JP3174664B2 - 機械翻訳装置 - Google Patents

機械翻訳装置

Info

Publication number
JP3174664B2
JP3174664B2 JP13119193A JP13119193A JP3174664B2 JP 3174664 B2 JP3174664 B2 JP 3174664B2 JP 13119193 A JP13119193 A JP 13119193A JP 13119193 A JP13119193 A JP 13119193A JP 3174664 B2 JP3174664 B2 JP 3174664B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
translation
output
word
tree structure
sentence
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP13119193A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06318226A (ja
Inventor
毅 九津見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP13119193A priority Critical patent/JP3174664B2/ja
Publication of JPH06318226A publication Critical patent/JPH06318226A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3174664B2 publication Critical patent/JP3174664B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Machine Translation (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機械翻訳装置に関し、
より詳細には、翻訳処理過程において発生した副次的情
報を利用者に知らせることによって利用者の利便性を図
り、また、近年発達してきたネットワーク型の機械翻訳
に対応した機械翻訳装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明に係る従来技術を記載した公知文
献としては、例えば、特開昭63−20567号公報に
「翻訳装置」が提案されている。この公報のものは、翻
訳装置により翻訳された目的語の文章に意味不明の文が
あった場合に、入力手段から意味不明であることの指示
入力をすることにより、装置内の翻訳警告システムが作
動し、翻訳の可能性の高い単語が抜粋され、出力手段に
おいて強調表示される。したがって、操作者は、意味不
明な単語の正確な訳を調べるための手がかりを得ること
ができるとともに、装置内の辞書における対訳、特に専
門用語等の不備な箇所を知る手がかりにもなり、翻訳作
業を能率よく行うことができるようにしたものである。
【0003】次に、例として、英語から日本語に翻訳す
る次の例文について説明する。 I play the piano. I play the tennis. I play the game. という文の翻訳結果がそれぞれ 私は、ピアノを演奏する。 私は、テニスをする。 私は、ゲームをプレイする。 であるとする。このように“play”という単語が訳し分
けられるために、単語“play”の辞書データには、たと
えば図13のような情報が記録されている。もちろん、
“I”の辞書には意味属性「人間」が、“piano”の辞
書には意味属性「楽器」が、“tennis”の辞書には意味
属性「スポーツ」が、“game”の辞書には意味属性「ゲ
ーム」が、それぞれ記録されているものとする。このよ
うな意味属性の情報を利用して、翻訳装置の訳語選択機
構は“play”の訳語を選択する。
【0004】このように、動詞に対して主語と目的語と
が揃っている文なら、訳語選択のための情報が完全に得
られているので、比較的に正確度の高い訳語が得られて
いると考えられる。ところが、 Play the piano. という文には主語がない。この場合、翻訳装置の訳語選
択機構が何らかの推論を行って、“play”の訳語として
「演奏する」を選び、最終的に、 ピアノを演奏しなさい。 という文が出力されたとしても、この場合は訳語選択の
ために必要な情報の一部である主語が欠けているので、
文中の欠落要素のない“I play the piano”のような文
の訳語と比較して、訳語選択の正確度が相対的に低いと
