JP3949868B2 - リソグラフィック投影装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、放射線の投影ビームを供給する放射線システムと、
マスクを保持するマスクホルダが設けられたマスクテーブルと、
基板を保持する基板ホルダが設けられた基板テーブルと、
マスクの照射部を基板のターゲット部上に結像する投影システムと、を備えるリソグラフィック投影装置に関する。より詳細には、本発明は、たとえば、レーザーで生成されるコヒーレント光ビームを使用する装置のサブシステムに関する。本発明は、たとえば、とくに、アラインメントシステム、レベリングシステムあるいはステージ位置測定システムで使用されるような干渉計測定システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
リソグラフィック投影装置は、たとえば、集積回路(IC)の製造で使用することができる。この場合に、マスク(レチクル)は、ICの個々の層に対応する回路パターンを含むことがあり、このパターンは、この後、感光性材料(レジスト)の層が被覆された基板(シリコンウエハ)上のターゲット領域(ダイ)上で結像させることができる。一般的に、単一ウエハは、一回に一つづつ、レチクルを通って連続的に照射される隣接したダイの全ネットワークを含んでいる。一の型式のリソグラフィック投影装置においては、各ダイは、全レチルクパターンを一回のゴーでダイ上に露光することにより照射され、この装置は、一般的に、ウエハステッパと呼ばれている。一般的に、ステップアンドスキャン装置と呼ばれている他の装置においては、各ダイは、所定の基準方向(“走査”方向)の投影ビーム下でレチクルパターンを漸進的に走査し、同時に、この方向に並行あるいは逆平行なウエハテーブルを走査することにより照射され;一般的に、投影システムは、倍率M(一般的に、<l)を有しているので、ウエハテーブルが走査されるときの速度は、レチクルテーブルが走査されるときの速度の倍率M倍である。本明細書中で記載されているリソグラフィクデバイスに関するより多くの情報が、国際特許出願第WO 97/33205号から得ることができる。
【0003】
非常に最近になるまで、この型式の装置は、単一のマスクテーブルと単一の基板テーブルを含んでいた。しかし、少なくとも2つの独立して可動な基板テーブルを有する機械が現在、利用可能であり、たとえば、国際特許出願第WO 98/28665号および第WO 98/40791号明細書に記載されているマルチステージ装置を参照されたい。このマルチステージ装置の基本的操作原理は、第1の基板テーブルが、投影システムの下側にあり、このテーブル上に配置された第1の基板の露光を許容するときに、第2の基板テーブルが、ローデイング位置に在り、露光された基板を排出し、新しい基板を収集し、この新しい基板上でいくつかの初期アラインメント測定を実施し、この後、第1の基板の露光が完了しだい、この新しい基板を投影システム下側の露光位置に搬送するために待機することができ、ここからサイクルが繰返されるということであり、この態様において、機械効率を実質的に増し、機械所有コストを改善することができる。
【0004】
このリソグラフィックデバイスの投影放射線は、一般的に、365nm、248nmあるいは193nmの波長を有するUV(紫外線)光である。しかし、半導体業界での設計基準の精細度が絶え間なく向上するので、新しい放射線型式に対する要望の増加を招いている。近い将来に対する現在の候補は、極紫外線光(EUV)および粒子ビーム(たとえば、エレクトロンあるいはイオンビーム)も含め、157nmあるいは126nmの波長を有するUV光を含んでいる。
【0005】
干渉計測定システムは、たとえば、
マスクを基板に正確に整合させるために、
基板の特定のターゲット領域上に配向された投影ビームに対し基板および/またはマスクを正確にレベリングするために、
基板および/またはマスクステージの位置、速度および/または加速度を正確に決定するために、
リソグラフィック投影装置の種々のサブシステムで使用することができる。干渉計測定システムの1例においては、コヒーレント光ビームは、たとえば、第1のコンポーネント(たとえば、レチクル)に設けられた回折格子により、2つのビームに分割される。これらの2つのビームは、この後、再結合されて、第2のコンポーネント(たとえば、ウエハ)に設けられた透過型回折格子に衝突する干渉パターンを形成する。干渉パターンと第2の格子の一致は、モアレパターンを生成する。全透過強度は、第1,2のコンポーネントの相対的変位の関数であるモアレパターンの位相と共に変化する。したがって、これらのコンポーネントの相対位置は、全透過強度を検出することにより、高分解能で決定することができる。
【0006】
リソグラフィック投影装置で使用される投影放射線は、上述の干渉計測定システムで使用されるコヒーレント光ビームとは異なる型式あるいは波長のものであってもよいことが明白に留意されるべきである。たとえば、DUV投影装置の場合、投影波長は、248nmであるが、アラインメントシステム、レベリングシステムおよびステージ位置測定システムは、たとえば、HeNeレーザー(波長=632nm)あるいはダイオードレーザーからの放射線を用いる場合が多い。
【0007】
