JP2609321B2 - ヘキサフルオロプロペン製造方法 - Google Patents

ヘキサフルオロプロペン製造方法

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JP2609321B2 JP1058065A JP5806589A JP2609321B2 JP 2609321 B2 JP2609321 B2 JP 2609321B2 JP 1058065 A JP1058065 A JP 1058065A JP 5806589 A JP5806589 A JP 5806589A JP 2609321 B2 JP2609321 B2 JP 2609321B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、特許請求の範囲第1項に記載したヘキサフ
ルオロプロペンの製造方法に関する。
ヘキサフルオロプロペンはテトラフルオロエテン(=
テトラフルオロエチレン)を主成分とするポリマーの工
業的規模での製造のためののコモノマーとして著しく使
用される。したがって価格上好都合なヘキサフルオロプ
ロペンの製造法を開発することが課題である。ヘキサフ
ルオロプロペンが600〜1200℃の温度で実質上フッ素化
された炭化水素を熱処理することによって製造されるこ
とは知られている。
テトラフルオロエテンの熱処理は、ミラー(Miller)
によって、“Preparation,Properties and Technology
of Fluorine and Organic Fluorine Compounds"、マッ
グロウーヒル(McGraw−Hill)、ニューヨーク、1951、
第592〜593頁中に記載されている。655℃で常圧でヘキ
サフルオロプロペンが42%収率で得られる。一方750℃
でヘキサフルオロプロペンの収率は、著しく減少し、多
量にオクタフルオロブテン−(1)が生じる。
米国特許第2,758,138号明細書から、テトラフルオロ
エテンを750〜900℃で及び25〜200mmHg(3.3〜26.7Kp
a)の圧力で熱処理してヘキサフルオロプロペンを製造
する方法は公知である。この際反応域のdm3容量あたり
テトラフルオロエテン20〜5000g/hを供給する。純粋な
テトラフルオロエテンの代りに、テトラフルオロエテン
とヘキサフルオロエタンから成る混合物も使用すること
ができる。この際ヘキサフルオロエタンを未反応の、新
たに添加されたテトラフルオロエテンと共に再び反応域
に戻す。
米国特許第2,970,176号明細書には、0.2〜65psi(1.3
8〜448.2KPa)の圧力範囲で処理する類似方法が記載さ
れている。純粋なテトラフルオロエテンの代りに、テト
ラフルオロエテン1モルあたり式 CnF2n+n+2;Cn+3F2(n+3)及びCn+3F2(n+2), (式中nは1〜10である。) なる高沸点フッ素化炭化水素少なくとも0.05モルを含有
する混合物を使用する。上記フッ化炭化水素は、テトラ
フルオロエテンの熱分解副生成物であってよい。これを
消費されたテトラフルオロエテンの補給下に再び熱処理
に戻す。
米国特許第3,446,85号明細書から、テトラフルオロエ
テン及び(又は)オクタフルオロシクロブタンを50〜95
モル%水蒸気の存在下に断熱条件下700〜900℃で熱分解
してヘキサフルオロペンが製造されることが明らかであ
る。この際熱分解−温度を反応成分の前もっての混合物
によって過加熱された水蒸気で調整する。この方法はヘ
キサフルオロプロペンの良好な収率を生じるが、これは
テトラフルオロエテンを収得するためにクロロジフルオ
ロメタンを熱分解して生じるクロロテトラフルオロエタ
ンとオクタフルオロシクロブタンの混合物の装置的及び
エネルギー的に経費のかかる蒸留による分離を必要と
し、更に高温度に加熱された水蒸気の装置的に経費のか
かる混合も必要とする。このことは下記の新規方法に於
ても起こりうるが、不必要である。
ドイツ特許第2329750−C2号明細書によればテトラフ
ルオロエテンと二酸化炭素の混合物を790〜850℃で0.75
〜2気圧(73.6〜196.2KPa)の圧力で熱分解してヘキサ
フルオロエテンを製造することができる。この際テトラ
フルオロエテンの部分圧は少なくとも360mmHg(48.0KP
a)でなければならない。
クラスノフ(Krasnov)、イリーナ(Il'ina)及びポ
ルニア(Polunina)、Nauchn.Tr.−Permsk.Politekh.In
st.,185(1976)、第11〜14頁(CA第91巻、No.4830x)
には、クロロテトラフルオロエタンを700〜850℃で熱分
解することが記載され、この際主生成物として1,1−ジ
フルオロエテン及びヘキサフルオロプロペンが生じる。
バラバノフ(Barabanov)、ボルコフ(Volkov)、ヴ
ューノフ(V'yunov)及びマクシモフ(Maksimov)、Zh.
