L型燃料電池スタック11は端面11a,11bの長さL1に比べて側面11c,11dの長さL2のほうが長い直方体状のものある。R型燃料電池スタック12も、L型燃料電池スタック11と同様の形状であり、端面11a,11bの長さL1に比べて側面11c,11dの長さL2のほうが長い直方体状のものある。
L型燃料電池スタック11は、例えば図2(a)に例示するように発電膜13を導電性のランタンクロマイトなどのセラミックスからなるインターコネクタ14で挟んだ構成のセルを複数積層してなるものであり、電気的には各セルが直列に接続されている。L型燃料電池スタック11の一方の表面11eはインターコネクタ14からなるものであって正極又は負極の何れか一方となり、L型燃料電池スタック11の他方の表面11fはインターコネクタ14からなるものであって正極又は負極の何れか他方となっている。各セルの発電電圧は例えば0.7Vであり、L型燃料電池スタック11はセルの積層数に応じた発電電圧となる。
また、各セルの発電膜13の一方の面側(燃料極側)と他方の面側(空気極側)には、水素やメタンなどの燃料ガスと、空気とがそれぞれが供給されるようになっている。各セルの空気入口15は一方の側部の一端側に形成され、燃料入口16は一方の端部の略全体にわたって形成され、空気出口17は他方の端部の略全体にわたって形成され、燃料出口18は他方の側部の他端側に形成されている。
従って、図1(a)に示すようにL型燃料電池スタック11は、平板型であって空気入口15が一方の側面11dの一端側(下端側)に形成され、燃料入口16が一方の端面(下端面)11bに形成され、空気出口17が他方の端面(上端面)11aに形成され、燃料出口18が他方の側面11cの他端側(上端側)に形成された構成となっている。このため、L型燃料電池スタック11では、図3(a)に矢印で示すように空気は一方の側面11dの空気入口17から流入し、各セルの発電膜13に供給されて発電のために消費された後、その残りが他方の端面11aの空気出口17から排出され、燃料ガスは一方の端面11bの燃料入口16から流入し、各セルの発電膜13に供給されて発電のために消費された後、その残りが他方の側面11cの燃料出口18から排出される。
また、R型燃料電池スタック12は、例えば図2(b)に例示すように発電膜19をインターコネクタ20で挟んだ構成のセルを複数積層してなるものであり、電気的には各セルが直列に接続されている。R型燃料電池スタック12の一方の表面21eはインターコネクタ20からなるものであってL型燃料電池スタック11の一方の表面11eと同極となり、R型燃料電池スタック12の他方の表面12fはインターコネクタ20からなるものであってL型燃料電池スタック11の他方の表面11fと同極となっている。各セルの発電電圧は例えば0.7Vであり、R型燃料電池スタック12はセルの積層数に応じた発電電圧(L型燃料電池スタック11と同じ発電電圧)となる。
また、各セルの発電膜19の一方の面側(燃料極側)と他方の面側(空気極側)には、水素やメタンなどの燃料ガスと、空気とがそれぞれが供給されるようになっている。各セルの空気入口21は一方の側部の一端側に形成され、燃料入口22は一方の端部の略全体にわたって形成され、空気出口23は他方の端部の略全体にわたって形成され、燃料出口24は他方の側部の他端側に形成されている。
従って、図1(b)に示すようにR型燃料電池スタック12は、平板型であって空気入口21が一方の側面12dの一端側(下端側)に形成され、燃料入口22が一方の端面(下端面)12bに形成され、空気出口23が他方の端面(上端面)12aに形成され、燃料出口24が他方の側面12cの他端側(上端側)に形成された構成となっている。このため、R型燃料電池スタック12では、図3(b)に矢印で示すように空気は一方の側面12dの空気入口21から流入し、各セルの発電膜19に供給されて発電のために消費された後、その残りが他方の端面12aの空気出口23から排出され、燃料ガスは一方の端面12bの燃料入口22から流入し、各セルの発電膜19に供給されて発電のために消費された後、その残りが他方の側面12cの燃料出口24から排出される。
そして、これらのL型燃料電池スタック11とR型燃料電池スタック12とを一対として、図4又は図5のように連結する。
図4では、L型燃料電池スタック11とR型燃料電池スタック12とが、相互に間隔を有し、且つ、L型燃料電池スタック11の空気入口15とR型燃料電池スタック12の空気入口21とが対向するように配置された状態でL型燃料電池スタック11及びR型燃料電池スタック12の一方の表面11e,12e側と他方の表面11f,12f側とにそれぞれ設けた第1の平板としてのインターコネクタ25と、第2の平板としてのインターコネクタ26とによって連結されている。インターコネクタ25,26は導電性のランタンクロマイトなどのセラミックスからなるものである。
従って、L型燃料電池スタック11とR型燃料電池スタック12との間には、L型燃料電池スタック11の側面11dとR型燃料電池スタック12の側面12dとインターコネクタ25,26とで空気供給空間部27が形成されている。
また、L型燃料電池スタック11とR型燃料電池スタック12は一方の表面11e,12e側同士と、他方の表面11f,12f側同士とがそれぞれ同極であるため、インターコネクタ25,26によって電気的に並列に接続されている。換言すれば、このような並列接続をするためにL型燃料電池スタック11とR型燃料電池スタック12とを用いている。つまり、L型燃料電池スタック11を反転させれば空気出入口や燃料出入口の位置などが外見上はR型燃料電池スタック12と同様になるが、正極と負極も反転してしまうため、L型燃料電池スタック11を2体用いた場合にはインターコネクタ25,26を用いて並列接続することはできない。勿論、R型燃料電池スタック12を2体用いた場合も同様である。これに対し、L型燃料電池スタック11とR型燃料電池スタック12とを用いれば、両者の極性をそろえることができるため、インターコネクタ25,26を用いて簡単に並列接続することができる。
なお、インターコネクタ25,26はL型燃料電池スタック11とR型燃料電池スタック12の一方の表面11e,12e側と他方の表面11f,12f側とを全面的に覆うものであり、十分な連結強度を確保することができる。
