JP4480933B2 - スクリーン印刷装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、基板にクリーム半田や導電性ペーストなどのペーストを印刷するスクリーン印刷装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子部品実装工程において、基板上にクリーム半田や導電性ペーストなどのペーストを印刷する方法としてスクリーン印刷が用いられている。この方法は、印刷対象部位に応じてパターン孔が開孔されたマスクプレートを基板上にセットし、スキージングによりマスクプレートのパターン孔を介して基板上にペーストを印刷するものである。
【0003】
このスクリーン印刷のスキージング方法として、密閉型のスキージヘッドを用いる方法が知られている。この方法は、通常のスクリーン印刷と異なりマスクプレート上にペーストを直接供給するのではなく、内部にペーストを貯溜したスキージヘッドを用いるものである。この方法では、スキージヘッドの下面に設けられたペースト接触面をマスクプレートに当接させた状態で、スキージヘッド内のペーストを加圧することにより、マスクプレートのパターン孔にペースト接触面を介してペーストが押し込まれる。そしてスキージヘッドをマスクプレート上で摺動させることにより、各パターン孔に順次ペーストを充填する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の密閉型のスキージヘッドを用いたスクリーン印刷には、以下に述べるような問題点があった。密閉型のスキージヘッドでは、マスクプレート上に直接ペーストを供給する従来の印刷方法と異なり、ペーストはスキージヘッド内にカートリッジなどの専用容器に収納された状態で供給される。このため、印刷作業を継続する過程においてペーストが消費されると、新たな専用容器と交換することにより、ペーストの補給が行われる。
【0005】
しかしながら、上記従来の密閉型スキージヘッドに用いられる専用容器は、樹脂を細長形状の箱形に成形して製作された容器であることからランニングコストが高く、しかも内部に残留して未使用のまま廃棄される残留ペーストが発生して資源の無駄を生じるなど、スクリーン印刷のコストを上昇させる要因となっていた。
【0006】
そこで本発明は、低コストでペーストを供給することができるスクリーン印刷装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載のスクリーン印刷装置は、マスクプレート上でスキージヘッドを移動させることにより、マスクプレートのパターン孔を介して基板にペーストを印刷するスクリーン印刷装置であって、前記スキージヘッドをマスクプレートに対してそれぞれ水平方向に移動させ、昇降させる水平移動手段、昇降手段と、スキージヘッドをマスクプレートに対して押圧する押圧手段と、前記スキージヘッドに設けられ内部にペーストを収容するペースト貯溜部と、このペースト貯溜部内のペーストを加圧することによりペーストをペースト貯溜部から下方に移動させる加圧手段と、下方に移動したペーストを収容し下面に形成された開口部を介してマスクプレートの表面に接触させる印刷空間と、前記印刷空間のスキージング方向の前後壁を形成し前記マスクプレートの上面に摺接する相対向した2つの摺接部とを備え、前記ペースト貯溜部は、可撓性の膜状材を下方が開口された容器形状に成形して成り内部にペーストを収容する凹状部と、この凹状部の外周部から張り出した鍔状部を有する交換式のペースト容器と、このペースト容器を着脱自在に保持する容器保持部と、多数の開孔部が設けられた押さえ板とを有し、ペースト容器の装着時には、前記押さえ板の両端部を折り曲げて設けられた縁部によって前記鍔状部が前記容器保持部の外側面に押し付けられ、前記鍔状部が貼着テープによって前記容器保持部の外側面に貼着されるようにした。
【0010】
本発明によれば、可撓性の膜状材を下方が開口された容器形状に成形して成り内部にペーストを収容する交換式のペースト容器と、このペースト容器を着脱自在に保持する容器保持部とでペースト貯溜部を構成することにより、低コストでペーストを供給することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置の正面図、図2は本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置の側面図、図3は本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置のスキージヘッドの部分断面図、図4は本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置のスキージヘッドの側面図、図5は本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置のスキージヘッドの部