JP3946882B2 - 信号処理回路及び信号処理回路の制御方法 - Google Patents

信号処理回路及び信号処理回路の制御方法 Download PDF

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    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION, OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
    • H03L7/00Automatic control of frequency or phase; Synchronisation
    • H03L7/06Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using a reference signal applied to a frequency- or phase-locked loop
    • H03L7/08Details of the phase-locked loop

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録媒体から読み出したリード信号にクロック信号を引き込むタイミングリカバリPLLと、クロック信号に基づいて記録媒体から読み出されたデータの符号再生を行う判定帰還型等化器を備えた信号処理回路及びその回路の制御方法に関するものである。
【0002】
近年、記録媒体は、記録される情報の高密度化が進められるとともに、情報を読み出す速度の高速化が進められている。判定帰還型等化器は、記録媒体から読み出されたデータを、タイミングリカバリPLLにて生成されるクロック信号に基づいて符号再生する。そのタイミングリカバリPLLは、に基づいて、記録媒体に記録された引き込みパターン(プリアンブルデータ)に基づいて、判定帰還型等化器から出力される再生データのタイミングにクロック信号のタイミングを合わせる、所謂引き込み動作を行う。そのような判定帰還型等化器には、高速動作、高記録密度のための制御が要求されている。そのため、タイミングリカバリPLLにおいても、引き込み時間の短縮、引き込みパターンのデータ量削減を行う必要がある。
【0003】
【従来の技術】
図5は、従来の信号処理回路の一部回路図を示す。この信号処理回路10は、アナログ−デジタル変換器(ADC)11、判定帰還型等化器12、係数レジスタ13,14、PLL位相誤差検出回路15、タイミングリカバリPLL(TR−PLL)16、制御回路17を含む。
【0004】
ADC11は、TR−PLL16から入力されるクロック信号CLKに基づいて記録媒体から読み出されたデータであるアナログ信号をサンプリングすることにより、アナログ信号をデジタル信号に変換する。ADC11は、その変換結果を判定帰還型等化器12に出力する。
【0005】
判定帰還型等化器(DFE:Decision Feedback Equalizer )12は、フォワード(FW)フィルタ21、加算器22、コンパレータ23、シフトレジスタ24、フィードバック(FB)フィルタ25、インバータ回路26、スイッチ27,28,29を含む。
【0006】
ADC11から出力されるデジタル信号は、FWフィルタ21に入力される。FWフィルタ21には、第1スイッチ27を介して係数レジスタ13,14が接続される。第1係数レジスタ13には、スタートアップ時、即ち読み出し動作の初期においてFWフィルタ21にて用いる第1フィルタ係数(スタート値)が予め格納される。第2係数レジスタ14には、通常動作時(プリアンブルデータ検出後)においてFWフィルタ21にて用いる第2フィルタ係数(通常値)が予め格納される。FWフィルタ21には、第1スイッチ27の切り替えにより、スタート値のフィルタ係数又は通常値のフィルタ係数が入力される。
【0007】
FWフィルタ21は、第1フィルタ係数を用いて、読み出し動作の初期期間において、ADC11から入力される入力信号のS/N比を最大にするような波形の信号生成を行う。また、FWフィルタ21は、第2フィルタ値を用いて、通常動作時に、上記期間と同様に信号生成を行う。これにより、FWフィルタ21は、フィルタリング後の信号S1を加算器22に出力する。
【0008】
加算器22は、FWフィルタ21の出力信号S1に、FBフィルタ25から出力される帰還信号S2の反転信号を加算演算する。即ち、加算器22は、出力信号S1から帰還信号S2を減算演算する減算器として作用する。加算器22は、演算結果を信号S3としてコンパレータ23に出力する。
【0009】
コンパレータ23は、信号S3の電圧と基準電圧REFを比較し、その比較結果に基づいて「1」又は「0」の判定信号S4を、第2スイッチ28を介してシフトレジスタ24に出力する。
【0010】
シフトレジスタ24は、コンパレータ23から出力される判定信号S4を、クロック信号CLKに同期してサンプリングし、そのサンプリングデータを順次記憶する。これにより、シフトレジスタ24は、標本化された過去の複数ビットのデータを記憶する。
【0011】
シフトレジスタ24に記憶されたデータ、詳しくはシフトレジスタの第1ビット目のレジスタに記憶されたデータ、即ちコンパレータ23から出力される判定信号S4は、再生信号として出力される。記録媒体に書き込まれたデータである。即ち、DFE12は、記録媒体に書き込まれたデータを符号再生する。この再生信号DATAは、データ復号処理が施され、マイコン等の装置に出力される。
【0012】
