JP3950035B2 - 車輌点検整備用ピットにおける階段装置 - Google Patents

車輌点検整備用ピットにおける階段装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車、特に大型車両などの整備工場における、床下に設けた車輌点検整備用ピット床面への上り下りに用いる階段装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車、特に大型車両の整備工場などにおいては、車輌を持ち上げることなく下からの点検整備を可能とするため図6に縦断面を示したように、点検整備をおこなう車輌60を乗り入れられる幅にフロア61を長方形に掘り起こし、一端に階段62を設けたピット63が一般的に設けられている。そしてこのピット63の内部には、X型リンク64とシリンダ65などによって上下動し、上面がフロア61と同一高さとすることができるようにした長方形で板状のフロアリフト66を設置し、車輌の点検整備時はこのフロアリフト66をピット63の床面まで下げ、それ以外の時は整備工場のフロア61と同じ高さとして通常の往来が可能なようにしている。なお、この図6において、67は車輌などの点検整備に用いるピット・ジャッキ68、及びエンジンやブレーキの廃油を受けるドレン受け69などを収容する収容場所であり、この収容場所は、ピット内を昇降する前記フロアリフト66と干渉しないようになっている。
【0003】
そしてこのピット63の床面へは、62で示した階段を用いて上り下りするが、フロアリフト66をフロア61と同一高さとしたときはこの階段部分もフロア61と同一高さとする必要がある。そのため、例えば図7、図8に示したように、階段におけるそれぞれの段の高さを有すると共に両端の上下位置にガイドローラ70〜70、及び下部に隣の筐体72を持ち上げるための張り出し棒71〜71を有した直方体状の筐体72〜72と、その筐体72の姿勢を保持すると共にガイドローラ70を案内して筐体72が上下に移動できるようにする溝73〜73、及び各筐体72を支えて階段を構成する位置に設けた筐体支持部材74〜74とを有したガイドレール75〜75を設け、フロアリフト66が上昇する時、フロアリフト66に設けた張り出し棒76に隣の筐体72を持ち上げ、さらに筐体72に設けた張り出し棒71によって隣の筐体72を持ち上げるという具合に、フロアリフト66の上昇に伴って全ての筐体72が、図8に示したようにフロア61と同じ高さとして階段62(図6参照)に対応した開口部を塞ぐようにするといったことがおこなわれている。
【0004】
また、特開2000−289581公報には、階段におけるそれぞれの段の高さに対応するよう異なった高さの複数の直方体状の筐体を用意し、内部に流体圧シリンダを設け、フロアリフト66の上昇時にこれら各筐体の上面が少なくともフロア61と同一高さまで上昇できるようにしたり、あるいはこれら筐体のおのおのの下端部から上端近辺まで複数の帯状の溝を設け、前記フロアリフト66の上昇と共に上昇する複数の杆体をこの帯状の溝に通し、杆体の上昇に伴って筐体がフロア61と同一高さまで上昇できるようにして、前記ピット63の階段62に対応した開口部を塞ぐようにするといったことがおこなわれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、(図7、図8に示したような階段装置では、フロアリフト66が上昇したとき、各筐体72をフロアリフト66や各筐体72に設けた張り出し棒76や71〜71で支えているため、この張り出し棒76には各筐体72の重量がかかると共に各筐体72の張り出し棒71〜71にはそれぞれ持ち上げる数の筐体72の重量がかかり、これら張り出し棒76や71〜71に大きな強度を持たせなければならなくなって当然高価になる。また、例え強度を持たせたとしても、上昇した筐体72に重量物を持って乗ったとき、それぞれの張り出し棒71〜71に大きな負担がかかり、落下の危険性が皆無であるとは言い切れない。またガイドレール75〜75は、筐体72〜72が下降したときに階段の側面にむき出しになるから、筐体72が上昇するときに人体の一部がガイドレール75〜75側に突出していたりすると切断の危険性などがある。
【0006】
