JPH10222513A - 多言語対応通信システム - Google Patents

多言語対応通信システム

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JPH10222513A
JPH10222513A JP9018689A JP1868997A JPH10222513A JP H10222513 A JPH10222513 A JP H10222513A JP 9018689 A JP9018689 A JP 9018689A JP 1868997 A JP1868997 A JP 1868997A JP H10222513 A JPH10222513 A JP H10222513A
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JP9018689A
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Atsuhiko Kurachi
敦彦 倉知
Norihisa Fujii
則久 藤井
Atsushi Kawai
淳 河合
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クライアント装置やサーバー装置に特別な言
語翻訳プログラムを必要とせず、かつ多数の言語で記述
される文書データをより簡易に提供することがてきる多
言語対応通信システムを提供することである。 【解決手段】 サーバー装置102に自然言語で記述され
た文書データを文法的、意味的に解析した結果として得
られる中間形式文書データを記憶する。クライアント装
置103から文書データの要求があると、その文書データ
に対応した中間形式文書データをサーバー装置102から
変換装置104に送信する。変換装置104は受信した中間形
式文書データからクライアント装置103が要求する自然
言語で記述された文書データを生成し、この生成された
文書データをクライアント装置103に送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、翻訳機能を持つ変
換装置と、文書データを提供する事が可能な文書データ
のサーバー装置と、文書データの表示が可能なクライア
ント装置とを通信ネットワークを介して接続した多言語
対応通信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、インターネットに代表されるよう
に、通信ネットワークを介して、文書データを検索、閲
覧するシステムが普及している。この様なシステムは、
各種の文書データを記憶する少なくとも1つのサーバー
装置と、文書データの表示が可能な少なくとも1つのク
ライアント装置と、それらを接続する通信ネットワーク
とで構成される。通信ネットワークは、公衆回線網や、
専用回線網あるいはその組み合わせから構成される。サ
ーバー装置は、各種の文書データが記憶できる記憶装置
と、通信ネットワークへの接続装置とを備え、クライア
ント装置は文書データを表示可能な表示装置と、閲覧し
たい文書の指示情報を入力できる入力装置と、通信ネッ
トワークへの接続装置とを備える。
【0003】例えば、インターネットでは、サーバー装
置、クライアント装置共に非常に多くの装置が接続され
ており、その所在地も全世界に広がっている。そして、
それらを接続する通信ネットワークを介して世界各地の
様々な情報を、検索、閲覧することが可能なシステムと
なっている。
【0004】このようなインターネットでは図14に示
すように、各サーバー装置1401には、英語とか、日本
語、中国語等の様々な言語で記述された文書データが記
憶されている。通信ネットワーク101を介してサーバー
装置に接続されているクライアント装置1402では、これ
らの様々な言語で記述された文書データをそれぞれの言
語で表示することが可能である。また、言語翻訳プログ
ラムを内蔵するクライアント装置もあり、必要に応じて
所望の言語に翻訳して文書データを表示することも可能
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したシステム、特
にインターネットのように全世界に広がったネットワー
クを介して様々な文書データを閲覧する場合、文書デー
タの提供者と、その文書データの閲覧者とは異なる言語
を母国語としていることが多い。しかし母国語以外の言
語での記述や、その理解には困難を伴うことが多い。こ
れを解決するため、次の2つの方法が知られている。1
つは、同一内容の文書を複数の言語で記述された複数の
文書データとしてサーバー装置に記憶させ、所望の言語
の文書データをクライアント装置から選択することで、
所望の言語で記述された文書データを閲覧可能とする方
法である。他の方法は、言語翻訳プログラムをクライア
ント装置に搭載し、その言語翻訳プログラムを用いてサ
ーバーから送信されてきた文書データを所望する言語の
文書データに翻訳する方法である。これらの方法によ
り、母国語以外の言語で記述された文書データも母国語
で閲覧可能となる。しかし、その場合でも以下のような
問題が残されている。
【0006】先ず、同一内容の文書を複数の言語で記述
された複数の文書データとしてサーバー装置に記憶させ
る方法では、1つの内容の文書でも、その内容を様々な
言語で記述された複数の文書データとして作成する必要
があり、多くの費用と労力を必要とする問題がある。
【0007】また、言語翻訳プログラムをクライアント
装置に搭載する方法では、各サーバーにより提供される
様々な言語の文章を全て翻訳して表示するためには、ク
ライアント装置にそれぞれの言語から所望の言語へ翻訳
可能な多数の言語翻訳プログラムを搭載する必要があ
る。これはクライアント装置のコストを上昇させる。ま
た、現在実用化されている言語翻訳プログラムでは、翻
訳する原文書に元来含まれている曖昧さにより、望まし
い翻訳結果が得られないと言う問題もある。
【0008】これを解決するために、本出願人が既に出
願した特願平8−322842号には、サーバー装置に
記憶される文書データを、自然言語で記述された文書デ
ータではなく、自然言語で記述された文書データを文法
的、意味的に解析した結果として得られる中間形式文書
データとして記憶する。そして、クライアント装置から
文書データの要求があると、その文書データに対応した
中間形式文書データを記憶装置から読み出し、読み出し
た中間形式文書データからクライアント装置が要求する
自然言語で記述された文書データを生成し、生成された
文書データをクライアント装置に送信する。このよう
