JP3957707B2 - シート状発熱体及びその製造方法 - Google Patents

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本発明は、使い捨てカイロその他に使用するシート状発熱体及びその製造方法に関するものである。
使い捨てカイロは、通気性を有するトップシートと気密性を有するバックシートとから成る袋体内に、鉄粉、アルミ粉等の被酸化性金属粉を主成分とする発熱組成粉体を封入しておき、使用時にその発熱組成粉体が空気中の酸素と接触して発熱するようにしている。この使い捨てカイロには、所定量の発熱組成粉体を袋体に直接封入したものの他、不織布製の支持体内の空隙により発熱組成粉体が保持されたシート状発熱体を使用し、このシート状発熱体を袋体に封入したものがある。
シート状発熱体には、その支持体に使用する不織布の種類によって、例えば高吸水性繊維と他の化学繊維とが混紡された不織布を使用したもの(特許文献1)、2種以上の合成繊維により紡糸された複合繊維等を含み、加熱により膨張する不織布を使用したもの(特許文献2)、複数枚の不織布を重ね合わせて使用したもの(特許文献3)がある。そして、何れの場合にもその不織布内の空隙によって発熱組成粉体を保持し、その両側に別の不織布等の被覆材を装着する構造となっている。
特開平7−59809号公報 特開平8−173471公報 特開平8−112303公報
従来のシート状発熱体は、不織布の多数の空隙により発熱組成粉体を保持し、この不織布の両側に被覆材を装着しているため、不織布の厚さ、空隙量によって発熱組成粉体の量が制約され、十分な発熱量を確保し難いという欠点がある。
また不織布の多数の空隙に発熱組成粉体を入れて保持するため、製造時に不織布を振動させながらその空隙に発熱組成粉体を入れるようにしているが、空隙に発熱組成粉体が入り難く、発熱組成粉体の量が多い場合には製造ラインの速度が極端に遅くなり高速化を図り難いという欠点もある。
更に発熱組成粉体の量が多い場合、又は鉄粉のように粒子が大きい場合には、空隙内に入りきらない発熱組成粉体が不織布と被覆材との間で局部的に集中して、使用中に発熱組成粉体に片寄りが生じたり、発熱組成粉体の局部的な集中により発熱体全体の柔らかさに欠けたりするという問題がある。
本発明は、このような従来の課題に鑑み、発熱組成粉体を確実に保持できると共に、使用時の発熱組成粉体の片寄りを防止でき、しかも発熱初期は勿論のこと発熱終了段階まで柔らかさを維持でき、更には能率的に製造できるシート状発熱体及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明のシート状発熱体は、通気材15上に紙綿と熱融着繊維との混合繊維の積繊体16を所定厚さに積繊し、前記熱融着繊維の熱融着により前記積繊体16の前記紙綿間に多数の空隙を形成し、前記積繊体16上に発熱組成粉体17を散布して前記空隙により保持し、前記積繊体16上の前記発熱組成粉体17に水又は電解質水溶液を散水した状態で、前記通気材15と前記積繊体16とを一緒に折り畳んで前記積繊体16により前記発熱組成粉体17を包み込み、前記積繊体16を含む全体を厚さ方向に加圧してシート状にエンボス加工又はプレス加工することにより前記空隙内の前記発熱組成粉体17が偏らないようにしたものである。
本発明のシート状発熱体の製造方法は、通気材15上に紙綿と熱融着繊維との混合繊維を積繊して所定厚さの積繊体16を作る積繊工程22と、前記熱融着繊維の熱融着により前記積繊体16の前記紙綿間に多数の空隙を形成する熱融着工程23と、前記空隙内に発熱組成粉体17が入り込むように前記積繊体16上に該発熱組成粉体17を散布する散布工程24と、前記積繊体16上の前記発熱組成粉体17に水又は電解質水溶液を散水する散水工程25と、前記散水後に前記通気材15と前記積繊体16とを一緒に折り畳んで前記発熱組成粉体17を包み込む包み込み工程26と、前記発熱組成粉体17の包み込み後に前記空隙内の前記発熱組成粉体17が偏らないようにその全体を厚さ方向に加圧してシート状にエンボス加工するエンボス加工工程27又はプレス加工するプレス加工工程28と、エンボス加工又はプレス加工後の帯状発熱体を単位長さのシート状発熱体5に切断する切断工程29とを有する。
本発明では、発熱組成粉体17を積繊体16により確実に保持できると共に、使用時の発熱組成粉体17の片寄りを防止でき、しかも発熱初期は勿論のこと発熱終了段階まで柔らかさを維持でき、更にはその製造も容易であり能率的に製造できる。
以下、本発明の各実施例を図面に基づいて詳述する。
図1〜図14は本発明の第1の実施例を示す。使い捨てカイロ1は、図1〜図5に示すようにトップシート2とバックシート3とを有する袋体4と、この袋体4に封入されたシート状発熱体5と、トップシート2に剥離可能に貼着され且つその通気孔6を密閉する密閉シート7と、バックシート3に塗布された貼着用の粘着層8と、この粘着層8を保護する離型シート9とを備えている。