また、図5(a)では、L型燃料電池スタック11とR型燃料電池スタック12とが、相互に間隔を有し、且つ、L型燃料電池スタック11の空気入口15とR型燃料電池スタック12の空気入口21とが対向するように配置された状態でL型燃料電池スタック11及びR型燃料電池スタック12の一方の表面11e,12e側と他方の表面11f,12f側とにそれぞれ設けた第1の平板としての短冊状のインターコネクタ28と、第2の平板としての短冊状のインターコネクタ29とによって連結されている。インターコネクタ28,29は導電性のランタンクロマイトなどのセラミックスからなるものである。
従って、L型燃料電池スタック11とR型燃料電池スタック12との間には、L型燃料電池スタック11の側面11dとR型燃料電池スタック12の側面12dとインターコネクタ28,29とで空気供給空間部27が形成されている。また、L型燃料電池スタック11とR型燃料電池スタック12は一方の表面11e,12e側同士と、他方の表面11f,12f側同士とがそれぞれ同極であるため、インターコネクタ28,29によって電気的に並列に接続されている。換言すれば、前述のとおり、このような並列接続をインターコネクタ28,29によって簡単に行うことができるようにするためにL型燃料電池スタック11とR型燃料電池スタック12とを用いている。図4と図5では、インターコネクタの大きさが異なる他は同様の構成となっている。
但し、図5の場合、短冊状のインターコネクタ28,29はL型燃料電池スタック11とR型燃料電池スタック12の一方の表面11e,12eと他方の表面11f,12fの縁部を覆っているだけであり、上記のように表面11e,12e,11f,12fを全面的に覆うインターコネクタ25,26を用いた場合に比べて連結強度が弱くなるため、図5(b)に示すような矩形の補強枠30を用いてもよい。なお、両燃料電池スタック11,12の上下両端部は、後述するマニホールド(図6参照)によって連結固定される。
図6(a)及び図6(b)に示すように、第1のマニホールドとしての下部マニホールド41は、第1の燃料入口部42を有する第1の燃料供給空間部43と、第2の燃料入口部44を有する第2の燃料供給空間部45と、第1の燃料供給空間部43と第2の燃料供給空間部45との間の空間部49と、この部分49に設けられた長尺の空気導入管46とを有してなるものである。換言すると、下部マニホールド41は長尺のものであり、長手方向の一方側に第1の燃料供給空間部43を有し、長手方向の他方側に第2の燃料供給空間部45を有し、長手方向の中央部に第1の燃料供給空間部43と第2の燃料供給空間部45との間の空間部49を有している。第1の燃料供給空間部43と第2の燃料供給空間部45との間の空間部49(空気導入管46を設けた部分)と、第1の空気排出空間部43及び第2の空気排出空間部45とは、それぞれ一方の仕切り板47と他方の仕切り板48とによって仕切られている。
図6(c)及び図6(d)に示すように、第2のマニホールドとしての上部マニホールド51は、第1の空気出口部52を有する第1の空気排出空間部53と、第2の空気出口部54を有する第2の空気排出空間部55と、第1の空気排出空間部53と第2の空気排出空間部55との間の空間部58とを有してなるものである。換言すると、上部マニホールド51は長尺のものであり、長手方向の一方側に第1の空気排出空間部53を有し、長手方向の他方側に第2の空気排出空間部55を有しており、長手方向の中央部に第1の空気排出空間部53と第2の空気排出空間部55との間の空間部58を有している。第1の空気排出空間部53と第2の空気排出空間部55との間の空間部58と、第1の空気排出空間部53及び第2の空気排出空間部55とは、それぞれ一方の仕切り板56と他方の仕切り板57とによって仕切られている。なお、マニホールド41,51の材質としては燃料電池スタック11,12と同じ熱膨張率を持たせるためにアルミナやジルコニアなどのセラミックスが望ましい。また、空気導入管46の材質としてはアルミナやジルコニアなどのセラミックスやSUSなどを適用することができる。
そして、これらの上部マニホールド41と下部マニホールド51を、図4及び図5に示す構成のものにそれぞれ取り付けて組み立てたものが、図7に示す燃料電池装置と図8に示す燃料電池装置である。なお、図8の燃料電池装置では、L型燃料電池スタック11とR型燃料電池スタック12の連結強度を補強するため、2体の補強枠30がL型燃料電池スタック11とR型燃料電池スタック12とインターコネクタ28,29の外周に嵌められている。補強枠30の数は2体に限らず、所要の補強強度に応じて1体でも3体以上でもよい。
図7の燃料電池装置と図8の燃料電池装置は、何れも上部マニホールド41と下部マニホールド51Lとが、L型燃料電池スタック11とR型燃料電池スタック12とに対して同じように取り付けられている。
即ち、図7,図8及び図9に示すように、下部マニホールド41はL型燃料電池スタック11及びR型燃料電池スタック12の一方の端面(下端面)11b,12b側に取り付けられて、第1の燃料供給空間部43がL型燃料電池スタック11の燃料入口16側に位置し、第2の燃料供給空間部45がR型燃料電池スタック12の燃料入口22側に位置し、第1の燃料供給空間部43と第2の燃料供給空間部45との間の空間部49が空気供給空間部27の一端部に位置し、且つ、空気導入管46が、空気供給空間部27内に挿入されて空気を空気供給空間部27の一端側から他端側へと導入した後に空気供給空間部27内に排出するようになっている。また、下部マニホールド41と両燃料電池スタック11,12との間には燃料ガスや空気の漏洩を防止するためのシール部材としてOリング60が設けられている。
上部マニホールド51はL型燃料電池スタック11及びR型燃料電池スタック12の他方の端面(上端面)11a,12a側に取り付けられて、第1の空気排出空間部53がL型燃料電池スタック11の空気出口17側に位置し、第2の空気排出空間部55がR型燃料電池スタック12の空気出口23側に位置し、且つ、第1の空気排出空間部53と第2の空気排出空間部55との間の空間部58が空気供給空間部27の他端部に位置している。また、上部マニホールド51と両燃料電池スタック11,12との間には空気の漏洩を防止するためのシール部材としてOリング60が設けられている。
従って、これらの燃料電池装置では図9に矢印で示すように燃料ガスと空気とが流れる。即ち、L型燃料電池スタック11側では、燃料は下部マニホールド41の第1の燃料入口部42から第1の燃料供給空間部43に流入し、L型燃料電池スタック11の燃料入口16からL型燃料電池スタック11内に流入してL型燃料電池スタック11内を流れた後、燃料出口18から排出される。また、R型燃料電池スタック12側では、燃料は下部マニホールド41の第2の燃料入口部44から第2の燃料供給空間部45に流入し、R型燃料電池スタック12の燃料入口22からR型燃料電池スタック12内に流入してR型燃料電池スタック12内を流れた後、燃料出口24から排出される。