に、クライアント装置に特別な言語翻訳プログラムを必
要とせず、かつ多数の言語で記述される文書データをよ
り簡易に提供可能な多言語対応通信システムが記述され
ている。
【0009】しかし、その既提案の多言語対応通信シス
テムにおいても、次のような問題点が残されている。
【0010】サーバー装置には、中間形式文書データか
ら自然言語で記述された文書データを生成するプログラ
ムを、多数の言語に対応できるように持たなければなら
ないが、これはサーバー装置のコストを上昇させる。ま
た、中間形式文書データから自然言語で記述された文書
データを生成するためには、生成する言語に対応した各
種の辞書データが必要とされる。このような辞書データ
は、必要に応じ追加、修正等の保守が適宜行われない
と、望ましい翻訳結果が得られない場合があるため、各
サーバー装置毎に辞書データの管理、保守を行う必要が
あるが、このための費用や労力が必要となる。
【0011】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、クライアント装置に特別な言語
翻訳プログラムを必要とせず、かつ多数の言語で記述さ
れる文書データをより簡易に提供可能であって、さら
に、サーバー装置を簡易に構成でき、辞書の管理も簡易
に行うことが可能な多言語対応通信システムを提供する
ことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の請求項1に記載の多言語対応通信システム
は、クライアント装置と、前記クライアント装置からの
要求に応じた文書データを前記クライアント装置に送信
するサーバー装置と、前記クライアント装置と前記サー
バー装置との通信を変換し、必要に応じて文書データを
変換する変換装置とから構成される。前記クライアント
装置では、第1の要求情報送信手段が前記文書データを
特定可能な文書識別情報を前記変換装置に送信し、受信
出力手段が前記変換装置より前記文書データを受信し、
表示出力、印字出力、音声出力等の出力を行う。また、
前記変換装置では、第1の要求情報受信手段が前記第1
の要求情報送信手段により前記クライアント装置から送
信された情報を受信し、第2の要求情報送信手段が前記
文書識別情報を前記サーバー装置に送信し、第1の文書
受信手段が自然言語で記述された文書を文法的、意味的
に解析した結果として得られる中間形式表現で記述した
中間形式文書データを前記サーバー装置から受信する。
【0013】そして、目標言語文書生成手段が前記第1
文書受信手段により受信した中間形式文書データから、
所定の言語で記述される文書データを生成し、第1の文
書送信手段が前記目標言語文書生成手段で生成された文
書データを、前記クライアント装置に送信する。前記サ
ーバー装置では、第2の要求情報受信手段が前記第2の
要求情報送信手段により前記変換装置から送信された情
報を受信し、中間形式文書記憶手段が、少なくとも一つ
の文書データを前記中間形式文書データとして記憶し、
第2の文書送信手段が前記文書識別情報に対応した中間
形式文書データを前記変換装置に送信する。
【0014】このように、クライアントから所望の記述
言語を指定でき、それに従って中間形式文書データの形
式で記憶された文書データから、変換装置が自然言語で
記述された文書データを生成し、クライアント装置で出
力できるので、サーバー装置に多数の言語で記述した文
書データを保存したり、クライアント装置やサーバー装
置に言語翻訳プログラムを搭載することなく簡易に構成
でき、所望の言語で表記された文書データの閲覧ができ
る。
【0015】また、請求項2に記載の多言語対応通信シ
ステムでは、前記変換装置において、第2の文書受信手
段が所定の言語で記述された文書データである原文書デ
ータを前記サーバー装置から受信し、原文書解析手段が
前記第2の文書受信手段で受信した原文書データを解析
し、そしてその原文書データの解析結果から中間形式文
書データを生成し、第3の文書送信手段が前記原文書解
析手段により生成された中間形式文書データを前記サー
バー装置に送信する。前記サーバー装置においては、第
4の文書送信手段が原文書データを前記変換装置に送信
し、第3の文書受信手段が前記第3の文書送信手段によ
り前記変換装置から送信された中間形式文書データを受
信し、前記中間形式記憶手段が前記第3の文書受信手段
で受信された中間形式文書データを記憶する。
【0016】このように、自然言語で記述された原文書
データを、サーバー装置から変換装置に送信し、変換装
置で原文書データから中間形式文書データを生成し、生
成された中間形式文書データをサーバー装置に送り返
し、サーバー装置でその中間形式文書データを記憶する
ことで、中間言語の作成に要するプログラムやデータを
サーバー装置毎に用意する必要がなくなる。
【0017】また、請求項3に記載の多言語対応通信シ
ステムでは、前記変換装置において、第1の文書受信手
段は、中間形式文書データに加えて自然言語で記述され
た文書データもサーバー装置から受信し、文書表現判定
手段が、その受信した文書が中間形式表現で記述した中
間形式文書データであるか、あるいは自然言語で記述し
た文書データであるかの判定を行う。そして、第1の文
書送信手段は、前記文書表現判定手段により前記第1の
文書受信手段で受信した文書データが自然言語で記述さ
れた文書データであると判定された場合には、前記第1
の文書受信手段で受信した文書データを前記クライアン
ト装置に送信し、一方、前記第1の文書受信手段で受信
した文書データが中間形式文書データであると判定され
た場合は、前記目標言語文書生成手段で生成された文書
データを前記クライアント装置に送信する。
【0018】これにより、例えば、従来用いられている
サーバー装置のような、中間形式文書データが保存され
ていないサーバー装置や、自然言語で記述された文書デ
ータを出力するサーバー装置等に対応することができ、
文書データが得られないという可能性を減少させること
が出来る。
【0019】また、請求項4に記載の多言語対応通信シ
ステムでは、前記第1の要求情報送信手段は、前記文書
識別情報に加えて、前記文書データの記述言語を指定す
る要求言語情報も送信し、前記目標言語文書生成手段
は、前記要求言語情報に対応した言語で記述した文書デ
ータを生成する。
【0020】これにより、変換装置において複数の言語
に対応する文書データを生成することができ、各言語毎
に異なった変換装置を用意する必要がなくなる。
【0021】また、請求項5に記載の多言語対応通信シ
ステムでは、変換装置において、前記第2の要求情報送
信手段は、前記文書識別情報に加えて、前記要求言語情
