JPH0935928A - フェライトコア - Google Patents
フェライトコアInfo
- Publication number
- JPH0935928A JPH0935928A JP18280395A JP18280395A JPH0935928A JP H0935928 A JPH0935928 A JP H0935928A JP 18280395 A JP18280395 A JP 18280395A JP 18280395 A JP18280395 A JP 18280395A JP H0935928 A JPH0935928 A JP H0935928A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ferrite core
- gap
- type ferrite
- arc
- view
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Coils Or Transformers For Communication (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 生産性良く、高精度なギャップ寸法を有する
フェライトコアを得る。 【構成】 棒状あるいは板状のフェライトコアにおい
て、少なくとも一面が円弧状に窪んだ形状に形成されて
おり、前記窪みの深さが1μm以上であるフェライトコ
ア。
フェライトコアを得る。 【構成】 棒状あるいは板状のフェライトコアにおい
て、少なくとも一面が円弧状に窪んだ形状に形成されて
おり、前記窪みの深さが1μm以上であるフェライトコ
ア。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、棒状あるいは板状のフ
ェライトコアに関するものである。
ェライトコアに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のギャップ付きフェライトコアの一
例の正面図を図9に示す。このフェライトコアは、EI
型フェライトコアと呼ばれ、I型フェライトコア101
とE型フェライトコア102とを突き合わせて、使用さ
れる。そして、E型フェライトコア102の中脚103
にギャップGが形成されている。このI型フェライトコ
ア101の斜視図を図8に示す。このI型フェライトコ
ア101は、平面で構成されている。また別の従来のギ
ャップ付きフェライトコアの一例の正面図を図10に示
す。このフェライトコアは、UI型フェライトコアと呼
ばれ、I型フェライトコア101とU型フェライトコア
104とを突き合わせて、使用される。そして、そのI
型フェライトコアとU型フェライトコアの間に、スペー
サ105を挟んでギャップを構成している。
例の正面図を図9に示す。このフェライトコアは、EI
型フェライトコアと呼ばれ、I型フェライトコア101
とE型フェライトコア102とを突き合わせて、使用さ
れる。そして、E型フェライトコア102の中脚103
にギャップGが形成されている。このI型フェライトコ
ア101の斜視図を図8に示す。このI型フェライトコ
ア101は、平面で構成されている。また別の従来のギ
ャップ付きフェライトコアの一例の正面図を図10に示
す。このフェライトコアは、UI型フェライトコアと呼
ばれ、I型フェライトコア101とU型フェライトコア
104とを突き合わせて、使用される。そして、そのI
型フェライトコアとU型フェライトコアの間に、スペー
サ105を挟んでギャップを構成している。
【0003】従来のギャップ付きフェライトコアにおい
て、図9で示したようにE型フェライトコアの中脚にギ
ャップを形成する場合、3つの脚部の突き合わせ面を平
面研磨して面精度を上げた後、中脚のみを更に所定の寸
法に研削して、ギャップ加工を施していた。
て、図9で示したようにE型フェライトコアの中脚にギ
ャップを形成する場合、3つの脚部の突き合わせ面を平
面研磨して面精度を上げた後、中脚のみを更に所定の寸
法に研削して、ギャップ加工を施していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このギャップ付きフェ
ライトコアでは、要求される特性に対し、ギャップ寸法
が極めて大きな影響を及ぼす。従って、このギャップ寸
法を高精度に得ることが重要である。しかしながら、上
記のフェライトコアでは、外脚の突き合わせ面を平面研
磨する工程と中脚にギャップを形成するための研削工程
とは、別工程であり、高精度のギャップ寸法を得るに
は、十分に工数をかけ、高価な加工機を用いることが必
要であり、コスト高となる。従来では、生産性が良く、
かつ低コストが達成されるギャップ付きフェライトコア
を得ることは困難であった。また、脚部の突き合わせ面
間にスペーサを挿入することにより、ギャップを構成で
きるが、スペーサの挿入工程が必要であり、工数が大で
あった。本発明は、上記のことを鑑みて、生産性が高
く、高精度なギャップ寸法を得ることができるフェライ
トコアを提供することを目的とする。
ライトコアでは、要求される特性に対し、ギャップ寸法
が極めて大きな影響を及ぼす。従って、このギャップ寸
法を高精度に得ることが重要である。しかしながら、上
記のフェライトコアでは、外脚の突き合わせ面を平面研
磨する工程と中脚にギャップを形成するための研削工程
とは、別工程であり、高精度のギャップ寸法を得るに
は、十分に工数をかけ、高価な加工機を用いることが必
要であり、コスト高となる。従来では、生産性が良く、
かつ低コストが達成されるギャップ付きフェライトコア
を得ることは困難であった。また、脚部の突き合わせ面
間にスペーサを挿入することにより、ギャップを構成で
