JP3951128B2 - 給紙装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ等の給紙装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、プリンタ等の給紙装置においては、種々のものが使用されている。
例えば、図10に示すように、基端側が筐体に回動自在に支持されたピックアップレバー201の揺動先端側にピックアップローラ202を回転自在に設け、ピックアップレバー201の回動により、ピックアップローラ202の転動接触面(ゴムライニング面)を用紙ガイド壁203上に収容保持された最上層の用紙Sに押圧させた状態で、該ピックアップローラ202を回転させて用紙送りを行う給紙装置が知られている。
【0003】
ところが、この種の給紙装置では、図11に示すように、用紙Sが無くなってピックアップローラ202の転動接触面が用紙ガイド壁203に接触した際に、給紙方向(矢印A方向)に回転するピックアップローラ202と用紙ガイド壁203との間に大きな摩擦力が発生することになり、ピックアップローラ202には給紙方向と反対方向(矢印F方向)に動こうとする力が生じる為、該ピックアップローラ202がロックするという問題がある。
【0004】
そこで、ピックアップローラ202のロックを回避するため、図12に示すように、用紙ガイド壁203側のピックアップローラ202と対向する部分に、スプリング204で付勢した自由回転ローラ205を配置し、用紙Sが無くなった際にピックアップローラ202の転動接触面が自由回転ローラ205の周面に押し当たることで、無用な摩擦力が発生しないようにした給紙装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−259013号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このように用紙ガイド壁203におけるピックアップローラ202との対向部に、スプリング204で付勢された自由回転ローラ205を設けた場合、図13に示すように、最後から2枚目の用紙S(2)を送るときには、最後の1枚の用紙S(1)が自由回転ローラ205と接してピックアップローラ202側に付勢されるために、用紙ガイド壁203側に保持され難くなり、その結果、2枚の用紙が一緒に送られてしまう所謂「ダブルフィード」が発生する可能性があった。
【0007】
また、用紙ガイド壁203側に、自由回転ローラ205とスプリング204を余計に設けることになるため、部品点数が多くなるという問題もあった。
【0008】
従って、本発明の目的は上記課題を解消することに係り、用紙無し時のピックアップローラのロックを回避しつつ、最後から2枚目の紙送り時のダブルフィードを防止することができ、しかも部品点数の増加を抑えられる良好な給紙装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、複数枚の用紙を用紙ガイド壁上に収容保持する筐体と、基端側が該筐体に回動自在に軸支されると共に揺動先端側にピックアップローラが回転自在に設けられたピックアップレバーとを有し、前記ピックアップローラの転動接触面を前記用紙に押圧させた状態で、該ピックアップローラを回転させることにより、用紙を一枚ずつ送り出す給紙装置において、
前記用紙ガイド壁における前記ピックアップローラとの対向部に、前記転動接触面との干渉を避ける為の逃げ穴が設けられると共に、前記逃げ穴の周囲の用紙ガイド壁上に、該用紙ガイド壁よりも摩擦抵抗が大きく、且つ、前記転動接触面よりも摩擦抵抗が小さい用紙保持用摩擦部材が設けられており、
前記ピックアップローラと前記用紙ガイド壁との間には、前記ピックアップローラの揺動位置を規制することにより、前記転動接触面が前記逃げ穴に侵入した際の前記用紙ガイド壁との接触を阻止する係止機構が設けられ、且つ前記係止機構が、前記逃げ穴の周囲の用紙ガイド壁上に空転しながら当接するように前記ピックアップローラに設けられた低摩擦回転部材と、前記低摩擦回転部材が当接する前記用紙ガイド壁上の受部とから成り、