袋体4は気密性を有する合成樹脂フィルムの単体又は複合体から成るトップシート2とバックシート3とを重ね合わせて、その外周縁側の全周をシール部10でホットメルト接着剤11を介してシールした合成樹脂フィルム製であって、使い捨てカイロ1自体の用途に応じて矩形状、帯状等の所定形状に形成されている。
トップシート2にはその周辺のシール部10を除く内側部分に多数の微孔状又は小孔状の通気孔6が略均等に分布するように孔加工されている。従って、袋体4は通気孔6が孔加工された通気性を有するトップシート2と、気密性を有するバックシート3とから構成され、その周縁部がシール部10でシールされている。
なお、トップシート2には相対向する一方側(幅方向の両側)の二辺にあるシール部10の内側又はその近傍側の所定の分布範囲V1に、その相対向する他方側長手方向の両側の二辺間の全長にわたって通気孔6の孔加工が施されているが、長手方向の両端側の孔はその部分のシール部10により密閉されている。従って、通気孔6は周縁部を除く範囲に分布している。
密閉シート7は袋体4に対応する矩形状等の所謂ラベルであって、気密性を有する合成樹脂フィルム等により構成され、その一側面に塗布されたホットメルト接着剤等の易剥離性接着剤12を介してトップシート2に再剥離可能に貼着又は接着されている。易剥離性接着剤12は密閉シート7の相対向する一方側(幅方向の両側)の二辺に帯状の非塗布部分V2を残して、相対向する他方側(長手方向の両側)の二辺間の全長にわたって塗布する等、トップシート2の通気孔6の分布範囲V1を含む領域V3に塗布されており、トップシート2に易剥離可能に接着したときに、各通気孔6を密封するようになっている。
なお、密閉シート7は通気孔6を密封できるならば、袋体4に対応する矩形状である必要はなく、トップシート2の大きさよりも小さくしても良い。また密閉シート7は袋体4、取り分けそのトップシート2よりも厚手のシート材により構成しても良い。
密閉シート7の非塗布部分V2は、密閉シート7を剥離する際につまむつまみ部13となっており、このつまみ部13は幅方向の両側に長手方向の全長にわたって設けられている。なお、易剥離性接着剤12は密閉シート7の隅部等につまみ部13ができるように、一部のつまみ部13を残して密閉シート7の略全面に塗布しても良い。
バックシート3には、使い捨てカイロ1の使用時に衣類等の適当箇所に貼着するための粘着層8が粘着剤により形成され、またその粘着層8は離型シート9により保護されている。そして、密閉シート7の表面には製品名、商品デザインその他の宣伝情報(表側の必要情報)が、離型シート9の表面には使用上の注意事項その他の注意書情報(裏側の必要情報)が夫々印刷により表示されている。なお、密閉シート7が透明フィルムの場合にはトップシート2に、離型シート9が透明フィルムの場合にはバックシート3に夫々の情報を印刷することも可能である。
なお、粘着層8はバックシート3の幅方向に二条の帯状に形成され、その二条の粘着層8に対して1枚又は2枚の離型シート9が貼着されている。しかし、この粘着層8はバックシート3の全面に設けても良いし、多数本の筋状、又は数本程度の帯状に設けても良い。更にバックシート3の略全体にわたって略均一に分布するように、所定の大きさのドット状に設けても良い。
シート状発熱体5は、図5及び図6に示すように、紙綿(粉砕パルプ)と熱融着繊維との混合繊維14を薄い通気材15上で積繊された積繊体16上に、その幅方向の中間に発熱組成粉体17を散布し、次いで発熱組成粉体17上に水(又は塩水等の電解質水溶液)を散水した後、積繊体16の両端側を発熱組成粉体17の幅方向の両側又はその近傍で通気材15と共に内側へと折り込んで発熱組成粉体17を包み込み、その後通気材15の外側から全体をエンボス加工して、偏平な薄型のシート状に形成されている。従って、エンボス加工後のシート状発熱体5は、積繊体16の折り込み直後の厚さW1の1/3〜1/5程度の厚さW2までプレスされており、しかも片面に凹凸部18が形成されている。
なお、シート状発熱体5は片面に凹凸部18を有するが、厚さ方向の両側からエンボス加工して両面に凹凸部18を設けても良い。またシート状発熱体5はプレス加工を兼ねたエンボス加工に変えて、単にプレス加工するだけでも良い。
発熱組成粉体17は例えば鉄粉、アルミニウム粉等の被酸化性金属粉に活性炭、保水剤を所定の割合で配合した粉末で、積繊体16の紙綿の空隙に入り込んだ状態で保持されている。積繊用の混合繊維14は主として紙綿により構成され、これに所定の割合の熱融着繊維を加えたものである。この混合繊維14は、発熱組成粉体17の散布前に加熱することによって、熱融着繊維の熱融着により紙綿が結合されて紙綿間に多数の空隙ができた状態となる。そして、その後に積繊体16上に発熱組成粉体17を散布することにより、微細な発熱組成粉体17がその空隙に入り込んで保持されることになる。