きるが、スペーサの挿入工程が必要であり、工数が大で
あった。本発明は、上記のことを鑑みて、生産性が高
く、高精度なギャップ寸法を得ることができるフェライ
トコアを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、棒状あるいは
板状のフェライトコアにおいて、少なくとも一面が円弧
状に窪んだ形状に形成されており、前記窪みの深さが1
μm以上のフェライトコアである。また、本発明は、棒
状あるいは板状のフェライトコアにおいて、少なくとも
一面の全面が連続した円弧状面に形成されており、かつ
前記円弧状面は窪んだ形状で、その窪みの深さが1μm
以上のフェライトコアである。
板状のフェライトコアにおいて、少なくとも一面が円弧
状に窪んだ形状に形成されており、前記窪みの深さが1
μm以上のフェライトコアである。また、本発明は、棒
状あるいは板状のフェライトコアにおいて、少なくとも
一面の全面が連続した円弧状面に形成されており、かつ
前記円弧状面は窪んだ形状で、その窪みの深さが1μm
以上のフェライトコアである。
【0006】
【作用】本発明は、I型フェライトコアの突合せ面を円
弧状に形成し、その円弧状面を仮想的に連続する面で構
成し、かつその円弧面を窪んだ形状として、他のフェラ
イトコアと突き合わせてギャップを有するフェライトコ
アを得るものである。本発明のI型フェライトコアによ
れば、コアの形状と円弧の形状が決定されると、ギャッ
プ寸法は決定される。そして、一つの連続した研削によ
り円弧状の研削が可能であり、極めて高精度のギャップ
寸法を得ることが出来る。また、I型フェライトコアと
しては、棒状あるいは板状の形状が考えられる。
弧状に形成し、その円弧状面を仮想的に連続する面で構
成し、かつその円弧面を窪んだ形状として、他のフェラ
イトコアと突き合わせてギャップを有するフェライトコ
アを得るものである。本発明のI型フェライトコアによ
れば、コアの形状と円弧の形状が決定されると、ギャッ
プ寸法は決定される。そして、一つの連続した研削によ
り円弧状の研削が可能であり、極めて高精度のギャップ
寸法を得ることが出来る。また、I型フェライトコアと
しては、棒状あるいは板状の形状が考えられる。
【0007】
【実施例】本発明に係る実施例1の斜視図を図1に、図
1の正面図を図2に示す。この実施例のI型フェライト
コア1は、一つの平面2が円弧状に形成されている。こ
の円弧状面は、円弧状の一つの仮想線4上に形成されて
いる。そして、円弧状面の窪んだ深さGをギャップと
し、このGを1μm以上形成するものである。この実施
例1の形成手段の一例の模式図を図3、図4に示す。図
3は正面図、図4は側面図である。円形のカップダイヤ
5の軸6をI型フェライトコア1の平面に垂直な方向7
に対して所定角度θ傾けて配置し、このカップダイヤを
回転させ、I型フェライトコア1をこのカップダイヤ5
に対して、A方向又はB方向に通過させて、I型フェラ
イトコア1の一つの面を研削する。図3において、8は
カップダイヤの仮想線である。これにより、実施例1の
I型フェライトコア1が容易に形成される。この実施例
1のI型フェライトコアにおいて、コアの幅Cが15m
mのコアに、G寸法が0.025mmであるギャップ付
I型フェライトコアを形成した。200個作製し、ギャ
ップ寸法のバラツキは、±2μmであった。これに対
し、従来法により作製した場合(E型フェライトコア)
のバラツキは、±25μmであった。このように、従来
の10分の1以下のバラツキで作製可能であった。
1の正面図を図2に示す。この実施例のI型フェライト
コア1は、一つの平面2が円弧状に形成されている。こ
の円弧状面は、円弧状の一つの仮想線4上に形成されて
いる。そして、円弧状面の窪んだ深さGをギャップと
し、このGを1μm以上形成するものである。この実施
例1の形成手段の一例の模式図を図3、図4に示す。図
3は正面図、図4は側面図である。円形のカップダイヤ
5の軸6をI型フェライトコア1の平面に垂直な方向7
に対して所定角度θ傾けて配置し、このカップダイヤを
回転させ、I型フェライトコア1をこのカップダイヤ5
に対して、A方向又はB方向に通過させて、I型フェラ
イトコア1の一つの面を研削する。図3において、8は
カップダイヤの仮想線である。これにより、実施例1の
I型フェライトコア1が容易に形成される。この実施例
1のI型フェライトコアにおいて、コアの幅Cが15m
mのコアに、G寸法が0.025mmであるギャップ付
I型フェライトコアを形成した。200個作製し、ギャ
ップ寸法のバラツキは、±2μmであった。これに対
し、従来法により作製した場合(E型フェライトコア)
のバラツキは、±25μmであった。このように、従来
の10分の1以下のバラツキで作製可能であった。
【0008】このI型フェライトコア1と、ギャップの
形成されていないE型フェライトコア10を図5に示す
正面図のように突き合わせ、ギャップ付フェライトコア
を構成した。そして、この中脚に巻線を収納して、コイ
ル・トランスを構成する。別の使用例を図6に示す。こ
の使用例は、I型フェライトコア1と、ギャップの形成
されていないU型フェライトコア11を突き合わせ、ギ
ャップ付フェライトコアを構成したものである。そし
て、このU型フェライトコア11の脚部に巻線を収納し
て、コイル・トランスを構成する。また更に別の使用例
を図7に示す。この使用例は、I型フェライトコア1
と、同様に突き合せ面を円弧状にギャップの形成された
E型フェライトコア12を突き合わせ、ギャップ付フェ
ライトコアを構成したものである。そして、このE型フ
ェライトコア12の中脚に巻線を収納して、コイル・ト
ランスを構成する。また、本発明は、上記実施例の形状
に限られるものではなく、棒状あるいは、板状の形状で