報も送信する。前記サーバー装置において、原文書記憶
手段が、中間形式文書データの元となった自然言語で記
述された文書データである原文書データを、中間形式文
書データと対応づけて記憶し、原文書判定手段が、前記
原文書記憶手段で記憶され前記文書識別情報に対応した
原文書データの記述言語が、前記要求言語情報に対応し
た言語であるか否かを判定する。そして、前記第2の文
書送信手段は、前記原文書判定手段により、前記原文書
記憶手段で記憶され前記文書識別情報に対応した原文書
データの記述言語が、前記要求言語情報に対応した言語
であると判定された場合は、前記原文書記憶手段で記憶
され前記文書識別情報に対応した原文書データを前記変
換装置に送信し、前記原文書記憶手段で記憶され前記文
書識別情報に対応した文書データの記述言語が、前記要
求言語情報に対応した言語ではないと判定された場合
は、前記文書識別情報に対応した中間形式文書データ
を、前記変換装置に送信する。
【0022】これにより、所望の言語による文書データ
がサーバー装置に保存されている場合には、その保存さ
れている文書データを、変換装置を経由してクライアン
ト装置に送信することができる。よって、必要な場合の
み中間形式文書データから所望の言語で記述された文書
データを行えばよく、処理の高速化を行うことが出来
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の多言語対応通信
システムを具体化した実施の形態について図面を参照し
て説明する。
【0024】図1に本実施の形態の多言語対応通信シス
テムの概念図を示す。サーバー装置102は、文書データ
を、特定の自然言語によらない中間形式文書データ(詳
細は後述)として記憶している。変換装置104は、中間形
式文書データから目標となる自然言語(以下、目標言語
と呼ぶ)で記述された文書データを生成するための目標
言語文書生成プログラムを記憶している。クライアント
装置103は通信ネットワーク101を介して、文書データの
指示情報と、必要によりその文書データの記述言語の指
示情報とからなる要求情報を所望の変換装置104に送信
する。変換装置104は、クライアント装置103から送信さ
れた要求情報に基づいて、指定された中間形式文書デー
タから指定された自然言語による文書データを生成し、
生成した文書データを通信ネットワーク101を介してク
ライアント装置103に送信する。そして、クライアント
装置はその文書データを受信し、表示出力、印字出力、
音声出力等の出力を行う。
【0025】図2に本発明を好適に適用した実施の形態
のサーバー装置のブロック図を示している。
【0026】サーバー装置102は、ROM202と、RAM203、C
PU204、表示制御部205、入力部206、通信制御部207及び
それらを接続するバス209により構成される。CPU204は
記憶されている各種のプログラムに基づいて様々な制御
を実行し、本サーバー装置102の動作の主体をなしてい
る。表示制御部205は表示データの蓄積とディスプレイ
モニターの制御を行い、モニター208に表示出力を行
う。モニター208はCRTディスプレイや、LCDディスプレ
イ等様々な表示装置を利用することができる。入力部20
6は、記憶される文書データの入力や、サーバー装置102
への指示を入力するためのものであり、キーボード装置
である。通信制御部207は、通信網210と接続される。通
信網210は、公衆回線や、専用回線の回線網であり、通
信ネットワーク101の構成要素である。通信制御部207
は、通信網210とサーバー装置102とのデータ通信を制御
し、データの送受信を行う。通信制御部207は、公衆回
線や専用回線と接続するためのモデム装置である。
【0027】なお、入力部206は、前記の構成以外に、
マウス装置等の指示装置や、音声入力装置、タッチパネ
ル装置等の様々な入力装置や、その組み合わせで構成し
てもよい。また、通信制御部207は、無線の公衆回線や
専用回線と接続するための送受信装置とか、LAN(Local
Area Network)に接続するためのイーサーネット接続装
置、トークンリング接続装置とか、ATM(Asynchronous T
ransfer Mode)回線網への接続装置等、様々な接続装置
でもよい。
【0028】ROM202は各種プログラム等を記憶してい
る。ROM202内にはさらに各種の記憶部が形成されてい
る。通信制御プログラム記憶部202aは、通信制御部207
を介した各種通信の制御や、変換装置からの文書データ
要求の受信や、生成された文書データの変換装置への送
信処理等を行う通信制御プログラムを記憶している。通
信制御プログラムと、通信制御部207とが請求項記載の
第2の要求情報受信手段と、第2の文書送信手段との主体
をなす。文書管理プログラム記憶部202bは、中間形式文
書データ記憶部203dに対して中間形式文書データを保
存、読み出し、あるいは、検索を行うときの主体となる
文書管理プログラムを記憶する。
【0029】なお、ROM202は、ROMに限らず、磁気ディ
スク装置や、光磁気ディスク装置、あるいはCD-ROM記憶
装置等の記憶装置であってもよい。
【0030】RAM203は、中間形式文書データ等のデータ
の保存や、様々な一時データを記憶するために使用さ
れ、次のような各記憶部が内部に形成されている。
【0031】ワークメモリ203aは各プログラムが動作時
に必要とする一時的な記憶領域を提供する。送信文書メ
モリ203bは、中間形式文書データ記憶部203dに記憶され
た中間形式文書データかあるいは原文書メモリ203cに記
憶された原文書データの何れかを変換装置104に送信す
るために、文書データを一時的に記憶する。原文書メモ
リ203cは、中間形式文書データの元となる、所定の自然
言語で記述された文書データである原文書データを記憶
する。原文書データは入力部206や、通信制御部207を介
して入力される。原文書メモリ203cが本発明の原文書記
憶手段の主体をなす。
【0032】中間形式文書データ記憶部203dは、中間形
式文書データを少なくとも1つ記憶している。中間形式
文書データ記憶部203dが、本発明の中間形式文書記憶手
段の主体をなす。
【0033】なお、RAM203は、RAMに限らず、磁気ディ
スク装置や、光磁気ディスク装置等の記憶装置であって
もよい。また、中間形式文書データ記憶部203dはROM202
上に形成してもよい。また、原文書を保存する必要がな
い場合においては、原文書メモリ203cはなくてもよい。
【0034】図3に本発明を好適に適用した変換装置10
