JP3946138B2 - ウエブのための自動接続システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シガレットロッドやフィルタロッドのための製造機に備えられるウエブの自動接続システム、とくに、シガレットロッドの巻紙となるウエブのように、薄く且つその引っ張り強度が比較的弱いウエブに好適した自動接続システムに関する。
【0002】
【従来技術】
ウエブのための自動接続システムは、シガレットロッドやフィルタロッドを製造する製造機の連続運転を可能とするうえで、必要不可欠である。この種の自動接続システムは、使用中ロールから製造機に向けてウエブが送出されている過程において、使用中ロールの残量が少なくなると、ウエブの送出を使用中ロールから待機ロールに自動的に切り換える。この切換えのため、自動接続システムはリザーバ装置を備えている。
【0003】
より詳しくは、リザーバ装置は、製造機に向けてウエブを送出するメインフィードローラの下流に設けられたリザーバを有し、このリザーバはウエブを蓄えることができる。前述したロールの切換えに先立ち、リザーバ装置はメインフィードローラと協働して製造機でのウエブの走行速度よりも速い速度にて、使用中ロールからウエブを送出させ、リザー内に要求される長さだけウエブを蓄える。したがって、ウエブの送出が使用中ロールから待機ロールに切り換えられるときには、リザーバ内に蓄えられたウエブを製造機に供給しながら使用中ロールの回転を停止した状態で、使用中ロールのウエブと待機ロールのウエブとの接続、すなわち、使用中ロールから待機ロールへの切換えが可能となる。
【0004】
一方、使用中ロールからのウエブの送出中、使用中ロールには所定の制動力が付与されている。それゆえ、メインフィードローラの回転に伴い、使用中ロールがその制動力に抗して回転されるので、ウエブは使用中ロールから製造機に向けて安定して送出される。
ところで、製造機の生産能力を高めるには製造機自体の運転速度、つまり、メインフィードローラの回転速度を高速にする必要があり、このためには、使用中ロールに付与すべき制動力や、自動接続システムの作動速度、つまり、リザーバへのウエブの蓄積速度をも増加させる必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、シガレットロッドの製造に使用されるウエブは薄く、その引っ張り強度もまた比較的弱い。このため、使用中ロールの制動力が増加すると、ウエブの送出中、ウエブの破断を招き易く、ウエブの送出速度、つまり、メインフィードローラの回転速度を高速化するには限界がある。
【0006】
一方、自動接続システムにおいては、ウエブの送出速度(製造機内でのウエブの消費速度)が高速になればなるほど、リザーバ内へのウエブの蓄積速度および蓄積量がそれぞれ増加する。このため、リザーバ内に多量のウエブを整然と蓄えた後、リザーバから蓄積したウエブを円滑に製造機に向けて供給することは非常に難しい。
【0007】
リザーバ内へのウエブの蓄積中、リザーバ内にてウエブが絡み合うと、ウエブの側縁に切れが生じ、ウエブが破断し易くなる。一方、上述したロールの切り換えが完了し、そして、リザーバ内に蓄積されたウエブも無くなった後には、待機ロールからのウエブが送出されるが、この際、待機ロールは制動力を受けた停止状態にある。このため、待機ロールからのウエブの送出開始時、待機ロールはウエブの引っ張り力により、停止状態から急激に回転されるため、待機ロールのウエブに加わる衝撃は大きく、ウエブの破断を招き易い。
【0008】
本発明の目的は、ウエブの破断を招くことなくウエブの送出速度を高速化でき、しかも、使用中ロールから待機ロールへの切換えを安定して行うことができるウエブのための自動接続システムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の自動接続システムはウエブ送出源を備え、このウエブ送出源は、一対のウエブロールと、一方のウエブロールからのウエブを使用中ウエブとしてメイン送出経路まで導く使用経路と、他方のウエブロールから引き出されたウエブを待機ウエブとして待機させる待機経路とを含んでいる。
【0010】
さらに、自動接続システムは、メイン送出経路に設けられ、使用中ウエブを消費装置に向けて規定の速度で送出するメインフィードローラと、一方のウエブロールのウエブ残量が所定値以下になったとき、使用中ウエブの送出を前記規定の速度に維持した状態で、メイン送出経路に沿ってメインフィードローラにより送出されるウエブを使用中ウエブから待機ウエブに切換えるウエブ切換え装置とを備え、このウエブ切換え装置は、一方のウエブロールのウエブ残量を検出し、このウエブ残量が所定値以下になったときロール切換え信号を出力する残量検出手段と、待機経路に設けられ、残量検出手段から切換え信号が出力されたとき、ウエブ残量が所定値以下になったとき、他方のウエブロールから待機ウエブを待機経路に沿って送出するサブフィードローラと、待機ウエブの送出速度を検出する速度検出手段と、待機ウエブの送出速度が使用ウエブの送出速度に達したとき、使用中ウエブに待機ウエブを接続すると同時に、この接続位置の上流側にて使用中ウエブを切断する一方、接続位置の下流側にて待機ウエブを切断する接続手段とを含んでいる
【0011】