考えられる。
【0005】また、 I play the role. という文を翻訳させるとする。このとき、“play”の辞
書には目的語の意味属性が“role”のそれであった場合
の訳語が定められていないとする。これでは訳語が選べ
ないので、このような場合のために、とりあえず選ぶ訳
語として「汎用訳語」というものが定められていて、こ
のときの“play”の訳語は汎用訳語である「プレイす
る」が選ばれ、その結果、 私は、役割をプレイする。 という訳文が得られるとする。
【0006】この場合の「プレイする」は、訳語選択不
可能な場合に、とりあえず選ばれた訳語であるので、前
述の「私は、ゲームをプレイする。」の場合の「プレイ
する」や他の訳語と比較して、訳語選択の正確度が相対
的に低いと考えられる。このように、機械翻訳装置から
出力される翻訳文には、その翻訳処理の過程において、
翻訳装置が通常の場合と異なった動作をするような文が
あり、それが上述のようなものであれば、そのようにし
て出力された翻訳文が相対的に正確さに劣ることは、人
間が評価する以前に予測できることである。しかし、従
来の機械翻訳装置は、翻訳文そのものだけを出力して、
翻訳処理の過程で得られたはずのこのような情報を出力
していなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来の
機械翻訳装置において、翻訳装置の利用者が、翻訳装置
の出力した翻訳文のうち、質の悪いものを修正してから
利用しようとする際に、翻訳装置の動作が異なったため
正確さに劣ると予測される文が明示されていたら、利用
者はそのような翻訳文を優先的にチェックし、チェック
作業が効率化される。しかし、従来の翻訳装置では、こ
のような情報は出力されないので、利用者は、すべての
翻訳文を同じ調子でチェックしなければならず、効率が
悪いという問題点があった。
【0008】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たもので、翻訳の内部処理において、原理的に精度が低
くなるような処理をした場合に、翻訳結果とともにその
旨を利用者に知らせること、また、その知らせる方法と
して、出力部の特性や制約に応じたものであるようにし
た機械翻訳装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、(1)原文を解析し構文構造の変換を行
い、その結果を木構造として変換木構造バッファメモリ
に格納する手段と、該変換木構造バッファメモリに格納
されている木構造のそれぞれの単語に対する訳語を選択
する手段と、該訳語を選択する手段で訳語が決定できな
い場合は、前記単語に対する汎用訳語を選択するととも
に、前記変換木構造バッファメモリに格納されている木
構造の該当する訳語の位置に「特殊訳語フラッグ」の情
報をセットする手段と、前記変換木構造バッファメモリ
に格納されている木構造の訳語の位置に前記「特殊訳語
フラッグ」の情報がセットされている場合は、翻訳文の
正確度が相対的に低いと判断する手段を有し、ある原文
を翻訳処理する際に、処理結果の正確度が相対的に低い
と判断される部分が、出力される翻訳文に含まれている
場合、その部分に該当する翻訳文中の箇所もしくはその
翻訳文全体を、その旨他とは異なった様態で出力するこ
と、更には、(2)前記(1)において、言語で表現さ
れた情報を出力する複数種類の出力手段と、前記変換木
構造バッファメモリに格納されている木構造の訳語の位
置に前記「特殊訳語フラッグ」の情報がセットされてい
る場合、前記出力手段の出力形態をチェックする手段を
有し、前記出力手段が、ネットワークを介した出力手段
でない場合は、該当する単語の訳語部分を網掛けして出
力し、ネットワークを介した出力手段である場合は、該
当する単語の訳語部分を括弧記号で挟んで出力すること
を特徴としたものである。
【0010】
【作用】ある言語の原文を入力部により入力し、該入力
部より入力された原文を翻訳部により他の言語に翻訳し
て翻訳文を得る。該翻訳部により翻訳された翻訳文の正
確度を評価部により評価し、翻訳結果を出力部で表示す
る。このような翻訳処理過程において、翻訳結果の正確
度が必然的に劣ることが予測される特別な処理が実行さ
れたら、そのとき処理している文にその旨を表す情報を
セットし、その特別な処理が翻訳文中の特定の箇所に密
接に関係するものであれば、その箇所を表す情報もセッ
トする。翻訳文の出力の際には、出力しようとする翻訳
文に、翻訳結果の正確度が劣ると予測される旨の情報が
セットされていれば、その翻訳文を特別な強調を伴って
出力する。
【0011】
【実施例】実施例について、図面を参照して以下に説明