4のブロック図を示す。
【0035】変換装置104は、ROM302と、RAM303、CPU30
4、表示制御部305、入力部306、通信制御部307及びそれ
らを接続するバス309より構成される。CPU304は記憶さ
れている各種のプログラムに基づいて様々な制御を実行
し、本変換装置104の動作の主体をなしている。表示制
御部305は表示データの蓄積とディスプレイモニターの
制御を行い、モニター308に表示出力を行う。モニター3
08はCRTディスプレイや、LCDディスプレイ等様々な表示
装置を利用できる。入力部306は、変換装置104への各種
指示を入力するためのものであり、キーボード装置であ
る。通信制御部307は、通信網210と接続される。通信制
御部307は、通信網210と変換装置104とのデータ通信を
制御し、データの送受信を行う。通信制御部307は、公
衆回線や専用回線と接続するためのモデム装置である。
【0036】なお、入力部306は、上記の構成以外に、
マウス装置等の指示装置や、音声入力装置、タッチパネ
ル装置等の様々な入力装置や、その組み合わせで構成し
てもよい。また、通信制御部307は、無線の公衆回線や
専用回線と接続するための送受信装置とか、LANに接続
するためのイーサーネット接続装置、トークンリング接
続装置とか、ATM回線網への接続装置等、様々な接続装
置でもよい。
【0037】ROM302は各種プログラムや、翻訳辞書のデ
ータ等を記憶している。
【0038】ROM302内にはさらに各種の記憶部が形成さ
れている。通信制御プログラム記憶部302aは、通信制御
部307を介した各種通信の制御や、クライアント装置103
からの文書データ要求の受信、生成された文書データの
クライアント装置への送信、サーバー装置からの文書デ
ータの受信、サーバー装置への文書データ要求の送信等
の送受信処理を行う通信制御プログラムを記憶してい
る。通信制御プログラムと、通信制御部307とが、本発
明の第1の要求情報受信手段と、第2の要求情報送信手段
と、第1の文書受信手段と、第1の文書送信手段との主体
をなす。
【0039】また、目標言語文書生成プログラム記憶部
302bは、中間形式文書データから、各種の目標言語文書
データを生成するための、目標言語文書生成プログラム
を記憶する。なお、目標言語文書生成プログラムが請求
項記載の目標言語文書生成手段の主体をなす。本実施の
形態では、生成する文書の目標言語の種類に応じて目標
言語文書生成プログラムが別になっているものとし、目
標言語文書生成プログラム記憶部302bは、生成する文書
の目標言語に応じた少なくとも1つ以上の目標言語文書
生成プログラムを記憶する。なお、前記以外に、各目標
言語に対応した別々の目標言語文書生成プログラムを用
いるのではなく、全ての目標言語に対応できる単一の目
標言語文書生成プログラムを用い、目標言語文書生成プ
ログラム記憶部302bはその単一の目標言語文書生成プロ
グラムを記憶してもよい。あるいは、言語構造として類
似した複数の目標言語に対応可能な目標言語文書生成プ
ログラムを用い、それを記憶してもよい。
【0040】中間形式文書データ作成プログラム記憶部
302cは、サーバー装置から受信した所定の自然言語で記
述された原文書データに基づいて、中間形式文書データ
を作成する中間形式文書データ作成プログラムを記憶す
る。なお、中間形式文書データ作成プログラムが本発明
の原文書解析手段の主体をなす。
【0041】翻訳辞書記憶部302dは、目標言語文書生成
プログラムが処理を行う場合に必要とされる、目標言語
に対応した生成規則データ、形態素生成辞書等の各種デ
ータを記憶している。さらに、翻訳辞書記憶部302dは、
中間形式文書データ作成プログラムが処理を行う場合に
必要とされる形態素解析辞書、構文規則データ、構文解
析辞書、依存規則データ等の各種データも記憶してい
る。
【0042】なお、ROM302は、ROMに限らず、磁気ディ
スク装置や、光磁気ディスク装置、あるいはCD-ROM記憶
装置等の記憶装置であってもよい。
【0043】RAM303は、様々なデータを記憶するために
使用され、次のような各記憶部が内部に形成されてい
る。
【0044】ワークメモリ303aは各プログラムが動作時
に必要とする一時的な記憶領域を提供する。受信文書メ
モリ303bは、サーバー装置から受信した文書データを一
時的に記憶する。送信文書メモリ303cは、サーバー装置
から受信した中間形式文書データに基づいて、目標言語
文書生成プログラム記憶部302bに記憶された目標言語文
書生成プログラムが生成した目標言語文書データを、ク
ライアント装置への送信のために一時的に記憶する。
【0045】なお、RAM303は、RAMに限らず、磁気ディ
スク装置や、光磁気ディスク装置等の記憶装置であって
もよい。また、データを表示する必要がなければ、表示
制御部305や、モニター308を持たない構成としてもよ
い。さらに、指示データ等は通信制御部307を介して入
力する構成にすれば、入力部306を持たない構成とする
こともできる。そして、また、請求項1に記載の多言語
対応通信システムに対応した変換装置であれば、中間形
式文書データ作成プログラム記憶部を持たない構成とし
てもよい。
【0046】次に、図4に本発明を好適に適用した実施
の形態のクライアント装置のブロック図を示す。
【0047】クライアント装置103は、ROM402と、RAM40
3、CPU404、表示制御部405、入力部406、通信制御部407
及びそれらを接続するバス409より構成される。CPU404
は記憶されている各種のプログラムに基づいて様々な制
御を実行し、本クライアント装置103の動作の主体をな
している。表示制御部405は表示データの蓄積とディス
プレイモニターの制御を行い、モニター408に表示出力
を行う。モニター408はCRTディスプレイや、LCDディス
プレイ等様々な表示装置を利用できる。入力部406は、
文書データの文書識別情報や、要求言語情報等を入力し
たり、クライアント装置103への各種指示を入力するた
めのものであり、キーボード装置である。通信制御部40
7は、通信網210と接続され、通信網210とクライアント
装置103とのデータ通信を制御し、データの送受信を行
う。通信制御部407は公衆回線や、専用回線と接続する
ためのモデム装置である。
【0048】なお、入力部406は、上記の構成以外に、
マウス装置等の指示装置や、音声入力装置、タッチパネ
ル装置等の様々な入力装置や、その組み合わせで構成し
てもよい。また、通信制御部407は、無線の公衆回線や
専用回線と接続するための送受信装置とか、LANに接続
