JP2006264608A - 船艇の推進装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明は、インペラを回転させないで他船に曳航されるときには、冷却水が入り難く、インペラを回転させるときには、必要十分な量の冷却水が取水可能な取水口を備えた船艇の推進装置を提供することを課題とする。
【解決手段】 インペラ22と、このインペラ22の下流側にポンプハウジングの軸方向に水流を案内する静翼46並びに排気系を冷却する冷却水を取り入れる取水口51とを備える船艇の推進装置において、隣り合う2枚の静翼46、46の中間線を静翼46の等分線59と呼び、インペラ22が止まっている状態で曳航時にインペラ22の案内作用で等分線59から一方の静翼61側が低圧になり、等分線59から他方の静翼62側が高圧になるときに、取水口51は、等分線59から一方の静翼61側の部位63に設けたことを特徴とする。
【選択図】 図4
【解決手段】 インペラ22と、このインペラ22の下流側にポンプハウジングの軸方向に水流を案内する静翼46並びに排気系を冷却する冷却水を取り入れる取水口51とを備える船艇の推進装置において、隣り合う2枚の静翼46、46の中間線を静翼46の等分線59と呼び、インペラ22が止まっている状態で曳航時にインペラ22の案内作用で等分線59から一方の静翼61側が低圧になり、等分線59から他方の静翼62側が高圧になるときに、取水口51は、等分線59から一方の静翼61側の部位63に設けたことを特徴とする。
【選択図】 図4
Description
本発明は、円筒状のポンプハウジング内にインペラを回転自在に備え、このインペラの下流側にてポンプハウジングの軸方向に水流を案内する静翼を備える船艇の推進装置に関する。
従来、ポンプハウジング内にインペラを備え、このインペラの下流側にてポンプハウジングの軸方向に水流を案内する静翼を備えると共に冷却水を取り出す取水口を備える船艇の推進装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−246298公報(図1、図2)
特許文献1の図1は小型滑走艇のウオータ推進装置部分の構成を示す断面図であり、ウオータ推進装置P(符号は同公報のものを使用する。)は、フロントケーシング部21Cfと、このフロントケーシング部21Cfに合わせて取付けたリヤケーシング部21Crとを備え、これらのケーシング部21Cf、21Crの合わせ部分に隙間を備え、この隙間に冷却水取出口を備える。
冷却水取出口の詳細な構造について説明する。
特許文献1の図2は、ウオータ推進装置の二つの部品の合わせ部分の構成を示す図であり、フロントケーシング部21Cfとリヤケーシング部21Crの合わせ部分に隙間2を設け、この隙間2にリング状の空間3を形成し、この空間3に冷却水取出口1(以下、取水口1と云う。)を取付けることで、冷却水を取水するようにしたことを示す。
特許文献1の図2は、ウオータ推進装置の二つの部品の合わせ部分の構成を示す図であり、フロントケーシング部21Cfとリヤケーシング部21Crの合わせ部分に隙間2を設け、この隙間2にリング状の空間3を形成し、この空間3に冷却水取出口1(以下、取水口1と云う。)を取付けることで、冷却水を取水するようにしたことを示す。
ところで、この種の船艇では、通常の走行以外に他船で曳航される場合がある。エンジンを止めた状態で曳航するときに、インペラが止まっているにも拘わらず、取水口1からウオータマフラへかなりの量の水が侵入することがある。ウオータマフラに規定量を超える水が溜まっていると、エンジンの始動性に影響が出る。
曳航時においては、取水口から冷却水が侵入し難く、インペラ回転時においては十分な冷却水の取り入れが可能な取水口を備える推進装置があれば好適である。
曳航時においては、取水口から冷却水が侵入し難く、インペラ回転時においては十分な冷却水の取り入れが可能な取水口を備える推進装置があれば好適である。
そこで、本発明は、インペラを回転させないで他船に曳航されるときには、冷却水が入り難く、インペラを回転させるときには、必要十分な量の冷却水が取水可能な取水口を備えた船艇の推進装置を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、円筒状のポンプハウジング内に、回転自在にインペラを備えると共にこのインペラより下流側にて前記ポンプハウジングの軸方向に水流を案内する複数枚の静翼を備える船艇の推進装置において、ポンプハウジングの隣り合う2枚の静翼間に、エンジンやウオータマフラ等へ送る冷却水を取り出す取水口を設け、2枚の静翼の中間線を静翼の等分線と呼び、インペラが止まっている状態で曳航時にインペラの案内作用で等分線から一方の静翼側が低圧になり、等分線から他方の静翼側が高圧になるときに、取水口は、等分線から一方の静翼側の部位に設けたことを特徴とする。
