JP3946916B2 - 翻訳システムおよび記録媒体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、任意の言語を別の言語に翻訳する翻訳システム、および記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、WWWブラウザを用いて、HTML形式のインターネット情報を閲覧して翻訳するWWW用翻訳装置のように、レイアウトなどの非言語情報を翻訳結果に反映させる機械翻訳が出回っている。また、一般の英日翻訳装置においても同様であって、第1の言語などに付加される非言語情報を翻訳結果に反映させるものがある。
このような機械翻訳において、レイアウトに関する処理、例えば、第1の言語と翻訳結果の文字の長さを同等にする場合には、フォント、文字間、行間を調整していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の機械翻訳では、フォント等の非言語情報によっては第1の言語と翻訳結果の長さを調整することができなかった。また、例えば、映画の吹き替えなどは、第1の言語と翻訳結果の1文毎の長さを同等にさせる必要があり、この処理は、翻訳家が必要に応じて省略などを行い、長さの調整をしていた。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、1文単位で第1の言語と同等の長さの翻訳結果を出力可能とする翻訳システムおよび記録媒体を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、第1言語入力手段に入力された第1言語を翻訳処理手段で翻訳して翻訳結果を翻訳結果出力手段へ出力する翻訳システムにおいて、文を構成する複数の文字を、それぞれ一つ又は複数の文字からなる一つ又は複数の音素に変換するための情報を記憶する判断条件記憶手段と、入力される第1言語の文単位の長さおよび翻訳処理手段にて翻訳された翻訳結果の文単位の長さを判断条件記憶手段に記憶された変換の情報に基づいて音素数または発音所要時間として測定する長さ測定手段と、この長さ測定手段によって測定された第1言語と翻訳結果とにおける音素数または発音所要時間を比較する長さ比較手段と、この長さ比較手段により翻訳結果の方が長いと判定された場合、当該翻訳結果を短縮調整する翻訳調整処理手段と、を備えている。
また、別の発明は、翻訳処理制御プログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記録媒体である。そして、この翻訳処理制御プログラムは、第1言語入力手段に入力された第1言語を翻訳処理手段で翻訳して翻訳結果を翻訳結果出力手段へ出力するコンピユータを、
文を構成する複数の文字を、それぞれ一つ又は複数の文字からなる一つ又は複数の音素に変換するための情報を記憶する判断条件記憶手段と、入力される第1言語の文単位の長さおよび翻訳処理手段にて翻訳された翻訳結果の文単位の長さを前記判断条件記憶手段に記憶された変換の情報に基づいて音素数または発音所要時間として測定する長さ測定手段と、この長さ測定手段によって測定された第1言語と翻訳結果とにおける音素数または発音所要時間を比較する長さ比較手段と、この長さ比較手段により翻訳結果の方が長いと判定された場合、当該翻訳結果を短縮調整する翻訳調整処理手段として機能させる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本発明に係る翻訳システムおよび記録媒体の一実施例の形態を示すブロック構成図である。
この翻訳システムは、第1の言語を第2の言語に翻訳し出力するシステムであって、例えば自動映画吹き替え装置や同時通訳機等に適用可能なものである。
この翻訳システムは、第1言語として文字データ、ファイルデータ、音声、ネットワークからのファイルデータ等を入力する第1言語入力手段1と、この第1言語入力手段1から入力される第1の言語情報を例えば日本語に翻訳するためのプログラムを記録する記録媒体2と、文法・辞書等を記憶する翻訳辞書部3と、各種データを記憶するデータ記憶部4と、前記第1言語入力手段1から入力される第1言語を、記録媒体2に記録されるプログラムに従って例えば日本語に翻訳するCPUで構成されてなる翻訳処理本体部5と、翻訳結果を出力する翻訳結果出力手段6からなる。
