JP3946764B2 - テトラフルオロエチレンの合成法 - Google Patents
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Description
本発明はテトラフルオロエチレンを合成する方法の分野に属する。
本発明の背景
テトラフルオロエチレン(TFE)はプラスチックスおよびエラストマーのフッ素重合体の製造用単量体として広く使用されている。クロロジフルオロメタン(CF2HCl、HCFC−22)を熱分解してTFEを合成する方法はDowning等の米国特許2,551,573に例示されるように当業界には公知である。理想的な反応においては、炭素およびフッ素に関するTFEの収率が100%の場合、2モルのCF2HClが1モルのTFEと2モルのHClを与える。実際には、幾つかは望ましく、幾つかは望ましくない副成物が生成するため、反応したCF2HClに関するTFEの収率は100%より少ない。望ましい副成物の一つは例えばヘキサフルオロプロピレン(HFP)であり、これはまたフッ素重合体の単量体として使用される。副成物の一つとしてパーフルオロシクロブタン(C4F8)が含まれるが、このものは熱分解してTFEおよびHFPを好収率で与えることができるという意味で有用な生成物と考えられている。しかし、TFEおよびHFPを直接合成できる場合このようなことをするのは有利ではない。
CF2HClからTFEを得る場合の収率に対する圧力および転化率(conversion)の効果は、例えばScherer等の米国特許2,994,723号、Halliwellの同3,306,940号、およびEdwards等の同3,308,174号において論じられている。一般にC4H8のような副成物が生じることによる収率の低下はCF2HClの変化率およびCF2HClの分圧と共に増加する。HalliwellはCF2HClの分圧の方が全体の圧力よりも主な因子になっており、従って圧力を低下させる効果は窒素、ヘリウムまたは二酸化炭素のような不活性ガスで希釈することにより達成されることを示唆し、CF2HClの分圧が低い場合にC4F8の生成が減少することを示した。Scherer等およびEdwards等は、CF2HClの熱分解の際希釈剤として水蒸気を種々の割合で使用し、C4F8および他の高沸点の副成物に対する収率を増加させることなく転化率を増加させるために、CF2HClの熱分解の際水蒸気を種々の割合で使用した。以上のように従来法においては、大気圧またはそれ以上の圧力で希釈しないで供給原料の転化率を低くする条件から、CF2HClの分圧を低くして希釈した供給原料の転化率を高くする条件に亙って、C4H8のような副成物の生成による収率の低下が適度な、CF2HClを熱分解してTFEを得る反応に対し広い範囲に亙る実用的条件が提示されている。
Halliwellは米国特許3,306,940号において、86〜94%の変化率でCF2HClを熱分解してHFPおよびTFEを同時に合成する方法を記載している。Halliwellによって指摘されているように、低変化率でCF2HClを熱分解してTFEを高収率で得る場合、HFPは少量しか得られないが1部のHFPに対し約2部のパーフルオロシクロブタンが生じる。Halliwellはさらに、この熱分解反応で生じたC4F8を熱分解してHFPおよびTFEにするためのCF2HCl供給原料流の中に循環させることができ、副反応のための収率低下は極めて少ないことを述べている。該特許の実施例18〜21では、熱分解のためCF2HCl供給原料中に15〜45重量%のC4H8が存在した場合、CF2HClの転化率約90%において、C4H8の転化率は78〜100%であることが示されている。即ちHalliwellの方法におけるこれらの例ではC4F8がかなり消費されている。
UkihashiおよびHIsasueは米国特許3,459,818号において、CF2HClを部分的に熱分解し、熱分解生成物からHClを除去してTFEおよびCF2HClから実質的に成るガス混合物をつくり、ついでこの混合物を第2の熱分解工程において熱分解することによりTFEとHFPとを同時に製造する方法を記載している。該特許の実施例1〜7には、最初の部分的熱分解工程においてHFPおよびC4F8の両方が生じ、これがTFEおよびCF2HClから実質的に成るガス混合物中に残り、第2の熱分解工程の生成物中に増加した濃度で存在することが示されている。HClを除き、CF2HClを含めて計算してC4F8の濃度は、最初の部分的熱分解で生じるガス混合物中において0.5〜2.1モル%であり、第2の熱分解の生成物中で1.8〜6.3モル%であった。この場合C4F8の濃度は常に第2の熱分解工程の方が増加している。UkihashiおよびHIsasueの方法の実施例におけるCF2HClの転化率は高く、71〜97%である。
TFEの収率を増加させるためには、TFEの製造を目的とした方法においてCF2HClの熱分解の際に生じる副成物の生成を少なくすることが望まれる。
