JP2004311279A - 燃料電池、セパレータ、燃料電池の製造方法及び酸化剤の供給方法 - Google Patents
燃料電池、セパレータ、燃料電池の製造方法及び酸化剤の供給方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004311279A JP2004311279A JP2003104992A JP2003104992A JP2004311279A JP 2004311279 A JP2004311279 A JP 2004311279A JP 2003104992 A JP2003104992 A JP 2003104992A JP 2003104992 A JP2003104992 A JP 2003104992A JP 2004311279 A JP2004311279 A JP 2004311279A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- separator
- fuel cell
- power generator
- oxidant
- power generation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P70/00—Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
- Y02P70/50—Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product
Landscapes
- Fuel Cell (AREA)
Abstract
【解決手段】発電部70の側面に開口する開口部76a〜76hと、発電部70の他の側面に開口して開口部76a〜76hとそれぞれ対をなす開口部と、これら開口部を繋ぐように各セパレータに形成される溝部とからなる空気の流路の高さ寸法の違いによって各流路の断面積が異なり、この断面積の違いにより異なる空気の流量に応じて各発電セルからの放熱量を調節して、発電部70の全体の温度を均一とする。
【選択図】図6
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料電池、セパレータ、燃料電池の製造方法及び酸化剤の供給方法に関する。さらに詳しくは、発電体とセパレータとが積層されたスタック構造を有する燃料電池において、発電体とセパレータとが積層される積層方向に関して燃料電池の温度分布を略均一にすることができる燃料電池、セパレータ、燃料電池の製造方法及び酸化剤の供給方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
燃料電池は、例えば水素ガスの如き燃料ガスと空気に含まれる酸素ガスの如き酸化剤ガスを電気化学的に反応させることにより発電を行う発電素子である。燃料電池は、発電により生成される生成物が水であることから環境を汚染することがない発電素子として近年注目されている。
【0003】
また、燃料電池は発電セルを複数結合させることにより、出力される電力量を高めることが可能である。例えば固体高分子電解質膜の両面に電極を形成してなる接合体を発電体とし、発電体をセパレータで挟みこんで発電セルを形成して、これら発電セルが積層されたスタック構造を有する燃料電池も開発されている。
【0004】
このような燃料電池は水素と酸素の化学反応によって発電を行うため、化学反応による損失分や発電セルを構成する材料の電気抵抗などによって発熱し発電セルの温度が上昇する。発電セルの温度上昇は、燃料電池を安定して動作させるためには好ましくなく、例えば固体高分子電解質膜と固体高分子電解質膜を挟む電極とから構成される発電体を有する固体高分子型燃料電池においては、固体高分子電解質膜に含まれる水分量が温度上昇と共に減少し、ドライアップと呼ばれる不具合を招く場合がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したスタック構造を有する燃料電池においては、複数の発電セルにより同時に発電を行うことから燃料電池の発熱量も大きく、さらに発電セルが積層されていることにより放熱される割合が燃料電池の各部で異なる。したがって、燃料電池の各部に温度差が生じることになり、各発電セルが駆動される際の温度条件がそれぞれの発電セルで異なる。特に、発電体とセパレータとが積層される積層方向に関して温度を均一に維持することが難しく、燃料電池の略中央付近に配設される発電セルの温度が他の発電セルに比べて高くなる傾向にある。このように他の発電セルより温度が高い発電セルは不具合を生じ易く、各発電セルが直列接続されてなる燃料電池全体の不具合に繋がる。
【0006】
また、スタック構造を有する燃料電池を構成する発電セルの温度にばらつきが生じた場合には各発電セルの駆動状態にばらつきが生じ、さらに発電セルの駆動状態のばらつきにより温度のばらつきが生じるという解決困難な問題が生じることになる。
【0007】
さらに、燃料電池の温度上昇を低減するためには、発電セルを構成するセパレータに放熱フィンを設けて各発電セルで発生した熱を放熱する技術も考案されているが、特にセパレータと発電体とが積層される積層方向に関して燃料電池を均一な温度に維持するように発熱量と放熱量とのバランスを保つことは困難である。したがって、燃料電池が発電を行う際に各発電セルに温度差が生じ、特定の発電セルにおいてドライアップの如き不具合が生じることもあり、燃料電池の信頼性の低下にも繋がる。
【0008】
よって、本発明はかかる実情を鑑み、スタック構造を有する燃料電池の温度を均一にすることにより安定した状態で発電を行うことができる燃料電池、セパレータ、燃料電池の製造方法及び酸化剤の供給方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる燃料電池は、発電体にセパレータを介して他の発電体を積層してなる燃料電池であって、セパレータは発電体に酸化剤を供給するための酸化剤供給路を有し、発電体とセパレータの積層方向におけるセパレータの位置に応じて酸化剤供給路の断面積が異なることを特徴とする。本発明にかかる燃料電池によれば、発電体とセパレータとが積層される積層方向に関して、セパレータが有する酸化剤供給路の断面積が異なることにより各酸化剤供給路に流れる酸化剤の流量が異なる。各セパレータ中で流れる酸化剤の流量が異なることにより、酸化剤を介して燃料電池から排熱される熱量を燃料電池の各部で調節することが可能であり、燃料電池の各部における温度に殆ど差が生じないように燃料電池の全体の温度を均一に維持することができる。
【0010】
このような燃料電池においては、酸化剤供給路の断面積は、燃料電池の温度が均一となるように設定されることを特徴とする。燃料電池を構成する発電セルに安定した発電を行わせることができ、信頼性が向上した燃料電池を提供することが可能となる。