FBフィルタ25は、シフトレジスタ24から入力される信号中に含まれる符号間干渉を取り除くように動作する。FBフィルタ25は、シフトレジスタ24に記憶された複数ビットのデータに基づく帰還信号S2を出力する。その帰還信号S2は、第3スイッチ29を介して加算器22に出力する。
【0013】
前記加算器22の出力信号S3は、PLL位相誤差検出回路(以下、検出回路という)15に出力される。検出回路15には、シフトレジスタ24への入力信号S6が入力される。この入力信号S6は、第2スイッチ28の切り替え動作により、コンパレータ23の出力信号S4、又はインバータ回路26の出力信号S5が入力される。
【0014】
検出回路15は、信号S3,S6に基づいて、読み出し信号の位相と、TR−PLL16にて生成されるクロック信号CLKの位相の誤差を検出し、その検出結果に応じた制御信号S7をTR−PLL16に出力する。TR−PLL16は、入力される制御信号S7に基づいて、生成するクロック信号CLKの位相を読み出し信号の位相に引き込み、所謂位相引き込みを行う。このクロック信号CLKにより、シフトレジスタ24は、コンパレータ23の出力信号をクロック信号CLKのエッジに応答してサンプリングする。これにより、シフトレジスタ24は、リード信号RDのビット転送速度でサンプリングすることにより、前記磁気ディスクの記録データに対応する判定信号を記憶する。
【0015】
制御回路17は、シフトレジスタ24から出力される信号DATAの状態と、読み出し動作の開始から読み出したバイト数に基づいて、各スイッチ27〜29の制御を行う。プリアンブルは所定のビット数が連続する繰り返しパターンのデータであり、記録媒体には、予め所定のデータ数のプリアンブルデータが格納されている。従って、読み出したプリアンブルデータのデータ数に基づいて、制御回路17は、所定のタイミングにて各スイッチ27〜29を制御するように構成されている。
【0016】
詳述すると、制御回路17は、次のようにしてデータの読み出し時における制御を行う。
(1) 読み出し動作開始時において、制御回路17は、第1スイッチ27を第1係数レジスタ側、第2スイッチ28をコンパレータ側、第3スイッチ29をオフ、に制御する。これにより、FWフィルタ21は、第1係数レジスタ13から入力される第1フィルタ係数(スタート値)を用いてADC11からの入力信号を波形整形する。この時、第3スイッチ29がオフであるため、加算器22は、FWフィルタ21の出力信号S1を出力する。従って、検出回路15は、このDFE12に入力される読み出し信号に基づく制御信号をTR−PLL16に出力する。このようにして、TR−PLL16は、読み出し信号に基づいて位相引き込みを行う。
【0017】
(2) 制御回路17は、シフトレジスタ24から入力される信号DATAに基づいて、プリアンブルデータの特徴を示すビット列(この場合は、”+++”又は”---”)を所定回数(例えば3回)入力すると、次の制御を行う。即ち、制御回路17は、第1スイッチ27を第2係数レジスタ側、第2スイッチ28をインバータ側、第3スイッチ29をオン、に制御する。尚、”+”はサンプリングしたリード信号RDの電圧が基準電圧REFよりも高いことを示し、”−”はそれが低いことを示す。
【0018】
FWフィルタ21は、第2係数レジスタ14から入力される第2フィルタ係数(通常値)を用いてADC11からの入力信号を波形整形する。シフトレジスタ24の出力信号は、インバータ回路26により反転される。シフトレジスタ24は、その反転信号を第2スイッチ28を介して入力する。従って、シフトレジスタ24は、プリアンブルデータの特徴を示すビット列”+++---”を、繰り返し記憶する。これにより、シフトレジスタ24は、その記憶データをプリアンブルデータに初期化する。
【0019】
加算器22は、オンした第3スイッチ29を介してFBフィルタ25から出力される出力信号S2を入力する。即ち、制御回路17は、DFE12のフィードバックループをオンに制御する。これにより、加算器22は、読み出し信号RDに基づいてFWフィルタ21から出力される信号S1と、FBフィルタ25を介して帰還される信号S2を演算し、その演算結果を信号S3としてコンパレータ及び検出回路15に出力する。
【0020】
(3) 制御回路17は、上記(2) に示す制御の後、シフトレジスタ24から入力されるデータ数をカウントする。そして、制御回路17は、そのカウント値に基づいて、所定データ数経過後(例えば5バイト後)に、TR−PLL16における周波数引き込みをイネーブルにする。
【0021】
(4) 制御回路17は、上記(3) に示す制御の後、シフトレジスタ24から入力されるデータ数をカウントする。そして、制御回路17は、そのカウント値に基づいて、所定データ数経過後(例えば6バイト後)に、第1スイッチ27を第2係数レジスタ側、第2スイッチ28をコンパレータ側、第3スイッチ29をオン、に制御する。
【0022】
このようにして、TR−PLL16は、クロック信号CLKの位相引き込みを行う。そして、DFE12は、クロック信号CLKに基づいて、符号間干渉を取り除いた再生信号を出力する。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、記録媒体から情報を読み出す読み出し速度を高速化する、又は記録媒体を高密度化すると、プリアンブルデータを読み出す期間が短くなる。即ち、図5のTR−PLL16が引き込みを行う時間が短くなる。このことは、制御回路17の制御間隔を短くする。しかし、制御回路17は、TR−PLL16の引き込みのために、FWフィルタ21の設定変更、フィードバックループのオン/オフ制御、シフトレジスタのプリアンブル同期、フィードバックループの初期化を行わなければならない。
