JP3948981B2 - ジェット推進艇 - Google Patents

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  • Ocean & Marine Engineering (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水流を後方に噴出してその反動で水上を航行する小型滑走艇( Personal Watercraft(パーソナルウォータークラフト); PWCとも呼ばれる) 等のジェット推進艇に関し、特に、推進用のウォータージェットポンプから取水した水をエンジン等へ供給して冷却する等する、該ウォータージェットポンプ部分の取水構造に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
所謂ジェット推進型の滑走艇 (ジェット推進艇) 、例えば、ジェット推進型の小型滑走艇 (本明細書において単に「小型滑走艇」ともいう) は、レジャー用,スポーツ用としてあるいはレスキュー用として、近年多用されている。このようなジェット推進艇では、一般に艇の底面に設けられた吸水口から吸い込んだ水を、ウォータージェットポンプで加圧・加速して後方へ噴射することによって船体を推進させる。
【0003】
そして、このジェット推進艇の場合、前記ウォータージェットポンプの噴射口の後方に配置したステアリングノズルを、バー型あるいは丸型の操舵ハンドルを操作することによって左右に揺動させて、後方への水の噴射方向を左右に変更させて、艇を右側あるいは左側に操舵する。
【0004】
ところで、このジェット推進艇の場合、エンジンおよび排気系等の冷却部位の冷却は、推進用に使用されているウォータージェットポンプ内の正圧域から取水して、この取水した冷却水を直接あるいは間接的に前記冷却部位に導いて冷却することが多い。
【0005】
ところが、このようなウォータージェットポンプ内を流れる水には、砂,小石あるいは藻類等の異物が混入している場合があり、従って、ウォータージェットポンプから取水する際に、その中に混入している前記異物をできるだけ取り除く必要がある。
このような状況に鑑みて、ウォータージェットポンプの取水部分に開口部を設け、この開口部に多孔性のフィルタを配設するような提案がなされている(特開平10−119883号)。
【0006】
しかし、前記開口部に設けたフィルタは、開口を覆っているカバー部材を取り外してフィルタの清掃をおこなう必要があり、しかもこのカバー部材はエンジンルームの開口から離間した奥まった部位に設けられることから、作業に手間がかかる。
【0007】
また、前記提案にかかるものでは、開口部を別途設けるとともに、且つ開口部に多孔性のフィルタを別途設ける必要がある。
【0008】
本発明は、このような状況に鑑みておこなわれたもので、本発明の目的は、取水する部分を部品点数等を増やすことなく形成できるジェット推進艇を提供することである
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題は、以下のような構成からなるジェット推進艇によって解決することができる。即ち、本発明にかかるジェット推進艇は、エンジンによって駆動されるウォータージェットポンプで推進するよう構成し、該ウォータージェットポンプ内から取水した水によって艇の冷却部位を冷却するよう構成したジェット推進艇において、
前記ウォータージェットポンプのフロントケーシング部とリアケーシング部との合わせ面に、隙間を形成し、この隙間から取水するよう構成したことを特徴とする。
【0010】
しかして、このように構成したジェット推進艇によると、単にウォータージェットポンプを構成する部品と部品との合わせ面に隙間が形成されるような寸法関係に鋳造時に形成しておけばよいため、部品点数を増加させることなく、取水構造を形成することが可能となる。しかも、この隙間は任意に設定できることから、該隙間を、フィルター機能を持たせた、異物を除去できる程度の寸法の隙間とすれば、別途フィルターを配置する必要もない。
【0011】
そして、前記ジェット推進艇において、前記隙間が、断続的に複数箇所に形成されていると、各隙間の寸法を小さくできることから、藻類等の大きな異物をここで除去することができる構成となり、また、取水するための隙間を構成することに起因して、ウォータージェットポンプのケーシング自体の機能を何ら損なうことはない。
【0012】
また、前記ジェット推進艇において、前記隙間の外方部に、外方が外壁で液密状に囲まれた空間を形成し、この外壁に、前記冷却部位に冷却水を供給する冷却水取出し口を形成した構成とすると、安定して取水することができる構成となるとともに、またこの空間に前記隙間を通過した小さい異物を除去するためのフィルタを配置した、二重フィルター構造を実現することもできる。
【0013】
また、本発明にかかるジェット推進艇は、エンジンによって駆動されるウォータージェットポンプで推進するよう構成し、該ウォータージェットポンプ内から取水した水によって艇の冷却部位を冷却するよう構成したジェット推進艇において、前記ウォータージェットポンプのケーシングに開口部を設け、この開口部を外方から覆うカバー部を設け、このカバー部に前記冷却部位に冷却水を供給するための冷却水取出し口を設けるとともに、該カバー部の壁部の少なくとも一部を着脱自在壁で形成したことを特徴とする。
