JP3947890B2 - プリンタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、インクジェットプリンタやインパクトドットプリンタ等、印刷に先行して印刷用イメージデータを展開するプリンタ及び印刷方法に関し、特に、かかるプリンタ及び印刷方法における前記イメージデータの展開を制御する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、インクジェットプリンタ、熱転写式プリンタ、インパクトドットプリンタ等のシリアルプリンタでは、プリンタコントローラとプリントエンジンとを備えてなり、ホストコンピュータ上のプリンタドライバから送信された印刷データに基づいて印刷用イメージデータを生成し、この印刷用イメージデータに応じてプリントエンジンを作動させる。即ち、プリントヘッドを記録紙等の印刷記録媒体に対して相対的に移動(主走査)させつつ所定位置でドットを形成させ、また、1回の主走査を終了する毎に所定の紙送り(副走査)を行うことにより、印刷が行われていく。
【0003】
ここで、より高速な印刷を行うために、実際に印刷される行よりも先の行に関する印刷用イメージデータを生成するようになっている。即ち、プリントヘッドがある行を印刷している場合、イメージバッファには、現在の印刷に係る行よりも先の行のデータが既に格納されている。
【0004】
図8は、シリアルプリンタの概要を示す説明図であって、図8(a)に示すように、トレイ等から給紙された印刷記録媒体Sは、紙送りローラ100及び従動ローラ101によりプリントエンジン内に搬入される。印刷記録媒体Sの上端を用紙検出器102が検出すると、排紙ローラ103及びギザローラ104が回転を開始する。印刷記録媒体Sがプリントヘッド105に到達すると、プリントヘッドl05は、紙面に垂直な方向(主走査方向)に移動しつつ所定箇所でインク滴を吐出する。1回の主走査が終了すると、印刷記録媒体Sは、所定の送り量だけ図中の左方向に搬送される。このように主走査及び副走査を繰り返すことにより、印刷記録媒体Sに印刷が行われる。
【0005】
図8(b)に示すように、プリントヘッド105と用紙検出器102とは離れて設置されているため、印刷記録媒体Sの下端が用紙検出器102を通過した時点では、プリントヘッド105と用紙検出器102との離間距離に相当する分だけ、まだ印刷記録媒体Sに印刷を行うことができる。このように、印刷記録媒体Sに残された印刷可能な領域の長さをオーバライド量と呼ぶ。物理的ページ長が確定したオーバライド量の初期値(プリントヘッド105と用紙検出器102との離問距離に相当し、紙送りを行う度に、オーバライド量は減少していく)。また、印刷用イメージデータは、実際の印刷に先行して生成されている。即ち、既に生成された印刷用イメージデータの副走査方向の終端位置iYP0Sは、プリントヘッド105による実際の印刷位置rYPOSよりも先に位置している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来技術では、現在の印刷に先行して印刷用イメージデータを生成しているが、印刷データで示されたページの長さ(論理的ベージ長)と実際に給紙される印刷記録媒体の長さ(物理的ページ長)とが一致しないことがある。例えば、A4サイズのページ設定でドキュメントデータを生成していながら、プリンタにはA4サイズと異なる大きさの用紙、例えば、A4変形サイズ、リーガルサイズ、B5サイズ等の用紙がセットされている場合がある。
【0007】
ここで、図9は印刷の様子を示す説明図であって、論理的ページ長の方が物理的ページ長よりも短い場合及び図9(a)に示すように両ページ長が一致している場合は、先行して印刷用イメージデータを展開していても、印刷の不具合は生じない。実際のページ長に基づいて排紙されるよりも前に、改ページコマンドやバンド数等で指定された論理的ページ長に従って予定通りに排紙されるためである。従って、図中に斜線部で示す各行は、印刷記録媒体の印刷領域内に収まっている。
【0008】
しかし、論理的ページ長の方が物理的ページ長よりも長い場合は、実際に排紙されるタイミングを検出するよりも前に、印刷用イメージデータの方が先に展開されている可能性がある。即ち、イメージデータの展開最終位置iYPOSがオーバライド量を超えている場合は、図9(b)の二点鎖線部に示すように、物理的ページにおける最終行の印刷が分断されたり、先行して展開された印刷用イメージデータが失われたりして、印刷品質が低下する可能性がある。つまり、用紙検出器102によって印刷記録媒体Sの下端が通過するのを検出するまでは、印刷記録媒体Sの実際の長さ(物理的ページ長)を確定することができない。従って、物理的ページ長を検出するよりも前に、物理的ページ長を越えた部分の印刷用イメージデータが先行して生成されていると、この物理的ページをはみ出した部分の印刷用イメージデータが失われたり、印刷が分断されたりする。プリントヘッドに印刷用イメージデータが供給されると、該印刷用イメージデータはイメージバッファから消去されるため、実際の印刷が正常に行われなくても、この印刷用イメージデータは失われる。
【0009】