【0024】
このことは、制御回路17において制御タイミングのズレを引き起こす原因となる。これにより、TR−PLL16は、引き込み動作を確実に行うことができなくなる。このため、読み出しが確実に行われないため、再び読み出し動作を最初から行わなければならず、読み出し時間の増加を招いていた。
【0025】
また、制御回路17は、各制御のタイミングを、プリアンプルのデータ数のみで行っている。即ち、制御回路17は、クロック信号CLKの位相が読み出し信号のそれと早い段階で略一致していても、所定のデータ数が入力されるまで次の制御を行わない。このことは、TR−PLL16における位相引き込み期間を長くする。
【0026】
また、位相制御は、クロック信号CLKの位相を進めるための制御と、その位相を遅らす制御を含む。そのため、クロック信号CLKの位相引込が十分に行われない段階でフィードバックループをオンにする、即ち第3スイッチ29をオンにすると、TR−PLL16において疑似ロックに陥る場合がある。
【0027】
詳述すれば、プリアンブルの判定は、コンパレータ23にて行う。そのため、位相引込が十分ではない段階において、加算器22において信号S2が所望の値よりも大きくなる可能性を含んでいる。その結果、プリアンブルデータが、本来の状態から”++----”のようにずれる場合がある。これによる位相制御の制御量は、位相を進める制御量と、位相を遅らす制御量が同じとなる。この結果、TR−PLL16は、読み出し信号RDの周波数からずれた周波数において安定したクロック信号CLKを生成することになる。
【0028】
このように、TR−PLL16が疑似ロックすることにより、読み出し動作をやり直さなければならなくなる。このことは、読み出し速度を遅くする。また、疑似ロックを防ぐ為には引き込みに必要なプリアンブルのデータ数を多くする。これにより、記録媒体の記録密度を低くするとともに、読み出し速度を遅くする。
【0029】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的はタイミングリカバリPLLの疑似ロックを防ぐことのできる信号処理回路及び信号処理回路の制御方法を提供することにある。
【0030】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明によれば、判定帰還型等化器の前置フィルタの出力信号と帰還フィルタの帰還信号をループ制御回路にて監視し、その監視結果に基づいて帰還フィルタを含む帰還ループをオンオフ制御することで、出力信号と帰還信号に基づいて判定回路から出力される判定信号にクロック信号の位相引き込みを行うタイミングリカバリPLLにおける疑似ロックが防止される。
【0031】
帰還ループのオンオフ制御は、請求項に記載の発明のように、帰還フィルタと判定回路の間にスイッチが挿入接続され、このスイッチをループ制御回路が出力する制御信号にてオンオフすることによりなされる。
【0032】
判定帰還型等化器は、請求項に記載の発明のように、シフトレジスタに格納した判定信号を再生信号として出力する。この再生信号に基づいて、ループ制御回路は、前置フィルタの出力信号の値と帰還信号の値の差を演算し、再生信号に基づいて特定した制御ポイントにおいて演算結果が所定の範囲内か否かを判断し、その判断結果に基づいて、演算結果が所定の範囲内にあるときに帰還ループがオンに制御される。
【0033】
請求項に記載の発明のように、判定信号とクロック信号の位相誤差を検出し、検出した位相誤差に対応する制御量を持つ制御信号を出力する検出回路が備えられる。タイミングリカバリPLLは検出回路から出力される制御信号の制御量に基づく周波数を持つクロック信号を生成し、検出回路は、ループ制御回路から出力される監視結果に基づく制御信号に応答し、制御量を生成するための位相誤差ゲインを変更することにより、引き込み時間が短縮される。
【0034】
位相誤差ゲインは、請求項に記載の発明のように、検出回路に入力されるプリアンブルを読み出したリード信号に基づいて前置フィルタから出力される出力信号の制御ポイントにおける値を持つ第1基準信号と、プリアンブルを読み出したリード信号に基づいて判定回路から出力される判定信号の制御ポイントにおける値を持つ第2基準信号が入力される。検出回路は、ループ制御回路から入力される制御信号に基づいて、第1又は第2基準信号と判定信号の差を制御量として持つ制御信号をパルスとしてタイミングリカバリPLLに出力することで、容易に変更される。
【0035】
ループ制御回路には、請求項に記載の発明のように、前置フィルタの出力信号の値と帰還信号の値の差を演算し、その演算結果を出力する加算器と、加算器の演算結果と所定の範囲を示す値を比較する比較器と、が備られ、この比較器の比較結果に基づいて帰還ループが制御される。
【0036】
比較器には、請求項に記載の発明のように、所定の範囲を設定するための最小値と最大値とが予め格納され、帰還ループを制御するときに帰還信号の量が所望の値となることで、この帰還信号によりシフトレジスタを初期化することができる。
【0037】
請求項に記載の発明によれば、判定帰還型等化器における前置フィルタの出力信号と帰還フィルタの帰還信号を監視し、該監視結果に基づいて帰還フィルタを含む帰還ループをオンオフ制御することで、リード信号にクロック信号の位相引き込みを行うタイミングリカバリPLLにおける疑似ロックが防止される。
【0038】
帰還ループは、請求項に記載の発明のように、前置フィルタの出力信号の値と帰還信号の値の差を演算し、再生信号に基づいて特定した制御ポイントにおいて演算結果が所定の範囲内か否かを判断し、その判断結果に基づいて、演算結果が所定の範囲内にあるときにオンに制御される。
