JP3949025B2 - 空気調和機の室内機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、室内機と室外機とから構成される空気調和機に係り、特に、室内機における風向案内装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
室内機と室外機とから構成される空気調和機が多用されている。室内機においては、本体に吸込み口および吹出し口を備え、本体内部には熱交換器および送風機などが収容される。
上記吹出し口には風向案内装置が備えられていて、送風方向を適宜選択できるようになっている。上記風向案内装置は、複数枚のルーバー(羽根板)を並行に並べて、その角度を人為的に変更可能として吹出し方向を固定的にしたものと、駆動源に連結して空調運転中はいわゆる首振り運動をなすものとがある。
上記ルーバーにおいても、水平方向を設定する水平ルーバーと、左右方向を設定する左右ルーバーとがある。普通、水平ルーバーが吹出し口の開口端側に取付けられ、左右ルーバーがその奥側の送風路途中に取付けられていて、それぞれが独立して調整可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、冷房運転や除湿運転を行うと、乾燥化した熱交換空気が吹出し口から吹出され、暖房運転は乾燥した気象条件が多い冬季に運転される。いずれにしても、吹出し口周辺は湿度が低下して静電気が発生し易い。
したがって、長期の使用に亘ると風向案内装置は静電気の影響で塵埃が付着して汚れが目立ち、非衛生的となる。そのため、使用者側が吹出し口周辺の風向案内装置を容易に清掃できるような構成とすることが望ましい。
【0004】
ルーバーの角度を人為的に操作するようにした風向案内装置は、その両端軸部が室内機本体に設けられる支持部に掛脱自在となっていて、必要に応じて容易に着脱できる。
これに対して自動的に首振り運動をなす風向案内装置は、駆動源であるモータの回動軸に動力伝達機構が連結され、さらにこの動力伝達機構はルーバーベースに支持された複数枚のルーバーと連結される。
【0005】
したがって、この種の風向案内装置を備えた室内機では、ルーバーの汚れが目立っても室内機本体から取外しすることができず、そのままの状態で清掃具を差込んで清掃するしかない。当然、清掃し難く、完全に塵埃を除去することは不可能である。
特に、水平ルーバーの場合は吹出し口の開口端側に取付けられているので比較的容易に清掃できるが、左右ルーバーの場合はこの奥側に取付けられているので、たとえ水平ルーバーを取外しできても、左右ルーバーをその位置で完全清掃するには極めて困難である。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、自動可変型の風向案内装置を備え、左右ルーバーを室内機本体から容易に取外し可能として塵埃の除去等の作業ができ、その作業の終了後は再び室内機本体の所定の部位に左右ルーバーを容易に取付けられるようにして、作業性の向上を図れる空気調和機の室内機を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を満足するため本発明は、前部に吸込み口、前面下部に吹出し口を備えた室内機本体内に、熱交換器および室内送風機を収容し、室内送風機に対するノーズを備え、ノーズと吹出し口とを連通する送風路が設けられ、吹出し口から吹出される熱交換空気の吹出し方向を設定する風向案内装置を具備し、
上記風向案内装置は、駆動源と、吹出し口に長手方向に沿って延在され駆動源によって往復駆動される動力伝達機構と、この動力伝達機構と機械的に連結され回動変位して吹出し口からの送風案内方向を定める複数枚の左右ルーバーとを備え、
上記動力伝達機構は、上記駆動源の回転軸に取付けられる駆動カムと、この駆動カムに一端が掛合する駆動アームと、この駆動アームの他端に一端が回動自在に連結される中間アームと、この中間アームの他端に回動自在に連結されノーズの上面側に沿って移動自在に支持される第1の駆動軸体とクラッチ機構および第2の駆動軸体と、第1の駆動軸体と第2の駆動軸体にそれぞれ設けられる作動用突起と、ノーズに着脱自在に支持され複数枚の左右ルーバーが回動自在に取付けられたルーバーベースと、このルーバーベースに取付けられる左右ルーバーで側端部に位置する左右ルーバーに設けられ作動用突起に掛合する受け用カムと、この受け用カムを備えた左右ルーバーから他の左右ルーバーに亘って設けられた回動機構とを備え、上記左右ルーバーは、ルーバーベースおよび回動機構とともに、第1の駆動軸体と第2の駆動軸体とから掛脱自在であり、上記送風路に対して着脱自在に取付けられる。
