JP3951853B2 - スクリーン印刷装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、基板にクリーム半田や導電性ペーストなどのペーストを印刷するスクリーン印刷装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子部品実装工程において、基板上にクリーム半田や導電性ペーストなどのペーストを印刷する方法としてスクリーン印刷が用いられている。この方法は、印刷対象部位に応じてパターン孔が開孔されたマスクプレートを基板上にセットし、スキージングによりマスクプレートのパターン孔を介して基板上にペーストを印刷するものである。
【0003】
このスクリーン印刷のスキージング方法として、密閉型のスキージヘッドを用いる方法が知られている。この方法は、通常のスクリーン印刷と異なりマスクプレート上にペーストを直接供給するのではなく、内部にペーストを貯溜したスキージヘッドを用いるものである。この方法では、スキージヘッドの下面に設けられたペースト接触面をマスクプレートに当接させた状態で、スキージヘッド内のペーストを加圧することにより、マスクプレートのパターン孔にペースト接触面を介してペーストが押し込まれる。そしてスキージヘッドをマスクプレート上で摺動させることにより、各パターン孔に順次ペーストを充填する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の密閉型のスキージヘッドを用いたスクリーン印刷には、以下に述べるような問題点があった。密閉型のスキージヘッドでは、マスクプレート上に直接ペーストを供給する従来の印刷方法と異なり、ペーストはスキージヘッド内にカートリッジなどの専用容器に収納された状態で供給される。このため、印刷作業を継続する過程においてペーストが消費されると、新たな専用容器と交換することにより、ペーストの補給が行われる。
【0005】
しかしながら、上記従来の密閉型スキージヘッドに用いられる専用容器は、樹脂を細長形状の箱形に成形して製作された容器であることからランニングコストが高く、しかも内部に残留して未使用のまま廃棄される残留ペーストが発生して資源の無駄を生じるなど、スクリーン印刷のコストを上昇させる要因となっていた。
【0006】
そこで本発明は、低コストでペーストを供給することができるスクリーン印刷装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載のスクリーン印刷装置は、マスクプレート上でスキージヘッドを移動させることにより、マスクプレートのパターン孔を介して基板にペーストを印刷するスクリーン印刷装置であって、前記スキージヘッドをマスクプレートに対してそれぞれ水平方向に移動させ、昇降させる水平移動手段、昇降手段と、スキージヘッドをマスクプレートに対して押圧する押圧手段と、前記スキージヘッドに設けられ内部にペーストを収容するペースト貯溜部と、このペースト貯溜部内のペーストを加圧することによりペーストをペースト貯溜部から下方に移動させる加圧手段と、下方に移動したペーストを収容し下面に形成された開口部を介してマスクプレートの表面に接触させる印刷空間と、前記印刷空間のスキージング方向の前後壁を形成し前記マスクプレートの上面に摺接する相対向した2つの摺接部とを備え、前記ペースト貯溜部は、可撓性の膜状材を下方が開口された末広がり断面の容器形状に成形して成り内部にペーストを収容する交換式のペースト容器と、このペースト容器を着脱自在に保持する容器保持部と、前記ペースト容器の上面に当接し前記加圧手段によって上方から押圧されることによりペースト容器を押し下げる押し下げ手段と、前記ペースト容器の外側への膨出変形を防止する膨出防止手段とを有し、前記押し下げ手段は前記加圧手段とペースト容器の上面との間に介在する押し下げ部材であり、前記膨出防止手段は前記容器保持部内に上下方向にスライド自在に嵌合し前記末広がり断面における側面に当接して外側方向への変位を規制する変位規制部材であり、前記押し下げ部材は前記変位規制部材に上下方向にスライド自在に嵌合する。
【0009】
本発明によれば、可撓性の膜状材を下方が開口された容器形状に成形して成り内部にペーストを収容する交換式のペースト容器と、このペースト容器を着脱自在に保持する容器保持部とでペースト貯溜部を構成することにより、低コストでペーストを供給することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置の正面図、図2は本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置の側面図、図3は本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置のスキージヘッドの部分断面図、図4は本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置のスキージヘッドの半田