そして、上述のウエブ送出源は、ウエブロールがそれぞれ取付けられる一対のスピンドルと、スピンドルを介して一対のウエブロールをそれぞれ独立して回転可能な駆動手段と、使用経路および待機経路にそれぞれ設けられ、各経路に沿って送出されるウエブを吸引し、U状に引込み可能な一対のバッファ室と、各バッファ室内へのウエブの引込み量をそれぞれ検出する一対の引込み検出手段と、検出されたウエブの引込み量が所定範囲に維持されるべく前記駆動手段を介して対応する側のウエブロールの回転速度を制御する制御手段とを含んでいる。
【0012】
上述の自動接続システムによれば、一方のウエブロールから使用中ウエブが消費装置に向けて送出されている間、一方のウエブロールの回転速度はバッファ室に引込まれる使用中ウエブの引込み量を所定範囲内に収めるべく制御される。したがって、使用中ウエブは弛んだり、または過度の張力を受けることがなく、一方のウエブロールからメインフィードローラまでの経路上を安定して走行する。
【0013】
この後、一方のウエブロールの残量が所定値以下になると、使用中ウエブの送出が継続された状態で、他方のウエブロールは自身の駆動手段により回転されると同時にサブフィードローラが回転され、これにより、他方のウエブロールからの待機ウエブの送出が開始される。待機ウエブの送出速度が使用中ウエブの送出速度に達すると、接続手段は使用中ウエブに待機ウエブを接続すると同時に、これらの接続位置の上流側にて使用中ウエブを切断する一方、接続位置の下流にて待機ウエブを切断し、これにより、メインフィードローラにより送出されるウエブは使用中ウエブから待機ウエブに切換えられる。
【0014】
このようウエブの切換え過程にて、他方のウエブロールの回転速度は、使用中ウエブの場合と同様に、バッファ室に引込まれる待機ウエブの引込み量を所定範囲に収めるべく制御され、待機ウエブもまた弛んだり、過度の張力を受けることはなく、使用中ウエブから待機ウエブへの切換えは安定して行われる。
上述したように使用中ウエブと待機ウエブとが互いに接続されるとき、これらウエブは共に送出状態にあるので、これらウエブに要求される耐張力は小さい。したがって、使用中ウエブの送出速度が高速であっても、ウエブの自動接続は安定して実施される。
【0015】
また、ウエブの自動接続にリザーバ装置が必要ではないので、リザーバ装置の使用に起因した不具合が発生することもない。
好ましくは、ウエブ送出源は、前記一対のウエブロールの位置を互いに入れ替えるための交換手段をさらに含むことができ、具体的には、交換手段は、両端部にスピンドルを備える一方、スピンドル間の中央位置にて回転自在に支持されたロールマウントと、ロールマウントをその中央位置の回りに回転させるモータとを含んでいる。
【0016】
この場合、ウエブの自動接続が完了すると、ロールマウントが回転され、一対のウエブロールはそれらの位置が互いに入れ替えられる。より詳しくは、他方のウエブロールは一方のウエブロールが配置されていた位置に移動し、これにより、待機ウエブが使用中ウエブとなり、消費装置に向けて送出される。
さらに、ウエブ送出源は、一対のウエブロールの位置が互いに入れ替えられるとき、対応する側のウエブロールの移動に連動してバッファ室をそれぞれ移動させる移動手段をさらに含むことができる。この場合、他方のウエブロールが移動しても、待機ウエブの安定した送出が確保される。
【0017】
具体的には、各バッファ室は、一対のウエブロールの移動方向に沿う方向およびその移動方向と直交する方向の両方向、つまり、左右前後方向にて往復動可能である。この場合、一対のバッファ室が移動されるとき、これらバッファ室が互いに干渉することはなく、ウエブロールの入替えが円滑に行われる。
一方、ウエブ送出源は、各バッファ室に向けて対応する側のウエブを押込むための押込み手段をさらに含むことができる。この場合、使用済のウエブロールが新たなウエブロールに交換された後、押込み手段は、新たなウエブロールから引き出された待機ウエブを対応するバッファ室に自動的に引込ませるのに役立つ。
【0018】
さらに、自動接続システムは、使用中ウエブのためのリザーバ装置を含むことができる。このリザーバ装置はメインフィードローラの下流に位置したメイン送出経路の部位に配置され、ウエブの自動接続に先立ち、使用中ウエブを一時的に蓄える。
このようなリザーバ装置の使用は、ウエブの自動接続時、使用中ウエブおよび待機ウエブにおける送出速度の減少を許容し、ウエブの自動接続がより安定して実施可能となる。また、リザーバ装置が使用されても、使用中ウエブの送出が停止されることはないので、バッファ装置のリザーバ内に要求される使用中ウエブの蓄積量は少なくて済む。
【0019】
さらに、上述した消費装置は、シガレットロッド、フィルタロッドまたはフィルタシガレットを製造する製造機であって、自動接続システムはその製造機に向けてシガレットロッド、フィルタロッドまたはフィルタシガレットの製造に使用されるウエブの供給および自動接続を実行する。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1はシガレットロッド製造機1を示し、この製造機1はウエブのための自動接続システム3を備えている。
公知のように製造機1において、刻たばこはフィーダ5からチムニ7を介して無端状のたばこバンド9に供給される。したがって、刻たばこはたばこバンド9の下面に層状に吸着され、刻たばこ層(図示しない)を形成する。刻たばこ層はたばこバンド9とともに走行し、そして、無端状のガニチャテープ11上のウエブP1に供給される。ウエブP1は自動接続システム3から送出されている。
【0021】