本明細書中で記載されている干渉計測定システムにおいて、上記第1,2のコンポーネントの位置は、再現可能に定めることが可能であること(たとえば、レジストレーションマークが異なる露光に対して正確にアラインメントされること)が重要である。しかし、再現性および測定精度の低下を招くことがあり(したがって、たとえば、オーバーレイ性能、フォーカスおよび走査同期のようなファクターでの大きな誤差を招くことがある)システムで生成される測定信号中のノイズの存在により、かなりの問題が生じることがある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、この問題を解消することである。したがって、本発明は、
ほぼコヒーレントな放射線源と、
この放射線源から放出されたビーム間の干渉から生じる所望の信号を検出する検出器と、
を備える光学測定システムを提供し、上記放射線源から放出された放射の位相を変調して、光学測定システム内の少なくとも1のスプリアス信号からの干渉により生じる少なくとも1のスプリアス信号の検出が抑制される位相変調器により特徴づけられる。
【0009】
本発明に至る実験において、本発明者は、このような光学測定システムの測定信号中のノイズは、たとえば、
リソグラフィック投影装置の(一般的な)複合投影レンズ内、あるいは、たとえば、放射線システムあるいはアラインメントシステムで使用されるその他の光学システム内の空気/ガラス界面でのマスクされていない反射、
レチクルで発生する同様な反射、
から発生するスプリアス放射線ビームの存在により生じることがあることを決定した。しかし、この反射の正確な位置は、一般的に、定めるのが困難である。さらに、装置の光学コンポーネント上に反射防止コーテイングを被覆することは、一般的に、この問題の効果的解決策ではない。
【0010】
本発明は、検出システムを修正せずに、ノイズ信号をほぼ除去可能とする点で有利であり、放射線源のビーム路に位相変調器を設けることが必要とされるにすぎない。
【0011】
位相変調器は、複数の変調振幅で放射線を連続的に変調する制御可能な減衰器を備えるのが好ましい。これは、他のスプリアス信号を抑制可能とし、光学測定システム内の所定範囲の異なる位置でスプリアス信号により生じるノイズ信号の抑制を許容する利点を有している。
【0012】
位相変調器は、たとえば、LiNbO3素子のような電気光学素子を備えるのが好ましい。本明細書中で論述されている変調器は、たとえば、本明細書中に参照用に記載されている米国特許第5189547号明細書に記載されている。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の上記観点について、以下の実施形態で完全に説明する。
【0014】
本発明のリソグラフィック投影装置を使用する製造プロセスにおいて、マスクのパターンが、エネルギー感受性材料(レジスト)の層で少なくとも一部が覆われた基板上に結像される。この結像ステップ前に、基板に、たとえば、プライミング、レジストコーテイングおよびソフトベーキングのような種々の手順が実施されることがある。露光後、基板は、後露光ベーキング(PEB)、現像、ハードベーキングおよび結像部の測定/検査が実施されることがある。この一連の手順は、たとえば、ICのようなデバイスの個々の層にパターンを形成するベースとして使用される。このパターン層は、この後、エッチング、イオン注入(ドーピング)、メタライゼーション、酸化、化学機械的研磨等を実施されることがあり、これらの手順は、全て個々の層を研磨するためのものである。複数の層が必要とされる場合には、全手順あるいはその変形が、各新規な層に対し繰返されなければならない。最終的に、一連のデバイスが、基板(ウエハ)上に配置される。これらのデバイスは、この後、ダイシングあるいはソーイングのような技術により互いに分離され、個々のデバイスは、ピン等に接続されたキャリア上に装着される。このプロセスに関するその他の情報は、たとえば、“Microchip Fabrication: A Practical Guide to Semiconductor Processing”と題する書籍、第3版、Peter van Zant著、McGraw Hill Publishing Co., 1997年発行、ISBN 0-07-067250-4から得ることができる。
【0015】
この明細書において、IC製造における本発明の装置の使用についてとくに参照しているが、この装置は、他の多くの可能な適用例を有することが明白に理解されなければならない。たとえば、この装置は、統合光学システム、磁気ドメインメモリーの案内および検出パターン、液晶デイスレーパネル、薄膜磁気ヘッド等の製造で用いることができる。当業者は、これらの他の適用例に鑑みて、この明細書中の用語“レチクル”、“ウエハ”、あるいは、“ダイ”の使用は、より一般的な用語“マスク”、“基板”および“ターゲット領域”を意味するものである。
【0016】
つぎに、添付概略的図面を参照して本発明の例示的実施形態について説明する。
【0017】
[実施例1]
より特定の実施形態についてより詳細に論述する前に、まず一般的な用語で本発明について論述する。
【0018】