【0008】
上記課題を解決する手段を採用することにより、自動可変型の風向案内装置を備え、左右ルーバーを室内機本体から容易に取外し可能として塵埃の除去等の作業ができ、その作業の終了後は再び室内機本体の所定の部位に左右ルーバーを容易に取付けられるようにして、作業性の向上を図れる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面にもとづいて説明する。
図1は空気調和機を構成する室内機の外観の斜視図であり、図2は室内機の概略の縦断面図である。
【0010】
室内機本体1は、前面パネル2と後板3とから構成されていて、上下方向に対して幅方向が極端に長い横長状をなす。前面パネル2は、湾曲して手前側に突出し、かつ左右両側に側面板1aを備えている。後板3は、横長の矩形状をなし被空調室の壁面に取付けられる。
上記前面パネル2の前面側一部に前部吸込み口4が開口され、開閉駆動機構5に支持された可動パネル2aが嵌め込まれている。運転停止時において、可動パネル2aは前面パネル2と同一面となり前部吸込み口4を閉成するが、運転時には手前側に突出変位して前部吸込み口を開放するよう制御される。
【0011】
前面パネル2および後板3の上部に亘って上部吸込み口6が設けられる。上部吸込み口6には枠状の桟7が嵌め込まれていて、この桟によって複数の空間部に仕切られている。
上記可動パネル2a下部には、前面パネル2の一部を構成する半透明材からなる化粧板2bが室内機本体1の幅方向に亘って設けられる。この化粧板2bの下部側には、2枚の水平ルーバー8a,8bが並行して設けられる。
【0012】
各水平ルーバー8a,8bは、室内機本体1の前面下部に沿って設けられる吹出し口9を開閉するとともに、運転条件に応じて水平方向の姿勢角度を可変し熱交換空気の吹出し方向を設定する。
なお、この水平ルーバー8a,8bは後述する左右ルーバー22とともに風向案内装置Sを構成している。そして、左右ルーバー22および水平ルーバー8a,8bはともに室内機本体1に着脱自在に取付けられる。
【0013】
室内機本体1内には、前側熱交換器部10Aと後側熱交換器部10Bとで略逆V字状に形成される熱交換器10が配置される。上記前側熱交換器部10Aは、前面パネル2と間隙を存してほぼ平行な湾曲状に形成され、かつ後側熱交換器部10Bは直状に形成されて上部吸込み口6と斜めに傾斜して対向する。
一方、前部吸込み口4と上部吸込み口6とに対向する室内機本体1内にエアーフィルタ11が取付けられる。このエアーフィルタ11は各吸込み口4,6と前部熱交換器部10Aと上部熱交換器部10Bとの間に介在され、開放した吹出し口9上端と前面パネル2下端の間から着脱自在に挿着される。
【0014】
上記熱交換器10の前側熱交換器部10Aの前面側で、かつ室内機本体1に対する正面視で右端部側にずれた位置に電気集塵機12が取付けられる。この電気集塵機12は、流通する空気中の塵埃に電荷を与える荷電側電極と、電荷を与えられた塵埃を引きつけて捕捉する集塵側電極とから構成される。
上記電気集塵機12は、通常の集塵時と同様に荷電側電極に高電圧を印加すると、少量のオゾンが発生するが、このとき、周囲の空気の流れを制限するため送風機13を停止もしくは超低速運転とすると、電気集塵機12に室内空気が殆ど流通しなくなるため、発生したオゾンが消滅せずに室内機本体内に徐々に充満するよう作用し、室内機本体内の殺菌を行うオゾン発生装置として機能する。
【0015】
上記熱交換器10の前後側熱交換器部10A,10Bの相互間で、かつ上記吹出し口9との間に室内送風機13が配置される。すなわち、傘状に形成される熱交換器10の内側に上記室内送風機13が位置している。
上記前側熱交換器部10Aの下端部は前ドレンパン16a上に載り、後側熱交換器部10Bの下端部は後ドレンパン16b上に載って、それぞれの熱交換器部10A,10Bから滴下するドレン水を受け、図示しない排水ホースを介して外部に排水できるようになっている。
【0016】