積繊体16で発熱組成粉体17を包み込んだ後に、その全体を積繊体16の外側から厚さ方向に加圧してエンボス加工又はプレス加工することにより、外周側の積繊体16に接する側の発熱組成粉体17が紙綿側に入り込んだ状態となり、使用時に発熱組成粉体17が局部的に集中したり片寄ったりしないように、発熱組成粉体17を積繊体16により確実に保持できる。シート状発熱体5は袋体4内で移動しないように、ホットメルト接着剤11と同じホットメルト接着剤11a等によりバックシート3に貼着又は接着されている。ホットメルト接着剤11,11aに変えて他の接着剤、粘着剤を使用しても良い。
図7はシート状発熱体5を含む使い捨てカイロ1の製造方法を、図8は使い捨てカイロ1の製造装置の概要を夫々示し、図9〜図14はその詳細を示す。使い捨てカイロ1の製造工程は、図7及び図8に示すように、単位長さのシート状発熱体5を製造する発熱体製造工程20と、この発熱体製造工程20で製造されたシート状発熱体5を袋体4により包装して使い捨てカイロ1として仕上げる包装工程21とに大別され、その各工程20,21を経て製造される。
発熱体製造工程20は、ティッシュペーパー、不織布等の薄手の通気材15上で紙綿と熱融着繊維との混合繊維14を積繊して積繊体16を作る積繊工程22と、積繊体16を加熱することによって熱融着繊維の熱融着により紙綿を結合して紙綿間に多数の空隙を形成する熱融着工程23と、熱融着後の積繊体16上に発熱組成粉体17を散布する散布工程24と、積繊体16上の発熱組成粉体17に水又は塩水等の電解質水溶液を散水する散水工程25と、発熱組成粉体17の散布後に通気材15と積繊体16とを一緒に折り畳んで発熱組成粉体17を包み込む包み込み工程26と、発熱組成粉体17の包み込み後にその状態の積繊体16を厚さ方向の両側から加圧してエンボス加工するエンボス加工工程27又はプレス加工するプレス加工工程28と、エンボス加工又はプレス加工後の帯状発熱体を単位長さのシート状発熱体5に切断する切断工程29とを含んでいる。
包装工程21は、バックシート材30及び離型シート材31の複合材32とトップシート材33との間に、シート状発熱体5を供給してトップシート材33とバックシート材30との間に発熱体を介在する挟み込み工程34と、挟み込み工程34へと供給される複合材32のバックシート材30にホットメルト接着剤11,11aを塗布する接着剤塗布工程35と、挟み込み工程34へと供給されるトップシート材33に多数の通気孔6を孔加工する孔加工工程36と、シート状発熱体5の挟み込み後のトップシート材33に密閉シート材37を易剥離可能に接着して通気孔6を密閉する密閉工程38と、密閉工程38へと供給される密閉シート材37に易剥離性接着剤12を塗布する接着剤塗布工程39と、シート状発熱体5の外周で複合材32のバックシート材30とトップシート材33とをシールするシール工程40と、シール後にシール部10で複合材(トップシート材33、バックシート材30)32及び密閉シート材37を切断して使い捨てカイロ1を切り取る切り取り工程41とを含んでいる。
使い捨てカイロ1の製造に際しては、先ず発熱体製造工程20の各工程22〜27,28を経てシート状発熱体5を製造する。この発熱体製造工程20では、図8に示すようにその積繊工程22において粉砕混合積繊機45によりパルプ材46と熱融着繊維47とを粉砕して、パルプ材46の粉砕パルプである紙綿と熱融着繊維47とを混合した後、その混合繊維14を通気材15上に積繊して帯状に連続する積繊体16を形成する。なお、紙綿等の混合繊維14は、図6に示すように通気材15の幅方向の両端部分S1を除く範囲S2に積繊する。
粉砕混合積繊機45は図6(A)及び図8に示すように、サクション部48を有する成形サクションコンベヤ49と、この成形サクションコンベヤ49上に配置された粉砕混合装置50とを備えている。成形サクションコンベヤ49は多数の孔が形成されたベルト49aを有し、このベルト49aの搬送部の下側に配置されたサクション部48の吸引力により、ロール状の通気材供給部51から供給された通気材15と、この通気材15の上側に供給された紙綿等の混合繊維14とを吸着しながら送り方向に搬送するように構成されている。
粉砕混合装置50は粉砕室52内に固定刃53と回転粉砕刃54とを有し且つパルプ材46と熱融着繊維47とを所定長さで均一に粉砕する粉砕部55と、粉砕部55上に設けられ且つ回転粉砕刃54上に熱融着繊維47を供給するホッパー部56と、粉砕部55で粉砕されてできた紙綿と熱融着繊維47との混合繊維14を成形サクションコンベヤ49の通気材15上に供給する積繊ダクト部57と、成形サクションコンベヤ49上で通気材15上に帯状に積繊された紙綿等の積繊体16を所定厚さに均す均しローラ58とを備えている。
