JP2010076600A - 船舶推進装置 - Google Patents

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修 村越
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Abstract

【課題】推進力を船体に滑らかに伝達でき、走行安定性が高まり良好な操舵性が得られる船舶推進装置を提供する。
【解決手段】船底14前方に取り付けられるものであって、空洞を有するハブ18及びハブ18の外周面に突設された複数のプロペラ翼22を含むプロペラ16と、ハブ18の前端部に接続され、ハブ18の空洞と連通する軸孔を有するロータリージョイント24と、ロータリージョイント24に配管28を介して連結され、軸孔を経てハブ18の空洞に圧縮空気を送り込むエアポンプ30と、プロペラ翼22の端縁に、プロペラ翼22の回転方向に指向するように配設されたエア噴出ノズル32と、一端部がハブ18の空洞に連結され、中間部がプロペラ翼22の内部に配設され、他端部がエア噴出ノズル32に連結された導管とを備えた。
【選択図】図2

Description

本発明は、船舶の前方に取り付けられたプロペラを圧縮空気の噴出力で回転することにより推進力を得る船舶推進装置に関する。
従来の船舶推進装置は、プロペラを船舶の後方に取り付け、このプロペラをエンジンで回転駆動して水を後方に押し出すことで推進力を得ている。
このような船舶推進装置では、プロペラの後方に円柱状または円錐状の速い水流が形成される。そして、この水流の速さに比例して、周りの水との圧力差が発生するので、周りの水が水流に引きこまれるとともにプロペラの直面に吸引力が生じる。
この吸引力は、プロペラを後方に引き戻す力となるので、船舶の推進力を低下させるという問題がある。また、プロペラでは、上記吸引力がプロペラのピッチ面のみならず、背面にまで影響を与えるので、キャビテーションの発生も大きく、プロペラ性能の低下を招いたり、プロペラ翼(羽根)の破損事故をもたらしたりするという問題がある。
このような問題を解消するため、それぞれのプロペラ翼面に空気噴出し孔を穿設し、プロペラの駆動時その空気噴出し孔から空気をプロペラ翼面に噴出させることで海中に気泡を発生させる。すると、その気泡が、プロペラ翼の回転によって生じるキャビテーションノイズを低減して船体の振動軽減、プロペラ翼から発生する雑音の低減、プロペラ翼面やプロペラ付近の船体の侵食抑制などを行うようにすることが知られている(特許文献1、特許文献2参照)。
ところで、プロペラを船舶の前方に取り付けた場合は、推進力を船体に滑らかに伝達でき、走行安定性が高まり良好な操舵性が得られる。
特開2004−9943号公報 実開平01−150196号公報
しかしながら、エンジン駆動のプロペラを船舶の前方に取り付けるとすれば、エンジンやエンジンの回転力をプロペラに伝える回転駆動軸の設置が煩雑であり実用化されていない。
本発明は、船舶の前方に取り付けられるようにして推進力を船体に滑らかに伝達でき、走行安定性が高まり良好な操舵性が得られる船舶推進装置を提供することを目的とする。
以下の構成はそれぞれ上記の課題を解決するための手段である。
〈構成1〉
船舶の前方に取り付けられるものであって、空洞を有するハブ及び上記ハブの外周面に突設された複数のプロペラ翼を含むプロペラと、上記ハブの前端部に接続され、上記ハブの空洞と連通する軸孔を有するロータリージョイントと、上記ロータリージョイントに配管を介して連結され、上記軸孔を経て上記ハブの空洞に圧縮空気を送り込むエアポンプと、上記プロペラ翼の端縁に、上記プロペラ翼の回転方向に指向するように配設されたエア噴出ノズルと、一端部が上記ハブの空洞に連結され、中間部が上記プロペラ翼の内部に配設され、他端部が上記エア噴出ノズルに連結された導管とを備えたことを特徴とする船舶推進装置。
各プロペラ翼のエア噴出ノズルから圧縮空気を吐き出すことによりプロペラ翼が回転されて船舶に推進力を与えるが、プロペラ翼が船舶の前方に取り付けられることにより、推進力を滑らかに伝達でき、走行安定性が高まるので操舵性がよい。また、水の抵抗より空気の抵抗が低いので、燃料効率が向上する。
〈構成2〉
構成1に記載の船舶推進装置において、上記エア噴出ノズルは、上記プロペラ翼を正転させる正転用エア噴出ノズルと上記プロペラ翼を逆転させる逆転用エア噴出ノズルとがあり、上記プロペラ翼の端縁に、切換え弁を介して互いに反対向きとなるように配設したものであることを特徴とする船舶推進装置。
切換え弁を作動させることにより容易にプロペラ翼を正逆転できる。
〈構成3〉
構成1または2に記載の船舶推進装置において、上記ハブの後端部側に、上記エア噴出ノズルから吐き出された圧縮空気を流通させ整流化するハニカム体を配設したことを特徴とする船舶推進装置。
ハニカム体を通過し整流化した圧縮空気は、船底と水面との間でエアベアリング効果を生じさせ静粛性と操舵性を向上させる。
以下、本発明の実施の形態を実施例毎に詳細に説明する。
図1は実施例1の船舶推進装置の正面図、図2は同側面図、図3は図1のAA線に沿う縦断面図、図4は同船舶推進装置10の外観を示す斜視図である。
船舶推進装置10は、プロペラ16と、プロペラ16に接続されたロータリージョイント24と、プロペラ16に圧縮空気を送り込むエアポンプ30と、プロペラ16に設けられたエア噴出ノズル32、33と、エアポンプ30から送り込まれた圧縮空気をエア噴出ノズル32、33に導びく導管36とを備えている。