【0039】
クロック信号は、請求項に記載の発明のように、タイミングリカバリPLLにて判定信号とクロック信号の位相誤差に対応する制御量に基づく周波数を持つように生成される。そして、監視結果に基づく制御信号に応答し、制御量を生成するための位相誤差ゲインが変更される。
【0040】
位相誤差ゲインは、請求項に記載の発明のように、プリアンブルを読み出したリード信号に基づいて前置フィルタから出力される出力信号の制御ポイントにおける値を持つ第1基準信号と、プリアンブルを読み出したリード信号に基づいて判定器から出力される判定信号の制御ポイントにおける値を持つ第2基準信号が予め設定され、第1又は第2基準信号と判定信号の差を制御量として持つ制御信号をパルスとしてタイミングリカバリPLLに出力することで変更される。
【0041】
帰還ループは、請求項に記載の発明のように、前置フィルタの出力信号の値と帰還信号の値の差が演算され、該演算結果と所定の範囲を示す値が比較し、該比較結果に基づいて制御される。
【0042】
所定の範囲は、請求項に記載の発明のように、予め設定された最値と最大値とにより設定され、これにより、帰還ループを制御するときの帰還信号の値を所望の値にすることができ、この帰還信号によりシフトレジスタを初期化することができる。
【0044】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施の形態を図1〜図4に従って説明する。
尚、説明の便宜上、図5と同様の構成については同一の符号を付してその説明を一部省略する。
【0045】
図1は、ハードディスク装置の概略構成を示す。
ハードディスク装置31は、ホストコンピュータ32に接続されている。ハードディスク装置31は、ホストコンピュータ32の書き込み要求に応答し、ホストコンピュータ32から入力される記録データを記録媒体としての磁気ディスク33に記録する。また、ハードディスク装置31は、ホストコンピュータ32の読み出し要求に応答し、磁気ディスク33に記録された格納データを読み出し、ホストコンピュータ32に出力する。
【0046】
ハードディスク装置31は、磁気ディスク33、第1,第2モータM1,M2、ヘッド装置34、信号処理回路35、サーボ回路36、マイクロプロセッサ(MPU)37、メモリ(RAM)38、ハードディスクコントローラ(HDC)39、インタフェース回路40を含む。各回路35〜40は、バス41に接続されている。
【0047】
磁気ディスク33は、第1モータM1により一定の回転数にて回転駆動される。ヘッド装置34は、第2モータM2により磁気ディスク33の半径方向に位置制御される。ヘッド装置34は、磁気ディスク33に記録された情報を読み出してリード信号RDとして信号処理回路35に出力する。
【0048】
信号処理回路(リード/ライトチャネルICと呼ばれる)35は、リード信号RDを、そのリード信号RDに同期してサンプリングしてディジタル信号に変換する。信号処理回路35は、変換後のディジタル信号に復号処理を施し、その処理後の信号を出力する。
【0049】
サーボ回路36は、バス41を介して信号処理回路35の出力信号が入力される。サーボ回路36は、第1モータM1を制御し、磁気ディスク33を一定速度にて回転駆動させる。サーボ回路36は、出力信号に含まれるサーボのための情報に基づいて、第2モータM2を制御し、ヘッド装置34を目的のトラックにオントラックさせる。
【0050】
MPU37は、RAM38に予め記憶されたプログラムデータに基づいて、ホストコンピュータ32から入力される書き込み/読み出し処理等のためのコマンドを解析し、バス41を介してHDC39等に制御のための信号を出力する。HDC39は、MPU37から入力される信号に基づいて、信号処理回路35、サーボ回路36を制御する。HDC39は、バス41を介して信号処理回路35の出力信号を入力する。
【0051】
HDC39は、入力されたデータを所定のバイト数よりなるセクタ単位に組み立て、その組み立てたセクタ毎に例えばECC(Error Correcting Code )誤り訂正処理等の処理を行い、その処理後のデータをバス41を介してインタフェース回路40に出力する。インタフェース回路40は、所定の通信方式に基づいてHDC39の出力データを変換して読み出しデータとしてホストコンピュータ32へ出力する。
【0052】
図2は、信号処理回路35を構成するデータ読み出し回路のブロック回路図を示す。
信号処理回路35は、アナログ−デジタル変換回路(ADC)11、判定回路としての判定帰還型等化器(DFE:Decision Feedback Equalizer)51、フィードバックループ制御回路52、PLL位相誤差検出回路53、タイミングリカバリPLL(TR−PLL)54、シーケンス制御回路55を含む。
【0053】
ADC11は、TR−PLL54から入力されるクロック信号CLKに基づいて記録媒体から読み出されたデータであるアナログ信号をサンプリングすることにより、リード信号RDをデジタル信号に変換する。ADC11は、その変換結果を判定帰還型等化器51に出力する。
【0054】
DFE51は、フォワード(FW)フィルタ(前置フィルタ)61、加算器62、シフトレジスタ63、フィードバック(FB)フィルタ(帰還フィルタ)64、スイッチ65を含む。
【0055】