本発明の概要
本発明によれば、CF2HClを熱分解し所望の反応生成物としてのテトラフルオロエチレンおよび望ましくない反応生成物としてのC4F8が得られる方法において、熱分解反応においてC4F8を実質的に消費することなく該望ましくない反応生成物としてのC4F8の生成を減少させるのに有効な量のC4F8を該CF2HCl一緒に該熱分解反応に供給し、これによって該テトラフルオロエチレン反応生成物の収率を増加させることを特徴とする方法が提供される。
本発明の詳細な説明
本発明においては、CF2HClを熱分解してTFEにする反応の供給原料にC4F8を添加すると、C4F8の生成量が減少し、TFEへの収率が増加することが見出された。C4F8供給流の濃度を調節し制御することによりC4F8の生成を実質的に抑止することができる。
上記のように、実質的に純粋なCF2HClを熱分解して高収率でTFEを得ようとすると、副成物のC4F8が生成する。同じ工程条件下において、最初は低濃度でC4F8をCF2HCl供給原料に加え、次第にその割合を増やして行くと、次のような効果が生じる。C4F8の供給濃度が低い場合には、C4F8の生成量は僅かに低下する。C4F8の生成量は生成物流中のC4F8の量と供給流中のC4F8の量との間で異なっている。従って生成物流中のC4F8の量が供給流中にC4F8が存在しない場合よりも多い間は、生成物中と供給流中の間のこの量の差は小さいであろう。供給流中のC4F8の量が低い値から増加するにつれて、C4F8の生成量はさらに減少する。生成物流中のC4F8の量が供給流中のC4F8の量にほぼ等しくなるまで生成物流中のC4F8の量はさらに増加することができ、それに伴ってC4F8の生成量は減少する。この条件下においては、C4F8の生成量は実質的にゼロになり、熱分解反応におけるC4F8の生成は抑止されたと言うことができる。一般的な挙動は下記実施例に例示されている。供給流中のC4F8濃度がC4F8の生成を抑止するのに必要とされる濃度以上に増加すると、生成物流中のC4F8の量は供給流中の量よりも少なくなる。即ちC4F8は熱分解反応で消費される。本発明方法はC4F8を消費しないで操作する事を目的としている。当業界の専門家には公知のように、C4F8の生成がゼロになる条件は明確に定義されている訳ではない。というのは供給流中のC4F8の濃度によって生成するC4F8が変化する割合は、C4F8の生成が正確にゼロになる値の近くの供給濃度では低いからである。
本発明方法は変化したCF2HClからTFEを88%またはそれ以上のような高い収率で合成することを目的としている。高収率が得られるような任意の条件を用いることができる。一般にこの高収率と出来るだけ両立し得るような高い変化率で操作することが望ましい。上記のように、収率が低下し、従って収率はCF2HClの変化率および分圧に依存する。例えばEdwards等が水蒸気で希釈した条件下における熱分解に対して例示しているように、0.05気圧程度の低いCF2HClの分圧において高い収率を得るためには、90%またはそれ以上の変化率で使用することができる。CF2HClの分圧が極めて低い場合は、或る与えられた生成量を得るのに大きな装置を必要とするという明白な欠点がある。他方Downingの特許の実施例2に示されているように、4気圧で変化率23%において希釈しないCF2HClを熱分解する方法は、高い収率が得られない。大気圧近くの圧力において希釈しないCF2HClの熱分解において高収率を得るためには、変化率は典型的には10〜50%、好ましくは25〜45%である。希釈したCF2HClの熱分解において高収率を得るためには、希釈の程度(CF2HClの分圧)に依存して変化率は30〜90%程度の高い値であることができる。
当業界の専門家には公知のように、変化率は反応器の中の温度および/または滞在時間を調節することによりコントロールすることができる。炉を出て行くガスの滞在時間と温度の両方が、CF2HClの過剰な変化を防ぎHFPおよびTFEが高い割合で合成されるのに有利な条件への移行を避けるのに十分な程低くなければならないということ以外には、温度および滞在時間に関する特別な制約はない。本発明方法に使用できる反応条件は一般に熱分解させてTFEを得る原料のるCF2HClと共に供給されるC4F8が存在しない場合に用いる条件と同じである。一般に反応器の壁の温度として示される温度で700〜1000℃、好ましくは750〜850℃の範囲の反応温度を使用することができる。大気圧付近で希釈剤を存在させないで操作される方法に対しては、質量速度として20〜80kg/m2、好ましくは25〜55kg/m2の範囲を、またガスの出口の流速として20〜80m/秒、好ましくは30〜50m/秒の範囲を使用することができる。これらの条件下においては、流れは撹乱流ではあるが超音速流ではない。勿論条件の選択は使用される反応器の設計によって制約を受けないかどうかに影響される。通常、生産性が主な関心であるから、質量速度が高く温度が高い方が、質量速度が低く温度も低い場合に比べて有利である。