前記第1言語入力手段1は、ユーザがキーボード11から入力する場合、予め格納されているファイル12から第1言語またはアプリケーションソフト通じて読み出して入力する場合、音声入力装置13やCD−ROM14から入力される音声信号を音声認識装置15を通して翻訳処理本体部5で処理可能なデジタル情報、つまり文字コードに変換し入力する場合、あるいは、イーサネット、インターネットなどのネットワーク16を介して取り込んで入力する場合等、種々の入力形態が考えられる。
【0009】
なお、記録媒体2としては、例えば磁気ディスクが用いられるが、それ以外にも例えば磁気テープ、CD−ROM、DVD−ROM、フロッピーディスク、MO、MD、CD−R、メモリカードなどを用いてもよい。
データ記憶部4には、第1言語入力手段1から入力されたファイルデータ、文字データ、音声データ、翻訳結果データの他、翻訳文から省略しても大筋に影響を与えない情報である省略情報が記憶される。
前記翻訳処本体部5は、入力される第1言語に関し、翻訳辞書部3に記憶される文法・辞書を用いて翻訳処理する翻訳処理手段21と、入力される第1言語の長さと翻訳処理手段21にて翻訳された翻訳結果の文字の長さを比較判断する翻訳文長判断手段22と、翻訳文長判断手段22の結果により翻訳文を省略する必要が生じた場合にデータ記憶部4からの省略情報を翻訳結果に反映する
翻訳調整処理手段23とによって構成されている。
前記翻訳結果出力手段6は、翻訳結果を保存するファイル61翻訳結果を表示するCRT、液晶等のディスプレイ62、または翻訳結果を音声出力する音声出力装置63などが使用される。
次に、以上のようなシステムの動作について図2を参照して説明する。
システムの動作が開始すると、翻訳処理本体部5は、記録媒体2から翻訳処理制御用プログラムを読み取ってデータ記憶部4に格納し、翻訳処理の準備に入る。
【0010】
この状態において、第1言語である例えば英語で、「Where does he live in?」が第1言語入力部1に入力されると、翻訳処理本体部5は、第1言語入力部1に入力された内容を取り込み(S1,第1言語取り込み機能)、第1言語の文を解析し文の長さを測定し(S2、第1言語長さ測定機能)、翻訳処理手段21へ翻訳指令を送出する。
この翻訳処理手段21は、翻訳処理制御用プログラムの一部である翻訳処理プログラムを用いて、データ記憶部4に格納される「Where does helive in?」の文字データに対して翻訳辞書部3の辞書および文法データを用いて翻訳処理を実行し、その翻訳文として、第2言語である例えば日本語で「彼はどこに住んでいますか?」を得て、データ記憶部4に格納する(S3,翻訳処理機能)。
ここで、翻訳文長判断手段22は、翻訳文の長さを測定し(S4,翻訳文長さ測定機能)、この翻訳文から省略情報を生成し、データ記憶部4に格納する(S5,省略情報生成機能)。
ここで省略情報とは、翻訳文から省略しても大筋に影響を与えない情報であり、その情報には優先度が付される。
【0011】
省略情報として例えば次のものがあげられる。(1)生成される文の必須格を残し、任意格を省略する。例えば、主動詞が他動詞の場合、目的語は必須格となり省略しないが、副詞句は任意格のため省略する。(2)生成される訳文の修飾語を省略する。例えば、「red book」を「赤い本」ではなく「本」とする、(3)日本語の場合、送りがなを省略する、(4)生成される訳文に用いられている語句の同意語を最短のものにする。例えば、「station」を「停車場」ではなく「駅」とする、(5)該当文に含まれる情報を訳出しない。例えば、「Where does he live in?」という文の回答が「He lives
in HAWAII.」の場合、該当文には「He lives in」が含まれているため、これらを訳出せず、単に「ハワイ」とする。この場合、既出の情報はユーザモデルとして保存するとよい。
また、翻訳文長判断手段22で、第1言語の長さと翻訳文の長さとを比較し(S6,長さ比較機能)、翻訳文の方が長いと判断された場合には、翻訳調整処理手段23でデータ記憶部4に格納された省略情報を用いて、翻訳文の調整が行われる(S7,翻訳文調整機能)。しかし、1番目の翻訳結果「彼はどこに住んでいますか?」の時点では省略情報が反映されておらず、次回の翻訳処理から反映される。
【0012】
この後、翻訳結果出力手段2に送出され(S8,出力機能)、次に翻訳を行う第1言語が有るか否かを判断し(S9,入力文有無確認機能)、有ればS1へ戻り、無ければ省略情報をデータ記憶部4から削除する(S10,省略情報削除機能)。