する。図1は、本発明による機械翻訳装置の一実施例を
説明するための構成図で、図中、1はCPU(中央処理
装置)、2はメインメモリ、3は表示装置、4は他の出
力装置、5は入力装置、6は翻訳モジュール、7はメモ
リである。この実施例において、ソース言語、すなわち
ある言語による文章・発話などの表現内容(原文)を英
語とし、ターゲット言語、すなわち他の言語による表現
(翻訳文)が日本語であるような機械翻訳装置を例にし
て説明する。
【0012】表示装置3は、CRT(陰極線管)やLC
D(液晶ディスプレイ)などであり、他の出力装置4
は、印字装置や通信装置などである。入力装置5は、キ
ーボードやマウスやペンなどである。メモリ7は、翻訳
用の辞書,文法規則及び木構造変換規則等を格納してい
る。前記翻訳モジュール6は、ソース言語が入力される
と、それを翻訳してターゲット言語を出力するものであ
る。すなわち、入力装置5から入力されたソース言語
は、CPU1の制御により翻訳モジュール6に送られ
る。翻訳モジュール6は、メモリ7に記憶されている辞
書,文法規則および木構造変換規則等を用いて入力され
たソース言語を、後に詳述するようにしてターゲット言
語に翻訳する。その結果は、メインメモリ2に一旦記憶
されると共に表示装置3に表示され、時には、その他の
出力装置4から出力される。メインメモリ2は、各種プ
ログラム実行中のレジスタメモリおよび表示バッファ等
にも利用される。
【0013】翻訳モジュール6で行われる機械翻訳に
は、一般に図2に示すような解析レベルがある。図中、
左上においてソース言語が入力されると、レベルL1
辞書引き,レベルL2の形態素解析,レベルL3の構文解
析,レベルL4の意味解析,レベルL5の文脈解析,レベ
ルL6の中間言語,レベルL7の文脈生成,レベルL8
意味生成,レベルL9の構文生成,レベルL10の形態素
生成と、解析が進められる。機械翻訳は、この解析レベ
ルにより大きく次の2つにわけられる。1つはレベルL
6のソース言語およびターゲット言語のどちらにも依存
しない概念(中間言語と呼ぶ)まで解析し、そこからレ
ベルL7の文脈生成,レベルL8の意味生成,レベルL9
の構文生成,レベルL10の形態素生成と生成を進めて、
ターゲット言語を生成していくピボット方式である。
【0014】もう1つは、上述のレベルL2の形態素解
析,レベルL3の構文解析,レベルL4の意味解析および
レベルL5の文脈解析のいずれかまで解析を行ってソー
ス言語の内部構造を得、次にこの得られたソース言語の
内部構造と同じレベルのターゲット言語の内部構造に変
換した後、ターゲット言語を生成するトランスファー方
式である。
【0015】次に、図2に示す各解析について説明す
る。 辞書引き・形態素解析:図1に示すメモリ7の辞書を引
き、入力された文章を各形態素列(単語列)に分割し、
この各単語に対する品詞などの文法情報および訳語を
得、さらに、時制・人称・数などを解析する。 構文解析:後述するようにして、単語間の係り受けなど
の文章の構造(構造解析木)を決定する。 意味解析:複数の構文解析の結果から、意味的に正しい
ものと、そうでないものを判別する。 文脈解析:話題を理解し、省略や曖昧さを取り去る。 この発明で用いる翻訳モジュール6は、少なくともレベ
ルL3の構文解析のレベルまでの解析を行うものとす
る。
【0016】図3は、本発明による機械翻訳装置の一実
施例の機能的構成を示すブロック図で、図中、11は入
力手段、12は辞書引き・形態素解析手段、13は構文
解析手段、14は木構造変換手段、15は通常の訳語選
択手段、16は特別な訳語選択手段、17は翻訳文生成
手段、18は出力形式整形手段、19は出力手段、20
は出力形式整形手段、21は出力手段、22は動作制御
手段、23はバッファ、23aは辞書メモリ、23bは
文法規則メモリ、23cは木構造変換規則メモリ、23
dは訳語選択規則メモリ、23eは原文バッファメモ
リ、23fは辞書引きバッファメモリ、23gは構文構
造バッファメモリ、23hは変換木構造バッファメモ
リ、23iは出力文バッファメモリ、23jはその他の
バッファメモリである。
【0017】図4は、本発明による機械翻訳装置の動作
を説明するためのフローチャートである。以下、図3の
ブロック図を参照しつつ、各ステップに従って順に説明
する。最初に、翻訳結果の正確度が必然的に劣ることが
予測される箇所がないような文を翻訳する場合について
説明する。step1 :まず、入力文 I play the piano.(原文1) が、図5の原文バッファメモリ23eに格納される。step2 :次に、図3の動作制御手段22の制御の下に、
図3の辞書引き・形態素解析手段12により原文バッフ
ァメモリ23eに格納された原文に従って、辞書メモリ