また特開2000−289581公報に示された装置も、筐体毎に流体圧シリンダが必要であると共にこれら流体圧シリンダをフロアリフトの上昇に同期させて上昇させる制御装置が必要であり、当然高価になることは避けられない。また、筐体に設けた溝に杆体を通す機構は、杆体がフロアリフトの端部から突設されているため、フロアリフトを床面と同一高さに上昇させたときに各筐体の重量と杆体の重量がフロアリフトの端部にかかり、杆体のフロアリフトへの取り付け部が破損しやすい。特に、フロアリフトから一番遠い筐体上に重量物を置いたりした場合、杆体が破損してピット内に落下する危険性がある。
【0007】
またこういったピット内には、整備用の重量物を持って降りる必要がある場合もあるが、人が重量物を持って階段を昇降すると、当然のことながら膝や腰の関節に大きな負担がかかり、怪我などが発生することがある。
【0008】
上記事情に鑑み本発明は、簡単、安価な構成で強度が大きく、かつ、重量物を持って昇降しても、膝や腰に大きな負担を掛けることのない安全な車輌点検整備用ピットにおける階段装置を提供することが課題である。
【0009】
【課題を解決するための手段】
そのため本発明においては、請求項1に記載したように、
車輌下部の点検整備用にフロアに設けられたピット床面への上り下りに用いられ、常時はフロアと同一平面で車輌点検整備時にフロアリフトの下降に伴って階段となる車輌点検整備用ピットにおける階段装置であって、
前記階段装置の階段に略対応する高さを有して段数分用意した直方体状のステップと、前記ピット床面への昇降方向両側に設けられて階段の各段に相当する位置に前記ステップ天部を支えるステップ支え部を設けたフレームと、前記フロアリフトの昇降に伴って昇降する昇降フレームとからなり、該昇降フレームは、上昇時に前記ステップ上面とフロアリフト上面が略同一面となるよう前記ステップを載置し、下降時に前記ステップ支え部に前記ステップ天部を載置して階段とすることを特徴とする。
【0010】
このように車輌点検整備用ピットにおける階段装置を構成することにより、フレームに設けられたステップ支え部に載置された直方体状のステップは、フロアリフトの上昇に同期して上昇する昇降フレームによってその上面がフロアリフトと同一平面となるから、従来装置のように張り出し棒やガイドレール、及び流体圧シリンダなどやフロアリフトの上昇に同期させて上昇させる制御装置を必要とせず、また、張り出し棒や杆体をフロアリフトの端部から突設させることによって取り付け部が破損してピット内に落下するなどの事故を起こすこともないから、単一の昇降フレームという簡単な構成で強度が大きく、そのため安価で安全に構成できる車輌点検整備用ピットにおける階段装置を提供することができる。
【0011】
そして請求項2に記載した発明は、
前記ステップ支え部が前記ステップの天部に接する部分にクッションを備えたことを特徴とする。
【0012】
このようにすることにより、人が重量物を持って昇降しても、その衝撃はクッションによって吸収され、膝や腰に大きな負担を掛けることのない車輌点検整備用ピットにおける階段装置を提供することができる。
【0013】
また請求項3に記載した発明は、
前記昇降フレームをフロアリフトの昇降に伴って昇降させる機構は、前記昇降フレームのフロアリフト側に一端を接続され、フレームに設けたチェーンスプロケットを介して他端を前記昇降フレームの他端に接続したチェーンで構成したことを特徴とする。
【0014】
このように昇降フレームをフロアリフトの昇降に伴って昇降させる機構として、フレームに設けたチェーンスプロケットを介して昇降フレームの両端に接続されたチェーンを用いることにより、チェーンの長さは一定であるからフロアリフトが昇降した時、昇降フレームの両端は常に水平を保ってフロアリフトの昇降に伴って昇降し、非常に簡単な機構で大きな強度を持った昇降フレームの昇降機構を構成でき、そのため安価に構成できる車輌点検整備用ピットにおける階段装置を提供することができる。
【0015】
そして請求項4、及び5に記載した発明は、
前記昇降フレーム上に、前記ステップの位置決めをする部材を設けたことを特徴とする。
及び、前記ステップ支え部は、前記ステップを支えるとき、ステップ内部に当接し、直方体状ステップを位置決めする機構を備えたことを特徴とする。
【0016】
このように昇降フレーム、及びステップ支え部にステップの位置決め部材や機構を設けることにより、ステップの昇降にあたって昇降フレーム上に正確にステップが載置されると共に、ステップ支え部にも正確にステップが載置され、ステップが整備工場フロアと同一平面となったときも階段を構成したときも、ガタなどのないしっかりした機構を構成することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を例示的に詳しく説明する。但し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りはこの発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
