JP3945606B2 - カセット収納ケース - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばカセットケース内に磁気テープが巻装された単一のリールを回転可能に収容してなる磁気テープカセット(磁気テープカートリッジとも呼ばれる)等を収納するカセット収納ケースの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、主としてコンピュータメモリのバックアップとして機能する記録媒体として使用されているものには、磁気テープを巻装した単一のリールが、矩形状の扁平なカセットケース内に回転可能に収納された磁気テープカセット、又は、円盤状のディスクが矩形状の扁平なカセットケース内に回転可能に収納されたディスクカセット等のカセットがある。
【0003】
これらのカセットは、搬送時、保存時等の不使用時には専用のカセット収納ケースに収納される。このカセット収納ケースは、上部が開放したケース本体にカセットが載置され、このケース本体の一端部に薄肉ヒンジ部を介して開閉動可能に蓋部材が連接され、蓋部材の閉動作によってケース本体の上面を閉塞するように設けられる。上記ケース本体と蓋部材は、ある程度の柔軟性を有するポリプロピレン(PP)等で一体成形された構造が一般に採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかして、前述のカセット収納ケースにおいては、その成形時には複数のゲートから樹脂が射出されて成形性を確保するようになされ、成形後の収納ケースにはゲート間の樹脂が接合したウェルドラインが形成され、このウェルドラインがケース本体と蓋部材とを連結するヒンジ部と重なって形成されるとヒンジ部の強度が低下し、耐久性が低くなる問題を有する。
【0005】
つまり、本体ケースの略中央部に第1のゲートを、蓋部材の略中央部に第1のゲートと略同形状の第2のゲートを配置して射出成形を行った場合には、両方のゲートから射出された樹脂は両ゲートの略中間部に位置すると共に通路面積の狭いヒンジ部で出合い、この部分にウェルドラインが形成されやすいものである。このウェルドラインの成形強度は他の部分より低くなる傾向にあり、ヒンジ部は他の部分より薄肉に形成されて蓋部材の開閉動作の際に折り曲げられることから、このヒンジ部がウェルドラインと一致して強度が低下すると、少ない折り曲げ回数で切断して収納ケースが使用不能となる恐れがある。
【0006】
本発明は上記点に鑑みなされたもので、ヒンジ部の強度を確保して耐折り曲げ回数を増大して耐久性を高めるようにしたカセット収納ケースを提供せんとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決した本発明のカセット収納ケースは、カセットが載置されるケース本体と、該ケース本体の一端部に薄肉ヒンジ部を介して開閉動可能に連接された蓋部材とが一体成形されてなるカセット収納ケースであって、該カセット収納ケースは、複数のゲートからの樹脂の射出によって一体成形され、前記ケース本体側のゲートは該ケース本体の底板の底面側に中央よりヒンジ部に接近した位置に配置され、前記蓋部材側のゲートは該蓋部材の上板の上面側に中央よりヒンジ部から離れた位置に配置され、前記ケース本体側のゲートの開口面積が前記蓋部材側のゲートの開口面積より大きく設けられ、両ゲートから樹脂が射出されるのに伴うゲート間の樹脂が接合したウェルドラインが、前記ヒンジ部と重ならない前記蓋部材側の位置に形成されたことを特徴とするものである。
【0008】
前記ウェルドラインがヒンジ部と重ならないようにするには、複数のゲートの配設位置及び/又はゲートの大きさを変更し、例えば、2つのゲートを配置する場合には、第1のゲートはヒンジ部に接近した位置で大きなゲート形状とする一方、第2のゲートはヒンジ部から離れた位置で小さなゲート形状とすることで実現可能である。
【0009】
【発明の効果】
上記のような本発明によれば、複数のゲートから樹脂が射出されるのに伴うゲート間の樹脂が接合したウェルドラインをヒンジ部と重ならない位置に形成したことにより、ヒンジ部の強度低下を防止し、蓋部材の開閉動作に伴うヒンジ部の折り曲げにおける破損に至る耐用回数を高めて耐久性を確保することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す実施の形態に基づいて本発明を詳細に説明する。図1は一つの実施の形態におけるカセット収納ケースの開放状態の斜視図である。
【0011】
カセット収納ケース1は、下側のケース本体2と一端の薄肉ヒンジ部4を介して開閉回動自在に連接された上側の蓋部材3とからなり、内部に図示しないカセット(磁気テープカセット等)を収納する。上記ケース本体2と蓋部材3とは、ポリプロピレン等の樹脂によって図1に示すような開放状態で一体成形される。
【0012】
上記ケース本体2は平板状の底板21の奥部に縦壁22が立設され、左右には側端部より内側に側壁23が手前側になるに従って低くなるように立設され、手前側には前端部より内側に前壁24が低く形成されている。これらの壁22〜24の内部空間がカセットの収納空間となる。
