JP3946207B2 - コイル部品 - Google Patents

コイル部品 Download PDF

Info

Publication number
JP3946207B2
JP3946207B2 JP2004124046A JP2004124046A JP3946207B2 JP 3946207 B2 JP3946207 B2 JP 3946207B2 JP 2004124046 A JP2004124046 A JP 2004124046A JP 2004124046 A JP2004124046 A JP 2004124046A JP 3946207 B2 JP3946207 B2 JP 3946207B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core
plate
drum type
pair
type core
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004124046A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005310947A (ja
Inventor
鈴木  寛
武史 奥村
敏浩 黒嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2004124046A priority Critical patent/JP3946207B2/ja
Publication of JP2005310947A publication Critical patent/JP2005310947A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3946207B2 publication Critical patent/JP3946207B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Description

本発明はコイル部品に関し、特に小型高周波用のコモンモードフィルタ等を構成するコイル部品に関する。
従来よりコモンモードフィルタ等のコイル部品としては、導線が巻回されたドラムタイプコアに板状コアが固着されてなる構成が知られている。
特開2001−93756号公報には、この構成のコイル部品が記載されている。コイル部品は、図5に示されるように、ドラムタイプコア101(図5(b))と板状コア103(図5(a))と3本の導線121、122、123(図6)とを備える。ドラムタイプコア101は一対のフランジ部111、112と巻芯部113とを備え、巻芯部113は一対のフランジ部111、112を互いに連結する。導線121、122、123は、ドラムタイプコア101の巻芯部113にそれぞれ巻回される。板状コア103は、その長手方向の両端部がドラムタイプコア101の一対のフランジ部111、112にそれぞれ固着される。
一対のフランジ部111、112には、導線121、122、123の本数に対応した数である3つの電極114、115、116、電極117、118、119がそれぞれ設けられている。一方のフランジ部111の各電極114、115、116には3本の導線121、122、123の一端がそれぞれ固着され、他方のフランジ部112の各電極117、118、119には3本の導線121、122、123の他端が固着され、各電極114〜119の一部は、導線121、122、123の一端又は他端がそれぞれ固着される継線部114A〜119Aをなしている。導線121、122、123は、継線部114A〜119Aから巻芯部113に向けて引き出される引出し部121A、121B等(図6)と、巻芯部113に巻回されている巻線部121C等とを備える。導線121、122、123は、図示せぬ巻線装置が用いられてドラムタイプコア101の巻芯部113に巻回される。板状コア103は、図6に示されるように、継線部114A〜119Aを覆うようにしてドラムタイプコア101に固着される。
特開2001−93756号公報(2頁〜3頁、図1〜図3)
しかし、従来のコイル部品を製造する際には、図6に示されるように導線121、122、123は、引出し部121A、121B等が継線部114A〜119Aから巻芯部113に向かう方向に巻線装置によって引出され、巻芯部113に巻回されるのであるが、実際には引出し部121A、121B等を、このように継線部114A〜119Aから巻芯部113に向かう方向へ引出した状態とすることができない場合があり、量産されたコイル部品の中には、図示せぬ巻線装置によって巻かれた後の導線121、122、123の引出し部121A、121B等が、ドラムタイプコア101の外方、即ち、板状コア103の方へ向かって大きく湾曲した形状となっているものがあった。
