JP3955560B2 - 再生信号処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録媒体から再生された入力再生信号の波形を等化し、該等化した波形に基づいて2値化信号を出力する再生信号処理装置に関するものである。
従来、磁気テープ、磁気ディスク、光ディスクなどの記録媒体から再生された信号の波形等化技術が知られている(特許文献1〜3参照)。
特にCD(compact disk)、DVD(digital versatile disk)などの光ディスクの再生信号処理装置においては、記録媒体の種類、記録方式、再生速度などによって入力再生信号の特性が異なるため、複数の波形等化特性が必要であり、かつ広範囲の周波数帯域に対応しなければならない。
特開平5−135313号公報 特開平10−255214号公報 特開2000−182330号公報
従来の再生信号処理装置は、入力再生信号の特性変化を考慮した波形等化を達成できるものではなかった。
本発明の目的は、入力再生信号の特性に対応した最適な波形等化特性を実現できる再生信号処理装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る再生信号処理装置は、例えばCDの1倍速再生と2倍速再生では入力再生信号のビットレートに大きな開きがある点に鑑み、アナログデジタル変換器の前段にアナログフィルタを、当該アナログデジタル変換器の後段に波形等化器をそれぞれ配置し、入力再生信号のビットレートとアナログフィルタの特性との関係に応じてアナログデジタル変換器のサンプリング周波数を決め、かつ入力再生信号のビットレートとアナログフィルタの特性との関係に応じて波形等化器のタップ数を変更することとしたものである。
また、例えばDVDから再生されたコントロール信号とデータ信号では入力再生信号の周波数帯域に高低差がある点に鑑み、入力再生信号の周波数帯域の高低に応じて波形等化器のタップ係数を変更する。
本発明によれば、入力再生信号のビットレートや周波数特性に応じてクロック周波数や波形等化器のタップ数やタップ係数を変更することとしたので、入力再生信号の特性に対応した最適な波形等化特性を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、ここに示す実施の形態はあくまでも一例であって、必ずしもこの実施の形態に限定されるものではない。
図1は、本発明に係る再生信号処理装置の構成例を示している。図1において、101はアナログフィルタ、102はアナログデジタル変換器(ADC)、103は波形等化器、104はクロック生成部、105はビタビ(Viterbi)復号器、106は波形評価部である。
アナログフィルタ101は、CD、DVDなどの光ディスクから再生された入力再生信号INを受け取るフィルタであり、ローパスフィルタ特性を持つ。ADC102は、アナログフィルタ101の出力であるアナログ再生信号Wをデジタル再生信号Xに変換するための変換器である。クロック生成部104は、デジタル再生信号Xからクロック信号を抽出し、このクロック信号に同期した第1及び第2のクロック信号CLKA,CLKBを生成することを主な機能とするものである。第1のクロック信号CLKAは、ADC102のサンプリング周波数を決める信号であり、ADC102だけでなく波形等化器103へも供給される。後述するように、ADC102のサンプリング周波数は、デジタル再生信号Xから知られる入力再生信号INのビットレートと、アナログフィルタ101の特性との関係に応じて決定される。第2のクロック信号CLKBは、波形等化器103の内部動作周波数を決める信号である。当該第2のクロック信号CLKBの周波数は、第1のクロック信号CLKAの周波数と同じか又はその逓倍に設定される。更にクロック生成部104は、波形等化器103の動作を切り換えるための第1及び第2の制御信号CTLC,CTLDを生成する機能をも有する。第1の制御信号CTLCは、波形等化器103のタップ数の変更を指示するための信号である。第2の制御信号CTLDは、デジタル再生信号Xから知られる入力再生信号INの周波数帯域の高低に応じて波形等化器103のタップ係数の変更を指示するための信号である。波形等化器103は、デジタル再生信号Xの波形を等化し、その結果を波形等化信号Yとしてビタビ復号器105へ供給する。ビタビ復号器105は、波形等化信号Yから最尤復号により2値化信号を得て、これを出力する。この2値化信号が図1の再生信号処理装置の出力信号OUTである。波形評価部106は、適応的な波形等化の実現のために、波形等化信号Yのタイミングジッタ値、アシンメトリ度などを表す評価信号Eを波形等化器103へ供給する。
