JP2005249794A - 干渉計および干渉計を使用するシステム - Google Patents

干渉計および干渉計を使用するシステム Download PDF

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Abstract

【課題】 2つの横方向に変位している偏光ビーム・スプリッタ界面を有する主アセンブリを含む干渉計を備えた装置を提供すること。
【解決手段】 一般的に、一態様においては、本発明は、2つの横方向に変位している偏光ビーム・スプリッタ界面を有する主アセンブリを含む干渉計を備える装置を特徴とする。界面は、2つの空間的に分離しているビームを受光し、これらビームをそれぞれが1つまたは複数の遠隔対象物に対して少なくとも2回通過するように向けるように配置されている。各界面は、少なくとも1回各ビームを反射し、また透過し、干渉計が、2つのビームが伝搬した経路間の光路長の差に関する情報を含む出力ビームを生成するために、1つまたは複数の遠隔対象物に少なくとも2回通過した後で、2つのビームを結合するように構成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば、リソグラフィ・スキャナまたはステッパ・システムで、マスク・ステージまたはウェハ・ステージのような測定対象物の角度変位および直線変位を測定するための変位測定および分散干渉計、およびガスの波長を監視し、固有特性(例えば、ガスの屈折率または屈折率の変化)を測定するための干渉計に関する。
変位測定干渉計は、光学干渉信号に基づいて、基準対象物に対する測定対象物の位置の変化を監視する。この干渉計は、基準対象物から反射した基準ビームに測定対象物から反射した測定ビームを重ね、干渉させることにより光学干渉信号を生成する。
多くの用途において、測定ビームおよび干渉ビームは、直交偏光およびいくつかの周波数を含む。いくつかの周波数は、例えば、レーザ・ゼーマン分割、音響光学変調、または複屈折素子等を使用するレーザの内部で生成することができる。直交偏光により、偏光ビーム・スプリッタは、それぞれ測定ビームおよび基準ビームを測定対象物および基準対象物の方向に向けることができ、反射した測定ビームおよび基準ビームを結合して、重なり出口測定ビームおよび基準ビームを形成することができる。重なり出口ビームは、後で偏光装置を通過する出力ビームを形成する。偏光装置は、出口測定ビームと基準ビームの偏光を混合して混合ビームを形成する。混合ビーム内の出口測定ビームおよび基準ビームの成分は相互に干渉し、そのため混合ビームの輝度は、出口測定ビームおよび基準ビームの相対位相により変化する。検出装置は、混合ビームの時間依存輝度を測定し、この輝度に比例する電気干渉信号を発生する。測定ビームおよび基準ビームは、いくつかの周波数を有しているので、電気干渉信号は、出口測定ビームの周波数と基準ビームの周波数間の差に等しいビート周波数を有する「ヘテロダイン」信号を含む。測定経路の長さおよび基準経路の長さが、例えば、測定対象物を含むステージの並進により相互に変化する場合には、測定したビート周波数は2vnp/λに等しいドップラー・シフトを含む。ここで、vは測定対象物および基準対象物の相対速度であり、λは測定ビームおよび基準ビームの波長であり、nは、例えば、空気または真空のような光ビームが伝搬する媒体の屈折率であり、pは基準対象物および測定対象物への通過の数である。測定対象物の相対位置の変化は、測定した干渉信号の位相の変化に対応する。ここで、2πの位相の変化はλ/(np)のLの距離の変化にほぼ等しい。この場合、Lは、例えば、測定対象物を含むステージへのまたからの距離の変化のような往復の距離の変化である。
米国特許第6,529,279号 米国特許第5,483,343号 1998年発行のApplied Optics 37号の6696〜6700ページ掲載の、C.W.WuおよびR.D.Deslattesの「ヘテロダイン干渉法における周期的非直線性の分析的モデル化」(Analytical modelling of the periodic nonlinearity in heterodyne interferometry)という論文 半導体産業ロードマップ(1997年版)の82ページ記載の記事 1998年、ニューヨーク所在のMarcel Dekker社発行のJ.R.SheatsおよびB.W.Smithの「マイクロリソグラフィ:科学および技術」(Microlithography:Science and Technology)という記事
都合の悪いことに、この対応状態はいつでも正確なわけではない。多くの干渉計は、「巡回誤差」と呼ばれる非直線性を含む。巡回誤差は、測定した干渉信号の位相および/または輝度への影響として表すことができ、光路長pnLの変化に関連する位相の変化、および/または他のパラメータに関連する位相の変化に正弦波的に依存する。例えば、(2πpnL)/λに正弦波的に依存する位相には第1高調波巡回誤差があるし、2(2πpnL)/λに正弦波的に依存する位相には第2高調波巡回誤差がある。高い高調波および部分巡回誤差も存在する。
巡回誤差は「ビーム混合」により発生することができる。この場合、基準ビームを名目的に形成する入力ビームの一部は測定経路に沿って伝搬し、および/または測定ビームを名目的に形成する入力ビームの一部は、干渉経路に沿って伝搬する。このようなビーム混合は、入力ビームの偏光状態に対する干渉計の整合のずれ、干渉計の光学部品の複屈折、および例えば、各基準経路および測定経路に沿った方向に直交偏光入力ビームを向けるために使用する偏光ビーム・スプリッタの欠陥のような干渉計の光学部品の欠陥により起こる場合がある。ビーム混合および結果としての巡回誤差により、測定した干渉信号の位相の変化と、基準経路および測定経路の間の相対光路長pnLとの間には、厳密な線形関係はない。補償しない場合には、ビーム混合による巡回誤差により、干渉計で測定した距離の変化の精度が制限される恐れがある。巡回誤差も、干渉計で望ましくない多重反射を起こす透過面の欠陥、干渉計でビーム内で偏光面の望ましくない楕円および望ましくない回転を生じる逆リフレクタおよび/または位相遅延板のような構成要素の欠陥により発生する場合がある。巡回誤差の理論的原因の一般的情報については、例えば、1998年発行のApplied Optics 37号の6696〜6700ページ掲載の、C.W.WuおよびR.D.Deslattesの「ヘテロダイン干渉法における周期的非直線性の分析的モデル化」(Analytical modelling of the periodic nonlinearity in heterodyne interferometry)を参照されたい。
分散測定用途の場合には、光路長の測定は、例えば、532nmおよび1064nmのような多重波長で行い、距離測定干渉計の測定経路内のガスの分散を測定するために使用される。分散測定は、距離測定干渉計により測定した光路長を物理長に変換するために使用することができる。このような変換が重要な場合がある。何故なら、測定した光路長の変化は、測定対象物への物理的距離が変化しなくても、ガス・タービュランスおよび/または測定アーム内のガスの平均密度の変化により起こる場合があるからである。外因性分散測定の他に、光路長を物理長に変換するには、ガスの固有値を知っていなければならない。係数Γは適当な固有値であり、分散干渉計による測定の際に使用した波長に対するガスの逆分散力である。係数Γは、文献の値とは無関係に、またはこのような値に基づいて測定することができる。干渉計の巡回誤差も、分散測定および係数Γの測定に影響を与える。さらに、巡回誤差は、ビームの波長を測定するためにおよび/または監視するために使用する干渉計による測定を劣化する恐れがある。
一般的に、ある態様においては、本発明は、2つの横方向に変位している偏光ビーム・スプリッタ界面を有する主アセンブリを含む干渉計を含む装置を特徴とする。上記界面は、2つの空間的に分離しているビームを受光し、これらビームをそれぞれが1つまたは複数の遠隔対象物に対して少なくとも2回通過するような方向に向けるように配置されている。各界面は、少なくとも1回各ビームを反射し、また透過し、干渉計は、2つのビームが伝搬した経路間の光路長の差に関する情報を含む出力ビームを発生するために、1つまたは複数の遠隔対象物へ少なくとも2回通過した後で2つのビームを結合するように構成されている。