分斜視図、図6は本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置のペースト貯溜部の部分斜視図、図7は本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置のペースト容器の構造説明図、図8は本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置の動作説明図、図9は本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置のペースト容器の装着方法の説明図、図10は本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置のペースト貯溜部の部分断面図、図11は本発明の一実施の形態のペースト容器のカバーシート剥離治具の構造説明図、図12は本発明の一実施の形態のペースト容器のカバーシート剥離方法の説明図である。
【0012】
まず図1、図2を参照してスクリーン印刷装置の構造を説明する。図1、図2において、基板の位置決め部1は、図示しない移動テーブル上に基板保持部2を配設して構成されている。スクリーン印刷対象の基板3は基板保持部2のクランパ4によって保持されており、図示しない移動テーブルを駆動することにより、基板保持部2に保持された基板3は水平方向および上下方向に位置決めされる。
【0013】
位置決め部1の上方には、スクリーンマスク10が配設されている。スクリーンマスク10はホルダ11にマスクプレート12を装着して構成されており、マスクプレート12には印刷対象の基板3の印刷部位に対応したパターン孔12aが開孔されている。
【0014】
スクリーンマスク10上にはスキージヘッド13がヘッド昇降部20によって昇降自在に配設されている。ヘッド昇降部20はベース部材21上に立設されたシリンダ22を備えており、シリンダ22のロッド22aの下端部には、結合部材15を介してスキージヘッド13が結合されている。シリンダ22を駆動することにより、スキージヘッド13はマスクプレート12に対して昇降する。ヘッド昇降部20はスキージヘッド13をスクリーンマスク10に対して昇降させる昇降手段となっている。
【0015】
ヘッド昇降部20のプレート部材21の下面には、両端部にスライダ23が固着されており、スライダ23はフレーム25の上面に配設されたガイドレール24にスライド自在に嵌着されている。またプレート部材21の下面にはナット部材26が結合されており、ナット26に螺合した送りねじ27は、モータ28によって回転駆動される。
【0016】
モータ28を駆動することにより、プレート部材21は水平移動し、したがってヘッド昇降部20に結合されたスキージヘッド13も水平移動する。スキージヘッド13を下降させた状態で、モータ28を駆動することにより、スキージヘッド13はマスクプレート12上で水平移動する。すなわち、モータ28、送りねじ27およびナット26は、スキージヘッド13をマスクプレート12上で水平移動させる移動手段となっている。
【0017】
スキージヘッド13には、マスクプレート12の表面に当接してペーストであるクリーム半田5をパターン孔12aに充填する印刷部14が設けられている。印刷部14は図1に示すように、上部14Aと下部14Bとに分割されており、上部14Aと下部14Bは図3に示すように、それぞれマスクプレート12の幅方向に細長形状のブロック状部材である本体上部30A,本体下部30Bを備えている。
【0018】
本体上部30A、本体下部30Bの長さ寸法は、図2に示すように印刷対象の基板3の幅寸法をカバーするように設定されている。本体上部30A、本体下部30Bは、ヒンジ部17を介して回転自在に結合されており(図5も参照)、本体上部30Aを本体下部30Bに対して反転することにより、本体下部30Bおよび本体上部30Aを開放状態にすることが可能となっている。
【0019】
図3に示すように、本体上部30Aは、内部に凹部30aが形成された枠状部材を主体としており(図6参照)、凹部30a内にはクリーム半田5が貯溜されたカートリッジ31が交換自在に装着される。カートリッジ31は可撓性の膜状材を容器形状に成形して成る交換式の容器であり、装着姿勢において下方が開口された形状となっている。カートリッジ31は、多数の開孔部32aが設けられた押さえ板32によって本体上部30Aに装着される(図5も参照)。本体上部30Aおよびは本体上部30Aの凹部30a内に装着されたカートリッジ31は、スキージヘッド13に設けられたペースト貯溜部を構成している。
【0020】
ここで図7を参照して、ペースト容器であるカートリッジ31の構造を説明する。カートリッジ31は、樹脂膜など可撓性の膜状材を成形して製作され、図7(a)に示すように、本体上部30Aの凹部30aの寸法・形状に応じた細長形状の凹状部31aを主体としている。図7(b)はカートリッジ31の断面を示しており、凹状部31aは、開口部の幅Bが深さDよりも大きい平底形状となっている。
