JP3951705B2 - 電子機器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
音声認識機能を備える電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、様々な分野において音声認識技術を用いた電子機器が提案されている。これらの装置においては、音声認識自体の開始トリガとして、使用者による特定スイッチ操作や音声発生や身体的動作などの明示的な開始指示を必要としている。そのため、使用者は電子機器に対して所定の動作をさせるために音声で指示を与える場合には、こうした音声認識の明示的な開始指示をしてから発話する必要があり、使い勝手が悪いという問題があった。
【0003】
そこで本発明は、上述した問題点に鑑み、使用者が音声認識の明示的な開始指示を行うことなく音声認識によって所定の動作を行わせることのできる電子機器を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上述した問題点を解決するためになされた電子機器によれば、電子機器としての動作を行うために必要なその電子機器に関連する状態に基づいて音声認識を開始するか否かまたは音声認識を終了するか否かを判定して、音声認識を行い、その認識結果に基づいて所定の動作を行う。例えば、電子機器が電子レンジであれば、扉が閉じているか否か、庫内に物があるか否か、庫内の温度は何度であるかなど、電子レンジとしての動作(例えばあたため動作など)を行うために必要な状態を検出しており、このような、その電子機器の本来の動作を行うために必要な電子機器に関連する状態に基づいて音声認識を開始または終了する。例えばこうした電子レンジであれば、扉が閉じており、庫内に物があり、庫内の温度が0℃〜30℃の場合に音声認識を開始する。したがって、特定のスイッチ操作や音声発生、身体的動作などの明示的な音声認識自体の開始トリガを入力する必要がなく、電子機器の通常の使用形態の中で、音声認識によって所定の動作を行わせることができる。
【0005】
特に、電子機器としての動作を行うために検出される状態の変化に基づいて音声認識の開始または終了を決定して音声認識を行うとよい。例えば、電子レンジであれば、扉が閉じられたことを検出して音声認識を開始する。このようにすれば、音声認識の開始点や終了点をユーザが明示的に入力する必要がなく、その電子機器の通常の操作等を行うだけで、その操作等に対応した音声認識が自動的に開始・終了される。なおこうした状態変化には、その電子機器のシステムの内外における電気的または時間的な状態の変化や、何らかの設定状態に達したことが含まれる。
【0006】
このようにすることで、例えば、音声認識を開始するために、従来のような特定スイッチ操作や指示音声発生や身体的動作などの明示的な音声認識の開始指示である「特定の開始トリガ」を必要とせずに、その電子機器システムの内外における機械的・電気的・時間的な状態(状況)の変化や所定の設定状況に達したことなどの状態変化を検出(監視)することで、電子機器が「通常の」利用動作から自発的(自動的)に音声認識処理を開始・終了させることができる。そして、その音声認識の結果に基づいて電子機器の動作として所定の動作を行うことができる。なお、所定の動作は、その電子機器の機能を実現する動作であり、例えばモータ、アクチュエータ等を駆動することによって生じる動きを伴う動作はもちろんのこと、例えば表示装置への表示内容の変更等、動きを伴わないものも含む。すなわち所定の処理の実行や、所定の機能の実現等を行う動作を含む。
【0007】
こうして、使用者に対して余分な手動操作や音声発声や身体的動作など音声認識の開始を指示する特定の開始トリガが必要であることを意識させずに、次に行うべき操作等を音声入力できる音声認識機能を備える電子機器を提供することができる。
【0008】
このように電子機器としての動作を行うために検出される状態の変化に基づいて音声認識の開始点または終了点を決定して音声認識を行う機能に加え、従来と同様に「特定の開始トリガ」の入力によっても、音声認識の開始・終了の指示を入力できるようにしてもよい。このようにすれば、ユーザが音声認識の開始指示を電子機器に直接入力して、音声認識をさせることができる。
【0009】