例えば、プリントヘッド105のドット形成要素数が48個または64個程度である場合は、論理的ページ長の方が物理的ページ長より多少長くても、さほど不都合は生じない。ドット形成要素数が少ない場合は、1回の主走査で1行ずつ印刷を行うためである。しかし、近年では、印刷速度の更なる向上のため、例えば、128個、144個等の多数のドット形成要素を形成し、同時印刷可能なラインの数を増大させたマルチライン型のプリントヘッドが提供されている。このような複数行の同時印刷が可能なプリントヘッドを採用したプリンタにおいて、論理的ページ長が物理的ページ長を上回った場合、印刷記録媒体の下端側で印刷されない行数が増加するため、印刷品質が大幅に低下する。
【0010】
更に、上述したように、通常シリアルプリンタでは、用紙検出器102によって印刷記録媒体Sの下端が通過するのを検出する処理を経て、はじめて当該印刷記録媒体Sの物理的ページ長を確定し、それ以後は次の頁に印刷すべきとの判断が可能となるから、スループットを更に向上すべく、実際の印字に先駆けて印刷用イメージデータを生成(イメージバッファに展開)することがより速く進むことになると、用紙検出器102によって印刷用紙Sの下端を検出して次頁の判断が可能になる前に、次頁に印刷すべきイメージデータまで生成(イメージバッファに展開)することになってしまう。
【0011】
本発明は、上記のような種々の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、論理的ページ長の方が物理的ページ長よりも長い場合でも、印刷用イメージデータが消失するのを防止することができ、印刷品質を向上できるようにしたプリンタ及び印刷方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明によれば、先行して展開される印刷用イメ一ジデータの位置とプリントヘッドによる印刷記録媒体の印刷位置との差を常にオーバーライド量以下にするようにしている。
【0013】
これにより、次の頁に印刷されるイメージデータまで生成(イメージバッファに展開)してしまうことが無くなる。
【0014】
即ち、本発明では、先行する印刷用イメージデータを展開することにより印刷可能領域を越えるか否かを判定し、越えると判定した場合には、印刷用イメージデータの展開を禁止し、越えないと判定した場合には、印刷用イメージデータの展開を行うことにより、先行して展開される印刷用イメ一ジデータの位置とある時点における印刷記録媒体に対する印刷位置との差を、常にオーバーライド量以下に維持するようにしたことを特徴とする。
【0015】
また、印刷記録媒体の物理的ページ長が確定する前は、先行する印刷用イメージデータを展開することによりオーバーライド量の初期値を越えるか否かを判定し、越えると判定した場合には、初期値を越えなくなるまで印刷用イメージデータの展開を待機し、越えないと判定した場合には、印刷用イメージデータの展開を行うことにより、前記印刷用イメ一ジデータの位置と前記印刷位置との差を、前記オーバーライド量の初期値以下に維持することを特徴とする。
更に、印刷記録媒体の物理的ページ長が確定する前は、先行する印刷用イメージデータを展開することによりオーバーライド量の初期値を越えるか否かを判定し、越えると判定した場合には、初期値を越えなくなるまで印刷用イメージデータの展開を待機し、越えないと判定した場合には、印刷用イメージデータの展開を行うことにより、先行して展開される印刷用イメ一ジデータの位置とある時点における前記印刷記録媒体に対する印刷位置との差をオーバーライド量の初期値以下に維持し、前記物理的ページ長が確定した後は前記印刷記録媒体の副走査の度に減少していくオーバーライド量を所定のタイミングで算出しつつ該算出したオーバーライド量以下に、先行して展開される印刷用イメ一ジデータの位置とある時点における前記印刷記録媒体に対する印刷位置との差を維持することを特徴とする。
【0016】
ここに、オーバーライド量とは、物理的ページ長が確定した後は、印刷記録媒体に残された印刷可能な領域の長さを意味し、印刷記録媒体の副走査を行う度に減少していく量であるが、物理的ページ長が確定する前をも含む概念とし、その物理的ページ長が確定するまでの値(初期値)は、一定の量であるものとする。ここで、本発明の第1の様相によれば、用紙検出器によって印刷記録媒体の下端を検出し当該印刷用紙の物理的ページ長を確定した後は、先行して展開される印刷用イメ一ジデータの位置と印刷記録媒体の印刷可能領域の長さ(オーバーライド量)とを主走査毎に比較し、印刷記録媒体の物理的ページ長を越えて印刷用イメージデータを生成しないようにしている。
【0017】
即ち、本発明のプリンタでは、入力される印刷データに基づいてプリントヘッドを主走査させると共に印刷記録媒体を副走査させることにより、所定の印刷を行うプリンタにおいて、前記プリントヘッドの主走査による印刷に先行して所定量ずつ印刷用イメージデータを生成するイメージデータ生成手段と、前記生成された印刷用イメージデータを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記印刷用イメージデータを前記プリントヘッドに供給し、所定の主走査及び副走査を行わせる印刷制御手段と、前記印刷記録媒体の通過を検出する検出手段と、前記印刷データにより示される論理的ページ長と前記検出手段により前記印刷記録媒体が所定位置に到達したことが検出されたことに基づいて算出される前記印刷記録媒体のページ長とを比較し、前記論理的ページ長が前記印刷記録媒体のページ長を上回っているか否かを判定する判定手段とを設け、前記判定手段により前記論理的ページ長が前記印刷記録媒体のページ長を上回っていると判定された場合には、前記印刷記録媒体のページ長に応じた範囲内で前記印刷用イメージデータを生成することを特徴としている。