23aの情報を用いて各単語の訳語等の情報が得られ、
図3の辞書引きバッファメモリ23fに格納される。た
とえば、その各情報の一部である品詞情報は、図6のよ
うに格納される。ここで、play,piano は多品詞語であ
るが、次の図3の構文解析手段13により一意に決定さ
れる。
【0018】step3:次に、構文解析手段13では、辞
書メモリ23aの情報と文法規則メモリ32bの文法規
則に従って、各単語間の係り受け関係を示す構造解析木
が、図7に示すように決定されて、図3の構文構造バッ
ファメモリ23gに格納される。この構造解析木は、次
のようにして決定される。すなわち、文法規則メモリ2
3bの文法規則から、以下の規則が得られる。 文 → 主部+述部 主部 → 名詞句 述部 → 動詞+名詞句 名詞句 → 代名詞 名詞句 → 冠詞+名詞 この規則は、例えば、1つ目の規則は“文とは、主部と
述部からできている”ということを表す。以下、この規
則にしたがって、構造解析木が決定されるのである。
【0019】step4:図3の木構造変換手段14では、
上述の構文解析部13と同様に木構造変換規則メモリ2
3cの木構造変換規則を用いて、入力された英文に対す
る構文解析木の構造が、図7に示すように日本文に対す
る構造に変換され、その結果が図3の変換木構造バッフ
ァメモリ23hに格納される。step5 :そして、通常の訳語選択手段15で、訳語選択
規則メモリ23dの情報を用いて、変換された木構造の
それぞれの単語に対する訳語が選択される。今、原文が
“I play the piano.”(原文1)の場合、前述したよ
うに、通常の訳語選択手段のみで訳語が完全に決定され
る。step6 :次に、通常の訳語選択で訳語が決定できなかっ
た単語があるかどうかを判断し、Noなら後述するstep
9へ進む。
【0020】step7:前記step6において、Yesなら
ば、特別な訳語選択を行う。step8 :次に、変換木構造バッファメモリ23hの特別
な訳語を出した位置に特殊訳語フラグを立てる。step9 :図3の翻訳文生成手段17は、得られた日本文
字「私 ピアノ 演奏する」に適切な助詞「は」や助動詞
をつけて、図9のような日本語の形にして、図3の出力
文バッファメモリ23iに格納する。
【0021】図1において、この日本文「私はピアノを
演奏する。」は、翻訳モジュール6から出力され、メイ
ンメモリ2に格納されると共に表示装置3に表示され、
ときにはその他の出力装置4から出力される。これは、
図3において、翻訳文生成手段17から出力された翻訳
文が出力形式整形手段18によって出力手段に適合した
形式にされ、出力手段19から出力されることである。
このとき、出力手段たる表示装置には、たとえば図10
のように表示される。原文“I play the piano.”は、
翻訳処理の際に特殊な処理がなされなかったので、図1
0において翻訳文「私は、ピアノを演奏する。」は通常
の様態で表示されている。
【0022】次に、 I play the role. (原文2) という英文を本発明による機械翻訳装置で翻訳した場合
の動作を、図4と図3および図11を用いて説明する。
この場合、前述したように、本発明の翻訳装置におい
て、動詞としての“play”の目的語が“role”である場
合には、通常の訳語選択手段では“play”の訳語が決定
できないとする。step1 :まず、原文2が原文バッファメモリ23eに格
納される。step2 :次に、原文バッファメモリ23eの内容に形態
素解析が施され、その結果が辞書引きバッファメモリ2
3fに格納される。
【0023】step3:辞書引きバッファメモリ23fの
内容から構築可能な構造解析木が組み立てられ、構文構
造バッファメモリ23gに格納される。step4 :構文構造の変換が行われ、その結果が変換木構
造バッファメモリ23hに格納される。step5 :通常の訳語選択手段15で、変換された木構造
のそれぞれの単語に対する訳語が選択される。しかし、
前述のように、原文2に対しては、通常の訳語選択手段
では“play”の訳語が決定できないものとする。step6 :通常の訳語選択で訳語が決定できなかった単語
があるかどうかを判断し、Yesなら次のstep7へ進む。
【0024】step7:特別な訳語選択手段16で、“pl
ay”の訳語が選択される。この結果、前述したように、
図13の情報を参照して、汎用訳語である「プレイす
る」が選択される。step8 :変換木構造バッファメモリ23hに格納されて
いる木構造において、訳語「プレイする」の位置に「特
殊訳語フラグ」の情報をセットする。そしてstep9へ進
む。step9 :得られた日本文字「私 役割 プレイする」に適
