JP3945001B2 - 建築用パネル - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物の壁板として用いる建築用パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】
建物の壁に用いるパネルには断熱性、防音性など内部の居住空間を快適に維持するための機能性が要求される。この機能の必要性は、永年使用される建築物に限られるものではなく、工事現場事務所、被災地の仮設住宅、仮設の展示場、イベント会場などの一時使用の建物においても全く同じである。特に冬期に開催されるイベント会場にあっては、断熱機能に限らず、雨、風雪に対する耐候性などが更に要求される。
【0003】
ところで、被災地の仮設住宅のような一時使用の建物の壁に使用されるパネルとして、例えば図4に示す構造のパネルが従来より知られている。この構造のパネルは、表面板及び裏面板の間に硬質ウレタンフォームを注入発泡してサンドイッチパネル21を形成し、パネル間を接続するジョイント部として一方のサンドイッチパネル21の端部に凸脈(突条)22を形成するとともに隣りのサンドイッチパネル23の端部に凹溝24を形成して凸脈22と凹溝24とを嵌合させるという構造のものである(特開昭52−56715号公報、特開昭49−89319号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記構造のパネルによるときには、パネルのジョイント部、特に凹溝24を形成する両脚部分の強度が不足し、再使用に際して、図5に示すように変形して両脚部分が開き、これが原因となってパネル間の水もれ、あるいはガタツキ(目ちがい)が発生し、所期の機能を維持することができなくなるという問題があった。
【0005】
本発明の目的は、繰り返し使用しても、ジョイント部の水もれ、あるいはガタツキが生じない建築用パネルを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明による建築用パネルにおいては、パネル本体と、突条と凹溝とを有する建築用パネルであって、
パネル本体は、建物の壁面パネルとして上下段に配列して互いに接続されるものであり、
突条は、接続すべき上段パネルの凹溝内に嵌合させて定位置に保持される部分であり、
凹溝は、下段パネルの突条を嵌合させる部分であり、型材と保持縁とを有し、
型材は剛体であり、パネル本体に組付けられて凹溝を形成し、
保持縁は、凹溝内に嵌合された下段パネルの突条を定位置に保持するものである。
【0007】
また、保持縁は対をなし、下段のパネルの突条を支えるとともに凹溝を形成する型材を保持するものである。
【0008】
また、型材は、梁部分と、両脚部分とを有する門型の剛体であり、パネル本体に保持され、
梁部分は、パネル本体の下縁に向き合わせて配置される部分であり、
両脚部分は、パネル本体の2面のそれぞれの面と平行に配列され、間に下段のパネルの突条を受入れる部分である。
【0009】
また、パネル本体は、芯材と表面材とからなり、
芯材は、断熱材であり、
表面材は、芯材の表面を覆う金属板であり、張り出し縁を有し、
張り出し縁は、芯材の下縁より張り出して型材の表面を覆い、且つ保持縁を形成するものである。
【0010】
また、保持縁は、表面材の張り出し縁の下縁を内側に折返した部分であり、その折返し部分に型材の脚部分を受入れるものである。
【0011】
また、保持縁は、表面材の張り出し縁の下縁を内側に折返した部分であり、斜上方に立上って下段パネルの突条に圧接され、上段パネルと下段パネル間のシールを行うものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に本発明による建築用パネルの一実施形態を図によって説明する。図1〜2において、本発明による建築用パネルは、パネル本体1と、型材2との組合せからなるものである。パネル本体1は、芯材としてのボード3と表面材4とからなり、ボード3は、合成樹脂発泡体、グラスウール、ロックウールその他断熱性を有する素材の板状成形体であり、壁板として定形に加工されたものであるが、ボード3は表面材4間に、合成樹脂発泡体を注入発泡したサンドイッチパネルとしても良い。
【0013】