【0018】
図1は本発明に係る車輌点検整備用ピットにおける階段装置の実施の形態を示した概略側面図、図2は本発明に係る車輌点検整備用ピットにおける階段装置を構成するステップの一実施例の側面図(A)と斜視図(B)、図3は本発明に係る車輌点検整備用ピットにおける階段装置を構成するステップ支え部を設けたフレームの概略斜視図、図4はフロアリフトをピット床面から上昇させたときの様子を示した概略側面図、図5はフロアリフトをフロアと同じ高さまで上昇させたときの様子を示した概略側面図である。
【0019】
同中1(1,1,1,1,1)は階段を構成する直方体状ステップ、2(2,2,2,2,2)は斜めフレーム3に設けた直方体状ステップ1の天部を支えるステップ支え部、4は直方体状ステップ1を載置して昇降させるための昇降フレーム、5は斜めフレーム3を支えるフレーム、6はフロアリフト、7はピットの床面、8はピットの階段側の壁、9はフロアリフト6と昇降フレーム4を結合している吊り上げチェーン、10はフレーム5に設けられたチェーンスプロケット11、12、13を介して昇降フレーム4の両端に取り付けられたチェーン、14は昇降フレーム4上に設けた直方体状ステップ1の位置決め用部材、15はフロア、16(16,16,16,16,16)はステップ支え部2の直方体状ステップ1と接する部分に設けられた中空円筒状のウレタンホースなどで構成したクッション材、19はフレーム5の頂部に設けられたフロア15と同一高さの固定ステップ、20(20,20,20,20,20)はステップ支え部2を止めるL型金具、21(21,21,21,21,21)はガイドパイプである。
【0020】
このうち直方体状ステップ1は、図2に示したように階段となる天板25、階段装置の各階段に略対応する高さを有し、この天板25の長手方向と同一長さの側板26、側板26と同じ高さを有して天板25の長手方向長さより斜めフレーム3の幅分だけ両側を短くした側板27、この側板26と27に接続され、この直方体状ステップ1を補強すると共に、この直方体状ステップ1がフロアリフト6の下降に伴って斜めフレーム3に設けられたステップ支え部2で支えられるとき、斜めフレーム3へのガイドの役目を果たすガイドパイプ28で構成される。そしてこの直方体状ステップ1は、側板27の天板25の長手方向長さより斜めフレーム3の幅分だけ短くした両側部分に斜めフレーム3が入るようにしてステップ支え部2上に載置される。
【0021】
またこの直方体状ステップ1を載置するステップ支え部2を有した斜めフレーム3、及びフレーム5は、図3に示したように、フレーム5によってピット床面7への昇降方向両側に設けられた斜めフレーム3が支えられ、この斜めフレーム3上における階段の各段に相当する位置に直方体状ステップ1の天部を支えるステップ支え部2〜2が設けられている。そして、各ステップ支え部2〜2の上には、中空円筒状のウレタンホースなどで構成したクッション材16〜16が設けられ、さらにフレーム5の頂部にはフロアと同一高さとした固定ステップ19が設けられている。
【0022】
なおこの図3には図示していないが、図1、図4、図5などに示したように、昇降フレーム4の両端に接続したチェーン10を掛け渡すため、点線で示したチェーンスプロケット11、12、13がフレーム5に設けられ、また各ステップ支え部2〜2には、この各ステップ支え部2〜2を支えるために斜めフレーム3上に設けられたL型金具20〜20、直方体状ステップ1の天板25の位置決めをするガイドパイプ21〜21が設けられている。
【0023】
そしてこの両サイドのフレーム5の間には、図1、図4、図5などに示したように、直方体状ステップ1を位置決めする位置決め用部材14を載置し、枠体などで構成した昇降フレーム4が、この昇降フレーム4上に直方体状ステップ1を載置したとき、直方体状ステップ1の上面がフロアリフト6の上面と同一高さになるよう一端をフロアリフト6に吊り上げチェーン9などで結合し、かつ、この昇降フレーム4の両端に、両サイドのフレーム5に設けられたチェーンスプロケットに掛け渡したチェーン10を結合して設けられている。
【0024】