【0011】
本発明にかかる燃料電池においては、酸化剤供給路は、セパレータの一の側面から他の側面に亘って略直線状に形成されて一の側面と他の側面にそれぞれ開口することを特徴とする。このような燃料電池によれば、燃料電池の側面から酸化剤供給路を介して酸化剤が供給されて、排出される。したがって、燃料電池によって発電が行われる際に酸化剤を介して燃料電池の外部に排熱することが可能となる。
【0012】
本発明にかかる燃料電池においては、酸化剤供給路の断面積は、酸化剤供給路を有するセパレータに対して燃料電池の外側に位置するセパレータが有する酸化剤供給路の断面積に比べて大きいことを特徴とする。このような酸化剤供給路によれば、燃料電池において発電が行われる際に、放熱が行われ難い中央付近に配設されたセパレータからの放熱量を燃料電池の外側に配設されたセパレータからの放熱量に比べて大きくすることができ、温度が上昇し易い中央付近の温度の上昇を抑制すると共に、燃料電池の各部の温度が略一定になるように放熱量を調節することができる。
【0013】
このような燃料電池においては、酸化剤供給路の断面の幅寸法は、燃料電池を構成する各セパレータで互いに略等しく、断面の高さ寸法は、酸化剤供給路を有するセパレータに対して燃料電池の外側に配設されるセパレータが有する酸化剤供給路の断面の高さ寸法に比べて大きいことを特徴とする。このような酸化剤供給路によれば、セパレータが発電体に接する接触面積を各セパレータで略一定にすることにより各発電セルとセパレータとの接触面積を均一とすることができ、さらに発電体とセパレータとの接触領域における電気抵抗を略一定することにより燃料電池に電流が流れる際の発熱ばらつきを低減することができる。さらにまた、燃料電池の中央付近に配設されるセパレータほど酸化剤供給路の断面積を大きくすることにより酸化剤の流量を増大させ、燃料電池の中央付近に配設されて温度が上昇し易い発電セルからの放熱量を増大させることが可能となる。
【0014】
本発明にかかる燃料電池においては、セパレータの厚み寸法は、セパレータに対して燃料電池の外側に位置するセパレータの厚み寸法に比べて厚いことを特徴とする。このような燃料電池によれば、燃料電池の内側に配設されたセパレータほど伝熱面積を大きくすることができ、熱が放熱され難い燃料電池の中央付近からの放熱量を大きくすることが可能となる。したがって、燃料電池の各部における温度のばらつきを低減することができ、燃料電池全体の温度を均一にすることが可能となる。
【0015】
本発明にかかる燃料電池は、発電体にセパレータを介して他の発電体を積層してなる燃料電池であって、発電体とセパレータの積層方向におけるセパレータの位置に応じて酸化剤供給路の断面積が異なると共に、各セパレータにはそれぞれ酸化剤供給手段が設けられ、酸化剤供給手段は、酸化剤の流量をセパレータ毎にそれぞれ調整して供給することを特徴とする。このような燃料電池によれば、発電体に供給されて、排出される酸化剤の流量を酸化剤供給路の断面積に応じて調節することができるだけでなく、各セパレータに配設された酸化剤供給手段により流量を個別に調整して、酸化剤を介して放熱される熱量を調節することができる。このような酸化剤供給手段によれば、酸化剤供給路の断面積の違いによる燃料電池の温度の調整に比べて、精度良く温度の調整を行うことが可能となり、さらに燃料電池の温度を均一にすることができる。
【0016】
本発明にかかるセパレータは、発電体と他の発電体との間に挟まれるように積層されて燃料電池を構成するセパレータであって、発電体と接するセパレータ本体を備え、セパレータ本体は、発電体に酸化剤を供給すると共にセパレータ本体が燃料電池に配設される位置に合わせて所定の断面積を有するように形成された酸化剤供給路を備えることを特徴とする。このようなセパレータにより燃料電池を構成することにより、燃料電池の各部における温度のばらつきを低減することができ、燃料電池の全体の温度を均一に維持した状態で発電を行うことができる。
【0017】
本発明にかかる燃料電池の製造方法は、発電体と、発電体と他の発電体とを電気的に導通させるセパレータとを積層して燃料電池を組み上げる燃料電池の製造方法にあって、燃料電池に配設されるセパレータの位置に応じた所定の断面積を有して発電体に酸化剤を供給する酸化剤供給路をセパレータに形成し、セパレータが燃料電池の所定の位置に配設されるように燃料電池を組み上げることを特徴とする。このような燃料電池の製造方法によれば、発電の際に温度ばらつきが殆ど生じることがない燃料電池を製造することが可能であり、十分な信頼性を有する燃料電池を提供することができる。
【0018】
本発明にかかる酸化剤の供給方法は、発電体と、前記発電体と他の発電体とを電気的に導通させるセパレータとを積層してなる燃料電池に酸化剤を供給する酸化剤の供給方法であって、セパレータが配設される位置に応じた所定の断面積を有する酸化剤供給路をセパレータに設け、燃料電池に酸化剤を供給する際に、所定の断面積に応じた流量で各酸化剤供給路に酸化剤を流動させることを特徴とする。本発明にかかる酸化剤の供給方法によれば、酸化剤の流量に応じて各セパレータから放熱される熱量を調整することができ、燃料電池本体の温度を均一にしながら発電を行うことが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかる燃料電池、セパレータ、燃料電池の製造方法及び酸化剤の供給方法について図面を参照しながら説明する。
【0020】
図1は、本発明にかかる燃料電池の一例を示す分解斜視図である。燃料電池10は、燃料電池本体とされる発電部70と、発電部70に発電を行わせるための各種機器として筐体20、制御基板30、空気供給ファン51,52,53、水素パージバルブ54、レギュレータ55及び手動バルブ56とを基台57に搭載した燃料電池とされる。発電部70に空気を供給する空気供給ファン51,52,53は発電部70の側面に沿って隣り合うように配設されるとともに、水素パージバルブ54、レギュレータ55及び手動バルブ56が発電部70の端面に沿って隣り合うように配設されている。燃料電池10は、燃料としての水素ガスを吸蔵させた水素吸蔵カートリッジ60から手動バルブ56によって開かれた流路を介して燃料ガスとされる水素ガスを受け取り、発電を行う。また、レギュレータ55は、水素吸蔵カートリッジ60から供給される水素ガスの圧力を調整し、水素ガスを所要の圧力で発電部70に供給する。水素パージバルブ54は、水素ガスが流動される流路に水分が蓄積された場合に水素ガスをパージして水分を排出し、流路を確保する。なお、本発明にかかる燃料電池は、発電部70の如き燃料電池本体に特徴を有することから、発電部70について例を示しながらさらに詳細に後述する。
【0021】