一般的に、もう1つの態様においては、本発明は、2つの横方向に変位している偏光ビーム・スプリッタ界面を有する入力アセンブリを含む干渉計と、少なくとも1つの偏光ビーム・スプリッタ界面を含む主アセンブリとを特徴とする。この場合、入力アセンブリ内の界面は、入力ビームから2つの空間的に分離しているビームを入手するように配置されていて、主アセンブリは、空間的に分離しているビームをそれぞれが1つまたは複数の遠隔対象物に少なくとも2回通過するような方向に向ける。入力アセンブリは、2つのビームが伝搬した経路間の光路長の差に関する情報を含んでいる出力ビームを形成するために、1つまたは複数の遠隔対象物へ少なくとも2回通過した後で、2つのビームを結合する。
一般的に、もう1つの態様においては、本発明は、出力面を含む干渉計アセンブリを含む装置を特徴とする。この干渉計アセンブリは、2つの空間的に分離しているビームを1つまたは複数の遠隔対象物に少なくとも2回通過するような方向に向けるように構成されている。この場合、空間的に分離しているビームは、1つまたは複数の遠隔対象物に通過する度に、少なくとも1回は出力面と交差し、各交差の度に出力面に垂直な面は各ビーム経路に平行ではなく、干渉計アセンブリは、2つのビームが伝搬した経路間の光路長の差に関する情報を含む出力ビームを発生するために、1つまたは複数の遠隔対象物に少なくとも2回通過した後で、これら2つのビームを結合する。
上記装置および/または干渉計のいくつかの実施形態は、下記の機能のうちの1つ以上を含むことができる。この装置は、入力ビームから空間的に分離しているビームを入手し、空間的に分離しているビームを主アセンブリの方に向けるように構成されている入力アセンブリを含むことができる。入力アセンブリは、入力アセンブリから出る場合、空間的に分離しているビームが直交偏光されるように構成することができる。この装置は、入力アセンブリと主アセンブリとの間に波長板を含むことができる。波長板は、入力アセンブリと主アセンブリとの間を伝搬する際に、空間的に分離しているビームのうちの一方の偏光を回転するように構成されている。波長板は、高分子波長板であってもよい。
入力アセンブリの出力面を主アセンブリの入力面と光学的に結合することができる。入力アセンブリは、2つのビームを平行な経路に沿って主アセンブリの方に向けるように構成することができる。入力アセンブリは、2つの横方向に変位している偏光ビーム・スプリッタ界面を含むことができる。入力アセンブリの2つの横方向に変位している偏光ビーム・スプリッタ界面は、平行にすることができる。入力アセンブリの2つの横方向に変位している偏光ビーム・スプリッタ界面は、主アセンブリの2つの横方向に変位している偏光ビーム・スプリッタ界面に対して平行でなくてもよい。
干渉計は、2つの空間的に分離しているビームが主アセンブリにより受光された場合に、同じ偏光を受けるように構成することができる。主アセンブリは、1つまたは複数の遠隔対象物に平行経路に沿って少なくとも2回通過するように、空間的に分離しているビームを向けるように構成することができる。この装置は、各ビームが1つまたは複数の遠隔対象物へのその1回目の通過を行った後で、空間的に分離しているビームを主アセンブリの方に返送するように構成された逆リフレクタを含むことができる。干渉計は、空間的に分離している各ビームが、1つまたは複数の遠隔対象物上の異なる場所に少なくとも2回通過するように構成することができる。横方向に変位している偏光ビーム・スプリッタ界面は、平行にすることもできる。主アセンブリはモノリシックなものであってもよい。この装置は、空間的に分離しているビームが少なくとも1回出力面と交差し、各交差のところで出力面に垂直な面は、各ビーム経路と平行でなくてもよいように構成された出力面を含むことができる。各垂直面と各ビーム経路との間の角度は、約0.1度以上であってもよい。各垂直面と各ビーム経路との間の角度は、約10度以下であってもよい。出力アセンブリはウェッジを備えることができる。この装置は、主アセンブリと出力アセンブリと
の間に位置する1/4波長板を含むことができる。1/4波長板は、高分子1/4波長板であってもよい。出力アセンブリは、主アセンブリに光学的に結合することができる。
この装置は、出力ビームを受光するように配置されている検出装置を含むことができる。この装置は、干渉計が空間的に分離しているビームを入手する入力ビームを供給するように構成されている放射線源を含むことができる。1つまたは複数の遠隔対象物は反射素子を含むことができる。反射素子は平面ミラーであっても、または逆リフレクタであってもよい。
他の態様においては、本発明は、上記装置を含む屈折計を特徴とする。
一般的に、他の態様においては、本発明は、2つの空間的に分離しているビームをそれぞれ1つまたは複数の遠隔対象物に少なくとも2回通過するような方向に向けるための干渉計を使用するステップを含む方法を特徴とする。この場合、干渉計は、2つのビームを受光するように配置されている2つの横方向に変位している偏光ビーム・スプリッタ界面を含み、各界面は、各ビームを少なくとも1回反射し、また透過し、2つのビーム間の光路長の差に関する情報を含む出力ビームを発生するために、1つまたは複数の遠隔対象物へ少なくとも2回通過した後で、2つのビームを結合する。
他の態様においては、本発明は、ウェハ上に集積回路を製造する際に使用するためのリソグラフィ・システムを特徴とする。このシステムは、ウェハを支持するためのステージと、ウェハ上に空間的にパターン化された放射線を画像形成するための照明システムと、画像形成した放射線に対するステージの位置を調整するための位置決めシステムと、上記装置を含む干渉計システムとを含む。この干渉計システムは、画像形成された放射線に対するウェハの位置を監視するように構成されている。
他の態様においては、本発明は、ウェハ上に集積回路を製造する際に使用するためのリソグラフィ・システムを特徴とする。このシステムは、ウェハを支持するためのステージと、放射線源、マスク、位置決めシステム、レンズ・アセンブリ、および上記装置を含む干渉計システムを含む照明システムとを含む。この場合、動作中、放射線源は、空間的にパターン化された放射線を生成するために、マスクを通して放射線を方向づけ、位置決めシステムは、放射線源からの放射線に対するマスクの位置を調整し、レンズ・アセンブリは、空間的にパターン化された放射線をウェハ上に画像形成し、干渉計システムは、放射線源からの放射線に対するマスクの位置を監視する。
他の態様においては、本発明は、リソグラフィ・マスクを製造する際に使用するためのビーム書込みシステムを特徴とする。このシステムは、基板をパターン化するために書込みビームを供給する放射線源と、基板を支持するためのステージと、基板に書込みビームを供給するためのビーム方向づけアセンブリと、相互にステージおよびビーム方向づけアセンブリを位置決めするための位置決めシステムと、上記装置を含む干渉計システムとを含む。干渉計システムは、ビーム方向づけアセンブリに対するステージの位置を監視するように構成されている。
一般的に、他の態様においては、本発明は、ウェハ上に集積回路を製造する際に使用するためのリソグラフィ方法を特徴とする。この方法は、可動ステージ上にウェハを支持するステップと、ウェハ上に空間的にパターン化された放射線を画像形成するステップと、ステージの位置を調整するステップと、上記装置を含む干渉計システムによりステージの位置を監視するステップとを含む。
他の態様においては、本発明は、空間的にパターン化された放射線を発生するために、入力放射線をマスクを通して方向づけるステップと、入力放射線に対してマスクを位置決
めするステップと、上記装置を含む干渉計システムにより入力放射線に対するマスクの位置を監視するステップと、空間的にパターン化された放射線をウェハ上に画像形成するステップとを含む集積回路を製造する際に使用するためのリソグラフィ方法を特徴とする。