上記のように、CF2HClの熱分解の際、希釈用の物質、例えば水蒸気(水の蒸気)または二酸化炭素が存在することができる。希釈剤、特に水蒸気を使用することは本発明の範囲内である。しかし水蒸気で過剰に、例えば全圧力の95%以上を占めるように希釈すると、加水分解による収率低下が起こり、その結果COが生じ、それに伴って分離が困難になるという欠点がある。(Edwards等の特許参照)。水蒸気で希釈を行う場合、通常全圧の25〜95%の範囲の濃度で水蒸気を使用する。
本発明方法はCF2HClを熱分解してTFEを製造するのに適した任意の反応装置で行うことができる。特に、このような熱分解に通常使用される筒状の炉を用いることができる。このような炉の場合、筒の部分は通常耐食性の合金、例えばインコネル(Inconel)600(R)(International Nickel Company)からつくられている。本発明方法の吸熱反応に対する熱は、適当な装置、例えば外部加熱、誘導加熱、高温の希釈剤(例えば水蒸気)の注入、およびこれらの組み合わせのような方法で供給することができる。
CF2HClが本発明方法に対する供給原料流の主要反応成分である。CF2HClおよびHFPは1モルのCF2HCl当たり約0.15モルのHFPの組成をもつ共沸混合物をつくり、また変化しないCF2HClは典型的には循環されるから、CF2HClと共にHFPを供給流中に含ませることが便利である。しかし供給流中にHFPが存在しても反応には殆ど影響がないと考えられ、本発明を実施する際には不必要である。一般に生成物流中におけるHFPの量は、Halliwellによって指摘されたHFPの生成量が少ないことに対応して、供給流中におけるより僅かに多い。他のハロゲン化化合物、例えばC2F5Clのような循環させることが望ましい工程副成物は、低濃度で存在することができる。
CF2HClと共に供給されるC4F8の量は所望の結果に依存している。例えば供給流中にC4F8が存在しない場合に生じる量よりも少ない少量のC4F8が生じることが望ましいことがある。一般にC4F8の生成はCF2HClの変化率と共に僅かに増加し、C4F8が生成しないために供給流中に必要とされるC4F8の量はそれに従って増加する。大雑把に言えば、C4F8の生成を抑止するのに必要な供給流中のC4F8の量は、同じ条件下においてC4F8を供給しない場合に生成する量の15倍である。本発明方法においては、反応からの生成物流中には少なくとも供給流中と同じ量のC4F8が存在する。生成物中および供給流中におけるC4F8の量の差はC4F8の生成の目安である。下記実施例で示すように、CF2HClとC4F8とを一緒にした量に関して供給流中に最低1重量%のC4F8が存在すると、C4F8の生成が認識できる程度に低下する。CF2HClの分圧約1気圧における高収率の熱分解に対しては、濃度は5〜10重量%であることが好適である。これらの条件で得られたデータをC4F8の生成が0の所に外挿すると、最も好適な8〜10重量%の供給濃度において生成は実質的に抑止されることが示される。供給流中のC4F8濃度が約10〜12重量%を越えると、これらの操作条件ではC4F8は消費される。即ち供給流中に比べ出口流中の方がC4F8は少ない、本発明方法はCF2HClの熱分解においてC4F8を消費することなくC4F8の生成を減少させまたは抑止することを目的としている。C4F8の生成を抑止する供給流中のC4F8の濃度は反応条件と共に変化する。水蒸気で希釈した高収率のCF2HClの熱分解に対しては、C4F8の生成を抑止する(C4F8を実質的に消費することなく)のに必要な供給流中のC4F8の量は、高希釈度で全圧が大気圧付近である場合には、CF2HClおよびC4F8を組み合わせた重量に関し希釈の程度と共に最高約18重量%の範囲まで変化することができる。これらの条件下においてはC4F8の濃度が4〜16重量%の範囲であることが特に効果的である。
当業界の専門家には公知のように、正確にC4F8の生成を抑止するように操作しようとする試みは、工程のコントロールが不正確であるというハンデキャップをもっている。即ちこの目的の操作は平衡点に関する変動によって特徴付けられ、少量のC4F8が生成する期間、その生成と消費とが正確に平衡に達する期間、およびC4F8の消費が起きる期間について時間的に平均してほぼC4F8の生成がゼロに成る期間が生じるのである。即ちC4F8の生成は、時間的に平均して考えて実質的に抑止される。このことは本発明の範囲内に入ると考えられる。
本発明方法に対しては任意の圧力を用いることができる。全圧が約0.4〜1.5気圧であることが特に便利である。CF2HClの分圧はほぼ大気圧よりも高くないことが好適である。