図1中の波形等化器103は、FIR(finite impulse response)フィルタとして働く。ADC102のサンプリング周波数を変更した場合にその変更前後で同等の波形等化特性を得るためには、当該サンプリング周波数の変更に対応して波形等化器103のタップ数を変更する必要がある。例えばサンプリング周波数を2倍にすると、タップ数が奇数の場合は2倍した数から1だけ引いた数、偶数の場合は2倍した数にすればよい。つまり、元のタップ数が3である場合には、3×2−1=5とする。以下の説明では、波形等化器103のタップ数が3又は5であるものとする。タップ数が3の場合の第2のクロック信号CLKBの周波数は第1のクロック信号CLKAの周波数と同じであり、タップ数が5の場合の第2のクロック信号CLKBの周波数は第1のクロック信号CLKAの周波数の2倍に設定される。
図2は、図1中のクロック生成部104の内部構成を示している。図2において、160は周波数位相比較器、161はフィルタ、162はVCO(voltage-controlled Oscillator)、163は分周器、164,165は制御レジスタである。第2のクロック信号CLKBは分周器163の入力であり、第1のクロック信号CLKAは当該分周器163の出力である。この分周器163における分周比は、波形等化器103のタップ数の変更と連動して変わるように第1の制御信号CTLCにより制御される。第1及び第2の制御信号CTLC,CTLDは、制御レジスタ164,165から得られるようになっている。当該再生信号処理装置の全体制御を司る不図示のマイクロプロセッサが、これら制御レジスタ164,165の設定をも実行する。なお、図2ではADC102の出力であるデジタル再生信号Xから第1及び第2のクロック信号CLKA,CLKBを抽出するようになっているが、波形等化器103の出力である波形等化信号Yをクロック生成部104の入力としてもよい。
図3は、図1中の波形等化器103の内部構成を示している。図3において、110はデジタル再生信号Xの伝播を遅延させるための複数段の遅延素子を構成するように互いに接続された6個のDフリップフロップ、111は3個のマルチプレクサ、112は3個の乗算器、113は1個の加算器、114は制御部、115は係数部、116は出力部である。図示を省略するが、各Dフリップフロップ110は第1のクロック信号CLKAに同期してデジタル再生信号Xを伝播させ、乗算器112及び加算器113はいずれも第2のクロック信号CLKBに同期して演算動作を実行するようになっている。制御部114は、乗算器112の数が所要タップ数よりも少ない場合(所要タップ数が5である場合)に乗算器112及び加算器113を時分割利用するように、当該波形等化器103のタップ数を決めるDフリップフロップ110の利用段数と、係数部115によるタップ係数A,B,Cの供給とを制御するものである。なお、Dフリップフロップ110の数が乗算器112の数の3倍以上である場合には、第2のクロック信号CLKBの周波数を上げることにより、乗算器112及び加算器113を3重以上に時分割利用すればよい。
図3中の3個のマルチプレクサ111は、6個のDフリップフロップ110の出力のうちの3つをタップデータ信号Xa,Xb,Xcとして選択する。3個の乗算器112は、マルチプレクサ111により選択されたDフリップフロップ110の出力、すなわちタップデータ信号Xa,Xb,Xcの各々にタップ係数A,B,Cを乗算する。1個の加算器113は、3個の乗算器112の出力の総和を計算し、その加算結果Gを出力部116へ供給する。出力部116は、加算結果Gを入力とし、クリッピング(丸め)処理の結果を波形等化信号Yとして出力する。制御部114は、第1及び第2の選択信号S1,S2を生成する。第1の選択信号S1はマルチプレクサ111及び出力部116へ、第2の選択信号S2は係数部115へそれぞれ供給される。係数部115は、3個の乗算器112の各々へタップ係数A,B,Cを供給する。この係数部115は、波形等化信号Y、評価信号Eのうち少なくとも一方に応じてタップ係数A,B,Cを適応的に更新できるようになっている。