図1及び図2に示すように、筐体20は略直方体形状の外形とされ、燃料電池10に搭載される各種機器を覆うように内部が空洞とされると共に底面が開放されている。筐体20は排気口21,22,23、吸気口24を備え、筐体20の上面の端部は排気口21,22,23が形成された側面に向かう傾斜面とされる。図2(a)に示すように、排気口21,22,23は筐体20の側面において隣り合うように形成され、発電部70によって発電が行われた後の空気の吐き出し口とされる。排気口21,22,23は、筐体20の側面に略矩形状に開口し、上下方向に複数形成されている。また、排気口21,22,23は筐体20の側面の中央から上方向及び下方向に沿って順次長手方向の寸法が短くなるように形成されている。
【0022】
さらに、図2(b)に示すように、吸気口24は、筐体20の排気口21、22,23と対面するように筐体20の側面に形成され、燃料電池10に空気を取り込む取り込み口とされる。また、吸気口24は、筐体20の側面に略矩形状に開口し、上下方向に複数形成されている。
【0023】
また、図1、図2(c)及び(d)に示すように、筐体20の端面には燃料電池10と外部との間で各種信号を送受信するための配線が通される接続孔26が形成されている。さらに、筐体20の他の端面にも所要の接続孔28を形成することもできる。
【0024】
図1に示すように、制御基板30には燃料電池10を構成する各種機器を制御するための制御回路が形成され、制御基板30は発電部70の上側に配設される。制御基板30が搭載する制御回路については図中において詳細に示さないが、制御基板30は、例えば空気供給ファン51,52,53を駆動させる際の制御回路、或いは水素パージバルブ54の開閉動作の制御回路、発電部70により出力された電圧を昇圧するDC/DCコンバータの如き電圧変換回路、さらに燃料電池10に温度センサ及び湿度センサが配設されている場合にはこれらセンサにて検知された温度や湿度などの各種環境条件に基づいて各種機器を制御する制御回路を搭載することもできる。また、制御基板30は燃料電池10の内部に配設されるが、燃料電池10の外部に配設されていても良く、例えば、燃料電池10から駆動用の電力が提供される各種電子機器に制御基板30を搭載することもできる。
【0025】
次に、発電部70について、図3乃至図6を参照しながら説明する。図3は、発電部70の概観を示す斜視図であり、図4は発電部70の一部を示す分解斜視図、図5は発電部70を構成するセパレータの基本的な構造を示す平面図、図6は発電部70を側面側からみた側面図である。
【0026】
図3に示すように、発電部70は、セパレータ71a,71b,71c,71d,71e,71f,71g,71h,71i及び発電体72が積層された構成を有しており、9枚のセパレータ71a〜71iの間にそれぞれ発電体72が挟みこまれて発電を行う発電セルが8個直列に接続されている。また、発電部70は略直方体とされる外形を有し、発電部70の上側及び下側にはそれぞれ板状部材73,74が配設されている。発電部70の上半分を構成するセパレータ71a〜71dは、積層方向に関して発電部70の中央から上側に向かってセパレータ71d,71c,71b,71aの順にそれぞれ発電体72を挟み込むように積層されている。発電部70の下半分は、積層方向に関して中央から下側に向かってセパレータ71e,71f,71g,71h,71iの順で各セパレータがそれぞれ発電体72を挟み込むようにして構成されている。なお、最も下側に配設されるセパレータ71iは、セパレータ71iの上面に配設される発電体72に燃料ガスを供給するためのセパレータであり、発電体72の空気極に酸素を供給するための溝部及び溝部がセパレータの側面に開口する開口部は形成されていない。
【0027】
発電部70においては、最も下側に配設されるセパレータ71iを除いて、発電部70の上半分を構成するセパレータ71a〜71dと下半分を構成するセパレータ71e〜71hとは、それぞれ積層方向に関して燃料電池本体の中央から上側及び中央から下側のそれぞれに向かって順に同様の厚み寸法を有するセパレータとされる。例えば、セパレータ71d及びセパレータ71eが同じ厚み寸法を有するセパレータとされ、同様にセパレータ71c及びセパレータ71f、セパレータ71b及びセパレータ71g、セパレータ71a及びセパレータ71hの各セパレータの組み合わせが、それぞれ同じ厚み寸法のセパレータの組み合わせとされる。なお、発電部70において、セパレータ71a〜71dと発電体72で構成される上半分と、セパレータ71e〜71hと発電体72で構成される下半分とは同様の構成とされていることから、発電部70の上半分について詳細に説明する。
【0028】
発電部70の側面75には、セパレータ71a,71b,71c,71dの側面に複数形成された開口部76a,76b,76c,76dが臨む。発電部70の側面75に対して反対側に位置する側面にも開口部76a,76b,76c,76dと対をなす開口部が形成されている。開口部76a,76b,76c,76dはセパレータ71a,71b,71c,71dに形成された溝部が発電部70の側面75に開口する開口部であり、開口部76a,76b,76c,76dと対をなして発電部70の反対側の側面に臨む開口部もセパレータ71a,71b,71c,71dに形成された溝部の開口部である。このような溝部は、発電部70の内部に空気を流動させるための流路とされ、これら溝部には開口部76a,76b,76c,76dが臨む側面75に沿って配設された空気供給ファン51,52、53によって空気が流動される。
【0029】
図4に示すように、固体高分子電解質膜72bの上側に配設される電極72cは、セパレータ71b,71cからそれぞれ空気が供給される空気極とされる。また、発電部70を構成する発電セルは、2枚のセパレータとセパレータに挟み込まれる発電体によって形成され、例えば、図4に示すように、セパレータ71d,71c及び発電体72により1つの発電セル90aを構成し、セパレータ71c,71b及び発電体72により別の発電セル90bを1つ構成する。また、発電体72は、発電体とセパレータとを積層した際にセパレータ71d,71c,71bと発電体72との間を封止する封止部材72aを備えている。このようにして構成される発電セルが直列接続されることにより発電部70が構成されている。なお、図4には発電部70の一部のみを示しているが、発電部70を構成する他のセパレータ及び発電体も同様にして発電セルを構成している。
【0030】