そして、空気は、空気導入管46によって空気供給空間部27の一端(下端)側から他端(上端)側へと導入された後に空気供給空間部27内に排出された後、空気導入管46の外側を通って空気供給空間部27の他端(上端)側から一端(下端)へと流れる。このとき空気はL型燃料電池スタック11及びR型燃料電池スタック12との熱交換により加熱(予熱)されて、空気導入管46への流入時には例えば排ガスとの熱交換器などの適宜の加熱手段により予め加熱されて600℃程度あったものが、固体酸化物形燃料電池の発電(反応)に適した温度(例えば800〜1000℃)まで昇温される。逆にL型燃料電池スタック11及びR型燃料電池スタック12は空気によって冷却されるため、発電(反応)時の発熱による過度の温度上昇が抑制される。
その後、空気はL型燃料電池スタック11の空気入口15とR型燃料電池スタック12の空気入口21とから、L型燃料電池スタック11内とR型燃料電池スタック12内とに流入する。L型燃料電池スタック11内に流入した空気はL型燃料電池スタック11内を流れた後、L型燃料電池スタック11の空気出口17から上部マニホールド51の第1の空気排出空間部53内に排出されて第1の空気出口部52から排出される。R型燃料電池スタック12内に流入した空気はR型燃料電池スタック12内を流れた後、R型燃料電池スタック12の空気出口23から上部マニホールド51の第2の空気排出空間部55内に排出されて第2の空気出口部54から排出される。
以上のことから、本実施の形態例1によれば次のような作用効果が得られる。
即ち、L型燃料電池スタック11とR型燃料電池スタック12とが、相互に間隔を有し、且つ、L型燃料電池スタック11の空気入口15とR型燃料電池スタック12の空気入口21とが対向するように配置された状態でL型燃料電池スタック11及びR型燃料電池スタック12の一方の表面11e,12e側と他方の表面11f,12f側とにそれぞれ設けられたインターコネクタ25,26によって連結され、L型燃料電池スタック11の側面11dとR型燃料電池スタック12の側面12dとインターコネクタ25,26とで空気供給空間部27が形成されているため、この空気供給空間部27が、L型燃料電池スタック11とR型燃料電池スタック12とに共通のマニホールドとなり、その分、マニホールドの占有体積が低減されるため、コンパクトな構造となって、単位体積当たりの発電出力を大きくすることなどが可能となり、コスト低減を図ることができる。また、マニホールドが低減される分、シールを要する箇所も低減される。更には、燃料電池スタック11,12を2並列としたため、有効面積の大面積化も可能となる。
また、空気は、空気導入管46によって空気供給空間部27の一端側から他端側へと導入された後に空気供給空間部27内に排出されるため、その後、更に空気導入管46の外側を通って空気供給空間部27の他端側から一端側へと流れてから、L型燃料電池スタック11の空気入口15とR型燃料電池スタック12の空気入口21よりL型燃料電池スタック11内とR型燃料電池スタック12内とに流入することになる。従って、空気は空気供給空間部27内を往復流動することになり、この間に空気とL型燃料電池スタック11及びR型燃料電池スタック12との熱交換が充分に行われるため、空気は充分に昇温(予熱)される一方、L型燃料電池スタック11及びR型燃料電池スタック12は充分に冷却される。空気は燃料ガスよりも大量に流すため、このように空気供給空間部27において空気と燃料電池スタック11,12との熱交換を行うことは非常に有効である。
また、L型燃料電池スタック11では空気入口15が一方の側面11dの一端側に形成され、燃料入口16が一方の端面11bに形成され、空気出口17が他方の端面11aに形成され、燃料出口18が他方の側面11cの他端側に形成されており、R型燃料電池スタック12でも空気入口21が一方の側面12dの一端側に形成され、燃料入口22が一方の端面12bに形成され、空気出口23が他方の端面12aに形成され、燃料出口24が他方の側面12cの他端側に形成されていることから、両燃料電池スタック11,12とも、燃料ガスの通路形状と空気の通路形状とが同じになるため、両者の圧力損失が原理上、同等となる。
また、L型燃料電池スタック11とR型燃料電池スタック12は一方の表面11e,12e側同士と他方の表面11f,12f側同士とがそれぞれ同極であるため、簡単にインターコネクタ25,26又は28,29でL型燃料電池スタック11とR型燃料電池スタック12を電気的に並列接続することができる。
また、図7の燃料電池装置ではインターコネクタ25,26がL型燃料電池スタック11とR型燃料電池スタックの一方の表面11e,12eと他方の表面11f,12fとを全面的に覆うものであるため、簡単にL型燃料電池スタック11とR型燃料電池スタック12の連結強度を確保することができる。
また、図8の燃料電池装置によれば、図7の燃料電池装置では燃料電池スタックの表面の2倍以上の面積のインターコネクタ25,26を必要とするのに対して、補強枠30を用いることにより、短冊状のインターコネクタ28,29を用いてもL型燃料電池スタック11とR型燃料電池スタック12の連結強度を確保することができる。
また、下部マニホールド41,61が下側、上部マニホールド51,71が上側となるように配置したことにより、両燃料電池スタック11,12の空気入口15,21及び燃料入口16,22が下側、空気出口17,23及び燃料出口18,24が上側となるため、燃料ガス及び空気の流れが下から上へ向かう方向となり、昇温によって燃料ガスや空気に生じる浮力と同じ方向となることから、燃料ガスや空気を流し易くなる。
また、L型燃料電池スタック11とR型燃料電池スタック12は端面11a,11b,12a,12bの長さL1よりも側面11c,11d,12c,12dの長さL2のほうが長い直方体状であるため、空気供給空間部27の長さが長くなって空気供給空間部27内における空気の流動距離が長くなるため、空気と両燃料電池スタック11,12との熱交換をより確実に行うことができる。なお、L1とL2の比率(L1:L2)は、空気と燃料電池スタックとの熱交換を充分に行うという観点からは1:3以上とすることが望ましいが、あまりL2が長くなると強度的な問題も生じるため、1:3〜1:5の範囲とするのが望ましい。