請求項2に係る発明では、取水口からエンジンやウオータマフラ等へ冷却水を送る冷却水通路は、ポンプハウジングの外側に別体に構成し、取水口は、複数個の小孔で構成したことを特徴とする。
請求項3に係る発明では、円筒状のポンプハウジング内に、回転自在にインペラを備えると共にこのインペラより下流側にて前記ポンプハウジングの軸方向に水流を案内する複数枚の静翼を備える船艇の推進装置において、ポンプハウジングの隣り合う2枚の静翼間に、エンジンやウオータマフラ等へ送る冷却水を取り出す取水口を設け、2枚の静翼の中間線を静翼の等分線と呼び、インペラが止まっている状態で曳航時にインペラの案内作用で等分線から一方の静翼側が低圧になり、等分線から他方の静翼側が高圧になるときに、取水口は、2枚の静翼の間で一方の静翼側に偏位して設けたことを特徴とする。
請求項4に係る発明では、一方の静翼は、インペラの回転方向に対して、他方の静翼の下流側に位置することを特徴とする。
請求項1に係る発明では、取水口は、等分線から一方の静翼側の部位、すなわち、曳航時に低圧になる部位に設けたので、取水口から水が入り難くなる。取水口に水が入り難くなるため、エンジンを停止し他船に曳航される際に、ウオータマフラなどの排気系に水が入り難くなる。
ウオータマフラなどの排気系に水が入り難くなるため、エンジンの始動性を高めることができる。
一方、通常走行でインペラを回転させるときには、等分線の一方の静翼側の部位に高圧を受けるため、取水口から冷却水を効率良く取水することができる。
一方、通常走行でインペラを回転させるときには、等分線の一方の静翼側の部位に高圧を受けるため、取水口から冷却水を効率良く取水することができる。
請求項2に係る発明では、取水口は複数個の小孔で構成するので、ポンプハウジング内の水流の乱れを抑制することができる。
また、冷却水通路は、ポンプハウジングの外側に別体に構成したので、ポンプハウジングに取水口を容易に形成することが可能となる。
加えて、冷却水通路を別体としたので、ポンプハウジングを作り易くすることができ、ポンプハウジングの製造コストを抑制することができるという利点がある。
加えて、冷却水通路を別体としたので、ポンプハウジングを作り易くすることができ、ポンプハウジングの製造コストを抑制することができるという利点がある。
請求項3に係る発明では、取水口は、2枚の静翼の間で一方の静翼側の部位、すなわち、曳航時に低圧側になる部位に偏位して設けたので、取水口から水が入り難くなる。取水口に水が入り難くなるため、エンジンを停止し他船に曳航される際に、ウオータマフラなどの排気系に水が入り難くなる。
ウオータマフラなどの排気系に水が入り難くなるため、エンジンの始動性を高めることができる。
請求項4に係る発明では、一方の静翼は、インペラの回転方向に対して、他方の静翼の下流側に位置するので、通常走行でインペラを回転させるときには、等分線の一方の静翼側の部位に高圧を受けるため、取水口から冷却水を効率良く取水することができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る推進装置を備えた船艇の側面図であり、船艇10(ジェット推進艇
10とも云う。)は、船艇の底を形成するハル11にデッキ12を重ねてなる艇体13を備え、この艇体13に燃料タンク14を設け、この燃料タンク14の後方にエンジン15を設け、このエンジン15の後方にジェットポンプ室16を設け、このジェットポンプ室16に推進装置20(ジェットポンプ20とも云う。)を設け、燃料タンク14の上方に操舵ハンドル28を取り付け、この操舵ハンドル28の後方に跨座式シート29を取り付け、エンジン15などに冷却水を供給する冷却水配管31を備えたものである。
図1は本発明に係る推進装置を備えた船艇の側面図であり、船艇10(ジェット推進艇
10とも云う。)は、船艇の底を形成するハル11にデッキ12を重ねてなる艇体13を備え、この艇体13に燃料タンク14を設け、この燃料タンク14の後方にエンジン15を設け、このエンジン15の後方にジェットポンプ室16を設け、このジェットポンプ室16に推進装置20(ジェットポンプ20とも云う。)を設け、燃料タンク14の上方に操舵ハンドル28を取り付け、この操舵ハンドル28の後方に跨座式シート29を取り付け、エンジン15などに冷却水を供給する冷却水配管31を備えたものである。