するためのイーサーネット接続装置、トークンリング接
続装置とか、ATM回線網への接続装置等、様々な接続装
置でもよい。また、表示制御部405とモニター408とを用
いる以外に、印字出力装置や、音声出力装置を用いる構
成とし、文書データを印字出力や音声出力する構成とし
てもよい。
【0049】ROM402は各種プログラムを記憶している。
【0050】ROM402内にはさらに各種の記憶部が形成さ
れている。通信制御プログラム記憶部402aは、通信制御
部407を介した各種通信の制御や、変換装置104へのデー
タ送受信処理等を行う通信制御プログラムを記憶してい
る。この通信制御プログラムと、通信制御部407とが本
発明の第1の要求情報送信手段の主体をなす。表示プロ
グラム記憶部402bは、変換装置104から受信した文書デ
ータを表示制御部405を用いて表示するための表示プロ
グラムを記憶している。表示プログラムと、表示制御部
405と、通信制御プログラムと、通信制御部407とが本発
明の受信表示手段の主体をなす。要求情報入力プログラ
ム記憶部402cは、ユーザーが入力部406を用いて、所望
する文書データの文書識別情報と、中継装置を特定する
ためのアドレス情報と、必要により要求言語情報とを入
力する処理を制御するための、要求情報入力プログラム
を記憶する。
【0051】なお、ROM402は、ROMに限らず、磁気ディ
スク装置や、光磁気ディスク装置、あるいはCD-ROM記憶
装置等の記憶装置であってもよい。
【0052】RAM403は、様々な一時データを保存するた
めに使用され、次のような各記憶部が内部に形成されて
いる。ワークメモリ403aは各プログラムが動作時に必要
とする一時的な記憶領域を提供する。受信文書メモリ40
3bは、変換装置104から受信した文書データを一時保存
する。なお、RAM403は、RAMに限らず、磁気ディスク装
置や、光磁気ディスク装置等の記憶装置であってもよ
い。
【0053】次に、クライアント装置103の基本的な処
理の流れを図5を用いて説明する。先ず、クライアント
装置103では、所望する文書データの指示情報である要
求情報の入力処理を行う(S501)。次に、入力した指示情
報からその文書データが所在するサーバー装置を通信ネ
ットワーク上で一意に決定する情報である、サーバー装
置のアドレスを取得する(S502)。本実施の形態では、サ
ーバー装置のアドレスとしてTCP/IP(Transmission Cont
rol Protocol/Internet Protocol)で規定されるホスト
名あるいはIPアドレスを用いるものとするが、他に通信
ネットワーク上のアドレスを決定できる情報であれば何
でもよい。次に、所望する文書データ指示情報から、そ
の文書データのサーバー装置内での指示情報である文書
識別情報を決定する(S503)。次に、所望する文書データ
がどの自然言語によって記述されるかを指定する要求言
語の情報を決定する(S504)。
【0054】次に、変換装置を通信ネットワーク上で一
意に決定する情報である、変換装置のアドレスを取得す
る(S505)。本実施の形態では、変換装置のアドレスもサ
ーバー装置のアドレスと同様に、ホスト名あるいはIPア
ドレスを用いるものとする。また本実施の形態では、変
換装置のアドレスは要求言語と対応させて予め記憶され
ているものとし、S505ではS504にて決定された要求言語
に基づいて変換装置のアドレスを取得するものとする。
なお、変換装置のアドレスは、上記の方法以外に、予め
クライアント装置に変換装置のアドレスとして1つだけ
設定されているアドレスを用いてもよい。あるいは、変
換装置のアドレスはサーバー装置のアドレスの一部と対
応づけて記憶されているものとし、S502にて決定された
サーバー装置のアドレスに基づいて変換装置のアドレス
を取得してもよい。
【0055】次に、決定されたサーバー装置のアドレス
と、要求文書の識別情報と、要求言語情報とを、変換装
置に送信する(S506)。なお、要求言語情報は変換装置に
送信しない構成としてもよい。本実施の形態では、変換
装置への送信方法として、TCP/IP上のHTTP(Hyper Text
Transfer Protocol)を用いることとする。具体的にはク
ライアント装置は、図6(a)に示す形式のデータを変換
装置に送信する。"GET"はデータ要求を意味し、<ロケー
ション情報>にはS502で決定されたサーバー装置のアド
レスと、S503で決定された文書識別情報とを所定の形式
で組み合わせた情報を指定する。<バージョン情報>はHT
TPのバージョン情報を指定し、<CRLF>は復帰改行文字を
示す。<各種ヘッダー情報>にはHTTPで規定されたヘッダ
ー情報を必要に応じて指定する。"Accept-Language:"は
次に要求言語情報が続くことを示す文字列であり、<要
求言語>には要求言語を識別する予め定められた文字列
を指定する。
【0056】図6(b)はサーバー装置のアドレスである
ホスト名が"server1"、文書識別情報として"/pub/sampl
e.html"、HTTPバージョンが1.0、日本語を要求言語とし
た場合の例である。なお、上述したTCP/IPおよびHTTP
は、すでに広く実用化された公知の技術であるため、説
明を省略する。
【0057】S506の後、変換装置から送信される要求文
書のデータやエラー情報等の情報を受信し(S507)、受信
したデータを表示制御部405を用いてモニター408等に表
示出力し(S508)、クライアント装置の処理を終了する。
【0058】次に、変換装置104の基本的な処理の流れ
を図7を用いて説明する。先ず、クライアント装置103
がS506にて送信した、サーバー装置のアドレス、要求文
書の識別情報、要求言語情報等をクライアント装置から
受信する(S701)。次に、S701にて受信したサーバー装置
に要求文書の識別情報と、要求言語情報とを送信する(S
702)。本実施の形態では、S702にて送信するデータはS5
06にて説明したHTTPを用いるとする。例示するならば、
クライアント装置から図6(b)を受信したとすると、そこ
からサーバー装置のアドレス情報を削除した図6(c)に表
されるような情報となる。次に、S702で送信した情報に
対応した文書データを、サーバー装置から受信し、受信
文書メモリ303bに記憶する(S703)。
【0059】そして、サーバー装置から受信した文書デ
ータが中間形式文書データか否かを判定し(S704)、中間
形式文書データである場合はS705に、自然言語で記述さ
れた文書データである場合はS707に処理を移す。S705で
は、受信した要求言語情報に対応した目標言語文書デー