刻たばこ層およびウエブP1はガニチャテープ11とともに、製造機1のラッピングセクション13を通過し、この過程にて、刻たばこ層はウエブP1に包み込まれ、これにより、たばこロッド(図示しない)が連続して成形される。この後、たばこロッドはヒータ15を経て切断セクション17を通過し、この際、切断セクション17にて、個々のシガレットロッドに切断される。なお、シガレットロッドはフィルタシガレットのシガレットの2本分の長さを有する。
【0022】
ラッピングセクション13と自動接続システム3との間にはウエブP1のメイン送出経路が規定されている。メイン送出経路にはラッピングセクション13側からプリンタ19およびリザーバ装置21が順次配置されている。プリンタ19はウエブP1に所定の情報を印刷する。リザーバ装置21はリザーバ21Rを備え、このリザーバ21R内にウエブP1を蓄えることができる。
【0023】
より詳しくは、リザーバ装置21はさらに一対のプーリングローラ23を備え、これらプーリングローラ23はリザーバ21Rの入口に配置されている。プーリングローラ23は、製造機1側でのウエブP1の走行速度、つまり、ガニチャテープ11の走行速度よりも速い速度でリザーバ21R内にウエブP1を引込み、これにより、リザーバ21R内に所定長さのウエブP1が一時的に蓄えられる。
【0024】
図2に示されているように自動接続システム3はメインフレーム2を備えており、メインフレーム2はその上部にプレート状のロールマウント4を有している。ロールマウント4はその中央にて反転モータ6の出力軸8に取付けられている。反転モータ6はメインフレーム2に支持されている。反転モータ6の出力軸8が回転されると、ロールマウント4は出力軸8を中心として回転する。
【0025】
ロールマウント4の両端部にてスピンドル10a,10bがそれぞれ貫通しており、これらスピンドル10はロールマウント4に回転自在に支持されている。各スピンドル10にはウエブロールRが取り外し可能にして取付けられており、これらロールRは同一の垂直面内に配置されている。
図3に示されるように、各スピンドル10にはギヤプーリ12a,12bが取付けられ、一方、反転モータ6の出力軸8には二重構造のダブルギヤプーリ14,16がそれぞれ取付けられている。より詳しくは、ダブルギヤプーリ14は出力軸8に回転自在に支持されたスリーブ軸と、このスリーブ軸の両端にそれぞれ形成された第1および第2ギヤプーリ14a,14bとを有する。ダブルギヤプーリ16はダブルギヤプーリ14のスリーブ軸に回転自在に支持されたスリーブ軸と、このスリーブ軸の両端にそれぞれ形成された第1および第2ギヤプーリ16a,16bとを有する。
【0026】
ギヤプーリ12aとダブルギヤプーリ14の第1ギヤプーリ14aと間は無端状のギヤベルト18aを介して接続されており、ギヤプーリ12bとダブルギヤプーリ16の第1ギヤプーリ16aとの間は無端状のギヤベルト18bを介して接続されている。
一方、メインフレーム2には反転モータ6の両側に駆動モータ20a,20bがそれぞれ支持されており、これら駆動モータ20の出力軸にはギヤプーリ22a,22bがそれぞれ取付けられている。ギヤプーリ22aとダブルギヤプーリ14の第2ギヤプーリ14bとの間は無端状のギヤベルト24aを介して接続されており、ギヤプーリ22bとダブルギヤプーリ16の第2ギヤプーリ16bとの間は無端状のギヤベルト24bを介して接続されている。
【0027】
したがって、駆動モータ20a,20bは上述した動力伝達経路を介してスピンドル10a,10bにそれぞれ接続され、対応するスピンドル10、つまり、対応するロールRを独立して回転させることができる。
さらに、図2に示されているようにロールマウント4の両端部からブラケット26a,26bが突出され、これらブラケット26の先端に案内ローラ28a,28bがそれぞれ回転自在に取り付けられている。
【0028】
図2でみて、一対のロールRのうち左側のロールは使用中ロールR1であり、右側のロールは待機ロールR2である。
使用中ロールR1のウエブP1は所定の使用経路に沿って送出されている。より詳しくは、ウエブP1の使用経路は案内ローラ28a,30から規定されて、ウエブP 1 のメイン送出経路に接続されており、そして、案内ローラ30はメインフレーム2に回転自在に支持されている。より詳しくは、メイン送出経路の上流側部分は案内ローラ32,34により規定され、これら案内ローラ32,34はメインフレーム2に回転自在に支持されている。メイン送出経路の下流側部分は、メインフレーム2外に回転自在に設けられた複数の案内ローラ(図示しない)により規定され、製造機1まで延びている。
【0029】
メイン送出経路の下流側部分にはメインフレーム2の近傍にメインフィードローラ38が配置されており、このメインフィードローラ38はピンチローラ36を備えている。メインフィードローラ38はメインフィードモータ(図示しない)により回転され、メイン送出経路に沿いウエブP1を製造機1に向けてさらに送出する。
【0030】
ウエブP1の使用経路にはバッファ装置40aが配置されており、バッファ装置40aの詳細は図4に示されている。なお、図4では、バッファ装置40aは横置き状態で示されている。
バッファ装置40aはサクションケーシング42を備え、このサクションケーシング42は長尺な矩形形状をなしている。サクションケーシング42は水平に配置され、一端のみにて開口されている。サクションケーシング42の開口端近傍にはインレットローラ44およびアウトレットローラ46が回転自在に配置されており、これらローラ44,46は上下方向に離間し、サクションケーシング42の開口端を挟んでいる。