図4は、図3中の制御部114の内部構成を示している。図4の制御部114は、4個のDフリップフロップ120と、1個のNORゲート121と、1個のANDゲート122と、1個のEXOR(排他的論理和)ゲート123と、1個のORゲート124とを備え、第1及び第2のクロック信号CLKA,CLKB、第1及び第2の制御信号CTLC,CTLD、並びにリセット信号RESETを入力とし、第1及び第2の選択信号S1,S2を出力とするものである。
図5は、図3中の係数部115の内部構成を示している。図5において、130は3個の出力側マルチプレクサ、131は各々係数Aa,Ab,Ba,Bb,Ca,Cbを保持するための6個のレジスタ、132は係数学習部、133は3個の入力側マルチプレクサである。出力側マルチプレクサ130は、第2の選択信号S2に応じて、タップ数が3の場合にはタップ係数A,B,Cとして1組の係数(Aa,Ba,Ca)を選択し、タップ数が5の場合には1組の係数(Aa,Ba,Ca)に続いて、他の組の係数(Cb,Bb)を選択する。係数学習部132は、波形等化信号Y又は評価信号Eに応じてタップ係数A,B,Cを適応的に更新するように学習する機能を有し、レジスタ131に書き込まれるべき更新係数を供給するとともに、その選択のための入力側マルチプレクサ133へ第3の選択信号S3を供給する。
図6は、図3中の出力部116の内部構成を示している。図6において、140は加算器、141,143は第1及び第2のマルチプレクサ、142,145は第1及び第2のDフリップフロップ、144はクリップ部、146はインバータ、147はANDゲート、Mはタップ数が5の場合の積和結果である。加算器140、第1のマルチプレクサ141及び第1のDフリップフロップ142は、タップ数が5の場合に図3中の加算器113から供給された加算結果Gを累算して積和結果Mを求めるための累算器を構成する。そのため、第1のマルチプレクサ141には第1の選択信号S1と第1の制御信号CTLCの反転信号との論理積信号が、第1のDフリップフロップ142には第2のクロック信号CLKBがそれぞれ与えられる。タップ数が3の場合には、図3中の加算器113から供給された加算結果Gをそのまま利用できる。したがって、第2のマルチプレクサ143は、第1の制御信号CTLCに応じて、加算結果G又は積和結果Mのいずれかを選択する。クリップ部144は、第2のマルチプレクサ143の出力にクリッピング(丸め)処理を施す。第2のDフリップフロップ145は、第1のクロック信号CLKAに同期してクリップ部144の出力を取り込み、これを波形等化信号Yとして出力する。
さて、図7はDVDから再生された入力再生信号INの一例を示している。図示の信号の前半部分は例えばコントロール用であり、周波数帯域が低い。一方、後半のデータ信号部分は周波数帯域が高い。このような周波数帯域の異なる波形が逐次的に入力されるときには、波形等化器103のタップ数を変更するのではなく、第2の制御信号CTLDによりタップ係数A,B,Cを切り換える。つまり、図3において第2の選択信号S2のみを切り換え、第1の選択信号S1はそのままとする。
図8は、図7中のコントロール信号及びデータ信号の各々に対応した波形等化特性を示している。ここでは説明の簡単のために、いずれの場合もローパスフィルタ特性で波形を等化するものとする。Fcd1 はコントロール信号に対応したカットオフ周波数であり、Fcd2 はデータ信号に対応したカットオフ周波数である(Fcd1 <Fcd2 )。このように入力再生信号INの周波数帯域の高低に応じて、第2の制御信号CTLDによりタップ係数A,B,Cを変更することによって、波形等化器103のカットオフ周波数を切り換えるのである。
図9(a)、図9(b)及び図9(c)は、ADC102の量子化雑音スペクトラム強度分布を、アナログフィルタ101の特性と重ね合わせて表したものである。これらの図を用いて、第1のクロック信号CLKAの周波数決定方法を説明する。
図9(a)は、CDの2倍速再生の場合の図である。Fs1 はADC102のサンプリング周波数、Fca はアナログフィルタ101のカットオフ周波数、Fcd は波形等化器103のカットオフ周波数である。ここに、Fca =Fcd とする。図示のとおりADC102の量子化雑音は、直流からナイキスト周波数(サンプリング周波数Fs1 の半分)までの範囲にほぼ均一に分布する。