検出干渉信号中のノイズは、干渉計測定システムの性能をかなり低下させることがある。調査の結果、明白なノイズの原因は、装置内のスプリアス反射である可能性があるということが分った。スプリアス反射ビームは、所望の干渉ビームに干渉してノイズ信号を生成することがある。レーザー光のような干渉計放射線の位相変調の効果が、本発明者により調査された。干渉計測定システムにおいて、測定された信号強度(I)は、2つのコヒーレントレーザービームの干渉により、複素振幅ElおよびE2で形成される:
【数2】
Figure 0003949868
ここで、
【外2】
Figure 0003949868
および
【外3】
Figure 0003949868
は、2つの干渉ビームの位相であり、その差は、次式により与えられる:
【数3】
Figure 0003949868
ここで、νLは、レーザー光の平均光角周波数であり、t12は、ビーム間の時差であり、νLは、角周波数Ωおよび次式で与えられる振幅
【外4】
Figure 0003949868
でのレーザー光の位相変調である:
【数4】
Figure 0003949868
[2]を式[1]に代入すると、干渉ビーム間の位相差が次式から得られる:
【数5】
Figure 0003949868
ここで、干渉ビーム間の位相差の変調振幅a12は、次式で与えられる:
【数6】
Figure 0003949868
ここで、PD12は、2つの干渉ビーム間の光路差であり、cは、光の速度である。式[4]は、レーザー光の位相変調の振幅
【外5】
Figure 0003949868
と干渉パターンの位相変調の振幅(a12)との間の関係を確立する。[3]を式[1]に代入すると、検出干渉信号が与えられる:
【数7】
Figure 0003949868
この式をフーリエ級数(すなわち、周波数スペクトル)として展開すると、次式が得られる:
【数8】
Figure 0003949868
ここで、Ji(a)は、第一種および次数iのベッセル関数である。
【0019】
この式の重要な特徴は、i番目の高調波の振幅がJi(a)でスケーリングされるということである。したがって、aの特定の値に対する、いわゆる“ベースバンド信号”の振幅は、
【数9】
Figure 0003949868
ゼロとなる。
【0020】
実際のシステムでは、光学コンポーネントは、たとえば、ガラス−空気界面でのスプリアス反射を最小にする反射防止(AR)コーテイングを有している。しかし、たとえ最良のARコーテイングでも、小さな複素振幅E3および位相
【外6】
Figure 0003949868
を有する別のビームを生成することがある小さな残留反射を示す。したがって、測定信号は、以下の通りとなる:
【数10】
Figure 0003949868
この式右手側の最後の2項は、当然のこととして、測定されるべき所望の干渉信号である
【外7】
Figure 0003949868
の決定における誤りを生じるノイズ項である。E1およびE2の間の通路差が、実際上のように小さい(たとえば、数100μm以下)場合、位相変調
【外8】
Figure 0003949868
は、所望の干渉項に重大な影響を及ぼさない。しかし、スプリアス反射が、最初の2つのビームに対して重大な通路差を有することがある場合は、2つのスプリアス干渉項は、式[4]で与えられた振幅を有する大きな位相変調を示す、すなわち、
【数11】
Figure 0003949868
ここで、PDsは、スプリアスビームと主ビームのいずれかとの間の光路差である。
【0021】
ベースバンド信号を抑制するために、aの値は、Jo(a)=0となるように設定されなければならない。ベッセル関数は、複数のゼロを有し、この中の1は、
【外9】
Figure 0003949868
のときである。これを式[5]に代入すると、周波数Ωと、ベースバンド信号を抑制する位相変調の変調振幅
【外10】
Figure 0003949868
との関係を与える:
【数12】
Figure 0003949868
したがって、干渉計の放射線源からの放射線を位相変調することにより、および、変調周波数および振幅の適切な選択により、測定信号中のノイズを実質的に減少することができる。たとえば、全通路差が約60nmで、変調周波数が500MHzの場合、位相変調の振幅は、約1.4rad
【外11】
Figure 0003949868
でなければならない。
【0022】
[実施例2]
つぎに、本発明のリソグラフィック投影装置について説明する。この点で、図1は、
放射線(たとえば、UVあるいはEUV放射線、エレクトロンまたはイオン)の投影ビームPBを供給する放射線システムLA、Ex、IN、COと、
マスク(レチクル)MAを保持するマスクホルダが設けられ、マスクをアイテムPLに正確に位置決めするマスクステージ位置決め手段PMに接続された可動マスクステージ(レチクルステージ)MTと、
基板W(たとえば、レジスト被覆シリコンウエハ)を保持する基板ホルダが設けられ、基板をアイテムPLに正確に位置決めする基板ステージ位置決め手段PWに接続された可動基板ステージ(ウエハステージ)WTと、
マスクMAの照射部を基板Wのターゲット部C(ダイ)上で結像する投影システムPL(たとえば、屈折あるいは反射屈折システム、ミラー群またはフィールド検出器列)と、を備えるリソグラフィック投影システムを概略的に示している。簡略化のために、アイテムPLは、“レンズ”として参照されることがある。
【0023】