ADC11から出力されるデジタル信号は、FWフィルタ61に入力される。FWフィルタ61は、任意の伝達特性を持つデジタルフィルタである。FWフィルタ61は、シーケンス制御回路55から入力されるリードゲート信号RGに応答し、ADC11から入力される入力信号のS/N比を最大にするような波形の信号生成を行う。FWフィルタ61は、フィルタリング後の信号S11を加算器62に出力する。
【0056】
加算器62は、図5に示す従来の加算器22とコンパレータ23の機能を併せ持つ。即ち、加算器62は、FWフィルタ61の出力信号S11に、FBフィルタ64から出力される帰還信号S12の反転信号を加算演算する。即ち、加算器62は、出力信号S11から帰還信号S12を減算演算する減算器として作用する。更に、加算器62は、演算結果の値と基準電圧REF(図示略)を比較し、その比較結果に基づいて「1」又は「0」の判定信号S13をシフトレジスタ63に出力する。
【0057】
シフトレジスタ63は、加算器62から出力される判定信号S13を、クロック信号CLKに同期してサンプリングし、そのサンプリングデータを順次記憶する。これにより、シフトレジスタ63は、標本化された過去の複数ビットのデータを記憶する。
【0058】
シフトレジスタ63に記憶されたデータ、詳しくはシフトレジスタの第1ビット目のレジスタに記憶されたデータ、即ち加算器62から出力される判定信号S13は、再生信号DATAとして出力される。これは、記録媒体に書き込まれたデータである。即ち、DFE51は、記録媒体に書き込まれたデータを符号再生する。この再生信号DATAは、データ復号処理が施され、マイコン等の装置に出力される。
【0059】
FBフィルタ64は、シフトレジスタ63から入力される信号中に含まれる符号間干渉を取り除くように動作する。FBフィルタ64は、シフトレジスタ63に記憶された複数ビットのデータに基づく帰還信号S12を出力する。その帰還信号S12は、スイッチ65を介して加算器62に出力される。
【0060】
前記加算器62の出力信号S13は、PLL位相誤差検出回路(以下、検出回路という)53に出力される。検出回路53には、第1,第2基準信号REF1,REF2が入力される。
【0061】
第1基準信号REF1は、プリアンブルを読み出したリード信号RDに基づいて前記前置フィルタから出力される理想的な出力信号S11の制御ポイントにおける値を持つ。第2基準信号REF2は、プリアンブルを読み出したリード信号RDに基づいて前記判定器から出力される理想的な判定信号S13の制御ポイントにおける値を持つ。
【0062】
検出回路53は、出力信号S13と第1又は第2基準信号REF1,REF2に基づいて、読み出し信号の位相と、TR−PLL54にて生成されるクロック信号CLKの位相の誤差を検出し、その検出結果に応じた制御信号K1をTR−PLL54に出力する。TR−PLL54は、入力される制御信号K1に基づいて、生成するクロック信号CLKの位相をリード信号RDの位相に引き込む、所謂位相引き込みを行う。このクロック信号CLKにより、シフトレジスタ63は、加算器62から出力される判定信号S13をクロック信号CLKのエッジに応答してサンプリングする。これにより、シフトレジスタ63は、リード信号RDのビット転送速度でサンプリングすることにより、前記磁気ディスク33の記録データに対応する判定信号を記憶する。
【0063】
シフトレジスタ63から出力される信号DATAは、フィードバックループ制御回路(以下、ループ制御回路という)52に入力される。
ループ制御回路52は、入力されるイネーブル信号ENBに基づいて活性化し、DFE51のフィードバックループ、TR−PLL54、検出回路53を制御する機能を持つ。ループ制御回路52は、FWフィルタ61の出力信号S11の値と、FBフィルタ64の出力信号S12の値を監視する。ループ制御回路52は、シフトレジスタ63から出力される信号DATAに基づいて、制御ポイントを特定する。そして、ループ制御回路52は、制御ポイントにおける監視結果に基づいてフィードバックループ,TR−PLL54,位相比較ゲインを制御する機能を持つ。
【0064】
ループ制御回路52は、FWフィルタ61の出力信号S11の値(FW)からFBフィルタ64の出力信号S12の値(FB)を減算した結果である”FW−FB”値が所定の範囲内にあるか否かを常に監視する。ループ制御回路52は、信号DATAの値が「0→1」又は「1→0」のようにデータが遷移するポイントを制御ポイントとして特定する。
【0065】
ループ制御回路52は、制御ポイントにおいて、”FW−FB”値が所定の範囲内である時に制御信号K2を出力する。スイッチ65は、その制御信号K2に応答してオン/オフする。即ち、ループ制御回路52は、制御信号K2により、スイッチ65をオン/オフ制御する。ループ制御回路52は、スイッチ65の状態により、DFE51のフィードバックループをオン/オフ制御する。
【0066】
このように、制御ポイントにおける”FW−FB”値は、位相ズレの方向(進み又は遅れ)を特定する。即ち、ループ制御回路52は、制御ポイントにおける信号DATAの位相の方向と、”FW−FB”値が示す位相の方向が一致する場合に、フィードバックループをオンする。これにより、ループ制御回路52は、TR−PLL54における疑似ロックを防止する。
【0067】
また、制御ポイントにおける"FW−FB"値は、位相のズレ量に対応する。
従って、ループ制御回路52は、従来のように所定のデータ数を入力するまで待つことなく、位相のズレ量に応じてフィードバックループをオンに制御する。このことは、フィードバックループをオンした後の制御開始を早くし、読み出し期間短縮する。
【0068】