図9(b)は、CDの1倍速再生の場合の図である。つまり、入力再生信号INのビットレートは2倍速再生の場合の半分である。Fs2 はADC102のサンプリング周波数であって、図9(a)におけるFs1 の半分である。Fca は変化しないものとし、Fcd はFca の半分である。したがって、アナログフィルタ101と波形等化器103とを組み合わせた帯域は図9(a)の場合の半分になっている。この場合、ADC102の量子化ビット数が不変であれば量子化雑音電力の総和は図9(a)の場合と同じであるので、図9(b)にハッチングで示すとおり、単位周波数あたりの量子化雑音電力が図9(a)の場合の2倍になってしまい、カットオフ周波数Fca 以下の帯域内における信号対雑音比が劣化してしまう。
図9(c)は、同じくCDの1倍速再生においてADC102のサンプリング周波数を図9(b)の場合の2倍(つまり2Fs2 =Fs1 )にした図である。この場合、単位周波数あたりの量子化雑音電力が図9(a)の場合と同等となり、図9(a)と同等の信号対雑音比が得られる。つまり、CDの1倍速再生におけるADC102のサンプリング周波数を2倍速再生の場合と同等にすることによって、信号対雑音比が改善される。
以上のとおり、ADC102のサンプリング周波数、すなわち第1のクロック信号CLKAの周波数は、入力再生信号INのビットレートと、アナログフィルタ101の特性(特にカットオフ周波数)との関係に応じて決定される。一方、波形等化器103は、第1のクロック信号CLKAの周波数が2倍になっても同等の波形等化特性を得るため、前述のとおりタップ数を2倍にするように制御される。具体的に説明すると、図9(a)及び図9(b)の場合にはタップ数を3とし、図9(c)の場合にはタップ数を5とする。
つまり、本実施の形態によれば、アナログフィルタ101のカットオフ周波数Fca と波形等化器103のカットオフ周波数Fcd とのうち大きい方と、ADC102のサンプリング周波数との比が一定となるように制御することで、波形等化器103の出力である波形等化信号Yに含まれる単位周波数あたりの量子化雑音電力が一定となるように制御するのである。
図10はタップ数が5の場合の制御部114の動作例を、図11はタップ数が5の場合の波形等化器103の全体の動作例をそれぞれ示している。図10のとおり第1の制御信号CTLCをハイ(H)レベルに、第2の制御信号CTLDをロー(L)レベルにそれぞれ保持すれば、第1及び第2の選択信号S1,S2は、図4に示したリセット信号RESETの供給後に第1のクロック信号CLKAと同じ周波数でHレベルとLレベルとをトグルする。これにより、図3の波形等化器103における時分割動作が達成される。なお、図示を省略するが、第1及び第2の制御信号CTLC,CTLDをいずれもLレベルに保持すれば、第1及び第2の選択信号S1,S2がLレベルを保持することとなり、波形等化器103のタップ数が3となる。また、第2の制御信号CTLDをHレベルにすれば、係数部115への第2の選択信号S2のみを変更することができる。
図12は、図5中の係数学習部132の内部構成を示している。ここでは、波形等化信号Yのエンベロープを使用する場合について説明する。図12において、150はピーク値検出部、151は特徴値検出部、152は係数演算部、153は学習制御部である。ピーク値検出部150は、波形等化信号Yの上側のピーク値及び下側のピーク値を検出する。特徴値検出部151は、検出された両ピーク値から波形等化信号Yの最大振幅値Amax、最小振幅値Aminなどを検出し、その結果を特徴信号Fとして出力する。係数演算部152は、波形評価部106からの評価信号E又は特徴値検出部151からの特徴信号Fに基づき、タップ係数A,B,Cの更新値を計算し、あるいは設定すべきタップ係数A,B,Cを選択する。学習制御部153は、特徴値検出部151の検出タイミングを制御し、前述の第3の選択信号S3を生成するとともに、係数演算部152の動作を制御するための第4及び第5の選択信号S4,S5を生成する。
図13は、図12中の係数演算部152の内部構成を示している。図13において、170は入力マルチプレクサ、171は判定回路、172は係数メモリ、173は更新量選択回路、174は加算器、175は出力マルチプレクサである。入力マルチプレクサ170は、第4の選択信号S4に応じて、波形評価部106からの評価信号E又は特徴値検出部151からの特徴信号Fのいずれかを選択する。評価信号Eは比較的長い時間にわたる波形等化信号Yの評価結果を表す信号であり、特徴信号Fは比較的短い時間間隔における波形等化信号Yの特徴を表す信号である。判定回路171は、評価信号E又は特徴信号Fを予め定めた値と比較してその良否を判定し、その判定結果に応じて更新係数を決定する。係数メモリ172は、予め複数組のタップ係数を記憶したメモリであり、評価信号E又は特徴信号Fの判定に応じて、そのうちの1組を選択する。更新量選択回路173は、評価信号E又は特徴信号Fの判定に応じてタップ係数A,B,Cの微調整のための更新量を選択する回路である。加算器174は、現在のタップ係数A,B,Cと更新量とを加算する。出力マルチプレクサ175は、第5の選択信号S5に応じて、係数メモリ172の出力又は加算器174の出力のいずれかを更新係数として選択する。タップ係数A,B,Cを段階的に変更する場合には係数メモリ172の出力が、タップ係数A,B,Cを徐々に変更する場合には加算器174の出力がそれぞれ選択されるようになっている。