そして、こうした電子機器では、検出した状態に対応して音声認識に用いる音声認識辞書等の認識語のセットを切り替えるとよい。例えば、検出した状態の変化に対応して認識可能な語彙のセットを切り替える。このようにすれば、その状態に対応した適切な音声認識を行うことができる。すなわち、汎用的な音声認識辞書をそのまま使用する場合に比べ、語彙の探索範囲を状態に対応して限定することができるため、音声認識の処理量を削減することができる。そのため、相対的に処理速度の遅いマイコン等を用いることが可能となり、電子機器のコストを削減できる。また、状態に対応して音声認識辞書等の認識語のセットを変えるため、その状態で認識すべき語彙の辞書のみを用いることができ、認識率を高めることができる。
【0010】
た、複数のセンサや当該電子機器に関する何らかの設定状態等から検出した状態に対応させて音声認識に用いる認識語のセットを変更するように構成するとよい
そして、こうした状態に基づいて音声認識の開始点を決定して、音声認識を開始する際には、音声認識の開始を示す報知を行うとよい。例えば、表示装置や音声出力装置等から音声認識の開始を表示または音声等で報知する。このように、音声入力が可能であることを電子機器から自発的に使用者へ知らせることで、ユーザに音声の発話を促すことができる。例えば電子機器が主導的にユーザと対話をし、例えば電子機器の持つ複数の動作のうちのいずれの動作を行うのかをユーザに選択させることなどが容易にできる。
【0011】
なお、こうした電子機器としては、例えば、車載機器、家電製品、ATMやその他の各種サービスを提供する各種の端末、製造装置等を含む。例えば、ナビゲーション装置とするとよい。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明が適用された実施例について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の形態は、下記の実施例に何ら限定されることなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうることは言うまでもない。
参考例
図1に示す参考例の電子機器100は、電子レンジであり、音声認識装置1と電子機器100の動作を行うための各種の状態を検出する各種状態検出器2と音声認識操作スイッチ3とマイク4と動作処理部5と記憶媒体管理部6を備える。
【0013】
音声認識装置1は、制御装置1aと、各種状態検出器2から状態を検出するための状態検出手段1bと、マイク4からの音声信号をA/D変換してデジタル音声信号として入力する音声入力手段1dと、音声認識中にガイド音声を出力したり認識結果を解釈して動作処理部5に対して動作に必要な情報を出力したりするための制御情報出力手段1eと、検出された状態に応じて認識対象語を選定したり、各認識対象語毎の動作方法などの情報を管理したりする認識対象語管理手段1fを備える。これらはコンピュータの周辺回路として構成されたり、同一コンピュータ内でのソフトウェアの処理などとして実装される。
【0014】
制御装置1aは、通常のコンピュータとして構成されており、内部には周知のCPU、ROM・RAM等のメモリ、I/O及びこれらの構成を接続するバスラインなどが備えられており、メモリに記憶されたプログラムをCPUが実行することで少なくとも認識処理制御手段1aaと音声認識手段1abとしての機能を実現し、前述した状態検出手段1b、操作入力検出手段1c、音声入力手段1d、制御情報出力手段1e、認識対象語管理手段1f等の周辺手段を統合的に制御する。なお、認識処理制御手段1aaと音声認識手段1abは単一のCPUによる処理で実現してもよいし、複数のCPUによる処理で実現してもよい。
【0015】
認識対象語管理手段1fは、音声認識装置1を構成するROM、RAMなどに保持する情報のみを管理してもよいし、記憶媒体管理部6から情報を取得し管理することによって、動作の種類を増やしてもよい。なお記憶媒体管理部6内の記憶媒体6bは、周知のROM、RAMの他に、CD、DVD、HDD、メモリーカードなどの記録媒体や、ネットワーク上に存在する各種DBなどとしてもよい。
【0016】
各種状態検出器2は、電子機器100の機能を実現するために設けられた状態検出器であり、いずれも公知のセンサ類や電気的・機械的な接点などで構成される。
図1は、電子レンジに音声認識装置1を組み込んだ電子機器100を示しており、各種状態検出器2は電子レンジの庫内に物があるか否かを検出する庫内物センサ2a、電子レンジの扉が開いているか否かを検出する扉開閉センサ2b、電子レンジの庫内の温度を検出する庫内温度センサ2c、調理時間等を設定するためのタイマー2d等を備える。
【0017】
音声認識操作スイッチ3は、音声認識装置1に対して、音声認識処理の開始や終了などを明示的に指示するためのスイッチであり、音声認識装置1は、このスイッチから入力されるスイッチ情報によっても動作を行う。