切な助詞などをつけて、私は、役割をプレイする。 という日本文の形にして出力文バッファメモリ23iに
格納する。
【0025】step10:「特殊訳語フラグ」の情報のつい
ている訳語があるかどうかがチェックされる。 step11〜12:今の場合、「プレイする」に特殊訳語フラ
グがついているのでstep11に進み、今の場合は出力手段
はネットワーク利用者の端末装置ではないので、step11
からstep12に進み、出力形式整形手段18において、
「プレイする」に網かけ処理を施して出力されるように
情報がセットされる。 step13:出力手段19から翻訳文「私は、役割をプレイ
する。」が出力される。このとき、出力手段たる表示装
置には、たとえば図11のように表示される。原文“I
play the role.”は翻訳処理の際に特殊な処理がなされ
たので、図11において、翻訳文「私は、役割をプレイ
する。」は、「プレイする」が網かけの状態で表示され
ている。
【0026】なお、本発明の他の実施例には、次のよう
なものが考えられる。 (1)上記の実施例は、翻訳処理過程の中で「訳語選
択」の動作が特殊だった場合にその旨を出力するという
ものであるが、翻訳処理過程の中で「訳語選択」以外の
動作が特殊だったがゆえに、翻訳文の質が必然的に劣る
と予測される場合には、その旨を出力するという機械翻
訳装置も本発明の実施例に含まれる。たとえば、「形態
素解析」や「構文解析」の処理が特殊だったため、翻訳
文の質が必然的に劣ると予測される場合に、その翻訳文
全体や、あるいはその中の劣るとされる部分を、特殊な
様態で出力するような機械翻訳装置も、本発明の実施例
に含まれる。
【0027】(2)近年、ネットワークサービスの発達
・大衆化,および個人への通信端末の普及に伴い、電話
回線を用いたネットワークによる機械翻訳サービスが出
現してきている。このようなネットワークサービスで
は、電話回線を利用する性質上、時間あたりの情報伝達
量に制限がある。また、利用者の持つ通信用端末装置の
機能・性能には、装置ごとに大差があるので、伝達でき
る情報の形式は、各種の端末装置が最低限共有できるよ
うな形式に規格化されている。このような事情のため、
このようなネットワークを用いて機械翻訳サービスを提
供する際には、上記実施例のような、出力文の一部に網
かけ処理を施すようなことは実現が困難である。このよ
うなネットワークサービスでは、伝達できる情報が文字
そのものに限られていて、文字や文字列に対する装飾な
どは伝達できないからである。
【0028】したがって、このようなネットワークによ
る機械翻訳サービスの場合は、出力文の一部を強調して
いることを表すために、上記実施例とは別の手段を用い
る。ここでは、ネットワークの規格により伝達可能とさ
れている文字記号であり、かつ通常の文章において使用
頻度が低い文字記号によって、強調したい部分を挟むと
いう方法を例として、図3,図4,図12を用いて説明
する。
【0029】原文 I play the role. (原文2) が入力され、翻訳処理がstep9まで進み、出力文バッフ
ァメモリ23iに私は、役割をプレイする。という日本
文が格納されているとする。step10で、訳語「プレイす
る」に「特殊訳語フラグ」の情報がついているので、st
ep10からstep11に進む。今の場合、出力手段は電話回線
を用いたネットワーク利用者の端末装置なので、step11
からstep14に進む。そして、step14において、前述の出
力形式整形手段18とは別の出力形式整形手段20によ
って、「プレイする」の部分を括弧記号“[”と“]”に
よって挟んで出力されるように情報がセットされる。こ
のようにして、step13でネットワークを介した出力手段
である出力手段21から翻訳文「私は、役割をプレイす
る。」が出力される。このとき、ネットワーク利用者の
端末装置の表示画面には、たとえば図12のように表示
される。
【0030】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によると、以下のような効果がある。すなわち、その翻
訳処理の過程において、翻訳装置が通常の場合と異なっ
た動作をするような文があり、その異なった動作により
翻訳結果の正確度が必然的に劣ると予測される場合は、
そのような文そのものや文の中の一部分について、表示
手段や印字手段などの出力手段に出力する際に、特別な
強調を伴って出力される。このことにより、機械翻訳装
置の利用者が、翻訳装置の出力した翻訳文のうち質の悪
いものを修正してから利用しようとする際に、特別な強
調を伴って出力された翻訳文を優先的にチェックするこ
とができ、チェック作業が効率化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による機械翻訳装置の一実施例を説明す