このように大きく湾曲してしまうと、板状コア103に導線121、122、123の引出し部121A、121B等が当接してしまい、板状コア103の長手方向の両端部をドラムタイプコア101の一対のフランジ部111、112の両方にそれぞれ当接させることができなくなる。このため、板状コア103をドラムタイプコア101に確実に固着させることができず、板状コア103がドラムタイプコア101から浮いた状態となってしまうという問題が生じていた。
また、このように板状コア103に導線121、122、123の引出し部121A、121B等が当接していると、振動等により引出し部121A、121B等の位置において導線121、122、123の被覆が剥けてしまい、ショート等の原因となり、製品の耐久性を低下させるという問題が生じていた。
そこで、本発明は、導線の引出し部が板状コアに当接することを防止するコイル部品を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、一対のフランジ部と、該一対のフランジ部を互いに連結する巻芯部とを備えるドラムタイプコアと、略板状をなし長手方向の両端部が該ドラムタイプコアの該一対のフランジ部にそれぞれ固着される板状コアと、該ドラムタイプコアの該巻芯部に巻回される巻線部を有する少なくとも1本の導線とを備え、該一対のフランジ部には該導線の本数に対応した数の電極がそれぞれ設けられ、各該電極は該導線の一端又は他端が固着される継線部をなし、該導線は該継線部から該巻芯部に向けて引出される引出し部を有し、該板状コアは該継線部を覆うようにして該ドラムタイプコアに固着されるコイル部品において、少なくとも該引出し部に対向する該板状コアの部分は、該引出し部と離間する非干渉部を有しているコイル部品を提供している。
ここで、該板状コアには、該ドラムタイプコアに固着されているときに少なくとも該ドラムタイプコアの該一対のフランジ部に対向する位置に凸部が設けられ、該凸部の突出端の少なくとも一部は該ドラムタイプコアの該一対のフランジ部の該電極が設けられていない位置に固着され、該非干渉部は該導線の該引出し部に対向する該凸部に形成された凹部からなることが好ましい。
また、該凹部は、該引出し部に対向する位置と該巻線部に対向する位置とにわたって連続して形成されていることが好ましい。
または、該板状コアには、該ドラムタイプコアに固着されているときに該ドラムタイプコアの該一対のフランジ部に対向する位置にのみ凸部が設けられ、該非干渉部は、該ドラムタイプコアに対向する該板状コアの面の該凸部が設けられていない部分からなることが好ましい。
また、該板状コアは略長方形状をなし、該板状コアの長手方向に沿った一対の縁部には、該凸部の突出方向と同一の方向に向けて突出する縁部突出部が該縁部に沿ってそれぞれ設けられていることが好ましい。
また、該非干渉部は、該ドラムタイプコアに対向する該板状コアの面に形成された凹部からなることが好ましい。
本発明の請求項1又は2記載のコイル部品によれば、少なくとも引出し部に対向する板状コアの部分は、引出し部と離間する非干渉部を有しているため、導線の引出し部が板状コアの方へ向けて大きく湾曲している場合であっても、導線の引出し部が板状コアに当接することを防止することができる。このため、板状コアがドラムタイプコアから浮いてしまうことを防止することができ、また、導線の被覆が板状コアと擦れて剥けてしまうのを防止することができる。
本発明の請求項3記載のコイル部品によれば、凹部は、導線の引出し部に対向する位置と巻線部に対向する位置とにわたって連続して形成されているため、凸部の突出端に塗布され板状コアをドラムタイプコアに固着させるための樹脂の当該塗布された状態が、凸部の突出端において均一な状態で安定して維持され、製品ごとの固着強度のバラツキを抑えることができる。
本発明の請求項4記載のコイル部品によれば、板状コアには、ドラムタイプコアに固着されているときにドラムタイプコアの一対のフランジ部に対向する位置にのみ凸部が設けられ、非干渉部は、ドラムタイプコアに対向する板状コアの面の凸部が設けられていない部分からなるため、凸部の突出端に塗布され板状コアをドラムタイプコアに固着させるための樹脂の当該塗布された状態が、凸部の突出端において均一な状態で安定して維持され、製品ごとの固着強度のバラツキを抑えることができる。
本発明の請求項5記載のコイル部品によれば、板状コアは略長方形状をなし、板状コアの長手方向に沿った一対の縁部には、凸部の突出方向と同一の方向に向けて突出する縁部突出部が縁部に沿ってそれぞれ設けられているため、樹脂の粘性が低い場合に、板状コアの凸部の突出端から樹脂が流れて、板状コアの縁部から流れ落ちてしまうことを防止することができる。
本発明の請求項6記載のコイル部品によれば、非干渉部は、ドラムタイプコアに対向する板状コアの面に形成された凹部からなるため、導線の引出し部が板状コアの方へ向けて大きく湾曲している場合であっても、引出し部が凹部の位置において板状コイルに当接しないで収容され、導線の引出し部が板状コアに当接することを防止することができる。