ループ制御回路52は、前記監視結果に基づいて、TR−PLL54に制御信号K3を出力する。TR−PLL54は、制御信号K3に応答し、フィードバックループがオフの状態においてPLL引き込み動作を開始する。このことは、TR−PLL54における引き込み期間を短くする。
【0069】
ループ制御回路52は、前記監視結果に基づいて、検出回路53に制御信号K4を出力する。検出回路53は、制御信号K4に応答し、位相比較ゲインを通常動作時よりも大きくする。このことは、TR−PLL54に入力される位相誤差に対応する制御量を多くする、即ち、位相引き込みの制御量を多くするため、引き込み期間を短くする。
【0070】
ループ制御回路52は、加算器66と比較器67を含む。加算器66にはFWフィルタ61の出力信号S11と、FBフィルタ64の出力信号S12が入力される。加算器66は、出力信号S11と帰還信号S12の反転信号を加算演算する。即ち、加算器66は、出力信号S11から帰還信号S12を減算演算する減算器として作用する。これにより、ループ制御回路52は、演算結果として”FW−FB”値を得る。加算器66は、演算結果を比較器67に出力する。
【0071】
比較器67には、前記演算結果と、シフトレジスタ63から出力されるデータDATAが入力される。比較器67には、予め判定値min,maxが格納されている。判定値minは範囲を指定するための最小値であり、判定値maxは範囲を指定するための最大値である。
【0072】
比較器67は、演算結果の値と、判定値min,maxを比較する。これにより、ループ制御回路52は、演算結果即ち”FW−FB”値が、判定値min,maxにより設定される範囲に入っているか否かを判断する。比較器67は、この判断結果に基づいて、前記制御信号K2〜K4を出力する。
【0073】
検出回路53には、前記制御信号K4、基準信号REF1,REF2が入力される。第1,第2基準信号REF1,REF2は、TR−PLL54を制御する位相ゲインに対応する。第1基準信号REF1は、理想的なプリアンブルに対応してFWフィルタ61から出力される出力信号S11の特定ポイントにおける値、即ち、信号S11の値が「0→1」又は「1→0」と遷移するポイントにおける値を持つ。第2基準信号REF2は、フィードバックループをオンした後、加算器62から出力される信号S13の特定ポイントにおける値を持つ。この第2基準信号REF2の値は、第1基準信号REF1の値よりも小さい。これにより、検出回路53は、第1基準信号REF1を用いた位相制御におけるゲインを、第2基準信号REF2を用いたそれよりも大きくする。
【0074】
検出回路53は、基準信号REF1,REF2を用いて位相誤差検出を行い、その位相誤差に対応する量を持つパルス信号(制御信号)K1をTR−PLL54に出力する。
【0075】
TR−PLL54は、ループフィルタ68と電圧制御発振器(VCO)69を含む。ループフィルタ68は、検出回路53から出力されるパルス信号K1を平滑した直流電圧を出力信号K11としてVCO69に出力する。VCO69は、ループフィルタ68の出力信号K11の電圧値に応じた周波数を持つクロック信号CLKをADC11、検出回路53、シフトレジスタ63に出力する。
【0076】
上記のようにして、検出回路53は、加算器62の出力信号S13とクロック信号CLKの位相差に応じてループフィルタ44の出力信号K11の電圧値を上昇/下降させる。これにより、TR−PLL54は、VCO69から出力されるクロック信号CLKの周波数を、プリアンブルデータを読み出している時のリード信号RDの周波数に一致させようとする、所謂引き込み動作する。
【0077】
シーケンス制御回路55には、図1のMPU37から読み出しを制御するための制御信号が入力される。シーケンス制御回路55は、制御信号に基づいて活性化すると、所定の読み出しシーケンスに従って前記リードゲート信号RG、イネーブル信号ENBを出力する。これにより、シーケンス制御回路55は、上記の各回路51〜54を制御する。
【0078】
このようにして、TR−PLL54は、クロック信号CLKの位相引き込みを行う。そして、DFE51は、クロック信号CLKに基づいて、符号間干渉を取り除いた再生信号DATAを出力する。
【0079】
次に、上記の信号処理回路35の作用を、図3,4に従って説明する。
図3は、信号処理回路35の動作フローチャートを示す。図4は、信号処理回路35のタイミングチャートを示す。
【0080】
先ず、図2のシーケンス制御回路55は、図1のMPU37から制御信号が入力されると、図4の時刻T1においてリードゲート信号RGを活性化(ON)(図4ではHレベル)にする(ステップ1)。FWフィルタ61は、活性化したリードゲート信号RGに応答し、ADC11から入力される信号をフィルタリングし、その結果を信号S11として出力する。
【0081】
ループ制御回路52は、フィードバックループ、PLL制御をオフにする(ステップ2)。これにより、シフトレジスタ63は、プリアンブルデータに基づいてFWフィルタ61から出力される信号S11が、加算器62を介して符号ビットとして順次格納される。
【0082】
次に、シーケンス制御回路55は、時刻T2においてイネーブル信号ENBを活性化(図4ではHレベル)する(ステップ3)。ループ制御回路52は、活性化したイネーブル信号ENBに応答し、制御信号K4を検出回路53に出力する。検出回路53は、その制御信号K4に応答して第1基準信号REF1に基づく位相誤差量を持つ信号K1を出力する(ステップ4)。ループフィルタ68は、制御信号K1に応答して、フィードバックループがオフしている状態に対応するフィルタ定数をセットする(FB−OFF set)。
【0083】