【0014】
しかして、このように構成されたジェット推進艇によると、カバー部の外方から前記着脱自在壁を取り外せば、簡単に内側の異物を取り除くことができ、従って、内部にフィルタを配置していても簡単に該フィルタを清掃できる。特に、ウォータージェットポンプの後部に着脱自在壁を設けた構成とすると、一般に該ウォータージェットポンプの後部は船外側(艇のハルの外側)に露出しているため、簡単に船外から前記着脱自在壁を取り外すことができる構成を実現できる。
【0015】
また、前記ジェット推進艇において、前記着脱自在壁に形成した後端の壁部の内方の空間に、邪魔板を設けると、この邪魔板によって、開口部から侵入しようとする異物を除去することができる。
【0016】
また、前記ジェット推進艇において、前記開口とカバー部の間に、開口部から侵入する塵芥を除去するフィルター部材を設けると、このフィルター部材によって異物をさらに除去できる構成となり、しかもこのフィルターを清掃することができる。
【0017】
また、前記ジェット推進艇において、前記開口がスリット状の開口であれば、このスリットによってさらに異物を除去することができる構成となる。
【0018】
また、前記ジェット推進艇において、前記開口が、前記ウォータージェットポンプ内に存在する部品と部品の合わせ面に隙間を設けることによって形成されていると、開口を実質上部品点数および加工工数を増加させることなく形成できる優れた実施形態を実現できる。
【0019】
また、前記ジェット推進艇において、前記着脱自在壁が、ウォータージェットポンプの艇外から接近できる部位に、例えば艇外の位置に設けられていると、船外から着脱自在壁を取り外して、内部に溜まった異物を容易に除去できる構成が実現できる点で好適な構成となる。
【0020】
また、前記ジェット推進艇において、エンジンによって駆動されるウォータージェットポンプで推進するよう構成し、該ウォータージェットポンプ内から取水した水によって艇の冷却部位を冷却するよう構成したジェット推進艇において、前記ウォータージェットポンプ内の中心より上方に位置するポンプケーシング壁面に取水口を設けて取水するよう構成したことを特徴とする。
【0021】
しかして、このように構成されたジェット推進艇によれば、エンジン始動前にポンプケーシング内に砂等が侵入していても、取水口が中心より上方のポンプケーシング内壁に設けられていることから、エンジン始動時に、取水口に砂等が入る込むことはない。
【0022】
また、前記ジェット推進艇において、前記取水口が、最上位位置から両側に60度の角度内に位置していると、さらに砂等が入り込み難い構成となる。
【0023】
さらに、前記ジェット推進艇において、前記取水口が、前記部品と部品の間に形成される隙間であってもよい。
【0024】
また、前記ジェット推進艇において、前記取水口が、前記ウォータージェットポンプのケーシングに形成された開口部であってもよい。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態にかかるジェット推進艇について、ジェット推進型の小型滑走艇の場合を例に挙げて、図面を参照しながら、具体的に説明する。
【0026】
図1は本発明の実施形態にかかる小型滑走艇のウォータージェットポンプ部分の構成を示す断面図、図2は図1に示すウォータージェットポンプのケーシングの二つの部品の合わせ部分の構成を示す部分拡大図、図17は本発明の実施形態にかかる小型滑走艇の全体側面図、図18は図17の平面図である。
【0027】
図17,図18において、Aは船体で、この船体Aは、ハルHとその上方を覆うデッキDから構成され、これらハルHとデッキDを全周で接続する接続ラインはガンネルラインGと呼ばれ、この実施例では、このガンネルラインGは、この小型滑走艇の喫水線Lより上方に位置している。
【0028】
そして、前記デッキDの中央よりやや後部には、図18に図示するように、船体Aの上面に長手方向に延びる平面視において略長方形の開口部16が形成され、図17,図18に図示するように、この開口部16上方に騎乗用のシートSが配置されている。
【0029】
また、エンジンEは、前記シートS下方のハルHとデッキDに囲まれた横断面形状が「凸」状の空間20内に配置される。
この実施形態では、エンジンEは、多気筒(この実施形態では4気筒)の4サイクル式のエンジンEで、図17に図示するように、エンジンEのクランクシャフト26が船体Aの長手方向に沿うような向きで搭載されており、このクランクシャフト26の出力端は、プロペラ軸27を介して、インペラ21が取着されているウォータージェットポンプPのポンプ軸21S側に、一体的に回転可能に連結されている。そして、このインペラ21は、その外周方が、ポンプケーシング21Cで覆われ、小型滑走艇の底面に設けられた吸水口17から取り入れた水を吸水通路を介して取り込んで、ウォータージェットポンプPで加圧・加速して、通水断面積が後方にゆくに従って小さくなったポンプノズル(噴出部)21Rを通って、後端の噴射口21Kから吐出して、推進力を得るよう構成されている。
【0030】