セパレータ71d,71cに形成された溝部83d,83cは、燃料ガスとされる水素ガスをセパレータ71d,71cから発電体72にそれぞれ供給するための流路とされる。また、セパレータ71bの上面に形成された溝部83bもセパレータ71bの上面と接するように配設される発電体に燃料を供給する。溝部83d,83c,83bは、発電反応の効率を高めるためにセパレータ71d,71c,71bの表面内を蛇行するように形成されており、水素ガスを発電体の燃料極全体に供給する。供給孔82は、他のセパレータに形成された供給孔と接続されて供給路を形成し、発電部70の外部に設けられた水素吸蔵カートリッジ60の如き水素ガス貯蔵部から溝部83d,83c,83bに水素ガスを供給する。また、排出孔81は、他のセパレータに形成された排出孔と接続されて排出路を形成し、発電に使用された水素ガスを装置外部に排出する。
【0031】
続いて、図5を参照しながら発電部70を構成するセパレータ71a〜71hの基本的な構造について詳細に説明する。図5(a)に示すように、セパレータ93が発電体と接する表面、すなわち発電体の空気極に接する面には、セパレータ93の長手方向Lに沿って溝部99が複数形成されている。溝部99は、セパレータ93の幅方向Wに沿って略直線状に延在されてセパレータ93の両方の側面に開口する開口部100,101を有する。セパレータ93は、溝部99が形成された表面で発電体の空気極と接するように発電部70に配設され、開口部100,101を介して溝部99に空気が流動されることにより、発電体の空気極の略面内全体に酸素が供給されて発電が行われる。開口部100,101はセパレータ93と発電体とを積層した際に発電部70の側面に開口し、発電部70の側面側から空気が供給され、或いは吸い出されることにより溝部99に空気が流動される。
【0032】
さらに、図5(a)に示すように、一枚のセパレータ93に形成された溝部99の幅寸法W1は互いに略等しく、さらに溝部99がセパレータ93の側面に開口した開口部100,101の幅寸法W2も互いに略等しい。溝部99の高さ寸法、すなわち溝部99の図中紙面に対して奥行き方向に沿った深さ寸法も一枚のセパレータ93に形成された各溝部99については互いに略等しい。したがって、セパレータ93の長手方向Lに沿った平面によってセパレータ93を切断した場合、一枚のセパレータ93に形成された溝部99の断面積は互いに略等しい。また、溝部99と同様に略矩形状を有する開口部100,101の断面積も、一枚のセパレータ93においては互いに略等しい。このように、一枚のセパレータ93においては基本的に溝部99及び開口部100,101がそれぞれ互いに断面積が略等しくなるように形成されるが、発電部70に配設されるセパレータ93の位置に応じて溝部99及び開口部100,101はセパレータ毎に異なる断面積を有するように形成される。発電部70においてセパレータ93が積層された位置に応じて溝部99及び開口部100,101の断面積をセパレータ毎に変えることにより、各セパレータ間で比較した場合に溝部を流動する空気の流量が異なることとなり、この空気の流量の違いによって各発電セルから外部に放熱される放熱量が調整されることになる。
【0033】
また、セパレータ93のように、開口部100,101の幅寸法W2を溝部99の幅寸法W1に比べて大きくすることにより、溝部99が側面に開口する開口部100,101をテーパ形状に形成して溝部99に外部から空気を取り込む際の空気の流動を阻害する抵抗を低減することもできる。さらにまた、開口部100,101の高さ寸法を溝部99の高さ寸法より大きめに形成することもできる。また、開口部100,101を溝部99に比べて幅広とした場合でも、一枚のセパレータ93に形成される開口部100,101は互いに幅寸法及び高さ寸法が等しくなるように形成される。また、後述するように、セパレータ93の端部には水素ガスを溝部98に供給するための燃料供給孔96aと、水素ガスを排出するための燃料排出孔97aが形成されている。
【0034】
図5(b)に示すように、溝部99が形成されたセパレータ93の裏面側には、発電体に燃料を供給するための溝部98が形成されている。セパレータ93は、空気が流動される溝部99が接する発電体とは別の発電体と溝部98が形成された表面で接して別の発電セルを構成する。溝部98は、例えば水素ガスの如き燃料ガスを発電体に供給する溝部であり、発電体の燃料極と接する。本例では発電体の燃料極の略面内全体に燃料を供給することができるようにセパレータ93の表面内で蛇行した形状とされる。溝部98の一方の端部には燃料供給孔96aの裏面側とされる燃料供給孔96bが臨み、溝部98に燃料を供給するための燃料供給孔とされる。また、他方の端部には、燃料排出孔97aの裏面側とされる燃料排出孔97bが臨み、溝部98から発電後の燃料及び発電によって発生した生成物を排出する。これら燃料供給孔96b及び燃料排出孔97bは発電部70を組み上げた際に他のセパレータに形成された燃料供給孔及び燃料排出孔と接続されて燃料供給路及び燃料排出路を形成する。これら燃料供給路及び燃料排出路は、各セパレータに形成された燃料を供給するための溝部にそれぞれ燃料を一括して供給し、排出して、各発電セルに発電を行わせる。
【0035】
続いて、図6を参照しながら発電部70についてさらに詳細に説明する。発電部70は、9枚のセパレータと、セパレータによって挟まれた8枚の発電体72により構成されて、8つの発電体が直列接続されている。発電部70を構成する各セパレータ71a〜71iは、図5を参照しながら説明したセパレータ93と基本的に同様の構造を有しているが、酸化剤としての酸素を含む空気を発電体に供給して排出するための溝部の断面積が、セパレータが配設される位置に応じて異なっている。また、空気が流動される溝部がセパレータの側面に開口してなる開口部76a〜76hも溝部と同様にセパレータが配設される位置に応じて断面積が異なるように形成されている。セパレータ71a〜71hと発電体72とが積層される積層方向、すなわち発電部70の高さ方向について、発電部70の略中央に配設されるセパレータ71dに形成される開口部76dの幅寸法と、発電体72を介してセパレータ71dの上側に配設されるセパレータ71cに形成された開口部76cの幅寸法とは略等しく幅寸法W3とされる。同様に、開口部76a〜76hの幅寸法も開口部76d,76cの幅寸法W3と等しく、開口部76a〜76hの幅寸法はセパレータが配設される位置に関係なく互いに略等しい。さらに、これら開口部と繋がるように各セパレータに形成された溝部の幅寸法もセパレータが配設される位置に関わらず互いに等しい。
【0036】
発電部70の中央に配設されたセパレータが有する開口部の高さ寸法に比べて発電部70の外側に配設されたセパレータが有する開口部の高さ寸法は小さい。具体的には、セパレータ71dに形成された開口部76dの高さ寸法h1に比べてセパレータ71dの外側に配設されるセパレータ71cに形成された開口部76cの高さ寸法h2は小さく、さらにセパレータ71bに形成された開口部76bの高さ寸法h3は開口部76cの高さ寸法h2よりさらに小さい。すなわち、発電部70の外側に配設されるセパレータに形成された開口部ほど断面積が小さい。