この信号K1は、ループ制御回路52からの制御により位相誤差ゲインが大きい。このため、検出回路53は、位相ゲインにより大きな制御量を持つ信号K1を出力する。この信号K1は、ループフィルタ68により平滑化される。従って、ループフィルタ68は、位相誤差に応じて信号K1の出力時間を、通常動作のそれよりも長くする。これにより、VCOは、通常動作時よりも早く位相を合わせる、所謂位相引き込みを短時間で行うことができる。このようにして、TR−PLL54は、加算器62の出力信号S13(符号判定結果、再生結果)に対してクロック信号CLKの位相を合わせる急速引き込み動作を行う。
【0084】
ループ制御回路52の比較器67は、加算器66の演算結果である”FW−FB”値と判定値min,maxを比較する。そして、比較器67は、所定の制御ポイントにおいて”FW−FB”値が判定値min,maxの範囲内にあるか否かを判断する(ステップ5)。
【0085】
範囲内にない場合、ループ制御回路52は、ステップ5をループする、即ち制御ポイントにおいて”FW−FB”値が判定値min,maxの範囲内となるまで待つ。そして、制御ポイントにおいて”FW−FB”値が所定範囲内になる(図4の時刻T3)と、比較器67は、活性化(図4ではHレベル)した制御信号K2を出力し、スイッチ65をON、即ちフィードバックループをオンに制御する(ステップ6)。
【0086】
この制御信号K2を受け、検出回路53は、第2基準信号REF2用いて誤差検出を行う。ループフィルタ68は、制御信号K2に応答し、フィードバックループをオンした状態に対応する定数をセットする(FB−ON set)。このようにして、TR−PLL54は、通常の引き込み動作を行う(ステップ7)。
【0087】
シーケンス制御回路55は、時刻T3から所定期間経過した時刻T4になると、制御信号TRを活性化(図4ではHレベル)する(ステップ8)。これにより、TR−PLL54は、PLLループを制御する(TRCON)。
【0088】
検出回路53は、制御信号TRに応答し、第2基準信号REF2に基づいて位相誤差検出を行う。ループフィルタ68は、追従動作に対応するループ定数をセットする(追従set)(ステップ9)。この時のループ定数は、プリアンブルデータに続いて入力されるシンクバイト(SB)、記録データ(DATA)においても、引き込んだクロック信号CLKの周波数が所定値からはずれにくくするような値を持つ。
【0089】
次に、シーケンス制御回路55は、シンクバイト(SB)を検出すると、そのシンクバイト検出信号を図1のMPU37に出力する。MPU37は、シンクバイト検出信号を入力すると、信号処理回路35から入力されるシンクバイトに続くビットデータを記録データとして扱い、この記録データに対する処理を行う(ステップ10)。
【0090】
以上記述したように、本実施の形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)判定帰還型等化器51のFWフィルタ61から出力される出力信号S11とFBフィルタ64から出力される帰還信号S12をループ制御回路54にて監視し、その監視結果に基づいてFBフィルタ64を含む帰還ループをオンオフ制御するようにした。この結果、出力信号S11と帰還信号S12に基づいて加算器62から出力される判定信号S13にクロック信号CLKの位相引き込みを行うタイミングリカバリPLL54における疑似ロックを防ぐことができる。
【0091】
(2)ループ制御回路52の比較器67に所定の範囲を設定するための最小値と最大値となる判定min,mixを予め記憶する。そして、シフトレジスタ63から出力される再生信号DATAにより特定する制御ポイントにおいて、加算器66から出力されるFWフィルタ61の出力信号S11とFBフィルタ64の帰還信号S12の差の値が所定の範囲内にあるときに帰還ループをオンに制御するようにした。この時に加算器66から出力される信号の値は、帰還ループの加算器62から出力される判定信号S13の値と同じである。従って、帰還ループをオンした時に入力される判定信号S13の値を所定の範囲内にすることができる。これにより、シフトレジスタ63を所望の値で初期化することができ、それにより帰還ループにおける過応答が押さえられる。その結果、TR−PLL54における位相引き込み時間を短縮することができる。
【0092】
(3)TR−PLL54において位相引き込み時間を短縮することで、磁気ディスク33に記憶するプリアンブルデータのデータ量を少なくすることが可能となる。これにより、記録データを格納する領域が多くなるため、磁気ディスク33の記録密度を高くすることができる。
【0093】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、タイミングリカバリPLLの疑似ロックを防ぐことが可能な信号処理回路及び信号処理回路の制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施形態のハードディスク装置の概略構成図。
【図2】 一実施形態の信号処理回路のブロック回路図。
【図3】 信号処理回路の動作を示すフローチャート。
【図4】 信号処理回路のタイミング図。
【図5】 従来の信号処理回路のブロック回路図。
【符号の説明】
51 判定帰還型等化器(DFE)
52 ループ制御回路
53 位相誤差検出回路
54 タイミングリカバリPLL(TR−PLL)
61 フォワードフィルタ(前置フィルタ)
64 フィードバックフィルタ(帰還フィルタ)
CLK クロック信号
RD リード信号
S11 出力信号
S12 帰還信号

Claims (8)