S9で次に翻訳を行う2番目の第1言語が有ったとする。第1言語「He lives in HAWAII.」をS1〜S6により翻訳すると、翻訳文は「彼はハワイに住んでいます。」となる。 例えば、日本語に翻訳する場合、主語よりも述語の方が重要度が高いことから、省略情報として優先度第1候補が「彼」であったとすると、S7により「彼は」が省略され「ハワイに住んでいます。」のように適切な翻訳結果を出力できる。
従って、以上のような実施の形態によれば、第1の言語が入力されると、省略情報が生成され、それにより1文単位で第1の言語と同等の長さの翻訳結果を出力可能とすることができる。
(第2の実施例の形態)
図3は、本発明に係る翻訳システムおよび記憶媒体の他の実施例を説明する図である。
なお、翻訳システムの構成は、図1と同様であるので、ここではその構成の説明を省略する。
【0013】
この実施例の形態は、翻訳処理制御部で行われる翻訳文の文字数を測定する処理を実行する例である。
第1言語である例えば英語で、「Where does he live in?」が第1言語入力部1に入力されると、翻訳処理本体部5は、第1言語入力部1に入力された内容を取り込み(S11,第1言語取り込み機能)、翻訳文長判断手段22において第1言語の文を解析し文字数を測定しこれをmとし(S12、第1言語長さ測定機能)、翻訳処理手段21へ翻訳指令を送出する。
この翻訳処理手段21は、翻訳処理制御用プログラムの一部である翻訳処理プログラムを用いて、データ記憶部4に格納される「Where does helive in?」の文字データに対して翻訳辞書部3の辞書および文法データを用いて翻訳処理を実行し、その翻訳文として、第2言語である例えば日本語で「彼はどこに住んでいますか?」を得て、データ記憶部4に格納する(S13,翻訳処理機能)。
ここで、翻訳文長判断手段22は、翻訳文の文字数を測定しこれをnとし(S14,翻訳文文字測定機能)、この翻訳文から省略情報を生成する(S15,省略情報生成機能)。
【0014】
また、翻訳文長判断手段22で、第1言語の文字数mと翻訳文の文字数nとを比較し(S16,文字数比較機能)、翻訳文文字数nの方が大きいと判断された場合には、翻訳調整処理手段23でデータ記憶部4に格納された省略情報のうち最優先のものを1つ用いて、翻訳文の調整が行われる(S17,翻訳文調整機能)。しかし、1番目の翻訳結果「彼はどこに住んでいますか?」の時点では省略情報が登録されておらず、次回の翻訳処理から反映される。
この後、翻訳結果出力手段2に送出され(S18,出力機能)、次に翻訳を行う第1言語が有るか否かを判断し(S19,入力文有無確認機能)、有れば、S15で生成した省略情報をデータ記憶部4に登録しS21へ戻る。次に翻訳を行う第1言語が無ければ省略情報をデータ記憶部4から削除する(S20,省略情報削除機能)。
S19で次に翻訳を行う2番目の第1言語が有ったとすると、S21で省略情報を登録し、その後第1言語「He lives in HAWAII.」をS11〜S16により翻訳すると、翻訳文は「彼はハワイに住んでいます。」となり、S17により例えば「彼は」を省略情報とし「ハワイに住んでいます。」のように適切な翻訳結果を出力できる。
【0015】
従って、以上のような実施の形態によれば、第1の言語が入力されると、省略情報が生成され、それにより1文単位で第1の言語と同等の長さの翻訳結果を出力可能とすることができる。なお、上記実施の形態では、第1言語の長さと翻訳文の長さを文字数で比較判断したが、例えば、バイト数、その他により比較判断可能である。
(第3の実施例の形態)
図5は、本発明の第3の実施例の形態に係る翻訳システムおよび記憶媒体の他の実施例を示す構成図である。なお、同図において図1と同一部分には同一符号を付し、その詳しい説明は省略する。この実施例の形態は、翻訳処理本体部で行われる翻訳文の長さを音素数により測定する処理を実行する例である。この実施例の形態は、第1言語入力手段1と、図4に示すプログラムを記録する記録媒体8と、文法・辞書等を記憶する翻訳辞書部3と、各種データを記憶するデータ記憶部4と、前記第1言語入力手段1から入力される第1言語を記録媒体8に記録されるプログラムに従って例えば日本語に翻訳するCPUで構成されてなる翻訳処理本体部5と、翻訳結果を出力する翻訳結果出力手段6からなる。
前記翻訳処本体部5は、入力される第1言語に関し、翻訳辞書部3に記憶される文法・辞書を用いて翻訳処理する翻訳処理手段21と、入力される第1言語の長さと翻訳処理手段21にて翻訳された翻訳結果の文字の長さを判断条件記憶部7の情報により比較判断する翻訳文長判断手段22と、翻訳文長判断手段22の結果により翻訳文を省略する必要が生じた場合にデータ記憶部4からの省略情報を翻訳結果に反映する翻訳調整処理手段23とによって構成されている。