なお、必ずしも上記のようにL型燃料電池スタック11とR型燃料電池スタック12とを用いて電気的に並列に接続する場合に限定するものでなく、本発明は2体の燃料電池スタックを電気的に直列に接続する場合にも適用することができる。
即ち、図7の燃料電池装置において、R型燃料電池スタック12に代えてもう1体のL型燃料電池スタック11を用い、且つ、その向き反転する、或いは、L型燃料電池スタック11に代えてもう1対のR型燃料電池スタック12を用い、且つ、その向きを反転する。そして、2体のL型燃料電池スタック11の一方の表面11e,11f側同士は導電体のインターコネクタ25で連結する一方、2体のL型燃料電池スタック11の他方の表面11f,11e側同士は導電体のインターコネクタ26に代えて絶縁体の平板で連結する。かくして、2体のL型燃料電池スタック11が電気的に直列接続される。或いは、2体のR型燃料電池スタック12の一方の表面12e,12f側同士は導電体のインターコネクタ25で連結する一方、2体のR型燃料電池スタック12の他方の表面12f,12e側同士は導電体のインターコネクタ26に代えてアルミナやジルコニアなどの絶縁体の平板で連結する。かくして、2体のR型燃料電池スタック12が電気的に直列接続される。なお、この場合、インターコネクタ25,26の何れをアルミナやジルコニアなどの絶縁体の平板に代えてもよい。
図8の燃料電池装置においても、同様にR型燃料電池スタック12に代えてもう1体のL型燃料電池スタック11を用い、且つ、その向き反転する、或いは、L型燃料電池スタック11に代えてもう1対のR型燃料電池スタック12を用い、且つ、その向きを反転する。そして、2体のL型燃料電池スタック11の一方の表面11e,11f側同士は導電体のインターコネクタ28で連結する一方、2体のL型燃料電池スタック11の他方の表面11f,11e側同士は導電体のインターコネクタ29に代えて絶縁体の平板で連結する。かくして、2体のL型燃料電池スタック11が電気的に直列接続される。或いは、2体のR型燃料電池スタック12の一方の表面12e,12f側同士は導電体のインターコネクタ28で連結する一方、2体のR型燃料電池スタック12の他方の表面12f,12e側同士は導電体のインターコネクタ29に代えてセラミックスなどの絶縁体の平板で連結する。かくして、2体のR型燃料電池スタック12が電気的に直列接続される。なお、この場合も、インターコネクタ28,29の何れを絶縁体の平板に代えてもよい。
これらの場合にも、電気的な接続が直列と並列とで異なる他は、上記並列接続の場合と同様の作用効果が得られる。但し、この場合には、2体のL型燃料電池スタック11又は2体のR型燃料電池スタック12の一方の表面側同士と他方の表面側同士とがそれぞれ異極であるため、簡単に何れか一方が導電体で何れか他方が絶縁体の第1の平板と第2の平板とで2体の燃料電池スタック11又は2体の燃料電池スタック12を電気的に直列接続することができることになる。
<実施の形態例2>
図10は本発明の実施の形態例2に係る燃料電池装置の構成要素であるマニホールドの斜視図及び断面図である。そして、図11は前記燃料電池装置の斜視図、図12は前記燃料電池装置の断面図である。なお、本実施の形態例2はマニホールドが上記実施の形態例1と異なる他は上記実施の形態例1と同様であるため、図10〜図12において上記実施の形態例1(図1〜図9参照)と同様の部分には同一の符号を付し、重複する詳細な説明は省略する。
図10(a)及び図10(b)に示すように、第1のマニホールドとしての下部マニホールド61は、第1の燃料入口部62を有する第1の燃料供給空間部63と、第2の燃料入口部64を有する第2の燃料供給空間部65と、第1の燃料供給空間部63と第2の燃料供給空間部65との間の空間部66とを有してなるものである。換言すると、下部マニホールド61は長尺のものであり、長手方向の一方側に第1の燃料供給空間部63を有し、長手方向の他方側に第2の燃料供給空間部65を有し、長手方向の中央部に第1の燃料供給空間部43と第2の燃料供給空間部45との間の空間部66を有している。第1の燃料供給空間部63と第2の燃料供給空間部65との間の空間部49と、第1の空気排出空間部63及び第2の空気排出空間部65とは、それぞれ一方の仕切り板67と他方の仕切り板68とによって仕切られている。
図6(c)及び図6(d)に示すように、第2のマニホールドとしての上部マニホールド71は、第1の空気出口部72を有する第1の空気排出空間部73と、第2の空気出口部74を有する第2の空気排出空間部75と、空気入口部76を有する第1の空気排出空間部73と第2の空気排出空間部75との間の空間部77とを有してなるものである。換言すると、上部マニホールド71は長尺のものであり、長手方向の一方側に第1の空気排出空間部73を有し、長手方向の他方側に第2の空気排出空間部75を有しており、長手方向の中央部に第1の空気排出空間部73と第2の空気排出空間部75との間の空間部77を有している。第1の空気排出空間部73と第2の空気排出空間部75との間の空間部77と、第1の空気排出空間部73及び第2の空気排出空間部75とは、それぞれ一方の仕切り板78と他方の仕切り板79とによって仕切られている。なお、マニホールド61,71の材質としては燃料電池スタック11,12と同じ熱膨張率を持たせるためにアルミナやジルコニアなどのセラミックスが望ましい。
そして、これらの上部マニホールド61と下部マニホールド71を、図4に示す構成のものにそれぞれ取り付けて組み立てたものが、図11に示す燃料電池装置である。
即ち、図11及び図12に示すように、下部マニホールド61はL型燃料電池スタック11及びR型燃料電池スタック12の一方の端面(下端面)11b,12b側に取り付けられて、第1の燃料供給空間部63がL型燃料電池スタック11の燃料入口16側に位置し、第2の燃料供給空間部65がR型燃料電池スタック12の燃料入口22側に位置し、第1の燃料供給空間部63と第2の燃料供給空間部65との間の空間部66が空気供給空間部27の一端部に位置している。また、下部マニホールド61と両燃料電池スタック11,12との間には燃料ガスや空気の漏洩を防止するためのシール部材としてOリング80が設けられている。
上部マニホールド71はL型燃料電池スタック11及びR型燃料電池スタック12の他方の端面(上端面)11a,12a側に取り付けられて、第1の空気排出空間部73がL型燃料電池スタック11の空気出口17側に位置し、第2の空気排出空間部75がR型燃料電池スタック12の空気出口23側に位置し、且つ、第1の空気排出空間部73と第2の空気排出空間部75との間の空間部77が空気供給空間部27の他端部に位置している。また、上部マニホールド71と両燃料電池スタック11,12との間には空気の漏洩を防止するためのシール部材としてOリング80が設けられている。