前後ドレンパン16a,16bの一部側壁外面は、上記室内送風機13に近接した位置に設けられる。特に、前ドレンパン16aには室内送風機13の横流ファンに対するノーズ20が一体的に組み立てられる。
上記ノーズ20と前後ドレンパン16a,16bの側壁部分および、上記吹出し口9の両側部は、隔壁部材17によって連結される。この隔壁部材17で囲まれる空間が、ノーズ20と上記吹出し口9とを連通する送風路18となる。
【0017】
図3は、上記吹出し口9と上記送風路18を拡大して示す断面図である。
上述したように、上記吹出し口9には水平方向の風向を案内する水平ルーバー8a,8bが備えられ、これら水平ルーバーの奥側における上記送風路18には左右方向の風向を案内する左右ルーバー22が備えられて、これらで風向案内装置Sを構成する。
【0018】
上記水平ルーバー8a,8bは、前後2列に並行に設けられていて、図示しない駆動源に連結され回動駆動される。各水平ルーバー8a,8bの左右両側端に三角状リブaが設けられていて、掛止ピンbが突設され室内機本体1の図示しない軸孔に軸支される。
上記掛止ピンbは、上記駆動源に連結されていて、水平ルーバー8a,8bの姿勢角度を変更できるとともに、水平ルーバー自体が吹出し口9から着脱自在となっている。
【0019】
上記左右ルーバー22については、図4以下に詳細な構成を示していて追って詳述するが、ここでは左右ルーバー22は上記ノーズ20に移動変位自在に支持される動力伝達機構25を介して回動駆動される、ことの説明に留める。
上記ノーズ20は断面略L字状に形成されていて、表面側が上記送風路18に面している。ノーズ20の裏面側に上記動力伝達機構25が配置されていて、上記送風路18中には動力伝達機構25がほとんど露出していない。
【0020】
このようにして構成される空気調和機の室内機であって、リモコンの運転スイッチをオンに切換えると、前面パネル2の一部をなす可動パネル2aが前部吸込み口4を開放する。
また、冷房運転と暖房運転の指定に応じて吹出し口9に備えられる水平ルーバー8a,8bが回動し、かつその姿勢が設定される。上記左右ルーバー22は、いわゆる首振り運動をして熱交換空気が一部に集中することなく、広い範囲に亘って吹出されるようにする。
【0021】
室内送風機13が送風作用をなす一方で、室外機の圧縮機が駆動され冷凍サイクル運転が開始される。室内空気は、上部吸込み口6と前部吸込み口4から室内機本体1内に導かれ、エアーフィルタ11を通過する。
室内空気中に含まれるほとんどの塵埃はエアーフィルタ11によって捕捉され、塵埃が除去された状態で熱交換器10を通過して熱交換作用が行われる。この熱交換空気は送風路18に導かれ、風向案内装置Sを構成する左右ルーバー22の首振り運動によって左右方向に広い範囲に吹出し方向が設定される。
【0022】
上記左右ルーバー22を駆動する動力伝達機構25は、送風路18の裏面側に配置されていて、そのほとんど大部分は送風路中に露出していないから、送風路18に導かれる熱交換空気に対して通風抵抗にならないですむ。
熱交換空気が吹出し口9に到達し通過すると、上記水平ルーバー8a,8bの水平姿勢に応じて吹出し方向が設定され、室内に吹出されて効率のよい空調運転を継続する。
【0023】
また、上記電気集塵機12を機能させることにより、エアーフィルタ11を通過した細かい塵埃は完全に捕捉され、清浄化した空気が熱交換器10を介して吹出し口9から室内に吹出される。
つぎに、上記左右ルーバー22に係る風向案内装置Sについて説明する。
図4は風向案内装置Sの一部を拡大した斜視図、図5(A)は室内機本体1からノーズ20部分に取付けられた風向案内装置Sを取り出して上方から見た斜視図、図5(B)は風向案内装置Sの一部を取外して下方から見た斜視図、図6はノーズ20を取除いた風向案内装置Sの斜視図である。
【0024】
上記風向案内装置Sは、揺動駆動される回動軸dを備えた駆動源である揺動モータ40と、この揺動モータの回動軸に機械的に連結される上記動力伝達機構25と、この動力伝達機構の往復運動にともなって風の案内方向を定める上記左右ルーバー22とを備えている。
なお説明すれば、上記揺動モータ40は上記ノーズ20の左側端からわずかに離間した位置の室内機本体1部位に適宜な手段をもって取付け固定される。揺動モータ40の回動軸dは下方に延出され、この回動軸の下端部に動力伝達機構25を構成する駆動カム26が取付けられている。
【0025】