押し下げ部の構造説明図、図5は本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置のスキージヘッドの側面図、図6は本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置のスキージヘッドの部分斜視図、図7は本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置のペースト貯溜部の部分斜視図、図8は本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置のペースト容器の構造説明図、図9は本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置の動作説明図、図10は本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置のスキージヘッドの部分断面図である。
【0011】
まず図1、図2を参照してスクリーン印刷装置の構造を説明する。図1、図2において、基板の位置決め部1は、図示しない移動テーブル上に基板保持部2を配設して構成されている。スクリーン印刷対象の基板3は基板保持部2のクランパ4によって保持されており、図示しない移動テーブルを駆動することにより、基板保持部2に保持された基板3は水平方向および上下方向に位置決めされる。
【0012】
位置決め部1の上方には、スクリーンマスク10が配設されている。スクリーンマスク10はホルダ11にマスクプレート12を装着して構成されており、マスクプレート12には印刷対象の基板3の印刷部位に対応したパターン孔12aが開孔されている。
【0013】
スクリーンマスク10上にはスキージヘッド13がヘッド昇降部20によって昇降自在に配設されている。ヘッド昇降部20はベース部材21上に立設されたシリンダ22を備えており、シリンダ22のロッド22aの下端部には、結合部材15を介してスキージヘッド13が結合されている。シリンダ22を駆動することにより、スキージヘッド13はマスクプレート12に対して昇降する。ヘッド昇降部20はスキージヘッド13をスクリーンマスク10に対して昇降させる昇降手段となっている。
【0014】
ヘッド昇降部20のプレート部材21の下面には、両端部にスライダ23が固着されており、スライダ23はフレーム25の上面に配設されたガイドレール24にスライド自在に嵌着されている。またプレート部材21の下面にはナット部材26が結合されており、ナット26に螺合した送りねじ27は、モータ28によって回転駆動される。
【0015】
モータ28を駆動することにより、プレート部材21は水平移動し、したがってヘッド昇降部20に結合されたスキージヘッド13も水平移動する。スキージヘッド13を下降させた状態で、モータ28を駆動することにより、スキージヘッド13はマスクプレート12上で水平移動する。すなわち、モータ28、送りねじ27およびナット26は、スキージヘッド13をマスクプレート12上で水平移動させる移動手段となっている。
【0016】
スキージヘッド13には、マスクプレート12の表面に当接してペーストであるクリーム半田5をパターン孔12aに充填する印刷部14が設けられている。印刷部14は図1に示すように、上部14Aと下部14Bとに分割されており、上部14Aと下部14Bは図3に示すように、それぞれマスクプレート12の幅方向に細長形状のブロック状部材である本体上部30A,本体下部30Bを備えている。
【0017】
本体上部30A、本体下部30Bの長さ寸法は、図2に示すように印刷対象の基板3の幅寸法をカバーするように設定されている。本体上部30A、本体下部30Bは、ヒンジ部17を介して回転自在に結合されており(図5も参照)、本体上部30Aを本体下部30Bに対して反転することにより、本体下部30Bおよび本体上部30Aを開放状態にすることが可能となっている。
【0018】
図3に示すように、本体上部30Aは、内部に凹部30aが形成された枠状部材を主体としており(図7参照)、凹部30a内にはクリーム半田5が貯溜されたカートリッジ31が交換自在に装着される。カートリッジ31は可撓性の膜状材を容器形状に成形して成る交換式の容器であり、装着姿勢において下方が開口された形状となっている。カートリッジ31は、多数の開孔部32aが設けられた押さえ板32によって本体上部30Aに装着される(図5も参照)。本体上部30Aおよびは本体上部30Aの凹部30a内に装着されたカートリッジ31は、スキージヘッド13に設けられたペースト貯溜部を構成している。
【0019】
ここで図8を参照して、ペースト容器であるカートリッジ31の構造を説明する。カートリッジ31は、樹脂膜など可撓性の膜状材を成形して製作され、図8(a)に示すように、本体上部30Aの凹部30aの寸法・形状に応じた細長形状の凹状部31aを主体としている。図8(b)はカートリッジ31の断面を示している。凹状部31aは、開口部の幅Bが深さDよりも大きい平底形状となっており、複数の平面を折り曲げ線によって連結した断面形状となっている。この断面形状の詳細については後述する。