推進装置20は、ハル11を構成する艇底11aの開口11bから後方へ延ばしたポンプハウジング21を備え、このポンプハウジング21内にインペラ22を回転自在に取り付け、インペラ22をエンジン15の駆動軸23に連結した装置である。
推進装置20により、エンジン15を駆動してインペラ22を回転させ、艇底11aの開口11bから吸引した水をポンプハウジング21を介してステアリングノズル25から噴射する。
推進装置20により、エンジン15を駆動してインペラ22を回転させ、艇底11aの開口11bから吸引した水をポンプハウジング21を介してステアリングノズル25から噴射する。
ステアリングノズル25は、ポンプハウジング21の後端に左右にスイング自在に取付けたノズルである。このステアリングノズル25は、操舵ハンドル28の操作で左右にスイングすることにより、艇体13の操舵方向をコントロールする操舵用の部材である。
すなわち、ジェット推進艇10は、燃料タンク14からエンジン15に燃料を供給してエンジン15を駆動し、このエンジン15の駆動力を駆動軸23を介してインペラ22に伝え、インペラ22を回転することにより艇底11aの開口11bから水を吸引し、吸引した水をポンプハウジング21の後端を通じてステアリングノズル25から噴射水を噴射することにより水上を走行する船艇である。
図2は本発明に係る取水口を備えた推進装置の断面図であり、推進装置20は、ジェットポンプ室16の壁部16aに基台33を取付け、この基台33に円筒室34と噴射ノズル35とからなる円筒状のポンプハウジング21を設けると共に、円筒室34内にインペラ22を配置し、このインペラ22のスプライン38に駆動軸23のスプライン39をスプライン結合し、この駆動軸23の前端をエンジン15(図1参照)に連結し、インペラ22の雌ねじ41にサポートシャフト42の雄ねじ43をねじ結合し、このサポートシャフト42をベアリング44、44を介して円筒室34の軸受45に回転自在に設けた装置である。
なお、軸受45は複数枚の静翼46・・・(・・・は複数を示す。以下同じ。)を介して円筒室34の後部に固定され、円筒室34内に備える複数の静翼46・・・は、軸受45から円筒室34の筒部まで放射状に延びた部材である。
加えて、インペラ22の下流側にエンジン15(図1参照)及びウオータマフラ47などの排気系を冷却する冷却水を取り入れる取水口51を設ける。
加えて、インペラ22の下流側にエンジン15(図1参照)及びウオータマフラ47などの排気系を冷却する冷却水を取り入れる取水口51を設ける。
すなわち、推進装置20は円筒状のポンプハウジング21内に、回転自在にインペラ22を備えると共にこのインペラ22より下流側にてポンプハウジング21の軸方向に水流を案内する複数枚の静翼46・・・を備え、これらの2枚の静翼46、46間に、エンジン15(図1参照)やウオータマフラ47等へ送る冷却水を取り出す取水口51を備える装置である。
あるいは、推進装置20はエンジン15の駆動力でインペラ22を回し、このインペラ22で水流を押し出し、この水流を複数枚の静翼46・・・で案内しつつ、後方へ噴射することで推進力を得ると共に、インペラ22の下流側に取水口51を設け、この取水口51から取り入れた高圧の冷却水をエンジン15(図1参照)等へ供給するようにしたもの
といえる。
といえる。
図3は本発明に係る取水部を備えたステータの斜視図であり、円筒室34の後方側部に備えた複数個の小孔52・・・からなる取水口の出口53・・・に備えるブラケット座部54に、別体の冷却水通路55を取付可能に構成することを示す。
具体的には、円筒室34の内壁に設け複数個の小孔52・・・からなる取水口51と、円筒室34の外壁56に設けた取水口の出口53・・・とを連通させ、取水口の出口53・・・にブラケット座部54を設け、このブラケット座部54に冷却水通路55である冷却配管57をボルト58、58を介して取付ける。
すなわち、取水口51は、複数個の小孔52・・・をポンプハウジング21の一部材である円筒室34に開口させたものであり、取水口の出口53・・・と連通した複数個の小孔52・・・を備える。そして、円筒室34から冷却水を取出すため、円筒室34の外側に別体の冷却水通路55を取付ける。