タの生成が可能か否かを判定する(S702)。本実施の形態
では、前述したように各目標言語毎に個別の目標言語文
書生成プログラムを持つので、S701にて受信した要求言
語情報に対応した目標言語文書生成プログラムが目標言
語文書生成プログラム記憶部302bに記憶されているか否
かで、S705の判定を行う。S705の判定の結果、目標言語
文書データの生成が可能であれば、S706を行い、不可能
であればS709に処理を移す。S706では、受信した中間形
式文書データから目標言語文書データを生成する、目標
言語文書生成処理を行う。S706の処理の詳細は後述す
る。次に、生成された目標言語文書データを送信文書メ
モリ303cに記憶し、送信文書とする(S710)。
【0060】S709では、要求言語情報に対応した目標言
語文書が生成できない旨のエラー情報を生成して、その
エラー情報を送信文書メモリ303cに記憶し、これを送信
文書とする。S707ではサーバー装置から受信し、受信文
書メモリ303bに記憶した文書データを、送信文書メモリ
303cに記憶させ、送信文書とする。
【0061】最後に送信文書メモリ303cに記憶された文
書データをクライアント装置103に送信し(S710)、変換
装置の処理を終了する。
【0062】なお、クライアント装置103が要求言語情
報を送信しない構成であれば、変換装置103はS701にお
いて要求言語情報を受信しない構成としてもよい。この
場合は、予め変換装置104に設定されている言語情報を
要求言語情報として用いることとする。
【0063】なお、S702において要求言語情報の送信は
行わない構成としてもよい。この場合は、例えばクライ
アント装置から図6(b)を受信したとすると、図6(d)で例
示される情報をサーバー装置102に送信する。
【0064】次に、サーバー装置102の基本的な処理の
流れを図8を用いて説明する。先ず、変換装置104からS
703にて送信された要求文書の識別情報と、要求言語情
報とを受信する(S801)。次に、受信した要求文書の識別
情報と、要求言語情報とに対応する原文書データが原文
書メモリ203cに記憶されているか否かを検索し、記憶さ
れていればS806へ、記憶されていなければS803に処理を
進める。S803では、受信した要求文書の識別情報に対応
した中間形式文書データが中間形式文書データ記憶部20
3dに記憶されているか否かを判定し、記憶されていれば
S805に、記憶されていなければS804に処理を進める。
【0065】S805では、受信した要求文書の識別情報に
対応した中間形式文書データを中間形式文書データ記憶
部203dから読み出し、これを送信文書として送信文書メ
モリ203dに書き込む。S804では、受信した要求文書の識
別情報に対応した文書データがない旨のエラー情報を作
成し、それを送信文書として送信文書メモリ203dに書き
込む。S806では、受信した要求文書の識別情報と、要求
言語情報とに対応する原文書データを原文書メモリ203c
から読みだし、送信文書として送信文書メモリ203dに書
き込む。次に、送信文書メモリ203dに書き込まれた送信
文書を変換装置104に送信して処理を終了する。
【0066】なお、変換装置104が要求言語情報をサー
バー装置102に要求言語情報を送信しない構成の場合
は、サーバー装置においても、S802及びS806の処理を持
たない構成としてもよい。
【0067】本実施の形態においては、中間形式文書デ
ータ記憶部203dで記憶される中間形式文書データや、原
文書メモリ203cに記憶される原文書データは、それぞれ
の文書データが1つのファイルに対応するものとし、文
書データを指定する文書識別情報としては、中間形式文
書データあるいは原文書データを収納しているファイル
名を用いるものとする。なお、対応する中間形式文書デ
ータと原文書データとは、同一のファイル名を用い、記
憶場所の違いにより区別する。この場合は、文書識別情
報で示されたファイル名のファイルが存在するか否かで
S802やS803の判定を行い、S805では文書管理プログラム
がそのファイルのデータを読み込むこととなる。なお、
文書識別情報としてファイル名を用いる方法以外に、文
書管理プログラムとしてデータベース管理プログラムを
用い、中間形式文書データ記憶部203dとしてデータベー
スの記憶領域を対応させ、文書識別情報としてデータベ
ース内の文書データを特定可能な指示情報を用いてもよ
い。
【0068】次に、請求項2記載の多言語対応システム
の変換装置が行う中間形式文書データの作成の手順を、
図9、図10,図11を用いて説明する。先ず、サーバ
ー装置102より、所定の自然言語で記述された文書デー
タである原文書データを受信し、一旦受信文書メモリ30
3bに保存する(S901)。原文書データは、先ず、形態素解
析処理を受ける(S902)。S902では、翻訳辞書記憶部302d
に記憶された形態素解析辞書を参照し、原文書を形態素
に分割し、形態素列に変換し、各形態素の品詞の判定を
行う。日本語から中間形式文書データを生成する一例と
して、図10(a)に示す原文書であれば、形態素解析処
理により図10(b)のような形態素列からなる形態素解
析結果が得られる。
【0069】次に、構文解析処理を行う(S903)。S903で
は、S902で解析された品詞情報を含む形態素列に、翻訳
辞書記憶部302dに記憶された構文規則データと、構文解
析辞書の情報を適用し、各形態素間の修飾関係を解析す
ると共に、格の意味的な役割を決定し、構文解析木を形
成する。例えば、図10(b)のような形態素解析結果
は、図10(c)で示される構文解析木からなる構文解析
結果を得る。ここで、「S」は文を、「NP」は名詞句
を、「ADV」は副詞を、「VP」は動詞句をそれぞれ表
す。次に、依存構造解析処理を行う(S904)。S904では、
S903の解析結果である構文解析木に基づき依存構造を形
成する。図10(c)の構文解析結果に対して依存構造解
析処理を行うと、図11(a)のような依存構造が得られ
る。ここで、「PRED」は述部を、「NOM」は依存構造名
詞句を、「ADV」は副詞をそれぞれ表す。次に、S904で
得られた依存構造のデータを中間形式文書データとして
送信文書メモリ303cに一旦記憶した後、サーバー装置10
2に送信する(S905)。
【0070】本実施の形態では、中間形式表現として文
の依存構造の表現を用い、前記のように文章を解析した
結果得られる、依存構造で表現された文章の意味内容を
表すデータを、中間形式文書データとして用いることと
する。具体的には、図12(a)に記載するような構造要