このように構成した本発明に係る車輌点検整備用ピットにおける階段装置は、図3に示したフレーム5を、図1に示したように整備工場のフロア15に設けられたピットの床面7に置き、フレーム5の上端に設けた固定ステップ19の一端が壁8に接するようにして設置する。そして、フレーム5のチェーンスプロケット11、12、13にチェーン10を掛け渡して昇降フレーム4の両端に結合し、さらにこの昇降フレーム4を、フロアリフト6に吊り上げチェーン9などを用いて直方体状ステップ1の上面がフロアリフト6の上面と同一高さになるよう接続する。そして最後に各段の直方体状ステップ1を、ステップ支え部2のクッション材16の上に載せて図1に示したような階段とする。
【0025】
この状態からフロアリフト6を上昇させると、吊り上げチェーン9によって昇降フレーム4が上昇するが、このとき同時にチェーン10も引き上げられるからチェーンスプロケット11、12、13を介して昇降フレーム4の他端も同様に上昇する。そのため、まず図1において昇降フレーム4に載置されていた直方体状ステップ1が上昇し、そして直方体状ステップ1の上面が次の直方体状ステップ1の上面と同じになると、今度はこの直方体状ステップ1が昇降フレーム4上に載置されて図4に示したように上昇を始める。そして同様にして直方体状ステップ1〜1が上昇し、最終的に図5に示したように全ての直方体状ステップ1の上面とフロアリフト6の上面が同一平面となると共にフロア15と同一平面となって上昇が停止する。
【0026】
また、この図5の状態からフロアリフト6を下降させてゆくと、最初に直方体状ステップ1におけるガイドパイプ28が斜めフレーム3にそって下降し、所定の位置に納まる。そして直方体状ステップ1の天板25が、ステップ支え部2の上のクッション材16に当接するとそこで下降が止まり、フロア15からの第1段目の階段が形成される。そしてフロアリフト6が更に下降すると、全く同様にして格段を構成する直方体状ステップ1〜1がそれぞれの段におけるステップ支え部2〜2の上のクッション材16〜16に当接してそこで下降が止まり、図4に示した状態を経て、最終的に図1に示した状態となる。
【0027】
このように車輌点検整備用ピットにおける階段装置を構成することにより、従来装置のように流体圧シリンダやフロアリフトの上昇に同期させて上昇させる制御装置を必要とせず、また、杆体をフロアリフト6の端部から突設させることによって取り付け部が破損してピット内に落下するなどの事故を起こすことがない、安全で、強固で、しかも非常に簡単な構成の階段装置を提供することができる。しかもステップ支え部2には、クッション材16が用いられているから、人が重量物を持って昇降しても、その衝撃はクッション材16によって吸収され、膝や腰に大きな負担を掛けることがなく、人に優しい車輌点検整備用ピットにおける階段装置を提供することができる。また、階段側面にはピットの壁面があるだけだから、直方体状ステップの昇降に伴って人体やその他の物が挟まれて切断するといった事故は生ぜず、安全面からも優れた階段装置を提供することができる。
【0028】
なお以上の説明では、本発明を大型車両の整備工場などにおけるピットに応用した場合を例に説明してきたが、こういった床下から整備をおこなうことは、例えば鉄道車輌などの整備場やその他大型機器を下から整備する工場などでも行われており、同様に利用できることは自明である。また本発明においては、ステップ支え部2を斜めフレーム3に取り付けるよう説明したが、これもフレーム下部から直立した支柱などに取り付けるようにしても良いことは自明である。また、フロアリフト6と昇降フレーム4の接続に吊り上げチェーン9を用いるとしたが、ターンバックル機構などを用いても良い。
【0029】
【発明の効果】
以上記載の如く請求項1に記載した本発明によれば、フレームに設けられたステップ支え部に載置された直方体状のステップは、フロアリフトの上昇に同期して上昇する昇降フレームによってその上面がフロアリフトと同一平面となるから、従来装置のように張り出し棒やガイドレール、及び流体圧シリンダなどやフロアリフトの上昇に同期させて上昇させる制御装置を必要とせず、また、張り出し棒や杆体をフロアリフトの端部から突設させることによって取り付け部が破損してピット内に落下するなどの事故を起こすこともないから、簡単な構成で強度が大きく、そのため安価で安全に構成できる車輌点検整備用ピットにおける階段装置を提供することができる。
【0030】