【0018】
イメージデータ生成手段は、印刷に先行して所定量ずつ(例えば1行ずつ)印刷用イメージデータを生成する。生成されたイメージデータは、記憶手段を介してプリントヘッドに供給される。印刷制御手段は、プリントヘッドの主走査と印刷記録媒体の副走査とを交互に行わせて印刷する。論理的ページ長の方が実際のぺージ長よりも長いと判定手段が判定した場合、実際のページ長に庵じた範囲内で印刷用イメージデータが生成される。
【0019】
ここで、論理的ページ長は、例えば、ホスト=ンピュータから通知されるぺージあたりのバンド数(主走査数)によって検出することができる。また、印刷記録媒体のページ長は、検出手段が印刷記録媒体の下端通過を検出したときのオーバライド量(オーバライド量の初期値は検出手段とプリントヘッドの離間距離であり、既知である)に、今までの合計紙送り量を加算することにより求めることができる。そして、論理的ページ長が実際のページ長よりも長いと判定された場合は、実際のページ長に応じた範囲内で印刷用イメージデータの先行展開を許可する。即ち、実際のページ長を越えた部分のデータまで先行して展開しないように、イメージデータ生成手段を制御する。これにより、ホストコンピュータ上で設定されたページ長と実際に給紙された印刷記録媒体のページ長とが相違する場合に、印刷用イメージデータの無駄な消失を防止することができ、印刷品質を向上させることができる。
【0020】
さらに、本発明のプリンタは、前記判定手段は、前記検出手段により前記印刷記録媒体が所定位置に到達したことが検出されたことに基づいて、前記イメージデータ生成手段により新たに生成される印刷用イメージデータの副走査方向の終端位置が前記印刷記録媒体の下端を越えるか否かを判定し、前記判定手段によって前記印刷用イメージデータの副走査方向の終端位置が前記印刷記録媒体の下端を越えないと判定された場合には、前記イメージデータ生成手段による新たな印刷用イメージデータの生成を許可し、前記判定手段によって前記印刷用イメージデータの副走査方向の終端位置が前記印刷記録媒体の下端を越えると判定された場合には、前記記憶手段に記憶された印刷用イメージデータを前記プリントヘッドにより印刷させて前記印刷記録媒体を排紙することを特徴とする。
【0021】
イメージデータ生成手段は、印刷に先行して印刷用イメージデータを生成し、生成された印刷用イメージデータは記憶手段に記憶されている。ここで、既に生成された印刷用イメージデータの副走査方向の終端位置をiYPOSとし、イメージデータ生成手段の先行紙送り量をyとすると、これから新たに生成しようとする印刷用イメージデータの終端位置は、iYP0S+yとなる。この予測された終端位置が印刷記録媒体の下端を越えると判定された場合は、既に蓄積された印刷用イメージデータを印刷させてから、印刷記録媒体を排紙させる。これにより、実際の印刷領域を越えた印刷用イメージデータの生成を防止してデータの消失を防止することができる。
【0022】
更に、本発明のプリンタのように、前記プリントヘッドは1回の主走査で複数行印刷が可能に構成されており、前記イメージデータ生成手段は印刷に先行して1行ずつ前記印刷用イメージデータを生成してもよい。
【0023】
例えば、128個、144個等のように多数のドット形成要素をプリントヘッドに形成すれば、1回の主走査で複数行を印刷することが可能となる。そして、イメージデータ生成手段は、実際の印刷に先行して1行ずつ印刷用イメージデー夕を生成する。このように、複数行の同時印刷が可能なプリントヘッドを用いることにより、印刷記録媒体の下端側において、印刷用イメージデータの無駄な生成を防止することができ、複数行単位で効率よく印刷することができる。
【0024】
一方、本発明の印刷方法では、入力される印刷データに基づいてプリントヘッドを主走査させると共に印刷記録媒体を副走査させることにより、所定の印刷を行う印刷方法において、前記プリントヘッドと給紙口との間に設けられた検出手段によって印刷中の印刷記録媒体の下端が検出されたか否かを判定するステップと、前記印刷記録媒体の下端が検出された場合には、前記印刷記録媒体に残された印刷可能領域の副走査方向の長さを検出するステップと、印刷に先行して新たに生成される印刷用イメージデータの副走査方向の終端位置が前記印刷可能領域の外部に位置するか否かを判定するステップと、前記終端位置が前記印刷可能領域の外部に位置しないと判定された場合は、印刷に先行した新たな当該印刷用イメージデータを生成するステップと、前記終端位置が前記印刷可能領域の外部に位置すると判定された場合は、印刷に先行した新たな当該印刷用イメージデータの生成を中断し、記憶手段に記憶された印刷用イメージデータを前記プリントヘッドにより印刷させるステップと、前記プリントヘッドによる印刷が終了した場合は、前記印刷記録媒体を排紙させるステップと、新たな印刷記録媒体が給紙された場合は、前記中断された印刷用イメージデータを生成させるステップと、を含んでなることを特徴としている。