動作処理部5は、制御部(動作指示部)5aやスピーカ5b、表示装置5cなどを備え、音声認識装置1から出力される音声認識結果に従って、ガイド等の音声出力や、表示部への情報表示を行う。また電子レンジの場合、「あたため」動作のように、実際の電子機器100としての機器動作を行う。なお、図1に示す動作処理部5内の制御部5aは、音声認識装置1と別個の部分として示しているが、制御装置1aが音声認識処理と動作処理の両方の処理(制御)を行ってもよい。
【0018】
音声認識装置1内の認識対象語管理手段1fには、状態検出器2から検出される状態に対応するガイド出力の内容(認識語の説明をする音声データ、認識語を画面表示する文字データ、認識したことを報知する報知音データ)や認識語のセットである認識単語セット(辞書)の内容、動作の種類を表すパラメータなどの音声認識の処理方法に関する情報が記憶されており、制御装置1aは、状態検出手段1bの状態と認識対象語管理手段1fに記憶された情報に基づいて音声認識処理を行う。
【0019】
本実施例の認識対象語管理手段1fは、図2に示すように、状態検出手段1bが検出する各種状態検出器2のセンサ等の状態と、その状態の組み合わせ毎に付与した状態番号と、その状態に対応してスピーカ5b等から出力すべきガイド音声の内容を記憶保持する「各種状態テーブル」と、各種状態テーブルの状態番号に対応する認識単語セット(すなわち辞書)の番号(認識単語セット番号)を記憶保持する「状態毎の認識単語セット(辞書)使用テーブル」と、認識単語セット番号に対応する認識語と、スピーカ5bからの報知に用いる説明音声データと、表示装置5cからの報知に用いる表示文字データと報知音データとを記憶保持した「認識単語セット(辞書)に含まれる単語とその詳細データのテーブル」を備え、制御装置1aはこれらのテーブルを参照して、音声認識の開始点・終了点等を決定し、必要に応じて報知内容を決定して報知して、音声認識を行う。
【0020】
例えば、音声認識装置1内の認識処理制御手段1aaは、状態検出手段1bから「庫内に物が入れられた」「扉が閉められた」「庫内温度が0℃〜30℃」「タイマーが未設定」であることを検出したときに、認識対象語管理手段1fの「各種状態テーブル」を参照し、この状態に対応する状態番号「30」を得る。そして、「状態毎の認識単語セット使用テーブル」から、その状態番号「30」に対応する認識単語セット「10000000」「10000001」「10000005」を得て、「認識単語セットに含まれる単語とその詳細データのテーブル」から、この認識単語セット「10000000」「10000001」「10000005」に対応する認識語と説明音声データと表示文字データと報知音データを取得する。そして、認識語(単語セット群、辞書)を音声認識手段1abに登録する。
【0021】
認識処理制御手段1aaは、得られたガイド出力情報を、制御情報出力手段1eを用いて動作処理部5に出力する。例えば、
(ガイド音声)”あたためですか?解凍ですか?お話ください”
(合図)”ピーッ”
というように音声出力をスピーカ5bから行い、音声入力待ち状態となる。
【0022】
この時、音声認識手段1abには、前記の通り、認識対象とする単語セット(辞書)群が設定されており、認識語が「あたためかいし」「かいとうかいし」などに限定される。音声認識手段1abはマイク4から、音声入力手段1dを経由してユーザが発声した音声を取り込んで認識する。
【0023】
認識した結果が例えば「あたためかいし」であった場合、認識処理制御手段1aaは、認識対象語管理手段1fから、認識語「あたためかいし」に対応する説明音声データ・表示文字データ・報知音データを取得し、動作を行うためのすべての情報がそろったかを判定して、制御情報出力手段1eを介して動作処理部5に指示を出力し、スピーカ5bから
(ガイド音声)”あたためですね。”
(ガイド音声)”時間を指定してください”
(合図)”ピーッ”
などの音声出力を行い、音声入力待ち状態になる。
【0024】
ここで、ユーザが「1分30秒」と音声入力すると、上記と同様にして、
(ガイド音声)”1分30秒あたためます”
とガイドして、動作処理部5内の制御部5aに対してあたため処理を開始指示する。動作処理部5は図示しない電子レンジとしての機能を実現する回路を制御してあたため動作を行う。
【0025】
電子レンジでは、一般的に庫内に対象物(例えば冷凍食品)を入れ、扉を閉めた後に「あたため」や「時間指定」などを手操作によって入力する。従来技術では、この場合、ユーザはいくつかの操作ボタンを押しながら、必要な条件を手で入力したり、音声認識で入力する場合であっても音声認識操作スイッチ3を押して音声認識の開始を明示的に指示する必要があったが、本発明を適用した場合、扉を閉めた後に音声認識が自動的に開始されるため、必要な指示の入力はすべて音声で行えることとなり、手操作は全く不要となる。