プロペラ16は、空洞20を有する円筒状のハブ18と、ハブ18の外周面に放射状に突設された4枚のプロペラ翼22とを備えている。ハブ18の空洞20は前端部に開口し、その反対端(図3中の右方端)に対しては閉塞されている。ハブ18の前端部にロータリージョイント24が接続されている。
ロータリージョイント24は、ハブ18の空洞20と連通する軸孔26を有する内筒24Aと、内筒24Aに同軸に嵌合された外筒24Bと、内筒24Aに一体に連結された接続筒24Cとを備えている。外筒24Bは、一端外周にフランジ42が設けられ、このフランジ42をハブ18の前端部に当接し数本のボルト44を装着することにより、ハブ18に固定されている。
内筒24Aは、その先端部がハブ18の空洞20に挿入され、外周に2つのベアリング25A、25Bとオイルシール27とを介して外筒24Bに嵌合されている。外筒24Bとハブ18とは、内筒24A及び接続筒24Cに対して回転自在とされている。すなわち、内筒24Aと接続筒24Cとは固定側であり、外筒24Bとハブ18とは回転側である。ハブ18側のベアリング25Aとオイルシール27との間の空間46に潤滑及びシールの作用をするオイルが充填されている。
ハブ18の周壁に、空洞20から外周面に向かって貫通する4つの貫通孔29が設けられている。各貫通孔29の開口に、それぞれ管継ぎ手31を介して導管36が連結されている。各導管36は、それぞれ中間部がプロペラ翼22の内部に配設され、他端部が切換え弁34を介してエア噴出ノズル32、33に連結されている。
エア噴出ノズル32、33は、プロペラ翼22の端縁に、プロペラ翼22の回転方向に指向しかつ切換え弁34を介して互いに反対向きに配設されている。エア噴出ノズル32は、プロペラ翼22を正転させる正転用エア噴出ノズルであり、エア噴出ノズル33は、プロペラ翼22を逆転させる逆転用エア噴出ノズルである。
切換え弁34は、図示を省略したが、船舶12内からの遠隔操作により弁体を動かして、導管36から正転用エア噴出ノズル32に連通する通路と、導管36から逆転用エア噴出ノズル33に連通する通路のいずれかに切換えられるように構成されている。
エアポンプ30は、船舶12内に設置され、配管28を介してロータリージョイント24の接続筒24Cに連結され、軸孔26とハブ18の空洞20と各貫通孔29を経て各導管36に圧縮空気を送り込むものである。
船舶推進装置10は、船舶12に使用するときには、図2に示すように内筒24Aに装着したブラケット37により船底14の前方に取り付けられる。ハブ18の後端部側には、ハニカム体38が配置され船底14に固定される。ハニカム体38は同一方向に貫通する多数の貫通孔を備えたものである。
船舶推進装置10を図2に示すように取り付けた状態で、切換え弁34を作動させて導管36と正転用エア噴出ノズル32とを連通させエアポンプ30を駆動する。エアポンプ30から送り込まれた圧縮空気が導管36を経て正転用エア噴出ノズル32から矢印48(図1)の方向に噴射されると、プロペラ翼22が回転駆動し、船舶12に推進力を付与する。また、切換え弁34を作動させて導管36と逆転用エア噴出ノズル33とを連通させることにより、プロペラ翼22が逆転駆動し、船舶12に後進力を付与する。エンジンで回転駆動する場合と比べて、水の抵抗より空気の抵抗が低いことから、燃料効率が向上する。
各プロペラ翼22の正転用エア噴出ノズル32から噴射された圧縮空気は、図2に示すように矢印50の方向に流れてハニカム体38の各貫通孔を通過し整流化される。整流化された圧縮空気は、船底14に沿って流れ、水面との間でエアベアリング効果を生じさせて操舵性を向上させる。
船舶推進装置10が船舶12の前方に取り付けられることにより、エア噴出ノズル32から噴射された圧縮空気をハニカム体38の各貫通孔を通過させ整流化して推進力を滑らかに伝達でき、静粛性と操舵性の向上が得られ、走行安定性が高まるという効果が得られる。
プロペラ翼22が回転し、水流がプロペラ翼22の後方に形成されると、周りの水との間に圧力差が生じるが、プロペラ翼22の端縁に配設されたエア噴出ノズル32、33から吐き出された圧縮空気が一瞬にミクロもしくはミクロに近い泡となって水流内に充満する。圧縮空気は絶えることなく連続的に供給され水流内に無数の空気の泡が混合する。この空気により負圧が低減されて周りの水流を巻き込む力を低下させることができる。
これにより、プロペラ翼22を後方に吸引する力を減少させて、キャビテーションの発生も抑制することができ、ベンチレーション(エアドローイング)に影響を与えることがなくスラストの低下も起こらない。
操舵性の向上は、整流された空気の量をアンチベンチレーションプレート(水面からのベンチレーションを防ぐための構成)で制御しエアベアリング量を調整して抵抗を変化させることにより得られる。
実施例1の船舶推進装置の正面図である。 同側面図である。 図1のAA線に沿う縦断面図である。 同船舶推進装置の外観を示す斜視図である。
符号の説明
10 船舶推進装置
12 船舶
14 船底
16 プロペラ
18 ハブ
20 空洞
22 プロペラ翼
24 ロータリージョイント
24A 内筒
24B 外筒
24C 接続筒
25A、25B ベアリング
26 軸孔
27 オイルシール
28 配管
29 貫通孔
30 エアポンプ
31 管継ぎ手
32 正転用エア噴出ノズル
33 逆転用エア噴出ノズル
34 切換え弁
36 導管
37 ブラケット
38 ハニカム板
42 フランジ
44 ボルト
46 空間
48 矢印
50 矢印

