JP3955202B2 - 電池用セパレータの製造方法および電池用セパレータならびにそれを用いた電池 - Google Patents

電池用セパレータの製造方法および電池用セパレータならびにそれを用いた電池 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一次電池および二次電池用セパレータ、およびその製造方法、ならびにそれを用いた電池およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的な電池では、正極と負極との物理的な接触を防ぐためにセパレータが必要となる。従来のリチウム二次電池のほとんどは、ポリオレフィン系の材料からなるフィルムをセパレータとして用いていた。しかし、従来のフィルムは、その成形に手間がかかり、また、イオン伝導性に大きな影響を与える多孔性をコントロールすることが容易ではなかった。また、従来のフィルムでは、電池の高容量化や小型化の要請に十分に応えることができなかった。
【0003】
近年、セパレータの新たな製造方法として、ブロックポリマーを加熱してスピノーダル分解を発現させることによって、ナノスケールの多孔性を有するフィルムを形成する方法が注目されている。この新たなフィルムは、従来のポリオレフィン系フィルムと比較して、表面積が広く、より高効率なイオン伝導が可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の新しい技術は使用できるブロックポリマーに制限があり、且つそのポリマーの耐電解液性が必ずしも十分ではなかった。たとえば、オレフィン系のブロックポリマーを用いた場合、ポリマーを構成するブロックユニットの極性の違いによっては、スピノーダル分解による相分離が十分に行えないことがあった。このような場合には、フィルム中に形成される孔は非常に不均一になり、また、相分離時に発生するドメインも電解液によって容易に膨潤や溶解することが可能となってしまう。そのため、このような場合には、セパレータとしての十分な機能が得られなかった。
【0005】
上記の状況に鑑み、本発明は、電池用の新たなセパレータ、セパレータの新たな製造方法、ならびにそれを用いた電池およびその製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の電池用セパレータの製造方法は、
(i)発泡剤と有機溶剤と相溶した2種類以上のゴムとを含む混合物からなる膜を形成する工程と、
(ii)記膜を加熱することによって多孔膜を形成する工程とを含み、
前記相溶した2種類以上のゴムは、イソブチレンゴムと、スチレン−エチレン−ブタジエン−スチレン共重合ゴム、スチレン−ブタジエン−スチレン共重合ゴム及びスチレン−エチレン−プロピレン−スチレン共重合ゴムから選ばれる少なくとも1つの共重合ゴムとを含み、
前記発泡剤が発泡する温度をT(℃)としたときに、前記膜をT〜T+20(℃)の温度で、10分間〜30分間加熱することを特徴とする。
【0007】
上記製造方法では、前記(ii)の工程において、前記混合物が相分離を起こすように加熱を行うことが好ましい。
【0008】
上記製造方法では、前記(i)の工程において、正極および負極から選ばれる少なくとも1つの極板の上に前記混合物を塗布して前記膜を形成してもよい。
【0011】
上記製造方法では、前記ゴム中のソフトセグメントが飽和炭化水素であってもよい。この構成によれば、ハードセグメントとソフトセグメントによりそれぞれが分子集合体(ドメイン)を形成することで、より微視的な相分離状態を誘発する効果が得られる。
【0013】
上記製造方法では、前記共重合ゴム中のスチレン含有率が組成比で10%〜30%の範囲内であることが好ましい。
【0014】
また、本発明の電池用セパレータは、上記本発明の電池用セパレータの製造方法によって製造されたものである。
【0015】
また、本発明の電池は、正極と、負極と、前記正極と前記負極との間に配置されたセパレータとを含む電池であって、前記セパレータが上記本発明の電池用セパレータの製造方法によって製造された電池用セパレータであることを特徴とする。
【0016】