【0037】
また、セパレータ71a〜71hに形成され、空気を発電体に供給して排出するための溝部も、それぞれのセパレータに形成された開口部76a〜76hと同様に発電部70の外側に配設されるセパレータほど高さ寸法が小さくなるように形成される。このように、上述した積層方向に関して発電部70の中央に配設されるセパレータに形成された開口部及び溝部の高さ寸法に比べて、発電部70の外側に配設されるセパレータに形成された開口部及び溝部の高さ寸法が小さくなるように各セパレータに溝部及び開口部が形成されている。
【0038】
開口部76a〜76h及びこれら開口部と繋がって各セパレータの幅方向、すなわち図6における紙面に対する奥行き方向に延在される溝部は、発電体72に酸化剤としての酸素を含む空気を供給して、排出するための酸化剤供給路とされるが、上述したように開口部76a〜76h及びこれら開口部に繋がる溝部の高さ寸法の違いによって各溝部及び各開口部の断面積が異なり、セパレータが配設される位置に応じて開口部から取り込まれて溝部に流動される空気の流量が各セパレータで異なる。本例の発電部70においては、積層方向について略中央部に配設されるセパレータ71dに形成された溝部に流動される空気の流量に比べて、発電部70の外側に配設されるセパレータ71cに形成された溝部に流動される空気の流量が少ない。よって、発電部70の略中央に配設される発電セルほど流動する空気の流量に応じて放熱量が高められる。
【0039】
このように、発電部70に配設されるセパレータの位置に応じて空気を流動させる開口部76a〜76d及び溝部の断面積が異なることにより、発電部70が有する開口部の全てに対して一括して空気を供給して排出する場合でも、各セパレータに形成された溝部に流動される空気の流量に差が生じ、各セパレータから放熱される熱量がそれぞれ調整された状態で発電を行うことができる。特に、本例にかかる発電部70では、発電部70の中央付近に位置する発電セルの温度上昇が他の発電セルに比べて大きくなる傾向にある。このような温度上昇が他の発電セルより大きい場合には、セパレータと発電体とが積層される積層方向に沿って放熱が効率良く行われない発電セルに対して他の発電セルより空気の供給量を増やし、空気を介した放熱量を増大させることにより温度上昇を抑制することができる。
【0040】
さらに、発電部70の外側に配設されるセパレータほど溝部及び開口部の断面積が小さいことにより、溝部に供給される空気が溝部及び開口部の断面積に応じて低減され、各溝部に流動される空気量に応じて放熱量を小さくすることができる。つまり、温度上昇が他のセパレータに比べて大きいセパレータほど放熱量を増大させて、発電部70の各部の温度をほぼ均一に維持することが可能となる。したがって、発電を行う際に各発電セルによる発電反応が略均一に行われることになり、温度差によって特定の発電セルに不具合が生じることを低減することができ、信頼性が向上された燃料電池本体を搭載した燃料電池を提供することができる。
【0041】
また、図6に示すように空気を発電体72に供給して、排出する開口部の幅寸法W3及びこれらに繋がる溝部の幅寸法が、発電部70を構成するセパレータ71a〜71hで互いに略等しいことにより、セパレータ71a〜71hが実質的に発電体と接する接触面積が各発電セルにおいてほぼ等しくなる。よって、発電体72がセパレータ71a〜71hによって挟み込まれてなる発電セルが直列に直列接続されている発電部70においては、発電体72とセパレータ71a〜71dとの接触部における電気抵抗のばらつきが殆どなく、発電によって電力を発電部70から取り出す際に発電部70中を積層方向に沿って流れる電流と、セパレータ71a〜71h及び発電体72との接触面における電気抵抗とにより生じる発熱量のばらつきを低減することができる。すなわち、各発電セルの温度ばらつきの原因の一つとされるセパレータ71a〜71h及び発電体72との接触面における電気抵抗とにより生じる発熱量のばらつきを低減することにより、発電部70の全体を均一な温度とすることも可能となる。
【0042】
さらにまた、本例にかかる発電部70においては、発電部70の略中央に配設されるセパレータ71dの厚み寸法t1は、セパレータの外側に配設されるセパレータ71cの厚み寸法t2に比べて大きく、さらにセパレータ71cの厚み寸法t2はセパレータ71bの厚み寸法t3に比べて大きい。すなわち、セパレータが積層される積層方向に関して、発電部70の中央から外側に配設されるセパレータほど厚みが薄いセパレータを用いることができる。これにより、各セパレータが延在する方向に沿った伝熱量が各セパレータで調整されて発電部70の温度を均一に維持することができる。なお、各セパレータの厚み寸法を互いに等しくしても良く、この場合でも発電部70の温度を均一に維持することができる。
【0043】
また、セパレータ71a〜71hに対して供給される空気の流量を、セパレータ毎に個別に調整しながら供給することもできる。図7は、図5に示したセパレータの開口部100に酸化剤供給手段としてのファンが配設された状態を示す図であり、溝部99が延在される方向に沿ってセパレータ93を切断した際の断面図である。ファン103は、支持部108によって溝部99の底面に支持されて開口部100に臨み、溝部99に個別に空気を供給する。ファン103は、溝部99に収納されて空気の流動を妨げないサイズを有し、且つ十分な空気を溝部99に供給可能な出力を備える機構を備えるものであれば如何なるものでもよく、例えば圧電セラミクスを振動させることによりフィンを駆動させる圧電フィンを用いることができる。圧電フィンは小型で十分な出力を有することから本例の如き発電部70を構成するセパレータには好適な酸化剤供給手段とされる。
【0044】
よって、セパレータ71a〜71hに個別に酸化剤供給手段を配設して酸化剤の供給量を調整することができる。これにより、酸化剤供給手段をセパレータに配設しない場合に比べて、空気の流量を個別に調整することができ、燃料電池本体の全体の温度をさらに均一に維持しながら発電を行うことができる。
【0045】
また、図3乃至図6を参照しながら説明した発電部70を製造する際には、燃料電池本体に配設される位置に合わせて断面積が所定の大きさとなるように開口部及び溝部が形成されたセパレータを積層して燃料電池本体を組み上げればよい。セパレータを積層する際には発電体をセパレータにより挟み込んで発電セルを構成し、これら発電セルが直列接続させて一組の燃料電池本体を構成する。
【0046】