上記駆動カム26は、上記ノーズ20の長手方向と並行して、ノーズの端部近傍まで延在される駆動アーム27の一端に掛合している。上記駆動アーム27の他端は、このアームとほぼ直角方向に延在される中間アーム28の端部にピンを介して回動自在に連結される。
上記中間アーム28は、上記ノーズ20の下面側に摺接自在に取付けられていて、実際には動力伝達機構25の一部が上記送風路18の表面側に露出することになるが、その位置がノーズの一側端部であり、しかもわずかな長さであるのでほとんど通風抵抗にはならないですむ。
【0026】
上記中間アーム28の他端部は、上記ノーズ20の上面側に沿って移動自在に支持される第1の駆動軸体29に適宜な手段を介して回動自在に連結される。上記第1の駆動軸体29は、後述するクラッチ機構30を介して第2の駆動軸体31に連結されている。
したがって、これら第1の駆動軸体29とクラッチ機構30および第2の駆動軸体31がノーズ20の長手方向に沿う上面に直線状となって配置され、これらは送風路18中に全く露出しない。
【0027】
第1の駆動軸体29の図において左側端部と、第2の駆動軸体31の図において左側端部には、それぞれ後方に突出する作動用突起32が一体に設けられる。これら作動用突起32は、左右一対のルーバーベース33に設けられる受け用カム34に掛合するようになっている。
なお説明すれば、上記ノーズ20には左右一対のルーバーベース33を着脱自在に支持するための長孔状の開口部35が左右一対設けられている。上記ルーバーベース33には、所定間隔を存して複数のブッシング36が設けられていて、それぞれのブッシング36に左右ルーバー22の支軸部eが回動自在に嵌合されている。
【0028】
各々のルーバーベース33の左右両端部には逆U字状に形成された、弾性変形可能なフック部fが一体的に設けられ、上記ノーズ開口部35の両側端に掛脱自在に係止されるようになっている。ルーバーベース33がノーズ20に取付けられた状態で、ルーバーベース33はノーズ20と同一の平面をなす。
上記左右ルーバー22はルーバーベース33の下面側にあって、上記送風路18中に突出している。そして、各ルーバーベース33における全ての左右ルーバー22に亘って風向調整用バー37が、ピンと長孔からなる回動機構Gを介して回動自在に架設されている。
【0029】
この風向調整用バー37の中央部には摘み部jが一体に突設されていて、吹出し口9に対して上記水平ルーバー8a,8bを開放状態にしたとき、吹出し口に手指を差込めば上記摘み部jを操作できるようになっている。
すなわち、上記摘み部jをもって風向調整用バー37を左方もしくは右方に移動操作すれば、回動機構Gを介してバーと連結する全ての左右ルーバー22の向きが一斉に変更する。
【0030】
また、1枚の左右ルーバー22を回動すれば、風向調整用バー37の回動機構Gを介して他の左右ルーバー22も一斉にその方向に向く、いわゆる平行リンク機構を構成している。
このようにして構成される左右ルーバー22にかかわる風向案内装置Sであって、揺動モータ40を駆動することにより回動軸dが所定角度の範囲で回動駆動される。
【0031】
したがって、駆動カム26が回動して駆動バー27を駆動し、中間アーム28を介して第1の駆動軸体29と第2の駆動軸体31はクラッチ機構30とともに所定量往復駆動される。
これら第1、第2の駆動軸体29,31等の往復運動は、第1、第2の駆動軸体の作動用突起32と左側端に位置する左右ルーバー22の受け用カム34との掛合により、その左右ルーバー22の回動変位に換えられる。
【0032】
左側端左右ルーバー22の回動にともない回動機構Gを介して風向調整用バー37の往復動に変換され、このバーに連結される他の左右ルーバー22が一斉に回動変位する。結局、揺動モータ40の作用が動力伝達機構25を介して全ての左右ルーバー22に伝達され、左右ルーバーはいわゆる首振り運動をなす。
このようにして、空調運転中は継続して、左右ルーバー22により熱交換空気の吹出し方向を自動的に変更する。熱交換空気は広い範囲に亘って吹出され、効率のよい熱交換作用がなされる。
【0033】
長期の使用に亘ると各左右ルーバー22に塵埃が付着するので、これを除去しなければならない。このときは、はじめに水平ルーバー8a,8bを取外し、ついで左右ルーバー22を取外して、手元に置いて掃除をした方が安全であり、かつ確実である。