【0025】
これにより、前記請求項4に係るプリンタの発明と同様の作用を得ることができる。
【0026】
また、本発明の記録媒体は、プリントヘッドを有するプリンタを制御するためのコンピュータプログラムを記録したプログラム記録媒体において、印刷に先行して所定量ずつ印刷用イメージデータを生成するイメージデータ生成機能と、前記印刷に先行して生成された印刷用イメージデータを記憶手段に記憶させる記憶機能と、前記記憶された前記印刷用イメージデータを前記プリントヘッドに供給し、所定の主走査及び副走査を行わせる印刷制御機能と、検出手段を介して前記印刷記録媒体の通過を検出する検出機能と、前記検出手段により前記印刷記録媒体が所定位置に到達したことが検出されたことに基づいて、新たに生成される印刷用イメージデータの副走査方向の終端位置が前記印刷記録媒体の下端を越えるか否かを判定する判定機能とを実現し、前記印刷用イメージデータの副走査方向の終端位置が前記印刷記録媒体の下端を越えないと判定された場合には、前記新たな印刷用イメージデータの生成を許可し、前記印刷用イメージデータの副走査方向の終端位置が前記印刷記録媒体の下端を越えると判定された場合には、前記記憶された印刷用イメージデータを前記プリントヘッドにより印刷させて前記印刷記録媒体を排紙するように、コンピュータを動作させるためのプログラムを前記コンピュータが読取り及び理解可能な形態で記録している。
ここで、記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、メモリ、磁気テープ等の種々の媒体を採用することができる。また、これに限らず、例えば、所定のプログラムを通信回線を介してプリンタのCPUにリモートダウンロードさせることも可能である。
【0027】
上記所定のプログラムをプリンタのコンピュータに読み込ませることにより、前記請求項4に係るプリンタの発明と同様の作用を得ることができる。
【0028】
上記第2の目的を達成するため、本発明の第2の様相によれば、先行展開される印刷用イメ一ジデータの位置とプリントヘッドによる印刷記録媒体の印刷位置との差を常にオーバーライド量以下にするようにしている。
【0029】
これにより、物理的ページ長が確定する前に、次の頁に印刷されるデータまで展開してしまうことが無くなる。
【0030】
即ち、本発明のプリンタでは、入力される印刷データに基づいてプリントヘッドを副走査方向における所定の位置に維持しつつ主走査させると共に印刷記録媒体を副走査させることにより印刷を行うプリンタにおいて、前記プリントヘッドの主走査による印刷に先行して印刷用イメージデータを生成して論理的ページ長における所定位置までイメージバッファに展開するイメージデータ展開手段と、前記イメージバッファに展開された前記印刷用イメージデータを前記プリントヘッドに供給し、前記主走査及び副走査を行わせる印刷制御手段と、前記プリンタの前記副走査方向における所定の位置に設けられ、印刷記録媒体が所定位置に到達したことを検出する検出手段と、前記検出手段により前記印刷記録媒体が所定位置に到達したことが検出されたことに基づいて前記印刷記録媒体の物理的ページ長が算出される前は、前記論理的ページ長における印刷用イメージデータの展開位置と前記印刷記録媒体への現在の印字位置との差を前記副走査方向におけるプリントヘッドと前記検出器との間隔と比較し、該間隔を越えていないと判定された場合には、新たな印刷用イメージデータの展開を許可し、前記間隔を越えると判定された場合には、既に展開された印刷用イメージデータを前記プリントヘッドにより印刷させて前記間隔を越えなくなるまで新たな印刷用イメージデータの展開を禁止する手段とを有することを特徴とする。
また、本発明のプリンタにおいては、更に、前記検出手段からの検出信号に基づいて前記印刷記録媒体の物理的ページ長が算出された後は、新たに先行して生成される印刷用イメージデータの副走査方向の終端位置が前記印刷記録媒体の下端を越えるか否かを判定する手段を有し、該判定手段によって前記印刷用イメージデータの副走査方向の終端位置が前記印刷記録媒体の下端を越えないと判定された場合には、新たな印刷用イメージデータの展開を許可し、前記判定手段によって前記印刷用イメージデータの副走査方向の終端位置が前記印刷記録媒体の下端を越えると判定された場合には、既に展開された印刷用イメージデータを前記プリントヘッドにより印刷させて前記印刷記録媒体を排紙することを特徴とする。尚、本発明のプリンタにおいては、前記プリントヘッドは1回の主走査で複数行の印刷が可能に構成されており、前記イメージデータ展開手段は印刷に先行して1行ずつ前記印刷用イメージデータを展開することを特徴とする。
【0031】