粉砕部55では固定刃53と横軸廻りに高速回転する回転粉砕刃54との間でパルプ材46と熱融着繊維47とを粉砕して、一定長さの混合繊維14を作る。またパルプ材46はロール状のパルプ材供給部59から一対の送りローラ60を経て固定刃53と回転粉砕刃54との間に供給する。更に熱融着繊維47は図外の供給源から空気搬送によりホッパー部56へと送り、前後の内壁に沿って配置されたベルト式等の一対の送り装置61により回転粉砕刃54上へと送る。これによって混合繊維14の紙綿等の割合を略一定に容易に維持でき、均質な積繊体16が得られる。
積繊ダクト部57は成形サクションコンベヤ49の下手側へと傾斜すると共に、成形サクションコンベヤ49上に近接する下端開口縁を備えている。従って、粉砕後の混合繊維14が積繊ダクト部57内を通気材15上へと落下すると、サクション部48の吸引力により、図6(A)に示すように通気材15上に吸引されて積繊体16となる。なお、積繊ダクト部57の出口側に均しローラ58があり、この均しローラ58により通気材15上の積繊体16を所定厚さに均す。
このように通気材15上で紙綿等の混合繊維14を積繊して積繊体16を形成することにより、成形サクションコンベヤ49の構造を簡素化できると共に、成形サクションコンベヤ49上での紙綿等の積繊を容易にできる。しかも積繊後の積繊体16をその通気材15と一体に後段の各工程へと送ることができ、その後の取り扱いも容易にできる。
次の熱融着工程23では、積繊体16が成形サクションコンベヤ49の後段の加熱炉62を通過するときに、その積繊体16を熱融着温度まで加熱する。即ち、積繊体16の混合繊維14には所定割合で熱融着繊維47が混合されているため、加熱炉62で積繊体16を熱融着温度まで加熱すると、その積繊体16内の熱融着繊維47の熱融着により紙綿相互が互いに結合されて、積繊体16内に紙綿による多数の空隙ができる。従って、その後に積繊体16上に発熱組成粉体17を散布することによって、その紙綿相互間の空隙で発熱組成粉体17を確実に保持できることになる。
散布工程24では散布装置63を用いて、図6(B)に示すように積繊体16の幅方向の両側の折り込み代S3を除く中央部分に発熱組成粉体17を所定幅S4で所定厚さに散布する。この散布装置63は、発熱組成粉体17を入れたホッパー64と、このホッパー64の下端開口部に配置され横軸廻りに矢印方向に回転する散布ローラ65とを備え、積繊体16の通過経路の上側に配置されている。
この散布装置63による発熱組成粉体17の散布には、連続散布方式と間欠散布方式とがある。連続散布方式の場合には、図9(A)及び(B)に示すように周方向に多数の散布凹部65aが等間隔おきに形成された連続散布用の散布ローラ65が使用され、その矢印方向への回転により、ホッパー64内の発熱組成粉体17を繰り出して積繊体16上に所定幅で帯状に連続的に散布する。
また間欠散布方式の場合には、図10(A)及び(B)に示すように周方向に多数の散布凹部65bが間隔をおいて間欠的に形成された間欠散布用の散布ローラ65が使用され、その回転により、ホッパー64内の発熱組成粉体17を1個分ずつ繰り出して積繊体16上に所定幅で1個分毎に間欠的に散布する。
散水工程25では散水スプレー66により、積繊体16上の発熱組成粉体17に対して所定量の塩水を散水する。なお、間欠散布方式の場合には、散水スプレー66による散水も、発熱組成粉体17の散布位置に合わせて間欠的に散水することが望ましい。
このように発熱組成粉体17の散布工程24と、塩水等の散水工程25とを別々に行うことにより、次のような利点がある。即ち、発熱組成粉体17の散布工程24と散水工程25とを分離することにより、水又は塩水類を他の発熱組成粉体17に混ぜる必要がなくなるので、散布ローラ65を備えた散布装置63での発熱組成粉体17の散布が可能である上に、散布装置63により発熱組成粉体17を均一に散布することができ、積繊体16上での発熱組成粉体17の片寄り、散布ムラを防止できる。従って、発熱組成粉体17の片寄り、散布ムラのない定量の使い捨てカイロ1に仕上げることができる。
また水又は塩水類を他の発熱組成粉体17に混ぜる場合には、発熱組成粉体17の配合時点から既に発熱を開始し、袋体4で包装するまで発熱を続けるため、実際の使用時の発熱性能が低下する欠点がある。しかし、このように発熱組成粉体17の散布工程24と散水工程25とを分離することにより、袋体4により包装する前の適当な時期に散水すればよく、発熱組成粉体17の早期の発熱を防止でき、使用時の発熱性能の低下を防止することができる。しかも、積繊体16上の発熱組成粉体17に散水する等、平面上での塩水等のスプレーが可能であるため、塩水等の散水を容易にできる利点がある。