Claims (3)

  1. 船舶の前方に取り付けられるものであって、
    空洞を有するハブ及び前記ハブの外周面に突設された複数のプロペラ翼を含むプロペラと、
    前記ハブの前端部に接続され、前記ハブの空洞と連通する軸孔を有するロータリージョイントと、
    前記ロータリージョイントに配管を介して連結され、前記軸孔を経て前記ハブの空洞に圧縮空気を送り込むエアポンプと、
    前記プロペラ翼の端縁に、前記プロペラ翼の回転方向に指向するように配設されたエア噴出ノズルと、
    一端部が前記ハブの空洞に連結され、中間部が前記プロペラ翼の内部に配設され、他端部が前記エア噴出ノズルに連結された導管とを備えたことを特徴とする船舶推進装置。
  2. 請求項1に記載の船舶推進装置において、
    前記エア噴出ノズルは、前記プロペラ翼を正転させる正転用エア噴出ノズルと前記プロペラ翼を逆転させる逆転用エア噴出ノズルとがあり、前記プロペラ翼の端縁に、切換え弁を介して互いに反対向きとなるように配設したものであることを特徴とする船舶推進装置。
  3. 請求項1または2に記載の船舶推進装置において、
    前記ハブの後端部側に、前記エア噴出ノズルから吐き出された圧縮空気を流通させ整流化するハニカム体を配設したことを特徴とする船舶推進装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI557023B (zh) * 2011-08-05 2016-11-11 林瑞麟 噴水推進裝置增加推力之方法
CN109018281A (zh) * 2018-08-02 2018-12-18 上海船舶研究设计院(中国船舶工业集团公司第六0四研究院) 螺旋桨结构及船舶推进器

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