従って、この燃料電池装置では図12に示すように燃料ガスと空気とが流れる。即ち、L型燃料電池スタック11側では、燃料は下部マニホールド61の第1の燃料入口部62から第1の燃料供給空間部63に流入し、L型燃料電池スタック11の燃料入口16からL型燃料電池スタック11内に流入してL型燃料電池スタック11内を流れた後、燃料出口18から排出される。また、R型燃料電池スタック12側では、燃料は下部マニホールド61の第2の燃料入口部64から第2の燃料供給空間部65に流入し、R型燃料電池スタック12の燃料入口22からR型燃料電池スタック12内に流入してR型燃料電池スタック12内を流れた後、燃料出口24から排出される。
そして、空気は、上部マニホールド71の空気入口部76から第1の空気排出空間部73と第2の空気排出空間部75との間の空間部77に流入して、空気供給空間部27内に流入し、空気供給空間部27の他端(上端)側から一端(下端)へと流れる。このとき空気はL型燃料電池スタック11及びR型燃料電池スタック12と熱交換により加熱されて、固体酸化物形燃料電池の発電(反応)に適した温度(例えば800〜1000℃)まで昇温される。逆にL型燃料電池スタック11及びR型燃料電池スタック12は空気によって冷却されるため、発電(反応)時の発熱による過度の温度上昇が抑制される。なお、この場合には上記実施の形態例1(図9参照)のように空気導入管46を用いる場合に比べて空気供給空間部27内での空気の流動距離が半分であるため、上記実施の形態例1の場合ほどの十分な熱交換が行われないため、空気入口部76から流入する空気を予め上記実施の形態例1の場合よりも高温(例えば700℃程度)に昇温させておく必要がある。
その後、空気はL型燃料電池スタック11の空気入口15とR型燃料電池スタック12の空気入口21とからL型燃料電池スタック11内とR型燃料電池スタック12内とに流入する。L型燃料電池スタック11内に流入した空気はL型燃料電池スタック11内を流れた後、L型燃料電池スタック11の空気出口17から上部マニホールド71の第1の空気排出空間部73内に排出されて第1の空気出口部72から排出される。R型燃料電池スタック12内に流入した空気はR型燃料電池スタック12内を流れた後、R型燃料電池スタック12の空気出口23から上部マニホールド71の第2の空気排出空間部75内に排出されて第2の空気出口部74から排出される。
なお、上記では図4のようにインターコネクタ25,26を用いてL型燃料電池スタック11とR型燃料電池スタック12とを連結したものに下部マニホールド61と上部マニホールド71とを取り付け場合について説明したが、勿論、図5のように短冊状のインターコネクタ28,29を用いてL型燃料電池スタック11とR型燃料電池スタック12とを連結したもの、更には補強枠30によって補強したものに下部マニホールド61と上部マニホールド71とを取り付けてもよい。
また、本実施の形態例2においても、上記実施の形態例1の場合と同様、必ずしも上記のようにL型燃料電池スタック11とR型燃料電池スタック12とを用いて電気的に並列に接続する場合に限定するものでなく、2体のL型燃料電池スタック11を用いて或いは2体のR型燃料電池スタック12を用いて、インターコネクタ25,26の何れか一方を絶縁体の平板に代えること或いはインターコネクタ28,29の何れか一方を絶縁体の平板に代えることにより、2体のL型燃料電池スタック11を電気的に直列接続する場合或いは2体のR型燃料電池スタック12を電気的に直列接続する場合にも適用することができる。
本実施の形態例2においても、上記実施の形態例1と同様の作用効果が得られる。
但し、本実施の形態例2では空気導入管を用いていないため、空気供給空間部27における空気の流れついては上記実施の形態1の場合と異なる。即ち、空気は、上部マニホールド71の空気入口部76及び第1の空気排出空間部73と第2の空気排出空間部75との間の空間部77を介して空気供給空間部27の他端側に流入した後、空気供給空間部27の他端側(上端側)から一端側(下端側)へと流れてから、L型燃料電池スタック11の空気入口15とR型燃料電池スタック12の空気入口21よりL型燃料電池スタック11内とR型燃料電池スタック12内とに流入することになる。この場合にも、流動距離が上記実施の形態例1の場合の半分になるため上記実施の形態例1ほどではないものの、空気とL型燃料電池スタック11及びR型燃料電池スタック12との熱交換が行われるため、空気は昇温(予熱)される一方、L型燃料電池スタック11及びR型燃料電池スタック12は冷却される。空気は燃料ガスよりも大量に流すため、この場合にも空気供給空間部27において空気と燃料電池スタックとの熱交換を行うことは非常に有効である。しかも、空気導入管を用いないため、装置構成が簡単である。
<実施の形態例3>
図13は本発明の実施の形態例3に係る燃料電池装置の断面図である。同図に示すように、本実施の形態例3の燃料電池装置は、上記実施の形態例2の燃料電池装置(図11,図12参照:勿論、短冊状のインターコネクタや補強枠を用いた燃料電池装置でもよい)を、上下を逆にして配置したものである。即ち、本燃料電池装置は、第1のマニホールドとしての下部マニホールド61が上側、第2のマニホールドとしての上部マニホールド71が下側となるように配置したものである。
このため、本燃料電池装置の場合には、上記実施の形態例2の燃料電池装置(図11,図12参照)の場合とは逆に両燃料電池スタック11,12の空気入口15,21及び燃料入口16,22が上側となり、空気出口17,23及び燃料出口18,24が下側となる。
従って、本実施の形態例3によれば、図13に矢印で示すように比較的低温の燃料ガスと空気とが両燃料電池スタック11,12の上部に流入し、両燃料電池スタック11,12の発熱によって加熱された燃料ガスと空気が両燃料電池スタック11,の下部から排出されることになる。このため、筐体内に燃料電池装置を配置した場合などに比較的高くなる上部側の温度を、上側から供給される比較的低温の燃料ガスや空気によって下げることができる。その他の作用効果は上記の実施の形態2の場合と同様である。
なお、上記では上記実施の形態例2の燃料電池装置(図12参照)を上下逆に配置した場合ついて説明したが、これに限定するものではなく、上記実施の形態例1の燃料電池装置(図7〜図9参照)を上下逆に配置しても、上記と同様の作用効果が得られる。更には、上記実施の形態例1,2に記載したような直列接続の燃料電池装置においても、上下逆に配置することによって、上記と同様の作用効果が得られる。