【0016】
次に、以上のようなシステムの動作について図4を参照して説明する。システムの動作が開始すると、翻訳処理本体部5は、記録媒体8から翻訳処理制御用プログラムを読み取ってデータ記憶部4に格納し、翻訳処理の準備に入る。この状態において、第1言語である例えば英語で、「Where does he live in?」が第1言語入力部1に入力されると、翻訳処理本体部5は、第1言語入力部1に入力された内容を取り込み(S31,第1言語取り込み機能)、翻訳文長判断手段22において第1言語の文を解析し判断条件記憶部7内の情報を用いて音素数に変換して測定しこれをpとし(S32、第1言語長さ測定機能)、翻訳処理手段21へ翻訳指令を送出する。この翻訳処理手段21は、翻訳処理制御用プログラムの一部である翻訳処理プログラムを用いて、データ記憶部4に格納される「Where does he live in?」の文字データに対して翻訳辞書部3の辞書および文法データを用いて翻訳処理を実行し、その翻訳文として、第2言語である例えば日本語で「彼はどこに住んでいますか?」を得て、データ記憶部4に格納する(S33,翻訳処理機能)。
【0017】
ここで、翻訳文長判断手段22は、翻訳文を判断条件記憶部7内の情報を用いて音素数に変換して測定しこれをqとし(S34,翻訳文文字測定機能)、この翻訳文から省略情報を生成する(S35,省略情報生成機能)。
音素数のデータベースの例としては、He(ヒー)→2、lives(リブズ)→3、in(イン)→2、Hawaii(ハワイ)→3、彼→2、は→1、ハワイ→3、に→1、住んで→3、います→3 のようなものがあげられるが、設定の方法により種々のものが考えられる。
また、翻訳文長判断手段22で、第1言語の音素数pと翻訳文の音素数qとを比較し(S36,音素比較機能)、翻訳文音素数qの方が大きいと判断された場合には、翻訳調整処理手段23でデータ記憶部4に格納された省略情報のうち最優先のものを1つ用いて、翻訳文の調整が行われる(S37,翻訳文調整機能)。しかし、1番目の翻訳結果「彼はどこに住んでいますか?」の時点では省略情報が登録されておらず、次回の翻訳処理から反映される。
この後、翻訳結果出力手段2に送出され(S38,出力機能)、次に翻訳を行う第1言語が有るか否かを判断し(S39,入力文有無確認機能)、有れば、S35で生成した省略情報をデータ記憶部4に登録しS31へ戻る。次に翻訳を行う第1言語が無ければ省略情報をデータ記憶部4から削除する(S40,省略情報削除機能)。
【0018】
S39で次に翻訳を行う2番目の第1言語が有ったとすると、S41で省略情報を登録し、その後第1言語「He lives in HAWAII.」を翻訳すると、翻訳文は「彼はハワイに住んでいます。」となる。
「He lives in HAWAII.」が音素数10、「彼はハワイに住んでいます。」が音素数13となることから、S36ではYESとなり、S37となる。S37では、第一候補の
「彼は(音素数3)」を省略し、「ハワイに住んでいます。(音素数10)」のように適切な翻訳結果を出力できる。
従って、以上のような実施の形態によれば、音声により翻訳結果を出力する場合に、第1言語と翻訳結果の時間的な差を最小にすることができる。
なお、上記実施の形態では、第1言語の音素数と翻訳文の音素数で比較判断したが、例えば、発音所要時間、その他により比較判断可能である。
(第4の実施例の形態)
図6は、本発明に係る翻訳サーバおよび情報伝送媒体の一実施例の形態を示す構成図である。
この実施例の形態は、サーバ側が図2、図3または図5に示すアプリケーションソフトである翻訳処理制御用プログラムを所有し、クライアント側がサービス提供の要求のもとにサーバ所有の翻訳処理制御用プログラムをインストールすることにより、自身において翻訳処理を可能にし、あるいは、翻訳処理の機能アップを実現することにある。
【0019】
サーバ51および多数のクライアント52a〜52nがルータ53や公衆回線利用の場合にはモデム54を介してネットワーク55にそれぞれ接続されている。
前記サーバ51は、図2、図3または図5に示す翻訳処理制御用プログラムを格納するデータベース511および各クライアント側から翻訳処理制御用プログラムの要求を受けたときOSI参照モデルの基準に従う通信プロトコルのもとに当該プログラムデータを情報伝送媒体56としてネットワーク55に伝送する伝送制御部512が設けられている。