一方、本発明は、入力される印刷データに基づいて、プリンタが印刷記録媒体への印字に先立ってイメージデータをバッファ上に展開するイメージデータの展開方法において、印刷に先行した所定の単位のイメージデータの展開要求を発するステップと、該展開要求を受けて印刷に先行した前記所定の単位のイメージデータを展開した場合に前記印刷記録媒体の副走作方向における展開位置が印字位置を越えるか否かを判断するステップと、前記展開位置が印字位置を越えない場合には、印刷に先行した前記所定の単位のイメージデータの展開を許可し、前記展開位置が印字位置を越える場合には、前記所定の単位のイメージデータの展開を許可せず当該所定の単位のイメージデータの展開を待機させるステップとを有することを特徴とする。
【0032】
更に、本発明は、入力される印刷データに基づいて、プリンタに印刷記録媒体への印字に先立ってイメージデータをバッファ上に展開させるプログラムを記録した記録媒体において、印刷に先行した所定の単位のイメージデータの展開要求を発する処理と、前記展開要求を受けて印刷に先行した前記所定の単位のイメージデータを展開した場合に前記印刷記録媒体の副走作方向における展開位置が印字位置を越えるか否かを判断する処理と、前記展開位置が印字位置を越えない場合には、印刷に先行した前記所定の単位のイメージデータの展開を許可し、前記展開位置が印字位置を越える場合には、前記所定の単位のイメージデータの展開を許可せず当該所定の単位のイメージデータの展開を待機させる処理とを有するプログラムを記録したことを特徴とする。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の諸形態について詳細に説明する。まず、図1〜3を参照して、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、本実施形態が適用されるプリンタの要部を模式的に示す機能ブロック図である。
【0034】
プリンタ1は、それぞれ後述するように、プリントヘッド2と、主走査駆動部3と、副走査駆動部4と、制御部5と、デーク格納部6と、ヘッド駆動部7と、用紙検出器8とを備えている。プリントヘッド2には、例えば、128個または144個等の所定数のノズル2Aが所定のノズル間隔をもって副走査方向(図1中の上下方向)に列設されており、1回の主走査で複数行の印刷が可能となっている。「ドット形成要素」の一部を構成する各ノズル2Aは、例えば、圧電振動子の伸縮による圧力変動によって、圧力発生室に供給されたインクを所定量だけ吐出させるものである。また、例えば、発熱素子の発熱を制御することにより気泡を発生させ、この気泡の発生による圧力変動によってインク滴を吐出させることもできる。なお、ドット形成要素としては、インクジェット式のものに限定されない。
【0035】
主走査駆動部3は、プリントヘッド2を、例えば、カット紙等の印刷記録媒体Sに対して所定の主走査方向(図1中の左右方向)に駆動するものである。主走査駆動部3は、キャリッジモータの作動を制御することにより、プリントヘッド2を搭載したキャリッジを所定方向に移動させる。副走査駆動部4は、主走査方向に対して直交する副走査方向に印刷記録媒体Sを搬送するように駆動するものである。副走査駆動部4は、紙送りモータの作動を制御することにより、給紙トレイから取り出した印刷記録媒体Sを所定量ずつ搬送する。
【0036】
「印刷制御手段」としての制御部5は、主走査駆動部3及び副走査駆動部4による駆動量及び駆動タイミング等を制御することにより、プリントヘッド2を主走査方向に移動させて、一定箇所に位置させるものである。ここで、制御部5は、物理ページ越え判定部11と、イメージデータ生成部12とを備えることができる。「判定手段」としての物理ページ越え判定部11は、先行して生成される印刷用イメージデータの終端位置が印刷記録媒体の物理的ページを越えたか否かを判定するものである。「イメージデータ生成手段」としてのイメージデータ生成部12は、実際の印刷に先行して1行ずつ印刷用イメージデータを生成するものである。
【0037】
「記憶手段」としてのデータ格納部6は、印刷用イメージデータを格納するメモリから構成されている。イメージデータ生成手段12により先行して生成された1行分ずつの印刷用イメージデータがデータ格納部6に記憶され、データ格納部6を介してへッド駆動部7に供給される。へッド駆動部7は、データ格納部6から入力される印刷用イメージデータに基づいてプリントヘッド2に通電することにより、所定のノズル2Aからインク滴を吐出させるものである。
【0038】
「検出手段」としての用紙検出器8は、図8と共に上述した用紙検出器102と同様に、給紙ローラ100とプリントヘッド2との間の紙送り経路上に設けられている。用紙検出器8は、例えば、光電スイッチ等から構成することができ、印刷記録媒体Sの上端及び下端をそれぞれ検出することができる。
【0039】
次に、図2に基づいて、本実施形態の作用を説明する。図2は、印刷処理の要部を概略的に示すフローチャートであり、印刷が開始された後を示す。ステップ(以下「S」と略記)1では、主走査と副走査とを交互に繰り返すことにより印刷が行われる。次に、S2では、印刷ジョブの印刷が終了したか否かを判定する。印刷が終了した場合は「YES」と判定して処理を終了し、印刷すべきデータが残っている場合は「NO」と判定してS3に移る。
【0040】