包み込み工程26は、通気材15と積繊体16との幅方向の一端側を折り畳む第1折り込み工程26Aと、通気材15と積繊体16との幅方向の他端側を折り畳む第2折り込み工程26Bとに分かれており、これらの両工程26A,26Bを経て図6(C)及び(D)に示すように積繊体16を順次内側へと折り込みながら、その積繊体16により発熱組成粉体17を包み込んで行く。
第1折り込み工程26Aでは、帯状に散布された発熱組成粉体17の幅方向の一端側を前後のローラ67,68間で第1折り込みローラ69により下側に押さえ付けて、この第1折り込みローラ69から外側に積繊体16等の立ち上がり部分を作った後、第1折り込み案内板70により立ち上がり部分を内側に折り込んで行く。また第2折り込み工程26Bでも、前後のローラ68,71間で積繊体16の他端側を第2折り込みローラ72と第2折り込み案内板73とにより同様に内側へと折り込んで行く。
このようにして発熱組成粉体17の両側で積繊体16の幅方向の両側を内側に折り込んで、積繊体16により発熱組成粉体17を包み込むが、積繊体16の外側に通気材15があり、この通気材15と一緒に積繊体16を折り込んで行くため、その折り込み作業中に積繊体16が崩れたりする等の問題がなく、積繊体16を容易に折り込むことができる。しかも、折り込み後は図6(D)に示すように通気材15の幅方向の一方の耳部15aの外周に他方の耳部15bが重なるため、発熱組成粉体17を包む積繊体16を外側から通気材15で包み込むことができ、その後の取り扱いも容易にできる。
エンボス加工工程27又はプレス加工工程28では、発熱組成粉体17の包み込み後の積繊体16を一対のローラ74,75間に通して、この一対のローラ74,75により積繊体16を厚さ方向の両側から加圧し、図6(D)及び(E)に示すように厚さW1からその1/3〜1/4程度の厚さW2までエンボス加工又はプレス加工する。このように一対のローラ74,75により、積繊体16を加圧すると同時にエンボス加工すると、発熱組成粉体17が積繊体16の綿状繊維の中に入り込んで固定できると同時に、シート状発熱体5全体を薄型のシート状に構成でき、薄い使い捨てカイロ1に仕上げることができる。
エンボス加工方法としては、図11(A)及び図12に示すように一対のローラ74,75の内、その一方のローラにエンボスローラ74aを使用し、他方のローラ75にアンビルローラ75bを使用して、シート状発熱体5の一側面を凹凸状に加工する場合と、図11(B)に示すように一対のローラ74,75にエンボスローラ74a,75aを使用して、シート状発熱体5の両側面を凹凸状に加工する場合とがある。後者の場合には、凸部同士が対応するように各エンボスローラ74a,75aを回転させることにより、シート状発熱体5を強くエンボス加工できる。なお、シート状発熱体5のエンボスパターンをはっきりと明瞭に入れる場合には、ローラ74,75の内部にヒーターを内蔵することが望ましい。
エンボス加工工程27に代替して、プレス加工工程28で一対のローラ74,75によりシート状発熱体5をプレス加工するようにしても良い。このプレス加工の場合には、一対のローラ74,75にアンビルローラ74b,75bを使用する。プレス加工のみの場合でも、積繊体16内の発熱組成粉体17の固定維持力が多少弱くなる程度であり、シート状発熱体5の柔らかさが損なわれることはない。
エンボス加工又はプレス加工後の帯状発熱体は、上下一対の送りコンベヤ76により挟持して次の切断工程29に送り、切断工程29で切断ローラ77と受けローラ78とにより単位長さ毎に切断して、帯状発熱体を1個分のシート状発熱体5に切り取る。そして、その各シート状発熱体5を送り速度の速い送りコンベヤ79により、所定の間隔をあけながら後段の包装工程21に順次送る。
包装工程21では、先ず挟み込み工程34において、一対の案内ローラ80,81により案内される複合材32とトップシート材33との間に、切断工程29で切断後のシート状発熱体5を供給して挟み込む。複合材32はバックシート材30と離型シート材31とを粘着層8を介して貼着したものであって、バックシート材30がシート状発熱体5側となり離型シート材31が案内ローラ80と接触するように、ロール状の複合材供給部82から案内ローラ80へと供給する。このとき複合材供給部82から案内ローラ80に到達するまでの間に配置された噴射ノズル等の塗布手段83により、複合材32のバックシート3側にホットメルト接着剤11,11aを塗布する。塗布手段83は噴射ノズル等以外のものを使用しても良い。
ホットメルト接着剤11,11aは、トップシート2とバックシート3とのシール用、及び袋体4内でのシート状発熱体5の固定用のものである。ホットメルト接着剤11,11aの塗工パターンとしては、バックシート3に対して相対的に移動させる際の噴射ノズルの動きによって、図13(A)〜(D)のようなものがある。このような塗工パターンを採用すれば、ホットメルト接着剤の使用量を少なくできる。