【0026】
しかも、各種状態検出器2から検出した状態に応じて、音声認識の対象とする単語セット(辞書)群を決定でき、認識語を限定することができるため、状況に応じた適切な認識を行うことができ、認識率が向上するとともに、汎用の辞書を使う場合などに比べて大幅に処理を軽減することができる。また単語を認識した場合に対応するガイド音声と電子機器100としての動作(例えばあたため動作)が得られる。
【0027】
なお、周知の技術として複数の辞書セットに文節や文法を設けて関連付けを行い、複数語の連続発話を認識する音声認識手段があるが、このような音声認識手段を用いた場合には、最初の音声入力時に「1分30秒であたため開始」など、複数の指示を同時に行うことで音声入力の回数を軽減することも可能である。
【0028】
また、例えば音声認識を開始した後で、ユーザが電子レンジの操作ボタンのいずれかを触ったことを各種状態検出器2から検出した場合、音声操作を望まないものと判断して、音声認識を終了するようにしてもよい。また音声認識操作スイッチ3の押下を音声認識装置1が検出した場合には、従来と同様に音声認識を開始するようにしてもよい。
【0029】
なお、図1に示した電子機器100の構成において、状態検出手段1bが特許請求の範囲における検出手段としての機能を実現し、制御装置1aが判定手段としての機能を実現し、制御装置1a及び制御情報出力手段1eが認識手段としての機能を実現する。また、音声認識操作スイッチ3、操作入力検出手段1d、制御装置1aがトリガ検出手段としての機能を実現し、制御手段1a、制御情報出力手段1e、動作処理部5が報知手段としての機能を実現している。
[実施例]
次に、本発明をナビゲーションシステムに適用した場合の実施例を示す。実施例の電子機器100は、ナビゲーションシステムであり、図1に示した参考例の電子機器100の構成のうち、動作処理部5がナビゲーションの動作・処理を行い、各種状態検出器2が表示装置5cと積層一体に構成されたタッチパネルや、車速センサ等のナビゲーションシステムの機能を実現するためのセンサ等で構成されたものである。
【0030】
そして、認識対象語管理手段1fは、図2のテーブルに代えて図3のテーブルを用いる。すなわち図3に示すように、状態検出手段1bが検出する各種状態検出器2のセンサ等の状態(画面状態、案内状態、走行状態、住所リストの表示状態)と、その状態の組み合わせ毎に付与した状態番号と、その状態に対応してスピーカ5b等から出力すべきガイド音声の内容とを記憶保持する「各種状態テーブル」と、認識可能な全ての単語の認識語と、対応する説明音声データ・表示文字データ・報知音データ・適用する状態番号を記憶保持する「全ての単語とその詳細データのテーブル」とを備える。そして、制御装置1aはこれらのテーブルを参照して、音声認識の開始点・終了点等を決定し、必要に応じて報知内容を決定して報知して、音声認識を行う。すなわち、制御装置1aは、状態検出手段1bによって検出された状態に対応する状態番号を「各種状態テーブル」を用いて特定し、その状態番号が「全ての単語とその詳細データのテーブル」中の「適用する状態番号」に存在する認識語を抽出し、音声認識手段1abに登録する。このようにして、認識単語セットを限定することができる。
【0031】
また例えば音声認識装置1内の認識処理制御手段1aaが、状態検出手段1bから、
「住所で目的地を設定するため、愛知県以下の住所リスト表示中」、
「車両が走行状態に入った」
ことを検出した時に、制御情報出力手段1eから動作処理部に指示することによって、
(ガイド音声)”目的地を設定します。愛知県の住所を市町村名からお話下さい”
(合図)”ピー”
などの音声出力を行い、音声入力待ち状態になり、次のようにして認識単語セットを限定する。
【0032】
すなわち、記憶媒体管理部6によって管理される記憶媒体6bには、全国の住所の認識語が、図4(a)のような階層構造をもって保持されており、データ入力器6aで記憶媒体6bを読み取って、この階層構造に基づいて認識処理制御手段1aaが住所の認識語から認識単語セットを得て、音声認識手段1abへ登録する。例えば、図4(b)のように表示装置5cに愛知県以下の目的地を設定する画面が表示されている状態の場合、図4(a)愛知県以下の階層の認識語を認識単語セットとして音声認識手段1abへ登録する。例えば、「愛知県」は、ID=00023と管理されており、音声認識手段1abにおいて、住所の認識語と「愛知県」のIDを音声認識手段に登録することで、愛知県以下の認識語のみを認識対象として周知の方法で音声認識を行う。