  1. クロック信号に基づいて記録媒体から記録データを読み出したリード信号から符号間干渉を取り除いた再生信号を出力する判定帰還型等化器と、プリアンブルデータを読み出したリード信号に対して前記クロック信号位相引き込みを行うタイミングリカバリPLLと、を備えた信号処理回路であって、
    前記判定帰還型等化器は、
    前記リード信号をフィルタリングして出力する前置フィルタと、前記前置フィルタの出力信号と帰還信号を加算し、その加算結果を判定基準に従って判定し、その判定結果に基づく判定信号を出力する判定回路と、クロック信号に基づいて前記判定信号を順次格納し、その格納した判定信号を再生信号として出力するシフトレジスタと、前記前置フィルタに対応するフィルタ特性を持ち、前記シフトレジスタに格納された判定結果に基づく前記帰還信号を出力する帰還フィルタと、前記帰還フィルタと前記判定回路の間に挿入接続されたスイッチと、を備え、
    前記前置フィルタの出力信号と前記帰還フィルタの帰還信号を監視し、該監視結果に基づいて生成した制御信号により前記スイッチをオンオフして前記判定回路,シフトレジスタ,帰還フィルタを含む帰還ループをオンオフ制御するループ制御回路と、
    前記判定信号とクロック信号の位相誤差を検出し、検出した位相誤差に対応する制御量をもつ制御信号を出力する検出回路と、
    を備え、
    前記ループ制御回路は、前記前置フィルタの出力信号の値と帰還信号の値の差を演算し、前記再生信号に基づいて特定した制御ポイントにおいて前記演算結果が所定の範囲内か否かを判断し、その判断結果に基づいて、前記演算結果が所定の範囲内にあるときに前記スイッチをオンして前記帰還ループをオンに制御し、
    前記タイミングリカバリPLLは前記検出回路から出力される制御信号の制御量に基づく周波数を持つクロック信号を生成し、
    前記検出回路は、前記ループ制御回路から出力される前記監視結果に基づく制御信号に応答し、前記制御量を生成するための位相誤差ゲインを変更する、
    ことを特徴とする信号処理回路。
  2. 前記検出回路には、プリアンブルを読み出したリード信号に基づいて前記前置フィルタから出力される前記出力信号の制御ポイントにおける値を持つ第1基準信号と、プリアンブルを読み出したリード信号に基づいて前記判定回路から出力される前記判定信号の制御ポイントにおける値を持つ第2基準信号が入力され、
    前記検出回路は、前記ループ制御回路から入力される制御信号に基づいて、前記第1又は第2基準信号と前記判定信号の差を制御量として持つ制御信号をパルスとして前記タイミングリカバリPLLに出力することを特徴とする請求項1に記載の信号処理回路。
  3. 前記ループ制御回路は、
    前記前置フィルタの出力信号の値と帰還信号の値の差を演算し、その演算結果を出力する加算器と、
    前記加算器の演算結果と所定の範囲を示す値を比較する比較器と、を備え、
    前記比較器の比較結果に基づいて前記スイッチをオンオフして前記帰還ループを制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の信号処理回路。
  4. 前記比較器には、前記所定の範囲を設定するための最小値と最大値とが予め格納されたことを特徴とする請求項3に記載の信号処理回路。
  5. クロック信号に基づいて記録媒体から記録データを読み出したリード信号から符号間干渉を取り除いた再生信号を出力する判定帰還型等化器と、プリアンブルデータを読み出したリード信号に対して前記クロック信号の位相引き込みを行うタイミングリカバリPLLと、を備えた信号処理回路の制御方法であって、
    前記判定帰還型等化器は前置フィルタの出力信号と帰還信号を加算し、その加算結果を判定基準に従って判定した判定信号を再生信号として出力し、
    前記タイミングリカバリPLLは、前記判定信号とクロック信号の位相誤差に対応する 制御量に基づく周波数を持つクロック信号を生成し、
    前記判定帰還型等化器における前置フィルタの出力信号と帰還フィルタの帰還信号を監視し、該監視結果に基づいて前記帰還フィルタを含む帰還ループをオンオフ制御するとともに、
    前記前置フィルタの出力信号の値と帰還信号の値の差を演算し、前記再生信号に基づいて特定した制御ポイントにおいて前記演算結果が所定の範囲内か否かを判断し、その判断結果に基づいて、前記演算結果が所定の範囲内にあるときに前記帰還ループをオンに制御
    し、
    前記監視結果に基づく制御信号に応答し、前記制御量を生成するための位相誤差ゲインを変更する、
    ことを特徴とする信号処理回路の制御方法。
  6. プリアンブルを読み出したリード信号に基づいて前記前置フィルタから出力される前記出力信号の制御ポイントにおける値を持つ第1基準信号と、プリアンブルを読み出したリード信号に基づいて前記判定回路から出力される前記判定信号の制御ポイントにおける値を持つ第2基準信号が予め設定され、
    前記第1又は第2基準信号と前記判定信号の差を制御量として持つ制御信号をパルスとして前記タイミングリカバリPLLに出力することを特徴とする請求項5に記載の信号処理回路の制御方法。
  7. 前記前置フィルタの出力信号の値と帰還信号の値の差を演算し、該演算結果と所定の範囲を示す値を比較し、該比較結果に基づいて前記帰還ループを制御することを特徴とする請求項5に記載の信号処理回路の制御方法。
  8. 予め設定された最小値と最大値とにより前記所定の範囲を設定することを特徴とする請求項5、請求項6又は請求項7に記載の信号処理回路の制御方法。
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