【0021】
凹状部31aの外周部からは、凹方向と直交する方向(装着姿勢において水平方向)に張り出した鍔状部31bが形成されている。鍔状部31bは、後述するように、カートリッジ31を本体上部30Aに装着する際の保持面として機能する。鍔状部31bの裏面には、両面に粘着層を有する粘着シート40が貼着されており、鍔状部31bは粘着シート40によって本体上部30Aに貼着・係止される。
【0022】
鍔状部31bの表面(凹方向と反対側の面)には、本体上部30Aへの装着時の折り曲げ代の部分を除いて、全面に樹脂薄膜より成るカバーシート部材41が貼着されている。カバーシート部材41を鍔状部31bに貼着することにより、凹状部31aの開口部が閉塞され、凹状部31aとカバーシート部材41との間には閉囲されたペースト収容空間31cが形成される。
【0023】
クリーム半田5は、カバーシート部材41が部分的に剥離された状態でペースト収容空間31c内に注入され、カバーシート部材41を鍔状部31bに全面的に貼着することによって、クリーム半田5は密閉状態でカートリッジ31内に収容される。またクリーム半田5の注入方法として、凹状部31aが全面的に開口された状態で、ペースト収容空間31c内にヘラ等でクリーム半田5を充填した後、カバーシート部材41を鍔状部31bに全面的に貼着する方法を用いてもよい。
【0024】
次にスキージヘッド13におけるペースト貯溜部および印刷空間の機能について説明する。図3に示すように、凹部30a内に装着されたカートリッジ31の上面側(装着状態における上面側)には、クリーム半田5を加圧する加圧板29が嵌入している。加圧板29は上方に配置されたシリンダ16のロッド16aに当接しており、シリンダ16を駆動することにより、加圧板29はカートリッジ31を上方から押圧するようになっている。加圧板29をシリンダ16で下方に押圧することにより、可撓性の膜状材より成るカートリッジ31は容易に撓み変形し、カートリッジ31内のクリーム半田5が加圧されて押さえ板32の開孔部32aを介して下方に押し出される。シリンダ16および加圧板29はクリーム半田5を加圧する加圧手段となっている。
【0025】
本体下部30Bには、押さえ板32に当接して付着防止板33が設けられている。付着防止板33には、押さえ板32の開孔部32aに対応する位置に円形の開孔部33aが設けられている(図5も参照)。付着防止板33は、カートリッジ31から下方に押し出されたクリーム半田5が、押さえ板32下面の開孔部32a以外の部位に付着するのを防止する。
【0026】
本体下部30Bの底部には、付着防止板33と同様に多数の開孔部34aが設けられた絞り板34が装着されている。シリンダ16によってクリーム半田5が押し出される際には、押さえ板32および付着防止板33の開孔部32a、33aと絞り板34の開孔部34aを3段階に通過して下方に移動する。そして押し出されたクリーム半田5は、本体下部30Bの下方に形成された空間、すなわち本体下部30Bの下面に内側斜め方向に相対向して配設された2枚の摺接部36A,36Bと、本体下部30Bの下面および本体下部30Bの両側端部に設けられた閉塞板36C(図5参照)とによって囲まれた印刷空間35に到達する。
【0027】
摺接部36A,36Bは、印刷空間35のスキージング方向の前後壁を形成し、スキージヘッド13を下降させた状態では摺接部36A,36Bの下端部がマスクプレート12の表面に摺接する。そして印刷空間35は加圧されたクリーム半田5を収容し、下面に形成された開口部(摺接部36Aと36Bの間の開口)を介してクリーム半田5をマスクプレート12の表面に接触させる。印刷動作時には、スキージヘッド13の移動によって摺接部36A,36Bはマスクプレート12の上面を摺動し、印刷空間35内のクリーム半田5を掻き寄せるスキージングを行う。
【0028】
加圧板29を押し下げてカートリッジ31内のクリーム半田5を加圧することにより、クリーム半田5は押さえ板32、付着防止板33,絞り板34を通過して印刷空間35内まで移動する。このクリーム半田5の移動経路の途中は、多数の小さい開孔部32a、33a、34aによって断面積が絞られており、これらの開口部を加圧されたクリーム半田5が通過することにより、クリーム半田5の粘度が低下しスクリーン印刷に適した性状に改質される。
【0029】
ここで図4,図5を参照して印刷部14の上部14A,下部14Bの結合・分離および開閉操作について説明する。前述のように、スキージヘッド13はカートリッジ31を含む上部14Aと、印刷空間35を含む下部14Bに分割された構成となっており、上部14A,下部14Bはヒンジ部17によって分離自在かつ開閉自在にヒンジ結合されている。
【0030】