放射線システムは、放射線のビームを生成するソースLA(たとえば、HgランプまたはエクシマレーザーあるいはEUVまたは特定の放射線源)を備えている。このビームは、種々の光学コンポーネント、たとえば、ビーム成形オプチックスEx、積分器INおよびコンデンサCOに沿って通過し、その結果生じるビームPBは、その横断面において所望の強度プロフィールおよび形状を有している。
【0024】
ビームPBは、その後、マスクステージMT上のマスクホルダに保持されたマスクMAをインターセプトする。マスクMAを通過後、ビームPBは、基板Wのアーゲット領域C上でビームPBを集束するレンズPLを通過する。干渉計変位および測定手段IFの助けにより、基板ステージWTは、正確に移動して、たとえば、異なるターゲット領域CをビームPBの通路内に配置することができる。同様に、位置決め手段(図示せず)が、たとえば、マスクMAをマスクライブラリーから機械的に取り戻した後、あるいは、マスク走査中に、マスクMAをビームPBの通路に正確に位置決めするために使用することができる。一般的に、ステージMT、WTの動きは、長行程モジュール(粗位置決め)および短行程モジュール(微細位置決め)の助けで実現される。これらのモジュールは、図1に明瞭に示されていない。ステップアンドスキャンデバイスとは反対に、ウエハステッパの場合、マスクテーブルMTには、微細位置決め用の短行程モジュールだけが設けられる。
【0025】
図示した装置は、2つの異なるモードで使用することができる:
ステップモードにおいて、マスクステージMTは、ほぼ静止状態に保持され、全マスク像が、一回のゴー(すなわち、単一の“フラッシュ”)でターゲット領域C上に投影される。基板ステージWTが、この後、xおよび/またはy方向にシフトし、この結果、異なるターゲット領域Cが、ビームPBにより照射される。
走査モードにおいて、所定のターゲット領域Cが単一の“フラッシュ”で露光されない点を除き、ほぼ同じ説明が、当てはまる。その代わりに、マスクステージMTは、速度νで所定の方向(いわゆる、“走査方向”、たとえば、x方向)に移動可能であり、この結果、投影ビームPBは、マスク像を走査し;同時に、基板ステージWTは、速度V=Mνで同じあるいは反対方向に移動し、ここで、Mは、レンズPL(一般的に、M=1/4またはl/5)の倍率である。この態様において、比較的大きなターゲット領域Cが、分解能について妥協せずに、露光可能である。
【0026】
一般的に、基板Wの各ターゲット部Cは、連続照射過程において種々の露光を受ける。これらの露光は、一般的に、パターン層(たとえば、ICの種々の半導体層の回路パターン)を生成し、これらの層は、互いに正確に(いわゆる、ナノメートルのオーダーのことが多い“オーバーレイ精度”)オーバーラップされなければならない。これとの関連で、基板テーブルWTおよびマスクテーブルMTの非常に正確な(再)位置決めが、極めて重要であることが分るであろう。このために、リソグラフィック投影装置のアラインメントシステム、レベリングシステムおよびステージ位置測定システムは、正確かつ再現性のある測定を許容しなければならない。これらのシステムは、投影リソグラフィーの分野で周知であり、その操作原理の詳細についてはここでは論述しない;その他の情報については、読者は、本明細書中に参照用に記載されている(WO 99/32940に対応する)米国特許出願第09/114748号を参照されたい。
【0027】
[実施例3]
図2は、図1のリソグラフィック投影装置用干渉計オプチカルアラインメントシステムの例を概略的に示している。この装置は、ウエハ上の感光性レジストコーテイングを所望のパターンに露光するために、レチクル10上のパターンをウエハ12上に投影するためのものである。とくに、新たなパターンを、既に露光されかつパターンが形成されたウエハ上にオーバーレイするときに、レチクル10とウエハ12との間に再現性のあるレジストレーションを達成することが重要である。図示したアラインメントシステムは、リソグラフィック投影装置の露光システムと同じオプチックスのいくつか、とくに、投影レンズシステム14を使用している点でスルーザレンズ(TTL)システムである。
【0028】
たとえば、HeNeレーザー出射の632.8 nmの波長を有する赤色光のようなレーザー源からの照明ビーム(15)が、アラインメントマーカーとも称されるウエハ格子16に当たるが、レジストは紫外線光にのみ感受性を有しているので、レジストコーテイングを露光しない。ウエハ格子16は、この場合、16μmの周期を有し、反射回折次数を生成する。+1および−1の回折次数を除き、全回折ビームが、投影レンズ14に組み込まれた空間フィルタ18によりブロックされる。
【0029】
投影レンズ14で透過される(E+1およびE-1で示された)+1および−1の回折次数は、レチクル格子20の近部のレチクル10に正弦波強度干渉パターンを形成する。レチクル格子20は、たとえば、32μmの周期を有する透過型格子である。干渉縞およびレチクル格子20は、モアレパターンを形成し、したがって、格子20を透過する光の強度は、ウエハ格子16の位置と共にハーモニックに変化する。干渉模様(すなわち、透過強度)の位相を測定することにより、ウエハ格子16の位置は、測定可能である。強度は、検出器24により、アラインメント検出ブロック22内で測定される。アラインメント検出ブロック22内に組み込まれた空間フィルタ26は、レチクル格子20のより高い回折次数をブロックするために使用される。
【0030】
実際上、たとえば、投影レンズシステム内、イリュミネータ内、アラインメントシステムの光学素子内およびレチクル上でスプリアス反射が発生することがある多くのガラス−空気界面が存在する。どの界面が問題のある反射を生成するかを正確に決定することは困難であるが、たとえば、投影レンズ素子28内での照明ビームの特定の部分的反射が、図3に概略的に示されている。反射ビームは、ELと表示され、調査の結果、反射ビームは、実際上、−1の次数の回折ビームに一致するため、空間フィルタ18を通過することができることが分かった。ELの方向は、E-1に対し若干側方にシフトされたレチクル格子20に当たることも意味する。レーザー光の非常にコヒーレントな性質は、スプリアス反射ビームELがレチクル10でE+1およびE-1ビームと干渉することを意味する。
【0031】
検出器24により測定された強度の形態は、レチクル格子20により回折されたビームEaおよびEb間の干渉を考慮することにより、計算することができる(図2を参照されたい)。ビームEaおよびEbは、入射ビームE+1、E-1およびELのそれぞれから生じる成分を有する。E+1およびE-1ビームは、装置の光軸30を横切るxの方向、すなわち、図2および3の垂直方向のウエハ格子16の位置に比例した位相シフトを有している。スプリアス反射ビームELは、このx依存性位相シフトを有していないが、他の2つのビ−ムに対して相対的位相シフトを有し、この相対的位相シフトは、光路に比例し、投影レンズ28からウエハ12までの距離Zの約2倍である。
【0032】
透過型格子のプロフィールおよび異なる次数の回折効率についての所定の仮定を行うことにより、検出器24での相対的強度に対する下記近似式が導かれる:
【数13】
Figure 0003949868
ここで、使用されている記号は、下記意味を有している:
It 検出器における全強度
I レチクルに入射する+1および−1回折次数の強度
R ウエハ格子(アラインメントマーカー)16の回折効率にノーマラ
イズされたスプリアス反射の反射係数
x ウエハ格子/マーカー16(したがって、ウエハ12)の位置
Xp ウエハ格子16の周期(この特定の場合、16μm)
【外12】
Figure 0003949868
Z ウエハと反射レンズ素子との間の距離
λ レーザー光の波長
理想的状況においては、反射ビームはなく、すなわち、R=0であり、検出器での検出強度信号は、xと共に、ハーモニックに単純に変化することが式[7]から見ることができる。実際上、ウエハ格子16は、限定された幅を有し、レチクル格子20およびウエハ格子の像が同じ幅を有している場合、検出強度は、三角形プロフィールを有する。三角形の全幅は、マーカー(格子16)の幅に等しい。その結果実際に生じるアラインメント信号強度が、図4(A)において位置xに対して垂直方向にプロットされている。
【0033】
Rがゼロでないときは、xと共にであるが、所望信号の半分の周波数で変化する
【外13】
Figure 0003949868
に比例する項があることが式[7]から見ることができる。図4(B)は、R=0.1および
【外14】
Figure 0003949868
(あるいはnπ)であり、
【外15】
Figure 0003949868
が、1であるが、0.6 radの振幅を有するホワイト位相ノイズが加えられている場合の検出アラインメント信号を示している。サブハーモニック信号の存在を明瞭に見ることができるが、ノイズは、ほとんど認識できない。図4(C)は、R=0.1であるが、平均位相
【外16】
Figure 0003949868
で、0.6 radのホワイトノイズが
【外17】
Figure 0003949868
に加えられている場合のアラインメント信号を示している。この場合、サブハーモニックの平均振幅は、ゼロである。しかし、この平均位相の場合、位相ノイズの振幅ノイズへの変換は、最大であり、ノイズは、認識することができる。
【0034】
位相差は、以下のように表すことができる:
【数14】
Figure 0003949868
ここで、光路差PDs=2Zである。
【0035】
これと、アラインメント信号中のノイズは、nπごとに最大であるという上記分析とから、アラインメント信号中のノイズは、レーザー光の波長の4分の1(この例では、
【外18】
Figure 0003949868
)に等しい周期で、Zの関数として周期的に変化しなければならないということになる。この周期性は、ウエハ12のZ位置(デフォーカス)の関数として、アラインメント再現性をプロットすることにより、実験的に観察された。これにより、ノイズは、実際上、装置内のスプリアス反射によるものであることが確認された。
【0036】
式[8]は、以下のように書き直すことができる:
【数15】
Figure 0003949868
ここで、fは、レーザー周波数である。項Zおよびfは、時間の関数として明瞭に記載され、これらの時間変化こそが、アラインメントノイズを生じている。Zにおける変動は、ウエハステージの振動により生じることがある。たとえば、ウエハステージのz方向における振動は、一般的に、
【外19】
Figure 0003949868
に0.6 radの位相ノイズを生じる30nmのオーダーであることがあり、y軸を中心とする揺動は、
【外20】
Figure 0003949868
に0.3 radの位相ノイズを生じる約1μradのことがあり、与えられたこれらの位相ノイズは、3つの標準的偏差範囲を表す。これらのウエハステージの振動の統計上の組合せは、
【外21】
Figure 0003949868
に0.67 radの位相ノイズを生じる。レーザー周波数は、(i)10MHzのオーダーの)単一の縦方向レーザーモードの周波数変化と、(ii)(モード間隔が一般的に300MHzの)2つの縦方向モードとの間のモードホッピングと、により生じる変化も示すことがある。ウエハテーブルの振動は、一般的に、より大きいが、周波数変化が、所定の状況においては重要である。
【0037】
位相差
【外22】
Figure 0003949868
は、ウエハテーブルの振動
【外23】
Figure 0003949868
によるノイズ項と、レーザー光
【外24】
Figure 0003949868
に故意に導かれる位相変調とに分解することができる:
【数16】
Figure 0003949868
ここで、
【数17】
Figure 0003949868
位相変調
【外25】
Figure 0003949868
は、式[2]で与えられ、類似の操作により、下記式が与えられる:
【数18】
Figure 0003949868
ここで、αは、無視できる一定の位相項である。
【0038】
式[7]の右手のノイズ項は、
【外26】
Figure 0003949868
に比例し;式[9]の
【外27】
Figure 0003949868

【外28】
Figure 0003949868
に代入し、展開すると、次式が与えられる:
【数19】
Figure 0003949868
上述のように、Jo項は、照明光の位相変調の周波数および振幅、したがって、式[5]により与えらるaの適切な値を適切に選択することにより、ゼロに低下させることができる。lの解決法が、a=2.4により与えられ、スプリアス反射とウエハマーカーとの間の距離Zおよび位相変調(Ω=2πF)の周波数Fの項に明瞭に与えられている関係は、以下の通りである:
【数20】
Figure 0003949868
a=2.4以外の他の解決法があることは勿論である。
【0039】
式[10]は、本発明の他の特徴を示している。実際上、ウエハ格子の位置は、たとえば、125 Hzの周波数で走査され、検出アラインメント信号の位相は、ウエハ位置を与える。式[7]から、ノイズ信号は、通常、アラインメント信号のサブハーモニック(すなわち、62.5 Hz)のときであるが、位相ノイズは、所望のアラインメント信号に“リーク”することを意味する幅を有する。入射光を位相変調することにより、位相ノイズは、変調周波数Ωの中心付近の高調波になる(式[7]の
【外29】
Figure 0003949868
ノイズ項が掛けられた式[10]右手側の最後の2項)。これが、図5に概略的に示され、図5は、位相ノイズ40の周波数スペクトルが、アラインメント信号42を低下させることがない高周波数領域に向けてシフトされるようになることを示している。必要ならば、検出信号は、フィルタリングすることができる。
【0040】
位相変調の使用は、アラインメントシステムの大幅な再設計を必要としないために、魅力的である。検出器側に復調は必要でなく、ソース側の照明ビームに位相変調を含むことが必要であるにすぎない。位相変調器の選択は、特定の適用例に依存する。たとえば、式[11]から、数ラジアンの位相振幅変調を達成することができる変調器の場合、数十mmのZを有するシステムにおいては、変調周波数は、数GHzのオーダーでなければならない。これは、たとえば、LiNbO3位相変調器のような電気光学素子で達成することができる。照明ソースは、HeNeレーザーである必要はないが、たとえば、レーザーダイオードのようなソリッドステートレーザーであってもよく、ソースは、直接位相変調可能であってもよい。例示のシステムでは、RF信号発生器は、GHz信号を生成し、この信号は、干渉計入射放射線が通過する電気光学位相変調器を駆動するRFパワー増幅器に供給される。
【0041】
用語“位相変調”は、放射線ビームの複素振幅をその位相を変える項倍する効果を記述するために使用されていた。この用語の例が、位相変調が、ハーモニックであり、特定の周波数と振幅を有する式[2]に与えられている。しかし、放射線の偏光状態の変調は、事実、この位相変調の一般化であり、したがって、用語“位相変調”は、本明細書中では広義で理解するべきものとする。偏光状態の変更は、(たとえば、水平および垂直コンポーネント、ビーム用ジョーンズベクトルの素子のような)異なる偏光コンポーネントの位相を互いに効果的に変調する。たとえば、複屈折電気光学素子で、偏光状態を高調波として変えることは、上記で分析したようと同じ結果を生成する。
【0042】
[実施例4]
式[11]から分るように、スプリアスノイズ項をキャンセルするのに必要な位相変調は、Zの値に依存し、したがって、上記の特定の解決法は、特定のスプリアス反射に対してのみ100%有効であるにすぎない。実際上、Zを直接測定する必要はないが、その代わりに、装置が、セットアップされ、位相変調は、ノイズを最小とするように調整することができる。事実、2つの自由度、すなわち位相変調振幅と変調周波数があるために、2つの異なるスプリアス反射を完全に除去さすることが可能である。