<実施の形態例4>
図14及び図15は本発明の実施の形態例4に係る燃料電池モジュールの断面図である。
図15に示す燃料電池モジュールは、L型燃料電池スタック11とR型燃料電池スタック12とをインターコネクタ25,26或いはインターコネクタ28,29で連結して電気的に並列に接続した上記実施の形態例1〜3の何れか燃料電池装置を、筐体81内に複数体配設してなる発電容量の大きなものである。図示例では、10体を一列として、これを4列設けることにより、全部で40体の燃料電池装置を筐体81内に配置している。筐体81は例えば縦の長さが1150mm、横が長さが2050mmの非常にコンパクトなものである。
筐体81内の燃料電池装置は、導電体として設けた導電性のフェルトであるNiフェルト82を介して電気的に直列に接続されている。Niフェルト82などの導電性フェルトには弾力があるため、燃料電池装置の熱膨張を吸収して燃料電池装置同士の電気的な接続を確実に行うことができる。また、両端のNiフェルト82には、それぞれマイナス端子83とプラス端子84とが接続されている。従って、電流は図14に矢印で示すようにマイナス端子83側からプラス端子84側へと、各燃料電池装置の列ごとに折り返すようにして流れる。
この場合、例えば1個の電池(セル)の有効面積を700cm2(10セルの積層体を1電池とすれば7000cm2)とし、各々の電池(セル)が電流密度314mA/cm2、電圧0.7Vで発電したとすると、61kWの発電電力を得ることができる。
また、筐体81内における各燃料電池装置の各燃料電池スタック11,12の燃料出口18,24から排出される燃料ガスは、一旦筐体81内に排出された後、筐体81に設けた図示しない燃料出口から排出される。従って、筐体81内は水素又は水素を多く含む燃料ガスで満たされることになり、還元雰囲気となる。なお、図示は省略するが、空気は上部マニホールド51,71の空気出口部52,54,72,74を介して筐体81の外に排出されるようになっている。
以上のことから、本実施の形態例4によれば、上記実施の形態例1〜3の何れかの燃料電池装置を筐体81内に複数配設し、これらの燃料電池装置を、Niフェルト82を介して電気的に接続したため、コンパクトな構成で発電容量の大きな燃料電池モジュールを実現することができる。例えば従来は50kWの発電出力を得るのに縦、横、高さが3m×3m×2m程度の大きなモジュールとなっていたが、これに比べてコンパクトな燃料電池モジュールを実現することができる。
また、各燃料電池装置の各燃料電池スタック11,12の燃料出口18,24から排出される燃料ガスは、筐体81内に排出されることになるため、筐体81内は燃料ガスで充満されて還元雰囲気となる。このため、燃料電池装置の酸化による劣化を防止することができる。
なお、上記のように筐体内に並列接続の燃料電池装置を複数体配設する場合に限らず、上記実施の形態例1〜3で述べたような2体のL型燃料電池スタック11或いは2体のR型燃料電池スタック12をインターコネクタと絶縁体の平板とで連結して電気的に直列に接続してなる燃料電池装置を、筐体内に複数体配設して、燃料電池モジュールを構成してもよい。この場合、例えば図15に示すような構成とすることができる。なお、図15には2体のL型燃料電池スタック11を直列接続してなる燃料電池装置を筐体81内に配設した場合の例を示している。
図15に示す燃料電池モジュールは、2体のL型燃料電池スタック11をインターコネクタと絶縁体の平板とで連結して電気的に直列に接続した上記実施の形態例1〜3の何れかの燃料電池装置を、筐体81内に複数体配設してなる発電容量の大きなものである。図示例では、10体を一列として、これを4列設けることにより、全部で40体の燃料電池装置を筐体81内に配置している。そして、筐体81内の各燃料電池装置の各L型燃料電池スタック11は導電性フェルトであるNiフェルト82を介して電気的に直列に接続されている。また、両端のNiフェルト82には、それぞれマイナス端子83とプラス端子84とが接続されている。従って、電流は図15に矢印で示すようにマイナス端子83側からプラス端子84側へと、各燃料電池装置の各L型燃料電池スタック11の列ごとに折り返すようにして流れる。なお、この場合には各燃料電池装置の2体の燃料電池スタックを連結する第1の平板と第2の平板を、何れも絶縁体で短冊状のものとする。
この場合にも、電気的な接続が上記の場合とは異なる他は、上記の場合と同様の作用効果が得られる。
なお、上記実施の形態例1〜4では、本発明の燃料電池装置の構成例として2体の燃料電池スタックを連結する場合について説明したが、必ずしもこれに限定するものではない。即ち、本発明の燃料電池装置は2体の燃料電池スタック(L型燃料電池スタックとR型燃料電池スタック、2体のL型燃料電池スタック、又は、2体のR型燃料電池スタック)を1組として用いればよく、この組が上記のような1組の場合だけに限らず、2組以上の場合にも適用することができる。なお、2組以上の場合には、下部マニホールド及び上部マニホールドを組数に応じた適宜の長さにして、上記のような燃料入口部、空気入口部、空気出口部、空間部、空気導入管を、組数に応じた数だけ下部マニホールドと上部マニホールドとにそれぞれ設ければよい。
本発明は燃料電池装置及びこれを備えた燃料電池モジュールに関するものであり、コンパクトな構造で単位体積当たりの発電出力を大きくすることなどが可能な燃料電池装置及びこれを備えた燃料電池モジュールを実現する場合に適用して有用なものである。
(a)は本発明の実施の形態例1に係る燃料電池装置の構成要素であるL型燃料電池スタックの斜視図、(b)は本発明の実施の形態例1に係る燃料電池装置の構成要素であるR型燃料電池スタックの斜視図である。 (a)は前記L型燃料電池スタックの分解斜視図、(b)は前記R型燃料電池スタックの分解斜視図である。 (a)は前記L型燃料電池スタックにおける燃料ガスと空気の流れを示す説明図、(b)は前記R型燃料電池スタックにおける燃料ガスと空気の流れを示す説明図である。 前記燃料電池スタックを連結した状態を示す斜視図である。 (a)は前記燃料電池スタックを連結した他の状態を示す斜視図、(b)は補強枠の斜視図である。 (a)及び(b)は前記燃料電池装置の構成要素である下部マニホールドの斜視図及び断面図、(c)及び(d)は前記燃料電池装置の構成要素である上部マニホールドの斜視図及び断面図である。 前記燃料電池装置の斜視図である。 前記燃料電池装置の他の斜視図である。 前記燃料電池装置の断面図である。 (a)及び(b)は本発明の実施の形態例2に係る燃料電池装置の構成要素である下部マニホールドの斜視図及び断面図、(c)及び(d)は本発明の実施の形態例2に係る燃料電池装置の構成要素である下部マニホールドの斜視図及び断面図である。 前記燃料電池装置の斜視図である。 前記燃料電池装置の断面図である。 本発明の実施の形態例3に係る燃料電池装置の断面図である。 本発明の実施の形態例4に係る燃料電池モジュールの断面である。 本発明の実施の形態例4に係る他の燃料電池モジュールの断面である。 平板型の固体酸化物形燃料電池スタックの構成図である。 固体酸化物形燃料電池スタックにおける燃料ガスと空気の流し方を示す説明図である。