また、本発明の電池の製造方法は、正極と、負極と、前記正極と前記負極との間に配置されたセパレータとを含む電池の製造方法であって、上記本発明の電池用セパレータの製造方法によって前記セパレータを製造する工程を含むことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【0018】
(実施形態1)
実施形態1では、本発明の電池用セパレータの製造方法およびそれによって得られるセパレータについて説明する。
【0019】
本発明の製造方法では、まず、発泡剤と有機溶剤と相溶した2種類以上のポリマー(具体的にはゴム)とを含む混合物からなる膜を形成する(工程(i))。混合物は、通常、室温程度の温度で材料を混合することによって作製される。膜は、たとえば、正極および負極から選ばれる少なくとも1つの極板の上に混合物を塗布することによって形成する。
【0020】
その後、発泡剤が発泡するように且つ有機溶剤が蒸発するように混合物からなる膜を加熱することによって、多孔膜(セパレータ)を形成する(工程(ii))。このとき、混合物からなる膜が相分離を起こすような条件で加熱する。
【0021】
上記混合物は、作製時にはゴムが均一に相溶(混和)しており、工程(ii)における加熱の際にミクロ相分離(ミクロ相分離とは、分子レベルの微視的な集合体を形成することを意味する)を生じる混合物である。このような混合物は、材料であるゴムの種類や混合比などを選択することによって作製できる。なお、この明細書において、「相溶」とは、2種類以上のゴムが互いに熱力学的な発熱を伴い、分子相互侵入を行う程度に溶液中に溶解・分散していることを意味する。
【0022】
工程(ii)における加熱の際には、混合物の相分離と、発泡剤の発泡と、有機溶剤の気化とが生じる。相分離した混合物は、発泡剤によって形成された微細な孔の形状を維持する働きを有する。また、有機溶剤が気化することによって、相分離したゴムは冷却されても相分離した状態を維持する。そのため、工程(ii)では、発泡剤によって形成された微細な孔が維持された多孔膜(セパレータ)を形成できる。セパレータを多孔化させることによって、セパレータのイオン導電性とセパレータ中におけるイオン濃度とを高くできる。その結果、正極と負極との間の距離を狭めることが可能であり、セパレータの薄膜化が可能になる。
【0023】
本発明の特徴であるミクロ相分離を誘発させるためには特定のゴムをブレンドすることが必要である。すなわち、本発明で用いられる混合物は、下限臨界溶液温度(LCST)を有するように作製される。そのようなブレンドによって、加熱時に混合物がスピノーダル分解を起こして相分離すると考えられる。混合物の下限臨界溶液温度が発泡剤の発泡温度よりも低い場合には、発泡剤の発泡温度以上の温度で加熱することによって相分離を生じさせることができる。以下に、混合物に含まれるゴムについて説明する。
【0024】
混合物に含まれるゴムの1つ(以下、第1のゴムという場合がある)としては、ポリイソブチレン(イソブチレンゴム)を用いることができる。イソブチレンゴムは、リチウム電池などの電解液として用いられる炭酸エチレン、炭酸プロピレン、γ−ブチルラクトン、ジメトキシエーテル等の電解液に対して高い安定性を持ち、各種の電解液に対して他のゴムよりも膨潤度が低い。このため、イソブチレンゴムを用いることによって、電極に対する密着性が高いセパレータを製造できる。イソブチレンゴムの分子量は、数平均でたとえば約50000〜約120000の範囲内であり、好ましくは約80000〜約100000の範囲内である。イソブチレンゴムの分子量をこの範囲内とすることによって、電極との密着性および電解液特性が高いセパレータを製造できる。また、分子量を50000以上とすることによって、極性の高い電解液を使用した場合でも電解液中にイソブチレンゴムが溶解することを防止できる。また、分子量を50000以上とすることによって、後述するスチレン−エチレン−ブタジエン−スチレン共重合ゴム(SEBS)とブレンドした場合に、十分なミクロ相分離が得られる。また、分子量を120000以下とすることによって、混合物の粘度が高くなりすぎてハンドリング性が低下することを防止できる。さらに、分子量を120000以下とすることによって、後述するSEBSと室温で容易に相溶(混和)させることができる。
【0025】