本発明の第1の実施の形態によるコイル部品について図1乃至図2に基づき説明する。コイル部品は、より具体的には図1に示されるようなフェライト製のドラムタイプコア1と、絶縁材料によって被覆されたワイヤにより構成されドラムタイプコア1に巻回される2本の導線21、22と、図2に示されるようなフェライト製の板状コア3とを備える、小型の電子機器に使用される高周波用のコモンモードフィルタである。
図1に示されるように、ドラムタイプコア1は、一対のフランジ部11、12と巻芯部13とを備えており、巻芯部13は一対のフランジ部11、12を互いに連結する。一対のフランジ部11、12は略同一の略直方体形状をなしており、一方のフランジ部11の、当該略直方体形状を画成する6つの面の内の、最も広い一対の面の一方11Aの略中心位置は、巻芯部13の一端に接続されている。
同様に、他方のフランジ部12の、当該略直方体形状を画成する6つの面の内の、最も広い一対の面の他方12Aの略中心位置は、巻芯部13の他端に接続されている。巻芯部13の一端と他端とにそれぞれ接続されている一対のフランジ部11、12を画成する面11A、12Aは、互いに対向する対称の位置関係となっており、略長方形状の面11A、12Aのそれぞれの4つの角は、一対のフランジ部11、12を結ぶ方向である巻芯部13の軸方向において、それぞれ対向する位置関係となっている。また、面11A、12Aは互いに平行の位置関係をなしている。
一対のフランジ部11、12には電極14、15、電極16、17がそれぞれ設けられている。電極14〜17は、一対のフランジ部11、12のそれぞれにおいて、2本の導線21、22の本数に対応した数の2つずつ設けられている。電極14〜17は、それぞれ一対の側壁14A〜17A、15B、16B、17B等と底面15C、16C、17Cとにより略コの字状に、フランジ部11、12の一対の側面11B、12B、11C、12Cと底面11D、12Dとに跨るようにして金属めっきされて設けられている。
より具体的には、略コの字状を画成する電極14、15の一方の側壁14A、15Aは、フランジ部11の側面11B上に固着され、電極14の図示せぬ他方の側壁は、フランジ部11の側面11C上に固着される。同様に、電極15の他方の側壁15Bは、フランジ部11の側面11C上に固着される。電極16、17の一方の側壁16A、17Aは、フランジ部12の側面12B上に固着され、電極16、17の他方の側壁16B、17Bは、フランジ部12の側面12C上に固着される。
略コの字状を画成する電極14の図示せぬ底面は、フランジ部11の底面11D上に固着される。同様に、略コの字状を画成する電極15の底面15Cは、フランジ部11の底面11D上に固着される。電極16、17の底面16C、17Cは、フランジ部12の底面12D上に固着されている。電極14〜17の略コの字状を画成する側壁14A、15A、16A、17Aは、略同一平面上に位置し、また、側壁15B、16B、17Bは、略同一平面上に位置する。
巻芯部13は、その長手方向に切った断面、即ち、軸方向に垂直に切った断面が略四角形の角柱状をなし、前述のように、その一端と他端とが一対のフランジ部11、12のそれぞれに接続されている。2本の導線21、22は、一方のフランジ部11の各電極14、15の側壁14A、15Aにその一端がそれぞれ固着されて継線され、図示せぬ巻線装置が用いられてドラムタイプコア1の巻芯部13に巻回される。2本の導線21、22は、ドラムタイプコア1の巻芯部13に互い違いに隙間無く巻回された状態となるいわゆるバイファイラ巻きされ、他方のフランジ部12の各電極16、17の側壁16A、17Aにその他端がそれぞれ固着されて継線される。各電極14〜17の側壁14A〜17Aは、導線21、22の一端又は他端が固着される継線部をなす。
導線21、22の一端又は他端の電極14〜17への継線は、半田や導電性接着剤等の導電性固剤が用いられるか、又は、スポット溶接や熱圧着により行われる。熱圧着をヒーターチップにより行う場合には、導線21、22の一端又は他端が電極14〜17に熱圧着可能なように、電極14〜17の側壁14A〜17Aの表面に、錫(Sn)メッキ層又ははんだめっき層が比較的厚く設けられる。導線21、22の一部であって継線部をなす電極14〜17の側壁14A〜17Aから巻芯部13へ向けて引出される部分は引出し部21A、21B、22A、22Bをなし、ドラムタイプコア1の巻芯部13に巻回された部分は巻線部21C、22Cをなす。
フランジ部11に設けられた2つの電極14、15の継線部をなす側壁14Aと側壁15Aとの間の部分、及びフランジ部12に設けられた2つの電極16、17の継線部をなす側壁16Aと側壁17Aとの間の部分は、電極が設けられていない電極不存在部11E、12Eとなっている。