なお、トップシート2とバックシート3とをシールでき、シート状発熱体5を保持できるものであれば、他の塗工パターンでも良い。またシート状発熱体5が軽量の場合、製造ラインの速度が遅くてシール工程40で容易に密閉シールができる場合、使い捨てカイロ1のコストダウンを図る場合には、ホットメルト接着剤11aの塗工は省略をしても良い。
一方、挟み込み工程34の複合材32の供給と同期して、ロール状のトップシート材供給部84から案内ローラ81へとトップシート材33を供給する。このときトップシート材供給部84から案内ローラ81に到達するまでの間に配置された孔加工手段85により、トップシート材33の幅方向の中央部分に多数の通気孔6を形成する孔加工を行う。
孔加工手段85は、図14に示すように外周面に多数の成形針86が埋め込まれた成形ロール87と、成形ロール87との間を通過するトップシート材33を受ける受けロール88とを備え、両者間にトップシート材33を通すことにより多数の通気孔6を加工するようになっている。受けロール88には外周にシリコン、ゴム等の弾性体88aがライニングされるか、成形ロール87の成形針86に対応する凹部が形成されている。なお、トップシート材33が熱加工可能な材質の場合には、成形ロール87側にヒーターを内蔵することにより、きれいな通気孔6に仕上げることが可能である。
切断後のシート状発熱体5は送りコンベヤ79により、一対の案内ロール80,81に巻き掛けて案内される複合材32とトップシート材33との間に供給して、その複合材32とトップシート材33との間で挿入して行く。またロール状の密閉シート材供給部89と一対の貼着ローラ90,91との間に配置された塗布手段92により、密閉シート材37に易剥離性接着剤12を塗布した後、この密閉シート材37を貼着ローラ90,91によりトップシート材33に易剥離可能に貼着し、通気孔6を密閉する。なお、塗布手段92は噴射ノズル等を使用する塗布手段83と同様の構成でも良いし、塗布ロール等を使用した異なるものでも良い。要するに、通気孔6を密閉できるようにトップシート材33に易剥離性接着剤12を塗布できれば十分である。
このようにして複合材32とトップシート材33とで各シート状発熱体5を挟み、そのトップシート材33側に密閉シート材37を貼着した後にシール工程40に送り、一対のシールロール93,94により、各シート状発熱体5の外周側でトップシート材33とバックシート材30とを密閉状にシールする。次に切り取り工程41へと送り、一対の切り取りロール95,96により、外周側に所定幅のシール部10が残るように順次使い捨てカイロ1を切り取り、トリム97を回収する。使い捨てカイロ1は送りコンベヤ98で排出する。これによって紙綿の積繊工程22から使い捨てカイロ1の切り取り工程41までの、シート状発熱体5の製造を含む使い捨てカイロ1の製造工程が終了する。
このように紙綿等の積繊体16により発熱組成粉体17が包み込まれ、その積繊体16を含む全体がエンボス加工又はプレス加工されたシート状発熱体5では、発熱組成粉体17を確実に保持できると共に、使用時の発熱組成粉体17の片寄りを防止でき、しかも発熱初期は勿論のこと発熱終了段階まで柔らかさを維持できる。また積繊体16が主として紙綿により構成され、その紙綿間の空隙に発熱組成粉体17が入り込んで保持されているため、発熱組成粉体17を確実に保持できる。
しかも積繊体16が通気材15により包まれており、この通気材15により積繊体16を保護できるので、積繊体16に紙綿を使用する場合でも、その崩れ等がなく品質が向上すると共に、製造過程は勿論のこと、製造後の取り扱い等を容易にできる利点がある。特に積繊体16が紙綿と熱融着繊維47とから成り、紙綿が熱融着繊維47の熱融着により結合されて、その紙綿間に入り込んだ発熱組成粉体17を保持することにより、全体の柔らかさを保ちながらも、発熱組成粉体17の保持を確実にできる。
使い捨てカイロ1は、通気孔6を有するトップシート2と、気密性を有するバックシート3とにより構成された袋体4内に発熱組成粉体17を封入しているにも拘わらず、トップシート2にその通気孔6を密閉する密閉シート7を剥離可能に貼着しているので、使い捨てカイロ1を密閉状に包装する密封袋が不要になり、材料の無駄を防止できると共に、使い捨てカイロ1を密封袋に1個ずつ封入する作業が不要になり、製造コストを大幅に低減できる。
トップシート2は合成樹脂フィルムの単体又は複合体により構成され、該トップシート2の周縁部を除く範囲に多数の微孔状又は小孔状の通気孔6を形成することにより、密閉シート7により容易且つ確実に密閉できる。通気孔6の分布範囲を含む領域に塗布された易剥離性接着剤12により、密閉シート7をトップシート2に易剥離可能に接着することにより、通気孔6を確実に密閉でき、しかも使用に際しての密閉シート7の剥離も容易にできる。