混合物に含まれる他のゴム(以下、第2のゴムという場合がある)としては、スチレンを原料とする共重合ゴム(以下、スチレン含有ゴムという場合がある)が挙げられる。具体的には、第2のゴムとして、スチレン−ブタジエン−スチレン共重合ゴム(SBS)、スチレン−イソプレン−スチレン共重合ゴム(SIS)、スチレン−エチレン−ブタジエン−スチレン共重合ゴム(SEBS)、またはスチレン−エチレン−プロピレン−スチレン共重合ゴム(SEPS)を用いることができる。特性が良好なセパレータを得るためには、混合物に含まれるゴム全体に占めるスチレン含有率が特に重要である。具体的には、第2のゴム全体に占めるスチレン含有率が、組成比で10%〜30%の範囲内であることが好ましい。ここで、組成比とは、各ゴムを構成するセグメント(たとえば、SBSではスチレンおよびブタジエンであり、イソブチレンゴムではブチレン)の数の比を意味する。スチレンの組成比が10%未満の場合には、十分なミクロ相分離を達成することが容易ではなくなる場合がある。また、スチレンの組成比が30%より多い場合には、室温下におけるイソブチレンゴムとの相溶性(混和性)が低下する場合がある。
【0026】
上記スチレン含有ゴムの数平均分子量は、たとえば約50000〜約100000であり、好ましくは約70000〜約80000である。スチレン含有ゴムの数平均分子量が50000〜100000の範囲外である場合には、イソブチレンゴムとの相溶性が低下し、相分離を発現させることが容易ではなくなる場合がある。
【0027】
上記工程(i)で用いられる混合物の具体例としては、たとえば、イソブチレンゴムとSBSのみをゴムとして含む混合物、イソブチレンゴムとSISのみをゴムとして含む混合物、イソブチレンゴムとSEBSのみをゴムとして含む混合物、イソブチレンゴムとSEPSのみをゴムとして含む混合物が挙げられる。これらの分子量および混合比については上述した通りである。なお、加熱によって相分離を生じる組成である限り、他のゴムの組み合わせを用いてもよく、混合物が3種類以上のゴムを含んでもよい。また、第1のゴムと第2のゴムとの混合割合は、前者100重量部に対して後者10〜100重量部の範囲内であることが望ましい。
【0028】
混合物に含まれるゴムは、飽和炭化水素からなるソフトセグメントを含むことが好ましい。ここで、ソフトセグメントとは、SBSやSEBSの共重合ユニットとして含まれるC−Hからなる高分子量体(ブタジエン、エチレン)で、上述したスピノーダル分解をつかさどる必須成分であると考えられる。本発明はポリイソブチレンと分離・混和するゴムとのブレンドに多孔を発生させる点に特徴を有するが、その際の分離状態は共重合体中のスチレン成分とC−Hからなるポリマー成分自体の相溶性に起因しており、スチレン成分とC−Hからなるポリマー成分の分子運動性が分離・混和を調整している。つまり、分離・混和は共重合体中の各成分が如何に運動しやすいかという部分に負っており、C−Hからなるポリマー成分よりも堅いユニット(ハードユニット)であるスチレン部分のユニット比のコントロールによって分離・混和の状態を調整することも可能である。
【0029】
多孔性を付与する発泡剤としては、樹脂等に配合される一般的な有機系発泡剤を用いることができ、たとえばアゾジカルボンアミド誘導体、ベンゼンスルホニルヒドラジド誘導体、ジニトロソペンタメチレンテトラミン誘導体などを用いることができる。有機系発泡剤は、無機系発泡剤とは異なり、イオン性の分解生成物がセパレータ中に残存しないため好ましい。これらの発泡剤の添加量は、また、発泡剤の添加量については特に限定はないが、たとえば混合物の3質量%以下であり、好ましくは1質量%〜3質量%の範囲内である。発泡剤の添加量を3質量%以下とすることによって、塗膜の厚さの制御が容易になる。
【0030】
工程(ii)における加熱温度は、発泡剤が発泡する温度以上の温度である。加熱の条件(温度および時間)としては、混合物が相分離を生じ、且つ混合物中の有機溶剤がほぼ蒸発してしまう条件が選択される。加熱条件は用いる材料や混合比によって異なるが、一例としては、発泡剤が発泡する温度をT(℃)としたときに、T〜T+20(℃)程度の温度で、10分間〜30分間程度加熱すればよい。
【0031】