他の態様においては、本発明は、ウェハを空間的にパターン化された放射線で露光するために、リソグラフィ・システムの第2の構成要素に対して、リソグラフィ・システムの第1の構成要素を位置決めするステップと、上記装置を含む干渉計システムにより、第2の構成要素に対する第1の構成要素の位置を監視するステップとを含むウェハ上に集積回路を製造する際に使用するためのリソグラフィ方法を特徴とする。
他の態様においては、本発明は、集積回路を製造するための方法を特徴とする。この方法は上記リソグラフィ方法を含む。
他の態様においては、本発明は、基板をパターン化するために基板に書込みビームを向けるステップと、書込みビームに対して基板を位置決めするステップと、上記装置を含む干渉計システムにより書込みビームに対する基板の位置を監視するステップとを含むリソグラフィ・マスクを製造するための方法を特徴とする。
実施形態は、巡回誤差が少ない測定を行う差動平面ミラー干渉計(DPMI)を含む。巡回誤差は、DPMIアセンブリ内の空気/ガラス界面の数を少なくすることにより低減することができ、それにより巡回誤差を起こす恐れがある各界面からのスプリアス反射の輝度が低減する。空気/ガラス界面の数は、モノリシック干渉計アセンブリを提供することにより低減することができる。モノリシック・アセンブリは、また、個々の構成要素を含むアセンブリと比較した場合、機械的に安定した構造体を提供することができる。さらに、モノリシック・アセンブリは、個々の構成要素から形成されているアセンブリより小形であり、アセンブリの光学部品を一緒に固定するために必要な機械支持部品(例えば、マウントおよびファスナ)の数を低減することができる。構成要素の数が少なくなると、干渉計アセンブリのコストを低減することができる。
空気/ガラス界面からのスプリアス反射の影響は、また、面を横切るビームの経路に対して直交方向を向いていない界面を供給することにより低減することができる。このような構造は、干渉計アセンブリの場合、ウェッジを使用することにより達成することができる。実施形態は、また、測定ビームの経路に対して垂直方向を向いていない出力面を有するDPMIを含む。例えば、ある実施形態の場合には、干渉計アセンブリは、主干渉計アセンブリと測定対象物との間に位置するウェッジを含むことができる。ウェッジは、主アセンブリと光学的に結合することができる。
巡回誤差は、また、出力ビームの構成要素の「漏洩」偏光の量を少なくすることにより低減することができる。偏光ビーム・スプリッタ(PBS)を使用する理想的な干渉計は、入力ビームを2つの直交偏光成分に分割する。この場合、各成分は100%偏光している。実際には、入力ビームを直交直線偏光ビームに分割するのに使用するPBSは完全な偏光装置ではなく、偏光装置から出ていくビームは所望の偏光状態に直交する少量の「漏洩」偏光を含む。しかし、干渉計システム内で漏洩偏光が検出装置に達する量は、各ビームの経路内に追加の偏光ビーム・スプリッタを設置することにより低減することができる。PBSを通るビームの各追加の通過および/またはPBSを通るビームの各追加の通過の影響は、出力ビーム内の漏洩偏光の量を低減し、関連する巡回誤差を低減する。
ある実施形態の場合には、ファセット縁部および/または光学部品の頂点での反射からの波面ひずみによる干渉計の測定値の誤差を低減することができる。例えば、1つのPBS界面を干渉計の主アセンブリ内の2つの横方向に変位しているPBS界面で置き換えることにより、逆リフレクタが反射したビームが、測定対象物の向きの範囲のためのファセ
ット縁部ではなく、ファセットから反射するように、十分大きな逆リフレクタを選択する柔軟性を提供することができる。
本明細書に記載したDPMIを屈折計で使用すれば、その測定精度を改善することができる。屈折計は、正確な変位測定を行うために変位測定干渉計で使用することができる。別の方法としてまたは追加として、本明細書に記載したDPMIは、カラム基準と干渉計から遠くに位置するもう1つの測定対象物間の相対位置の変動を監視するために、カラム基準と一緒に使用することができる。さらに、本明細書に記載した干渉計システムおよび方法は、正確な測定を行ったり、またマイクロリソグラフィおよびビーム書込みシステムでの位置決め測定を行うために使用することができる。
ビーム、ビーム経路、界面および/または平行または名目的に平行といわれる軸は、測定上のずれの影響が無視できる程度であれば、完全に平行でなくてもよいか(例えば、必要な測定精度よりある程度だけ低いというように)、または別の方法で補償される。
本発明の他の特徴、目的および利点は、下記の詳細な説明、図面および特許請求の範囲を読めば理解することができるだろう。
種々の図面内の類似の参照符号は、類似の要素を示す。
図1について説明すると、干渉計システム100は、DPMI110と、放射線源120と、検出装置130とを含む。放射線源は、入力ビーム121をDPMI110の方に向け、DPMI110は入力ビーム121からの2つのビームを入手し、DPMI110から離れている平面ミラー140の表面141から反射するように、DPMI110からの2つのビームを出力面111を通して方向づける。異なる経路に沿って毎回各ビームは、ミラー140に対して2回通過する。図1に示すように、2つのビームのうちの第1のビームは、1回目の通過150Aを行い、ミラーへ2回目の通過150Bを行う。第2のビームは1回目の通過160Aを行い、ミラー140に対して2回目の通過160Bを行う。ビームがミラー140に通過した後で、DPMI110は、出力ビーム131を形成するためにビームを重ねる。この出力ビームは検出装置130のところで検出される。出力ビーム131は、第1および第2のビームの間の光路長の差に関連する干渉計による位相を含む。
図2A、図2B,図3Aおよび図3Bは、DPMI、DPMI200の一例を示す。図2Aおよび図2Bは、それぞれ、垂直方向に偏光した入力ビーム230の経路に対する干渉計200の平面図および側面図である(垂直方向という用語は、図2Aおよび図3Aのページの面に直交する方向を意味する)。図3Aおよび図3Bは、それぞれ図2Aおよび図2Bと同じ図面であるが、水平方向に偏光した入力ビーム250の経路を示す。ヘテロダイン検出スキームの場合には、図2Aおよび図2Bのビーム経路は、図3Aおよび図3Bのビーム経路に関するいくつかの周波数ビームの軌跡である。
動作中、DPMI200は、入力ビームを方向づけ、垂直方向および水平方向に偏光した成分ビームに分割し、出力ビームを形成するために成分ビームを重ねる前に、平面ミラー240の表面241から2回反射するように、両方の成分ビームを異なる経路に沿った方向に向ける。DPMI200の構成要素およびDPMIを通る各ビームの経路については以下に説明する。
干渉計200は、入力アセンブリ220および主アセンブリ210を含む。入力アセンブリ220は、2つの偏光ビーム・スプリッタ(PBS)界面、界面220および界面221を含む。これらの界面は、横方向にずれていて、相互に平行である。1/2波長板(
例えば、高分子1/2波長板)223が、入力アセンブリ220および主アセンブリ210の間に、界面221に隣接して位置する。1/2波長板223は、界面222に隣接して延びない。主アセンブリ210は、2つのPBS界面211および212を含む。界面211および212は、また、横方向にずれていて、相互に平行になっている。界面211および212は、界面221および222とは平行ではない。主アセンブリ215は、また、コーナー・キューブ逆リフレクタ(corner cube retroreflector)215およびウェッジ角xを有するウェッジ218を含む。ウェッジ218の出力面219は、平面ミラー140の方を向いて配置されている。
動作中、経路230に沿った方向に向けられた直交方向に偏光された入力ビーム成分は、界面221に隣接する入力アセンブリ220上に入射する。界面221のところで、いくつかの経路に沿って直交方向に偏光した成分は、垂直方向に偏光した成分を経路231Aに沿って主アセンブリ210の方向に送り、水平方向に偏光した成分を経路251Aに沿って界面222の方向に反射する。