前記受部は、前記用紙保持用摩擦部材の内側に確保されていることを特徴とする給紙装置により達成される。
【0010】
上記構成の給紙装置によれば、用紙ガイド壁におけるピックアップローラの転動接触面が対向する位置には、該転動接触面との干渉を避ける為の逃げ穴が設けられており、前記転動接触面が前記逃げ穴に侵入した際には、係止機構により前記用紙ガイド壁との接触が阻止される。
【0011】
そこで、用紙ガイド壁上から用紙が無くなった場合にも、ピックアップローラの転動接触面が逃げ穴に侵入すると共に前記用紙ガイド壁との接触が阻止され、用紙ガイド壁に直接当たらなくなるので、ピックアップローラのロックが防止される。
【0012】
また、最後から2枚目の用紙を送るときにも、逃げ穴の周囲に設けた用紙保持用摩擦部材によって最後の1枚の用紙が保持されるので、ダブルフィードされ難くなる。
【0013】
更に、用紙ガイド壁に逃げ穴を設け、その周囲に用紙保持用摩擦部材を設けるだけなので、自由回転ローラやスプリングを設けた場合に比べて部品点数の増加を抑制することができ、コストアップを抑えられる。
【0014】
また、前記係止機構が、前記逃げ穴の周囲の用紙ガイド壁上に空転しながら当接するように前記ピックアップローラに設けられた低摩擦回転部材から成る。
【0015】
即ち、用紙ガイド壁上から用紙が無くなってピックアップローラの転動接触面が逃げ穴に侵入した際の前記ピックアップローラの揺動位置の規制が、該ピックアップローラに設けた低摩擦回転部材を前記逃げ穴の周囲の用紙ガイド壁上に空転しながら当接させることで行われる。
【0016】
そこで、前記用紙ガイド壁との接触を阻止したいピックアップローラの転動接触面に一番近い位置で、該ピックアップローラの揺動位置を確実に規制することができるので、ピックアップレバーの部品精度や組立精度を高く設定する必要がなく、係止機構のコストアップを抑制することができる。
また、前記低摩擦回転部材が当たる前記用紙ガイド壁上の受部は、前記用紙保持用摩擦部材の内側に確保されている。
そこで、前記低摩擦回転部材が前記用紙ガイド壁上の受部に当接して位置規制される状態において、当該低摩擦回転部材は前記用紙保持用摩擦部材に接触することはなく、受部に対して滑らかに空転するのみで、大きな摩擦は発生しないから、ピックアップローラやピックアップレバーに余計な負荷が加わることがない。
尚、好ましくは前記用紙保持用摩擦部材が、前記逃げ穴を取り囲む四辺のうち給紙方向の辺部分を除くコ字形状に形成されている。
上記構成の用紙保持用摩擦部材を備えた給紙装置によれば、給紙方向の辺部分には用紙保持用摩擦部材が設けられていないので、最後の1枚の用紙を送り出すときに、その部分の摩擦抵抗が邪魔になってスムーズな給紙が行えなくなる事態を防ぐことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて本発明の一実施形態に係る給紙装置を詳細に説明する。
【0018】
図1はプリンタ本体部に取り付けられる本実施形態の給紙装置を示す外観斜視図、図2は図1に示した給紙装置をプリンタ本体部に取り付けた状態を示す側断面図、図3は図1に示した給紙装置を背面側から見た斜視図である。
【0019】
本実施形態の給紙装置10は、図1に示すように、後述するフック部9を介してプリンタ本体部1に着脱自在に取り付けることができるように構成されたASF(オート・シート・フィーダ)である(装着状態を図2に示す)。給紙装置10は、所定サイズの複数枚の用紙(単票紙)を収納し、用紙を一枚ずつプリンタの本体部1に送り込むものである。
【0020】
この給紙装置10は、下部ケース11と上面カバー12とからなる筐体13を主体に構成されている。下部ケース11は、正面カバー14、用紙ガイド壁を構成する背面カバー15、左右の側面カバー16,17、底面カバー18を有する樹脂の一体成形の箱部材である。図2に示すように、用紙Sは斜めに立てた姿勢で背面カバー15の用紙ガイド面15a上に重ねて収容保持される。
【0021】