そして請求項2に記載した本発明によれば、ステップ支え部が前記ステップの天部に接する部分にクッションを備えたことにより、人が重量物を持って昇降しても、その衝撃はクッションによって吸収され、膝や腰に大きな負担を掛けることのない車輌点検整備用ピットにおける階段装置を提供することができる。
【0031】
また請求項3に記載した本発明によれば、昇降フレームをフロアリフトの昇降に伴って昇降させる機構として、フレームに設けたチェーンスプロケットを介して昇降フレームの両端に接続されたチェーンを用いることにより、チェーンの長さは一定であるからフロアリフトが昇降した時、昇降フレームの両端は常に水平を保ってフロアリフトの昇降に伴って昇降し、非常に簡単な機構で大きな強度を持った昇降フレームの昇降機構を構成でき、そのため安価に構成できる車輌点検整備用ピットにおける階段装置を提供することができる。
【0032】
そして請求項4、及び5に記載した本発明によれば、昇降フレーム、及びステップ支え部にステップの位置決め部材や機構を設けることにより、ステップの昇降にあたって昇降フレーム上に正確にステップが載置されると共に、ステップ支え部にも正確にステップが載置され、ステップが整備工場フロアと同一平面となったときも階段を構成したときも、ガタなどのないしっかりした機構を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る車輌点検整備用ピットにおける階段装置の実施の形態を示した概略側面図である。
【図2】 本発明に係る車輌点検整備用ピットにおける階段装置を構成するステップの一実施例の側面図(A)と斜視図(B)である。
【図3】 本発明に係る車輌点検整備用ピットにおける階段装置を構成するステップ支え部を設けたフレームの概略斜視図である。
【図4】 フロアリフトをピット床面から上昇させたときの様子を示した概略側面図である。
【図5】 フロアリフトをフロアと同じ高さまで上昇させたときの様子を示した概略側面図である。
【図6】 従来の車輌点検整備用ピットにおける階段装置を説明するための図である。
【図7】 従来の車輌点検整備用ピットにおける階段装置を説明するための図である。
【図8】 従来の車輌点検整備用ピットにおける階段装置を説明するための図である。
【符号の説明】
1 直方体状ステップ
2 ステップ支え部
3 斜めフレーム
4 昇降フレーム
5 フレーム
6 フロアリフト
7 ピットの床面
8 壁
9 吊り上げチェーン
10 チェーン
11、12、13 チェーンスプロケット
14 位置決め用部材
15 フロア
16 クッション材
19 固定ステップ
20 L型金具
21 ガイドパイプ

Claims (5)

  1. 車輌下部の点検整備用にフロアに設けられたピット床面への上り下りに用いられ、常時はフロアと同一平面で車輌点検整備時にフロアリフトの下降に伴って階段となる車輌点検整備用ピットにおける階段装置であって、
    前記階段装置の階段に略対応する高さを有して段数分用意した直方体状のステップと、前記ピット床面への昇降方向両側に設けられて階段の各段に相当する位置に前記ステップ天部を支えるステップ支え部を設けたフレームと、前記フロアリフトの昇降に伴って昇降する昇降フレームとからなり、該昇降フレームは、上昇時に前記ステップ上面とフロアリフト上面が略同一面となるよう前記ステップを載置し、下降時に前記ステップ支え部に前記ステップ天部を載置して階段とすることを特徴とする車輌点検整備用ピットにおける階段装置。
  2. 前記ステップ支え部が前記ステップの天部に接する部分にクッションを備えたことを特徴とする請求項1に記載した車輌点検整備用ピットにおける階段装置。
  3. 前記昇降フレームをフロアリフトの昇降に伴って昇降させる機構は、前記昇降フレームのフロアリフト側に一端を接続され、フレームに設けたチェーンスプロケットを介して他端を前記昇降フレームの他端に接続したチェーンで構成したことを特徴とする請求項1に記載した車輌点検整備用ピットにおける階段装置。
  4. 前記昇降フレーム上に、前記ステップの位置決めをする部材を設けたことを特徴とする請求項1に記載した車輌点検整備用ピットにおける階段装置。
  5. 前記ステップ支え部は、前記ステップを支えるとき、ステップ内部に当接し、直方体状ステップを位置決めする機構を備えたことを特徴とする請求項1に記載した車輌点検整備用ピットにおける階段装置。
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