特に図2Aおよび図2Bについて説明すると、波長板223は、経路231Aに沿って伝搬する垂直方向に偏光した成分を90度回転させる。界面211は、このビーム231Aを透過し、このビームは、経路231Bに沿って出力面219を通してDPMI200から出て、ミラー240の面241から反射する。1/4波長板213を通してビームが2回通過すると、ビームの偏光が90度回転する。それ故、ビームが界面211に戻ると、このビームは垂直方向に偏光されていて、経路231Cに沿ってこの界面により反射する。ビームは、界面211から逆リフレクタ215の方向に反射され、この逆リフレクタはビームを界面212の方向に向ける。界面211および逆リフレクタ215の反射面は、入力および出力ビーム成分230および232が形成する平面の下の水平面の方向にビームを向ける方向を向いていることに留意されたい。さらに、界面212は、垂直方向に偏光した光を反射するように構成され、経路231Dに沿ってミラー240の方向に向け元の方向にビームを反射する。ビームは経路231Eに沿ってDPMI200から出て、ミラー240から反射し、ビーム経路231Dに沿ってDPMIに再度入る。経路231Eは、経路231Bに平行であることに留意されたい。ビームが主アセンブリ内に再度入ると、1/4波長板213を2回透過した後で、水平方向に偏光する。この偏光により、ビームは界面212を透過し、入力アセンブリ220に再度入る。水平方向に偏光したビームは、経路231Fに沿って界面222から界面221の方向に反射する。経路232に沿って水平方向に偏光したビームは入力アセンブリから出る。
図3Aおよび図3Bについて説明すると、入力ビームの水平方向に偏光した成分は、経路251Aに沿って界面221から界面222の方向に反射する。このビームは、界面222から反射し、経路251Bに沿って主アセンブリ210に入る。界面222に隣接するスペーサ224は、その偏光状態を回転させないでビームを透過する。そのため、ビームが主アセンブリ210に入る場合、ビームは水平方向に偏光したままである。スペーサは、1/2波長板223と同じ厚さの光学的に等方性の構成要素であってもよい。別の方法としては、スペーサ224は、その主軸が垂直方向または水平方向を向いている1/2波長板であってもよい。界面211は、ビームを透過し、このビームは出力面219を通してDPMI200から出て、経路251Cに沿って伝搬し、ミラー240から反射する。反射したビームは、同じ経路に沿ってDPMI200に再度入り、1/4波長板213を2回通過したために、偏光状態が90度回転した後で界面211から反射する。界面211は、経路251Dに沿ってビームを界面212の方向に向ける。界面212は、経路251Eに沿って、ビームをビーム経路230および232が形成する水平面内の元の方向に送り返す。次に、ビームは、経路251Fに沿ったミラー240への2回目の通過の際に、出力面219を通してDPMI200から出る。ミラー240から反射した時に、ビームは1/4波長板213を2回通過したために、偏光状態が90度回転した状態で再
度DPMI200に入る。この時点で垂直方向に偏光された後で、ビームは、PBS界面212を透過し、PBS界面221へ経路251Gに沿って伝搬し、経路232に沿ってDPMI200を出る。この場合、このビームは他の成分と重なり、干渉計出力ビームを形成する。ビーム経路251Cおよび251Fは平行であり、ビーム経路231Bおよび231Eとも平行であることに留意されたい。
一般的に、ウェッジ角xは、必要に応じて変えることができる。図2Aおよび図3Aに示すように、ウェッジ角xは、ビーム経路231B、231E、251Cおよび251が、出力面219に垂直な方向に平行にならないように選択することができる。xは、透過ビームに対応する成分ビームが干渉計の出力ビーム内のDPMI200から出た場合に、透過ビームを含む出力面219のところで反射したゴースト・ビームの任意の部分の重なりを低減できるような(例えば、除去するような)十分大きなものにすることができる。出力面319のような面からスプリアス反射したビームの一部との出力ビーム成分の重なりを少なくすると、DPMI200により行った測定の誤差(例えば、巡回誤差)を低減することができる。
出力面で反射したビームと出力ビームとの重なりの程度は、ウェッジ角x、ビームの直径、出力面319から出力ビームを監視するために使用する検出装置へのビーム経路の長さに依存する。それ故、比較的大きな直径のビームおよび/または出力面319から検出装置へのビーム経路が比較的短い干渉計の場合には、この重なりを低減するためにウェッジ角を大きくすることができる。ある実施形態の場合には、xは約0.1度以上(例えば、約0.5度以上、約1度以上)にすることができる。通常、xは約10度以下である。ある実施形態の場合には、xは約3度である。別の例について説明すると、ある実施形態の場合にはウェッジ角は0度である。
1つまたは複数の光学面(すなわち、1つまたは複数のビームの経路内に位置する構成要素の面)には、反射防止コーティングを行うことができる。例えば、入力面225および/または出力面219は、反射防止コーティングを含むことができる。反射防止コーティングは、面からの入射ビームのスプリアス反射を低減することができ、それによりDPMI200による測定内の誤差(例えば、巡回誤差)を低減することができる。
ある実施形態の場合には、入力アセンブリ220は、対向面上にPBSコーティングを含む菱形のプリズムにより形成される。モノリシック長方形アセンブリを形成するために、直角プリズムをコーティング面に接着させることができる。
主アセンブリ220は、PBSコーティングを塗布することができる対向面を平行にするために、材料(例えば、ガラス)の長方形または立方体ブロックの対向する隅を研磨または割ることにより形成することができる。面のサイズは、アセンブリで使用するキューブ・コーナー逆リフレクタ(cube corner retroreflector)のサイズに基づいて選択することができる。モノリシックな長方形のアセンブリを形成するために、四角錐状のプリズムを逆リフレクタを取り付けることができるコーティング面に接着させることができる。
主アセンブリ210および入力アセンブリ220は、一緒におよび他の構成要素に接着されていて、そのためDPMI200はモノリシック・アセンブリである。この場合、隣接する構成要素間の光学的界面は相互に光学的に結合している。構成要素間の光結合は、光学的接着剤またはインデックス整合流体により行うことができる。複屈折フィルムをリターダ(例えば、半波長リターダ223および/または1/4波長板213に対する)として使用しても、モノリシック・アセンブリを容易に形成することができる。何故なら、これらのフィルムは、他の構成要素の間で容易に積層することができるからである。隣接
構成要素を光学的に結合すると、構成要素の界面からのスプリアス反射を低減することができ、DPMI200による測定内の誤差(例えば、巡回誤差)を低減することができる。
DPMI200はモノリシックな構造体であるが、ある実施形態の場合には、DPMIの1つまたは複数の構成要素を他の構成要素に光学的に結合する必要はない。例えば、図4A、図4B,図5Aおよび図5Bについて説明すると、ある実施形態の場合には、DPMI400は、モノリシックな入力アセンブリ/主アセンブリ構造体から独立している個々のアセンブリ401を含むことができる。ある実施形態の場合には、アセンブリ401を、基準凹部内のウィンドウとして使用することができる。アセンブリ401は、光学的平面414およびウェッジ412の間にサンドイッチ状に挟まれている1/4波長板410(例えば、高分子1/4波長板)を含む。ウェッジ412の暴露面413は、DPMI400用の出力面でありミラー240の方を向いている。