そこで、上記ルーバーベース33の左右両端部を持って、これを下方に引張り付勢する。ルーバーベース33のフック部fがノーズ開口部35の両側端から外れて、ノーズ20から離間する。同時に、ルーバーベース33の受け用カム34が各駆動軸体29,31の作動用突起32から離間する。
【0034】
すなわち、特に図5(B)で示す左側のルーバーベース33のようにノーズ20から取外しできる。そして、図6に示す左側のルーバーベース33のように、受け用カム34が第1の駆動棒29の作動用突起32から離間し、左右ルーバー22を動力伝達機構25から取り外しできる。
取外したルーバーベース33を手元に置いて、各左右ルーバー22に付着していた塵埃を除去し完全に清掃が完了した後は、再び室内機本体1に取付ける。すなわち、ルーバーベース33の両側端部を持って室内機本体1まで差し上げ、さらに吹出し口9を介して送風路18に挿入する。
【0035】
ルーバーベース33をノーズ開口部35に対向させ、その位置を変えずにルーバーベースを押上げてフック部fを開口部端に掛合すればよい。同時に、受け用カム34が各駆動棒29,31の作動用突起32に掛合する。
したがって、左右ルーバー22は再び所定位置に組み込まれ、かつ再び動力伝達機構25に機械的に連結される。再び空調運転をなせば、各左右ルーバー22が一体になって回動する。
【0036】
このようにして、左右ルーバー22をノーズ20に対して極く容易に着脱自在であるとともに、左右ルーバー22を動力伝達機構25に対して極く容易に掛脱自在に連結でき、作業性の大幅向上を得られる。
つぎに、上記クラッチ機構30について詳述する。
【0037】
図7はクラッチ機構30の拡大した斜視図であり、図8(A)(B)(C)はクラッチ機構30のそれぞれ異なる状態と、それにともなう左右ルーバー22の姿勢変更状態を示している。
上記クラッチ機構30は、第1の駆動軸体29の右側端部に一体に設けられる受け部42と、第2の駆動軸体31の左側端部に一体に設けられる挿嵌部43とからなっている。
【0038】
上記受け部42は、端面側が開口され、長手方向に沿って所定長さの位置に壁面部nを備え、上面が開口する断面凹溝状に形成される。さらに、受け部42の上面一部を覆うようにして、溝底方向に爪部が突設される爪蓋44が一体に設けられる。
上記挿嵌部43は、受け部42の開口端から内部に差し込まれ、かつ移動変位自在となるよう、受け部の開口面積に対して挿嵌部43の断面積が小に形成されている。挿嵌部43の上面側には長手方向に沿って連続する三角溝からなる波状掛止部45が設けられている。
【0039】
この波状掛止部45に上記爪蓋44の爪部が掛合していて、受け部42と挿嵌部43の互いの位置が保持される。そして、波状掛止部45に対して爪蓋44の爪部位置を自由に選択でき、かつ自在に位置が可変できる。
このようにして構成されるクラッチ機構30は、上記ノーズ20に一体に設けられる支持片部46により抱持状態で支持されていて、クラッチ機構30全体が上記支持片部46に対して移動変位自在である。
【0040】
したがって、上記揺動モータ40によって往復駆動される第1の駆動軸体29および第2の駆動軸体31と一体にクラッチ機構30が変位するのに何らの支障もない。
また、上述した左右の上記風向調整用バー37の摘み部jをもってクラッチ機構30に対する簡単な操作を行うことにより、左右のルーバーベース33に支持される左右ルーバー22の向きを適宜自在に変更できる。
【0041】
たとえば、図8(A)に示すように、クラッチ機構30を構成する挿嵌部43を、その端面が受け部42の壁面部nと最浅位置との間の中間部に位置するよう差込む。これは、図7で示す状態とほとんど同一である。
このとき、左右のルーバーベース33に支持された左右ルーバー22相互が支軸eを支点として先端部が回動し、互いにほとんど同一の角度に向く。すなわち、左右の左右ルーバー22が並行状になる。
【0042】
これに対して、図8(B)に示すように、クラッチ機構30を構成する受け部42の壁面部nに対して挿嵌部43の端面が最も離間した状態、すなわち挿嵌部43を受け部42に対する最浅位置に差込む。
このとき、左右のルーバーベース33に支持された左右ルーバー22相互が支軸eを支点として先端側が互いに離間するように回動し、左右の左右ルーバー22相互でいわゆるハの字状(末広がり状でもある)になる。
【0043】