図14は、図12の係数学習部132による波形等化信号Yの特徴値検出を説明するための図である。波形等化信号Yのエンベロープから得られる情報として、上側のピーク値と下側のピーク値とがある。これらより、波形等化信号Yの最大振幅値Amax と最小振幅値Amin とが得られる。
以上のとおり、図3中の係数部115は、波形等化信号Yのエンベロープから検出された一定時間内の最大振幅値Amax と最小振幅値Amin とに応じて、3個の乗算器112の各々へ供給すべきタップ係数A,B,Cを適応的に更新する機能を有する。これにより、波形等化信号Yのゲイン調整が実現できる。なお、符号化方式に起因した情報を波形等化信号Yの特徴値として利用することで、適応的な波形等化を実現することとしてもよい。
図15は、図3の波形等化器103のゲイン特性を評価信号Eに応じて段階的に変更した例を示している。図15の例では、波形等化器103のブースト値を段階的に変更するものとしている。ブースト値の変更は、波形等化器103のタップ係数A,B,Cの変更だけで実現することができる。図13中の判定回路171は、ブースト値と評価信号Eとの対応関係を記憶しながらブースト値を更新した後、最良の状態を再現するためのブースト値を選択する機能を有する。
なお、図1中のアナログフィルタ101の特性もまた、入力再生信号INのビットレートに応じて変更することができる。図16(a)及び図16(b)は、アナログフィルタ101の特性変更例を示している。Fi1 及びFi2 は入力信号帯域を、Fc1 及びFc2 はアナログフィルタ101のカットオフ周波数をそれぞれ表す。図16(a)では、アナログフィルタ101の群遅延特性を考慮して、入力信号帯域Fi1 よりやや高めにカットオフ周波数Fc1 を設定している。図16(b)は、入力再生信号INのビットレートが半分になり、したがって入力信号帯域がFi1 からFi2 へと半減した場合を示している。このように入力信号帯域が半減すると、これと同じ比率でアナログフィルタ101のカットオフ周波数をFc1 からFc2 へと引き下げる。ただし、アナログフィルタ101の特性変更には大きな制約があり、アナログフィルタ101と波形等化器103との双方の特性変更が必要となる場合もある。したがって、アナログフィルタ101と波形等化器103とのうち少なくとも一方のカットオフ周波数が変化したとき、ADC102の量子化雑音電力が一定となるように制御するのがよい。
以上説明してきたとおり、本発明に係る再生信号処理装置は、入力再生信号の特性に対応した最適な波形等化特性を実現することができ、各種の記録媒体から再生された信号の波形等化に有用である。
本発明に係る再生信号処理装置の構成例を示すブロック図である。 図1中のクロック生成部の内部構成を示すブロック図である。 図1中の波形等化器の内部構成を示すブロック図である。 図3中の制御部の内部構成を示す回路図である。 図3中の係数部の内部構成を示すブロック図である。 図3中の出力部の内部構成を示すブロック図である。 入力再生信号の一例を示す波形図である。 図7中のコントロール信号及びデータ信号の各々に対応した波形等化特性を示す図である。 (a)〜(c)は図1中の第1のクロック信号の周波数決定方法を説明するための図である。 図4の制御部の動作例を示すタイミングチャート図である。 図3の波形等化器の動作例を示すタイミングチャート図である。 図5中の係数学習部の内部構成を示すブロック図である。 図12中の係数演算部の内部構成を示すブロック図である。 図12の係数学習部による波形等化信号の特徴値検出を説明するための波形図である。 図3の波形等化器のゲイン特性を評価信号に応じて段階的に変更した例を示す図である。 (a)及び(b)は、図1中のアナログフィルタの特性変更例を示す図である。
符号の説明
101 アナログフィルタ