るための構成図である。
【図2】本発明による機械翻訳における翻訳レベルの説
明図である。
【図3】本発明による機械翻訳装置の機能別構成を示す
ブロック図である。
【図4】本発明による機械翻訳装置の動作を説明するた
めのフローチャートである。
【図5】本発明における原文バッファメモリの内容例を
示す図である。
【図6】本発明における辞書引きバッファメモリの内容
例を示す図である。
【図7】本発明における構文構造バッファメモリの内容
例を示す図である。
【図8】本発明における変換木構造バッファメモリの内
容例を示す図である。
【図9】本発明における出力文バッファメモリの内容例
を示す図である。
【図10】本発明により通常の文章を翻訳した結果の画
面表示を示す図である。
【図11】本発明により特殊な訳語選択をした文章を翻
訳した結果の画面表示を示す図である。
【図12】本発明をネットワーク翻訳に適用した際に利
用者の端末装置の画面表示を示す図である。
【図13】従来の辞書データを示す図である。
【符号の説明】
1…CPU、2…メインメモリ、3…表示装置、4…他
の出力装置、5…入力装置、6…翻訳モジュール、7…
メモリ、11…入力手段、12…辞書引き・形態素解析
手段、13…構文解析手段、14…木構造変換手段、1
5…通常の訳語選択手段、16…特別な訳語選択手段、
17…翻訳文生成手段、18,20…出力形式整形手
段、19,21…出力手段、22…動作制御手段、23
…バッファ、23a…辞書メモリ、23b…文法規則メ
モリ、23c…木構造変換規則メモリ、23d…訳語選
択規則メモリ、23e…原文バッファメモリ、23f…
辞書引きバッファメモリ、23g…構文構造バッファメ
モリ、23h…変換木構造バッファメモリ、23i…出
力文バッファメモリ、23j…その他のバッファメモ
リ。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原文を解析し構文構造の変換を行い、そ
    の結果を木構造として変換木構造バッファメモリに格納
    する手段と、該変換木構造バッファメモリに格納されている 木構造の
    それぞれの単語に対する訳語を選択する手段と、該訳語を選択する手段 で訳語が決定できない場合は、
    記単語に対する汎用訳語を選択するとともに、前記変換
    木構造バッファメモリに格納されている木構造の該当す
    る訳語の位置に「特殊訳語フラッグ」の情報をセットす
    る手段と、 前記変換木構造バッファメモリに格納されている木構造
    の訳語の位置に前記「特殊訳語フラッグ」の情報がセッ
    トされている場合は、翻訳文の正確度が相対的に低いと
    判断する手段を有し、 ある原文を翻訳処理する際に、処理結果の正確度が相対
    的に低いと判断される部分が、出力される翻訳文に含ま
    れている場合、その部分に該当する翻訳文中の箇所もし
    くはその翻訳文全体を、その旨他とは異なった様態で出
    力することを特徴とする機械翻訳装置。
  2. 【請求項2】 言語で表現された情報を出力する複数種
    類の出力手段と、 前記変換木構造バッファメモリに格納されている木構造
    の訳語の位置に前記「特殊訳語フラッグ」の情報がセッ
    トされている場合、前記出力手段の出力形態をチェック
    する手段を有し、 前記出力手段が、ネットワークを介した出力手段でない
    場合は、該当する単語の訳語部分を網掛けして出力し、
    ネットワークを介した出力手段である場合は、該当する
    単語の訳語部分を括弧記号で挟んで出力することを特徴
    とする請求項1記載の機械翻訳装置。
JP13119193A 1993-05-06 1993-05-06 機械翻訳装置 Expired - Fee Related JP3174664B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13119193A JP3174664B2 (ja) 1993-05-06 1993-05-06 機械翻訳装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13119193A JP3174664B2 (ja) 1993-05-06 1993-05-06 機械翻訳装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06318226A JPH06318226A (ja) 1994-11-15
JP3174664B2 true JP3174664B2 (ja) 2001-06-11