混合物に用いられる有機溶剤は、用いるゴムを溶解できるものであれば特に制限されず、ゴムの種類に応じて公知の溶剤の中から任意に選択することができる。たとえばトルエン、キシレン、エチルシクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、またはシクロヘキサンノンなどを有機溶剤として用いることができる。
【0032】
ゴムを溶解させたときの固形分の量は、特に制限されず、用いるゴムの種類や溶剤に応じて任意に設定できる。通常は、ハンドリング性を重視して、5〜30質量%とすればよい。
【0033】
上記実施形態1の製造方法によれば、静電容量が大きく、電解液中におけるイオン導電性が高いセパレータを製造できる。実施形態1の製造方法によって製造されたセパレータは、本発明のセパレータである。このセパレータは、上述した第1および第2のゴムを含み、多孔性を有する。
【0034】
(実施形態2)
実施形態2では、本発明の電池およびその製造方法について説明する。実施形態2の電池は、ケースと、ケース内に配置された正極、負極、セパレータおよび電解液とを備える。セパレータは、正極と負極との間に配置されている。実施形態2の電池のセパレータは、実施形態1の製造方法で製造された本発明のセパレータである。セパレータ以外の部分については、電池の種類に応じて選択される。本発明は、実施例で説明するような様々な一次電池および二次電池に適用できる。実施形態2の電池の一例として、円筒型の電池10の一部分解斜視図を図1に示す。
【0035】
図1を参照して、電池10は、ケース11と、ケース11内に配置された正極12、負極13、セパレータ14および電解液(図示せず)と、ケース11を封口する封口板15とを備える。実施形態2の製造方法は、実施形態1で説明した方法でセパレータを作製する。以下に、電池10の製造方法の一例について、図2を参照しながら説明する。なお、正極12や負極13は、支持体や活物質層を含むが、図2では、断面図を簡略化して示す。
【0036】
まず、図2(a)に示すように、負極13の両面に、実施形態1で説明した混合物を塗布して膜16を形成する。その後、膜16に含まれるゴムが相分離を生じ、発泡剤が発泡し、有機溶剤が蒸発するように膜16を加熱する。この加熱によって、図2(b)に示すように、多孔膜であるセパレータ14が形成される。その後、正極12を用意し、セパレータ14が形成された負極13と正極12とをコイル状に捲回して極板群を作製する。そして、得られた極板群を用いて図1に示す電池10を作製する。
【0037】
なお、図2では負極13上にセパレータ14を作製する場合について説明したが、正極12上にセパレータ14を形成してもよい。すなわち、本発明の電池の製造方法では、正極および負極から選ばれる少なくとも1つの極板上に混合物を塗布して膜を形成したのち、加熱することによってセパレータを形成すればよい。正極12上にセパレータ14を形成する場合の極板の一例を図3(a)に、負極13上にセパレータ14を形成する場合の極板の一例を図3(b)に、正極12と負極13とをセパレータ14で結着させた場合の極板の一例を図3(c)に示す。
【0038】
なお、図1および図2では円筒形の電池について説明したが、本発明の電池は角形やカード形など、どのような形状の電池であってもよい。
【0039】
【実施例】
以下、実施例を用いて本発明をさらに詳細に説明する。
【0040】
(実施例1)
実施例1では、本発明のセパレータを作製した一例について説明する。まず、8質量部のイソブチレンゴム(数平均分子量:100000)と、2質量部のSEBS(数平均分子量:70000)と、1質量部の発泡剤とを、室温で、89質量部のキシレン中に分散・溶解させて混合液を作製した。発泡剤には、発泡温度が150℃である4,4’−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)を用いた。全ゴム中のスチレン含有率は、30%とした。イソブチレンゴムとSEBSとは、キシレン中で相分離せずに溶解した。
【0041】
次に、上記混合液をガラス板上に塗布して薄膜を形成した。その後、ガラス板上に形成された薄膜を100℃で10分間加熱した。このようにして、多孔膜(セパレータ)を形成した。なお、実施例1では、室温および加熱後における上記混合液の相溶性について目視で評価を行った(以下の実施例および比較例においても同様である)。