取水口51は複数個の小孔52・・・で構成するので、ポンプハウジング21内の水流の乱れを抑制することができる。
また、冷却水通路55は、ポンプハウジング21の外側に別体に構成したので、ポンプハウジング21の一部である円筒室34に取水口51を容易に形成することが可能となる。冷却水通路55を別体としたので、ポンプハウジング21の構成部材である円筒室34を作り易くして、ポンプハウジング21の製造コストを抑制することができる。
また、冷却水通路55は、ポンプハウジング21の外側に別体に構成したので、ポンプハウジング21の一部である円筒室34に取水口51を容易に形成することが可能となる。冷却水通路55を別体としたので、ポンプハウジング21の構成部材である円筒室34を作り易くして、ポンプハウジング21の製造コストを抑制することができる。
図4は本発明に係る取水口と静翼とインペラとの間の位置関係を説明する図であり、インペラ22を取付けた円筒室34(図3参照)を側面から見た図である。
船艇10の前方から後方に、インペラ22を配置し、インペラ22の後方に水の流れを整流する静翼46・・・を配置し、隣り合う2枚の静翼46、46の中間線を静翼46、46の等分線59と呼ぶときに、取水口51を等分線59から一方の静翼61側の部位63に設ける。
船艇10の前方から後方に、インペラ22を配置し、インペラ22の後方に水の流れを整流する静翼46・・・を配置し、隣り合う2枚の静翼46、46の中間線を静翼46、46の等分線59と呼ぶときに、取水口51を等分線59から一方の静翼61側の部位63に設ける。
あるいは、取水口51は、2枚の静翼61、62の間で一方の静翼61側に偏位して設けたということもできる。
なお、本実施例において、取水口51を構成する全ての小孔52・・・は、等分線59よりも一方の静翼61側に偏位して設けたが、取水口51が等分線59にかかる位置に設けることは差し支えないものとする。
図5はインペラ回転前進時及びインペラ停止前進時(曳航時)において、静翼の等分線の左右で水の流れを比較する図であり、取水口51を等分線59から一方の静翼61側の部位63に設けることにより生ずる作用を主体に説明する。
(a)において、インペラ22回転前進時に、インペラ22は矢印65に移動することで、矢印66・・・に向け水流が発生し、静翼61、62により整流されて後方に流れる。等分線59の一方の静翼61側の部位63には、インペラ22が回転しない時と比較すると、水圧が上昇して大量の水が流れ、取水口51から水が取り入れられるので、エンジン15(図1参照)及び排気系を冷却する冷却水を十分な量だけ取水することができる。十分な量の冷却水が取水可能なため、取水口51に一定以上の面積が確保できれば、所定の冷却性能を容易に確保することができる。
すなわち、一方の静翼61は、インペラ22の回転方向に対して、他方の静翼62の下流側に位置するので、通常走行でインペラ22を回転させるときには、等分線の一方の静翼側61の部位に高圧を受けるため、取水口51から冷却水を効率良く取水することができる。
(b)において、インペラ22停止前進時(曳航時)に、一方の静翼61側の部位63は、一方の静翼61により妨げられ、水圧が上昇せず、他方の部位64に比較して少ない量の水が流れる。
曳航時の水流を具体的に説明すると、インペラ22、22の間を矢印67の方向に流れる水流となり、静翼61、62に当り大きく方向を変える。このため、水流は静翼61、62のおもて側68、69に直接当たり、静翼61、62のうら側71、72には直接当たらない。
従って、一方の部位63が受ける水圧と他方の部位64が受ける水圧を比較すれば、一方の部位63の水圧は低く、他方の部位64の水圧は高くなる。取水口51は一方の部位63に設け、この一方の部位63の水圧は低くなるため取水口51に水は入り難くなる。
図6はインペラ停止前進時(曳航時)に、ポンプハウジングの構成部材である円筒室34(図3参照)に開口した複数の小孔の水圧を測定する実験を説明する図であり、静翼61、62の等分線59の左側に位置する一方の静翼61側の部位63に開口81、82、83を設け、同じく、他方の部位64に開口84、85、86を設ける。そして、インペラ22停止させたまま船艇10(図1参照)を曳航したときの、各開口81〜86の水圧を測定する。
図7は図6の各開口が受ける水圧を説明する図であり、インペラ22を停止し、船艇10(図1参照)を所定の速度で曳航したとき、静翼61、62(図6参照)の等分線59の左側に位置する一方の静翼側の部位63に設けた開口81、82、83の水圧が、他方の部位64に設けた開口84、85、86の水圧に比較して大幅に低くなることを示す。