また、図17において、21VはウォータージェットポンプP内を通過する水を整流するための静翼である。また、図17,図18において、24はバー型の操舵ハンドルで、このハンドル24を左右に操作することによって、図18に一点鎖線で示すケーブル25を介して、前記ポンプノズル21R後方のステアリングノズル18を左右に揺動させて、ウォータージェットポンプPの稼働時に、艇を所望の方向に操舵できるよう構成されている。また、図18において、LtはエンジンEの回転数を操作するためのスロットルレバーである。
【0031】
また、図17に図示するように、前記ステアリングノズル18の上後方には、水平に配置された揺動軸19aを中心に下方に揺動可能に、ボウル形状のリバース用のデフレクター19が配置され、このデフレクター19をステアリングノズル18後方の下方位置へ揺動動作させることによって、ステアリングノズル18から後方に吐出される水を前方に転向させて、後進できるよう構成されている。
【0032】
また、図17,図18において、22は後部デッキで、この後部デッキ22には、開閉式のハッチカバー29が設けられ、ハッチカバー29の下方に小容量の収納ボックスが形成されている。また、図17あるいは図18において、23は前部ハッチカバーで、このハッチカバー23の下方には備品等を収納するボックス(図示せず)が設けられている。
【0033】
ところで、本発明の実施形態にかかる小型滑走艇のウォータージェットポンプPは以下のように構成されている。つまり、図1に図示するように、ウォータージェットポンプP内の正圧域、この実施形態では、ウォータージェットポンプP内の前記インペラ21の後方の部位に、エンジンE(図17,図18参照)および排気系(排気マニフォルド、マフラー等)等の冷却部位(冷却を必要とする部位)に冷却水を供給するための、冷却水取出し口1が形成されている。
この冷却水取出し口1は、図1に図示するポンプケーシング21Cを構成するフロントケーシング部21Cfとリアケーシング部21Crの二つの部品の合わせ面に、つまり、図2(a),(b)に拡大して図示するように、該フロントケーシング部21Cfとリアケーシング部21Crの間に形成される、隙間2と連通している。より具体的には、この隙間2は、前記フロントケーシング部21Cfの後端部の少なくとも一部(周方向における一部)は二重壁構造になっており、この二重壁構造の内壁21iの後端21kと前記リアケーシング部21Crの前端21jとの間に周方向の所定範囲にわたって連続して設けられている。また、前記フロントケーシング部21Cfの後端部の二重壁構造のうちの外壁21oの後端21yは、前記リアケーシング部21Crの前端21jと液密状に当接している。
そして、前記フロントケーシング部21Cfの内壁21iと外壁21oとの間には、ウォータージェットポンプP(図1参照)の周方向の所定範囲にわたって、前記隙間2と通じる、リング状の空間3が形成され、この空間3に先端の開口が臨むように前記冷却水取出し口1が形成されている。また、前記隙間2および空間3が形成される周方向の範囲は、取水量あるいは隙間2の幅等によって適宜設定すればよいが、例えば、図8に図示するような、ウォータージェットポンプPのケーシング21Cの全周のうち、上半分の180度の範囲R1であっても、あるいは必要に応じて最上位位置から270度の範囲R2であってもよい。その理由は、ウォータージェットポンプP内の底部付近は、砂、小石等が多く存在するためである。特に、最上位位置から両側に60度の計120度の範囲R3の角度範囲内に、前記隙間2を設けると、エンジン始動時にウォータージェットポンプP内に入り込んでいる小石あるいは砂等の質量の大きなものが水流と共に上方に持ち上げられても、該隙間2(図2(a),(b)参照)に入り込むことが少ない点で好ましい。
しかし、勿論、全周にわたって隙間2と空間3を設けてもよい。
従って、前記ウォータージェットポンプP内のインペラ21(図17参照)を通過した圧力の高い水は、前記隙間2から前記空間3側へ流入し、該空間3を経て、前記冷却水取出し口1から取水することができるよう構成されている。そして、この冷却水取出し口1から冷却部位にホース等の管路を介して、エンジンE等の冷却部位に供給される。なお、図1,図2において、10は船内のビルジを排出するための管路である。また、図において、15は、ウォータージェットポンプP内の水の流れを示す。ところで、前記隙間2と空間3が形成される周方向の範囲は前記所定範囲は、両者実質上同じ範囲となるが、必ずも同じ範囲でなければならないこともない。例えば、隙間2に比べて空間3の範囲が広くなっても、あるいはその逆であってもよい。
(実施形態2)
次に、図3(a),(b)に基づいて別の実施形態(実施形態2)について説明する。図3(a),(b)に示す実施形態では、前記隙間2が、フロントケーシング部21Cfの内壁21iに、周方向に所定の間隔でそれぞれが離間して複数形成されている点で、前記第1の実施形態と相違する。かかる場合にも、この隙間2の外周方には、隙間から取り込んだ水を冷却水取出し口1へ導くために、空間3は各隙間2を外周方でつなぐように周方向に連続して形成されている。
その他の点では、第1の実施形態と同じである。なお、図3(a),(b)において、図2(a),(b)に対応する構成については同じ参照番号を付している。また、図において、15は、ウォータージェットポンプP内の水の流れを示す。
(実施形態3)
さらに、図4(a),(b)に基づいて実施形態3について説明する。この図4(a),(b)に図示する実施形態では、フロントケーシング部21Cfの内壁21iの後端部21zが周内面から見て「櫛(コーム)」状に構成され、この後端部21zの櫛状になった後端21kの面が、前記リアケーシング部21Crの前端21jと当接することによって、該「櫛」状の隙間部分が隙間2として機能するよう構成されている。そして、この実施形態3の場合も、周方向に所定の範囲で離間してこの隙間2を複数形成する。そして、これらの各隙間2を外周方でつなぐように前記空間3が形成されている。
かかる構成の場合には、実施形態1あるいは2の場合に比べて、フロントケーシング部21Cfの内壁21iの殆どの部位でリアケーシング部21Cr側と接触していることから、フロントケーシング部21Cfとリアケーシング部21Crの組み合わせ部分(接合部分)での強度が高くなる点で好ましい実施形態となる。なお、図4(a),(b)において、図2(a),(b)に対応する構成については同じ参照番号を付している。また、図において、15は、ウォータージェットポンプP内の水の流れを示す。
(実施形態4)
さらに、図5(a),(b)に基づいて実施形態4について説明する。この図5(a),(b)に図示する実施形態では、フロントケーシング部21Cfの内壁21iの後端21kが周方向の所定範囲にわたって「櫛(コーム)」状に構成されるとともに、この後端21kは外壁21oに比べてさらに後端方(図5において左方)に延設されている。これに対応して、該対応した範囲において、リアケーシング部21Crの内周面21mの前端21jが、前記後端21kの延設されている寸法に対応して切り欠かれている。
この実施形態の場合、前記後端21kの「櫛」状の隙間部分のうち、リアケーシング部21Crと長手方向において重なっていない部分が隙間2となる。このような隙間2は、取水しようとする量に応じて、ウォータージェットポンプPの周方向の所定範囲にわたって、櫛状のものが連続して、あるいは櫛状のものが離間したような形態で、合計して必要な開口面積が得られるように、形成すればよい。そして、これらの各隙間2は、外周方で空間3によってつなぐように構成されている点は、前述の各実施形態の場合と同様である。
かかる構成の場合には、実施形態3の場合に比べて、フロントケーシング部21Cfの内壁21iが、その後端面および外周面において、リアケーシング部21Cr側と面接触して後方および外周方から支持されているため、フロントケーシング部21Cfとリアケーシング部21Crの合わせ部分(接合部分)の強度がさらに高くなる点で好ましい実施形態となる。なお、図5(a),(b)において、図2(a),(b)に対応する構成については同じ参照番号を付している。また、図において、15は、ウォータージェットポンプP内の水の流れを示す。(実施形態5)
さらに、図6(a),(b)に基づいて実施形態5について説明する。この図6(a),(b)に図示する実施形態では、フロントケーシング部21Cfの内壁21iの後端部21zが「櫛(コーム)」状に構成されるとともに、リアケーシング部21Crの前端21jの下方部位21wがフロントケーシング部21Cf側に、前記後端部21zの「櫛(コーム)」状の部位に対して、互いに噛合(補完する状態で噛合)するように、「櫛(コーム)」状に突設している。しかも、互いの「櫛」状の隙間部分の方が該「櫛」状の中実部分より長くなっていることから、これら互いに噛合する「櫛」状部分が噛合した状態でそれらの間に隙間2が形成される。つまり、フロントケーシング部21Cfの後端21kと、リアケーシング部21Crの前端21jとの間に、隙間2が形成される。このような隙間2は、取水しようとする量に応じて、ウォータージェットポンプPの周方向の所定範囲にわたって、櫛状のものが連続して、あるいは櫛状のものが離間するように形成すればよい。また、これらの各隙間2は、外周方で空間3によってつなぐように構成されている点は、前述の各実施形態の場合と同様である。
かかる構成の場合には、実施形態3および4の場合に比べて、フロントケーシング部21Cfの内壁21iとリアケーシング部21Crとが互いに噛合する状態で接合していることから、フロントケーシング部21Cfとリアケーシング部21Crの合わせ部分(接合部分)の強度がさらに高くなる点で好ましい実施形態となる。なお、図6(a),(b)において、図2(a),(b)に対応する構成については同じ参照番号を付している。また、図において、15は、ウォータージェットポンプP内の水の流れを示す。
(実施形態6)
さらに、図7(a),(b)に基づいて実施形態6について説明する。この図7(a),(b)に図示する実施形態では、フロントケーシング部21Cfの内壁21iの後端21kが矩形状に一部切り欠かれて異物が十分侵入できる程の大きさの連通口21qが形成され、該後端21kのその他の部分では、外壁21o部分と同じ寸法に、つまり、リアケーシング部21Crの前端面と当接する寸法に構成されている。そして、前記連通口21qに、該連通口21qの開口面積よりやや小さい、つまり、周囲に隙間部分が形成される大きさの蓋部材21xをボルト止めするよう構成している。そして、この実施形態の場合には、前記連通口21qと蓋部材21xとの間に形成されている隙間部分が隙間2となる。この実施形態の場合には、隙間2を形成するための鋳型の構成が単純化できる点で優れた構成となる。かかる実施形態において、これらの構成をウォータージェットポンプPの周方向の複数箇所に形成し、それらを連通する通水路を外周方に形成してもよい。なお、図7(a),(b)において、図2(a),(b)に対応する構成については同じ参照番号を付している。また、図において、15は、ウォータージェットポンプP内の水の流れを示す。
【0034】
そして、本発明にかかる前記第1の実施形態から実施形態6の全てに共通する作用効果は、従来から部品として存在する、二つの部品(前記実施形態では、フロントケーシング部21Cfとリアケーシング部21Cr)の合わせ部分に、寸法的に隙間が形成できるように設定するだけで、それらの間に隙間2が形成できるため、部品点数が少なく且つ隙間を形成する追加の加工が不要となる。また、仮に、鋳造で、前記フロントケーシング部21Cfあるいはリアケーシング部21Crを製作する場合には、この隙間の部分の機械加工は不要となるため、安価に且つ容易に実施できることとなる。そして、このように構成された隙間2は、該隙間2自体の開口面積が小さいことから、且つ、この実施形態では隙間2をポンプケーシング21Cの上方の部位、あるいは底部を除く部位に形成しているため、ウォータージェットポンプP内の水を冷却水として前記冷却水取出し口1から取水する際、砂,小石あるいは藻類等の異物を除去することが可能となる。
【0035】
また、前記隙間2は、ウォータージェットポンプPの全周にわたって形成してもよいし、好ましくは、前述した如く、図8に図示するように、ウォータージェットポンプPの底部を除くような位置(図8の矢印R2で示す範囲)に設けることが望ましく、さらに望ましくは、上半分の範囲(図8の矢印R1で示す範囲)に設けることが、砂、小石等の比較的重量の大きなものを除去できる点で好ましい構成となる。特に好ましくは、前述のように、最上位位置から両側に60度の角度範囲、換言すれば最上位位置から120度の角度範囲R3(図8参照)の範囲内に、前記隙間2を設けることが、小石あるいは砂等の質量の大きなものが水流と共に上方に持ち上げられても、該隙間2に入り込むことが少ない点で好ましい。
【0036】
また、前記各実施形態において、前記フロントケーシング部21Cfの外壁21oと内壁21iの間に、フィルターを配置してもよく、かかる場合には、このフィルターによって、前記隙間2を通過するような小さな異物をも除去することができる構成となる。
【0037】
なお、前記実施形態において、フロントケーシング部21Cf側の構成とリアケーシング部21Cr側の構成とが、相互に入れ代わっても、同様に実施できることは言うまでもない。
【0038】
また、前記実施形態では、組み合わされる二つの部品として、フロントケーシング部21Cfとリアケーシング部21Crを挙げているが、部品同士が接合されるものであれば、その他の部品と部品であっても、本第1の発明が適用できることは言うまでもない。
【0039】
次に、本発明にかかる別の実施形態について、図9〜図11を参照しながら説明する。本第2の発明では、図9〜図11に図示するように、ウォータージェットポンプPのポンプケーシング21C内の正圧域、具体的にはインペラ21(図17参照)の後方域に存在する部位に開口部11を設け、この開口部11を外方から覆うカバー部12を設け、このカバー部12に前記冷却部位に冷却水を供給するための冷却水取出し口1を設けるとともに、該カバー部12の一部、例えば、該カバー部12の後端の壁部12Rを前後方向に着脱可能な着脱自在壁に形成している点に特徴がある。以下、この発明の実施形態について、実施形態7〜実施形態9として、図面を参照しながら具体的に説明する。勿論、着脱自在壁としては、カバー部12の後端の壁部12Rに限定されるものでなく、後端と両端および上端の各壁部が一体になったもの、あるいはこれらの任意の壁部が一体になったもので、着脱自在壁を構成してもよい。
(実施形態7)
図9(a)あるいは(b)に図示するように、内方がウォータージェットポンプPの正圧域となる、ポンプケーシング21Cのうちのリアケーシング部21Cr部分のテーパ状になった上面21uの一部を開口して、開口部11を形成する。本実施形態の場合には、前記開口部11の外郭形状は開口部11から直交する方向から見て矩形状となっている。そして、この開口部11には、スリット状の隙間2が一体に形成され、このスリット状の隙間2を通過して、ウォータージェットポンプP内を通過する水を冷却水取出し口1へ取水することができるよう構成されている。そして、前記開口部11の上方には、前記開口部11との間に空間3が形成できるような構成のカバー部12によって覆われるととも、該カバー部12には、前記冷却水取出し口1が開口している。この実施形態の場合には、前記カバー部12の固定部12Fは、フロントケーシング部21Cfの後端21kから真っ直ぐ水平に延設されることによって、開口部11との間に空間3が形成できるような構成となっている。しかし、その他の構成によって、間に空間3を形成するような構成であってもよい。この冷却水取出し口1は、図示しないパイプを介して、エンジンEおよび排気系等(図9では単に「エンジンE」と記す)の冷却部位に冷却水を供給するためのものである。そして、この実施形態の場合、前記カバー部12の壁部の一部である後端の壁部12Rは、前記固定部12Fや開口部11に対して、後方(図9(a)の矢印Rの方向参照)に取り外し可能になっている。つまり、前記後端の壁部12Rは、前後方向に着脱可能な着脱自在壁を形成している。