【0042】
(実施例2)
実施例2では、SEBSの代わりにSBS(数平均分子量:100000)を用いたことを除いて実施例1と同様の方法で多孔膜を作製した。全ゴム中のスチレン含有率は、30%とした。
【0043】
(実施例3)
実施例3では、SEBSの代わりにSEPS(数平均分子量:70000)を用いたことを除いて実施例1と同様の方法で多孔膜を作製した。全ゴム中のスチレン含有率は、30%とした。
【0044】
(比較例1)
比較例1では、8質量部のイソブチレンゴム(数平均分子量:10000)と、2質量部のスチレン−ブタジエン共重合ゴム(SBR。数平均分子量:80000)と、1質量部の発泡剤とを、室温で、89質量部のキシレン中に分散・溶解させて混合液を作製した。発泡剤には、4,4’−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)を用いた。全ゴム中のスチレン含有率は、30%とした。
【0045】
次に、上記混合液をガラス板上に塗布して薄膜を形成した。その後、ガラス板上に形成された薄膜を100℃で10分間加熱した。このようにして、多孔膜を形成した。
【0046】
(比較例2)
比較例2では、10質量部のイソブチレンゴム(数平均分子量:100000)と、1質量部の発泡剤とを、室温で、89質量部のキシレン中に分散・溶解させて混合液を作製した。発泡剤には、4,4’−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)を用いた。
【0047】
次に、上記混合液をガラス板上に塗布して薄膜を形成した。その後、ガラス板上に形成された薄膜を100℃で10分間加熱した。このようにして、多孔膜を形成した。
(比較例3)
比較例3では、10質量部のSEBS(数平均分子量:70000)と、1質量部の発泡剤とを、室温で、89質量部のキシレン中に分散・溶解させて混合液を作製した。発泡剤には、4,4’−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)を用いた。
【0048】
次に、上記混合液をガラス板上に塗布して薄膜を形成した。その後、ガラス板上に形成された薄膜を100℃で10分間加熱した。このようにして、多孔膜(セパレータ)を形成した。
【0049】
このようにして得られた6種類の多孔膜を炭酸プロピレン中に室温で24時間浸漬し、浸漬前後の質量変化を測定した。各実施例および比較例についての測定結果を表1に示す。また、各実施例および比較例について、加熱前(室温)および加熱時(100℃)における混合液の相溶性について目視で評価した結果も表1に示す。
【0050】
【表1】
Figure 0003955202
表1に示すように、スチレン含有ゴムを添加した実施例1〜3のサンプルでは、スピノーダル分解を示唆する高温でのミクロ相分離が観測された。このように、本発明の製造方法では、従来の方法に比べて、セパレータ材料の相分離を容易に生じさせることができる。また、実施例1〜3のフィルムは、分子レベルでの空孔と発泡剤による空隙のために多孔質なものになっているにも拘わらず、孔に浸透するであろう電解液に対しての膨潤や溶解は観測されず、電解液への浸漬試験の結果においても良好な耐電解液性を有していることがわかった。すなわち、セパレータとして使用した際に電解液に触れた状態でもフィルム状態を維持でき、かつフィルムにできた空隙は十分に保液性を持つことが可能であると推測できる。
【0051】
上記実施例では、フィルム材料となるゴムを選択する際に、混合液が下限臨界溶液温度(Lower Critical Solution Temperature:LCST)を有するように2つのゴムを選択した。すなわち、実施例の混合液は、有機溶剤であるキシレンを揮発させるための加熱によって相分離を起こし、冷却したのちも相分離の状態をそのまま維持できると考えられる。その理由については明確なことはわからないが、現時点では以下のように考えられる。今回の実施例では、イソブチレンゴムと混合するスチレン含有率を限定することで、室温では、エチレン/ブタジエン(E/B部分)が飽和炭化水素系のイソブチレンゴムと相溶し、見かけ上スチレンドメインを形成しない状態(すなわち、ミクロ相分離状態ではない状態)を誘発すると考えられる。そして、加熱によってE/B部分およびブレンドしたゴムの分子運動が活発になり、スチレンの局所濃度が高くなってスチレンドメイン形成する確率が高くなる。その結果として生じる相分離によって、発泡剤によって形成された空孔の形状が保持され、多孔性のフィルムが形成されると考えられる。