下部ケース11の上面側には、正面カバー14と側面カバー16,17と背面カバー15とで構成された上部開口20が設けられている。上面カバー12は、上部開口20から挿入され、上部開口20の一部を塞ぐように下部ケース11と嵌合されている。ここで、上部開口20の塞がれていない部分は、複数の用紙Sが斜めに差し入れられる用紙挿入口として構成されている。側面カバー16,17には、給紙装置10をプリンタ本体部1に装着するためのフック部9,9が設けられている。このフック部9,9は、例えば、逆L字形状で背面カバー15とは反対側に突出し且つ下向きに張り出した部材であり、プリンタ本体部1の背面部分に引っかかるように構成されている。
【0022】
背面カバー15の上端には、背面カバー15より上方に位置する部分の用紙を支持する平板形状の用紙ガイド19と、上部開口20から挿入される用紙Sを挿入案内する用紙ガイド部材21とが設けられている。
【0023】
この用紙ガイド部材21は、背面カバー15の上端に沿って摺動可能に構成されており、該用紙ガイド部材21と側面カバー17との間の幅を挿入すべき用紙Sの用紙幅とほぼ同一に設定することにより、用紙Sが側面カバー17と用紙サイズ規定部材21によりガイドされて、幅方向に傾くことなく、挿入することが可能になる。
【0024】
下部ケース11の背面カバー15の下部内側には、図2に示すように、その上面に用紙Sの下端が押し当てられる摩擦パッド30が設けられている。この摩擦パッド30は、背面カバー15に対する傾斜角度を変えることができるように回動自在に設けられている。この摩擦パッド30については後ほど詳述する。
【0025】
下部ケース11の底面側には、正面カバー14と側面カバー16,17と底面カバー18とで構成された下部開口22が設けられている。この下部開口22は、用紙挿入口としての上部開口20から挿入された用紙Sがプリンタ本体部1の用紙搬送路5に向けて排出される用紙排出口を構成している。また、図3に示すように、背面カバー15の下端には、用紙Sを手差ししたり、用紙Sの頭出しの際に用紙Sの後端部を装置外に逃がすためのスリット状の開口23が設けられている。
【0026】
上面カバー12の内側(背面カバー15側)には、図2に示すように、上面カバー12と一体に成形された取付リブ12aが設けられている。この取付リブ12aには、用紙送りのためのピックアップユニット50が取り付けられている。ピックアップユニット50は、図4乃至図7に示すように、ピックアップレバー51と、モータ49(図8のみ図示)により回転駆動される駆動軸52と、用紙Sに押圧されて用紙Sを送り移動するピックアップローラ53と、駆動軸52とピックアップローラ53との間で回転駆動力を伝達するために順次噛合するギヤ(回転伝達手段)54〜59とからなる。
【0027】
入力段のギヤ54は駆動軸52と一体化され、出力段のギヤ59はピックアップローラ53と一体化されている。
【0028】
ピックアップローラ53は、プラスチック等の芯材の外周に、ゴムライニング等の高摩擦材を巻装して転動接触面53bを設けたものであり、該ピックアップローラ53の軸方向の両端側には、前記転動接触面53bよりも小径の低摩擦回転部材53aが設けられている。
【0029】
本実施形態における低摩擦回転部材53aは、高摩擦材を巻装せずに芯材の周面をそのままの状態で残すことにより形成されており、転動接触面53bよりも滑りやすい表面を備えている。そこで、この低摩擦回転部材53aは、後述する逃げ穴15bの周囲の背面カバー15上に、空転しながら当接することができ、後述する係止機構を構成している。
【0030】
ピックアップレバー51は、図4及び図5に示すように、上端側(基端側)が筐体13を構成する上面カバー12の取付リブ12aに回動自在に軸支されている。ピックアップレバー51は、用紙束側に回動することで、ピックアップレバー51の下端(揺動先端側)に回転自在に設けられたピックアップローラ53を複数枚の用紙Sからなる用紙束の最上層の用紙Sに押圧させている。
【0031】
そして、ピックアップローラ53の転動接触面53bを用紙S上に押圧させた状態で、該ピックアップローラ53を回転させることにより、用紙Sを一枚ずつ送り出すことができるように構成されている。
【0032】
駆動軸52は、図5及び図6に示すように、ピックアップレバー51の回動支軸P1上に配置されている。駆動軸52とピックアップレバー51との間には、トルク伝達部材としてのクラッチバネ60が介在されている。
【0033】
このクラッチバネ60は、駆動軸52とピックアップレバー51とを摩擦係合により一体に回動させる摩擦クラッチであり、駆動軸52に所定以上のトルクが作用するまでは駆動軸52からピックアップレバー51にトルクを伝達し、且つ駆動軸52に所定以上のトルクが作用したときにはピックアップレバー51に対する駆動軸52の相対回転を許容するものである。
【0034】
クラッチバネ60は、図6に示すように、駆動軸52の外周に摩擦係止する螺旋状のバネ胴部60aと、バネ胴部60aに連接し、ピックアップレバー51に形成されたフック受部51p,51pに係合可能なフック61とを有する。このクラッチバネ60は、バネ胴部60aと駆動軸52との間の摩擦係止力により、トルク伝達部材(摩擦クラッチ)としての許容伝達トルクが設定されている。
【0035】
そこで、例えば、ピックアップレバー51を用紙方向に回動させた場合には、図6に示すように、ピックアップレバー51は、揺動先端側に設けられたピックアップローラ53が用紙Sに当接する位置まで移動する。ピックアップローラ53が用紙S上に当接した状態でさらにモータ49を駆動すると、ピックアップレバー51が用紙Sから受ける反作用により、駆動軸52とクラッチバネ60との間の最大静止摩擦トルク(許容伝達トルク)以上の駆動トルクが作用し、駆動軸52の外周とクラッチバネ60とが相対回転し、すなわち駆動軸52とクラッチバネ60との連動が解除されて、ピックアップレバー51に対して駆動軸52が回転する。これにより、駆動軸52の回転は、ギヤ(回転伝達手段)54〜59を介してピックアップローラ53に伝達され、ピックアップローラ53が回転する。
【0036】
ここで、ピックアップローラ53が用紙送りするときの駆動軸52の回転方向と、ピックアップレバー51をトルク伝達部材であるクラッチバネ60を介して用紙束側に回動させるときの駆動軸52の回転方向とを一致させるため、入力段ギヤ54と出力段ギヤ59の間に挟まれている中間ギヤ55〜58の個数は偶数個とされている。
【0037】
図2乃至図5に示したように、背面カバー15における前記ピックアップローラ53との対向部には、該ピックアップローラ53の転動接触面(ゴムライニング面)53bとの干渉を避ける為の逃げ穴15bが設けられている。この逃げ穴15bは、背面カバー15の用紙ガイド面15a上に用紙Sが全部無くなった場合に、ピックアップローラ53の転動接触面53bが用紙ガイド面15aに直接接触すると、回転するピックアップローラ53が大きな摩擦力によってロックする可能性があるので、それを回避するために設けられている。
【0038】
従って、逃げ穴15bは、前記転動接触面53bの軸方向幅よりも若干大きく設定されている。また、逃げ穴15b内にピックアップローラ53の転動接触面53bがある程度まで侵入した状態で、図8(a)に示すように、ピックアップローラ53が背面カバー15と接触しないようにピックアップレバー51の揺動位置を規制する必要がある。
【0039】
そのため、ピックアップレバー51の揺動先端側に設けられたピックアップローラ53と筐体13の背面カバー15との間には、前記ピックアップローラ53の揺動位置を規制することにより、前記転動接触面53bが前記逃げ穴15bに侵入した際の前記背面カバー15との接触を阻止する係止機構が設けられている。
【0040】
本実施形態における係止機構は、図8及び図9に示すように、ピックアップローラ53の軸方向の両端側に設けた低摩擦回転部材53aと、逃げ穴15bの周囲の用紙ガイド面15aにおいてこれら低摩擦回転部材53aが当接する背面カバー15の受け部15gとで構成されている。
【0041】
前記低摩擦回転部材53aは、前述したようにゴムライニングを施さずに芯材をむきだしで残した部分である。この低摩擦回転部材53aは、前記転動接触面53bよりも摩擦抵抗がずっと小さく、用紙ガイド面15a上の受部15gに接触しても滑らからに空転することができ、大きな摩擦力を発生しないようになっている。
【0042】