素1205の集合として記憶する。各構造要素1205は構造種
別1201と、格情報1202と、辞書ポインター1203と、従属
構造数1204の4つの項目を持つ。構造種別1201は述部と
か、名詞句とかの種別をフラグとして記憶する。格情報
1202は主格とか目的格、あるいは様態等の格の種別情報
を必要に応じてフラグとして記憶する。辞書ポインター
1203は、その構造要素に対応した単語の情報を収納して
いる辞書データへのポインターを記憶する。従属構造数
1204は、その構造要素に直接従属する構造要素がいくつ
あるかを記憶する。なお、従属構造数1204は、その構造
要素に従属する構造要素にさらに従属する、つまり、入
れ子として間接的に従属する要素の個数は含まない。
【0071】例えば、図11(a)に示された依存構造を
記憶した場合は、図12(b)のようなデータとなる。こ
こで、「K1」は主格を、「K2」は目的格を、「K3」は様
態の格を表す。また、辞書ポインターは、図12(c)に
例示された辞書データの番号1206を表している。辞書デ
ータには、原文書で用いられた言語の単語1207と、その
品詞1208、及び他の言語の対応する単語1209や、さら
に、各種の文法情報などが記憶される。図12(c)で
は、他の言語が英語である場合の例示である。なお、中
間形式文書データとしては上記の方法以外に、人工的に
定義された可読性のある言語(以下、共通言語という)
を、中間形式表現として用い、その言語で記述された文
書データを中間形式文書データとして用いてもよい。例
えば、特開平6-325080公報に開示されているような、人
工的に設計した言語で記述した文章を中間形式文書デー
タとしてもよい。
【0072】次に、変換装置104が行うS706の目標言語
文書生成処理の詳細を、図13と図11とを用いて説明
する。目標言語文書生成処理は、本発明の目標言語文書
生成手段の主体をなす目標言語文書生成プログラムが行
う処理である。先ず、S704にて受信文書メモリ303bに記
憶された中間形式文書データに対し、構文生成処理を行
う(S1301)。構文生成処理では、中間形式文書データに
記述された依存構造に基づいて、生成規則データを参照
しつつ目標言語の構文木を生成し、語順を決定する。次
に、形態素生成処理を行い(S1302)、単語の語尾等を必
要に応じて変化させ、生成文書データの生成を完了す
る。目標言語が英語である一例を挙げれば、図11(a)
で示される依存構造の文に対し、構文生成処理と、形態
素生成処理の処理を行うと、図11(b)に示されるよう
な目標言語文書生成結果が得られることとなる。ここ
で、「PRON」は代名詞、「V」は動詞、「ART」は冠詞、
「N」は名詞をそれぞれ表す。
【0073】なお、本実施の形態においては、中間形式
文書データとして記憶されている依存構造データをその
まま構文生成処理への入力としたが、構文生成処理への
入力の前に依存構造変換処理を行ってもよい。これは具
体的には、中間形式文書データに記憶されている文章の
依存構造をそのまま用いるのではなく、中間形式変換手
段に対応する依存構造変換処理を行い、目標言語に対応
した依存構造に変換してから、構文生成処理への入力と
する。
【0074】なお、本実施の形態に関わる前記の形態素
解析処理、構文解析処理、依存構造解析処理、構文生成
処理、及び形態素生成処理のそれぞれは、電子技術総合
研究所と京都大学による「日英科学技術文献の速報シス
テムに関する研究−言語処理システムの開発に関する報
告書」や、特開昭62-203273号公報に開示されている公
知の技術である。
【0075】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明の請求項1に記載の多言語対応通信システムによ
れば、クライアントから所望の記述言語を指定でき、そ
れに従って中間形式文書データの形式で記憶された文書
データから、変換装置が自然言語で記述された文書デー
タを生成し、クライアント装置で出力できるので、サー
バー装置に多数の言語で記述した文書データを保存した
り、クライアント装置やサーバー装置に言語翻訳プログ
ラムを搭載することなく簡易に構成でき、所望の言語で
表記された文書データの閲覧ができる。
【0076】また、請求項2に記載の多言語対応通信シ
ステムは、自然言語で記述された原文書データを、サー
バー装置から変換装置に送信し、変換装置で原文書デー
タから中間形式文書データを生成し、生成された中間形
式文書データをサーバー装置に送り返し、サーバー装置
でその中間形式文書データを記憶することで、中間言語
の作成に要するプログラムや辞書データをサーバー装置
毎に用意する必要がなくなる。
【0077】また、請求項3に記載の多言語対応通信シ
ステムは、例えば従来用いられているサーバー装置のよ
うな、中間形式文書データが保存されていないサーバー
装置や、自然言語で記述された文書データを出力するサ
ーバー装置等に対応することができ、文書データが得ら
れないという可能性を減少させることが出来る。
【0078】また、請求項4に記載の多言語対応通信シ
ステムは、変換装置において複数の言語に対応する文書
データを生成することが可能となり、各言語毎に異なっ
た変換装置を用意する必要がなくなる。
【0079】また、請求項5記載の多言語対応通信シス
テムは、所望の言語による文書データがサーバー装置に
保存されている場合は、その保存されている文書データ
を、変換装置を経由してクライアント装置に送信するこ
とが可能となる。よって、必要な場合のみ中間形式文書
データから所望の言語で記述された文書データを行えば
よく、処理の高速化を行うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の多言語対応通信システム
の概要を示す説明図である。
【図2】本実施の形態のサーバー装置のブロック図であ
る。
【図3】本実施の形態の変換装置のブロック図である。
【図4】本実施の形態のクライアント装置のブロック図
である。
【図5】本実施の形態のクライアント装置の処理の流れ
を示すフローチャートである。
【図6】本実施の形態の文書識別情報と要求言語情報と
の説明図である。
【図7】本実施の形態の変換装置の処理の流れを示すフ
ローチャートである。
【図8】本実施の形態のサーバー装置の処理の流れを示
すフローチャートである。
【図9】本実施の形態の中間形式文書データの作成に関
する処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】本実施の形態の中間形式文書データを作成す
る処理の説明に供する説明図である。