【0031】
使用中ロールR1から送出されたウエブP1はインレットローラ44を介してサクションケーシング42内に一旦引き込まれた後、アウトレットローラ46を介してサクションケーシング42から引き出されている。より詳しくは、サクションケーシング42の他端からサクション管路48が延び、サクション管路48は送風機に接続されている。送風機はサクションケーシング42内の空気を排気し、サクションケーシング42内に所定の負圧を発生させる。このような負圧は、サクションケーシング42内にウエブP1を引込み、引き込まれたウエブP1は図4から明らかなようにサクションケーシング42内にてU字形に形成され、サクションケーシング42内を開口端側の開放室50とサクション管路48側の負圧室52とに区画し、負圧室52はサクション管路48に連通している。
【0032】
さらに、サクションケーシング42の背面には長尺なボックス54が取付けられている。ボックス54はサクションケーシング42の長手方向に延び、サクションケーシング42内にスリット56を介して連通した内部室を有している。図4から明らかなようにスリット56は開放室50から負圧室52に亘って延びている。
【0033】
ボックス54は管路58を介して圧力センサ60aに接続されている。圧力センサ60aはボックス54内の圧力を検出し、その検出信号を図5に示すようにコントローラ62に出力する。コントローラ62は前述した駆動モータ20a,20bに電気的に接続され、圧力センサ60aからの検出信号に基づき、使用中ロールR1側の駆動モータ20aの回転速度を制御する。
【0034】
より詳しくは、前述したメインフィードローラ38が規定の速度で回転されているとき、駆動モータ20aもまた所定の回転速度で回転され、使用中ロールR1からウエブP1が送出されている。つまり、メインフィードローラ38の回転によるメイン送出経路上でのウエブP1の送出と同時に、使用中ロールR1からのウエブP1の送出が行われている。
【0035】
それゆえ、駆動モータ20aによるウエブP1の送出速度とメインフィードローラ38によるウエブP1の送出速度とが一致した状態にあるとき、サクションケーシング42内へのウエブP1のU字引込み部分の長さは一定となる。したがって、サクションケーシング42のスリット56はウエブP1のU字引込み部分により一定の比率で分割される結果、ボックス54内の圧力は安定する。
【0036】
しかしながら、駆動モータ20aによるウエブP1の送出速度がメインフィードローラ38によるウエブP1の送出速度よりも低下すると、ウエブP1のU字引込み部分の長さが減少し、スリット56の分割比が変化する。この場合、サクションケーシング42の負圧室52に露出するスリット56の部分が長くなり、これに対し、開放室50に露出するスリット56の部分が短くなる。このような状況では、ボックス54内の空気がスリット56および負圧室52を通じてより多く排気され、ボックス54内の圧力が低下する。圧力センサ60aはボックス54内の圧力低下を検出し、この検出した圧力低下をコントローラ62に送信する。この場合、コントローラ62は前述した駆動モータ20aの回転速度を速め、使用中ロールR1からのウエブP1の送出速度を増加させる。
【0037】
この後、使用中ロールR1からのウエブP1の送出速度の増加に伴い、ウエブP1のU字引込み長さが増加すると、負圧室52に露出するスリット54の部分が短くなり、これに対し、開放室50に露出するスリット54の部分が長くなる。それゆえ、ボックス54内には開放室50およびスリット56を通じ、より多くの大気圧下の空気が供給され、この結果、ボックス54内の圧力が上昇する。圧力センサ60aはその圧力上昇を検出し、検出した圧力上昇をコントローラ62に送信する。この場合、コントローラ62は駆動モータ20aの回転速度を遅くし、使用中ロールR1からのウエブP1の送出速度を減少させる。
【0038】
すなわち、コントローラ62は、圧力センサ60aにより検出されるボックス54内の圧力変動に基づき、駆動モータ20aの回転速度を制御し、サクションケーシング42内へのウエブP1の引込み量、つまり、ウエブP1のU字引込み部分の長さを所定の範囲内に維持する。したがって、使用中ロールR1からウエブP1が送出されるとき、ウエブP1はメインフィードローラ38による引っ張り力を殆ど受けることがなく、ウエブP1自身に要求される耐張力の低減が可能となる。この結果、メインフィードローラ38の回転速度が高速化しても、ウエブP1の破断を招くことなく、使用中ロールR1からウエブP1の安定した送出が可能となり、製造機1の高速運転に大きく貢献する。とくに、シガレットロッドの巻紙として使用されるウエブはフィルタロッドの巻紙として使用されるウエブに比べて薄く、その引っ張り強度もまた低いため、上述したウエブP1の送出方式は、シガレットロッド製造機に好適する。
【0039】
図6に示されているように、たとえばバッファ装置40aはその全体がプレート状のホルダ41に取付けられており、ホルダ41の基端部はスライダ43に連結されている。スライダ43は水平ガイド45の溝内に配置されており、水平ガイド45はウエブP1の使用経路を含む垂直面内を水平方向に延びている。したがって、スライダ43は水平ガイド45の溝内をメインフレーム2に沿い水平方向に往復動自在である。