なお、図8(b)において、クロスハッチングを施した部分は、ピックアップローラ53の転動接触面53bが逃げ穴15bに侵入した際のピックアップローラ53と逃げ穴15bの開口面(用紙ガイド面15a側の開口面)の交差断面を示している。
【0043】
逃げ穴15bは、前記係止機構によって揺動位置を規制された状態の前記ピックアップローラ53の転動接触面53bと接触しない大きさに形成されていればよく、深さや断面形状は限定されないが、背面カバー15が用紙ガイドの機能を十分に果たす上では、できるだけ小さい方がよい。
【0044】
尚、本発明の給紙装置10に係る係止機構は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、ピックアップローラ53の転動接触面53bが逃げ穴15b内に侵入した段階での背面カバー15との接触を阻止するものであれば種々の構成を採りうることは言うまでもない。
【0045】
例えば、ピックアップレバー51の揺動先端部に背面カバー15に突き当たるストッパを設けて、ピックアップローラ53の揺動範囲を規制することもできる。又、ピックアップレバー51の基端側を上面カバー12の取付リブ12aに突設したストッパに係止させることで、ピックアップローラ53の揺動範囲を規制することもできる。
【0046】
但し、背面カバー15に対するピックアップローラ53の位置規制の精度確保の点では、ピックアップローラ53にできるだけ近い位置で位置規制する方が好ましい。即ち、上記実施形態に係る係止機構のように、ピックアップローラ53の軸方向の両端側に設けた低摩擦回転部材53aと、逃げ穴15bの周囲の受け部15gとを当接させた場合には、駆動軸52により回動されるピックアップレバー51の各部品精度や組立精度を高く設定する必要がなく、係止機構のコストアップを抑制することができる。
【0047】
更に、図8及び図9に示したように、前記逃げ穴15bの周囲の用紙ガイド面15a上には、該用紙ガイド面15aよりも摩擦抵抗が大きく、且つ、前記転動接触面53bよりも摩擦抵抗が小さいコルクシート等の用紙保持用摩擦部材15cが設けられている。
【0048】
そこで、背面カバー15における前記ピックアップローラ53との対向部に逃げ穴15bを設けたことによって、最後から2枚目の用紙Sを送るときの該用紙Sに対するピックアップローラ53の押圧力が低下し、用紙ガイド面15aと最後の用紙Sとの間の摩擦力が低下しても、前記用紙保持用摩擦部材15cによって最後の1枚の用紙Sが保持されるので、ダブルフィードされ難くできる。
【0049】
ここで、用紙保持用摩擦部材15cは、逃げ穴15bを取り囲む四辺のうち給紙方向の辺部分を除くコ字形状に形成されている。これは、給紙方向(図8(b)中、下方)の辺部分に用紙保持用摩擦部材15cを設けると、最後の1枚の用紙Sを送り出すときに、その部分の摩擦抵抗が邪魔になってスムーズな給紙が行えない可能性があるからである。尚、前記ピックアップローラ53側の低摩擦回転部材53aが当たる受部15gは、前記用紙保持用摩擦部材15cの内側に確保されている。
【0050】
また、図5に示すように、ピックアップユニット50を用紙束Sから離れる方向に回動させて待機位置に保持したときに、ピックアップローラ53の周面が押圧する位置には、ピックアップローラ53の回転により、ピックアップローラ53の転動接触面53bをクリーニングするための高摩擦材よりなるクリーニング部材40が設けられている。
【0051】
次に図5を用いて摩擦パッド30について説明する。
【0052】
摩擦パッド30は、背面カバー15に対する傾斜角度を変えることができるように、回動自在に設けられている。即ち、摩擦パッド30は、背面カバー15の下部に配置され、背面カバー15に収容保持された用紙束の下端が当接することで、送り出される各用紙Sを分離するものであり、背面カバー15側に設けた軸31によって回動自在に支持されることによって、用紙送り方向(図中、左斜め下方)へ延ばした延出部30aが上下方向に傾動可能となっている。そして、その延出部30aが上に持ち上がるようにバネ32で付勢してある。なお、摩擦パッド30の上面には必要に応じて高摩擦係数の部材が貼り付けられている。
【0053】
次に、上述した本実施形態の給紙装置10の作用を説明する。