【0052】
一方、比較例1のように、室温でゴムが相溶していないものは、SBRが疑似架橋して樹脂の保存性が大きく低下する。さらに、比較例1のフィルムは電解液特性があまり良くないことから、電池の材料として長期の信頼性が十分ではないと考えられる。また、比較例2のフィルムは、加熱時に相分離を起こさないため、発泡剤によって形成された空孔を保持できなかったと考えられる。
【0053】
(実施例4)
実施例4では、実施例1の方法を用いてリチウム電池を作製した一例について説明する。
【0054】
まず、人造黒鉛の粉末(平均粒径:10μm程度)と、結着剤であるポリフッ化ビニリデン(PVDF)と、n−メチルピロリドン(NMP)とを混合してペースト状の混合物(質量比で人造黒鉛:PVDF=100:9.0)を作製した。次に、この混合物を、集電体である銅箔(厚さ:10μm)の両面に塗工して活物質層(厚さ:約40μm)を形成した。このようにして得られたシートについて、溶媒を気化させるために乾燥機で乾燥(140℃、1時間)し、負極を得た。
【0055】
次に、この負極上に、実施例1で説明した方法でセパレータを形成した。すなわち、実施例1で説明した混合液を負極の両面に塗布したのち、100℃で10分間加熱することによって負極の両面に多孔膜(セパレータ)を形成した。
【0056】
一方、マンガン酸リチウム(LiMn24)と、導電剤であるアセチレンブラック(AB)と、結着剤であるPVDFと、NMP溶液とを混合して活物質ペーストを作製した。このとき、各材料を、質量比でLiMn24:AB:PVDF=100:2.5:4.0となるように混合した。得られた活物質ペーストは、支持体であるアルミ箔(厚さ:20μm)の両面に塗工した。このようにして得られたシートについて、乾燥および圧延を行ったのち、所定の大きさに切断して正極を得た。
【0057】
次に、多孔膜が形成された負極と正極とを重ねて渦巻き状に捲回し、極板群を作製した。次に、極板群の上部と下部にポリプロピレン製の絶縁板を取り付け、電池ケースに挿入した。電池ケースには、ニッケルメッキをした鉄製のケースを用いた。
【0058】
次に、電池ケース内に電解液を注液し、封口板で封口してリチウム電池(以下、電池Aという)を得た。電解液には、エチレンカーボネートとジメチルカーボネートとエチルメチルカーボネートとを30:56:14の体積比で混合した溶媒に、1.0mol/lの濃度でLiPF6を溶解させたものを用いた。
【0059】
(実施例5)
実施例5では、正極が異なることを除いて実施例4と同様の方法で電池を作製した。実施例5では、コバルト酸リチウム(LiCoO2)70質量部と、AB6質量部と、PVDF9質量部と、NMP15質量部とを混合して活物質ペーストを作製した。そして、この活物質ペーストを、支持体であるアルミ箔(厚さ:20μm)の両面に塗工した。このようにして得られたシートについて、150℃で1時間乾燥してNMPを蒸発させたのち、圧延し、所定の大きさに切断して正極を得た。この正極を用いて、実施例4と同様の方法でリチウム電池(以下、電池Bという)を作製した。
【0060】
(実施例6)
実施例6では、正極が異なることを除いて実施例4と同様の方法で電池を作製した。実施例6では、市販のリチウム・ニッケル・コバルト複合酸化物(Li1.0Ni0.8Co0.22)75質量部と、AB20質量部と、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)5質量部と、塗工できる粘度にするためのNMPとを混合して活物質ペーストを作製した。そして、この活物質ペーストを、支持体であるアルミ箔(厚さ:20μm)の両面に塗工した。このようにして得られたシートについて、150℃で1時間乾燥してNMPを気化させたのち、圧延し、所定の大きさに切断して正極を得た。この正極を用いて、実施例4と同様の方法でリチウム電池(以下、電池Cという)を作製した。