袋体4内に、紙綿等の積繊体16により発熱組成粉体17を包み込んでエンボス加工又はプレス加工した薄型のシート状発熱体5を封入することにより、トップシート2、バックシート3に合成樹脂フィルムの単体又は複合体を使用した袋体4の場合でも、袋体4内での発熱組成粉体17の片寄りを防止できる。またシート状発熱体5をバックシート3に貼着することによって、袋体4が合成樹脂フィルム製であるにも拘わらず、その内部でのシート状発熱体5の移動を防止できる。
更にバックシート3に貼着用の粘着層8と該粘着層8を保護する離型シート9とを設け、剥離シートに注意書等の必要情報を印刷することにより、袋体4が合成樹脂フィルム製であるにも拘わらず、貼着タイプの使い捨てカイロ1として使用することが可能であり、また密封袋を使用することなく所定の情報を表示できる。
図15は本発明の第2の実施例を例示する。この使い捨てカイロ1はシート状発熱体5を袋体4のバックシート3に貼着しないようにしたものである。このようにシート状発熱体5は、必ずしも袋体4に貼着しなくても良い。
図16は本発明の第3の実施例を例示する。この使い捨てカイロ1は通気孔6の分布範囲V1を取り囲む領域V4、即ち密閉シート7の外周部分に塗布された易剥離性接着剤12により、密閉シート7をトップシート2に易剥離可能に接着している。易剥離性接着剤12は、通気孔6の分布範囲V1には塗布されておらず、その分布範囲V1の外側のそれを取り囲む領域に、その分布範囲V1の外側から取り囲むように塗布されている。なお、密閉シート7の隅部等には、易剥離性接着剤12を塗布していないつまみ部13が設けられている。その他は、第1の実施例と同じである。
このように易剥離性接着剤12を塗布しても、密閉シート7によって通気孔6を密閉でき、また易剥離性接着剤12の使用量を少なくできる。勿論、易剥離性接着剤12は、通気孔6の分布範囲V1を含めて、それを取り囲む領域に塗布しても良い。
図17は本発明の第4の実施例を例示する。この使い捨てカイロ1は非貼着タイプであり、袋体4内に水、塩水等がブレンドされた発熱組成粉体17が直接封入されている。非貼着タイプの使い捨てカイロ1でも、その袋体4のトップシート2の通気孔6を密閉シート7で同様に密閉することが可能である。この場合には、バックシート3側に粘着層8、離型シート9等を設ける必要がないので、バックシート3の表面側も注意書等の必要情報の表示用として利用できる。
図18及び図19は本発明の第5の実施例を例示する。この使い捨てカイロ1は非貼着タイプであり、袋体4の両面に、合成樹脂フィルムの単体又は複合体に通気孔6を孔加工して通気シート4A,4Bが使用されている。そして、各通気シート4A,4Bには、通気孔6を密閉する密閉シート7が易剥離性接着剤12を介して易剥離可能に接着又は貼着されている。この使い捨てカイロ1は、袋体4の両面の密閉シート7の内、その何れか一方又は両方を剥離して使用する。なお、袋体4内には、発熱組成粉体17を直接封入しても良いし、シート状発熱体5を封入しても良い。
以上、本発明の各実施例について詳述したが、本発明は各実施例に限定されるものではない。例えば、シート状発熱体5の積繊体16には、各実施例では紙綿と熱融着繊維との混合繊維14を使用しているが、紙綿のみを使用しても良いし、紙綿、熱融着繊維47に他の繊維を加えても良い。つまり、紙綿に他の繊維を混合した混合繊維14を使用しても良い。積繊体16に紙綿のみを使用する場合には、加熱炉62は省略するか停止させておけば良い。
また実施例では、使い捨てカイロ1の袋体4内に封入するシート状発熱体5について例示しているが、使い捨てカイロ1とは関係なく使用するシート状発熱体5でも同様に実施可能である。例えば、袋体4を開封して防寒用マフラー等として使用するシート状発熱体5の場合には、通気材15の積繊体16に対する保護機能を強化すれば良い。
使い捨てカイロ1の製造に際しては、予めトップシート材33に密閉シート材37をホットメルト接着剤等の易剥離性接着剤12により易剥離可能に接着した複合材32を使用しても良い。発熱組成粉体17に対する塩水等の散水は、積繊体16上に発熱組成粉体17を散布した直後でも良いし、発熱組成粉体17を積繊体16で包み込んだ後で、エンボス加工又はプレス加工の前又は後の何れでも良い。また塩水等は発熱組成粉体17の配合時に混入しても良い。
積繊工程22では粉砕混合積繊機45でパルプ材46、熱融着繊維47を粉砕し混合するようにしているが、予め粉砕された紙綿、熱融着繊維47等をダクトを経て空気搬送により成形サクションコンベヤ49上に供給して、通気材15上で積繊するようにしても良い。