【0033】
このとき認識処理制御手段1aaは、認識対象語管理手段1fを参照し、認識対象とする単語を愛知県以下の住所に限定する。ユーザがここで音声指示をすると、音声入力手段1dを経由して音声を取り込み、音声認識手段1abで認識する。
【0034】
ここで例えば、認識結果が例えば「名古屋市中区」であったとすると、認識処理制御手段1aaは、認識対象語管理手段1fから、動作に必要な情報を取得し、制御情報出力手段1eから動作処理部5aに指示を出力することによって
(ガイド音声)”愛知県名古屋市中区を目的地に設定します”
とガイドが報知され、動作処理部5内の制御部5aは、愛知県名古屋市中区を目的地として、目的地に至る経路を計算するよう制御を行う。
【0035】
このようにして、認識単語セットを階層構造に基づいて限定することで、音声認識の処理負荷を低減することができ、また認識率を高めることができる。
ナビゲーションシステムでは、一般的に住所リストなどから目的地を設定して案内させることが可能である。しかし、走行中にユーザが画面を見てリストを操作するのは危険であるため、走行開始を検出した場合には、操作を制限して複雑な手操作ができないように制御するものが存在する。従来技術では、このような場合、ユーザは一度停止して、再度リストを操作して目的とする表示を行い、目的地を操作するなどの操作を行った後に走行を開始するしかなかったが、本実施例の構成の場合、例えば、住所リストを表示していて走行開始したことをシステムが検出し、自動的に住所音声認識を開始して、手操作での操作状態を引き継ぐようにすることなどができる。
【0036】
このようにナビゲーションシステムの通常の利用動作を監視する中で、音声操作モードの処理を、いわば自発的に開始する機能を持つことで、使用者の音声認識開始指示等の余分な動作を完全に不要にするとともに、状況に応じた適切なユーザインターフェースを提供することができる。
[その他]
本発明は上述した実施例以外にも種々の態様を取りうる。例えば次のようにしてもよい。
(1)使用者が電子機器の操作中に、電子機器に発生した何らかの状態変化により手動操作が行えなくなった場合に、その状態変化をトリガとして音声認識を開始する。このようにすることで、それまでの手動操作による状態を引き継いで音声操作をすることができる。
【0037】
例えばカーナビゲーションシステムなど、車載条件下で用いられる機器においては、速度検出装置からの出力を取り込むことによって走行状態を検出し、運転者による手動操作を不可能にするシステム(電子機器)がある。しかし、本発明を適用したシステムによれば、使用者が電子機器の操作途中に走行を開始した場合においても、操作途中の状態を引き継ぎ、音声認識によって操作を継続することが可能となり、使い勝手を向上させることができる。
(2)電子機器が何らかの状態になり、その状態から使用者が何らかの操作を行うであろうと判断される場合に、使用者が音声認識開始用の特定トリガを操作しなくても、音声認識を開始することで、音声操作を可能とする。
【0038】
例えば、ハンズフリー装置を持つ電話機など、電話が着信した時に▲1▼通常の受話器を用いるか▲2▼ハンズフリー通話をするかを手動操作により選択する電子機器がある。この時、本発明を適用したシステムであれば、着信をトリガとして音声認識を開始し、スイッチ操作を全く必要とせずに処理を開始できる使い勝手を向上させることができる。
【0039】
また、例えば電子メールの受信機能やテキスト文書の読み上げ装置を備えた電子機器の場合において、本発明を適用したシステムであれば、電子メールが着信したことを検出して音声認識を開始し、着信したメールの内容を読み上げるよう指示することで、使い勝手を向上させることができる。
(3)上記(2)の場合において、ユーザは手操作で操作したい場合もあり得るため、システムが規定の状態に達してからある一定時間をおいた後に、音声認識を開始するようにしてもよい。
【0040】
例えば、電話機・ゲーム・カーナビゲーションなどのように通常の画面表示とは別に”操作メニュー画面”を持つ電子機器において、操作メニュー画面のまま、長時間放置することは考えにくいので、ユーザの操作によりその画面状態になった後、例えば10秒後に音声認識を開始することによって使い勝手を向上させることができる。
(4)上記(3)の例において、複数の操作メニュー画面や、条件設定画面がある場合、音声認識を開始するときに、それぞれの操作メニュー画面毎に、設定すべき内容をガイド(報知)し、認識可能な語彙を限定してから音声認識状態に入ることで、無関係な語を認識して使用者に不快感を与えることをなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の電子機器の構成を示すブロック図である。