【0061】
(比較例4)
比較例4では、実施例4の電池Aとはセパレータのみが異なる電池を作製した。比較例4では、セパレータとして、ポリプロピレンからなる従来の微多孔膜を用いた。そして、実施例4の電池Aと同じ正極および負極でセパレータを挟んで渦巻き状に捲回することによって極板群を作製した。その後は、実施例4と同様の方法でリチウム電池(以下、電池Dという)を作製した。
【0062】
(比較例5)
比較例5では、実施例5の電池Bとはセパレータのみが異なる電池を作製した。比較例5では、セパレータとして、ポリプロピレンからなる従来の微多孔膜を用いた。そして、実施例5の電池Bと同じ正極および負極でセパレータを挟んで渦巻き状に捲回することによって極板群を作製した。その後は、実施例4と同様の方法でリチウム電池(以下、電池Eという)を作製した。
【0063】
(比較例6)
比較例6では、実施例6の電池Cとはセパレータのみが異なる電池を作製した。比較例6では、セパレータとして、ポリプロピレンからなる従来の微多孔膜を用いた。そして、実施例6の電池Cと同じ正極および負極でセパレータを挟んで渦巻き状に捲回することによって極板群を作製した。その後は、実施例4と同様の方法でリチウム電池(以下、電池Fという)を作製した。
【0064】
このようにして得られた6種類のリチウム電池について、初期放電容量を測定した。セパレータのみが異なる実施例および比較例の電池の初期容量の比、たとえば、(電池Aの初期容量)/(電池Dの初期容量)の値を表2に示す。
【0065】
【表2】
Figure 0003955202
次に、60℃で20日間放置したのちの放電容量を測定し、容量保持率(保存特性)を評価した。また、充放電サイクル試験を行い、500サイクル経過後の放電容量を測定し、容量維持率(%)=(500サイクル後の容量)*100/(初期容量)を計算した。各電池の容量保持率および容量維持率を表3に示す。
【0066】
【表3】
Figure 0003955202
表2および表3に示すように、本発明の電池A〜Cは、比較例の電池D〜Fに比べて、初期容量、高温放置時の容量保持率、および充放電サイクル経過後の容量維持率が高かった。
【0067】
本発明のセパレータは、三次元的な編み目構造を有するとともに、発泡剤によって形成された空孔によって高い多孔度を有する。このため、本発明のセパレータは、電解液の保持力が高く、イオン導電性が高い。その結果、本発明のセパレータを用いた電池は、放置時の容量保持率、充放電サイクル経過後の容量維持率が高くなったと考えられる。また、本発明のセパレータを用いた電池は、セパレータのイオン導電性が高いために電池の内部抵抗が低下し、初期容量が向上したものと考えられる。
【0068】
(実施例7)
実施例7では、実施例1の方法を用いてNi−Cd電池を作製した一例について説明する。
【0069】
まず、CdおよびCd(OH)2を含有する負極を作製した。そして、この負極上に、実施例1で説明した方法でセパレータを形成した。すなわち、実施例1で説明した混合液を負極上に塗布したのち、100℃で10分間加熱することによって負極上に多孔膜(セパレータ)を形成した。このようにして得られた負極を用いてNi−Cd電池を作製したところ、従来のNi−Cd電池と比較して高容量で信頼性の高い電池が得られた。
【0070】
(実施例8)
実施例8では、ニッケル・水素蓄電池を作製した。まず、水素吸蔵合金であるMmNi5(Mm:ミッシュメタル)を用いて負極を作製し、この負極上に、実施例1で説明した方法でセパレータを形成した。このようにして得られた負極を用いてニッケル・水素蓄電池を作製したところ、従来のニッケル・水素蓄電池と比較して高容量で信頼性の高い電池が得られた。
【0071】
(実施例9)
実施例9では、鉛蓄電池を作製した。まず、Pbペースト式負極を作製し、この負極上に、実施例1で説明した方法でセパレータを形成した。このようにして得られた負極を用いて鉛蓄電池を作製したところ、従来の鉛蓄電池と比較して、信頼性を向上させることができた。また、微多孔性を有するポリプロピレンからなる従来のセパレータと比較して、大きなコストダウンができた。
【0072】
(実施例10)