主アセンブリ210の暴露面420、光学的平面414の暴露面415、および暴露面413は、すべて干渉計の入力および出力ビームの経路に直角でない方向を向いていて、それにより干渉計の検出装置のところのこれらの面からのスプリアス反射を低減する。図に示すように、ウェッジ412の角度はyであり、干渉計の入力ビームおよび出力ビームに直角な面からの面420の角度のずれはγである。ある実施形態の場合には、yは約0.1度以上(例えば、約0.5度以上、約1度以上)であってもよい。通常、yは約10度以下である。ある実施形態の場合には、γは約0.1度以上(例えば、約0.5度以上、約1度以上)であり、約10度未満である。さらに、1つまたは複数の面413、415および420は、反射防止コーティングを含むことができる。面415と面420との間の角度のずれはzであり、同様に変えることができる。ある実施形態の場合には、zは約0.5度以上(例えば、約1.0度以上、約1.5度以上、約2度以上)である。別の方法について説明すると、ある実施形態の場合には、面415および面420は平行である(すなわち、zは0である)。
x、y、zおよびγは、垂直軸を中心とする方位角度変位成分を表し、一般的に、面は、他の軸(例えば、水平軸)に対して角度変位である方向を向くことができる。一般的に、y、zおよび/またはγは、平行な軸または平行でない軸を中心にした角度変位であってもよい。例えば、ある実施形態の場合には、yは垂直軸を中心とする角度変位であってもよく、一方zは水平軸を中心とする鉛直変位であってもよい。
一般的に、上記のようなDPMIは、種々の用途に使用することができる。例えば、ある実施形態の場合には、DPMIは、屈折計で使用することができる。図6Aについて説明すると、ある実施形態の場合には、図1の干渉計システム100は、周囲の屈折度の変動を監視する屈折計として使用するために適応させることができる。この例の場合には、2つのビームのうちの一方(すなわち、ビームの通過160Aおよび160Bに対応するビーム)を、制御環境(例えば、真空)を有するチャンバ170内に閉じ込めることができる。ミラー140がDPMI110に対して機械的に固定されている場合には、出力ビーム131の位相の変動を、ビームの経路150Aおよび150B内の大気の屈折度の変動によるものとすることができる。例えば、「干渉計および空気の屈折率および光路長の影響を測定するための方法」(INTERFEROMETER AND METHOD FOR MEASURING THE REFRACTIVE INDEX AND OPTICAL PATH LENGTH EFFECTS OF AIR)という名称の米国特許第6,529,279号に、干渉計的屈折計の例が開示されている。上記特許の全文は参照により本明細書に組み込むものとする。
上記実施形態においては、両方の干渉計ビームは、同じミラーから反射するが、ある実
施形態の場合には、ビームはいくつかの対象物から反射することができる。例えば、図6Bについて説明すると、ある実施形態の場合には、経路150Aおよび150Bに沿った1つのビームは、第1のミラー610から反射することができ、一方、経路660Aおよび660Bに沿った他のビームは、異なるミラー620から反射する。経路150A、150B、660Aおよび660Bは平行であり、第1のミラー610は、それぞれ経路660Aおよび660Bに対応するアパーチャ611および612を含む。それ故、経路660Aおよび660Bに沿って伝搬するビームは、第1のミラー610から反射するのではなく、アパーチャ611および612を通過する。この構成の場合、干渉位相はミラー610とミラー620の間の相対位置の変動に対応する。
一般的に、DPMIは、以下に説明するカラム基準の場合のような2つの対象物間の変位の変動を監視するために他の用途に使用することができる。
上記干渉計システムは、他の干渉計システムと比較した場合、低い巡回誤差で測定を行うことができる。このようなシステムは、コンピュータ・チップなどのような大規模集積回路を製造する際に使用するリソグラフィ用途の場合に特に役に立つ場合がある。リソグラフィは、半導体製造業界における非常に重要な技術推進者である。オーバレイの改善は、100nmまたはそれ以下のライン幅(デザイン・ルール)への5つの最も難しい難問の中の1つである。例えば、半導体産業ロードマップ(1997年版)の82ページを参照されたい。
オーバレイは、ウェハおよびレチクル(またはマスク)ステージの位置決めに使用する距離測定干渉計の性能、すなわち、精度および確度に直接依存する。リソグラフィ・ツールは、50〜100Mドル/年の製品を製造することができるので、性能が改善された距離測定干渉計の経済的価値は大きい。リソグラフィ・ツールの歩留まりが1%向上すると、集積回路メーカにとって約1Mドル/年の経済的利益があり、リソグラフィ・ツールの販売業者にとって大きな競合的利点となる。
リソグラフィ・ツールの機能は、ホトレジストでコーティングしたウェハ上に、空間的にパターン化された放射線を照射することである。このプロセスは、ウェハのどの位置に放射線を受光するのかを決定するステップ(整合)と、その位置のホトレジストに放射線を照射するステップ(露光)とを含む。
ウェハを正しく位置決めするために、ウェハは、専用のセンサで測定することができるウェハ上の整合マークを含む。整合マークの測定位置が、ツール内のウェハの位置を決める。この情報は、ウェハ面の所望のパターン化の仕様と一緒に、空間的にパターン化された放射線に対してウェハの整合を案内する。上記情報に基づいて、ホトレジストでコーティングしたウェハを支持している並進可能なステージは、放射線がウェハの正しい位置を露光するようにウェハを移動する。
露光中、放射線源は、空間的にパターン化された放射線を発生するために、放射線を散乱するパターン化されたレチクルを照明する。レチクルはまたマスクとも呼ばれ、これらの用語は以下の説明において同じ意味で使用される。縮小リソグラフィの場合には、縮小レンズは、散乱した放射線を収集し、レチクル・パターンの縮小した画像を形成する。別の方法としては、近接印刷の場合には、散乱放射線は、レチクル・パターンの1:1の画像を形成するために、ウェハと接触する前に、短い距離(通常、数ミクロン程度)を伝搬する。放射線は、放射線パターンをレジスト内の潜象に変換するレジスト内の光化学プロセスをスタートする。
干渉計システムは、ウェハおよびレチクルの位置を制御し、ウェハ上のレチクル画像を位置合わせするための位置決め機構の重要な構成要素である。このような干渉計システム
が上記機能を含んでいる場合には、距離測定に対する巡回誤差の影響が最小限度に低減するにつれて、システムが測定する距離の精度は向上する。
一般的に、露光システムとも呼ばれるリソグラフィ・システムは、通常、照明システムおよびウェハ位置決めシステムを含む。照明システムは、紫外線、可視光線、X線、電子放射線またはイオン放射線のような放射線を供給するための放射線源、放射線をパターン化するためのレチクルまたはマスクを含んでいて、そのため、空間的にパターン化された放射線を発生する。さらに、縮小リソグラフィの場合には、照明システムは、ウェハ上に空間的にパターン化された放射線を画像形成するためのレンズ・アセンブリを含むことができる。画像形成された放射線は、ウェハ上にコーティングしたレジストを露光する。照明システムは、また、マスクを支持するためのマスク・ステージ、およびマスクを通過する放射線に対してマスク・ステージの位置を調整するための位置決めシステムを含む。ウェハ位置決めシステムは、ウェハを支持するためのウェハ・ステージ、および画像形成された放射線に対してウェハ・ステージの位置を調整するための位置決めシステムを含む。集積回路の製造は、複数の露光ステップを含むことができる。リソグラフィの一般的な情報については、例えば、(1998年、ニューヨーク所在のMarcel Dekker社発行の)J.R.SheatsおよびB.W.Smithの「マイクロリソグラフィ:科学および技術」(Microlithography:Science and Technology)を参照されたい。上記文献の内容は参照により本明細書に組み込むものとする。
上記干渉計は、レンズ・アセンブリ、放射線源または支持構造体のような露光システムの他の構成要素に対するウェハ・ステージおよびマスク・ステージそれぞれの位置を正確に測定するために、変位測定干渉計システムと一緒に使用することができる。そのような場合、変位測定干渉計システムは、固定構造体およびマスク・ステージおよびウェハ・ステージのうちの1つのような可動素子に取り付けられている測定対象物に取り付けることができる。別の方法としては、変位測定干渉計システムを可動対象物に取り付け、測定対象物を固定対象物に取り付けて、位置関係を逆にすることができる。