図4(a)に示すように、上部14Aの側面にはピン17bが設けられたヒンジプレート17aが、また下部14Bの上面にはピン溝17dが設けられたヒンジプレート17cが固着されている。ヒンジプレート17cは部分的に切り欠かれており、ピン溝17dの上部は一部が開放されている。下部14B上に上部14Aを装着する場合には、図4(b)に示すように、ヒンジプレート17cの切り欠きからピン17bをピン溝17dに嵌合させる。これにより、上部14Aは下部14Bの上面に正しい位置で装着される。
【0031】
この状態で、ピン17bを支点として上部14Aを反転させることにより、図4(c)に示すように、上部14Aは下部14Bから反転分離した状態となる。すなわち、上部14Aを下部14Bによって軸支した状態で上部14Aの開閉が可能となっている。これにより、図5に示すように上部14Aは、本体上部30Aに装着された押さえ板32を上向きにした姿勢に保持され、凹部30a内のカートリッジ31の脱着が可能な姿勢となる。
【0032】
図6は、このような姿勢に保持された上部14Aの分解図である。本体上部30Aは、上述のように凹部30aが向けられた枠状部材であり、カートリッジ31は凹状部31aを凹部30a内に嵌入させた状態で、本体上部30Aに着脱自在に保持される。本体上部30Aは、ペースト容器であるカートリッジ31を着脱自在に保持する容器保持部となっている。
【0033】
カートリッジ31の装着時には、押さえ板32の両端部を下方に折り曲げて設けられた縁部32bによって、鍔状部31bは本体上部30Aの外側面に押し付けられる。このとき鍔状部31bは、粘着テープ40(図7参照)によって本体上部30Aに貼着される。粘着テープ40は、カートリッジ31を本体上部30Aに係止保持させる係止手段となっている。
【0034】
次に図8を参照して、スクリーン印刷動作について説明する。スクリーン印刷においては、図8(a)に示すように、カートリッジ31および押さえ板32が装着された本体上部30Aを本体下部30Bと結合した状態で、スキージヘッド13をマスクプレート12に対して下降させて摺接部36A、36Bをマスクプレート12に当接させる(矢印a参照)。そして本体上部30Aにおいて、カートリッジ31を加圧板29を介してシリンダ16によって押圧する。これにより、クリーム半田5がカートリッジ31から押し出され、開孔部32a、33a、34a(図3参照)を介して印刷空間35内に下降する(矢印b参照)。
【0035】
そしてクリーム半田5が印刷空間35内に満たされた状態のスキージヘッド13を、マスクプレート12上で摺動させる(矢印c参照)。これにより、印刷空間35内にはクリーム半田5が摺接部36A,36Bによって掻き寄せられることによるクリーム半田5のローリング流動が生じ(矢印d参照)、クリーム半田5は摺接部36A,36Bの間の開口部を介してマスクプレート12のパターン孔12a内に充填される。そしてスキージヘッド13を更に移動させることにより、各パターン孔12a内に順次クリーム半田5が充填される。
【0036】
上述のスキージング動作を反復実行することによって、印刷空間35内およびカートリッジ31内のクリーム半田5が消費される。これに伴い、カートリッジ31の凹状部31aが加圧板29の押圧によって撓み変形することにより、カートリッジ31内のクリーム半田5の押し出しが継続される。そして図8(c)に示すように、凹状部31aが折れ曲がってほぼ押しつぶされた状態になることにより、当該カートリッジ31は半田消耗状態となり、この後新たなカートリッジと交換される。なお、図7に示すカートリッジ31の構成において、凹状部31aに折れ曲がり用の折り目を予め設けておくことにより、クリーム半田5の押し出しをよりスムースに行うことができる。
【0037】
次に図9を参照して、カートリッジ31の交換手順について説明する。カートリッジ交換に際しては、本体上部30Aを本体下部30Bから反転して取り外した状態で(図4,図5参照)、以下の作業を行う。まず図9(a)に示すように、反転状態の本体上部30Aに、カートリッジ31を装着する。この装着は凹状部31aを凹部30a内に嵌入させ、鍔状部31bを本体上部30Aの枠部に当接させることによって行う。次いで図9(b)に示すように、鍔状部31bの両端部を下方に折り曲げ、粘着テープ40を本体上部30Aの外側面に貼着する。これにより、カートリッジ31は本体上部30Aに係止保持される。
【0038】
なお、カートリッジ31は本体上部30Aに係止保持する係止手段として、図10に示すような方法を用いても良い。まず図10(a)に示す方法では、本体上部30Aに係止ピン43を設けておき、カートリッジ31の鍔状部31bに開孔された係止孔44に係止ピン43を嵌合させることにより、鍔状部31bを係止する。また、図10(b)に示す方法では、本体上部30Aの外側面に板バネなどで製作されたクランプバネ部材45を設け、クランプバネ部材45の付勢力によって鍔状部31bを本体上部30Aの外側面に押し付けることにより係止保持する。
【0039】