【0040】
一方、水平ガイド45にはブラケットを介してモータ47が支持されており、このモータ47とスライダ43との間はダブルピニオン型のラックアンドピニオン機構(図示しない)を介して相互に接続されている。より詳しくは、ラックアンドピニオン機構は、メインフレーム2に固定され、水平方向に延びるラックと、スライダ43に回転自在に支持され、ラックにそれぞれ噛み合う2つピニオンと、モータ47の出力軸とピニオンとの間を接続する動力伝達系を含む。
【0041】
したがって、モータ47が駆動されると、スライダ43、つまり、サクションケーシング42は水平方向、すなわち、図2でみて左右に往復動可能である。
なお、ホルダ41の中央部およびサクションケーシング42はブラケット49を介してフレキシブルバンド51に連結され、フレキシブルバンド51はサクションケーシング42の往復動を円滑にする。
【0042】
一方、水平ガイド45の両端部とメインフレーム2との間にエアシリンダ53(図6には一方のみを図示)がそれぞれ配置されており、これらエアシリンダ53は水平ガイド45、つまり、サクションケーシング42をその往復動方向と直交する方向、つまり、メインフレーム2に対して接離する方向に移動させることができる。したがって、サクションケーシング42は水平面内にて前後左右に移動可能である。
【0043】
さらに、ホルダ41の先端部には押込みシリンダ55が取付けられており、押込みシリンダ55はサクションケーシング42の開口端と対向している。押込みシリンダ55のピストンロッドにはその先端にはプッシャ57が取付けられている。プッシャ57は、ウエブP1の走行を案内する案内溝を有する。
一方、図2に示されているように待機ロールR2のウエブP2は待機経路に沿って引き出され、待機経路の終端まで導かれている。待機経路の終端にはサブフィードローラ66が配置されており、サブフィードローラ66はピンチローラ64を備えている。サブフィードローラ66はサブフィードモータ68の出力軸に取付けられており、サブフィードモータ68は前述したコントローラ62により回転される。
【0044】
図2から明らかなように待機経路の途中にはバッファ装置40bが配置されており、バッファ装置40bは前述したバッファ装置40aの上方に位置付けられている。バッファ装置40bは、バッファ装置40aと同様な構成を有している。したがって、バッファ装置40bのサクションケーシング42は水平ガイド45に沿って左右方向に往復動可能であるともに、水平ガイド45とともに前後方向に往復動可能である。
【0045】
待機ロールR2からサブフィードローラ66まで導かれているウエブP2はバッファ装置40bのサクションケーシング42内に一旦U字形に引込まれた後、サクションケーシング42から引出されている。図5に示されているように、バッファ装置40bの圧力センサ60bもまた前述のコントローラ62に電気的に接続され、圧力変動をコントローラ62に送信する。
【0046】
図2に示されているように、使用中ロールR1側の使用経路と待機ロールR2側の待機経路との間には、ウエブ接続セクション70が配置されている。このウエブ接続セクション70の基本的な構造はたとえば特公昭61-53294号公報に開示されている。それゆえ、ここでは、図7を参照しながらウエブ接続セクション70の構成を簡単に説明する。
【0047】
ウエブ接続セクション70は接続ローラ72を備え、接続ローラ72は前述した案内ローラ30,32間に配置されている。したがって、案内ローラ30を通過したウエブP1は、接続ローラ72を経て案内ローラ32に導かれている。接続ローラ72は揺動レバー74の上端に回転自在に取付けられており、揺動レバー74はその中央にてメインフレーム2に回転自在に支持されている。
【0048】
揺動レバー74の下端にはエアシリンダからなる接続シリンダ76が接続されており、接続シリンダ76のピストンロッド78の伸縮により、揺動レバー74は揺動する。なお、接続シリンダ76もまたメインフレーム2に支持されている。
揺動レバー74の上端にはステー80を介して切断ナイフ82が取付けられており、切断ナイフ82は揺動レバー74が図示の状態から図6中の矢印C方向、つまり、時計方向に回動されたときウエブP1を切断する。
【0049】
一方、接続ローラ72の近傍には受けローラ84が回転自在に配置されており、受けローラ84は接続ローラ72から離間し、これらローラ72,84間にウエブP1のメイン送出経路が延びている。受ローラ84の下方には反転ローラ86,88が回転自在に配置され、これら反転ローラ86,88は上下方向に離間している。さらに、反転ローラ86,88の下方には案内ローラ90が回転自在に配置されている。
【0050】
ここで、受ローラ84および反転ローラ86はスライドガイド89(図2参照)に取付けられており、スライドガイド89は前述したバッファ装置40a,40bと同様に前後左右に往復動可能である。
図7から明らかなように待機ロールR2から引き出されたウエブP2は受ローラ84、反転ローラ86,88および案内ローラ90を介して前述のサブフィードローラ66とピンチローラ4との間に導かれている。
【0051】