より詳細に説明すると、干渉計システムは、干渉計システムが、構成要素のうちの1つに取り付けられているか、またはそれに支持されていて、測定対象物が構成要素の他のものに取り付けられているか、またはそれに支持されている露光システムの任意の他の構成要素に対する露光システムの任意のある構成要素の位置を測定するために使用することができる。
図7Aは、干渉計システム1126を使用するリソグラフィ・スキャナ1100の一例を示す。干渉計システムは、露光システム内のウェハ(図示せず)の位置を正確に測定するために使用される。この場合、ステージ1122は、露光ステーションに対してウェハを位置決めし、支持するために使用される。スキャナ1100は、他の支持構造体を含むフレーム1102、およびこれらの構造体上に位置する種々の構成要素を含む。露光ベース1104は、レンズ・ハウジング1106の頂部に装着されていて、その頂部にはレチクルまたはマスクを支持するために使用するレチクル・ステージまたはマスク・ステージ1116が装着されている。露光ステーションに対してマスクを位置決めするための位置決めシステムは、素子1117で概略示す。位置決めシステム1117は、例えば、圧電トランスジューサ素子および対応する制御電子回路を含むことができる。上記実施形態には含んでいないが、1つまたは複数の上記DPMIを含む干渉計システムを、マスク・ステージおよびリソグラフィ構造体を製造するためのプロセスでその位置を正確に監視しなければならない他の可動素子の位置を正確に測定するために使用することもできる(上記のSheatsおよびSmithの「マイクロリソグラフィ:科学および技術」(Microlithography:Science and Technology)を参照
されたい)。
露光ベース1104の下には、ウェハ・ステージ1122を含む支持ベース1113がつり下げられている。ステージ1122は、干渉計システム1126がステージの方に向けた測定ビーム1154を反射するための平面ミラー1128を含む。素子1119により、干渉計システム1126に対してステージ1122を位置決めするための位置決めシステムを概略示す。位置決めシステム1119は、例えば、圧電トランスジューサ素子および対応する制御電子回路を含むことができる。測定ビームは、露光ベース1104上に装着されている干渉計システムの方に向け元の方向に反射される。干渉計システムは、上記DPMI実施形態の中の任意のものを含むことができる。
動作中、例えば、UVレーザ(図示せず)からの紫外線(UV)ビームのような放射線ビーム1110は、ビーム成形光学系アセンブリ1112を通過し、ミラー1114から反射した後で下方に伝搬する。その後で、放射線ビームは、マスク・ステージ1116が備えているマスク(図示せず)を通過する。マスク(図示せず)は、レンズ・ハウジング1106内に位置するレンズ・アセンブリ1108を通して、ウェハ・ステージ1122上のウェハ(図示せず)上に画像を形成する。それが支持するベース1104および種々の構成要素は、環境の振動からスプリング1120で示す制振システムにより絶縁されている。
リソグラフィ・スキャナの他の実施形態の場合には、1つまたは複数の上記DPMIを含む干渉計システムを複数の軸に沿った距離および例えばウェハ・ステージおよびレチクル(またはマスク)ステージに関連するが、これらに限定されない角度を測定するために使用することができる。また、UVレーザ・ビームではなく、例えば、X線ビーム、電子ビーム、イオン・ビームおよび光学的可視ビームを含む他のビームも、ウェハを露光するために使用することができる。
ある実施形態の場合には、リソグラフィ・スキャナは、当業者がカラム基準と呼ぶものを含むことができる。このような実施形態の場合には、干渉計システム1126は、放射線ビームを例えばレンズ・ハウジング1106の方に向けるある種の構造体上に装着されている基準ミラー(図示せず)と接触する外部の基準経路に沿った方向に基準ビーム(図示せず)を向ける干渉計(例えば、DPMI)を含む。基準ミラーは、基準ビームを干渉計システムの方向に送り返す。ステージ1122から反射した測定ビーム1154と、ハウジング1106上に装着されている基準ミラーから反射した基準ビームとの結合が、放射線ビームに対するステージの位置の変化を示す場合、干渉信号は干渉計システム1126により生成される。さらに、他の実施形態の場合には、干渉計システム1126は、スキャナ・システムのレチクル(またはマスク)ステージ1116、または他の可動構成要素の位置の変化を測定するために設置することができる。最後に、干渉計システムを、スキャナの他にまたはスキャナではなく、ステッパを含むリソグラフィ・システムと同じような方法で使用することができる。
当業者であれば周知のように、リソグラフィは、半導体デバイスの製造方法の非常に重要な部分である。例えば、米国特許第5,483,343号は、このような製造方法のステップを概略説明している。これらのステップについては、図7Bおよび図7Cを参照しながら以下に説明する。図7Bは、半導体チップ(例えば、ICまたはLSI)、液晶パネルまたはCCDのような半導体デバイスの製造シーケンスのフローチャートである。ステップ1151は、半導体デバイスの回路を設計するための設計プロセスである。ステップ1152は、回路パターン設計に基づくマスクの製造プロセスである。ステップ1153は、シリコンのような材料によるウェハの製造プロセスである。
ステップ1154は、予備プロセスと呼ばれるウェハ・プロセスである。この場合、このように準備したマスクおよびウェハを使用して、回路がリソグラフィによりウェハ上に形成される。ウェハ上に十分な空間分解能でマスク上のこれらのパターンに対応する回路を形成するには、ウェハに対してリソグラフィ・ツールを干渉計により位置決めする必要がある。本明細書に記載した干渉法およびシステムは、ウェハ・プロセス中に使用するリソグラフィの効果を改善する際に特に役に立つ。
ステップ1155は組立てプロセスである。このプロセスは後プロセスと呼ばれ、ステップ1154で処理されたウェハが半導体チップに形成される。このステップは、組立て(ダイシングおよびボンディング)およびパッケージング(チップ密封)を含む。ステップ1156は検査ステップである。このステップにおいて、ステップ1155で製造した半導体デバイスの作動性、耐久性等がチェックされる。これらのプロセスにより、半導体デバイスが完成し、出荷される(ステップ1157)。
図7Cは、ウェハ・プロセスの詳細を示すフローチャートである。ステップ1161は、ウェハの表面を酸化するための酸化プロセスである。ステップ1162は、ウェハの表面上に絶縁フィルムを形成するためのCVDプロセスである。ステップ1163は、蒸着によりウェハ上に電極を形成するための電極形成プロセスである。ステップ1164は、ウェハにイオンを注入するためのイオン注入プロセスである。ステップ1165は、ウェハにレジスト(感光材料)を塗布するレジスト・プロセスである。ステップ1166は、上記露光装置による露光(すなわち、リソグラフィ)により、ウェハ上にマスクの回路パターンを印刷するための露光プロセスである。この場合も、すでに説明したように、本発明の干渉計システムおよび方法を使用すれば、このようなリソグラフィ・ステップの精度および分解能が改善される。
ステップ1167は、露光したウェハを現像するための現像プロセスである。ステップ1168は、現像したレジスト画像以外の部分を除去するためのエッチング・プロセスである。ステップ1169は、エッチング・プロセスを行った後で、ウェハ上に残っているレジスト材料を分離するためのレジスト分離プロセスである。これらのプロセスを反復することにより、回路パターンが形成され、ウェハ上に重畳される。