【0054】
本実施形態においては、駆動軸52をモータ49で回転させることにより、トルク伝達部材であるクラッチバネ60を介して、ピックアップレバー51を回動させることができる。その際、ピックアップローラ53が用紙送りするときの駆動軸52の回転方向と、クラッチバネ60を介してピックアップレバー51を用紙S側に回動させるときの駆動軸52の回転方向とが同じである。
【0055】
したがって、駆動軸52を給紙方向に回転させることで、ピックアップローラ53を用紙Sの束に押圧させることができる。そして、ピックアップローラ53が用紙Sの束に押圧された段階では、駆動軸52に作用する駆動トルクが設定トルク以上となるので、駆動軸52がピックアップレバー51に対して相対回転する。ピックアップローラ53は、この駆動軸52の回転により駆動されて、押圧している用紙Sを一枚送り出す。
【0056】
この場合、ピックアップローラ53の用紙Sに対する押圧力は、トルク伝達部材であるクラッチバネ60の設定トルクによって予め決められる。したがって、用紙Sの束の厚さ(用紙枚数)によらず、一定の押圧力でピックアップローラ53を用紙Sの束に押圧させることができる。
【0057】
また、給紙を終えてピックアップユニット50を待機位置に戻すときには、モータ49を逆転することで駆動軸52を反対方向に回転させる。そうすると、自動的にピックアップレバー51が用紙Sの束から離れる方向に回動し、ピックアップローラ53が用紙Sの束から離間する。従って、ピックアップローラ53が離間した状態で用紙Sを給紙装置10から簡単に取り出すことができる。
【0058】
なお、トルク伝達部材として螺旋状のクラッチバネ60を使用しているので、小さい安価な部品で、駆動軸52とピックアップレバー51との間の駆動力の断続を行うことができ、部品配置がやりやすい利点がある。ここで、ピックアップローラ53の押圧力は、クラッチバネ60の摩擦係止トルクによって決まることになる。
【0059】
このように用紙送りする際、用紙Sの下端は、摩擦パッド30の上面を滑りながら移動する。その際、この給紙装置10では、バネ32により上向き(用紙上端方向)に付勢された摩擦パッド30が、用紙送り出し時の負荷に応じて下に傾くことになる。
【0060】
つまり、ピックアップローラ53が用紙Sを送り出すことにより、用紙Sが摩擦パッド30の表面を押し、それにより摩擦パッド30が傾く。
【0061】
その際の摩擦パッド30の傾斜角度は、ピックアップローラ53で送り出される用紙Sに押されて変化する。即ち、摩擦パッド30の表面の摩擦係数と用紙Sのこしの強さ(剛性)に依存する用紙Sに対する保持力は、摩擦パッド30の延出部30aを下方にある程度傾けていくことによりだんだん小さくなっていき、送り出し力が保持力に勝るある角度になった瞬間、用紙Sが送り出される。
【0062】
また、剛性の低い用紙(こしの弱い紙:普通紙等)を送り出す場合には、送り出し時の負荷が小さくなるので、摩擦パッド30の延出部30aは小さく傾く。従って、用紙束に対する摩擦パッド30の角度が急になり、送り出される用紙Sの下端に対する摩擦角が好適値になることで、用紙Sの分離・送り出しがスムーズに行われる。
【0063】
一方、剛性の高い用紙(こしの強い紙:ハガキ等)を送り出す場合には、送り出し時の負荷が大きくなるので、摩擦パッド30の延出部30aは大きく下方に傾く。従って、用紙束に対する摩擦パッド30の角度が緩くなり、送り出される用紙Sの下端に対する摩擦角が好適値になることで、用紙Sの分離・送り出しがスムーズに行われる。
【0064】
つまり、用紙Sの剛性(こし)に影響されずに、用紙Sの分離・供給がスムーズに行われるようになる。従って、摩擦パッド30によれば、それぞれ用紙Sの剛性に適した摩擦角で分離が行われるため、例えば用紙Sの厚みの違いによらず、用紙Sの分離信頼性が向上する。
【0065】
そして、給紙が終わったら、ピックアップローラ53を用紙束から離間させることになる。このピックアップローラ53が用紙束から離間した待機位置には、クリーニング部材40が設けられている。駆動軸52を給紙時と逆方向に回転させて、ピックアップレバー51を待機位置まで回動させた状態で、更に数秒間だけ駆動軸52を回し続けることによって、クリーニング部材40に対してピックアップローラ53の周面が摺り付けられる。