【0040】
また、この実施形態にかかるジェット推進艇の場合には、別の実施形態を示す図16に図示するものと同じように、ウォータージェットポンプPのリアケーシング部21Crは、艇の外部となる艇の後部に位置する。
【0041】
従って、このような構成の場合には、仮に、前記開口部11のスリット部分から藻等の異物が空間3内へ侵入してきて溜まったとしても、図16(a),(b)に図示するように、前記カバー部12の後端の壁部12Rを、艇外(図16の左方)から手又は工具(エックステンションバー付きのボックスレンチ等)Tuを用いて、取着ボルトBt等を外して該壁部12Rを後方に取り外せば、開口部11(空間3)が後方に露呈するため、後方(図9,図16の左方)から手又は工具等を入れて、簡単に溜まっている、藻,小石等を除去することが可能となる。なお、図16(a)において、角度a1は、工具Tuの近接可能範囲を表す。
前記カバー部12の後端の壁部12Rは、前記開口部11(固定部12F)側に対して、別の実施形態のものを示す図10あるいは図16(b)に図示するようにボルトBtによって取着してもよいし、あるいは図示しないバネ等で係合(係着)させるような構成であってもよい。なお、図9(a)において、15は、ウォータージェットポンプP内の水の流れを示し、19は、ウォータージェットポンプP内に配置される整流用のコーンの上端部を示す。
(実施形態8)
前記実施形態7の別の実施形態として、図10(a)あるいは(b)に図示するような構成であってもよい。つまり、内方がウォータージェットポンプPの正圧域となる、ポンプケーシング21Cのフロントケーシング部21Cf内の後端部に長手方向(通水の流れ方向)にスリット状となっている開口部11が形成され、この開口部11の上方を空間3を有して覆う、カバー部12を設ける。このカバー部12の、後端の壁部12Rを除く部分は、前記フロントケーシング部21Cfから延設して該フロントケーシング部21Cfと一体に設けられている。そして、前記開口部11は、この実施形態の場合、外郭が矩形状の開口内にスリット状に隙間を開口させた構成となっており、この開口部11の上方に、前記スリットと交差(この実施形態では直交)する方向のスリットが形成されたスリット板材(邪魔板)16が配置されている。このように互いに方向の異なる二つのスリットの間に取水のための隙間2がチェック模様状に形成されている。このスリット板材(邪魔板)16は、後方(図10において左方)から、前記カバー部12の側壁(図10(a)の空間3下端部の紙面奥方に位置する壁)に水平に形成された溝等の拘束手段を利用して、後方からはめ込むように構成する。
そして、カバー部12の後端の壁部12Rを、後方から取着することによって、開口部11の上方の空間3をウォータージェットポンプP外部に対して液密状に構成する。勿論、前記スリット板材16を前記後端の壁部12Rと一体に構成して、一体に着脱できるような構成であってもよい。
このように構成することによって、ウォータージェットポンプP内を流れる水が前記開口部11とスリット板材16とで形成される隙間2を経て、外方がカバー部12で覆われた空間3内に取水される。そして、この空間3に開口した冷却水取出し口1から、エンジン等の冷却部(図9では単に「エンジンE」と記す)に冷却水が供給される。
【0042】
そして、このように構成することによって、開口部11から取水される水に含まれる藻等の異物は、前記開口11とスリット板材16とによって除去される。また、除去された藻等の異物は、簡単に、以下のように取り除くことができる。つまり、前記後端の壁部12Rを、艇の後方(図10の左方)から手等で後方に引き抜き、次に、前記スリット板材16を後方に取り外す。かかる場合、前記スリット板材16が壁部12Rと一体の場合には、より簡単に取り外せる構成となる。
そして、この状態において、スリット板材16に引っ掛かっている藻等を簡単に取り除くことが可能となる。つまり、単に、図16(a),(b)に図示するように、艇の外方の後方から手や工具等をウォータージェットポンプPの後端部に差し入れることによって、固定手段(例えば、ボルト等)を外して、前記壁部12Rを後方に引き抜き、スリット板材16に引っ掛かっている藻等の異物を取り除くことができ、また、簡単にスリット板材16と後端の壁部12Rを元にセットし直すことができる。勿論、前記空間3内に溜まっている異物も同様に取り除くことができる。この実施形態では、ボルトBtによって前記壁部12Rを取着しているが、これに代えて、この後端の壁部12Rをバネ(図示せず)の手段によって、カバー部12に係止するよう構成すれば、簡単に且つ迅速に取り外せ又セットすることが可能な構成となる。
なお、図10(a),(b)において、図9(a),(b)に対応する構成については同じ参照番号を付している。また、図10において、15は、ウォータージェットポンプP内の水の流れを示す。
(実施形態9)
図11に図示する実施形態9も、隙間を形成するための構成とスリット板材等の配置の基本的な構成の点では、図10に示す前記実施形態8と同じである。しかし、この実施形態9の場合には、図11に図示するように、前記開口11とその上方の空間3およびカバー部12をフロントケーシング部21Cfからリアケーシング部21Crにわたる範囲に形成している点で、また、カバー部12の後端の壁部12Rの取着形態が異なる点で相違している。