【0043】
つぎに、本発明のその他の実施形態、第1に、より多くのスプリアス反射信号を除去可能とする実施形態と、第2に、所定範囲のZ値に対しスプリアス信号を除去可能とし、これにより、各スプリアス反射を生じるインターフェースの位置を知る必要性と本発明が使用される各特定のシステムに対して位相変調をカスタマイズする必要性を除去する実施形態とについて説明する。
【0044】
干渉計のレーザービームが、振幅m1で位相変調される場合、干渉パターンの縞のコントラスト(C)は、次式で与えられる:
【数21】
Figure 0003949868
ここで、zは、(
【外30】
Figure 0003949868
で、図2および3の装置内の)干渉ビームの光路差(PD)である。光の速度と角変調周波数は、それぞれ、cおよびΩである。J0は、ゼロ次数のベッセル関数である。C(z)のプロットが、Ω/2π=4.7 GHz、m1=1.2radに対して図6において与えられている。縞のコントラストは、z=32 mmの場合、0に減少することが分かる。換言すれば、32 mmのPDを有する2つのビーム間のスプリアス干渉は、目に見えない。
【0045】
変調深さm1が、2.75ラジアンに増加する場合、図7に示したコントラストC(z)が得られる。9〜54 mmのPDの場合、縞のコントラストは、実際上、逆になる:C(z)<0。
【0046】
2つの変調振幅mlおよびm2間で変調振幅を周期的に切り替えることにより、コントラストCも2つの対応する値ClおよびC2間で切り替えられる。切り替え周波数が、十分に高い(たとえば、
【外31】
Figure 0003949868
)である場合、実際に観察されるコントラストは、検出器の応答が非常に遅いために、2つのコントラスト値の重み付き平均である。したがって、ブロック形状の切り替え周波数のデユーデイーサイクルがdである場合、観察されるコントラストCは、以下のようになる:
【数22】
Figure 0003949868
この“振幅切り替え”技術で、他の2つの自由度が存在する:
1.第2の位相変調の振幅m2
2.重み付け係数(すなわち、スイッチング信号のデユーデイサイクル)d
【0047】
振幅切り替え位相変調器を使用してその結果生じる縞のコントラストの例が、ml=1.0rad、m2=2.45radおよびm3=0.48radに対して、図8に示されている。この特定の例の場合、約16〜48 mmの範囲のPDを有するスプリアス反射は、ほとんど完全に除去される。
【0048】
本発明のこの位相変調振幅切り替えの側面の実施は、限界近くでは、既述の位相変調器より複雑であるだけである。図9を参照すると、位相変調発明の実施形態は、レーザー50と、レーザービ−ムが透過するLiNbO3電気光学位相変調器52とを有している。位相変調器52は、RFパワー増幅器56を介して4.7 GHz RF信号発生器54からの信号により駆動される。この基本システムは、切り替え信号ソース60からの信号により駆動される電流制御減衰器58にRF 信号を通すことにより振幅切り替えを達成するように修正される。この切り替え信号ソース60は、矩形波パターンを出力するプログラマブルデユーテイサイクルを有する1 MHz信号発生器である。
【0049】
上述の振幅切り替えは、極めて高い周波数で行われるが、共鳴LiNbO3位相変調器の帯域は、4.7 GHzの変調周波数で約25 MHzであり、したがって、1 MHzの切り替え周波数が、これらの光学コンポーネントで達成することができる。
【0050】
[実施例5]
特定の適用例では、位相変調器を通過するコヒーレント光ビームの一回の通過は、位相変調の所望の振幅を生成するのに不充分であることがある。この場合、多数の他の変形例を考慮することができる。たとえば:
(1)位相変調器に1回以上光ビームを通すことが考えられるであろう。これは、たとえば、簡単なミラーで位相変調されたビームを逆反射することにより達成することが可能であり;2回目の通過が適切に遅延すれば、位相変調の振幅は倍になる。
(2)2つの偏光ビームスプリッタ(PBS)間に挟まれたロータから成るファラデーアイソレータを使用することができる。2つのPBSを互いに45°に配向することにより、ファラデーアイソレータは、光学ダイオードとして作用する。コヒーレントソースからの光は、ファラデーアイソレータを通って位相変調器に達し、位相変調器を通過後、光は、2回目で位相変調器およびファラデーアイソレータに反射して戻り、これにより、出射光は、“2重変調”される。
【0051】
本発明は、たとえば、その他の切り替え波形、より多くの切り替えレベル等を使用することにより、より多くの自由度に展開可能であることは勿論である。
【0052】
本発明の特定の実施形態について上述したが、本発明は、上述した以外の態様で実施可能であることが分るであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化したリソグラフィック投影装置を概略的に示す図。
【図2】本発明が適用されるリソグラッフィク投影装置の関連コンポーネントの概略図。
【図3】(A)および(B)は、本発明が対象とする装置の問題を示す図。
【図4】(A)、(B)および(C)は、検出アラインメント信号とその問題の例を示す図。