この情報伝送媒体56は、翻訳処理制御用プログラムが所定の通信プロトコルに従ってパケット化されてクライアント側に伝送する情報媒体である。
一方、各クライアント52a〜52nは、一般的なPC(パーソナルコンピュータ)などであって、宛先アドレス、要求元アドレスのもとに翻訳処理制御用プログラム要求情報を伴ってパケット化してネットワーク55に伝送する伝送制御部521と、プログラム要求のもとに前記サーバから提供される翻訳処理制御用プログラムをインストールすることにより、図1または図4に示す翻訳処理を可能とする翻訳部522が設けられている。
【0020】
従って、このような実施の形態によれば、サーバ側がサービス提供の1つとして翻訳処理制御用プログラムを搭載している場合、各クライアント52a〜52nがサーバから翻訳処理制御用プログラムをインストールすることにより、各クライアントが翻訳システムとして機能し、入力された第1言語を翻訳することが可能となる。その他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、入力される第1言語、出力される翻訳結果の種類に応じて、第1言語と翻訳結果の音素的長さを同等にできるため、見やすい、聞ききやすい、分かりやすい翻訳結果の出力が可能な翻訳システムおよび記録媒体を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る翻訳システム、翻訳サーバおよび記録媒体の一実施例の形態を説明する図。
【図2】図1に示す翻訳システムの処理動作および記録媒体に記録されるプログラムの一例を説明するフローチャート。
【図3】図1に示す翻訳システムの処理動作および記録媒体に記録されるプログラムの他の例を説明するフローチャート。
【図4】本発明に係る翻訳システムの処理動作および記録媒体に記録されるプログラムの一例を説明するフローチャート。
【図5】本発明に係る翻訳システム、翻訳サーバおよび記録媒体の他の実施例の形態を説明する図。
【図6】本発明に係る翻訳サーバおよび情報伝送媒体の一実施例の形態を説明する図。
【符号の説明】
1…第1言語入力手段
2、8…記録媒体
3…翻訳辞書部
4…データ記憶部
5…翻訳処理本体部
6…翻訳結果出力手段
7…翻訳条件記憶部
21…翻訳処理手段
22…翻訳文長判断手段
23…翻訳調整処理手段
51…サーバ
52a〜52n…クライアント

Claims (2)

  1. 第1言語入力手段に入力された第1言語を翻訳処理手段で翻訳して翻訳結果を翻訳結果出力手段へ出力する翻訳システムにおいて、
    文を構成する複数の文字を、それぞれ一つ又は複数の文字からなる一つ又は複数の音素に変換するための情報を記憶する判断条件記憶手段と、
    前記入力される第1言語の文単位の長さおよび前記翻訳処理手段にて翻訳された翻訳結果の文単位の長さを前記判断条件記憶手段に記憶された変換の情報に基づいて音素数または発音所要時間として測定する長さ測定手段と、
    この長さ測定手段によって測定された第1言語と翻訳結果とにおける音素数または発音所要時間を比較する長さ比較手段と、
    この長さ比較手段により翻訳結果の方が長いと判定された場合、当該翻訳結果を短縮調整する翻訳調整処理手段と、
    を備えたことを特徴とする翻訳システム。
  2. 第1言語入力手段に入力された第1言語を翻訳処理手段で翻訳して翻訳結果を翻訳結果出力手段へ出力するコンピユータを、
    文を構成する複数の文字を、それぞれ一つ又は複数の文字からなる一つ又は複数の音素に変換するための情報を記憶する判断条件記憶手段、
    前記入力される第1言語の文単位の長さおよび前記翻訳処理手段にて翻訳された翻訳結果の文単位の長さを前記判断条件記憶手段に記憶された変換の情報に基づいて音素数または発音所要時間として測定する長さ測定手段、
    この長さ測定手段によって測定された第1言語と翻訳結果とにおける音素数または発音所要時間を比較する長さ比較手段、
    この長さ比較手段により翻訳結果の方が長いと判定された場合、当該翻訳結果を短縮調整する翻訳調整処理手段
    として機能させるための翻訳処理制御プログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記録媒体。
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