この構成の場合も、基本的には、実施形態8の場合と同様の作用効果を得ることができ、つまり、簡単にスリット板材16あるいは空間3等内に溜まった異物を除去することができる。この実施形態にかかる後端の壁部12Rの取着手法は、図10の如くボルトBtによる取着手法と異なり、この図11に図示する如く、バネ作用(弾性)を備えた係止片17による係合(係止)によって取着している。かかる、係止によって取着する構成の場合、簡単に押圧あるいは引き抜きだけで脱着できる点で有利な構成となる。なお、図11において、図9(a),(b)あるいは図10(a),(b)に対応する構成については同じ参照番号を付している。また、図11において、15は、ウォータージェットポンプP内の水の流れを示す。
【0043】
ところで、前記実施形態7〜9において、前記開口部11の開口と、カバー部12との間に形成される空間3に、各種のフィルター機能を奏するフィルター部材、例えば、図14(a)〜(f)に図示するフィルター部材19を通水のために適宜方向を考えて、配置してもよく、かかる場合には冷却水取出し口1から取水される水に含まれる異物をさらに除去できるような構成となる。
また、前記実施形態7〜9とは別の実施形態として、図12あるいは図13に図示するように、ウォータージェットポンプPのポンプケーシング21C内の正圧域に、より具体的には、該ポンプケーシング21Cのリアケーシング部21Crの後端部の上部に、開口断面が矩形状の開口部11を形成し、この開口部11をカバー部12で外周方から覆って内部に空間3を形成し、この空間3に、図12,図13に図示するような構成のフィルター部材19を、あるいは図14(a)〜(f)のいずれかに図示するようなフィルター部材19、例えば、細径の棒状を複数並設したフィルター部材19(図14(b),(c),(e)参照)あるいは中空体の通路を多数設けたフィルター部材19(図14(a)参照)又は迷路状の隙間2が形成されたようなフィルター部材19(図14(d),(f)参照)を配置してもよい。なお、図14において、細線の矢印は、フィルター部材内の水の流れを示し、二点鎖線は、開口部11および空間3の輪郭を示す。
【0044】
また、前記フィルター部材19を固定する手法として、例えば、前記空間3を形成する壁部のうち、図15に図示するように、後端の壁部12R(後端の側壁)を後方から引出し可能な引出し式に構成し、この引出し式になった壁部12Rに下面12uが先端側で薄厚になったテーパ面からなる底板12Bを設けて、この下面12uのテーパ(くさび)を利用して、前述した図14(a)〜(f)に図示するような迷路構造を有するフィルター部材19を、開口部11内に挟着・保持するよう構成してもよい。つまり、図15に二点鎖線で図示するように、該フィルター部材19の周囲に、開口部11の外周部分に形成した段部Stに係止される凸部19aを形成しておき、前記後端の壁部12Rを開口部11内に挿入することによって、該壁部12Rと一体になった底板12Bの下面12uで、フィルター部材19を開口11側に押圧して、開口部11側との間で挟持・固定するように構成することが望ましい構成となる。かかる場合には、図14(a)〜(f)に図示されるフィルター部材19の端部に、図15に図示するような凸部が必要となる。
このように構成すれば、前記底板12Bが一体となった後端の壁部12Rを、艇の後方に引き抜くことによって、フィルター部材19が、反開口側に移動可能となり、前記壁部12Rが抜かれることによって形成された空間Spから、フィルター部材19を外に出して、清掃することが可能となる。
また、前記空間3内に溜まった異物の除去が艇の外側の後方から手や工具を挿入することによって、除去し易い構成となる。
【0045】
また、図12,図13,図15に図示するような構成では、前記実施形態8,9に図示するようなスリット板材16は不要とすることができ、開口部11の構成も単なる矩形状の開口でよい。但し、この実施形態の場合には、これらフィルター部材19を空間3内に固定するための手段、例えば前述した挟着・保持構造や図示しないボルトあるいはバネ等が必要となる。
【0046】
そして、図12,13に図示する実施形態の場合にも、前述したように、開口部11にはポンプノズル21Rの後方の開口から手や工具を差し入れて、フィルター部材19に引っ掛かったあるいは空間3内に溜まった異物を、除去することが可能となる。
この図12,図13あるいは図15に図示する実施形態の場合には、これらの図に示すように、ポンプケーシング21Cの上部に設けてもよいが、図8に図示するような範囲に設けてよい。また、それ以外の部位、例えば、底部に等の部位であってもよい。なお、図12,図13において、前記実施形態7の構成と対応する構成については同じ参照番号を付している。
【0047】
【発明の効果】
本発明にかかるウォータージェットポンプを備えたジェット推進艇によれば、取水する部分の部品点数等を増やすことなく冷却水を取水できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本第1の発明の実施形態にかかる小型滑走艇のウォータージェットポンプ部分の構成を示す断面図である。