次に図9(c)に示すように、本体上部30Aに係止保持されたカートリッジ31から、カバーシート部材41を剥離する。これにより、凹状部31aの内側に収容されたクリーム半田5が露呈状態となる。この後、図9(d)に示すように、この状態の本体上部30Aに対して、押さえ板32を装着する。
【0040】
そしてこのようにしてカートリッジ31および押さえ板32が装着された状態の本体上部30Aが本体下部30B上に反転され、結合される。この操作において、カートリッジ31は本体上部30Aに係止保持されていることから、移動時や反転時などにカートリッジ31の位置がずれたり、抜け落ちたりする不具合が発生しない。
【0041】
次に、図9(c)におけるカバーシート41の剥離について、図11,図12を参照して説明する。図11は、本体上部30Aに係止保持された状態のカートリッジ31から、カバーシート41を剥離するために用いられるカバーシート剥離治具46を示している。カバーシート剥離治具46は、図11に示すように、金属の板部材を板金加工して製作されており、カートリッジ31が装着された状態の本体上部30Aにスライド自在に装着して用いるため、本体上部30Aの横断面形状(矩形形状)に対応した枠断面53に曲げ加工されている。
【0042】
この枠形状のカバーシート剥離治具46は、スリット54によって分割された2枚の上板部47,48と、上板部47,48と連続した側板部49と、側板部49と連結され内側に曲げ込まれた底板部50と、側板部49と対向した位置にあり上板部47と連結された側板部51と、側板部51と連結され内側に曲げ込まれた底板部52より構成される。
【0043】
スリット54の幅寸法bは、剥離対象となるカバーシート41の厚み寸法よりも幾分大きくなるように決定されており、スリット54からカバーシート41が容易に引き出され、しかも引き出し状態においてカバーシート41とスリット54の端面との間にほとんど隙間が生じないようになっている。スリット54の入り口に相当する上板部47は部分的にカットされてテーパ部47bとなっており、スリット54内にカバーシート41を容易に導入できるようになっている。
【0044】
カバーシート剥離治具46によってカバーシート41を剥離する方法について説明する。まず、図9(a)、(b)に示すように、カートリッジ31を本体上部30Aに装着させ(容器装着工程)、次いで鍔状部31bによってカートリッジ31を本体上部30Aに係止保持させる(係止工程)。
【0045】
次に、カバーテープ41の剥離が行われる。図12(a)に示すように、カートリッジ31が係止保持された本体上部30Aに、カバーシート剥離治具46を一方側の端部から装着した状態で、カバーシート41の端部を手指で少し引き剥がしてスリット54内に引き込む。この後、カバーシート41をカートリッジ31の長手方向の一端部側から他端部側へ引っ張ることにより、カバーシート41を鍔状部31bから引き剥がす。そしてこの引き剥がしとともに、カバーシート41の内面側に付着したクリーム半田5を凹状部31a内に掻き落とす(剥離工程)。
【0046】
すなわち、図12(b)に示すように、カバーシート41をスリット54内を挿通させて矢印e方向(本体上部30Aの長手方向)に引っ張ることにより、カバーシート41の外面が上板部48のエッジ48aに当接する。これにより、上板部48はカバーシート41とともに移動し、したがってカバーシート剥離治具46全体がシート剥離方向にスライドする。これにより、カバーシート41は鍔状部31bから剥離される。このシート剥離とともに、上板部47のエッジ47aがカバーシート41の内面に当接した状態でカバーシート41に追従して移動することにより、カバーシート41の内面側に付着したクリーム半田5がエッジ47aによって凹状部31a内に掻き落とされる。
【0047】
上記構成において、上板部47,48,側板部49,51,底板部50,52は、カバーシート剥離動作時に本体上部30Aに装着され長手方向に沿ってスライド自在なスライド部となっており、上板部47,48は、このスライド部に設けられ鍔状部31bに沿って移動する板状の平面部となっている。そして上板部47,48には、カバーシート41の幅寸法・厚み寸法に応じて形成されたスリット54を備えており、スリット54の前縁部(エッジ48a)は剥離動作時においてカバーシート41の外面に当接し、スリット54の後縁部(エッジ47a)は、カバーシート41の内面に当接する。
【0048】
カバーシート41の剥離に際し、このような形状・構成のカバーシート剥離治具46を用いることにより、細心の注意を要するカバーシート剥離作業を簡単に行うことができるとともに、粘度が高く付着しやすいクリーム半田5がカバーシート41の内面側に付着したまま剥離される資源の無駄を防止することができる。なおカバーシート剥離治具の他の構成例として、上板部47,48をスリット54の端部でヒンジ結合することによって、上板部48が上板部47に対して水平面内で開閉自在となるようにしてもよい。これにより、必要時にスリット54を大きく開くことができ、治具セット時にスリット54へカバーシート41を挟み込む操作を容易に行うことができる。