実施例10では、ニッケル・亜鉛蓄電池を作製した。まず、負極の亜鉛の表面に、実施例1で説明した方法でセパレータを形成した。このようにして得られた負極を用いてニッケル・亜鉛蓄電池を作製したところ、微多孔性を有するポリプロピレンからなる従来のセパレータを用いた場合と比較して、信頼性を大きく向上させることができた。
【0073】
(実施例11)
実施例11では、酸化銀・亜鉛電池を作製した。まず、負極の亜鉛の表面に、実施例1で説明した方法でセパレータを形成し、この負極を用いて酸化銀・亜鉛電池を作製した。その結果、従来の課題であった亜鉛および酸化銀のデンドライト析出による内部短絡を防止することができた。また、従来の酸化銀・亜鉛電池と比較して、保存特性および信頼性を向上させることができた。
【0074】
以上、本発明の実施の形態について例を挙げて説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されず本発明の技術的思想に基づき他の実施形態に適用することができる。
【0075】
たとえば、実施例では負極上にセパレータを形成したが、正極上にセパレータを形成しても同様の効果が得られる。
【0076】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のセパレータの製造方法によれば、新規な電池用セパレータを製造できる。この製造方法によれば、静電容量が大きく、電解液中におけるイオンの導電性が高いセパレータを製造できる。
【0077】
また、本発明の製造方法で製造されたセパレータを用いた電池は、初期容量、内部抵抗、保存特性、サイクル特性といった特性が良好な電池である。また、本発明の電池の製造方法では、セパレータを極板上に直接形成するため、セパレータの巻きずれなどを防止でき、歩留まりよく電池を製造できる。さらに、本発明の製造方法によれば、振動試験などでセパレータがずれて短絡することを防止できる電池を製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電池について一例を示す一部分解斜視図である。
【図2】 本発明のセパレータの製造方法について一例を示す工程断面図である。
【図3】 本発明の電池の製造方法で製造される極板について例を示す断面図である。
【符号の説明】
10 電池
11 ケース
12 正極
13 負極
14 セパレータ
15 封口板
16 膜

Claims (7)

  1. (i)発泡剤と有機溶剤と相溶した2種類以上のゴムとを含む混合物からなる膜を形成する工程と、
    (ii)記膜を加熱することによって多孔膜を形成する工程とを含み、
    前記相溶した2種類以上のゴムは、イソブチレンゴムと、スチレン−エチレン−ブタジエン−スチレン共重合ゴム、スチレン−ブタジエン−スチレン共重合ゴム及びスチレン−エチレン−プロピレン−スチレン共重合ゴムから選ばれる少なくとも1つの共重合ゴムとを含み、
    前記発泡剤が発泡する温度をT(℃)としたときに、前記膜をT〜T+20(℃)の温度で、10分間〜30分間加熱することを特徴とする電池用セパレータの製造方法。
  2. 前記(i)の工程において、正極および負極から選ばれる少なくとも1つの極板の上に前記混合物を塗布して前記膜を形成する請求項に記載の電池用セパレータの製造方法。
  3. 前記ゴム中のソフトセグメントが飽和炭化水素である請求項に記載の電池用セパレータの製造方法。
  4. 前記共重合ゴム中のスチレン含有率が組成比で10%〜30%の範囲内である請求項に記載の電池用セパレータの製造方法。
  5. 請求項1〜のいずれかに記載の製造方法によって製造された電池用セパレータ。
  6. 正極と、負極と、前記正極と前記負極との間に配置されたセパレータとを含む電池であって、
    前記セパレータが請求項1〜のいずれかに記載の製造方法によって製造された電池用セパレータであることを特徴とする電池。
  7. 正極と、負極と、前記正極と前記負極との間に配置されたセパレータとを含む電池の製造方法であって、
    請求項1〜のいずれかに記載の製造方法によって前記セパレータを製造する工程を含む電池の製造方法。
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