熱分解炉の中に導入する際供給流は低温であることができ、或いは予熱することができる。従って0〜500℃の範囲の供給流温度を使用することができる。300〜450℃濃度が供給流温度が好適である。
実施例
個々の下記実施例に与えたような温度、質量速度、およびガス出口速度によって特徴付けられる条件下において、筒状の炉を用いて実験を行った。熱分解流は撹乱流であった。すべての実験は大気圧より僅かに高い圧力の全圧で行った。すべての実施例に対して供給流を約350℃に加熱した。反応温度(T)は、入口端から筒の部分の長さの3/4の位置において、外側の表面上に置いた熱電対によって測定される筒状部分の温度として報告されている。
下記実施例において基本的な供給流は主としてモル比が約92/8のCF2HClおよびHFPであった。供給流はまた少量の、即ち2モル%より少ない他のクロロフルオロ炭素化合物、主としてC2F5Clを含んでいた。この基本的な供給流に種々の量のパーフルオロシクロブタンを加え、熱分解中に発生するC4F8の量に対する供給流の濃度の影響を調べた。C4F8の導入量は、オリフィス流量計を用いて決定し、供給流中におけるその濃度はガスクロマトグラフ(GC)を用いて測定した。供給流中のC4F8の濃度はC4F8およびCF2HClを一緒にした基準で与えられる。
生成物流の成分は蒸溜によって分離した。
GC測定法によりCF2HClの変化率、および変化したCF2HClに関するTFEおよびHFPへの収率を決定した。当業界において通常行われているように、収率の計算はCF2HClのCF2含量に基づいている。収率はTFEおよびHFPの収率の和として与えられる。供給流中のHFPを差し引いた後のHFPへの収率はこれらの実施例に報告された試験全体を通じて約1%で、実質的に一定であった。GC法では低濃度のC4F8の小さな変化を信頼性をもって測定することはできないから、物質収支の方法を用いた。C4F8を分離して秤量用のタンクに蓄積し、これから正味の生成量を決定した。同じタンクから反応への供給流に必要とされる割合でC4F8を同時に引き出す。従って定常状態においてはC4F8の蓄積速度は正味のC4F8生成速度(正味の発生量)であった。C4F8の正味の生成量はTFEの生成量に関するものである。生成物流中のTFE濃度はGCによって決定した。
実施例 1
本実施例は、CF2HClの変化率が平均約37%、質量速度が29〜46kg/m2・秒の範囲、ガス出口流速が37〜43m/秒の範囲の試験結果を要約したものである。他の条件は表1に示す。上記のように、C4F8の供給濃度(重量%)はC4F8およびCF2HClを組み合わせた量に基づき、C4F8の生成量はTFEの生成量に基づいている(wt/100wt TFE)。表1に示されている分析結果は、C4F8の供給濃度を増加させるにつれて、生成するC4F8の収率が減少し、TFEおよびHFPへの収率が増加していることを示している。これらのデータからC4F8の供給濃度が約9.9重量%の時、C4F8の生成が抑止されることが推定される。
実施例 2
本実施例は、CF2HClの転化率が平均約31%、質量速度が41〜48kg/m2・秒の範囲、ガス出口流速が38〜45m/秒の範囲の試験結果を要約したものである。他の条件は表2に示す。表2に示されている分析結果は、C4F8の供給濃度を増加させるにつれて、生成するC4F8の収率が減少し、TFEおよびHFPへの収率が増加し、供給濃度が6.52重量%の所でC4F8の生成量は非常に低い値に減少することを示している。これらのデータからC4F8の供給濃度が約9.3重量%の時、C4F8の生成が抑止されることが推定される。
実施例 3
本実施例は、CF2HClの転化率が平均約28%、質量速度が40〜44kg/m2・秒の範囲、ガス出口流速が37〜41m/秒の範囲の試験結果を要約したものである。他の条件は表3に示す。表3に示されている分析結果は、C4F8の供給濃度を増加させるにつれて、生成するC4F8の収率が減少し、TFEおよびHFPへの収率が増加し、供給濃度が7.65重量%の所でC4F8の生成量は非常に低い値に減少することを示している。これらのデータからC4F8の供給濃度が約9.0重量%の場合、C4F8の生成が抑止されることが推定される。
Claims (3)
- CF2HClを熱分解し所望の反応生成物としてのテトラフルオロエチレンおよび望ましくない反応生成物としてのC4F8が得られる方法であって、C 4 H 8 とCF 2 HClとを一緒にした量に関し5〜10重量%のC4F8を該CF2HClと一緒に該熱分解反応に供給し、0.8〜1.2気圧の全圧および10〜50%の変化率で反応させ、これによって該テトラフルオロエチレン反応生成物の収率を増加させることを特徴とする方法。
- 不活性希釈剤を使用しないことを特徴とする請求項1記載の方法。
- 該C4F8濃度は8〜10重量%であることを特徴とする請求項1記載の方法。
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