【0049】
上記説明したように、本実施の形態に示すスキージヘッド13は、従来の高価な専用容器を用いることなく簡便・安価な構造の容器を使用することにより、ランニングコストを大幅に低減することができる。しかも使用されないまま廃棄される残留半田の量が大幅に削減され、資源の無駄のないスクリーン印刷が実現される。
【0050】
またスクリーン印刷においては、印刷準備動作としてペーストの粘度調整のための撹拌を行う必要があるが、本実施の形態のカートリッジ31は可撓性に富む膜状材で作られた容器を用いていることから、内部に収容されたクリーム半田5を必要に応じて外部から簡単に撹拌することができ、装着前の段階において粘度調整を容易に行うことが可能となっている。
【0051】
【発明の効果】
本発明によれば、可撓性の膜状材によって下方が開口された形状に形成され内部にペーストを収容する交換式のペースト容器と、このペースト容器を着脱自在に保持する容器保持部とでペースト貯溜部を構成したので、低コストでペーストを供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置の正面図
【図2】本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置の側面図
【図3】本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置のスキージヘッドの部分断面図
【図4】本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置のスキージヘッドの側面図
【図5】本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置のスキージヘッドの部分斜視図
【図6】本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置のペースト貯溜部の部分斜視図
【図7】本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置のペースト容器の構造説明図
【図8】本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置の動作説明図
【図9】本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置のペースト容器の装着方法の説明図
【図10】本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置のペースト貯溜部の部分断面図
【図11】本発明の一実施の形態のペースト容器のカバーシート剥離治具の構造説明図
【図12】本発明の一実施の形態のペースト容器のカバーシート剥離方法の説明図
【符号の説明】
3 基板
5 クリーム半田
12 マスクプレート
12a パターン孔
13 スキージヘッド
14A 上部
14B 下部
16 シリンダ
20 ヘッド昇降部
29 加圧板
30A 本体上部
30B 本体下部
31 カートリッジ
31a 凹状部
31b 鍔状部
32 押さえ板
35 印刷空間
36A,36B 摺接部
46 カバーシート剥離治具
54 スリット

Claims (1)

  1. マスクプレート上でスキージヘッドを移動させることにより、マスクプレートのパターン孔を介して基板にペーストを印刷するスクリーン印刷装置であって、前記スキージヘッドをマスクプレートに対してそれぞれ水平方向に移動させ、昇降させる水平移動手段、昇降手段と、スキージヘッドをマスクプレートに対して押圧する押圧手段と、前記スキージヘッドに設けられ内部にペーストを収容するペースト貯溜部と、このペースト貯溜部内のペーストを加圧することによりペーストをペースト貯溜部から下方に移動させる加圧手段と、下方に移動したペーストを収容し下面に形成された開口部を介してマスクプレートの表面に接触させる印刷空間と、前記印刷空間のスキージング方向の前後壁を形成し前記マスクプレートの上面に摺接する相対向した2つの摺接部とを備え、前記ペースト貯溜部は、可撓性の膜状材を下方が開口された容器形状に成形して成り内部にペーストを収容する凹状部と、この凹状部の外周部から張り出した鍔状部を有する交換式のペースト容器と、このペースト容器を着脱自在に保持する容器保持部と、多数の開孔部が設けられた押さえ板とを有し、ペースト容器の装着時には、前記押さえ板の両端部を折り曲げて設けられた縁部によって前記鍔状部が前記容器保持部の外側面に押し付けられ、前記鍔状部が貼着テープによって前記容器保持部の外側面に貼着されるようにしたことを特徴とするスクリーン印刷装置。
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