符号の説明
11 L型燃料電池スタック
11a,11b 端面(下端面、上端面)
11c,11d 側面
11e,11f 表面(正面、裏面)
12 R型燃料電池スタック
12a,12b 端面(下端面、上端面)
12c,12d 側面
12e,12f 表面(正面、裏面)
13 発電膜
14 インターコネクタ
15,21 空気入口
16,22 燃料入口
17,23 空気出口
18,24 燃料出口
19 発電膜
20 インターコネクタ
25,26 インターコネクタ
27 空気供給空間部
28,29 インターコネクタ
30 補強枠
41 下部マニホールド
42 第1の燃料入口部
43 第1の燃料供給空間部
44 第2の燃料入口部
45 第2の燃料供給空間部
46 空気導入管
47,48 仕切り板
49 第1の燃料供給空間部と第2の燃料供給空間部との間の空間部
51 上部マニホールド
52 第1の空気出口部
53 第1の空気排出空間部
54 第2の空気出口部
55 第2の空気排出空間部
56,57 仕切り板
58 第1の空気排出空間部と第2の空気排出空間部との間の空間部
60 Oリング
61 下部マニホールド
62 第1の燃料入口部
63 第1の燃料供給空間部
64 第2の燃料入口部
65 第2の燃料供給空間部
66 第1の燃料供給空間部と第2の燃料供給空間部との間の空間部
67,68 仕切り板
71 上部マニホールド
72 第1の空気出口部
73 第1の空気排出空間部
74 第2の空気出口部
75 第2の空気排出空間部
76 空気入口部
77 第1の空気排出空間部と第2の空気排出空間部との間の空間部
78,79 仕切り板
80 Oリング
81 筐体
82 Niフェルト
83 マイナス端子
84 プラス端子

Claims (17)

  1. 平板型の燃料電池スタックであって、空気入口は一方の側面の一端側に形成され、燃料入口は一方の端面に形成され、空気出口は他方の端面に形成され、燃料出口は他方の側面の他端側に形成された第1の燃料電池スタックと、
    平板型の燃料電池スタックであって、空気入口は一方の側面の一端側に形成され、燃料入口は一方の端面に形成され、空気出口は他方の端面に形成され、燃料出口は他方の側面の他端側に形成された第2の燃料電池スタックと、
    第1の燃料入口部を有する第1の燃料供給空間部と、第2の燃料入口部を有する第2の燃料供給空間部と、前記第1の燃料供給空間部と前記第2の燃料供給空間部との間の空間部と、この部分に設けられた長尺の空気導入管とを有してなる第1のマニホールドと、
    第1の空気出口部を有する第1の空気排出空間部と、第2の空気出口部を有する第2の空気排出空間部と、前記第1の空気排出空間部と前記第2の燃料供給空間部との間の空間部とを有してなる第2のマニホールドとを備えており、
    前記第1の燃料電池スタックと前記第2の燃料電池スタックとが、相互に間隔を有し、且つ、前記第1の燃料電池スタックの空気入口と前記第2の燃料電池スタックの空気入口とが対向するように配置された状態で前記第1の燃料電池スタック及び前記第2の燃料電池スタックの一方の表面側と他方の表面側とにそれぞれ設けられた第1の平板と第2の平板とによって連結され、前記第1の燃料電池スタックの側面と前記第2の燃料電池スタックの側面と前記第1の平板と前記第1の平板とで空気供給空間部が形成されており、
    前記第1のマニホールドは前記第1の燃料電池スタック及び前記第2の燃料電池スタックの一方の端面側に取り付けられて、前記第1の燃料供給空間部が前記第1の燃料電池スタックの燃料入口側に位置し、前記第2の燃料供給空間部が前記第2の燃料電池スタックの燃料入口側に位置し、前記第1の燃料供給空間部と前記第2の燃料供給空間部との間の空間部が前記空気供給空間部の一端部に位置し、且つ、前記空気導入管が、前記空気供給空間部内に挿入されて空気を前記空気供給空間部の一端側から他端側へと導入した後に前記空気供給空間部内に排出するようになっており、
    前記第2のマニホールドは前記第1の燃料電池スタック及び前記第2の燃料電池スタックの他方の端面側に取り付けられて、前記第1の空気排出空間部が前記第1の燃料電池スタックの空気出口側に位置し、前記第2の空気排出空間部が前記第2の燃料電池スタックの空気出口側に位置し、前記第1の空気排出空間部と前記第2の空気排出空間部との間の空間部が前記空気供給空間部の他端部に位置していることを特徴とする燃料電池装置。
  2. 請求項1に記載の燃料電池装置において、
    前記第1の燃料電池スタックと前記第2の燃料電池スタックは一方の表面側同士と他方の表面側同士とがそれぞれ同極であり、前記第1の平板と前記第2の平板は何れも導電体であって前記第1の燃料電池スタックと前記第2の燃料電池スタックとを電気的に並列接続していることを特徴する燃料電池装置。
  3. 請求項1に記載の燃料電池装置において、
    前記第1の燃料電池スタックと前記第2の燃料電池スタックは一方の表面側同士と他方の表面側同士とがそれぞれ異極であり、前記第1の平板と前記第2の平板は何れか一方が導電体、他方が絶縁体であって前記第1の燃料電池スタックと前記第2の燃料電池スタックとを電気的に直列接続していることを特徴する燃料電池装置。
  4. 請求項1,2又は3に記載の燃料電池装置において、
    前記第1の平板と前記第2の平板は前記第1の燃料電池スタックと前記第2の燃料電池スタックの一方の表面と他方の表面とを全面的に覆うものであることを特徴とする燃料電池装置。
  5. 請求項1,2又は3に記載の燃料電池装置において、
    前記第1の平板と前記第2の平板は前記第1の燃料電池スタックと前記第2の燃料電池スタックの一方の表面と他方の表面の縁部を覆う短冊状のものであり、前記第1の燃料電池スタックと前記第2の燃料電池スタックと前記第1の平板と前記第2の平板の外周に少なくとも1体の補強枠が嵌められていることを特徴とする燃料電池装置。