S3では、論理ページ越えが発生したか否かを判定する。即ち、ホストコンピュータから入力されたバンド数や改行コマンドによって排紙を行うか否かを判定する。論理ページ越えが発生した場合は、「YES」と判定し、後述のS4〜S6をスキップしてS8に移る。論理ページ越えが発生していない場合は、「NO」と判定してS4に移り、用紙検出器8が印刷記録媒体Sの下端を検出したか否かを判定する。印刷記録媒体Sの下端が未検出の場合は、「NO」と判定し、S1に戻って印刷を続行する。
【0041】
印刷が進んで印刷記録媒体Sの下端を用紙検出器8が検出すると、S4では「YES」と判定され、S5では、オーバライド量Xを取得する。オーバライド量Xの初期値は、用紙検出器8とプリントヘッド2との離間距離である。次に、S6では、印刷用イメージデータの新たな展開位置(iYPOS+y)と実際の印刷位置rYPOSの差分が現在のオーバライド量X以上であるか否か、即ち、新たに生成される印刷用イメージデータの副走査方向の終端位置(iYPOS+y)が印刷可能領域を越えたか否かを判定する。ここで、yは、印刷用イメージデータを先行して生成する単位であり、1行分のイメージ高さである。
【0042】
印刷用イメージデータを1行分だけ新たに生成しても印刷可能領域を越えない場合は、「NO」と判定されてS7に移る。そして、印刷用イメージデータの展開位置を1行だけ進めて(S7)、新たな印刷用イメージデータを生成する(S11)。S11で生成された印刷用イメージデータは、データ格納部6に保存され、プリントヘッド2が所定位置に到達するときにヘッド駆動部7に供給されて印刷される。
【0043】
印刷記録媒体Sの下端側における印刷が進むにつれて、オーバライド量Xは減少していく。そして、新たに印刷用イメージデータを生成すると該印刷用イメージデータが印刷可能領域を越えてしまう場合は、S6で「YES」と判定され、新たな印刷用イメージデータの生成が禁止される。これにより、既に先行して生成された印刷用イメージデータの印刷を行わせ(S8)、印刷を終えた印刷記録媒体Sを排紙させる(S9)。そして、新たな印刷記録媒体Sを給紙トレイ等から搬入してセットし(S10)、印刷用イメージデータの生成を再び開始する(S11)。S11では、前記S6で印刷可能領域からはみ出すと判定された行の印刷用イメージデータを生成する。このように、印刷記録媒体Sの下端を検出すると(S4)、下端側印刷処理に移り(S5〜S11)、印刷記録媒体Sからはみ出ない範囲で印刷用イメージデータの生成を行うようになっている。
【0044】
このように構成される本実施の形態によれば、以下の効果を奏する。第1に、論理的ページ長が物理的ページ長を上回ると予測された場合には、物理的ページ長に応じた範囲内で印刷用イメージデータを生成するため、印刷記録媒体Sのページ長が印刷設定による論理的ページ長よりも短い場合でも、実際のぺージ長に合わせて適切に印刷することができる。
【0045】
即ち、図3(a)に示すように、先行して生成される印刷用イメージデータの終端位置iYPOSがオーバライド量Xを越えない場合、印刷用イメージデータは、主走査毎にプリントヘッド2に供給されて印刷される。従って、図3(b)に示すように、最終行が分断されてしまったり、その行の印刷用イメージデータが消失したりすることはなく、適切な印刷を行うことができる。例えば、表計算ソフトのワークシートを印刷する場合、住所録やプログラムリスト等を印刷する場合、ユーザーにとっては印刷される項目や文字等が重要であり、印刷レイアウト自体にはこだわらないことが多い。本実施形態では、設定された用紙サイズよりも短い印刷記録媒体が給紙されていても適切に印刷できるため、印刷設定時のページ長が重要視されない印刷ジョブの場合には、使い勝手が大幅に向上する。
【0046】
第2に、新たに生成される印刷用イメージデータの終端位置iYPOSが印刷可能領域を越えるか否かを判定するため、主走査毎に、物理的なページ越えが生じるか否かを容易に判定することができる。
【0047】
第3に、複数行の同時印刷可能なプリントヘッド2を採用し、1行単位で印刷用イメージデータを生成しているため、印刷速度を高めつつ印刷記録媒体の下端のぎりぎりまで印刷することができる。
【0048】
以上の第1の実施形態では、用紙検出器8によって印刷記録媒体Sの下端が通過するのを検出する処理を経て当該印刷記録媒体の物理的ページ長を確定できるようになってから後は、初期値がプリントヘッドと用紙検出器との離間距離であり、以後は副走作の度に減少していくオーバーライド量Xを計算しつつ、展開済みの印刷用イメージデータの位置と比較することによって、次頁に印刷すべきイメージデータまで生成(イメージバッファに展開)することを防止している。
【0049】
しかしながら、印刷のスループットを更に向上すべく、プリンタにおける実際の印字に先駆けて印刷用イメージデータを生成(イメージバッファに展開)することがより速く進むことになると、用紙検出器によって印刷記録媒体の下端を検出して次頁の判断が可能になる前に、次頁に印刷すべきイメージデータまで生成(イメージバッファに展開)することになってしまう。換言すると、上述した第1の実施形態では、イメージデータの生成(イメージバッファへの展開)がより速く進む場合に対処し得ず、印刷品質の低下という事態を回避できない虞れがある。
【0050】