一方、反転ローラ88はテンションレバー92の一端に回転自在に支持されており、テンションレバー92は前述した揺動レバー74と共通の軸に回転自在に支持されている。そして、テンションレバー92は、図7でみて矢印Dで示す下向きにばね(図示しない)により回動付勢されているが、テンションレバー92の下向きの回動はストッパ94に阻止されている。すなわち、ストッパ94はテンションレバー92の他端近傍に配置され、テンションレバー92の他端に係合して、反転ローラ88を図示の位置に保持している。ここで、ストッパ94は揺動レバー74に取付けられており、揺動レバー74が図示の状態から時計方向に回動されると、テンションレバー92の他端とストッパ94との間の係合が解除され、この結果、テンションレバー92は下向きに回動される。
【0052】
受ローラ84と反転ローラ86との間にて、ウエブP2はウエブP1に所定の間隔を存して近接した状態にある。
接続ローラ72と受ローラ84との間の上方にはテープ供給装置96が配置されており、テープ供給装置96は所定長さの両面接着テープを順次繰出すことができる。より詳しくは、テープ供給装置96は、たとえば連続した台紙から両面接着テープを1枚ずつ剥がし、その先端を接続ローラ72と受ローラ84と間に供給する。さらに、受ローラ84の下方には切断ナイフ98が固定して配置され、切断ナイフ98はウエブP1,P2間に位置付けられている。
【0053】
前述したように使用中ロールR1からウエブP1が送出されているとき、待機ロールR2側の駆動モータ22bおよびサブフィードローラ66の回転は共に停止している。つまり、ウエブP2は停止状態にある。
しかしながら、使用中ロールR1のウエブP1の残量が所定値以下になると、上述したウエブ接続セクション70は、ウエブP1にウエブP2を接続し、この後は待機ロールR2のウエブP2を製造機1に向けて送出させ、この結果、ウエブの送出が使用中ロールR1から待機ロールR2に切換えられる。
【0054】
ウエブ接続セクション70の作動を制御するために、図4に示されるようにコントローラ62はセクション70に電気的に接続されている一方、コントローラ62にはさらに、使用中ロールR1でのウエブP1の残量を検出する残量検出センサ98や、ウエブP2の送出速度を検出する速度センサ100、そして、前述した反転モータ6が電気的に接続されている。
【0055】
なお、残量検出センサ98は接触型または非接触型の何れのセンサであってもよく、使用中ロールR1の近傍に配置されている。速度センサ100はバッファ装置40bからサブフィードローラ66までの待機経路に配置されている。
使用中ロールR1でのウエブP1の残量が所定値以下に減少すると、この減少は残量検出センサ98により検出され、残量検出センサ98はコントローラ62にロールの切換え信号を送信する。
【0056】
切換え信号の送信を受け取ると、コントローラ62は駆動モータ22bおよびサブフィードモータ68に駆動信号を供給し、サブフィードモータ68を所定の回転速度まで上昇させる。したがって、待機ロールR2からウエブP2が送出されると同時に、サブフィードローラ66はウエブP2を風送管(図示しない)を通じ、回収容器に向けて排出する。
【0057】
ここで、上述したウエブP2の送出にあたり、コントローラ62はバッファ装置40b側の圧力センサ60bからの検出信号に基づき駆動モータ22bの回転を制御し、バッファ装置40bのサクションケーシング42内に引込まれるウエブP2のU字引込み部分の長さを所定の範囲に維持する。したがって、ウエブP2はウエブP1と同様に待機ロールR2から円滑に送出され、この送出に際し、ウエブP2の耐張力は余り必要ではない。
【0058】
この後、待機経路上でのウエブP2の送出速度が上昇し、この送出速度がメインフィードローラ38の回転速度により決定されるウエブP1の送出速度に一致すると、速度センサ100は、ウエブP2の送出速度がウエブP1の送出速度に一致したことを示す信号をコントローラ62に送信する。この時点で、コントローラ62はウエブ接続セクション70の接続シリンダ76を収縮させ、揺動レバー74を時計方向に回動させる。したがって、接続ローラ72は受ローラ84に向けて移動し、これらローラ72,84は、ウエブP1,P2間に両面接着テープTを介在させた状態で、これらウエブP1,P2を挟み付ける。この結果、図8に示されるようにウエブP1,P2は両面接着テープTを介して相互に接続される。なお、この後、テープ供給装置96からは新たな両面接着テープTが引き出される。
【0059】
一方、揺動レバー74の回動に伴い、切断ナイフ82はウエブP1に向けて移動し、切断ナイフ82はウエブP1,P2の接続部よりも上流側の部位にてウエブP1を切断する。
また、揺動レバー74の回動は、揺動レバー74と前述したストッパ94との係合を解除し、テンションレバー92が時計方向に回動する結果、反転ローラ88は下降する。このような反転ローラ88の下降は、受ローラ84と反転ローラ88との間のウエブP2に弛みを発生させる。このような弛み部分は、ウエブP1,P2の接続部が切断ナイフ98を通過する際に、切断ナイフ98よりも下流側のウエブP1,P2の双方により引っ張られる。したがって、切断ナイフ98はウエブP1,P2の接続部よりも下流の部位にてウエブP2を切断する。この結果、メインフィードローラ38側のメイン送出経路には待機ロールR2から送出されたウエブP2が供給されることになり、ウエブPの送出は使用中ロールR1から待機ロールR2に切換えられる。
【0060】
この後、揺動レバー74が逆向きに回動されて元の姿勢に復帰し、接続ローラ72は受ローラ84から離れる。一方、テンションレバー92もまた上方に向けて回動されて元の姿勢に復帰し、ストッパ94と係合される。
上述の説明から明かなようにロールの切換えは、ウエブP1の送出を継続した状態で行うことから、ロールの切換えのために前述したリザーバ装置21を使用する必要はない。
【0061】
それゆえ、リザーバ装置21内でのウエブの絡みに起因した切れなどの不具合が発生することもないし、ウエブの接続が完了した後、停止状態の待機ロールR2からウエブP2が急激に送出されることもなく、ウエブP2の破断は確実に防止される。
上述したロールの切換えが完了した後、コントローラ62は駆動モータ22aおよびサブフィードローラ66の回転を停止する。また、駆動モータ22aは逆転され、ロールR1から引き出された状態にあるウエブP1はロールR1に巻き取られる。
【0062】
ロールの切換え後、コントローラ62は圧力センサ60bからの検出信号に基づき、駆動モータ22b、つまり、今は使用中の状態にあるロールR2の回転速度を同様に制御する。
この後、前述したバッファ装置40aはウエブP1が送出されていた使用経路から後退され、そして、コントローラ62は前述した反転モータ6を介してロールマウント4を図2でみて時計方向に180°反転させる。したがって、ロールR2およびロールR1の位置が互いに入れ替えれる。
【0063】
この際、バッファ装置40bはロールR2の移動に連動し、ロールR2の移動方向に移動され、バッファ装置40aの上方位置にて停止される。このようなバッファ装置40bの移動は、ウエブP2の送出を安定して維持しながら、ウエブP2の待機経路、つまり、使用経路を移動させることができる。この結果、バッファ装置40bからのウエブP2は、ロールの切換え前のウエブP1の場合と同様に案内ローラ30および接続ローラ72を介してメインフィードローラ38側に導かれる。この際、バッファ装置40aは後退した状態にあるので、ウエブP2がバッファ装置40aと干渉することはない。
【0064】
一方、前述したバッファ装置40bの移動に連動し、バッファ装置40aもまたロールR1の移動に連動して、ロールR1の移動方向に移動され、バッファ装置40bが以前配置されていた位置の上方にて停止する。
この後、使用済のロールR1はスピンドル10aから取外され、このスピンドル10aには新たなウエブロールが待機ロールとして取付けられる。新たな待機ロールのウエブは、バッファ装置40aのサクションケーシング42とプッシャ57との間を通過して引き出され、そして、受ローラ84、反転ローラ86,88および案内ローラ90を経てサブフィードローラ66まで導かれる。この際、受ローラ84および反転ローラ86はバッファ装置40aと同様に後退した状態にあるので、新たな待機ロールからのウエブの引回しは、送出中のウエブP2と干渉することなく容易に行うことができる。
【0065】
この後、バッファ装置40a、受ローラ84および反転ローラ86は元の位置まで前進され、受ローラ84と反転ローラ86との間にて、待機ロールから導かれた新たなウエブは送出中のウエブP2に近接した状態で対向する。
そして、バッファ装置40aの押込みシリンダ55が伸長されると、プッシャ57はそのガイド溝内に新たなウエブを挟み込み、そして、バッファ装置40aのサクションケーシング42に向けて押出す。これにより、サクションケーシング42はその開口端から新たなウエブを自動的に引込み、新たなウエブは図2に示す状態と同様な待機状態となる。
【0066】
本発明は上述の実施例に制約されるものではなく、種々の変形が可能である。
たとえば、サブフィードモータ68からコントローラ62に向けて回転速度信号が送信される場合、コントローラ62はサブフィードモータ68からの回転速度信号に基づいてウエブP2の送出速度を検出することができ、前述した速度センサ100は不要となる。
【0067】
また、ウエブ接続セクション70はその一例を単に示したものであり、図7に示す構成に制約されるものでない。
さらに、上述の実施例は、ロールの切換え時にリザーバ装置21を使用していなが、製造機1側でのウエブの走行速度が余りにも高速となる状況下にあっては、リザーバ装置21を使用することもできる。
【0068】
より詳しくは、製造機1側にてウエブの走行速度が余りにも高速であると、ウエブ接続セクション3でのウエブP1とウエブP2との接続が不安定になる虞がある。この場合、ロールの切換えに先立ち、リザーバ装置21のプーリングローラ23およびメインフィードローラ38の回転速度が定常運転時の回転速度よりも増加され、リザーバ装置21のリザーバ21R内にはウエブP1が所定の長さだけ蓄えられる。この後、プーリングローラ23およびメインフィードローラ38の回転速度は定常運転時の回転速度よりも減少される。この状態にて、前述したロールの切換え、つまり、ウエブP1とウエブP2との間の接続動作が実施されると、ウエブ間の接続は安定して行われる。この場合でも、使用中ロールR1からのウエブP1の送出は継続されているので、リザーバ装置21内に多量のウエブP1を蓄える必要はなく、リザーバ21R内でのウエブP1のトラブルは確実に避けられる。
【0069】