Obshch.Khim.55(4)(1985)、第868〜871頁(CA第10
3巻、No.141257w)には、1−クロロ−1,1,2,2,3,3−ヘ
キサフルオロプロパンを740〜800℃で熱分解することが
記載されている。この際テトラフルオロエテン、ヘキサ
フルオロプロペン及びクロロトリフルオロエテンが生じ
る。
ドイツ特許第1229515号から、2−クロロ−1,1,1,3,
3,3−ヘキサフルオロプロパンを650〜850℃及び滞留時
間3〜120秒で熱分解してヘキサフルオロプロペンを製
造することは公知である。その収率は最高45%である。
更にドイツ特許第1236497号明細書から、クロロジフ
ルオロメタン及び2−クロロ−1,1,1,2−テトラフルオ
ロエタンを1:1〜10:1の割合で500〜1000℃で一緒に熱分
解してヘキサフルオロプロペンを製造することは知られ
ている。その例によればヘキサフルオロプロペンが選択
率42.0〜79.0%で得られる。しかし2−クロロ−1,1,1,
2−テトラフルオロエタンの代りにクロロジフルオロメ
タンのテトラフルオロエテンへの工業的熱分解で副生成
物として主要な量で生じる1−クロロ−1,1,2,2−テト
ラフルオロエタンを使用する場合、困難が生じ、後述の
比較例に示す様なヘキサフルオロプロペン−生成の悪い
選択率が観察される。
本発明者は、クロロテトラフルオロエタン及び(又
は)クロロヘキサフルオロプロパン、特にクロロジフル
オロメタンの熱分解によるテトラフルオロエテンの工業
的製造で主に副生成物として生じる化合物、1−クロル
−1,1,2,2−テトラフルオロエタン及び1−クロル−1,
1,2,2,3,3−ヘキサフルオロプロパン、あるいはクロロ
テトラフルオロエタン及びパーフルオロシクロブタン、
特にクロロジフルオロメタンの熱分解によるテトラフル
オロエテンの工業的製造で副生成物として生じるクロロ
テトラフルオロエタンとパーフルオロシクロブタンの共
沸混合物を、良好な選択率で著しく改良された空時収量
でヘキサフルオロプロペンに変換することができる方法
を見い出した。
クロロテトラフルオロエタン及び(又は)クロロヘキ
サフルオロプロパンあるいはクロルテトラフルオロエタ
ンとパーフルオロシクロブタンの混合物を600〜1000℃
の温度及び1〜1000KPaの圧力で熱分解してヘキサフル
オロプロペンを製造する新規方法は熱分解を使用される
クロロテトラフルオロエタン及び(又は)クロロヘキサ
フルオロプロパンあるいはクロロテトラフルオロエタン
とパーフルオロシクロブタンの混合物1モルあたりテト
ラフルオロエテン少なくとも0.05モルの存在下に行うこ
とを特徴とする。
この新規方法にクロロテトラフルオロエタンの又はク
ロロヘキサフルオロプロパンのすべての異性体が適す
る。良好な結果がたとえば2−クロロ−1,1,1,2−テト
ラフルオロエタンを用いて得られる。その容易な入手可
能性及び良好な作用の故に、化合物1−クロロ−1,1,2,
2−テトラフルオロエタン及び1−クロロ−1,1,2,2,3,3
−ヘキサフルオロプロパンを使用するのが好ましい。ク
ロロテトラフルオロエタンの2つの異性体又はクロロヘ
キサフルオロプロパンの異性体又はクロロヘキサフルオ
ロエタンとクロロヘキサフルオロプロパンの異性体を含
有する混合物も使用することができる。水素原子及びク
ロル原子が同一炭素原子に結合する化合物1又は数種の
含有率が、クロロテトラフルオロエタン及び(又は)ク
ロロヘキサフルオロプロパンの使用される全量あたり20
重量%以下である混合物が好ましい。この様な混合物は
たとえばクロロジフルオロメタンの熱分解で副生成物と
して生じる。この副生成物を主生成物テトラフルオロエ
テンの分留によって分離するのが通常である。600〜100
0℃の温度でのこの様な留出液の熱分解は、ヘキサフル
オロプロペンの生成の点で比較的悪い空時収量しか生じ
ない。したがって反応器−これの中でクロロテトラフル
オロエタン及び(又は)クロルヘキサフルオロプロパン
の熱分解を実施する−の容量を、不十分にしか利用する
ことができない。
更に新規方法にはクロロテトラフルオロエテンとパー
フルオロシクロブタンから成る混合物が適する。クロロ
テトラフルオロエタン及びパーフルオロシクロブタンの
モル混合割合は、好ましくは1:10〜10:1、及び特に1:3
〜3:1である。その容易な入手可能性及び良好な作用の
ゆえに、クロロテトラフルオロエタンとパーフルオロシ
クロブタンの特に好ましい共沸混合物を使用する。
この様な混合物はたとえばクロロジフルオロメタンの
熱分解で副生成物として生じる。この副生成物を主生成
物テトラフルオロエテンの分留によって分離するのが通
常である。600〜1000℃の温度でテトラフルオロエテン
不在下で上記共沸混合物を熱分解することは、ヘキサフ
ルオロプロペンの生成の点で比較的悪い空時収量しか生
じない。したがって反応器−これ中でクロロテトラフル
オロエタンのパーフルオロシクロブタンから成る混合物
の熱分解を実施する−の容量を、不十分にしか利用する
ことができない。
クロロテトラフルオロエタンの2つの異性体を含有す
る混合物を使用することができる。この場合2−クロロ
−1,1,1,2−テトラフルオロエタンの含有率は使用され
るクロロテトラフルオロエタンの全量あたり精々20重量
%である混合物が好ましい。
使用されるクロロテトラフルオロエタン及び(又は)
クロロヘキサフルオロプロパンあるいはクロロテトラフ
ルオロエタンとパーフルオロシクロブタンから成る混合
物1モルあたりテトラフルオロエテン0.05モルから、本
発明によるテトラフルオロエテン添加の作用が始まる。
使用されるクロロテトラフルオロエタン及び(又は)ク
ロロヘキサフロオロプロパンあるいはクロロテトラフル
オロエタンとパーフルオロシクロブタンから成る混合物
1モルあたりテトラフルオロエテン20モル多く土を使用
した場合、困難が生じる。というのはたとえば分解反応
器が熱に不安定であるからである。使用されるクロロテ
トラフルオロエタン及び(又は)クロロヘキサフルオロ
プロパンあるいはクロロテトラフルオロエタンとパーフ
ルオロシクロブタンから成る混合物1モルあたりテトラ
フルオロエテン0.5〜5モル、特に1〜3モルを使用す
るのが好ましい。
本発明による熱分解は600〜1000℃の温度で行われ
る。この温度は反応域の最後の反応器壁で測定される。
600℃以下で一般に極めて低い変換率が認められる。100
0℃以上で増加する量で所望されない副反応が生じる。
その上熱分解はこの様な高い温度で不必要に費用がかか
る。したがって700〜900℃、特に750〜860℃の温度で処
理するのが好ましい。
反応器入口で本発明により使用されうるガス混合物の
圧力は1〜1000KPaでなければならない。1KPa以下で一
般に不都合な空時収量が生じ、1000KPa以上で一般に不
必要に高い装置費用が必要である。またヘキサフルオロ
プロペン生成の選択率はより不利となり、副生成物の生
成が増加する。したがって反応を10〜200KPa、特に20〜