【0066】
これにより、用紙給紙時にピックアップローラ53の転動接触面53bに付着した用紙上のゴミや用紙上をコートしている各種成分等が、クリーニング部材40によりそぎ落とされ、ピックアップローラ53の転動接触面53bを自動クリーニングすることができる。この場合も、クリーニング部材40に対する押圧力は、クラッチバネ60の設定トルクによって定まる。
【0067】
このように、待機位置にピックアップユニット50を戻すだけで、自動的にピックアップローラ53のクリーニングが行えるので、ピックアップローラ53の耐久性の向上と、安定した摩擦係数の維持による給紙不良の防止が図れる。
【0068】
また、給紙を行っているうち用紙ガイド面15a上の用紙Sが無くなると、ピックアップローラ53の転動接触面53bが用紙ガイド面15aに直接接触するおそれがあるが、本実施形態の給紙装置10においては、背面カバー15におけるピックアップローラ53の転動接触面53bが対向する位置には、該転動接触面53bとの干渉を避ける為の逃げ穴15bが設けられており、前記転動接触面53bが前記逃げ穴15bに侵入した際には、上述した係止機構により用紙ガイド面15aとの接触が阻止される。
【0069】
そこで、用紙ガイド面15a上から用紙Sが無くなった場合にも、ピックアップローラ53の転動接触面53bが逃げ穴15bに侵入して用紙ガイド面15aに直接当たらなくなる。この状態は、ピックアップローラ53の両側に隣接する低摩擦回転部材53aが、用紙ガイド面15a上の受部15gに当接して位置規制されることで維持される。しかもこの状態において、低摩擦回転部材53aは、受部15gに対して滑らかに空転するのみで、大きな摩擦は発生しないから、ピックアップローラ53やピックアップレバー51に余計な負荷が加わることがない。
【0070】
従って、ピックアップローラ53の転動接触面53bは、他の部材(背面カバー15)に接触せずに空転することができ、ピックアップローラ53と用紙ガイド面15aとの間にほとんど摩擦が発生しなくなって、ピックアップローラ53のロックが防止される。
【0071】
また、最後から2枚目の用紙Sを送るときにも、逃げ穴15bの周囲に設けた用紙保持用摩擦部材15cによって最後の1枚の用紙Sが安定的に保持されるので、ダブルフィードされ難くなる。
【0072】
更に、背面カバー15に逃げ穴15bを設け、その周囲に用紙保持用摩擦部材15cを設けるだけなので、従来の給紙装置のように自由回転ローラやスプリングを設けた場合に比べて部品点数の増加を抑制することができ、コストアップを抑えられる。
【0073】
また、本実施形態の給紙装置10においては、用紙Sが無くなってピックアップローラ53の転動接触面53bが逃げ穴15bに侵入した際のピックアップローラ53の位置規制を、ピックアップローラ53側に設けた低摩擦回転部材53aが逃げ穴15bの周囲に設けた受部15gに空転しながら当接することで行う。
【0074】
そこで、背面カバー15との接触を阻止したいピックアップローラ53の転動接触面53bに一番近い位置で、該ピックアップローラ53の揺動位置を確実に規制することができるので、位置規制の精度を高く設定することができる。
【0075】
従って、組立誤差等により誤ってピックアップローラ53の転動接触面53bが用紙ガイド面15aに当たってしまうような事態を防ぐことができ、信頼性を高めることができる。
【0076】
尚、本発明の給紙装置に係る用紙ガイド壁、筐体、ピックアップローラ、ピックアップレバー、逃げ穴、用紙保持用摩擦部材、及び係止機構の構成は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の形態を採りうることは勿論である。
【0077】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の給紙装置によれば、用紙ガイド壁におけるピックアップローラの転動接触面が対向する位置には、該転動接触面との干渉を避ける為の逃げ穴が設けられており、前記転動接触面が前記逃げ穴に侵入した際には、係止機構により前記用紙ガイド壁との接触が阻止される。