【図11】本実施の形態の中間形式文書データ作成の処
理と、目標言語文書生成処理の説明に供する説明図であ
る。
【図12】本実施の形態の中間形式文書データの説明に
供する説明図である。
【図13】本実施の形態の目標言語文書生成処理のフロ
ーチャートである。
【図14】従来の通信システムの概要を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
101 通信ネットワーク 102 サーバー装置 103 クライアント装置 104 変換装置 203d 中間形式文書データ記憶部 302b 目標言語生成プログラム記憶部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クライアント装置と、前記クライアント
    装置からの要求に応じた文書データを前記クライアント
    装置に送信するサーバー装置と、前記クライアント装置
    と前記サーバー装置との通信を変換し、必要に応じて文
    書データを変換する変換装置とから構成される多言語対
    応通信システムであって、 前記クライアント装置は、 前記文書データを特定可能な文書識別情報を前記変換装
    置に送信する第1の要求情報送信手段と、 前記変換装置より前記文書データを受信し、出力する受
    信出力手段とを備え、前記変換装置は、 前記第1の要求情報送信手段により送信された情報を受
    信する第1の要求情報受信手段と、 前記文書識別情報を前記サーバー装置に送信する第2の
    要求情報送信手段と、 自然言語で記述された文書を文法的、意味的に解析した
    結果として得られる中間形式表現で記述した中間形式文
    書データを、前記サーバー装置から受信する第1の文書
    受信手段と、 前記第1の文書受信手段により受信した中間形式文書デ
    ータから、所定の言語で記述される文書データを生成す
    る目標言語文書生成手段と、 前記目標言語文書生成手段で生成された文書データを、
    前記クライアント装置に送信する第1の文書送信手段と
    を備え、 前記サーバー装置は、 前記第2の要求情報送信手段により送信された情報を受
    信する第2の要求情報受信手段と、 少なくとも一つの文書データを、前記中間形式文書デー
    タとして記憶する中間形式文書記憶手段と、 前記文書識別情報に対応した中間形式文書データを、前
    記変換装置に送信する第2の文書送信手段とを備えたこ
    とを特徴とする多言語対応通信システム。
  2. 【請求項2】 前記変換装置は、 所定の言語で記述された文書データである原文書データ
    を前記サーバー装置から受信する第2の文書受信手段
    と、 前記第2の文書受信手段で受信した原文書データを解析
    し、その原文書データの解析結果から中間形式文書デー
    タを生成する原文書解析手段と、 前記原文書解析手段により生成された中間形式文書デー
    タを前記サーバー装置に送信する第3の文書送信手段と
    をさらに備え、 前記サーバー装置は、 原文書データを前記変換装置に送信する第4の文書送信
    手段と、 前記第3の文書送信手段により送信された中間形式文書
    データを受信する第3の文書受信手段とをさらに備え、 前記中間形式文書記憶手段は前記第3の文書受信手段で
    受信された中間形式文書データを記憶することを特徴と
    する請求項1に記載の多言語対応通信システム。
  3. 【請求項3】 前記変換装置は、前記第1の文書受信手
    段で受信した文書が中間形式表現で記述した中間形式文
    書データであるか、あるいは自然言語で記述した文書デ
    ータであるかの判定を行う文書表現判定手段をさらに備
    え、 前記第1の文書受信手段は、中間形式文書データに加え
    て、自然言語で記述された文書データも受信し、 前記第1の文書送信手段は、前記文書表現判定手段によ
    り、自然言語で記述された文書データであると判定され
    た場合は、前記第1の文書受信手段で受信した文書デー
    タを前記クライアント装置に送信し、中間形式文書デー
    タであると判定された場合は、前記目標言語文書生成手
    段で生成された文書データを前記クライアント装置に送
    信することを特徴とする請求項1または2に記載の多言
    語対応通信システム。
  4. 【請求項4】 前記第1の要求情報送信手段は、前記文
    書識別情報に加えて、前記文書データの記述言語を指定
    する要求言語情報も送信し、 前記目標言語文書生成手段は、前記要求言語情報に対応
    した言語で記述した文書データを生成することを特徴と
    する請求項1乃至3のいずれかに記載の多言語対応通信
    システム。
  5. 【請求項5】 前記サーバー装置は、中間形式文書デー
    タの元となった自然言語で記述された文書データである
    原文書データを、中間形式文書データと対応づけて記憶
    する原文書記憶手段と、 前記原文書記憶手段で記憶され、受信した前記文書識別
    情報に対応した原文書データの記述言語が、受信した要
    求言語情報に対応した言語であるか否かを判定する原文
    書判定手段とをさらに備え、 前記第2の要求情報送信手段は、前記文書識別情報に加
    えて、前記要求言語情報も送信し、 前記第2の文書送信手段は、前記原文書判定手段によ
    り、前記要求言語情報に対応した言語であると判定され
    た場合は、前記原文書記憶手段で記憶され、受信した前
    記文書識別情報に対応した原文書データを前記変換装置
    に送信し、前記要求言語情報に対応した言語ではないと
    判定された場合は、前記文書識別情報に対応した中間形
    式文書データを、前記変換装置に送信することを特徴と
    する請求項2乃至4のいずれかに記載の多言語対応通信
    システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6985850B1 (en) 1999-07-05 2006-01-10 Worldlingo Automated Translations Llc Communication processing system
US7171348B2 (en) 1999-09-10 2007-01-30 Worldlingo.Com Pty Ltd Communication processing system

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