【図2】 図1において一点鎖線で囲んだウォータージェットポンプのケーシングの二つの部品の合わせ部分の構成を示す第1の実施形態にかかる図で、(a)は部分側断面図、(b)は(a)のIIb −IIb 矢視図である。
【図3】 図2とは別のウォータージェットポンプのケーシングの二つの部品の合わせ部分の構成を示す第2の実施形態にかかる図で、(a)は部分側断面図、(b)は(a)のIIIb−IIIb矢視図である。
【図4】 図2とは別のウォータージェットポンプのケーシングの二つの部品の合わせ部分の構成を示す第3の実施形態にかかる図で、(a)は部分側断面図、(b)は(a)のIVb −IVb 矢視図である。
【図5】 図2とは別のウォータージェットポンプのケーシングの二つの部品の合わせ部分の構成を示す第4の実施形態にかかる図で、(a)は部分側断面図、(b)は(a)のVb −Vb 矢視図である。
【図6】 図2とは別のウォータージェットポンプのケーシングの二つの部品の合わせ部分の構成を示す第5の実施形態にかかる図で、(a)は部分側断面図、(b)は(a)のVIb −VIb 矢視図である。
【図7】 図2とは別のウォータージェットポンプのケーシングの二つの部品の合わせ部分の構成を示す第5の実施形態にかかる図で、(a)は部分側断面図、(b)は(a)のVIIb−VIIb矢視図である。
【図8】 図2〜図7に示す隙間が形成されるポンプケーシングにおける周方向の部位 (領域) を示すウォータージェットポンプの横断面を模式的に表した図である。
【図9】 本第2の発明の実施形態(実施形態7)にかかる小型滑走艇のウォータージェットポンプ部分の構成を示す図で、(a)はウォータージェットポンプの二つの合わせ面を含む該ポンプの後端部の部分側断面図、(b)は隙間を形成するスリットを示す(a)のIXb −IXb 矢視図である。
【図10】 図9とは別の実施形態(実施形態8)にかかる小型滑走艇のウォータージェットポンプ部分の構成を示す図で、(a)はウォータージェットポンプの合わせ面を含む該ポンプの後端部の部分側断面図、(b)は開口部と隙間およびカバー部と後端の壁部の構成を示す部分拡大図である。
【図11】 図9,図10とは別の実施形態(実施形態9)にかかる小型滑走艇のウォータージェットポンプ部分の隙間と空間等を有する取水構造を示すウォータージェットポンプの開口部の部分側断面図である。
【図12】 開口部とカバー部との間に形成される空間にフィルタ部材を配置した構成を示す図で、(a)は開口部分の斜視図、(b)は(a)のフィルタ部材の構成を示す斜視図(a)とは反対側から見た斜視図である。
【図13】 図12とは別の実施形態にかかる、開口部とカバー部との間に形成される空間にフィルタ部材を配置した構成を示す図で、(a)は開口部分の斜視図、(b)は斜視図である(a)のフィルタ部材の構成を示す斜視図である。
【図14】 (a)〜(e)は、図12,図13に示す空間内に挿入されるそれぞれ別の実施形態にかかるフィルター部材の構成を示す斜視図である。
【図15】 図12,図13とは別の実施形態にかかる、開口部とカバー部との間に形成される空間の一部の壁面をウォータージェットポンプ後方へ引出し式にした構成を示す斜視図である。
【図16】 艇の外側の後方からカバー部の後端の壁部を取り外す際の構造を示す図で、(a)はウォータージェットポンプに設けられたカバー部の位置を示す該ウォータージェットポンプ部分の断面図、(b)はカバー部の詳細な構成を示す拡大断面図である。
【図17】 本発明の実施形態にかかるジェット推進型の小型滑走艇の全体側面図である。
【図18】 図8に示す小型滑走艇の全体平面図である。
【符号の説明】
E……エンジン
P……ウォータージェットポンプ
2……隙間
21Cf……フロントケーシング部
21Cr……リアケーシング部

Claims (4)

  1. エンジンによって駆動されるウォータージェットポンプで推進するよう構成し、該ウォータージェットポンプ内から取水した水によって艇の冷却部位を冷却するよう構成したジェット推進艇において、
    前記ウォータージェットポンプのフロントケーシング部とリアケーシング部との合わせ面に、隙間を形成し、この隙間から取水するよう構成したことを特徴とするジェット推進艇。
  2. 前記隙間が、周方向にそれぞれが離間して複数形成されていることを特徴とする請求項1記載のジェット推進艇。
  3. 前記フロントケーシング部の後端部を二重壁構造とし、該二重壁構造のうちの外壁の後端を前記リアケーシング部の前端と液密状に当接させるとともに該二重壁構造のうちの内壁の後端と前記リアケーシングの前端との間に隙間を形成し、且つ前記内壁と外壁との間に前記隙間に連通する空間を形成し、さらに、前記外壁に、前記取水する冷却水取出し口を形成したこと特徴とする請求項1又は2記載のジェット推進艇。
  4. 前記フロントケーシング部の内壁の後端部が内周面から見て櫛状に構成され、この櫛状になった後端の面が前記リアケーシング部の前端と当接することによって、該櫛状の隙間部分が前記隙間として機能することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1の項に記載のジェット推進艇。
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