【0078】
そこで、用紙ガイド壁上から用紙が無くなった場合にも、ピックアップローラの転動接触面が逃げ穴に侵入すると共に前記用紙ガイド壁との接触が阻止され、用紙ガイド壁に直接当たらなくなるので、ピックアップローラのロックが防止される。
【0079】
また、最後から2枚目の用紙を送るときにも、逃げ穴の周囲に設けた用紙保持用摩擦部材によって最後の1枚の用紙が保持されるので、ダブルフィードされ難くなる。
【0080】
更に、用紙ガイド壁に逃げ穴を設け、その周囲に用紙保持用摩擦部材を設けるだけなので、自由回転ローラやスプリングを設けた場合に比べて部品点数の増加を抑制することができ、コストアップを抑えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はプリンタ本体部に取り付けられる本実施形態の給紙装置を示す外観斜視図である。
【図2】 図1に示した給紙装置をプリンタ本体部に取り付けた状態を示す側断面図である。
【図3】 図1に示した給紙装置を背面側から見た斜視図である。
【図4】 図2に示したピックアップユニットを説明するための要部断面斜視図である。
【図5】 図4に示したピックアップユニットにおけるピックアップレバーの動作を説明するための側面図である。
【図6】 図5に示したピックアップユニットの全体斜視図である。
【図7】 図6に示したピックアップユニットの正面図図である。
【図8】 図5に示したピックアップユニットにおけるピックアップローラと背面カバーの用紙ガイド面との関係を示す図であり、(a)は側断面図、(b)は用紙ガイド面の平面図である。
【図9】 図5に示したピックアップユニットにおけるピックアップローラと背面カバーの用紙ガイド面との関係を示す要部拡大斜視図である。
【図10】 一般的な給紙原理構成の説明図である。
【図11】 図10の原理構成において用紙が無くなったときの問題点を説明するための図である。
【図12】 従来の給紙装置において用紙が無くなったときの状態を示す図である。
【図13】 図12に示した給紙装置における問題点を説明するための図である。
【符号の説明】
10 給紙装置
13 筐体
15 背面カバー(用紙ガイド壁)
15a 用紙ガイド面
15b 逃げ穴
15c 用紙保持用摩擦部材
15g 受部(係止機構)
51 ピックアップレバー
53 ピックアップローラ
53a 低摩擦回転部材(係止機構)
53b 転動接触面
S 用紙
Claims (2)
- 複数枚の用紙を用紙ガイド壁上に収容保持する筐体と、基端側が該筐体に回動自在に軸支されると共に揺動先端側にピックアップローラが回転自在に設けられたピックアップレバーとを有し、前記ピックアップローラの転動接触面を前記用紙に押圧させた状態で、該ピックアップローラを回転させることにより、用紙を一枚ずつ送り出す給紙装置において、
前記用紙ガイド壁における前記ピックアップローラとの対向部に、前記転動接触面との干渉を避ける為の逃げ穴が設けられると共に、前記逃げ穴の周囲の用紙ガイド壁上に、該用紙ガイド壁よりも摩擦抵抗が大きく、且つ、前記転動接触面よりも摩擦抵抗が小さい用紙保持用摩擦部材が設けられており、
前記ピックアップローラと前記用紙ガイド壁との間には、前記ピックアップローラの揺動位置を規制することにより、前記転動接触面が前記逃げ穴に侵入した際の前記用紙ガイド壁との接触を阻止する係止機構が設けられ、且つ前記係止機構が、前記逃げ穴の周囲の用紙ガイド壁上に空転しながら当接するように前記ピックアップローラに設けられた低摩擦回転部材と、前記低摩擦回転部材が当接する前記用紙ガイド壁上の受部とから成り、
前記受部は、前記用紙保持用摩擦部材の内側に確保されていることを特徴とする給紙装置。 - 前記用紙保持用摩擦部材が、前記逃げ穴を取り囲む四辺のうち給紙方向の辺部分を除くコ字形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
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