【0020】
凹状部31aの外周部からは、凹方向と直交する方向(装着姿勢において水平方向)に張り出した鍔状部31bが形成されている。鍔状部31bは、後述するように、カートリッジ31を本体上部30Aに装着する際の保持面として機能する。鍔状部31bの裏面には、両面に粘着層を有する粘着シート40が貼着されており、鍔状部31bは粘着シート40によって本体上部30Aに貼着・係止される。
【0021】
鍔状部31bの表面(凹方向と反対側の面)には、本体上部30Aへの装着時の折り曲げ代の部分を除いて、全面に樹脂薄膜より成るカバーシート部材41が貼着されている。カバーシート部材41を鍔状部31bに貼着することにより、凹状部31aの開口部が閉塞され、凹状部31aとカバーシート部材41との間には閉囲されたペースト収容空間31cが形成される。凹状部31aが全面的に開口された状態で、ペースト収容空間31c内にヘラ等でクリーム半田5を充填した後、カバーシート部材41を鍔状部31bに全面的に貼着することにより、クリーム半田5がペースト収容空間31c内に収容される。
【0022】
次にスキージヘッド13におけるペースト貯溜部および印刷空間の機能について説明する。図3に示すように、凹部30a内にカートリッジ31が装着された本体上部30Aを本体下部30Bと結合した状態では、カートリッジ31の上面側には、半田押し下げ部18が装着される。
【0023】
半田押し下げ部18は、図4(a)に示すように、枠状部材18bの中央に押当ブロック18aを上下方向にスライド自在に嵌合させた構成となっている。図4(b)に示すように枠状部材18bには上鍔部18dが、押当ブロック18aには下鍔部18cがそれぞれ設けられており、上鍔部18dが下鍔部18cに当接することにより、押当ブロック18aの枠状部材18bからの抜け落ちが防止されるようになっている。
【0024】
半田押し下げ部18が装着された状態では、枠状部材18bは本体上部30Aに上下方向にスライド自在に嵌合し、押当ブロック18aはカートリッジ31の上面に当接する。図3および図4(b)に示すように、押当ブロック18aの上面には、シリンダ16のロッド16aに結合された加圧部材19が当接する。シリンダ16を駆動することにより、加圧部材19は押当ブロック18aを介してカートリッジ31を上方から押圧するようになっている。これにより、可撓性の膜状材より成るカートリッジ31は容易に撓み変形し、カートリッジ31内のクリーム半田5が加圧されて押さえ板32の開孔部32aを介して下方に押し出される。
【0025】
図4(b)に示すように、加圧部材19の両端の下面には圧縮バネ19aが装着されており、加圧部材19が下降すると圧縮バネ19aの下端部は枠状部材18bに設けられたバネ孔18eの底面に当接し、枠状部材18bに対して下方への付勢力を与える。これにより、加圧部材19の下降に伴って枠状部材18bも本体上部30A内で下降し、枠状部材18bの下部がカートリッジ31の末広がり断面における側面(斜面部31d)に当接した状態を保つ。このため、カートリッジ31が押圧されて撓み変形する際に、斜面部31dは枠状部材18bによって外側方向への変位が規制され、カートリッジ31の外側への膨出変形が防止される。
【0026】
すなわち、上記構成においてシリンダ16および加圧部材19はクリーム半田5を加圧する加圧手段となっている。また押当ブロック18aは、カートリッジ31の上面と加圧部材19との間に介在し、加圧手段によって上方から押圧されることによりカートリッジ31を押し下げる押し下げ手段となっており、枠状部材18bは、加圧手段によって上方から押圧されることによって下降して外側方向への変位を規制する変位規制部材であり、これによりカートリッジ31の外側への膨出変形を防止する膨出防止手段となっている。
【0027】
本体下部30Bには、押さえ板32に当接して付着防止板33が設けられている。付着防止板33には、押さえ板32の開孔部32aに対応する位置に円形の開孔部33aが設けられている(図5も参照)。付着防止板33は、カートリッジ31から下方に押し出されたクリーム半田5が、押さえ板32下面の開孔部32a以外の部位に付着するのを防止する。
【0028】
本体下部30Bの底部には、付着防止板33と同様に多数の開孔部34aが設けられた絞り板34が装着されている。シリンダ16によってクリーム半田5が押し出される際には、押さえ板32および付着防止板33の開孔部32a、33aと絞り板34の開孔部34aを3段階に通過して下方に移動する。そして押し出されたクリーム半田5は、本体下部30Bの下方に形成された空間、すなわち本体下部30Bの下面に内側斜め方向に相対向して配設された2枚の摺接部36A,36Bと、本体下部30Bの下面および本体下部30Bの両側端部に設けられた閉塞板36C(図6参照)とによって囲まれた印刷空間35に到達する。
【0029】