Family

ID=15052152

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13119193A Expired - Fee Related JP3174664B2 (ja) 1993-05-06 1993-05-06 機械翻訳装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3174664B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4517260B2 (ja) * 2000-09-11 2010-08-04 日本電気株式会社 自動通訳システム、自動通訳方法、および自動通訳用プログラムを記録した記憶媒体

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06318226A (ja) 1994-11-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0335354A (ja) 機械翻訳装置における略称付き固有名詞処理方法
JPH08190563A (ja) 機械翻訳装置
JP2815714B2 (ja) 翻訳装置
JPH02281372A (ja) 機械翻訳装置における挿入副詞句処理方法
JPH0261763A (ja) 機械翻訳装置
JP2007518164A (ja) 自動翻訳装置及びその自動翻訳装置を利用した自動翻訳方法並びにその自動翻訳装置が記録された記録媒体
JPH0344764A (ja) 機械翻訳装置
JP3174664B2 (ja) 機械翻訳装置
JPH03222065A (ja) 機械翻訳装置
JP2719453B2 (ja) 機械翻訳装置
JP2655922B2 (ja) 機械翻訳装置
JP3353873B2 (ja) 機械翻訳装置
JPH0682380B2 (ja) 機械翻訳装置
JPH0310984B2 (ja)
JPH10222516A (ja) 多言語対応通信システム
JPH0566630B2 (ja)
JPH10187732A (ja) 多言語対応通信システム
JPH0719260B2 (ja) 機械翻訳装置におけるハイフン合成語処理方法
JPH05158971A (ja) 機械翻訳装置
Goto et al. Head-and relation-driven tree-to-tree translation using phrases in a monolingual corpus
JPH02281373A (ja) 機械翻訳装置におけるハイフン生成方法
JPH04296969A (ja) 機械翻訳装置
JPH01112368A (ja) 機械翻訳装置
JPH10143515A (ja) 機械翻訳装置及び機械翻訳方法
JPH05181901A (ja) 機械翻訳装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080330

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090330

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100330

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100330

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110330

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120330

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees