JP3946455B2 - 搬送用チェーン - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、自動車の部品搬送ラインなどに使用されワークやワークを載置したワーク支持部材に移動力を付与する搬送用チェーンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、工場などの搬送ラインに搬送用チェーンが用いられる場合がある。この種の搬送用チェーンは、例えば、縦ローラを取り付けた縦ローラ用リンク部材と、横ローラを取り付けた横ローラ用リンク部材とを複数組連結して構成されている。そして、この搬送用チェーンは搬送ラインに沿って設けられたレール内に配設され、縦ローラと横ローラとを転動させることでレール内を移動し、縦ローラ用リンク部材に所定間隔で取り付けられたフックによって、ワークを直接的あるいは間接的に支持して搬送するものである。
【0003】
この一例を図9〜図11によって説明する。同図において、1は搬送用チェーンを示し、搬送用チェーン1は、縦ローラ2を取り付けた縦ローラ用リンク部材3,3の端部と、横ローラ4を取り付けた横ローラ用リンク部材5,5の端部とが連結部材6を介して屈曲可能に複数組連結されたものである。
前記連結部材6は、図11に示すように4つの係止部7,7,8,8を備えたもので、左右の係止部7,7は縦ローラ用リンク部材3,3に係止し、上下の係止部8,8は横ローラ用リンク部材5,5に係止している。
【0004】
したがって、組み付けの際には、縦ローラ用リンク部材3,3に連結部材6の係止部(左と右)7,7を係止した状態で、縦ローラ2にシャフト9を圧入して組み立て縦ローラ組立体ASとし、この縦ローラ組立体ASの両端に位置する連結部材6の係止部(上と下)8,8に横ローラ用リンク部材5,5を係止してボルト10、ナット11で組み付けている(実公昭42−16788号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の搬送用チェーン1においては、連結部材6の各係止部7,8に各リンク部材3,5を係止させる必要があるため、組み付け工数が多くなるという問題がある。また、応力集中を受け易い連結部材6の係止部7,7,8,が経時的使用により破損し易いという問題がある。このように連結部材6が破損してしまうと、部品交換を行う場合に縦ローラ組立体ASをそのまま交換しなければならず、コストアップにつながるという問題がある。
【0006】
これに対処するために、連結部材6の係止部7,8の強度を高めるために連結部材6の係止部7,8を大きくすることも考えられるが、連結部材6の重量が増加して搬送用チェーン1全体の重量が増加することにより、搬送用動力が多く必要となりランニングコストが増加するという問題がある。
そこで、この発明は、組み付け工数を削減でき部品交換を簡単に行うことができコストダウンを図ることができる搬送用チェーンを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、外側に縦ローラ(例えば、実施形態における縦ローラ40)を取り付けたリンク部材(例えば、実施形態における縦ローラ用リンク部材41)と内側に横ローラ(例えば、実施形態における横ローラ43)を取り付けたリンク部材(例えば、実施形態における横ローラ用リンク部材44)を無端状に形成し、前記両リンク部材の端部を弧状に形成して端部内壁に球状体(例えば、実施形態におけるボール45)の受容部(例えば、実施形態における受容部48)を設け、前記球状体を介して前記両リンク部材を互いに鎖状に着脱可能かつ屈曲可能に連結し、前記縦ローラを取り付けたリンク部材の搬送方向後側にストレート部(例えば、実施形態におけるストレート部50)を形成し、前記縦ローラを取り付けたリンク部材に、所定個数隔ててフック(例えば、実施形態におけるフック32)を下方に向けて傾動可能にピン(例えば、実施形態におけるピン55)により支持し、
前記縦ローラを取り付けたリンク部材の搬送方向の1つ後方に位置するフックを取り付けていない縦ローラを取り付けたリンク部材の前端にストレート部を形成し、
前記両ストレート部は、前記横ローラを取り付けたリンク部材の端部側壁間に挟み込まれて前記横ローラを取り付けたリンク部材の上方への屈曲を防止する跳ね上がり規制部を構成し、
前記縦ローラを取り付けたリンク部材の両端外壁には両端に角部(例えば、実施形態における角部53)を有する平坦部(例えば、実施形態における平坦部52)を溶着し、前記縦ローラを取り付けたリンク部材と前記横ローラを取り付けたリンク部材が一定以上に相対的に屈曲した時に前記横ローラの周面に角部が当接して、連結を解除する方向への屈曲動作を規制するように構成したことを特徴とする。
このように構成することで、縦ローラを取り付けたリンク部材の端部と横ローラを取り付けたリンク部材の端部とにより球状体を抱き込むようにして、該球状体のみにより両者を連結することが可能となる。
そして、一方のリンク部材のみの分解で全体の分解が可能となり、一方のリンク部材を組立てれば全体の組立が可能となる。
また、両リンク部材が互いに屈曲した場合において、この屈曲動作により球状体が脱落するのを防止できる。
そして、フックがワークを支持する搬送部材を解放した場合に、フックが上方に跳ね上がったとしても、跳ね上がり規制部によりフックを設けた縦ローラ側のリンク部材に対して隣接する横ローラを取り付けたリンク部材が上方に屈曲するのを防止できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図面と共に説明する。
図7はこの発明の実施形態の搬送用チェーン20を駆動するキャタピラチェーン21を示している。このキャタピラチェーン21は図示しないモータに接続された駆動側スプロケット22と従動側スプロケット23にガイド部材24を介してキャタピラ型に駆動チェーン25が巻回されたものである。駆動チェーン25には所定間隔毎に一対の爪部26が取り付けられている。
【0013】
キャタピラチェーン21は、図8に示すように、例えば、自動車の部品搬送ラインに沿って所定間隔で配置され、搬送ラインに沿って設けられた閉断面形状のガイドレール27(図6に示す)内の搬送用チェーン20に前記爪部26を係止することで、搬送用チェーン20を移動させる。つまり、前記ガイド部材24に沿って湾曲した経路を周回する爪部26に係止して、搬送用チェーン20が接線方向に移動するようになっている。
【0014】
ところで、この搬送用チェーン20は、図5において簡略して一点鎖線で示すガイドレール27に沿って移動しているが、このガイドレール27の下方にはハンガーレール28が配置され、このハンガーレール28内に、矢印で示す搬送方向の前側と後側のローラ36を支持するローラブラケット29,30を介して複数のハンガー(搬送部材)31が移動自在に支持されている。尚、以降の説明で搬送方向に向く方向を「前」、搬送方向とは逆の方向を「後」として説明する。
ハンガー31は、前側から後側に向かってコの字形状に形成されたもので、その下部には、例えば、自動車のバンパーなどのワークWを載置する支持部31aを備えている。
【0015】
そして、ハンガー31の前側ローラブラケット29には、図6に示すように、搬送用チェーン20のフック32に係止する係合部33が形成され、後側ローラブラケット30には係止姿勢にあるフック32の肩部34に干渉して、フック32を係止解除姿勢に姿勢変化させる干渉用凸部35が形成されている。すなわち、前側ローラブラケット29の係合部33に係止したフック32により力を受けて移動するハンガー31は、既に停止しているハンガー31の後側ローラブラケット30の干渉用凸部35にフック32の肩部34が衝接すると、このフック32は鎖線から実線の位置に姿勢を変え係止解除姿勢となり、前記係合部33から外れてハンガー31を解放する。これにより、順次搬送されてくるハンガー31が前詰めされる。このとき、搬送用チェーン20はそのまま移動を続けることができる。
【0016】
図1、図2に示すのは、この発明の実施形態の搬送用チェーン20である。
搬送用チェーン20は、縦ローラ40を取り付けた縦ローラ用リンク部材(リンク部材)41の端部と横ローラ43を取り付けた横ローラ用リンク部材(リンク部材)44の端部とにより後述するボール(球状体)45を互いに抱き込むようにして、両リンク部材41,44を着脱可能かつ屈曲可能に複数組連結したものである。具体的には、上記両リンク部材41,44を無端状に形成して互いに鎖状に連結し、横ローラ用リンク部材44を縦ローラ用リンク部材41に対して着脱可能かつ屈曲可能に構成している。尚、両リンク部材41,44は少なくとも一方が他方に対して着脱自在かつ屈曲自在に構成されていればよい。
【0017】
縦ローラ用リンク部材41は、図2に示すように平面から見て長い環状(無端状)に成形された部材であり、胴部46は幅が細く、両端部47は膨らんで弧状に形成され、両端部内壁にはスチールボールなどのボール45の受容部48が形成されている。また、図1に示すように縦ローラ用リンク部材41は、正面から見ると前側には先細り部49が形成され、後側には平行に形成されたストレート部(跳ね上がり規制部)50が横ローラ用リンク部材44の端部の側壁44a間に挟み込まれるような形状に形成されている。尚、受容部48はボール45と整合する形状に形成されている。上記ストレート部50が、隣接する横ローラ用リンク部材44が上方に屈曲するのを防止する跳ね上がり規制部分として構成されている。
【0018】
ここで、図1に示すように、前記縦ローラ用リンク部材41の1つ後方に位置する縦ローラ用リンク部材41(フックなし)には、その前側に前述と同様の構成のストレート部50が形成されている。したがって、この実施形態においては後方に隣接する横ローラ用リンク部材44と更に後方に隣接する縦ローラ用リンク部材41とにより跳ね上がり規制される。
【0019】
つまり、後述するフック32からハンガー31が係止解除された場合に、フック32から上方向の力が作用するとこれが縦ローラ用リンク部材41を上方向に押し上げようとするが、この力に対して、前記フック32が取り付けられた縦ローラ用リンク部材41、隣接する後方の横ローラ用リンク部材44、更には後方に隣接する縦ローラ用リンク部材41が直線状に一体化することで跳ね上がりを防止するのである。
【0020】
図1、図2に示すように、縦ローラ用リンク部材41の端部外壁には、その長手方向に向かって突出する規制部材51が溶着されている。この規制部材51は、横ローラ用リンク部材44に対して縦ローラ用リンク部材41が、図1においては紙面方向、図2においては紙面に沿う方向に回動して屈曲するのを防止するものである。
規制部材51は、図2に示すように、弧状に形成された縦ローラ用リンク部材41の端部外壁に溶着されたもので、平坦部52を有しており、図3に示すように、平坦部52の両側の角部53が横ローラ43の周面に当接して両者が一定以上に相対的に屈曲するのを規制している。
【0021】
これにより、図2において横ローラ用リンク部材44と縦ローラ用リンク部材41が直角をなすような大きな角度(ボール45の抱き込みを解除する方向への屈曲角度)で屈曲することがなくなる。したがって、横ローラ用リンク部材44と縦ローラ用リンク部材41との間に介装されたボール45が、搬送用チェーン輸送時やメインテナンス時の搬送用チェーン取り外し時において脱落するのを防止することができる。勿論、平坦部52により縦ローラ用リンク部材41の長手方向の変位が規制されるため、この長手方向の変位によりボール45が脱落することもない。
ここで、上記規制部材51に代えて、図4に示すように、棒状部材54を上記規制部材51の外周形状に沿うように折り曲げて溶着により取り付けてもよい。
【0022】
そして、図2に示すように、縦ローラ用リンク部材41の両側に一対の縦ローラ40が配置されている。この縦ローラ40は、縦ローラ用リンク部材41の胴部46を水平に貫通してピン55を圧入することで、縦ローラ用リンク部材41に回転自在に支持され、前記ガイドレール27の底壁27a(図6)に形成されたスリット(フック挿通用)を跨ぐようにして配置される。
【0023】
ここで、縦ローラ40はピン55の両端部に各々取り付けられた軸受け56にホイール部57が回転自在に取り付けらたものであるが、その構成はこれに限られない。尚、前記縦ローラ用リンク部材41の内部であって、ピン55を跨ぐ位置に形成された空間部58には上方から前記駆動チェーン25の一対の爪部26が挿入されるようになっている。
このように構成された、縦ローラ用リンク部材41のピン55に、所定個数隔ててフック32が固定され、このフック32は上下方向回動自在にピン32aに支持されている。ここで、フック32は通常は自重で下側に傾動した状態となり、そのまま移動すると前記ハンガー31の前側ローラブラケット29の係合部33に係止するようになっている。
【0024】
一方、横ローラ用リンク部材44は、図1に示すように、帯状の部材を平面から見て長い環状(無端状)に曲折し各端部を重ね合わせてボルト59とナット60で着脱可能に連結した部材である。横ローラ用リンク部材44の胴部61は幅が太く、両端部62は弧状に形成され、両端部内壁には縦ローラ用リンク部材41の受容部48に対応してボール45の受容部63が形成されている。つまり、この横ローラ用リンク部材44は縦ローラ用リンク部材41に対して鎖状に係止し、縦ローラ用リンク部材41と横ローラ用リンク部材44の各々の間の受容部48,63に抱き込むようにしてボール45が介装されているのである。尚、この受容部63も縦ローラ用リンク部材41の受容部48と同様にボール45と整合する形状に形成されている。
【0025】
また、図2に示すように、横ローラ用リンク部材44は平面から見ると移動方向の前側、後側とも先細り部64が形成され、搬送ラインに沿って隣接する縦ローラ用リンク部材41と共に紙面に沿う方向にある程度屈曲するのを許容する構成となっている。尚、この場合、先細り部64により許容される屈曲の度合いは前記規制部材51による範囲内であることは言うまでもない。
【0026】
そして、この横ローラ用リンク部材44の内部に単一の横ローラ43が配置され、前記横ローラ用リンク部材44の端部を重ね合わせて固定する前記ボルト59、ナット60に、この横ローラ43が回転自在に支持されている。尚、この横ローラ43は前記縦ローラ40と同様の構成であるので同一部分に同一符号を付して説明は省略する。
【0027】
次に、作用について説明する。
図7に示すように、キャタピラチェーン21が駆動して爪部26が搬送用チェーン20の縦ローラ用リンク部材41の空間部58に挿入されて係止すると、搬送用チェーン20はガイドレール27内を移動する。この場合、図6に示すように、縦ローラ40はガイドレール27の底壁27aを転動し、横ローラ43はガイドレール27の側壁27bを転動する。これにより搬送用チェーン20はスムーズに移動する。
【0028】
搬送用チェーン20が移動すると縦ローラ用リンク部材41のフック32が、ハンガー31の前側ローラブラケット29の係合部33に係止して、ハンガー31をハンガーレール28に沿って移動させる。これによりハンガー31の支持部31a上のワークWは搬送される。そして、フック32の肩部34が、既に前方で停止しているハンガー31の後側ローラブラケット30の干渉用凸部35に衝接すると、フック32はピン32aを中心にして反時計回りに回動して解除姿勢となり、前側ローラブラケット29から外れる。これと同時にフック32には上側に力が作用する。ところが、フック32を支持している縦ローラ用リンク部材41は隣接する横ローラ用リンク部材44、更に後方のフック32を有していない縦ローラ用リンク部材41と共にストレート部50により直線上に一体となって対抗するため、フック32上方に位置する搬送用チェーン20の跳ね上がりは防止される。
【0029】
また、ワークWを搬送している間、搬送用チェーン20は、搬送ラインに沿って上下左右に屈曲することとなるが、ボール45が縦ローラ用リンク部材41と横ローラ用リンク部材44との受容部48,63で回転できるため少ない抵抗でスムーズに対応することができる。
一方、メインテナンス時において、部品交換の必要がある場合には、横ローラ用リンク部材44のボルト59、ナット60を外せば、全体を簡単に分解することができるため、必要な部品のみを交換するだけで簡単に作業を行うことができる。
【0030】
したがって、この実施形態によれば、基本的に縦ローラ用リンク部材41の端部と横ローラ用リンク部材44の端部とを、ボール45のみにより連結することが可能となるため、組み付け工数が削減でき、部品交換を簡単に行うことができる。また、ボール45には応力集中を起こすような従来の係止部のようなな部分が設けられていないため耐久性が向上する。したがって、大幅なコストダウンを実現することができる。
【0031】
縦ローラ用リンク部材41の受容部48と横ローラ用リンク部材44の受容部63とによりボール45を抱き込むようにして、該ボール45のみにより両者を連結することができるため、各リンク部材41,44の受容部48,63を連結用の部材として有効利用できる分だけ部品点数が減少し、組み付け工数を削減でき、部品交換を簡単に行うことができる。また、受容部48,63によりボール45のスムーズな回転が確保されるため、騒音が少なく応力集中もなく屈曲したガイドレール27に追従することができる。
【0032】
両リンク部材41,44を無端状に形成して互いに鎖状に連結し、縦ローラ用リンク部材41に対して横ローラ用リンク部材44を着脱可能かつ屈曲可能に構成したことで、横ローラ用リンク部材44のみの分解で全体の分解が可能となると共に横ローラ用リンク部材44を組立てれば全体の組立が可能となる。よって、組み付け工数が削減でき、部品交換を簡単に行うことができる。
【0033】
縦ローラ用リンク部材41に横ローラ用リンク部材44に対するボール45の抱き込みを解除する方向への屈曲動作を規制する規制部材51を設けたことにより、両リンク部材41,44が互いに屈曲した場合において、この屈曲動作によりボール45が脱落するのを防止できる。よって、搬送ラインから搬送用チェーン20を取り外すようなメインテナンス時や搬送ラインに搬送用チェーン20を装着する前の輸送時においてボール45の脱落による自然分解が起きず、取り扱いが容易となる。
【0034】
フック32を設けた縦ローラ用リンク部材41と、少なくともこれに隣接する横ローラ用リンク部材44との連結部分に、縦ローラ用リンク部材41に対して隣接する横ローラ用リンク部材44が上方に屈曲するのを防止するストレート部50を設けているため、フック32がハンガー31を解放した場合に、フック32が上方に跳ね上がったとしても、少なくとも縦ローラ用リンク部材41のストレート部50が後方に隣接する横ローラ用リンク部材44の側壁44a間に挟まれるようにして屈曲が規制される。
【0035】
したがって、フック32によるハンガー31の移動作業を支障なくスムーズに行うことができる。尚、この実施形態では縦ローラ用リンク部材41に隣接する横ローラ用リンク部材44の更に後方の、フック32を有しない縦ローラ用リンク部材41も加わって直線状に一体化して跳ね上がりを防止するため、より確実にハンガー31の移動作業をスムーズに行うことができる。
【0036】
尚、この発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、各リンク部材41,44は全体を無端状に形成しないで、端部のみでボール45を抱き込むようにしてもよい。また、規制部材51は横ローラ43側に設けてもよい。そして、ストレート部50に代えて横ローラ用リンク部材44側に屈曲を規制する突起部を設けてもよい。
【0037】
【発明の効果】
以上説明してきたように、請求項1に記載した発明によれば、縦ローラを取り付けたリンク部材の端部と横ローラを取り付けたリンク部材の端部とを球状体のみにより連結すること可能となるため、組み付け工数が削減でき、部品交換を簡単に行うことができる効果がある。また、球状体には応力集中を起こすような係止部が設けられていないため耐久性が向上するという効果がある。したがって、大幅なコストダウンを実現することができる効果がある。
【0038】
また、上記効果に加え、縦ローラを取り付けたリンク部材の端部と横ローラを取り付けたリンク部材の端部とにより球状体を抱き込むようにして、該球状体のみにより両者を連結することが可能となるため、各リンク部材の端部を連結用の部材として有効利用できる分だけ組み付け工数が削減でき、部品交換を簡単に行うことができる効果がある。
【0039】
そして、上記効果に加えて、一方のリンク部材のみの分解で全体の分解が可能となり、一方のリンク部材を組立てれば全体の組立が可能となるため、組み付け工数が削減でき、部品交換を簡単に行うことができる効果がある。
【0040】
更に、上記効果に加え、両リンク部材が互いに屈曲した場合において、この屈曲動作により球状体が脱落するのを防止できるため、ラインから取り外した場合や、ラインに装着する前の輸送時において球状体の脱落による自然分解が起きず、取り扱いが容易となる効果がある。
【0041】
また、上記効果に加え、フックがワークを支持する搬送部材を解放した場合に、フックが上方に跳ね上がったとしても、跳ね上がり規制部によりフックを設けた縦ローラ側のリンク部材に対して隣接する横ローラを取り付けたリンク部材が上方に屈曲するのを防止できるため、フックによるワークあるいはワーク支持部材の移動作業を支障なくスムーズに行うことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施形態の正面説明図である。
【図2】 図1の平面説明図である。
【図3】 図2の部分動作説明図である。
【図4】 規制部材の他の実施形態の平面図である。
【図5】 ワーク搬送状況を示す全体説明図である。
【図6】 図5の要部拡大図である。
【図7】 搬送用チェーンの駆動装置の側面図である。
【図8】 搬送用チェーンの駆動状況を示す側面図である。
【図9】 従来技術の正面図である。
【図10】 従来技術の側面図である。
【図11】 連結部材の正面図である。
【符号の説明】
31 ハンガー(搬送部材)
32 フック
40 縦ローラ
41 縦ローラ用リンク部材(リンク部材)
43 横ローラ
44 横ローラ用リンク部材(リンク部材)
45 ボール(球状体)
50 ストレート部(跳ね上がり規制部)
51 規制部材

Claims (1)

  1. 外側に縦ローラを取り付けたリンク部材と内側に横ローラを取り付けたリンク部材を無端状に形成し、前記両リンク部材の端部を弧状に形成して端部内壁に球状体の受容部を設け、前記球状体を介して前記両リンク部材を互いに鎖状に着脱可能かつ屈曲可能に連結し、前記縦ローラを取り付けたリンク部材の搬送方向後側にストレート部を形成し、前記縦ローラを取り付けたリンク部材に、所定個数隔ててフックを下方に向けて傾動可能にピンにより支持し、
    前記縦ローラを取り付けたリンク部材の搬送方向の1つ後方に位置するフックを取り付けていない縦ローラを取り付けたリンク部材の前端にストレート部を形成し、
    前記両ストレート部は、前記横ローラを取り付けたリンク部材の端部側壁間に挟み込まれて前記横ローラを取り付けたリンク部材の上方への屈曲を防止する跳ね上がり規制部を構成し、
    前記縦ローラを取り付けたリンク部材の両端外壁には両端に角部を有する平坦部を溶着し、前記縦ローラを取り付けたリンク部材と前記横ローラを取り付けたリンク部材が一定以上に相対的に屈曲した時に前記横ローラの周面に角部が当接して、連結を解除する方向への屈曲動作を規制するように構成したことを特徴とする搬送用チェーン。
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