100KPaの本発明により使用される混合物の圧力下で実施
するのが好ましい。
熱分解の範囲でガス混合物の平均滞留時間は、選ばれ
た分解温度に応じて0.01〜20秒であるのが有利である。
より一層高い分解温度で、たとえば850〜1000℃の範囲
でより一層短い滞留時間、たとえば0.01〜1秒の範囲
で、低い分解温度で、たとえば600〜700℃の範囲で、よ
り一層長い滞留時間、たとえば0.1〜20秒の範囲が選ば
れる。良好な結果が平均滞留時間0.03〜7秒で得られ
る。テトラフルオロエテン、クロロテトラフルオロエタ
ン及び(又は)クロロヘキサフルオロプロパンから成る
ガス混合物を使用する場合、平均滞留時間0.08〜2秒
が、テトラフルオロエタン、クロルテトラフルオロエタ
ン及びパーフルオロシクロブタンから成るガス混合物を
使用する場合、平均滞留時間0.05〜1秒が特に好まし
い。20秒以上の平均滞留時間で所望されない副生成物の
形成を促進し、反応器表面−これは熱的に分解しうるガ
ス混合物と接触する−に被膜の形成を生じ、これが再び
より一層悪い熱の移行を生じる。0.01秒以下の平均滞留
時間で一般に極めて低い変換率が観察される。上記平均
滞留時間を次の様に測定する:熱分解が行われる反応器
容量をガス容量で割る。この際このガス容量は反応容器
中の温度−及び圧力条件で1秒で反応器中に導入される
ガス量である。
テトラフルオロエテン、クロロテトラフルオロエタン
及び(又は)クロロヘキサフルオロプロパンから成る本
発明により使用されうるガス混合物あるいはテトラフル
オロエテン、クロロテトラフルオロエタン及びパーフル
オロシクロブタンから成るガス混合物1モルあたり少な
くとも1つの不活性ガス0.01〜20モル、特に0.1〜3モ
ルを熱分解の前に加えるのが有利である。不活性ガスを
添加前に高められた温度、たとえば500〜1000℃に加熱
することができる。不活性ガスとして非−フッ素化物質
又は数種の非−フッ素化物質の混合物を使用するのが好
ましい。この物質は熱分解の条件下ガス状であり、化学
的に反応しない。適する物質の例は、窒素、アルゴン、
二酸化炭素及び特に水である。本発明によるガス混合物
に不活性ガスを加えた場合、上述の圧力のデータは本発
明により使用されうるガス混合物の部分圧と関係する。
熱分解を行う反応器は種々の形態を有することができ
る。たとえば外部から加熱される簡単な管、又はフラン
ス特許第1,354,341号明細書中に記載された様な反応器
であってよい。これ中で熱で分解しうるガス状フッ素化
化合物を、供給される加熱された不活性ガスによって実
質上熱分解が行われる温度にする。熱分解の間ガスと接
触する壁材料としてたとえばニッケル、高いニッケル含
有鋼、グラファイト及び特に白金又は類似の貴金属が適
する。
熱分解の後、ガス混合物を水の噴霧によって急速に冷
却し、再度水洗し、次いで水性アルカリ、たとえば苛性
ソーダ溶液で処理し、次いでたとえば濃硫酸で乾燥し、
分留する。主要反応生成物としてヘキサフルオロプロペ
ンが得られ、これを良好な選択率で生成する。テトラフ
ルオロエテン並びに場合によりクロロテトラフルオロエ
タン、クロロヘキサフルオロプロパン又はパーフルオロ
シクロブタンの未反応部分を工程中に戻す。所望されな
い副生成物を公知方法に従って廃棄物として除く。
前述の様に、本発明による方法は、クロロテトラフル
オロエタン及び(又は)クロロヘキサフルオロプロパ
ン、特にテトラフルオロエテンの製造で主に副生成物と
して生じる化合物1−クロロ−1,1,2,2−テトラフルオ