静翼61、62の等分線59の左右で発生する水圧は大きく異なり、水圧の低い部位に取水口を設けると、曳航時に、取水口から水を入り難くすることができる。
図5に戻って、本発明に係る作用を説明する。
インペラ22が止まっている状態で曳航時にインペラ22の案内作用で等分線59から一方の静翼61側の水圧が低圧になり、等分線59から他方の静翼62側の水圧が高圧になるときに、取水口51は、等分線59から一方の静翼61側の部位に設けたことを特徴とする。
インペラ22が止まっている状態で曳航時にインペラ22の案内作用で等分線59から一方の静翼61側の水圧が低圧になり、等分線59から他方の静翼62側の水圧が高圧になるときに、取水口51は、等分線59から一方の静翼61側の部位に設けたことを特徴とする。
インペラ22回転時には、より多くの水が取水口51から取り入れられるので、エンジン15(図1参照)及び排気系を冷却する冷却水を十分に取水することができる。冷却水を十分に取水することにより、所定の冷却性能を確保することができる。
なお、エンジン15をかけているとき、排気系に取り込まれた冷却水は、排気圧により船艇の外に排出され、又は熱により蒸発するものであり、ウオータマフラ47が冷却水で満たされることはない。
インペラ22が回転しないときは、インペラ22の案内作用で等分線59から一方の静翼61側が低圧になり、等分線59から他方の静翼46側の部位が高圧になるときに、取水口51は、等分線59から一方の静翼61側の部位に設けるので、取水口51から水が入り難くなる。取水口51から水が入り難くなるため、エンジン15を停止し他船に曳航される場合であっても、ウオータマフラ47(図1参照)などの排気系は水が入り難くなる。
ウオータマフラ47(図1参照)などの排気系が水が入り難くなるため、次にエンジン15を起動するとき、排気系への水の侵入によりエンジン15が起動し難くなるという問題を解消することができる。
尚、請求項1において、ポンプハウジングに開口して取水口を構成する小孔は、複数でなく1つでも差し支えない。また、ポンプハウジングの外側に取付ける冷却水通路は、ポンプハウジングと一体化して形成することは差し支えない。
本発明は、推進装置を備える船艇に好適である。
10…船艇、15…エンジン、20…推進装置、21…ポンプハウジング、22…インペラ、34…円筒室、46…静翼、47…ウオータマフラ、51…取水口、52…小孔、55…冷却水通路、59…等分線、61…一方の静翼、62…他方の静翼。
Claims (4)
- 円筒状のポンプハウジング内に、回転自在にインペラを備えると共にこのインペラより下流側にて前記ポンプハウジングの軸方向に水流を案内する複数枚の静翼を備える船艇の推進装置において、
前記ポンプハウジングの隣り合う2枚の静翼間に、エンジンやウオータマフラ等へ送る冷却水を取り出す取水口を設け、
前記2枚の静翼の中間線を静翼の等分線と呼び、前記インペラが止まっている状態で曳航時に前記インペラの案内作用で前記等分線から一方の静翼側が低圧になり、等分線から他方の静翼側が高圧になるときに、
前記取水口は、前記等分線から一方の静翼側の部位に設けたことを特徴とする船艇の推進装置。 - 前記取水口からエンジンやウオータマフラ等へ冷却水を送る冷却水通路は、前記ポンプハウジングの外側に別体に構成し、
前記取水口は、複数個の小孔で構成したことを特徴とする請求項1記載の船艇の推進装置。 - 円筒状のポンプハウジング内に、回転自在にインペラを備えると共にこのインペラより下流側にて前記ポンプハウジングの軸方向に水流を案内する複数枚の静翼を備える船艇の推進装置において、
前記ポンプハウジングの隣り合う2枚の静翼間に、エンジンやウオータマフラ等へ送る冷却水を取り出す取水口を設け、
前記2枚の静翼の中間線を静翼の等分線と呼び、前記インペラが止まっている状態で曳航時に前記インペラの案内作用で前記等分線から一方の静翼側が低圧になり、等分線から他方の静翼側が高圧になるときに、
前記取水口は、2枚の静翼の間で一方の静翼側に偏位して設けたことを特徴とする船艇の推進装置。 - 前記一方の静翼は、インペラの回転方向に対して、他方の静翼の下流側に位置することを特徴とする請求項3記載の船艇の推進装置。
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