【図2】参考例の電子機器における認識対象語管理手段のテーブル構成を示す説明図である。
【図3】施例の電子機器における認識対象語管理手段のテーブル構成を示す説明図である。
【図4】施例の電子機器における表示装置への表示内容と認識可能語彙の対応づけに関する説明図である。
【符号の説明】
100…電子機器
1…音声認識装置 1a…制御装置
1aa…認識処理制御手段 1ab…音声認識手段
1b…状態検出手段 1c…操作入力検出手段
1d…音声入力手段 1e…制御情報出力手段
1f…認識対象語管理手段 2…状態検出器
2a…庫内物センサ 2b…扉開閉センサ
2c…庫内温度センサ 3…音声認識操作スイッチ
4…マイク 5…動作処理部
5a…制御部 5b…スピーカ
5c…表示装置 6…記憶媒体管理部
6a…データ入力器 6b…記憶媒体

Claims (8)

  1. 手動による操作を受けて所定の動作を行う電子機器であって、
    当該電子機器としての動作を行うために必要な当該電子機器に関連する状態を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって検出された状態の少なくとも一部に基づいて音声認識を開始するか否かまたは音声認識を終了するか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段の判定結果に基づいて音声認識の開始または終了を決定して、音声認識を行い、その認識結果に基づいて前記所定の動作を行わせる認識手段とを備え
    前記判定手段は、前記検出手段により検出された当該電子機器の状態が、少なくとも手動操作が行えなくなった状態である場合に、音声認識を開始すると判定する
    ことを特徴とする電子機器。
  2. 請求項1に記載の電子機器において、
    車両に搭載されて用いられると共に、
    前記検出手段は、当該電子機器の搭載された車両が走行を開始したか否かを検出して、
    前記判定手段は、前記検出手段により車両の走行の開始が検出された場合に、音声認識を開始すると判定する
    ことを特徴とする電子機器。
  3. 請求項1または2に記載の電子機器において、
    前記検出手段により車両の走行の開始が検出された場合に、当該電子機器に対する手動操作を不可能にする手動制限手段を備えている
    ことを特徴とする電子機器。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の電子機器において、
    前記認識手段は、ユーザからの音声認識の開始または終了のトリガを検出するトリガ検出手段を備え、
    前記トリガ検出手段によって検出されたトリガに基づき音声認識の開始または終了をさせること
    を特徴とする電子機器。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の電子機器において、
    前記認識手段は、前記検出手段によって検出された当該電子機器に関連する状態に対応させて音声認識に用いる認識語のセットを変更すること
    を特徴とする電子機器。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の電子機器において、
    前記検出手段は、複数の状態を検出し、
    前記認識手段は、前記複数の状態の組み合わせ毎に対応する認識語のセットを記憶するか、または、記憶している全ての認識語から状態に応じて語彙を抽出して認識語のセットを作り出すことにより、
    前記検出手段の検出した現在の状態の組み合わせに対応する認識語のセットを用いて音声認識を行うこと
    を特徴とする電子機器。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の電子機器において、
    報知手段を備え、
    前記報知手段は、前記判定手段によって音声認識を開始すると判定された場合に、音声認識を開始することを示す報知を行うこと
    を特徴とする電子機器。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の電子機器において、
    前記電子機器は、ナビゲーション装置であること
    を特徴とする電子機器。
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