上記干渉計システムは、また、対象物の相対位置を正確に測定しなければならない他の用途にも使用することができる。例えば、レーザ、X線、イオンまたは電子ビームのような書込みビームが、基板またはビーム移動として基板上にパターンを形成する用途の場合には、基板と書込みビームとの間の相対的移動を測定するために、干渉計システムを使用することができる。
一例を挙げて説明すると、図8は、ビーム書込みシステム1200の略図である。放射線源1210は、書込みビーム1212を生成し、ビーム焦点アセンブリ1214は、放射線ビームを可動ステージ1218が支持している基板1216に向ける。ステージの相対位置を決定するために、変位測定干渉計システム1220は、基準ビーム1222をビーム焦点アセンブリ1214上に装置されているミラー1224の方向に向け、測定ビーム1226をステージ1218上に装着されているミラー1228の方向に向ける。基準ビームは、ビーム焦点アセンブリの上に装着されているミラーに入射するので、ビーム書込みシステムは、カラム基準を使用するシステムの一例である。干渉計システム1220は、上記干渉計システムの中の任意のものを含むことができる(例えば、干渉計システム1220の変位測定干渉計の測定ビーム経路の近くの大気の屈折率の変化を測定するための屈折計として使用される)。干渉計システムで測定した位置の変化は、基板1216上の書込みビーム1212の相対位置の変化に対応する。干渉計システム1220は、測定信号1232を基板1216上の書込みビーム1212の相対位置を示すコントローラ1
230に送る。コントローラ1230は、出力信号1234を、ステージ1218を支持し、位置決めするベース1236に送る。さらに、コントローラ1230は、基板の選択した位置だけで光物理的または光化学的変化を起こさせるのに十分な輝度で書込みビームが基板を照射するように、書込みビーム1212の輝度を変化させ、または書込みビーム1212を遮断する目的で信号1238を放射線源1210に送る。
さらに、ある実施形態の場合には、コントローラ1230は、例えば、信号1244を使用して、ビーム焦点アセンブリ1214に、基板のある領域上で書込みビームを走査させることができる。その結果、コントローラ1230は、システムの他の構成要素を基板をパターン化するために向ける。パターン化は、通常、コントローラが記憶している電子設計パターンに基づいて行われる。ある用途の場合には、書込みビームは、基板上にコーティングされているレジストをパターン化し、他の用途の場合には、書込みビームは基板を直接パターン化する、例えば、エッチングする。
このようなシステムの重要な用途は、上記リソグラフィ方法で使用するマスクおよびレチクルの製造である。例えば、リソグラフィ・マスクを製造する目的で、クロームでコーティングしたガラス基板をパターン化するために、電子ビームを使用することができる。書込みビームが電子ビームである場合には、ビーム書込みシステムは、電子ビームを真空内に閉じ込める。また、書込みビームが、例えば、電子ビームまたはイオン・ビームである場合には、ビーム焦点アセンブリは、真空内の基板上に帯電粒子の焦点を結ばせ、その方向に向けるために、四極レンズのような電界発生器を含む。書込みビームが、例えば、X線、紫外線または可視放射線のような放射線ビームである場合には、ビーム焦点アセンブリは、放射線の焦点を基板上に結ばせ、放射線を基板の方向に向けるための対応する光学系を含む。
今まで本発明の多数の実施形態について説明してきた。しかし、本発明の精神および範囲から逸脱することなしに、種々の修正を行うことができる。それ故、他の実施形態も下記の特許請求の範囲内に含まれる。
差動平面ミラー干渉計(DPMI)を含む干渉計システムの略図。 垂直方向に偏光している入力ビーム成分の経路を含むDPMIのある実施形態の平面図。 垂直方向に偏光している入力ビーム成分の経路を含む図2AのDPMIの側面図。 水平方向に偏光している入力ビーム成分の経路を含む図2AのDPMIの平面図。 水平方向に偏光している入力ビーム成分の経路を含む図2AのDPMIの側面図。 垂直方向に偏光している入力ビーム成分の経路を含むDPMIの他の実施形態の平面図。 垂直方向に偏光している入力ビーム成分の経路を含む図4AのDPMIの側面図。 水平方向に偏光している入力ビーム成分の経路を含む図4AのDPMIの平面図。 水平方向に偏光している入力ビーム成分の経路を含む図4AのDPMIの側面図。 干渉計のビームのうちの1つが、密封チャンバを通る経路に沿って伝搬するDPMIを含む干渉計システムの略図。 干渉計のビームがそれぞれ異なるミラーに2回通過するDPMIを含む干渉計システムの略図。 本明細書に記載した干渉計システムを含み、集積回路を製造する際に使用するリソグラフィ・システムの略図。 集積回路を製造するためのステップを説明するフローチャート。 集積回路を製造するためのステップを説明するフローチャート。 本明細書に記載した干渉計システムを含むビーム書込みシステムの略図。

Claims (44)

  1. 2つの横方向に変位している偏光ビーム・スプリッタ界面を有する主アセンブリを備える干渉計を備え、前記界面が、2つの空間的に分離しているビームを受光し、かつ、これらビームをそれぞれが1つまたは複数の遠隔対象物に対して少なくとも2回通過するような方向に向けるように配置され、
    各界面が少なくとも1回各ビームを反射し、また透過し、前記干渉計が、前記2つのビームが伝搬した経路間の光路長の差に関する情報を有する出力ビームを発生するために、前記1つまたは複数の遠隔対象物に少なくとも2回通過した後で、前記2つのビームを結合するように構成される装置。
  2. 2つの横方向に変位している偏光ビーム・スプリッタ界面を有する入力アセンブリと、
    少なくとも1つの偏光ビーム・スプリッタ界面を有する主アセンブリと、を備え、
    前記入力アセンブリ内の界面が、入力ビームから2つの空間的に分離しているビームを入手するように配置され、前記主アセンブリが、前記空間的に分離しているビームをそれぞれが1つまたは複数の遠隔対象物に対して少なくとも2回通過するような方向に向け、前記入力アセンブリが、前記2つのビームが伝搬した経路間の光路長の差に関する情報を有する出力ビームを発生するために、1つまたは複数の遠隔対象物に少なくとも2回通過した後で、前記2つのビームを結合する干渉計。
  3. 出力面を有する干渉計アセンブリを備え、前記干渉計アセンブリが、1つまたは複数の遠隔対象物に少なくとも2回通過するように、2つの空間的に分離しているビームを向けるように構成され、
    前記空間的に分離しているビームが、前記1つまたは複数の遠隔対象物への各通過の際に、少なくとも1回は出力面と交差し、各交差の度に出力面に垂直な面が前記各ビーム経路に平行ではなく、前記干渉計アセンブリが、前記2つのビームが伝搬した経路間の光路長の差に関する情報を含む出力ビームを発生するために、前記1つまたは複数の遠隔対象物に少なくとも2回通過した後で、前記2つのビームを結合するように構成される装置。
  4. 入力ビームから前記空間的に分離しているビームを入手し、前記空間的に分離しているビームを前記主アセンブリの方に向けるように構成されている入力アセンブリをさらに備える、請求項1に記載の装置。
  5. 前記入力アセンブリが、前記空間的に分離しているビームが、前記入力アセンブリから出るとき、直交偏光を有するように構成される、請求項4に記載の装置。
  6. 前記入力アセンブリと前記主アセンブリとの間に波長板をさらに備え、前記波長板が、前記入力アセンブリと前記主アセンブリとの間を伝搬する場合に、前記空間的に分離しているビームの一方の偏光を回転するように構成される、請求項4に記載の装置。
  7. 前記波長板が高分子波長板である、請求項6に記載の装置。
  8. 前記入力アセンブリの出力面が、前記主アセンブリの入力面と光学的に結合している、請求項4に記載の装置。
  9. 前記入力アセンブリが、前記2つのビームを平行な経路に沿って前記主アセンブリの方向に向けるように構成される、請求項4に記載の装置。
  10. 前記入力アセンブリが、2つの横方向に変位している偏光ビーム・スプリッタ界面を有する、請求項4に記載の装置。
  11. 前記入力アセンブリの2つの横方向に変位している偏光ビーム・スプリッタ界面が平行である、請求項10に記載の装置。