摺接部36A,36Bは、印刷空間35のスキージング方向の前後壁を形成し、スキージヘッド13を下降させた状態では摺接部36A,36Bの下端部がマスクプレート12の表面に摺接する。そして印刷空間35は加圧されたクリーム半田5を収容し、下面に形成された開口部(摺接部36Aと36Bの間の開口)を介してクリーム半田5をマスクプレート12の表面に接触させる。印刷動作時には、スキージヘッド13の移動によって摺接部36A,36Bはマスクプレート12の上面を摺動し、印刷空間35内のクリーム半田5を掻き寄せるスキージングを行う。これにより、クリーム半田5はパターン孔12aを介して基板3に印刷される。
【0030】
加圧部材19を押し下げてカートリッジ31内のクリーム半田5を加圧することにより、クリーム半田5は押さえ板32、付着防止板33,絞り板34を通過して印刷空間35内まで移動する。このクリーム半田5の移動経路の途中は、多数の小さい開孔部32a、33a、34aによって断面積が絞られており、これらの開口部を加圧されたクリーム半田5が通過することにより、クリーム半田5の粘度が低下しスクリーン印刷に適した性状に改質される。
【0031】
ここで図5,図6を参照して印刷部14の上部14A,下部14Bの結合・分離および開閉操作について説明する。前述のように、スキージヘッド13はカートリッジ31を含む上部14Aと、印刷空間35を含む下部14Bに分割された構成となっており、上部14A,下部14Bはヒンジ部17によって分離自在かつ開閉自在にヒンジ結合されている。
【0032】
図5(a)に示すように、上部14Aの側面にはピン17bが設けられたヒンジプレート17aが、また下部14Bの上面にはピン溝17dが設けられたヒンジプレート17cが固着されている。ヒンジプレート17cは部分的に切り欠かれており、ピン溝17dの上部は一部が開放されている。下部14B上に上部14Aを装着する場合には、図5(b)に示すように、ヒンジプレート17cの切り欠きからピン17bをピン溝17dに嵌合させる。これにより、上部14Aは下部14Bの上面に正しい位置で装着される。
【0033】
この状態で、ピン17bを支点として上部14Aを反転させることにより、図5(c)に示すように、上部14Aは下部14Bから反転分離した状態となる。すなわち、上部14Aを下部14Bによって軸支した状態で上部14Aの開閉が可能となっている。これにより、図6に示すように上部14Aは、本体上部30Aに装着された押さえ板32を上向きにした姿勢に保持され、凹部30a内のカートリッジ31の脱着が可能な姿勢となる。
【0034】
図7は、このような姿勢に保持された上部14Aの分解図である。本体上部30Aは、上述のように凹部30aが向けられた枠状部材であり、カートリッジ31は凹状部31aを凹部30a内に嵌入させた状態で、本体上部30Aに着脱自在に保持される。本体上部30Aは、ペースト容器であるカートリッジ31を着脱自在に保持する容器保持部となっている。
【0035】
カートリッジ31の装着時には、押さえ板32の両端部を下方に折り曲げて設けられた縁部32bによって、鍔状部31bは本体上部30Aの外側面に押し付けられる。このとき鍔状部31bは、粘着テープ40(図8参照)によって本体上部30Aに貼着される。粘着シート40は、カートリッジ31を本体上部30Aに係止保持させる係止手段となっている。
【0036】
次に図9を参照して、スクリーン印刷時におけるカートリッジ31の変形挙動について説明する。図9(a)は、本体上部30A内に新たにカートリッジ31が装着された状態を示している。スクリーン印刷が開始されると、加圧部材19が下降し、図9(b)に示すように押当ブロック18aを押し下げる。これによりカートリッジ31に収容されたクリーム半田5が加圧され、開孔部32a、33aを介して印刷空間35内に移動する。
【0037】
そして印刷動作を反復実行することにより印刷空間35内のクリーム半田5が消費されるのに伴って加圧部材19を徐々に下降させ、図9(c)に示すように押当ブロック18aによってカートリッジ31を押しつぶすように変形させる。このとき、前述のように圧縮バネ19aの付勢力によって枠状部材18bも共に下降し、カートリッジ31の斜面部31dに外側から当接した状態を保って外側方向への変位を規制する。
【0038】
これにより、撓みやすくて不規則な変形を生じやすいカートリッジ31が外側に膨出変形することがなく、予め想定された所定形状に変形する。そして最終的には、図9(d)に示すように、圧縮バネ19aは圧縮されてバネ孔18e内に完全に収容され、加圧部材19が枠状部材18bに当接する。この状態では、押当ブロック18aの底面と枠状部材18bの底面とが略同一面になり、カートリッジ31が完全に押しつぶされる。したがって、カートリッジ31が不規則な形状に押しつぶされることによるクリーム半田5の残留がなく、使用できなくなったクリーム半田5を廃容器ごと廃棄する無駄が発生しない。
【0039】
上記説明したように、本実施の形態に示すスキージヘッド13は、従来の高価な専用容器を用いることなく簡便・安価な構造の容器を使用することにより、ランニングコストを大幅に低減することができる。しかも使用されないまま廃棄される残留半田の量が大幅に削減され、省資源が実現される。
【0040】
またスクリーン印刷においては、印刷準備動作としてペーストの粘度調整のための撹拌を行う必要があるが、本実施の形態のカートリッジ31は可撓性に富む膜状材で作られた容器を用いていることから、内部に収容されたクリーム半田5を必要に応じて外部から簡単に撹拌することができ、装着前の段階において粘度調整を容易に行うことが可能となっている。
【0041】
なお、加圧部材19に圧縮バネ19aを装着する構成に替えて、図10に示すように、押当ブロック18aの上面に水平なプレート18fを取り付け、プレート18fに、図4に示す圧縮バネ19aと同様の圧縮バネ18gを装着するようにしてもよい。
【0042】
【発明の効果】
本発明によれば、可撓性の膜状材を下方が開口された容器形状に成形して成り内部にペーストを収容する交換式のペースト容器と、このペースト容器を着脱自在に保持する容器保持部とでペースト貯溜部を構成することにより、低コストでペーストを供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置の正面図
【図2】本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置の側面図
【図3】本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置のスキージヘッドの部分断面図
【図4】本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置のスキージヘッドの半田押し下げ部の構造説明図
【図5】本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置のスキージヘッドの側面図
【図6】本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置のスキージヘッドの部分斜視図
【図7】本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置のペースト貯溜部の部分斜視図
【図8】本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置のペースト容器の構造説明図
【図9】本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置の動作説明図
【図10】 本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置のスキージヘッドの部分断面図
【符号の説明】
3 基板
5 クリーム半田
12 マスクプレート
12a パターン孔
13 スキージヘッド
14A 上部
14B 下部
16 シリンダ
18 半田押し下げ部
18a 押当ブロック
18b 枠状部材
19 加圧部材
20 ヘッド昇降部
30A 本体上部
30B 本体下部
31 カートリッジ
31d 斜面部
35 印刷空間
36A,36B 摺接部

Claims (1)

  1. マスクプレート上でスキージヘッドを移動させることにより、マスクプレートのパターン孔を介して基板にペーストを印刷するスクリーン印刷装置であって、前記スキージヘッドをマスクプレートに対してそれぞれ水平方向に移動させ、昇降させる水平移動手段、昇降手段と、スキージヘッドをマスクプレートに対して押圧する押圧手段と、前記スキージヘッドに設けられ内部にペーストを収容するペースト貯溜部と、このペースト貯溜部内のペーストを加圧することによりペーストをペースト貯溜部から下方に移動させる加圧手段と、下方に移動したペーストを収容し下面に形成された開口部を介してマスクプレートの表面に接触させる印刷空間と、前記印刷空間のスキージング方向の前後壁を形成し前記マスクプレートの上面に摺接する相対向した2つの摺接部とを備え、前記ペースト貯溜部は、可撓性の膜状材を下方が開口された末広がり断面の容器形状に成形して成り内部にペーストを収容する交換式のペースト容器と、このペースト容器を着脱自在に保持する容器保持部と、前記ペースト容器の上面に当接し前記加圧手段によって上方から押圧されることによりペースト容器を押し下げる押し下げ手段と、前記ペースト容器の外側への膨出変形を防止する膨出防止手段とを有し、前記押し下げ手段は前記加圧手段とペースト容器の上面との間に介在する押し下げ部材であり、前記膨出防止手段は前記容器保持部内に上下方向にスライド自在に嵌合し前記末広がり断面における側面に当接して外側方向への変位を規制する変位規制部材であり、前記押し下げ部材は前記変位規制部材に上下方向にスライド自在に嵌合することを特徴とするスクリーン印刷装置。
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