実施例では積繊体16の幅方向の両側を除く中間部分に発熱組成粉体17を散布して、その後に積繊体16を両側から内側へと折り込んで発熱組成粉体17を包み込むようにしているが、積繊体16の幅方向の一方側に発熱組成粉体17を散布して、その後に積繊体16を二つ折りするようにしても良い。この場合にも通気材15を利用して、二つ折り状の積繊体16が開かないようにすることは可能である。
本発明の第1の実施例を示す使い捨てカイロの斜視図である。 本発明の第1の実施例を示す使い捨てカイロの断面図である。 本発明の第1の実施例を示す使い捨てカイロの要部の拡大断面図である。 本発明の第1の実施例を示す使い捨てカイロの分解斜視図である。 本発明の第1の実施例を示す発熱体の拡大断面図である。 本発明の第1の実施例を示す使い捨てカイロの製造過程の断面図である。 本発明の第1の実施例を示す発熱体及び使い捨てカイロの製造工程のブロック図である。 本発明の第1の実施例を示す使い捨てカイロの製造装置の概略図である。 本発明の第1の実施例を示す散布装置の説明図である。 本発明の第1の実施例を示す散布装置の説明図である。 本発明の第1の実施例を示すエンボス加工、プレス加工の説明図である。 本発明の第1の実施例を示すエンボス加工工程、切断工程の斜視図である。 本発明の第1の実施例を示すホットメルト接着剤の塗布パターンの説明図である。 本発明の第1の実施例を示す使い捨てカイロの包装工程の斜視図である。 本発明の第2の実施例を示す使い捨てカイロの断面図である。 本発明の第3の実施例を示す使い捨てカイロの斜視図である。 本発明の第4の実施例を示す使い捨てカイロの断面図である。 本発明の第5の実施例を示す使い捨てカイロの分解斜視図である。 本発明の第6の実施例を示す使い捨てカイロの断面図である。
符号の説明
6 通気孔
2 トップシート(通気シート)
3 バックシート
4 袋体
4A,4B 通気シート
5 シート状発熱体
7 密閉シート
8 粘着層
9 離型シート
12 易剥離性接着剤
16 積繊体
17 発熱組成粉体
15 通気材
22 積繊工程
23 熱融着工程
24 散布工程
25 散水工程
26 包み込み工程
27 エンボス加工工程
28 プレス加工工程
30 バックシート材
33 トップシート材
47 熱融着繊維

Claims (5)

  1. 通気材(15)上に紙綿と熱融着繊維との混合繊維の積繊体(16)を所定厚さに積繊し、前記熱融着繊維の熱融着により前記積繊体(16)の前記紙綿間に多数の空隙を形成し、前記積繊体(16)上に発熱組成粉体(17)を散布して前記空隙により保持し、前記積繊体(16)上の前記発熱組成粉体(17)に水又は電解質水溶液を散水した状態で、前記通気材(15)と前記積繊体(16)とを一緒に折り畳んで前記積繊体(16)により前記発熱組成粉体(17)を包み込み、前記積繊体(16)を含む全体を厚さ方向に加圧してシート状にエンボス加工又はプレス加工することにより前記空隙内の前記発熱組成粉体(17)が偏らないようにしたことを特徴とするシート状発熱体。
  2. 前記エンボス加工又はプレス加工することにより、前記空隙内の前記発熱組成粉体(17)を固定していることを特徴とする請求項1に記載のシート状発熱体。
  3. 厚さ方向の片面又は両面に凹凸部(18)を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のシート状発熱体。
  4. 通気材(15)上に紙綿と熱融着繊維との混合繊維を積繊して所定厚さの積繊体(16)を作る積繊工程(22)と、前記熱融着繊維の熱融着により前記積繊体(16)の前記紙綿間に多数の空隙を形成する熱融着工程(23)と、前記空隙内に発熱組成粉体(17)が入り込むように前記積繊体(16)上に該発熱組成粉体(17)を散布する散布工程(24)と、前記積繊体(16)上の前記発熱組成粉体(17)に水又は電解質水溶液を散水する散水工程(25)と、前記散水後に前記通気材(15)と前記積繊体(16)とを一緒に折り畳んで前記発熱組成粉体(17)を包み込む包み込み工程(26)と、前記発熱組成粉体(17)の包み込み後に前記空隙内の前記発熱組成粉体(17)が偏らないようにその全体を厚さ方向に加圧してシート状にエンボス加工するエンボス加工工程(27)又はプレス加工するプレス加工工程(28)と、エンボス加工又はプレス加工後の帯状発熱体を単位長さのシート状発熱体(5)に切断する切断工程(29)とを有することを特徴とするシート状発熱体の製造方法。
  5. 前記積繊体(16)上の幅方向の中間に前記発熱組成粉体(17)を散布する前記散布工程(24)と、前記発熱組成粉体(17)の両側近傍で前記積繊体(16)を幅方向の内側に折り畳む前記包み込み工程(26)とを有することを特徴とする請求項4に記載のシート状発熱体の製造方法。
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