略コの字状を画成する電極14〜17の継線部をなす一方の側壁14A、15A、16A、17Aに対向する他方の側壁15B、16B、17B等は、コイル部品たるコモンモードフィルタの実装面の一部を構成していわゆるユーザー電極部をなし、図示せぬ配線基板上に固着される。図示せぬ配線基板上への固着は、例えば、図示せぬ導体が印刷された図示せぬ配線基板上の当該導体上にクリーム半田が印刷され、ドラムタイプコア1の電極14〜17の側壁15B、16B、17B等が図示せぬ当該導体上に位置するように載置され、リフローにより半田付けされて行われる。
板状コア3は、図2に示されるように、略板状をした略長方形状をなしており、その長手方向の一端部と他端部とが、それぞれドラムタイプコア1のフランジ部11、12の電極不存在部11E、12Eの位置に固着される。図2に示される板状コア3の幅Wの方向における中央位置には、凸部3Aが設けられている。凸部3Aは、板状コア3の長手方向の一端をなす短辺から他端をなす短辺に渡って一直線状に設けられており、従って、板状コア3がドラムタイプコア1に固着されているときには、フランジ部11、12の電極不存在部11E、12Eには板状コア3の凸部3Aが対向している。凸部3A、3Aがフランジ部11、12の電極不存在部11E、12Eの位置に固着されることにより、板状コア3は、ドラムタイプコア1のフランジ部11、12の継線部をなす電極14〜17の側壁14A〜17Aを覆うようにして、ドラムタイプコア1に固着される。凸部3Aは、図2に示される板状コア3の幅Wの方向に所定の幅を有しており、凸部3Aの突出端は平面をなす。
凸部3Aの一部であって、板状コア3がドラムタイプコア1に固着されているときの導線21、22の引出し部21A、21B、22A、22Bに対向する位置には、それぞれ凹部3a、3bが形成されている。凹部3a、3bは、凸部3Aにおいて板状コア3の幅Wの方向にわたって形成されており、あたかも凸部3Aを板状コア3の長手方向に3つに分断するような2本の溝状をなし、導線21、22の引出し部21A、21B、22A、22Bと所定の間隔をもって離間する非干渉部をなす。
板状コア3のドラムタイプコア1への固着は、以下のようにして行われる。先ず、紫外線及び熱によって硬化可能な接着剤を、板状コア3の凸部3A上に塗布するか、又は、板状コア3に対向するドラムタイプコア1のフランジ部11、12及び巻芯部13上、即ちドラムタイプコア1のフランジ部11、12の電極不存在部11E、12Eと電極14〜17の継線部をなす側壁14A、15A、16A、17Aと板状コア3に対向する巻芯部13の部分との上に塗布する。板状コア3の凸部3Aへの接着剤の塗布は、凸部3Aの突出端をなす平面上において、略長方形状をなす板状コア3の一対の短辺の一方から他方に至るまで、板状コア3の長手方向に沿って一直線状に行われる。
次に、板状コア3の凸部3A、3Aを電極不存在部11E、12Eにそれぞれ当接させ、板状コア3の長手方向の一端部分又は他端部分における凸部3A、3A以外の部分と、フランジ部11、12の電極14〜17の継線部をなす側壁14A〜17Aとの間に生じている隙間に、紫外線及び熱により硬化可能な接着剤を充填する。次に、紫外線照射を行い、接着剤の表面を硬化させて仮固定する。そして、加熱炉に通して接着剤全体を硬化させることにより、板状コア3がドラムタイプコア1へ固着される。
非干渉部をなす凹部3a、3bが板状コア3に形成されているため、導線21、22の引出し部21A、21B、22A、22Bが板状コア3の方へ向けて大きく湾曲した形状となっていても、板状コア3に引出し部21A、21B、22A、22Bが当接することを防止することができる。このため、板状コア3をドラムタイプコア1に確実に固着させることができ、板状コア3がドラムタイプコア1から浮いた状態となってしまうことを防止することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態によるコイル部品について図3に基づき説明する。第2の実施の形態によるコイル部品は、コイル部品を構成する板状コア4の形状が第1の実施の形態によるコイル部品とは異なる。第1の実施の形態における部分、部材と同一の部材については、同一の符号を用いて説明する。
板状コア4の凸部4Aは、図3に示されるように、ドラムタイプコア1に固着されているときに一対のフランジ部11、12の電極不存在部11E、12Eに対向する位置にのみ設けられており、巻芯部13に対向する位置には凸部4Aは設けられていない。第1の実施の形態と同様に、1つの凸部4Aが、略長方形状をした板状コア4の長手方向の一方の短辺から他方の短辺にわたって設けられていると考えると、凸部4Aに形成された凹部4aは、板状コア4がドラムタイプコア1に固着されているときに導線21、22の引出し部21A、21B、22A、22Bに対向する位置と、導線21、22の巻線部21C、22Cに対向する位置とにわたって連続して形成されている。ドラムタイプコア1に対向する板状コア4の面の、凸部4Aが設けられていない部分は、非干渉部に相当する。
この構成により、凸部4Aの突出端をなす平面に塗布され板状コア4をドラムタイプコア1に固着させるための樹脂の当該塗布された状態を、凸部4Aの突出端において均一な状態で安定して維持することができる。このため、製品ごとの固着強度のバラツキを抑えることができる。特に、板状コア4の凸部4Aへ接着剤を塗布するときに、板状コア4の長手方向に沿って板状コア4の一対の短辺の一方から他方に至るまで一直線状に塗布する場合にはこの効果は顕著である。
次に、本発明の第3の実施の形態によるコイル部品について図4に基づき説明する。第3の実施の形態によるコイル部品は、コイル部品を構成する板状コア5の凸部5Aの形状は第2の実施の形態における凸部4Aと同様である。しかし、図4に示されるように、板状コア5の長手方向に沿った一対の縁部、即ち、略長方形をした板状コア5の長辺に相当する位置には、縁部突出部5B、5Cが設けられている。
縁部突出部5B、5Cは、凸部5Aの突出方向と同一の方向に突出しており、突出長は凸部5Aよりも若干低く、継線部をなす電極14〜17の側壁14A〜17Aに当接しないように構成されている。縁部突出部5B、5Cが設けられているため、凸部5Aの突出端をなす平面に塗布された接着剤が非干渉部をなす凹部5aに流れたときに、縁部突出部5B、5Cがあたかも堤防のように機能し、板状コア5の縁部から流れ落ちてしまうことを防止することができる。
本発明によるコイル部品は、上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。例えば、本実施の形態においては、コイル部品はコモンモードフィルタであったが、これに限定されず、コモンモードフィルタ以外のコイル部品であってもよい。
また、導線21、22の本数は2本であり、凸部3A、4A、5Aは板状コア3、4、5の長手方向に一直線状に設けられていたが、これらの数には限定されない。従って、例えば、導線の本数が3本の場合には、一のフランジ部における電極不存在部は2つ設けられることになり、これに対向する板状コアの凸部は、平行な一直線状の2列をなす。また、ドラムタイプコアのフランジ部や巻芯部の形状は、本実施の形態の形状に限られない。
また、非干渉部は凸部3A、4A、5Aに形成された凹部3a、3b、4a、5aにより構成されていたが、これに限定されない。例えば、ドラムタイプコアに対向する板状コアの面上に凸部が設けられていない場合には、当該板状コアの面上に形成された凹部により構成されてもよい。
また、電極14〜17は、略コの字状をした金属がフランジ部11、12の一対の側面11B、12B、11C、12Cと底面11D、12Dとを覆うようにして装着されることにより設けられていたが、これに限定されない。例えば、金属ペーストの焼付けや金属めっき等により設けられてもよい。また、略コの字状を画成する電極14〜17の継線部をなす一方の側壁14A〜17Aに対する他方の側壁14B、16B、17B等の、基板上への固着(実装)は、本実施の形態による方法に限定されない。
また、板状コア3、4、5の凸部3A、4A、5Aへの接着剤の塗布は、板状コア3、4、5の長手方向に沿って板状コア3、4、5の一対の短辺の一方から他方に至るまで一直線状に行われたが、ドラムタイプコアのフランジ部に対向する板状コアの凸部の位置にのみ行ってもよい。
また、フランジ部11の電極14と電極15との間の側面11Bの部分と、フランジ部12の電極16と電極17との間の側面12Bの部分とは、図1に示されるように、それぞれ平坦面により構成されたが、平坦面に限定されない。これらの部分に、一対のフランジ部11、12を結ぶ方向に沿って平行な2本の溝を形成してもよく、この場合には、2本の導線をこの溝内に配置させる。これら2本の溝の間の部分は、2本の溝に対して相対的に突出し2本の導線を所定の間隔で互いに離間させる分離用凸部をなす。
本発明のコイル部品は、コモンモードフィルタの分野において有用であり、特に、DVI、HDMI等の高速差動信号インターフェースに用いられる小型高周波用のコモンモードフィルタの分野において極めて有用である。
第1の実施の形態によるコイル部品のドラムタイプコア及び導線を示す斜視図。 第1の実施の形態によるコイル部品の板状コアを示す斜視図。 第2の実施の形態によるコイル部品の板状コアを示す斜視図。 第3の実施の形態によるコイル部品の板状コアを示す斜視図。 従来のコイル部品の板状コアを示す斜視図。 従来のコイル部品のドラムタイプコアを示す斜視図。 従来のコイル部品を示す側面図。
符号の説明
1 ドラムタイプコア
3、4、5 板状コア
3A 凸部
3a、3b、4a、5a 凹部
11 フランジ部
13 巻芯部
14、15、16、17 電極
14A、15A、16A、17A 側壁
21、22 導線
21A、21B、22A、22B 引出し部
21C、22C 巻線部

Claims (6)

  1. 一対のフランジ部と、該一対のフランジ部を互いに連結する巻芯部とを備えるドラムタイプコアと、
    略板状をなし長手方向の両端部が該ドラムタイプコアの該一対のフランジ部にそれぞれ固着される板状コアと、
    該ドラムタイプコアの該巻芯部に巻回される巻線部を有する少なくとも1本の導線とを備え、
    該一対のフランジ部には該導線の本数に対応した数の電極がそれぞれ設けられ、各該電極は該導線の一端又は他端が固着される継線部をなし、該導線は該継線部から該巻芯部に向けて引出される引出し部を有し、該板状コアは該継線部を覆うようにして該ドラムタイプコアに固着されるコイル部品において、
    少なくとも該引出し部に対向する該板状コアの部分は、該引出し部と離間する非干渉部を有していることを特徴とするコイル部品。
  2. 該板状コアには、該ドラムタイプコアに固着されているときに少なくとも該ドラムタイプコアの該一対のフランジ部に対向する位置に凸部が設けられ、該凸部の突出端の少なくとも一部は該ドラムタイプコアの該一対のフランジ部の該電極が設けられていない位置に固着され、
    該非干渉部は該導線の該引出し部に対向する該凸部に形成された凹部からなることを特徴とする請求項1記載のコイル部品。
  3. 該凹部は、該引出し部に対向する位置と該巻線部に対向する位置とにわたって連続して形成されていることを特徴とする請求項2記載のコイル部品。
  4. 該板状コアには、該ドラムタイプコアに固着されているときに該ドラムタイプコアの該一対のフランジ部に対向する位置にのみ凸部が設けられ、
    該非干渉部は、該ドラムタイプコアに対向する該板状コアの面の該凸部が設けられていない部分からなることを特徴とする請求項1記載のコイル部品。
  5. 該板状コアは略長方形状をなし、該板状コアの長手方向に沿った一対の縁部には、該凸部の突出方向と同一の方向に向けて突出する縁部突出部が該縁部に沿ってそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項2乃至請求項4記載のコイル部品。
  6. 該非干渉部は、該ドラムタイプコアに対向する該板状コアの面に形成された凹部からなることを特徴とする請求項1記載のコイル部品。
JP2004124046A 2004-04-20 2004-04-20 コイル部品 Expired - Lifetime JP3946207B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004124046A JP3946207B2 (ja) 2004-04-20 2004-04-20 コイル部品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004124046A JP3946207B2 (ja) 2004-04-20 2004-04-20 コイル部品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005310947A JP2005310947A (ja) 2005-11-04
JP3946207B2 true JP3946207B2 (ja) 2007-07-18