さらに、発電部70を組み上げる際に、発電部70に配設される位置に応じてセパレータ71a〜71hに開口部及び溝部を設け、これら開口部及び溝部の断面積に応じて空気の流量を調節しながら供給することにより、発電部70の温度を均一となるように維持し、安定した発電を行うことができる。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明にかかる燃料電池によれば、発電セルを構成するセパレータに流れる空気の流量を各セパレータに形成される溝部及び開口部の断面積を変えることにより調整することができる。これら溝部及び開口部はセパレータが配設される位置に応じて断面積が異なっており、発電を行う際に放熱されにくい発電部の中央に配設されるセパレータほど溝部及び開口部の断面積が大きくなるように形成されている。よって、セパレータに形成された溝部及び開口部を流れる空気の流量が、セパレータが配設される位置に応じて調整されることになる。すなわち、放熱されにくい位置に配設されるセパレータに形成される溝部及び開口部の断面積を他のセパレータに形成される溝部及び開口部より大きめにすることにより、放熱量を他のセパレータより高めることができ、発電部の全体の温度を略均一にすることができる。このように発電部の温度を均一に維持しながら発電を行うことにより、特定の発電セルに他の発電セルより大きな負荷をかけることなく、発電部を構成する発電セル全体に略均一な状態で発電を行わせることができる。
【0048】
また、本発明にかかるセパレータによれば、空気をセパレータ中で流動させて発電体に供給して排出するための開口部及び溝部を所定のサイズとなるように形成したセパレータを、スタック構造を有する発電部の所定の位置に配設することにより簡単に各発電セルからの放熱量を調整することができ、発電時の温度を燃料電池の全体で略均一にすることができる。
【0049】
また、本発明にかかる燃料電池の製造方法によれば、上述したセパレータを組み上げるだけで燃料電池本体とされる発電部の温度が略均一とされる燃料電池を簡単に製造することができ、複雑な温度制御及び装置構造を必要とすることなく信頼性の高い燃料電池を提供することができる。
【0050】
さらに、本発明にかかる酸化剤の供給方法によれば、各セパレータに設けられた開口部及び溝部の断面積に応じて空気の流量を調節しながら供給することにより、発電部の温度を均一となるように維持し、安定した発電を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる燃料電池の一例を示す分解斜視図である。
【図2】同燃料電池を構成する筐体の構造を示す構造図であって、(a)は側面図、(b)は他の側面を示す側面図、(c)は端面図、(d)は他の端面を示す端面図である。
【図3】発電部の一例を示す斜視図である。
【図4】発電部の一部の構成を示す分解斜視図である。
【図5】発電部を構成するセパレータの基本的な構造を示す平面図である。
【図6】発電部を側面側から見た側面図である。
【図7】発電部を構成するセパレータに圧電フィンを配設した状態を示す断面図である。
【符号の説明】
10 燃料電池、20 筐体、21,22,23 排気口、24 吸気口、30 制御基板、51,52,53 空気供給ファン、54 水素パージバルブ、55 レギュレータ、56 手動バルブ、57 基台、60 水素吸蔵カートリッジ、70 発電部、71a,71b,71c,71d,71e,71f,71g,71h,71iセパレータ、72b 固体高分子電解質膜、72c 電極、72 発電体、76a,76b,76c,76d,76e,76f,76g,76h 開口部、83b,83c,83d 溝部、90a,90b 発電セル、93 セパレータ、98 溝部、99 溝部、100,101 開口部、103 圧電フィン、108 支持部
Claims (10)
- 発電体にセパレータを介して他の発電体を積層してなる燃料電池であって、
前記セパレータは前記発電体に酸化剤を供給するための酸化剤供給路を有し、前記発電体と前記セパレータの積層方向における前記セパレータの位置に応じて前記酸化剤供給路の断面積が異なる燃料電池。 - 前記酸化剤供給路の断面積は、当該燃料電池の温度が均一となるように設定される請求項1記載の燃料電池。
- 前記酸化剤供給路は、前記セパレータの一の側面から他の側面に亘って略直線状に形成されて前記一の側面と前記他の側面にそれぞれ開口する請求項1記載の燃料電池。
- 前記酸化剤供給路の断面積は、前記酸化剤供給路を有するセパレータに対して前記燃料電池の外側に位置するセパレータが有する酸化剤供給路の断面積に比べて大きい請求項1記載の燃料電池。
- 前記酸化剤供給路の断面の幅寸法は、前記燃料電池を構成する各セパレータで互いに略等しく、
前記断面の高さ寸法は、当該酸化剤供給路を有するセパレータに対して前記燃料電池の外側に配設されるセパレータが有する酸化剤供給路の断面の高さ寸法に比べて大きい請求項4記載の燃料電池。 - 前記セパレータの厚み寸法は、前記セパレータに対して前記燃料電池の外側に位置するセパレータの厚み寸法に比べて厚い請求項1記載の燃料電池。
- 発電体にセパレータを介して他の発電体を積層してなる燃料電池であって、
前記発電体と前記セパレータの積層方向における前記セパレータの位置に応じて前記酸化剤供給路の断面積が異なると共に、各セパレータにはそれぞれ酸化剤供給手段が設けられ、
前記酸化剤供給手段は、酸化剤の流量をセパレータ毎にそれぞれ調整して供給する燃料電池。 - 発電体と他の発電体との間に挟まれるように積層されて燃料電池を構成するセパレータであって、
前記発電体と接するセパレータ本体を備え、
前記セパレータ本体は、前記発電体に酸化剤を供給すると共に前記セパレータ本体が前記燃料電池に配設される位置に合わせて所定の断面積を有するように形成された酸化剤供給路を備えるセパレータ。 - 発電体と、前記発電体と他の発電体とを電気的に導通させるセパレータとを積層して燃料電池を組み上げる燃料電池の製造方法にあって、
前記燃料電池に配設される前記セパレータの位置に応じた所定の断面積を有して前記発電体に酸化剤を供給する酸化剤供給路を前記セパレータに形成し、
前記セパレータが前記燃料電池の所定の位置に配設されるように前記燃料電池を組み上げる燃料電池の製造方法。 - 発電体と、前記発電体と他の発電体とを電気的に導通させるセパレータとを積層してなる燃料電池に酸化剤を供給する酸化剤の供給方法であって、
前記セパレータが配設される位置に応じた所定の断面積を有する酸化剤供給路を前記セパレータに設け、
前記燃料電池に前記酸化剤を供給する際に、前記所定の断面積に応じた流量で各酸化剤供給路に前記酸化剤を流動させる酸化剤の供給方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003104992A JP4645007B2 (ja) | 2003-04-09 | 2003-04-09 | 燃料電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003104992A JP4645007B2 (ja) | 2003-04-09 | 2003-04-09 | 燃料電池 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004311279A true JP2004311279A (ja) | 2004-11-04 |