あれば良く、例えば、図11に示す斜視図のように、平
板状コア21の一面に円弧状面を形成しても良く、ま
た、突き合わされる他のフェライトコアも上記実施例の
形状に限定されるものではない。本発明は、窪みの深さ
寸法が1μm以上のフェライトコアにおいて、有効であ
るが、好ましくは窪みの深さ寸法が10μm以上の場合
であり、更に好ましくは0.1mm以下の場合である。
本発明によれば、円弧状面を連続した一連の加工により
形成できるものであり、極めて高いギャップ精度を得る
事ができる。しかも生産性も高い。
形成されていないE型フェライトコア10を図5に示す
正面図のように突き合わせ、ギャップ付フェライトコア
を構成した。そして、この中脚に巻線を収納して、コイ
ル・トランスを構成する。別の使用例を図6に示す。こ
の使用例は、I型フェライトコア1と、ギャップの形成
されていないU型フェライトコア11を突き合わせ、ギ
ャップ付フェライトコアを構成したものである。そし
て、このU型フェライトコア11の脚部に巻線を収納し
て、コイル・トランスを構成する。また更に別の使用例
を図7に示す。この使用例は、I型フェライトコア1
と、同様に突き合せ面を円弧状にギャップの形成された
E型フェライトコア12を突き合わせ、ギャップ付フェ
ライトコアを構成したものである。そして、このE型フ
ェライトコア12の中脚に巻線を収納して、コイル・ト
ランスを構成する。また、本発明は、上記実施例の形状
に限られるものではなく、棒状あるいは、板状の形状で
あれば良く、例えば、図11に示す斜視図のように、平
板状コア21の一面に円弧状面を形成しても良く、ま
た、突き合わされる他のフェライトコアも上記実施例の
形状に限定されるものではない。本発明は、窪みの深さ
寸法が1μm以上のフェライトコアにおいて、有効であ
るが、好ましくは窪みの深さ寸法が10μm以上の場合
であり、更に好ましくは0.1mm以下の場合である。
本発明によれば、円弧状面を連続した一連の加工により
形成できるものであり、極めて高いギャップ精度を得る
事ができる。しかも生産性も高い。
【0009】
【発明の効果】本発明によれば、ギャップ寸法が高精度
に形成されたギャップ付フェライトコアを、生産性良く
得ることが出来、トランス、チョークコイル等のインダ
クタンス部品において、有益である。
に形成されたギャップ付フェライトコアを、生産性良く
得ることが出来、トランス、チョークコイル等のインダ
クタンス部品において、有益である。
【図1】本発明に係る実施例1の斜視図である。
【図2】本発明に係る実施例1の正面図である。
【図3】本発明に係る実施例1の形成手段の正面模式図
である。
である。
【図4】本発明に係る実施例1の形成手段の側面模式図
である。
である。
【図5】本発明に係るフェライトコアの使用例の正面図
である。
である。
【図6】本発明に係るフェライトコアの使用例の正面図
である。
である。
【図7】本発明に係るフェライトコアの使用例の正面図
である。
である。
【図8】従来例の斜視図である。
【図9】従来例の正面図である。
【図10】従来例の正面図である。
【図11】本発明に係る他の実施例の斜視図である。
1 I型フェライトコア 2 円弧状面 4 仮想線 5 カップダイヤ 6 軸
Claims (2)
- 【請求項1】 棒状あるいは板状のフェライトコアにお
いて、少なくとも一面が円弧状に窪んだ形状に形成され
ており、前記窪みの深さが1μm以上であることを特徴
とするフェライトコア。 - 【請求項2】 棒状あるいは板状のフェライトコアにお
いて、少なくとも一面の全面が連続した円弧状面に形成
されており、かつ前記円弧状面は窪んだ形状で、その窪
みの深さが、1μm以上であることを特徴とするフェラ
イトコア。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18280395A JPH0935928A (ja) | 1995-07-19 | 1995-07-19 | フェライトコア |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18280395A JPH0935928A (ja) | 1995-07-19 | 1995-07-19 | フェライトコア |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0935928A true JPH0935928A (ja) | 1997-02-07 |
Family
ID=16124708
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18280395A Pending JPH0935928A (ja) | 1995-07-19 | 1995-07-19 | フェライトコア |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0935928A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005310947A (ja) * | 2004-04-20 | 2005-11-04 | Tdk Corp | コイル部品 |
-
1995
- 1995-07-19 JP JP18280395A patent/JPH0935928A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005310947A (ja) * | 2004-04-20 | 2005-11-04 | Tdk Corp | コイル部品 |
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