【図5】(A)および(B)は、ノイズが所望のアラインメント信号に存在する状態を示す周波数スペクトルとノイズ問題を解消する本発明の効果を示す図である。
【図6】本発明の他の異なる実施形態の場合の減少した縞のコントラスト、したがって、ノイズ干渉抑制の効果を示す図。
【図7】本発明の他の異なる実施形態の場合の減少した縞のコントラスト、したがって、ノイズ干渉抑制の効果を示す図。
【図8】本発明の他の異なる実施形態の場合の減少した縞のコントラスト、したがって、ノイズ干渉抑制の効果を示す図。
【図9】本発明の実施形態の位相変調器構成を示す図。
【符号の説明】
10 レチクル
12 ウエハ
14 投影レンズシステム
15 照明ビーム
16 ウエハ格子
20 レチクル格子
22 アラインメント検出ブロック
24 検出器
26 空間フィルタ
28 投影レンズ素子
30 光路
50 レーザー
52 位相変調器
54 RF信号発生器
56 パワー増幅器
58 減衰器
60 切り替え信号ソース
IF 干渉計変位および測定手段
MA マスク
MT マスクステージ
PB 投影ビーム
PL アイテム
PM マスクステージ位置決め手段
W 基板
WT 基板ステージ

Claims (15)

  1. 放射線の投影ビームを供給する放射線システムと、
    マスクを保持するマスクホルダが設けられたマスクテーブルと、
    基板を保持する基板ホルダが設けられた基板テーブルと、
    マスクの照射部を基板のターゲット部上に結像する投影システムと、を備え、さらに、
    コヒーレント放射線源と、
    この放射源から放出されたビーム間の干渉から生じる所望の信号を検出する検出器と、を有する光学測定システムを備えるリソグラフィック投影装置であって、
    前記放射線源から放出された放射線の位相を変調して、前記装置内の少なくとも1のスプリアスビームからの干渉により生じた少なくとも1のスプリアス信号の検出が抑制される位相変調器により特徴づけられるリソグラフィック投影装置。
  2. 前記位相変調の周波数は、前記所望の信号の周波数に相対して前記スプリアス信号の周波数をシフトするように選択される請求項1に記載の装置。
  3. 前記位相変調の変調振幅および周波数は、前記スプリアス信号の振幅を減少するように選択される請求項1または2に記載の装置。
  4. 前記位相変調器は、偏光状態コントローラを備える請求項1,2または3に記載の装置。
  5. 前記位相変調器は、さらに、前記コヒーレント放射線を複数の変調振幅で連続的に変調する制御可能な減衰器を備える請求項1〜4のいずれか1項に記載の装置。
  6. 前記位相変調器は、さらに、所定のデューテイサイクルにおいて前記複数の変調振幅間で連続的に切り替えるスイッチング手段を備える請求項5に記載の装置。
  7. 前記位相変調の変調周波数(F)および変調振幅
    【外1】
    Figure 0003949868
    は、下記関係:
    Figure 0003949868
    ここで、Zは、前記装置に特有の距離である。を満たす請求項1〜6のいずれか1項に記載の装置。
  8. 位相変調周波数は、前記所望の信号の周波数より高い請求項1〜7のいずれか1項に記載の装置。
  9. 位相変調周波数は、1 GHzより大きい請求項1〜8のいずれか1項に記載の装置。
  10. 前記位相変調器は、電気光学素子を備える請求項1〜9のいずれか1項に記載の装置。
  11. 前記光学測定システムは、マスクと基板を相互にアライメントさせるアラインメントシステム内に設けられる請求項1〜10のいずれか1項に記載の装置。
  12. 前記光学測定システムは、マスクおよび基板の少なくとも1を投影ビームに対してレベリングするレベリングシステム内に設けられる請求項1〜11のいずれか1項に記載の装置。
  13. 前記光学測定システムは、マスクおよび基板テーブルの少なくとも一つの位置と速度と加速度の少なくとも1つを決定するステージ位置測定システム内に設けられる請求項1〜12のいずれか1項に記載の装置。
  14. コヒーレント放射線源と;この放射線源から放出されたビーム間の干渉から生じる所望の信号を検出する検出器と、を備える光学測定システムであって、前記放射線源から放出された放射線の位相を変調して、光学測定システム内の少なくとも一つのスプリアスビームからの干渉により生じた少なくとも一つのスプリアス信号の検出が抑制される位相変調器により特徴づけられる光学測定システム。
  15. 放射線感受性材料層で少なくとも一部が覆われた基板を提供し、パターンを含むマスクを提供し、放射線の投影ビームを使用して、マスクパターンの少なくとも一部の像を放射線感受性材料層のターゲット領域上に投影するステップを備えるデバイス製造方法であって、この方法は、コヒーレント放射線源と、この放射線源から放出されたビーム間の干渉から生じる所望の信号を検出する検出器と、を有する光学測定システムを備える装置を使用して実施され、位相変調器は、前記放射線源により放出された放射線の位相を変調するために使用され、これにより、前記装置内の少なくとも一つのスプリアスビームからの干渉により生じた少なくとも一つのスプリアス信号の検出が抑制される方法。
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