  6. 請求項1,2,3,4又は5に記載の燃料電池装置において、
    前記第1のマニホールドが下側、前記第2のマニホールドが上側となるように配置したことを特徴とする燃料電池装置。
  7. 請求項1,2,3,4又は5に記載の燃料電池装置において、
    前記第1のマニホールドが上側、前記第2のマニホールドが下側となるように配置したことを特徴とする燃料電池装置。
  8. 請求項1,2,3,4,5,6又は7に記載の燃料電池装置において、
    前記第1の燃料電池スタックと前記第2の燃料電池スタックは端面の長さよりも側面の長さのほうが長い直方体状であることを特徴とする燃料電池装置。
  9. 平板型の燃料電池スタックであって、空気入口は一方の側面の一端側に形成され、燃料入口は一方の端面に形成され、空気出口は他方の端面に形成され、燃料出口は他方の側面の他端側に形成された第1の燃料電池スタックと、
    平板型の燃料電池スタックであって、空気入口は一方の側面の一端側に形成され、燃料入口は一方の端面に形成され、空気出口は他方の端面に形成され、燃料出口は他方の側面の他端側に形成された第2の燃料電池スタックと、
    第1の燃料入口部を有する第1の燃料供給空間部と、第2の燃料入口部を有する第2の燃料供給空間部と、前記第1の燃料供給空間部と前記第2の燃料供給空間部との間の空間部とを有してなる第1のマニホールドと、
    第1の空気出口部を有する第1の空気排出空間部と、第2の空気出口部を有する第2の空気排出空間部と、空気入口部を有する前記第1の空気排出空間部と前記第2の空気排出空間部との間の空間部とを有してなる第2のマニホールドとを備えており、
    前記第1の燃料電池スタックと前記第2の燃料電池スタックとが、相互に間隔を有し、且つ、前記第1の燃料電池スタックの空気入口と前記第2の燃料電池スタックの空気入口とが対向するように配置された状態で前記第1の燃料電池スタック及び前記第2の燃料電池スタックの一方の表面側と他方の表面側とにそれぞれ設けられた第1の平板と第2の平板とによって連結され、前記第1の燃料電池スタックの側面と前記第2の燃料電池スタックの側面と前記第1の平板と前記第1の平板とで空気供給空間部が形成されており、
    前記第1のマニホールドは前記第1の燃料電池スタック及び前記第2の燃料電池スタックの一方の端面側に取り付けられて、前記第1の燃料供給空間部が前記第1の燃料電池スタックの燃料入口側に位置し、前記第2の燃料供給空間部が前記第2の燃料電池スタックの燃料入口側に位置し、前記第1の燃料供給空間部と前記第2の燃料供給空間部との間の空間部が前記空気供給空間部の一端部に位置しており、
    前記第2のマニホールドは前記第1の燃料電池スタック及び前記第2の燃料電池スタックの他方の端面側に取り付けられて、前記第1の空気排出空間部が前記第1の燃料電池スタックの空気出口側に位置し、前記第2の空気排出空間部が前記第2の燃料電池スタックの空気出口側に位置し、且つ、前記第1の空気排出空間部と前記第2の空気排出空間部との間の空間部が前記空気供給空間部の他端部に位置していることを特徴とする燃料電池装置。
  10. 請求項9に記載の燃料電池装置において、
    前記第1の燃料電池スタックと前記第2の燃料電池スタックは一方の表面側同士と他方の表面側同士とがそれぞれ同極であり、前記第1の平板と前記第2の平板は何れも導電体であって前記第1の燃料電池スタックと前記第2の燃料電池スタックとを電気的に並列接続していることを特徴する燃料電池装置。
  11. 請求項9に記載の燃料電池装置において、
    前記第1の燃料電池スタックと前記第2の燃料電池スタックは一方の表面側同士と他方の表面側同士とがそれぞれ異極であり、前記第1の平板と前記第2の平板は何れか一方が導電体、他方が絶縁体であって前記第1の燃料電池スタックと前記第2の燃料電池スタックとを電気的に直列接続していることを特徴する燃料電池装置。
  12. 請求項9,10又は11に記載の燃料電池装置において、
    前記第1の平板と前記第2の平板は前記第1の燃料電池スタックと前記第2の燃料電池スタックの一方の表面と他方の表面とを全面的に覆うものであることを特徴とする燃料電池装置。
  13. 請求項9,10又は11に記載の燃料電池装置において、
    前記第1の平板と前記第2の平板は前記第1の燃料電池スタックと前記第2の燃料電池スタックの一方の表面と他方の表面の縁部を覆う短冊状のものであり、前記第1の燃料電池スタックと前記第2の燃料電池スタックと前記第1の平板と前記第2の平板の外周に少なくとも1体の補強枠が嵌められていることを特徴とする燃料電池装置。
  14. 請求項9,10,11,12又は13に記載の燃料電池装置において、
    前記第1のマニホールドが下側、前記第2のマニホールドが上側となるように配置したことを特徴とする燃料電池装置。
  15. 請求項9,10,11,12又は13に記載の燃料電池装置において、
    前記第1のマニホールドが上側、前記第2のマニホールドが下側となるように配置したことを特徴とする燃料電池装置。
  16. 請求項9,10,11,12,13,14又は15に記載の燃料電池装置において、
    前記第1の燃料電池スタックと前記第2の燃料電池スタックは端面の長さよりも側面の長さのほうが長い直方体状であることを特徴とする燃料電池装置。
  17. 請求項1〜16の何れか1項に記載の燃料電池装置を筐体内に複数配設し、これらの燃料電池装置を、導電体を介して電気的に接続したことを特徴とする燃料電池モジュール。
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JP2014506721A (ja) * 2011-02-24 2014-03-17 韓国エネルギー技術研究院 平管型固体酸化物燃料電池および平管型固体酸化物水電解装置
US8673516B2 (en) 2009-11-25 2014-03-18 Hyundai Motor Company Surface pressure controlling device for fuel cell stack
JP2015164094A (ja) * 2014-02-03 2015-09-10 日本碍子株式会社 マニホールド、及び、燃料電池のスタック構造体、並びに、それらの製造方法

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