Family

ID=35439384

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004124046A Expired - Lifetime JP3946207B2 (ja) 2004-04-20 2004-04-20 コイル部品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3946207B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007060961A1 (ja) * 2005-11-22 2007-05-31 Murata Manufacturing Co., Ltd. 巻線型コイル
JP4844843B2 (ja) * 2007-12-14 2011-12-28 Tdk株式会社 コイル部品
JP4789076B2 (ja) * 2007-12-14 2011-10-05 Tdk株式会社 コイル部品
JP5192533B2 (ja) * 2010-11-26 2013-05-08 Tdk株式会社 トランス
JP5747667B2 (ja) * 2011-06-08 2015-07-15 Tdk株式会社 コイル部品
JP5459419B2 (ja) * 2013-01-31 2014-04-02 Tdk株式会社 トランス
JP6477622B2 (ja) * 2016-07-15 2019-03-06 株式会社村田製作所 コイル部品
JP6638711B2 (ja) * 2017-09-21 2020-01-29 株式会社村田製作所 コイル部品
JP2021039987A (ja) * 2019-08-30 2021-03-11 Tdk株式会社 コイル部品

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0935928A (ja) * 1995-07-19 1997-02-07 Hitachi Metals Ltd フェライトコア
JP3710042B2 (ja) * 1999-09-20 2005-10-26 Tdk株式会社 コモンモードフィルタ
JP2003151839A (ja) * 2001-11-15 2003-05-23 Minebea Co Ltd 巻線型コモンモードチョークコイル及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005310947A (ja) 2005-11-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100590338B1 (ko) 공통모드 필터
CN102881402B (zh) 电子部件及其制造方法
JP6015588B2 (ja) 巻線型電子部品
US11348721B2 (en) Coil component and method of manufacturing coil component
JP6167294B2 (ja) コイル部品
JP3946207B2 (ja) コイル部品
JPH11238634A (ja) 面実装型コイル部品
JP2009076610A (ja) 磁性部品
EP2665070B1 (en) Surface mount inductor
JP2005327876A (ja) コイル部品及びその製造方法
JP2005322820A (ja) コイル部品
JP4490698B2 (ja) チップコイル
JP4451242B2 (ja) コモンモードチョークコイル
JP4631894B2 (ja) コイル部品
JP3016658U (ja) チップインダクター用コア
JP4176755B2 (ja) コイル部品
JP7230389B2 (ja) コイル装置およびパルストランス
JP2002118019A (ja) 面実装型巻線部品
JP2005322776A (ja) コイル部品
JP2007096209A (ja) ビーズインダクタ
JP7469958B2 (ja) コイル装置
JP2004260095A (ja) 巻線型コモンモードチョークコイル
JP2009026897A (ja) コイル部品
JP2008108936A (ja) トランス構造
JP2005223129A (ja) コイル装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070328

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070403

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070410

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3946207

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110420

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110420

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120420

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130420

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140420

Year of fee payment: 7