そこで、更に、本発明者は、かかる事態を回避するために、用紙検出器によって印刷記録媒体の下端を検出する前でも、展開位置と印字位置との差をオーバーライド量の初期値以上に広がらないように展開を制限することを案出した。以下、かかる課題を達成するための本発明の第2の実施形態について説明する。まず、本実施形態の理解を容易にするため、上述した回避すべき事態が如何に生じるかについて、図4(a)〜(d)を参照して説明しておく。
【0051】
即ち、図4(a)に示すように、本来、物理的ページ長を越えるデータ(同図に点線で囲んで示す部分)は、次頁に印刷されるはずのデータであるが、図4(b)に示すように、プリントヘッドが図中YAの位置にある場合、つまり用紙検出器によって印刷記録媒体の下端を検出する前は、第1の実施形態におけるようなオーバーライド量Xの計算を開始できない。このオーバーライド量Xは、図4(c)に示すように、プリントヘッドが図中YBの位置に来て、つまり用紙検出器によって印刷記録媒体の下端が検出されて始めて確定し、以後減少していく変数としてのオーバーライド量Xの計算が可能となる。従って、図4(b)に示す場合には、どんどんイメージデータの作成及び展開が進むことがあり、同図に示すように、展開済みのデータの位置がいっきに印刷記録媒体の下端を越えてしまう場合が生じる虞れがある。このような場合には、印字結果は、図4(d)に示すように、データ(文字や図形)が切れたような望まざる事態となってしまう。
【0052】
そこで、本実施形態では、図5に示すように、用紙検出器によって印刷記録媒体の下端が検出されてオーバーライド量Xの計算が可能となる前でも、展開済みのデータの位置(展開位置)と当該時点での印字位置との差D(展開の進み具合によって増減する変数である)が、オーバーライド量の初期値K(これは、プリントヘッドと用紙検出器との離間距離であり、用紙検出器によって印刷記録媒体の下端が検出される前でも分かっている、即ち定数である)を越えないようにする。
【0053】
即ち、図6に示すように、展開要求が生じた場合(S601)には、それを展開した場合の展開済みのデータの位置(展開位置)と当該時点での印字位置との差Dが、オーバーライド量の初期値Kを越えないか否かを判断し(S602)、越えない場合には、展開を許可する(S603)が、これを越える場合には、展開を許可せず、印刷が進んで差Dが減少するのを待機する(S604)。
【0054】
図7は、本発明の第2の実施形態に係るプリンタにおける、上述したような用紙検出器によって印刷記録媒体の下端を検出する前後の印刷動作の流れを示すフローチャートである。本実施形態においても、用紙検出器によって印刷記録媒体の下端が検出された後は、上述した第1の実施形態と同様に、オーバーライド量X(変数、その初期値はKに等しい)を計算しつつ印刷を行う、従って、この第1の実施形態と同様の処理を行う部分については、詳しい説明を省略する。
【0055】
この第2の実施形態のプリンタにおける印刷処理は、S701〜S703の後、印刷用紙(記録媒体)の下端が検出されたか否かを判断し(S704)、この下端が検出されていない場合(S704でNo)[図4(b)に示した場合に相当する]には、展開位置と印字位置の差[図5に示した差D(変数)に相当する]がオーバーライド量の初期値K(定数)以下か否かを判断する(S712)。そして、展開位置と印字位置の差がオーバーライド量の初期値K(定数)以下でない場合には(S712でNo)、印刷を進める、即ち、S701〜S704のループを繰り返す。一方、展開位置と印字位置の差がオーバーライド量の初期値K(定数)以下である場合には(S712でYes)、ヘッド高さ分のイメージを展開し(S707)、新たなイメージデータも生成する(S711)。
【0056】
このように、第2の実施形態のプリンタでは、用紙検出器によって印刷記録媒体の下端を検出する前は、展開位置と印字位置との差をオーバーライド量の初期値以上に広がらないように展開を制限するので、次頁に印刷すべきイメージデータまで展開してしまうのを確実に防止できる。また、用紙検出器によって印刷記録媒体の下端が検出された後は、上述した第1の実施形態と同様に、オーバーライド量X(変数、その初期値はKに等しい)を計算しつつ印刷を行うので、印刷記録媒体の下端のぎりぎりまで印刷することができる。
【0057】
以上、本発明を特定の実施形態について述べたが、本発明はこれらに限られるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内で、他の実施形態についても適用される。例えば、その下端の検出によって印刷記録媒体Sの物理的ページ長が確定した時点で、印刷用イメージデータの展開可能位置iYPOS(max)を算出し、iYPOSが展開可能位置iYPOS(max)に達するまで印刷用イメージデータの生成を許可するように構成することもできる。
【0058】
また、例えば、データ格納部6とヘッド駆動部7との間に印刷用イメージデータの転送を制御するデータ転送制御部を設け、印刷記録媒体Sの印刷可能領域からはみ出さない範囲の印刷用イメージデータのみをヘッド駆動部6に入力させるように構成することもできる。
【0059】