ロエタン及び1−クロロ−1,1,2,2,3,3−ヘキサフルオ
ロプロパンを良好な選択率で著しく改良された空時収量
と共に分解温度が上昇することなくヘキサフルオロプロ
ペンに変えることができる。更に新規方法はクロロテト
ラフルオロエタン及びパーフルオロシクロブタン、特に
テトラフルオロエテンの工業的製造で副生成物として生
じるクロロテトラフルオロエタンの共沸混合物を良好な
選択率で著しく改良された空時収量と共に分解温度が上
昇することなくヘキサフルオロプロペンに変えることが
できる。新規方法はテトラフルオロエテン無添加のクロ
ロテトラフルオロエタン又はパーフルオロシクロブタン
の公知の熱分解と比較して僅かな装置上の費用しか必要
としない。
次の例で本発明を詳細に説明する: 比較例A〜E並びに例1〜6 熱分解に使用される物質、クロロテトラフルオロエタ
ン、クロロヘキサフルオロプロパン、クロロテトラフル
オロエタンとパーフルオロシクロブタンの混合物並びに
クロロジフルオロメタンを鋼製シリンダー1個づつに液
状で取り、夫々を常圧−水蒸気で加熱された蒸発器中で
蒸発し、加熱されたローターメーターを経て夫々を加熱
された混合チャンバー中に添加する。正確な物質量を鋼
製シリンダーの秤量によって測定する。混合チャンバー
から試料を取り出し、ガスクロマトグラフィーにより分
析する。別の蒸発器中に生じる蒸気を同様な加熱器を備
えた導管を通して混合チャンバーに供給する。水蒸気の
量を脈動のない定量添加ポンプ(タイプMDP−600、ラボ
マチック社/ジンスハイム)によって正確に調整する。
混合チャンバーから水蒸気含有ガス混合物を、内径4m
m及び壁の厚さ0.25mmのU型白金管から成る反応器中に
通す。白金管は管状炉(タイプROK/F−4/140、ヘラエウ
ス社/ハナウ)中に据えつけられ、これは最高3.75Kwの
調節可能な熱力を有し、白金管を2mの長さにわたって加
熱する。加熱された管部分の内部容量は25.13cm3であ
る。内部圧力は白金管の入口で測定し、一方温度を加熱
された管部分の出口直前で測定する。
反応器を通過した後、熱分解が行われたガス混合物を
冷却カラム(ジアボンDN50mm、H=1.05m、シグリ社/
マイチンゲン)中に導入し、そこで15重量%HClを含有
する20℃の水性塩酸で急冷する。遠心ポンプはこの塩酸
を最高100dm3/hの調節可能な割合で熱交換器−これは分
解ガス混合物の熱容量を排除する−を通してガス混合物
及び液体が分離される分離器中に供給する。この液体の
HCl−含有量を、塩酸の1部を除きかつ除かれた液体容
量を水で補充して一定に保ち、再び15重量%HClを含有
する塩酸を冷却カラムに新たに供給する。分解ガス混合
物を分離器を離れた後に水洗し、次いで硫酸を通して乾
燥させ、ガス容器中に入れ、これから試料をガスクロマ
トグラフィー分析のために取り出す。
ガスクロマトグラフィー分析をヘウレッドパックカー
ド(Hewlett Packard)5890Aでシマズ−インテグレター
C−R3Aが連結するWLDを用いて実施する。ガスクロマト
グラフは鋼製カラム(10m、1/8インチ)を備え、これに
ポラジル(Porasil)C(80〜100メッシュ、アムチロ
社、ザルツバッハ/タウヌス、西ドイツ)が充填され
る。次の温度プログラムを適用する: 開始温度:30℃、7分 等温 加熱割合:1度/分 最終温度:100℃ 担体ガスとしてヘリウム(20分/分)を使用し、定量
的添加は50〜100μである。測定される表面積パーセ