【0013】
一方、前記蓋部材3は、平板状の上板31の一端部が前記ケース本体2の縦壁22の上縁部に薄肉ヒンジ部4を介して起伏回動自在に連結され、上板31の両側部に側壁32が、薄肉ヒンジ部4と反対側端部に前壁33が立設されている。
【0014】
上記蓋部材3の側壁32及び前壁33はケース本体2の側壁23及び前壁24より外側に嵌合し、蓋部材3の側壁32及び前壁33の下端部が底板21の端部上面に当接する蓋部材3の閉状態において、前記底板21と上板31とが平行となるように寸法が設定されている。また、蓋部材3の前壁33は前面部分に凹部が設けられて薄く形成され、蓋部材3の閉状態においてはその前壁33の下端より前方にケース本体2の底板21の先端部が突出し、開動作時の指掛け部となる。
【0015】
蓋部材3の閉状態を維持するために、前記ヒンジ部4から離れた開放端側の両側部に嵌合ロック部6が設けられると共に、この嵌合ロック部6とヒンジ部4と間の両側に位置決め部7が設けられている。上記嵌合ロック部6は、蓋部材3の両側壁32の前部内面に形成された突起61と、ケース本体2の両側壁23の前部外面に設けられた凹部62で構成され、この突起61と凹部62との係合により、ケース前部における閉状態のロックを行う。前記位置決め部7は、蓋部材3の両側壁32のヒンジ側の内面に形成された上下方向に延びるリブ71と、ケース本体2の両側壁23のヒンジ側の上面から形成された係合溝72で構成され、このリブ71と係合溝72とは蓋部材3の閉回動に応じて、リブ71の先端と係合溝72の一部とが干渉しつつ係合し、ヒンジ部4から離れた面でリブ71と係合溝72とが圧接状態で係合し、位置決めとロックを行う。
【0016】
そして、前記ケース本体2と蓋部材3とが一体成形されるについて、複数のゲートから樹脂が射出されるのに伴うゲート間の樹脂が接合したウェルドラインWが、前記ヒンジ部4と重ならない位置に形成されている。なお、上記ウェルドラインは明確に目視されるものではないが、屈折率の変化等により観察できる。
【0017】
具体的には、この実施の形態のカセット収納ケース1は、2つのゲート8,9(成形品の表面にゲート跡が形成される)からの樹脂の射出によって一体成形される。第1ゲート8(第1ゲート跡)はケース本体2の底板21の底面側に配置され、第2ゲート9(第2ゲート跡)は蓋部材3の上板31の上面側に配置される。そして、第1ゲート8は上記底板21の中央よりヒンジ部4に接近した位置に配置されると共に、その開口面積が大きく設けられている。一方、第2ゲート9は上記上板31の中央よりヒンジ部4から離れた前端側に寄った位置に配置されると共に、その開口面積は小さく設けられている。
【0018】
上記のような第1ゲート8及び第2ゲート9から射出された樹脂は、第1ゲート8から多量に流入してケース本体2、ヒンジ部4及び蓋部材3の本体ケース2側の部分に充填され、第2ゲート9からはこれより少なく蓋部材3の前壁33側の部分に充填され、両ゲート8,9から流入した樹脂はヒンジ部4から蓋部材3側に寄った位置で接合し、ウェルドラインWを形成する。
【0019】
上記のような本実施形態によれば、ケース本体2と蓋部材3とを第1ゲート8及び第2ゲート9の配置により一体成形するについて、両ゲート8,9の位置及び大きさを変更することでウェルドラインWをヒンジ部4と重ならない位置に形成したことで、ヒンジ部4の強度低下を阻止し、良好な折り曲げ強度を確保すると共に、蓋部材3の上面のゲート跡を小さく目立たないようにしている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施の形態によるカセット収納ケースの開放状態の斜視図
【符号の説明】
1 カセット収納ケース
2 ケース本体
3 蓋部材
4 薄肉ヒンジ部
8 第1ゲート(第1ゲート跡)
9 第2ゲート(第2ゲート跡)
21 底板
22 縦壁
31 上板
W ウェルドライン
Claims (1)
- カセットが載置されるケース本体と、該ケース本体の一端部に薄肉ヒンジ部を介して開閉動可能に連接された蓋部材とが一体成形されてなるカセット収納ケースであって、
該カセット収納ケースは、複数のゲートからの樹脂の射出によって一体成形され、前記ケース本体側のゲートは該ケース本体の底板の底面側に中央よりヒンジ部に接近した位置に配置され、前記蓋部材側のゲートは該蓋部材の上板の上面側に中央よりヒンジ部から離れた位置に配置され、前記ケース本体側のゲートの開口面積が前記蓋部材側のゲートの開口面積より大きく設けられ、
両ゲートから樹脂が射出されるのに伴うゲート間の樹脂が接合したウェルドラインが、前記ヒンジ部と重ならない前記蓋部材側の位置に形成されたことを特徴とするカセット収納ケース。
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ID=18042680
Family Applications (1)
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