JP4645007B2 JP4645007B2 (ja) | 2011-03-09 |
Family
ID=33467630
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003104992A Expired - Fee Related JP4645007B2 (ja) | 2003-04-09 | 2003-04-09 | 燃料電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4645007B2 (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006075647A1 (ja) * | 2005-01-14 | 2006-07-20 | Mitsubishi Materials Corporation | 固体酸化物形燃料電池 |
JP2006210351A (ja) * | 2005-01-28 | 2006-08-10 | Samsung Sdi Co Ltd | 燃料電池用スタックおよび燃料電池システム |
JP2007214097A (ja) * | 2006-02-13 | 2007-08-23 | Canon Inc | 燃料電池スタック |
WO2008020545A1 (fr) * | 2006-07-26 | 2008-02-21 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Batterie à combustible |
JP2009094059A (ja) * | 2007-09-21 | 2009-04-30 | Nishihara Koki:Kk | 高分子型燃料電池 |
US7695848B2 (en) | 2008-03-11 | 2010-04-13 | Canon Kabushiki Kaisha | Fuel cell stack |
US8071250B2 (en) | 2008-02-18 | 2011-12-06 | Canon Kabushiki Kaisha | Fuel cell stack |
JP2012209068A (ja) * | 2011-03-29 | 2012-10-25 | Kansai Electric Power Co Inc:The | 固体酸化物形燃料電池スタック |
JP2014067669A (ja) * | 2012-09-27 | 2014-04-17 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 燃料電池モジュール |
JP2021022461A (ja) * | 2019-07-26 | 2021-02-18 | 森村Sofcテクノロジー株式会社 | 電気化学反応セルスタック |
KR20220120027A (ko) * | 2021-02-22 | 2022-08-30 | 서울대학교산학협력단 | 공기 호흡형 고분자 전해질막 연료전지 스택 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6290871A (ja) * | 1985-06-14 | 1987-04-25 | Hitachi Ltd | 燃料電池 |
JPH06251790A (ja) * | 1993-02-22 | 1994-09-09 | Toshiba Corp | 燃料電池 |
JP2000251913A (ja) * | 1999-02-25 | 2000-09-14 | Toyota Central Res & Dev Lab Inc | 積層型燃料電池の運転方法、積層型燃料電池及び積層型燃料電池システム |
-
2003
- 2003-04-09 JP JP2003104992A patent/JP4645007B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6290871A (ja) * | 1985-06-14 | 1987-04-25 | Hitachi Ltd | 燃料電池 |
JPH06251790A (ja) * | 1993-02-22 | 1994-09-09 | Toshiba Corp | 燃料電池 |
JP2000251913A (ja) * | 1999-02-25 | 2000-09-14 | Toyota Central Res & Dev Lab Inc | 積層型燃料電池の運転方法、積層型燃料電池及び積層型燃料電池システム |
Cited By (18)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006075647A1 (ja) * | 2005-01-14 | 2006-07-20 | Mitsubishi Materials Corporation | 固体酸化物形燃料電池 |
EP1962358A3 (en) * | 2005-01-28 | 2009-01-07 | Samsung SDI Co., Ltd. | Fuel cell stack and fuel cell system having the same |
JP2006210351A (ja) * | 2005-01-28 | 2006-08-10 | Samsung Sdi Co Ltd | 燃料電池用スタックおよび燃料電池システム |
JP2007214097A (ja) * | 2006-02-13 | 2007-08-23 | Canon Inc | 燃料電池スタック |
CN101496215B (zh) * | 2006-07-26 | 2011-06-15 | 丰田自动车株式会社 | 燃料电池 |
US8603692B2 (en) | 2006-07-26 | 2013-12-10 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Fuel cell stack |
DE112007001742B4 (de) | 2006-07-26 | 2020-07-30 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Brennstoffbatterie |
JP2008053197A (ja) * | 2006-07-26 | 2008-03-06 | Toyota Motor Corp | 燃料電池 |