さらにまた、本発明の自動接続システムはシガレットロッド製造機に適用されているが、フィルタロッドを製造する製造機にも同様に適用可能である。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明におけるウエブのための自動接続システムは、使用中ウエブから待機ウエブに切換える際にこれらウエブが互いに接続されるとき、使用中ウエブおよび待機ウエブは共に送出状態にあるので、これらウエブに要求される耐張力は小さい。それ故、使用中ウエブの規定の送出速度が高速であっても、ウエブの自動接続は安定して実施可能となる。しかも、ウエブの切換え過程にあっても、バッファ室の働きにより、使用中ウエブおよび待機中ウエブが弛んだり、過度の張力を受けることもないので、ウエブの自動接続は安定する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ウエブのための自動接続システムを備えたシガレットロッド製造機の概略図である。
【図2】 図1の自動接続システムの概略図である。
【図3】 図2のロールを回転させるための動力伝達経路を示した図である。
【図4】 図2のバッファ装置を一部破断して示した斜視図である。
【図5】 自動接続システムの作動を制御するためのブロック図である。
【図6】 図4のバッファ装置を前後左右に往復動させる機構を示した概略図である。
【図7】 自動接続システムのウエブ接続セクションを示した概略構成図である。
【図8】 ウエブの接続状態を示した斜視図である。
【符号の説明】
4 ロールマウント(交換手段)
6 反転モータ(交換手段)
10a,10b スピンドル(ウエブ送出源)
20a,20b 駆動モータ(ウエブ送出源)
21 リザーバ装置
38 メインフィードローラ
40a,40b バッファ室
43 スライダ(移動手段)
45 水平ガイド(移動手段)
55 押込みシリンダ(押込み手段)
60a,60b 圧力センサ(引込み検出手段)
62 コントローラ(制御手段)
66 サブフィードローラ
70 ウエブ接続セクション(接続手段)
98 残量検出センサ(残量検出手段)
100 速度センサ(速度検出手段)
1 使用中ウエブ
2 待機ウエブ
1 使用中ロール
2 待機ロール

Claims (7)

  1. 一対のウエブロール、一方のウエブロールのウエブを使用中ウエブとしてメイン送出経路まで導く使用経路、他方のウエブロールから引き出されたウエブを待機ウエブとして待機させる待機経路を含むウエブ送出源と、
    前記メイン送出経路に設けられ、前記使用中ウエブを消費装置に向けて規定の速度で送出するメインフィードローラと
    前記一方のウエブロールのウエブ残量が所定値以下になったとき、前記使用中ウエブの送出を前記規定の速度に維持した状態で、前記メイン送出経路に沿って前記メインフィードローラにより送出されるウエブを前記使用中ウエブから前記待機ウエブに切換えるウエブ切換え装置と
    を備え、
    前記ウエブ切換え装置は、
    前記一方のウエブロールのウエブ残量を検出し、このウエブ残量が所定値以下になったときロールの切換え信号を出力する残量検出手段と
    前記待機経路に設けられ、前記残量検出手段から前記切換え信号が出力されたとき、前記他方のウエブロールから待機ウエブを前記待機経路に沿って送出するサブフィードローラと
    前記待機ウエブの送出速度を検出する速度検出手段と、
    前記待機ウエブの送出速度が前記使用ウエブの送出速度に達したとき、前記使用中ウエブに前記待機ウエブを接続すると同時に、この接続位置の上流側にて前記使用中ウエブを切断する一方、前記接続位置の下流側にて前記待機ウエブを切断する接続手段とを含み
    前記ウエブ送出源は、
    前記ウエブロールがそれぞれ取付けられる一対のスピンドルと、
    前記スピンドルを介して前記一対のウエブロールをそれぞれ独立して回転可能な駆動手段と、
    前記使用経路および前記待機経路にそれぞれ設けられ、前記各経路に沿って送出されるウエブを吸引し、U状に引込み可能な一対のバッファ室と、
    前記各バッファ室内へのウエブの引込み量をそれぞれ検出する一対の引込み検出手段と、
    検出された各ウエブの引込み量が所定範囲に維持されるべく前記駆動手段を介して対応する側のウエブロールの回転速度を制御する制御手段と
    を含む、ウエブのための自動接続システム
  2. 前記ウエブ送出源は、前記一対のウエブロールの位置を互いに入れ替えるための交換手段をさらに含む、請求項1の自動接続システム
  3. 前記交換手段は、
    両端部に前記スピンドルを備える一方、前記スピンドル間の中央位置にて回転自在に支持されたロールマウントと、
    前記ロールマウントを前記中央位置の回りに回転させるモータと
    を含む、請求項2の自動接続システム
  4. 前記ウエブ送出源は
    前記一対のウエブロールの位置が互いに入れ替えられるとき、対応する側のウエブロールの移動に連動して前記バッファ室をそれぞれ移動させる移動手段をさらに含む、請求項2の自動接続システム
  5. 前記ウエブ送出源は
    前記各バッファ室に向けて対応する側のウエブを押込むための押込み手段をさらに含む、請求項1の自動接続システム
  6. 前記システムは
    前記メインフィードローラの下流に位置した前記メイン送出経路の部位に配置されたリザーバ装置をさらに含み、
    前記リザーバ装置は、前記使用中ウエブから前記待機ウエブへの切換えに先立ち、使用中ウエブを蓄える、請求項1の自動接続システム
  7. 前記ウエブは、シガレットロッド、フィルタロッドおよびフィルタシガレットを含む喫煙物品の製造に使用されるウエブである、請求項1の自動接続システム
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