102 アナログデジタル変換器(ADC)
103 波形等化器
104 クロック生成部
105 ビタビ復号器
106 波形評価部
110 Dフリップフロップ(遅延素子)
111 マルチプレクサ
112 乗算器
113 加算器
114 制御部
115 係数部
116 出力部
A,B,C タップ係数
CLKA 第1のクロック信号
CLKB 第2のクロック信号
CTLC 第1の制御信号
CTLD 第2の制御信号
E 評価信号
F 特徴信号
Fc1 ,Fc2 アナログフィルタのカットオフ周波数
Fca アナログフィルタのカットオフ周波数
Fcd 波形等化器のカットオフ周波数
Fcd1 ,Fcd2 波形等化器のカットオフ周波数
Fi1 ,Fi2 入力信号帯域
Fs1 ,Fs2 ADCのサンプリング周波数
IN 入力再生信号
OUT 出力信号(2値化信号)
S1〜S5 第1〜第5の選択信号
W アナログ再生信号
X デジタル再生信号
Y 波形等化信号

Claims (8)

  1. 記録媒体から再生された入力再生信号の波形を等化し、該等化した波形に基づいて2値化信号を出力する再生信号処理装置であって、
    ローパスフィルタ特性を持ち、前記入力再生信号を受け取るアナログフィルタと、
    前記アナログフィルタの出力をデジタル再生信号に変換するためのアナログデジタル変換器と、
    前記アナログデジタル変換器のサンプリング周波数を決めるクロック信号を生成するためのクロック生成部と、
    前記デジタル再生信号の波形を等化するための波形等化器とを備え、
    前記波形等化器の出力である波形等化信号に含まれる単位周波数あたりの量子化雑音電力を一定とするために、前記アナログフィルタのカットオフ周波数が同じで前記入力再生信号のビットレートが1/N(Nは2のべき乗)になったとき、前記アナログデジタル変換器のサンプリング周波数は変更せず、かつ前記波形等化器のタップ数をN倍にすることを特徴とする再生信号処理装置。
  2. 請求項1記載の再生信号処理装置において、
    前記アナログフィルタのカットオフ周波数が同じで前記入力再生信号のビットレートが1/2になったとき、前記アナログデジタル変換器のサンプリング周波数は変更せず、かつ前記波形等化器のタップ数を2倍にすることを特徴とする再生信号処理装置。
  3. 請求項1記載の再生信号処理装置において、
    前記アナログフィルタのカットオフ周波数と前記波形等化器のカットオフ周波数とのうちの大きい方と、前記アナログデジタル変換器のサンプリング周波数との比が一定となるように、前記アナログデジタル変換器のサンプリング周波数を決めることを特徴とする再生信号処理装置。
  4. 請求項1記載の再生信号処理装置において、
    前記入力再生信号の周波数特性に応じて前記波形等化器のタップ係数を変更するための手段を更に備えたことを特徴とする再生信号処理装置。
  5. 請求項1記載の再生信号処理装置において、
    前記波形等化器は、
    前記デジタル再生信号の伝播を遅延させるための複数段の遅延素子と、
    前記複数段の遅延素子の出力の各々にタップ係数を乗算するための複数の乗算器と、
    前記複数の乗算器の各々へタップ係数を供給するための係数部と、
    前記複数の乗算器の出力の総和を計算するための加算器とを備えたことを特徴とする再生信号処理装置。
  6. 請求項記載の再生信号処理装置において、
    前記波形等化器は、前記乗算器の数が所要タップ数よりも少ない場合に前記複数の乗算器及び前記加算器を時分割利用するように、前記波形等化器のタップ数を決める前記遅延素子の利用段数と、前記係数部によるタップ係数の供給とを制御するための制御部を更に備えたことを特徴とする再生信号処理装置。
  7. 請求項記載の再生信号処理装置において、
    前記複数の乗算器の各々へ供給すべきタップ係数を適応的に更新させるように、前記波形等化器の出力である波形等化信号を評価する信号を前記波形等化部へ供給するための波形評価部を更に備えたことを特徴とする再生信号処理装置。
  8. 請求項記載の再生信号処理装置において、
    前記係数部は、前記波形等化器の出力である波形等化信号のエンベロープから検出された一定時間内の最大振幅値と最小振幅値とに応じて、前記複数の乗算器の各々へ供給すべきタップ係数を適応的に更新する機能を有することを特徴とする再生信号処理装置。
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