WO2008020545A1 (fr) * | 2006-07-26 | 2008-02-21 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Batterie à combustible |
JP2009094059A (ja) * | 2007-09-21 | 2009-04-30 | Nishihara Koki:Kk | 高分子型燃料電池 |
US8071250B2 (en) | 2008-02-18 | 2011-12-06 | Canon Kabushiki Kaisha | Fuel cell stack |
US7695848B2 (en) | 2008-03-11 | 2010-04-13 | Canon Kabushiki Kaisha | Fuel cell stack |
JP2012209068A (ja) * | 2011-03-29 | 2012-10-25 | Kansai Electric Power Co Inc:The | 固体酸化物形燃料電池スタック |
JP2014067669A (ja) * | 2012-09-27 | 2014-04-17 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 燃料電池モジュール |
JP2021022461A (ja) * | 2019-07-26 | 2021-02-18 | 森村Sofcテクノロジー株式会社 | 電気化学反応セルスタック |
JP7159126B2 (ja) | 2019-07-26 | 2022-10-24 | 森村Sofcテクノロジー株式会社 | 電気化学反応セルスタック |
KR20220120027A (ko) * | 2021-02-22 | 2022-08-30 | 서울대학교산학협력단 | 공기 호흡형 고분자 전해질막 연료전지 스택 |
KR102540288B1 (ko) * | 2021-02-22 | 2023-06-02 | 서울대학교산학협력단 | 공기 호흡형 고분자 전해질막 연료전지 스택 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4645007B2 (ja) | 2011-03-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100549683B1 (ko) | 고체고분자형 연료전지 어셈블리, 연료전지스택, 및연료전지의 반응가스 공급방법 | |
JP4292368B2 (ja) | 燃料電池及びこれを搭載した電子機器 | |
US8043761B2 (en) | Compact fuel cell separator incorporating fluid oxidant supply means, a fuel cell device and an electronic applied device incorporating the compact fuel cell separator | |
JP4645007B2 (ja) | 燃料電池 | |
US20080138692A1 (en) | Fuel cell apparatus | |
JP3706090B2 (ja) | 多素子薄膜燃料電池 | |
US7399548B2 (en) | Fuel cell stack | |
JPH11283637A (ja) | 燃料電池 | |
JP2004273140A (ja) | セパレータ、燃料電池装置及び燃料電池装置の温度調整方法 | |
WO2006090464A1 (ja) | 固体高分子型燃料電池及び製造方法 | |
WO2005071780A1 (en) | Fuel cell unit | |
JP4025640B2 (ja) | 燃料電池 | |
JP2004192985A (ja) | 燃料電池用セパレータ及びこれを用いた燃料電池 | |
JPH09161819A (ja) | 固体高分子電解質型燃料電池 | |
JP2005268151A (ja) | 燃料電池 | |
JP2008226704A (ja) | 固体酸化物形燃料電池および酸化剤ガスの供給方法 | |
JP2002100380A (ja) | 燃料電池および燃料電池スタック | |
JP4453268B2 (ja) | 固体高分子電解質形燃料電池及び燃料電池発電装置 | |
JP4494830B2 (ja) | 燃料電池スタック | |
JP2006049201A (ja) | 燃料電池の運転方法 | |
JP2007073356A (ja) | 固体酸化物形燃料電池 | |
JP2004281079A (ja) | セパレータ、燃料電池装置及び燃料電池装置の温度調整方法 | |
JP2007234405A (ja) | 燃料電池スタック | |
CA2961755C (en) | Stackless fuel cell | |
JP2011175880A (ja) | 燃料電池 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20050603 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20050803 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060316 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20081020 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081111 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090113 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100324 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100506 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20101109 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20101122 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131217 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131217 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |