JP3952040B2 - 換気装置 - Google Patents

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本発明は、建材や家具等に含まれるホルムアルデヒドやVOC(揮発性有機化合物)によって引き起こされるシックハウス症候群を軽減するために住宅で使用する同時給排気形の換気装置に関する。
従来の換気装置は、それぞれ室壁内に埋設した給気用ファンおよび排気用ファンを有する換気装置の給気口を室内の比較的上部位置に、また、排気口を比較的下部位置にそれぞれ配設するとともに、この給気/排気通路間に、両者空気の熱交換を行って排気から給気へ熱回収するための熱回収器を配設していた(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−42991号公報([0010]〜[0012]、図1、図2)
このような従来の[特許文献1]の構成では、室内を形成する壁部内に熱回収器を有した換気扇装置を設け、給気口と排気口のみを室内に開口するものであるため、住宅の建築時にビルトインしなければならないので設置が困難で、既設の住宅では施工が容易にできないという課題があった。また、室内の上方部に給気口を設け、下方部に排気口を設けるために縦長の大きな換気扇装置が必要となるという課題があった。また、室内側に設置した場合に居住者の行動を邪魔しない小形で形成することができないという課題があった。
本発明は、このような従来の課題を解決するもので、既設の住宅の室内にも簡単に設置でき、また、居住者の生活行動に支障をきたさない小形で、インテリア性にも優れ、また、シックハウス症候群の対策として居室の換気を義務化する法令を満足できる性能の換気装置を提供することを目的とする。
本発明の換気装置は上記目的を達成するために、排気用ファンと給気用ファンを有した送風装置を内蔵した箱体状の本体と、この本体の室内側に設けられる室内側排気口および室内側給気口と、前記室内側排気口と前記排気用ファンを介して連通するように前記本体の室外側に設けられる室外側排気口と、前記室内側給気口と前記給気用ファンを介して連通するように前記本体の室外側に設けられる室外側給気口と、前記室外側排気口および前記室外側給気口を室外と連通するように設けられる排気経路および給気経路とを備え、前記本体を室内の壁面の上方側寄りに配設する換気装置であって、前記室内側給気口を前記本体の上面に設けて室内の上方に給気し、前記室内側排気口を前記室内側給気口に対して対角線上に位置する構成としたものである。
この手段の構成により、既設の住宅の室内にも簡単に設置でき、また、居住者の生活行動に支障をきたさない小形で、また、シックハウス症候群の対策として居室の換気を義務化する法令を満足できる性能の換気装置が得られる。
また、本発明の換気装置は、本体を室内の天井面より20cm〜30cmの下方位置に配設することを特徴としたものである。
また、本発明の換気装置は、本体の上面に設けられる室内側給気口に、空気流を斜め前方に送る整流板を設けたものである。
また、本発明の換気装置は、整流板を外気が天井面に沿い給気されるように形成したものである。
また、本発明の換気装置は、排気用ファンおよび給気用ファンを1個の電動機により駆動する構成としたものである。
また、本発明の換気装置は、室内側排気口にフィルターを設けたものである。
また、本発明の換気装置は、室内側排気口に設けたフィルターを本体の外側より着脱可能に構成したものである。
また、フィルターを樹脂成形により室内側排気口の縁に弾性係合する爪と着脱用の取手を有する構成としたものである。
また、本発明の換気装置は、内部を2分割する仕切りを設け、排気経路と給気経路を一体的に形成した給排気ダクトを設けたものである。
また、本発明の換気装置は、室外と連通する排気経路および給気経路を開閉する排気シャッターおよび給気シャッターよりなるシャッター装置を設け、前記シャッター装置はシャッター開閉手段により開閉する構成としたものである。
また、本発明の換気装置は、シャッター装置の一方のシャッターは、本体に横動自在に設けられた横動具に一体に形成され、もう一方のシャッターは、一端部近傍を支点として回動自在に設けられ、前記横動具の横動による前記一方のシャッターの横動に連動して前記もう一方のシャッターを回動させる係合部を前記横動部と前記もう一方のシャッターの前記支点近傍とに設けたものである。
また、本発明の換気装置は、横動具はシャッター装置の一方のシャッターに一体形成されて略L字状をなし、その水平部分が前記シャッター装置のもう一方のシャッターの支点近傍に係合する構成としたものである。
また、本発明の換気装置は、横動具に本体の外部で横動操作するつまみを一体に設けたものである。
本発明によれば、給気と排気が混ざりにくくなり、換気装置を取り付けた室内の広い空間に気流を形成しやすくなって、換気効率を向上させることができ、シックハウス症候群の対策として満足できる居室の換気装置を提供できる。
また、既設の住宅の室内にも簡単に設置でき、さらに、居住者の生活行動に支障をきたさない室内の上方側側寄りに設置する小形の換気装置とすることができる。
本発明の請求項1に記載の換気装置は、電動機の軸に排気用ファンと給気用ファンを有し、前記排気用ファンの流路を形成する排気用ケーシングおよび前記給気用ファンの流路を形成する給気用ケーシングを有した送風装置を内蔵した本体と、この本体の室内側に設けられる室内側排気口および室内側給気口と、前記室内側排気口と前記排気用ファンを介して連通するように前記本体の室外側に設けられる室外側排気口と、前記室内側給気口と前記給気用ファンを介して連通するように前記本体の室外側に設けられる室外側給気口と、前記室外側排気口および前記室外側給気口を室外と連通するように設けられる排気経路および給気経路とを備えた換気装置であって、前記本体は上下方向に対し左右方向を長くした横長の箱体状で、前記電動機の軸を前記本体の横長方向に合わせて横方向に配設し、前記排気用ケーシングを前記本体の左右方向の一方側に位置させその吸込み口を前記一方側に向けて配設するとともに、前記室内側排気口を前記本体の前記一方側に形成し、前記給気用ケーシングを前記本体のもう一方側に配設して、前記排気用ケーシングの吸込み口側とこの吸込み口と対向する前記本体の内壁面との間に形成される空間前記室内側排気口と前記排気用ケーシングの吸込み口とを連通する排気流路を形成した構成とし、前記本体を室内の壁面の上方側寄りに配設したことを特徴とするものであり、本体内部を効率よく使用して、本体を横長状の小形に形成でき、換気装置を室内の壁面の上方側寄りに、居住者の生活行動に対し邪魔になることなく、設置できるという作用を有する。
本発明の請求項2に記載の換気装置は、請求項1に記載にものにおいて、電動機は両側に軸を有し、これらの軸に排気用ファンおよび給気用ファンを取り付けたものであり、本体をより小形の横長状に形成できるという作用を有する。
本発明の請求項3に記載の換気装置は、請求項1または2記載のものにおいて、給気用ケーシングと本体のもう一方側の内壁面との間に形成される空間を給気用ケーシングの吹出し口と室内側給気口とを連通する給気流路としたものであり、本体内部をより効率的に使用して、本体をより小形の横長状に形成できるという作用を有する。
本発明の請求項4に記載の換気装置は、請求項1,2または3に記載のもにおいて、室内側給気口を本体のもう一方側の上面に設けるとともに、室内側排気口を前記本体の一方側で前記室内側給気口に対し対角方向に設けたものであり、本体は小形であっても、室内側給気口と室内側排気口の位置が左右方向と上下方向の双方において遠ざかることとなって、室内空気の排気と外気の給気が混ざりにくくなり、換気装置を取り付けた室内の広い空間に気流を形成しやすくなるという作用を有する。
本発明の請求項5に記載の換気装置は、請求項4に記載のものにおいて、室内側排気口を本体の下面に設けたものであり、室内側給気口と室内側排気口の位置がより遠ざかることとなり、室内空気の排気と外気の給気がより混ざりにくくなるという作用を有する。
本発明の請求項6に記載の換気装置は、請求項4または5記載のものにおいて、室内側給気口を前後方向に長い縦長の開口で形成したものであり、室内側給気口は所定の開口面積を確保しても、縦長であるので室内側排気口と離れるように設けることができるという作用を有する。
本発明の請求項7に記載の換気装置は、請求項6に記載のもにおいて、室内側給気口を形成する開口に、左右方向に設けられ上部側を前方に傾斜させた整流板を、前後方向に複数個配設したものであり、外気が長期間にわたって上方に給気されても、天井面が汚れるのを防ぐことができるとともに、整流板は開口の左右端縁に架設されるリブとしての機能も奏し、縦長の開口の形状を安定したものとするという作用を有する。
本発明の請求項8に記載の換気装置は、請求項7に記載のものにおいて、整流板を厚みより前後方向の幅寸法を大きくして形成したものであり、外気を滑らかに室内上方に給気し、室内の広い空間に気流を形成することとなるという作用を有する。
本第1の発明の換気装置は、排気用ファンと給気用ファンを有した送風装置を内蔵した箱体状の本体と、この本体の室内側に設けられる室内側排気口および室内側給気口と、前記室内側排気口と前記排気用ファンを介して連通するように前記本体の室外側に設けられる室外側排気口と、前記室内側給気口と前記給気用ファンを介して連通するように前記本体の室外側に設けられる室外側給気口と、前記室外側排気口および前記室外側給気口を室外と連通するように設けられる排気経路および給気経路とを備え、前記本体を室内の壁面の上方側寄りに配設する換気装置であって、前記室内側給気口を前記本体の上面に設けて室内の上方に給気し、前記室内側排気口を前記室内側給気口に対して対角線上に位置する構成としたものであり、室内側排気口と室内側給気口の位置が左右方向と上下方向の双方において遠ざかることとなって、室内空気の排気と外気の給気が混ざりにくくなり、換気装置を取り付けた室内の広い空間に気流を形成しやすくなって、シックハウス症候群の因子であるホルムアルデヒド等を効率よく排出する換気ができるという作用を有する。
また、本第2の発明の換気装置は、本体を室内の天井面より20cm〜30cmの下方位置に配設するものであり、外気が天井面近傍に給気され、室内の下方からの排気流と相まって、室内に広く循環気流が発生するという作用を有する。
また、本第3の発明の換気装置は、本体の上面に設けられる室内側給気口に、空気流を斜め前方に送る整流板を設けたものであり、外気が天井面に長期間吹き付けて、天井面を汚すことを防止できるという作用を有する。
また、本第4の発明の換気装置は、整流板を外気が天井面に沿い給気されるように形成したものであり、循環気流が室内のより広い空間に発生し、室内の壁面に沿うように空気が流れるという作用を有する。
また、本第5の発明の換気装置は、排気用ファンおよび給気用ファンを1個の電動機により駆動する構成としたものであり、換気装置の小形化を図ることができるという作用を有する。
また、本第6の発明の換気装置は、室内側排気口にフィルターを設けたものであり、フィルターが使用者の目につきやすい本体の下面等、室内の下方から目につく箇所に設けられているので、使用者がフィルターの汚れの判断をしやすくなり、掃除を促すことができるという作用を有する。
また、本第7の発明の換気装置は、室内側排気口に設けたフィルターを本体の外側より着脱可能に構成したものであり、本体を取り外すことなくフィルターのみを本体から取り外して清掃することができ、メンテナンス性が向上するという作用を有する。
また、本第8の発明の換気装置は、フィルターを樹脂成形により室内側排気口の縁に弾性係合する爪と着脱用の取手を有する構成としたものであり、フィルターの着脱が容易となり、メンテナンス性がより向上するという作用を有する。
また、本第9の発明の換気装置は、内部を2分割する仕切りを設け、排気経路と給気経路を一体的に形成した給排気ダクトを設けたものであり、排気ダクトと給気ダクトをそれぞれ別個に必要とせず、施工が容易となる作用を有する。
また、本第10の発明の換気装置は、室外と連通する排気経路および給気経路を開閉する排気シャッターおよび給気シャッターよりなるシャッター装置を設け、前記シャッター装置はシャッター開閉手段により開閉する構成としたものであり、排気経路と給気経路を同時に閉鎖または開放でき、効果的に風雨の侵入を阻止することができるという作用を有する。
また、本第11の発明の換気装置は、シャッター装置の一方のシャッターは、本体に横動自在に設けられた横動具に一体に形成され、もう一方のシャッターは、一端部近傍を支点として回動自在に設けられ、前記横動具の横動による前記一方のシャッターの横動に連動して前記もう一方のシャッターを回動させる係合部を前記横動部と前記もう一方のシャッターの前記支点近傍とに設けたものであり、両方のシャッターおよび横動具のすべてが一平面上の動作となるので、本体を小形化できるという作用を有する。
また、本第12の発明の換気装置は、横動具はシャッター装置の一方のシャッターに一体形成されて略L字状をなし、その水平部分が前記シャッター装置のもう一方のシャッターの支点近傍に係合する構成としたものであり、シャッターが開閉動作するのに広いスペースを必要とせず、本体の小形化にさらに寄与するという作用を有する。
また、本第13の発明の換気装置は、横動具に本体の外部で横動操作するつまみを一体に設けたものであり、複雑なシャッター開閉手段を必要とせず、本体の小形化にさらに寄与するという作用を有する。
以下、本発明の実施の形態について図1〜図8を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1〜図4に示すように、上下方向に対し左右方向を長くした横長で箱状の本体9内に、電動機1の両側の軸2に排気用ファン3と給気用ファン4を有し、排気用ファン3の流路を形成する排気用ケーシング5と、給気用ファン4の流路を形成する給気用ケーシング6および給気用フィルター7を備えた送風装置8を設けている。電動機1は、軸2を本体9の横長方向に合わせて横方向に配設し、排気用ケーシング5を本体9の左右方向の一方側に配設し、給気用ケーシング6を本体9のもう一方側に配設している。また、本体9の室内下方側となる下面に室内側排気口10を設け、室内側排気口10の対角線上となる本体9の上面に室内側給気口11を設けている、すなわち、室内側排気口10は、排気用ケーシング5の配設されている本体9の一端側の下部に設けられ、室内側給気口11は給気用ケーシング6の配設されている本体9のもう一端側の上部に設けられ、室内側排気口10と室内側給気口11とは、互いに対角方向に位置している。そして、排気用ケーシング5と本体9の前記一方側の内壁面との間に形成される空間を排気流路Aとし、本体9のもう一方側には、給気用ケーシング6の吹出し口と室内側給気口11とを連通する給気流路Bを設けている。また、室内側給気口11は、前後方向に長い縦長の開口で形成されており、その開口に左右方向に設けられ、厚みより前後方向の幅寸法が大きく、上部側を前方に傾斜させて形成され、空気流を斜め前方に送る整流板12を複数個設けている。そして、室内側排気口10と排気用ファン3を介して連通するように本体9の室外側に室外側排気口13を設け、室内側給気口11と給気用ファン4を介し連通するように本体9の室外側に室外側給気口14を設け、室外側排気口13は、壁部15を貫通して室外と連通し排気経路を形成するように設けられる排気ダクト16に接続し、室外側給気口14は、壁部15を貫通して室外と連通し給気経路を形成するように設けられる給気ダクト17を設け、壁部15の外面には排気ダクト16と給気ダクト17の室外開口から雨水が侵入しないように防雨フード18を設け構成している。
上記構成において、換気装置を設置するときには、室内の壁面19の上方側寄りに配設できるように、壁部15に排気ダクト16と給気ダクト17を埋設し、壁部15の外面には防雨フード18を設け、壁部15の室内側の壁面19には、壁部15に埋設した排気ダクト16と給気ダクト17に室外側排気口13と室外側給気口14が接続されるように本体9を壁面19に取り付ける。このとき、本体9は天井面20より20cm〜30cmの下方位置に配設されるのが望ましい。
そして、換気装置を運転すると、排気用ファン3により本体9の下面に設けた室内側排気口10より室内の下方側の空気が吸い込まれ、室外側排気口13より排気ダクト16を通り室外に排気され、給気用ファン4により室外の空気が給気ダクト17を通り室外側給
気口14に吸い込まれ本体9の上面に設けた室内側給気口11より室内の上方に給気され、室内の汚染された空気を排気しながら新鮮な外気を給気する同時給排形の換気装置となり、室内においては、外気が天井面20に沿い給気され、室内の汚染空気は本体9の下面側より排気されるようになり、室内に循環気流が発生し、室内の壁面19に沿うように空気が流れながら排気される。
このことにより、住宅建材や、家具に用いられる接着剤等によって発生するシックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドや、VOC(揮発性有機化合物)が換気によって室内より排出されることとなる。
また、シックハウス症候群の対策としては、低ホルムアルデヒドや、低VOCの建材を用いることと、住宅の換気が最も効果的な対策といわれているが、換気については、一般的に用いられてきた3種換気(排気のみ強制換気、給気は自然換気)よりも1種換気(排気、給気共強制換気)が効果が大きいもので、3種換気では室内が負圧となり、自然給気口が設けられていても、壁、床、天井等からも給気され、建材等に含まれるホルムアルデヒド、VOCが室内に吸引されるような状況となりやすいという問題があり、この点で、1種換気では、給気を強制的に行うことにより、上記の問題が大巾に軽減されることとなる。また、政府において、シックハウス症候群の対策として、住宅のすべての居室の換気を義務化する法令が施行されることとなっており、法令を満足できる性能の換気装置が必要となっている。
このように本発明の実施の形態1の換気装置によれば、排気用ファン3と給気用ファン4を有した送風装置8を内蔵した箱状の本体9と、この本体9の室内側に設けられる室内側排気口10および室内側給気口11と、室内側排気口10と排気用ファン3を介して連通するように本体9の室外側に設けられる室外側排気口13と、室内側給気口11と給気用ファン4を介して連通するように本体9の室外側に設けられる室外側給気口14と、室外側排気口13および室外側給気口14を室外と連通するように設けられる排気経路としての排気ダクト16および給気経路としての給気ダクト17とを備え、本体9を室内の壁面の上方側寄りに配設する換気装置であって、室内側給気口11を本体9の上面に設けて室内の上方に給気し、室内側排気口10を室内側給気口11に対して対角線上に位置する構成としたので、室内側排気口10と室内側給気口11とが、本体9の一端側下部と、もう一端側の上部との対角方向に位置して、上下方向および左右方向の双方に離れて設けられることとなり、給気流と排気流が混合しにくく、効率よい換気ができるとともに、室内全体に気流が形成されやすくなり、シックハウス症候群の対策として居室の換気を義務化する法令を満足できる性能が得られる。
また、室内側給気口11を本体9の上面に設けることで冬期などのコールドドラフトを防止でき、また、本体9の前面には開口がなく、内部で発生する騒音が前方に伝ぱんしにくくなるとともにインテリア性にも優れている。
また、上下方向に対し左右方向を長くした横長の本体9内に、電動機1の軸2を本体9の横長方向にあわせて横方向に配設し、軸2に排気用ファン3と給気用ファン4を設けるとともに、排気用ケーシング5を本体9の左右方向の一方側に配設し、給気用ケーシング6を本体9のもう一方側に配設し、さらに、排気用ケーシング5と本体9の内壁面との間の空間を排気流路Aとしているので、本体内部を効率よく使用して、本体9を横長状の小形に形成でき、換気装置を室内の壁面19の上方側寄りに設けても、居住者の生活行動に対し邪魔になることもなく、設置場所の選定も容易にできる。
また、本体9の上面に設けられる室内側給気口11は、前後方向に縦長に形成されているので、所定の開口面積を確保しても、室内側排気口10と離れるように設けることがで
き、排気流と給気流の混合をさらに少なくするすることができる。そして、室内側給気口11には空気流を斜め前方に送る整流板12を設けたので、都市部などで給気中に含まれる微細な粉塵(ディーゼル粉塵等)が長期間の使用により天井面20に付着し、天井面20が汚れるのを防ぐことができる。また、整流板12は、室内側給気口11に左右方向に設けられ、リブとしての機能も奏するので、縦長に形成された開口部を補強して、その形状を安定したものとすることができる。
また、送風装置8の排気用ファン3および給気用ファン4を1台の電動機1により駆動する構成としたので、消費電力が低減でき、騒音の発生も少なくできるとともに装置の小形化を図ることができる。
なお、実施の形態1では、室内側排気口10を本体9の下面に設けているが、本体9の一端側の下部であれば、本体9の側面でも、また、前面の一部にかかるような箇所であってもよく、要は、本体9の上面に設けられた室内側給気口11に対して対角方向の位置にあれば、その作用効果に差異を生じない。
(実施の形態2)
図5および図6に示すように、室内側排気口10Aの縁に弾性係合する爪21と着脱用の取手22を有した粗塵フィルター23を樹脂成形し、本体9Aの下面側から室内側排気口10Aに着脱自在に設け構成している。
上記構成において、換気装置が運転されると、室内空気中に含まれるほこり等が粗塵フィルター23に吸着されることとなる。
そして、粗塵フィルター23にほこりが付着し、掃除を行う状態になったときには、取手22を操作し、弾性係合している爪21を室内側排気口10Aより取り外して掃除を行い、掃除後は、室内側排気口10Aに爪21の弾性力を利用して取り付ける。
このように本発明の実施の形態2の換気装置によれば、室内側排気口10Aに粗塵フィルター23を設けたので、室内空気中に含まれるほこりが粗塵フィルター23に吸着されたときには、壁面の上方側寄りに配設された本体9Aの下面側に粗塵フィルター23が設けられていることにより、粗塵フィルター23の汚れの判断が容易となるとともに、本体9A内へのほこりの侵入が少なくなり本体9A側の掃除の手間が省ける。
また、室内側排気口10Aに設けられる粗塵フィルター23を本体9Aの外側より着脱可能な構成としたので、粗塵フィルター23のメンテナンスが容易となる。
(実施の形態3)
図7に示すように、本体9Bの室外側に設けられる室外側排気口13Aと室外側給気口14Aに接続されるように、内部を2分割する仕切り24を設けた排気経路25と給気経路26を一体的に形成した給排気ダクト27を取付具28を介して本体9Bに取り付ける構成としている。
上記構成において、換気装置を設置するときには、給排気ダクト27を壁部(図示せず)を貫通して壁部に埋設することにより、本体9Bの室外側排気口13Aと室外側給気口14Aを一本の給排気ダクト27により室外と連通することができる。
このように本発明の実施の形態3の換気装置によれば、内部を2分割する仕切り24を設け、排気経路25と給気経路26を一本のダクトに一体的に形成した給排気ダクト27を用いたので、排気ダクトと給気ダクトを各々独立して壁部に埋設する場合と比較して施
工が容易となる。
(実施の形態4)
図8に示すように、本体9Cの室外側に給排気ダクト27Aにより形成される給気経路26Aと排気経路25Aを開閉するシャッター装置29を、排気経路25Aを閉鎖できる大きさの排気シャッター33と、給気経路26Aを閉鎖できる大きさの給気シャッター30とにより構成している。給気シャッター30は、略L字状の横動具32が一体に形成され、本体9Cの外部から左右方向に移動操作するつまみ31を介して、本体9Cに横動自在に設けられている。排気シャッター33は、その一端部近傍を支点34として回動自在に設けられている。そして、排気シャッター33の支点34の近傍に突部35を形成し、この突部35は、給気経路26Aが給気シャッター30により閉鎖される位置に横動具32が移動したときに、略L字状の横動具32の水平部分に係合し排気シャッター33を時計方向に回動させて垂直状態とし、排気経路25Aが排気シャッター33で閉鎖されるように、形状が形成されている。一方、横動具32の水平部分には、つまみ31により横動具32を横動して給気シャッター30を移動させ給気経路26Aを開放したときに、排気シャッター33の突部35が係合し排気シャッター33が反時計方向に回動して排気経路25Aを開放させる係合凹部36が形成されている。上記の横動具32、横動具32の水平部分に形成した係合凹部36および排気シャッター33の突部35によりシャッター開閉手段37を構成している。
上記構成において、換気装置の運転時には、図面の二点鎖線で示す位置につまみ31が横動され、つまみ31の横動とともに、横動具32に一体に設けた給気シャッター30は給気経路26A外に移動し、排気経路25Aに設けた排気シャッター33の突部35が横動具32の係合凹部36に係合して、支点34を介して反時計方向に排気シャッター33が回動し排気経路25Aが開放状態となる。
そして、換気装置の運転停止時や暴風時において、雨や雪が室内に侵入する恐れのあるときには、シャッター開閉手段37のつまみ31を操作して図面の実線位置に移動すると、横動具32に設けた給気シャッター30が移動して給気経路26Aが閉鎖されるとともに、横動具32に設けた係合凹部36に係合している排気シャッター33の突部35が移動し、排気シャッター33が支点34を介して時計方向に可動し、排気シャッター33により排気経路25Aが閉鎖されることとなる。
このように本発明の実施の形態4の換気装置によれば、室外と連通する排気経路25Aおよび給気経路26Aを開閉する排気シャッター33および給気シャッター30よりなるシャッター装置29をシャッター開閉手段37により開閉する構成としたので、暴風時等に風雨や雪等が室内に侵入するのを防止することができる。
また、シャッター装置29およびシャッター開閉手段37を、横動自在に設けた横動具32と一体に形成される給気シャッター30と、横動具32の横道に連動して回動する排気シャッター33とで構成しているので、複雑なシャッター開閉手段を必要とせず、また、給気シャッター30、排気シャッター33および横動具32のすべてが一平面上の動作となるので、本体9の小形化に大きく寄与している。
本発明の換気装置は、室内の壁面の上方側寄りに配設され、居住者の生活行動に支障をきたさない小形で、室内空気の排気と外気の給気とが混ざりにくく、換気装置を取り付けた室内の広い空間に気流を形成しやすくなって、シックハウス症候群具を軽減するために住宅で使用する換気装置として有用である。
本発明の実施の形態1の換気装置の構成を示す断面図 同換気装置を壁部に取り付けた状態を示す断面図 同換気装置を壁部に取り付けたときの給気流の状態を示す断面図 同換気装置を設置したときの空気の流れを示す室内の斜視図 本発明の実施の形態2の換気装置の構成を示す斜視図 同換気装置の粗塵フィルターの取付状態を示す断面図 本発明の実施の形態3の換気装置のダクトの構成を示す斜視図 本発明の実施の形態4の換気装置のシャッターの構成を示す断面図
符号の説明
1 電動機
3 排気用ファン
4 給気用ファン
8 送風装置
9 本体
9A 本体
10 室内側排気口
10A 室内側排気口
11 室内側給気口
12 整流板
13 室外側排気口
14 室外側給気口
16 排気ダクト
17 給気ダクト
19 壁面
21 爪
22 取手
23 粗塵フィルター
24 仕切り
25 排気経路
25A 排気経路
26 給気経路
26A 給気経路
27 給排気ダクト
29 シャッター装置
30 給気シャッター
31 つまみ
32 横動具
33 排気シャッター
34 支点
37 シャッター開閉手段

Claims (8)

  1. 電動機の軸に排気用ファンと給気用ファンを有し、前記排気用ファンの流路を形成する排気用ケーシングおよび前記給気用ファンの流路を形成する給気用ケーシングを有した送風装置を内蔵した本体と、この本体の室内側に設けられる室内側排気口および室内側給気口と、前記室内側排気口と前記排気用ファンを介して連通するように前記本体の室外側に設けられる室外側排気口と、前記室内側給気口と前記給気用ファンを介して連通するように前記本体の室外側に設けられる室外側給気口と、前記室外側排気口および前記室外側給気口を室外と連通するように設けられる排気経路および給気経路とを備えた換気装置であって、前記本体は上下方向に対し左右方向を長くした横長の箱体状で、前記電動機の軸を前記本体の横長方向に合わせて横方向に配設し、前記排気用ケーシングを前記本体の左右方向の一方側に位置させその吸込み口を前記一方側に向けて配設するとともに、前記室内側排気口を前記本体の前記一方側に形成し、前記給気用ケーシングを前記本体のもう一方側に配設して、前記排気用ケーシングの吸込み口側とこの吸込み口と対向する前記本体の内壁面との間に形成される空間前記室内側排気口と前記排気用ケーシングの吸込み口とを連通する排気流路を形成した構成とし、前記本体を室内の壁面の上方側寄りに配設したことを特徴とする換気装置。
  2. 電動機は両側に軸を有し、これらの軸に排気用ファンおよび給気用ファンを取り付けた請求項1記載の換気装置。
  3. 給気用ケーシングと本体のもう一方側の内壁面との間に形成される空間を給気用ケーシングの吹出し口と室内側給気口とを連通する給気流路とした請求項1または2記載の換気装置。
  4. 室内側給気口を本体のもう一方側の上面に設けるとともに、室内側排気口を前記本体の一方側で前記室内側給気口に対し対角方向に設けた請求項1,2または3記載の換気装置。
  5. 室内側排気口を本体の下面に設けた請求項4記載の換気装置。
  6. 室内側給気口を前後方向に長い縦長の開口で形成した請求項4または5記載の換気装置。
  7. 室内側給気口を形成する開口に、左右方向に設けられ上部側を前方に傾斜させた整流板を、前後方向に複数個配設した請求項6記載の換気装置。
  8. 整流板を厚みより前後方向の幅寸法を大きくして形成した請求項7記載の換気装置。
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