ントを重量パーセントに換算し、それから使用される並
びに熱分解後に得られるガス量(g/h)を決定する。
試験結果を一目でわかる様に次表中に示す。表中次の
意味を示す: F124=86重量%1−クロロ−1,1,2,2−テトラフルオロ
エタン;14重量%2−クロロ−1,1,2,2−テトラフルオロ
エタンから成る混合物 F226=1−クロロ−1,1,2,2,3,3−ヘキサフルオロプロ
パン C4F8−C=パーフルオロシクロブタン TFE=テトラフルオロエテン F22=クロロジフルオロメタン 残部I=本質的にヘキサフルオロプロペンより高い沸点
を有する、フッ素化された一部塩素−及び水素含有直鎖
状環状飽和及び不飽和炭化水素。
残部II=残部Iと同一であるが、付加的に塩化水素及び
少量のフッ化水素並びに他のフッ素化された、一部塩素
−及び水素含有直鎖状環状飽和及び不飽和炭化水素−こ
れは反応の際に副生成物として生じる−。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 トーマス・シエットレ ドイツ連邦共和国、ブルクキエルヒエ ン、タ‐ルハウゼルストラーセ、25

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クロロテトラフルオロエタン及び(又は)
    クロロヘキサフルオロプロパンあるいはクロロテトラフ
    ルオロエタンとパーフルオロシクロブタンの混合物を60
    0〜1000℃の温度で及び1〜1000Kpaの圧力で熱分解して
    ヘキサフルオロプロペンを製造する方法に於いて、熱分
    解を、使用されるクロロテトラフルオロエタンとパーフ
    ルオロシクロブタンとから成る混合物1モルあたりテト
    ラフルオロエチレン少なくとも0.05モルの存在下に行う
    ことを特徴とする上記ヘキサフルオロプロペンの製造方
    法。
  2. 【請求項2】熱分解を700〜900℃で行う、請求項1記載
    の方法。
  3. 【請求項3】使用されるクロロテトラフルオロエタン
    が、その全量に対して20重量%以下の2−クロロ−1,1,
    1,2−テトラフルオロエタンを含有する、請求項1又は
    2記載の方法。
  4. 【請求項4】熱分解を使用されるクロロテトラフルオロ
    エタン及び(又は)クロロヘキサフルオロプロパン1モ
    ルあたりテトラフルオロエチレン0.5〜5モルの存在下
    に行う、請求項1ないし4のいずれかに記載した方法。
  5. 【請求項5】熱分解をクロロテトラフルオロエタンとパ
    ーフルオロシクロブタンから成る使用される混合物1モ
    ルあたりテトラフルオロエチレン0.5〜5モルの存在下
    に行う、請求項1ないし3のいずれかに記載した方法。
  6. 【請求項6】テトラフルオロエチレン、クロロテトラフ
    ルオロエタン及び(又は)クロロヘキサフルオロプロパ
    ンから成るガス混合物の滞留時間が、600〜1000℃で0.0
    1〜20秒である請求項1ないし4のいずれかに記載した
    方法。
  7. 【請求項7】テトラフルオロエチレン、クロロテトラフ
    ルオロエタン及びパーフルオロシクロブタンから成るガ
    ス混合物の滞留時間が、600〜1000℃で0.01〜20秒であ
    る請求項1ないし3又は5のいずれかに記載した方法。
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