  12. 前記入力アセンブリの2つの横方向に変位している偏光ビーム・スプリッタ界面が、前記主アセンブリの2つの横方向に変位している偏光ビーム・スプリッタ界面と平行でない、請求項10に記載の装置。
  13. 前記干渉計が、前記2つの空間的に分離しているビームが前記主アセンブリにより受光された場合、前記2つの空間的に分離しているビームが同じ偏光を有するように構成される、請求項1に記載の装置。
  14. 前記主アセンブリが、前記1つまたは複数の遠隔対象物に平行経路に沿って少なくとも2回通過するように、前記空間的に分離しているビームを向けるように構成される、請求項1に記載の装置。
  15. さらに、各ビームが前記1つまたは複数の遠隔対象物へのその1回目の通過の後で、前記空間的に分離しているビームを前記主アセンブリの方向に送り返すように構成される逆リフレクタを備える、請求項1に記載の装置。
  16. 前記干渉計が、前記空間的に分離している各ビームが前記1つまたは複数の遠隔対象物上の異なる場所に少なくとも2回通過するように構成される、請求項1に記載の装置。
  17. 前記横方向に変位している偏光ビーム・スプリッタ界面が平行である、請求項1に記載の装置。
  18. 前記主アセンブリがモノリシックなものである、請求項1に記載の装置。
  19. 前記空間的に分離しているビームが、少なくとも1回出力面と交差し、各交差点のところで前記出力面に垂直な面が各ビーム経路に平行でないように構成される出力面をさらに備える、請求項1に記載の装置。
  20. 各垂直面と前記各ビーム経路との間の角度が約0.1度以上である、請求項19に記載の装置。
  21. 各垂直面と前記各ビーム経路との間の角度が約10度以下である、請求項19に記載の装置。
  22. 前記出力アセンブリがウェッジを備える、請求項19に記載の装置。
  23. 前記主アセンブリと前記出力アセンブリとの間に位置する1/4波長板をさらに備える、請求項19に記載の装置。
  24. 前記1/4波長板が高分子1/4波長板である、請求項23に記載の装置。
  25. 前記出力アセンブリが前記主アセンブリに光学的に結合する、請求項19に記載の装置。
  26. 前記出力ビームを受光するように配置されている検出装置をさらに備える、請求項1に記載の装置。
  27. 前記干渉計が前記空間的に分離しているビームを入手する入力ビームを供給するように構成される放射線源をさらに備える、請求項1に記載の装置。
  28. 前記1つまたは複数の遠隔対象物が反射素子からなる、請求項1に記載の装置。
  29. 前記反射素子が平面ミラーである、請求項28に記載の装置。
  30. 前記反射素子が逆リフレクタである、請求項28に記載の装置。
  31. 請求項1に記載の装置を備える屈折計。
  32. 2つの空間的に分離しているビームをそれぞれが1つまたは複数の遠隔対象物に対して少なくとも2回通過するように向けるための干渉計を使用するステップであって、前記干渉計が、前記2つのビームを受光するように配置されている2つの横方向に変位している偏光ビーム・スプリッタ界面を備え、各界面が、各ビームを少なくとも1回反射し、また透過するステップと、
    前記2つのビーム間の光路長の差に関する情報を含む出力ビームを発生するために、前記1つまたは複数の遠隔対象物に少なくとも2回通過した後で、2つのビームを結合するステップとを含む方法。
  33. ウェハ上に集積回路を製造する際に使用するためのリソグラフィ・システムであって、前記システムが、
    前記ウェハを支持するためのステージと、
    前記ウェハ上に空間的にパターン化された放射線を画像形成するための照明システムと、
    画像形成した放射線に対するステージの位置を調整するための位置決めシステムと、
    請求項1に記載の装置を備える干渉計システムとを備え、前記干渉計システムが前記画像形成された放射線に対する前記ウェハの位置を監視するように構成されるリソグラフィ・システム。
  34. ウェハ上に集積回路を製造する際に使用するためのリソグラフィ・システムであって、前記システムが、
    前記ウェハを支持するためのステージと、
    放射線源、マスク、位置決めシステム、レンズ・アセンブリ、および請求項1に記載の装置を備える干渉計システムを含む照明システムとを備え、
    動作中、前記放射線源が、空間的にパターン化された放射線を生成するために、前記マスクを通して放射線の方向づけを行い、前記位置決めシステムが、前記放射線源からの前記放射線に対する前記マスクの位置を調整し、前記レンズ・アセンブリが、前記空間的にパターン化された放射線を前記ウェハ上に画像形成し、前記干渉計システムが、前記放射線源からの前記放射線に対する前記マスクの位置を監視するリソグラフィ・システム。
  35. リソグラフィ・マスクを製造する際に使用するためのビーム書込みシステムであって、前記システムが、
    基板をパターン化するために書込みビームを供給する放射線源と、
    前記基板を支持するステージと、
    前記基板に前記書込みビームを供給するためのビーム方向づけアセンブリと、
    相互に前記ステージおよびビーム方向づけアセンブリを位置決めするための位置決めシステムと、
    請求項1に記載の装置を備える干渉計システムとを備え、前記干渉計システムが前記ビーム方向づけアセンブリに対する前記ステージの位置を監視するように構成されるビーム
    書込みシステム。
  36. ウェハ上に集積回路を製造する際に使用するためのリソグラフィ方法であって、前記方法が、
    可動ステージ上にウェハを支持するステップと、
    前記ウェハ上に空間的にパターン化された放射線を画像形成するステップと、
    前記ステージの位置を調整するステップと、
    請求項1に記載の装置を備える干渉計システムにより前記ステージの位置を監視するステップとを含む方法。
  37. 集積回路を製造する際に使用するためのリソグラフィ方法であって、
    空間的にパターン化された放射線を発生するために、マスクを通して入力放射線の方向づけを行うステップと、
    前記入力放射線に対して前記マスクを位置決めするステップと、
    請求項1に記載の装置を備える干渉計システムにより、前記入力放射線に対する前記マスクの位置を監視するステップと、
    前記空間的にパターン化された放射線をウェハ上に画像形成するステップとを含むリソグラフィ方法。
  38. ウェハ上に集積回路を製造するためのリソグラフィ方法であって、
    前記ウェハを空間的にパターン化された放射線で露光するために、リソグラフィ・システムの第2の構成要素に対して、リソグラフィ・システムの第1の構成要素を位置決めするステップと、
    請求項1に記載の装置を備える干渉計システムにより、前記第2の構成要素に対する前記第1の構成要素の位置を監視するステップとを含むリソグラフィ方法。
  39. 集積回路を製造するための方法であって、前記方法が請求項36に記載のリソグラフィ方法を含む方法。
  40. 集積回路を製造するための方法であって、前記方法が請求項37に記載のリソグラフィ方法を含む方法。
  41. 集積回路を製造するための方法であって、前記方法が請求項38に記載のリソグラフィ方法を含む方法。
  42. 集積回路を製造するための方法であって、前記方法が請求項35に記載のリソグラフィ・システムを使用するステップを含む方法。
  43. 集積回路を製造するための方法であって、前記方法が請求項36に記載のリソグラフィ・システムを使用するステップを含む方法。
  44. リソグラフィ・マスクを製造するための方法であって、前記方法が
    書込みビームを基板に照射して前記基板をパターン化するステップと、
    前記書込みビームに対して前記基板を位置決めするステップと、
    請求項1に記載の装置を備える干渉計システムにより、前記書込みビームに対する前記基板の位置を監視するステップとを含む方法。
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