更に、上述した第2の実施形態では、用紙検出器によって印刷記録媒体の下端が検出された後は、第1の実施形態と同様にオーバーライド量X(変数)を計算しつつ印刷を行うようにしたが、印刷記録媒体の下端の検出の前後を問わず、展開位置と印字位置との差D(変数)をオーバーライド量の初期値K(一定値)以上に広がらないように展開を制限するようにしても良い。この場合、ぎりぎりまでの印刷は困難となるが、印字結果がデータ(文字や図形)が切れたような事態となるのは回避し得る。
【0060】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明に係るプリンタ及び印刷方法によれば、実際のぺ一ジ長が印刷データで示された論理的ページ長よりも短い場合でも、印刷記録媒体の範囲内で適切な印刷を行うことができ、印刷品質を維持して使い勝手を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るプリンタの機能ブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係るプリンタにおける印刷処理動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明の第1の実施形態に係るプリンタにおける印刷用イメージデータの生成と印刷結果の関係等を示す説明図であって、図3(a)は印刷用イメージデータの展開位置とオーバライドとの関係を示し、図3(b)は印刷結果を示す。
【図4】用紙検出器によって印刷記録媒体の下端を検出する前にも、イメージデータの先行展開により印刷品質の低下という事態を生じる理由を説明する図であり、図4(a)は、物理的ページ長を越えるデータの展開を、図4(b)は、用紙検出器によって印刷記録媒体の下端を検出する前を、図4(c)は、用紙検出器によって印刷記録媒体の下端が検出された時点を、図4(d)は、印字結果としてデータ(文字や図形)が切れたような状態を、それぞれ示す。
【図5】本発明の第2の実施形態における展開済みデータの位置と印字位置との関係を説明するための図である。
【図6】本発明の第2の実施形態における展開(抑制)処理を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第2の実施形態に係るプリンタにおける印刷処理動作を示すフローチャートである。
【図8】プリントエンジンの概要を示す説明図であって、図8(a)は印刷記録媒体が供給された時点、図8(b)は印刷記録媒体の下端が用紙検出器に検出された時点をそれぞれ示す。
【図9】従来技術による印刷結果を示す説明図であって、図9(a)は論理的ページ長が物理的ページ長よりも短いか又は一致する場合、図9(b)は論理的ページ長が物理的ページ長よりも長い場合をそれぞれ示す。
【符号の説明】
1 プリンタ
2 プリントヘッド
3 主走査駆動部
4 副走査駆動部
5制御部
6 データ格納部
7 ヘッド駆動部
8 用紙検出器
11 物理ページ越え判定部
12 イメージデータ生成部
Claims (2)
- 入力される印刷データに基づいてプリントヘッドを副走査方向における所定の位置に維持しつつ主走査させると共に印刷記録媒体を副走査させることにより印刷を行うプリンタにおいて、
前記プリントヘッドの主走査による印刷に先行して印刷用イメージデータを生成して論理的ページ長における所定位置までイメージバッファに展開するイメージデータ展開手段と、
前記イメージバッファに展開された前記印刷用イメージデータを前記プリントヘッドに供給し、前記主走査及び副走査を行わせる印刷制御手段と、
前記プリンタの前記副走査方向における所定の位置に設けられ、印刷記録媒体が所定位置に到達したことを検出する検出手段と、
前記検出手段により前記印刷記録媒体が所定位置に到達したことが検出されたことに基づいて前記印刷記録媒体の物理的ページ長が算出される前は、前記論理的ぺージ長における印刷用イメージデータの展開位置と前記印刷記録媒体への現在の印字位置との差を前記副走査方向におけるプリントヘッドと前記検出器との間隔と比較し、該間隔を越えていないと判定された場合には、新たな印刷用イメージデータの展開を許可し、前記間隔を越えると判定された場合には、既に展開された印刷用イメージデータを前記プリントヘッドにより印刷させて前記間隔を越えなくなるまで新たな印刷用イメージデータの展開を禁止する手段とを有し、
更に、前記検出手段からの検出信号に基づいて前記印刷記録媒体の物理的ページ長が算出された後は、新たに先行して生成される印刷用イメージデータの副走査方向の終端位置が前記印刷記録媒体の下端を越えるか否かを判定する手段を有し、該判定手段によって前記印刷用イメージデータの副走査方向の終端位置が前記印刷記録媒体の下端を越えないと判定された場合には、新たな印刷用イメージデータの展開を許可し、前記判定手段によって前記印刷用イメージデータの副走査方向の終端位置が前記印刷記録媒体の下端を越えると判定された場合には、既に展開された印刷用イメージデータを前記プリントヘッドにより印刷させて前記印刷記録媒体を排紙することを特徴とするプリンタ。 - 請求項1記載のプリンタにおいて、前記プリントヘッドは1回の主走査で複数行の印刷が可能に構成されており、前記イメージデータ展開手段は印刷に先行して1行ずつ前記印刷用イメージデータを展開することを特徴とするプリンタ。
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