また、図8(C)に示すように、クラッチ機構30を構成する受け部42の壁面部nに挿嵌部43の端面が当接する状態、すなわち挿嵌部43を受け部42に対する最深位置まで差込む。
このとき、左右のルーバーベース33に支持された左右ルーバー22相互が支軸eを支点として先端側が互いに近接するよう回動し、左右の左右ルーバー22相互でいわゆる逆ハの字状(先細り状でもある)になる。
【0044】
図8(A)(B)(C)のいずれかに設定したうえで空調運転を開始すれば、あるいは空調運転中に上述の操作をなせば、左右ルーバー22は各図の姿勢を基準にして首振り運動をなす。
すなわち、簡素な構成のクラッチ機構30を備えて第1の駆動軸体29と第2の駆動軸体31との間に介在させることにより、左右のルーバーベース33における左右ルーバー22の方向を任意に設定でき、快適性の向上を図れる。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、自動可変型の風向案内装置を備え、左右ルーバーを室内機本体から容易に取外し可能として塵埃の除去等の作業ができ、その作業の終了後は再び室内機本体の所定の部位に左右ルーバーを容易に取付けられるようにして、作業性の向上を図れるなどの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す、空気調和機の室内機の外観斜視図。
【図2】同実施の形態を示す、室内機の断面図。
【図3】同実施の形態を示す、室内機の吹出し口とその周辺部を拡大した断面図。
【図4】同実施の形態を示す、風向案内装置の一部を拡大した斜視図。
【図5】同実施の形態を示す、ノーズ部分に取付けられた状態で上方から見た風向案内装置の斜視図と、一方のみルーバーベースをノーズから取外した状態で下方から見た風向案内装置の斜視図。
【図6】同実施の形態を示す、風向案内装置の斜視図。
【図7】同実施の形態を示す、風向案内装置のクラッチ機構部分を拡大した斜視図。
【図8】同実施の形態を示す、それぞれ異なるクラッチ機構の状態と左右ルーバーの向きの関係を模式的に示す図。
【符号の説明】
4…前部吸込み口、
9…吹出し口、
1…室内機本体、
10…熱交換器、
13…室内送風機、
18…送風路、
S…風向案内装置、
40…駆動源(揺動モータ)、
25…動力伝達機構、
22…左右ルーバー、
33…ルーバーベース。

Claims (1)

  1. 前部に吸込み口を備え、前面下部に吹出し口を備えた室内機本体と、
    この室内機本体内に収容される熱交換器および上記吸込み口から室内空気を吸込んで上記熱交換器に流通させ、互いに熱交換させる室内送風機と、
    この室内送風機に対するノーズを備え、ノーズと上記吹出し口とを連通し、室内送風機から導かれる熱交換空気を吹出し口に案内する送風路と、
    上記吹出し口に設けられ、吹出し口から吹出される熱交換空気の吹出し方向を設定する風向案内装置とを具備し、
    上記風向案内装置は、
    駆動源と、上記吹出し口に長手方向に沿って延在され上記駆動源によって往復駆動される動力伝達機構と、この動力伝達機構と機械的に連結され、動力伝達機構の往復運動にともなって回動変位し上記吹出し口からの送風案内方向を定める複数枚の左右ルーバーとを備え、
    上記動力伝達機構は、
    上記駆動源の回転軸に取付けられる駆動カムと、この駆動カムに一端が掛合する駆動アームと、この駆動アームの他端に一端が回動自在に連結される中間アームと、この中間アームの他端に回動自在に連結され上記ノーズの上面側に沿って移動自在に支持される第1の駆動軸体とクラッチ機構および第2の駆動軸体と、上記第1の駆動軸体と第2の駆動軸体にそれぞれ設けられる作動用突起と、上記ノーズに着脱自在に支持され上記複数枚の左右ルーバーが回動自在に取付けられたルーバーベースと、このルーバーベースに取付けられる上記左右ルーバーで側端部に位置する左右ルーバーに設けられ上記作動用突起に掛合する受け用カムと、この受け用カムを備えた左右ルーバーから他の左右ルーバーに亘って設けられた回動機構とを備え、
    上記左右ルーバーは、上記ルーバーベースおよび上記回動機構とともに、上記第1の駆動軸体と第2の駆動軸体とから掛脱自在であり、上記送風路に対して着脱自在に取付けられることを特徴とする空気調和機の室内機。
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