通常の場合には、ボード3の素材には硬質ウレタンフォームの成形体が用いられ、ジョイント部として一縁(上縁)に上段のパネルに接続すべき突条5を有し、他縁(下縁)には下段のパネルの突条5を嵌合させるべき凹溝6を有するものである。
【0014】
表面材4は、ボード3の下縁を除いて両面及び側面、上面を含んでその表面を覆う金属板であり、表面材4の両面には、ボード3の下縁より一定範囲にわたって、下方に張り出した張り出し縁7を有し、張り出し縁7の下端縁には、保持縁8を有している。この実施形態において、保持縁8は、張り出し縁7の下縁を内側に折返し、その折返し縁を斜め上方にに立ち上がらせたものである。型材2は、剛体であり、梁部分2aと両脚部分2b,2bとを有する断面門型をなし、ボード3の端縁(下端縁)に沿わせて両張り出し縁7間に配設され、梁部分2aは、ボード3の端面に向き合わされ、両脚部分2b,2bは、ボード3の両面とほぼ同一平面上でその延長方向に配置されている。
【0015】
脚部分2bの下端は、張り出し縁7の下端から斜め上方に立ち上がる保持縁8上に受け入れられ、型材2は、下面が開放された姿勢で保持縁8に保持される。両脚部分2b,2bの間は、凹溝6として下段のパネルの突条5を受け入れる部分となる。
【0016】
本発明の建築用パネルは、被災地の仮設住宅などの壁板として施工され、図2に示すように2枚以上のパネルP1、P2を上下に配置し、上段のパネルP1の凹溝6内に下段パネルP2の突条5を嵌合させて上下方向に組合す。これによって上,下段のパネルP1、P2のジョイント部分に化粧目地Mが形成される。
【0017】
上段パネルP1の凹溝6は、型材2の両脚部分2b,2b間に形成される空間であり、上段パネルP1の凹溝6内に嵌合された下段パネルP2の突条5は、型材2の梁部分2aの下面に突き合わされるが、突条5の上端と、梁部分2aとの間にはクッション材9を介在させて下段パネルP2上に上段パネルP1を緩衝的に支持させるが、クッション材9は必ずしも設けなくても良い。
【0018】
一方、張り出し縁7は、型材2の脚部分2aの外面を覆い、その下縁の保持縁8の折曲部分で型材2の脚部分2a,2aを保持するとともに斜上方に延びて凹溝6内に受け入れた下段パネルP2の突条5の側面に当接し、自らの有するバネ作用によって、下段パネルP2の両面を圧接して上,下段のパネルP1,P2間のパネル厚味方向のガタツキを防止し、あわせて上下パネルのジョイント部である凹溝6と突条2間に形成される隙間を塞ぎ、上下段のパネルP1,P2間への水分の浸入を防止する。
【0019】
実験によれば、型材2として厚さ0.8mm以上の鋼板を用い、表面材4として厚さ0.27〜0.5mmのカラー鉄板を用い、保持縁8として図3に示すように30〜45°の角度でカラー鉄板を折曲げ、型材2の脚部分2bの内側に3〜4mmの長さを確保し、その保持縁8の内端から1mm程度オーバーラップするように下段のパネルP2の突条5を保持縁8,8間に圧入すれば、上下段のパネル間に隙間が生ぜず、上下段のパネルP1,P2を安定に支持でき、さらには、上段のパネルP1の凹溝6内に下段パネルP2の突条5を無理なく挿し込んで建物の壁面を組立てることができた。また、解体して再度組立てたが、パネル厚味方向にガタツキが生じることなく、所期の機能を維持することができた。
【0020】
【発明の効果】
以上のように本発明は、一端に突条、他端に他のパネルの突条を嵌合させる凹溝を設けた建築用パネルであって、凹溝には、鋼材のような剛体をもって作られた型材を用いるため、嵌合された突条の支持に十分な強度を有し、したがって従来のように凹溝の部分に変形が生ずることがない。
【0021】
また、パネルの表面を覆う表面材をその下縁より張り出させ、その張り出し部分をもって型材を覆い、さらに張り出し部分の下縁に型材を保持するための保持縁を設け、特に張り出し部分の下縁を上傾姿勢に折返し、その折返し部分を保持縁として型材を保持させることによって、表面材の一部を有効に利用して型材を安定に保持でき、しかも、折返縁の端縁を凹溝となる型材の両脚部間に嵌合された下段パネルの突条の両面に自身の有するバネ作用で圧着させるため、下段パネルの安定支持にあわせて水切りの機能が得られ、上下パネル間を通しての建物内への水の浸入を有効に阻止できる。
【0022】
本発明による建築用パネルは、複数回使用してもガタツキ(目ちがい)がなく、防水性を維持でき、構造が簡単で施工が容易のため、仮設住宅その他一時的に使用される建築物の壁板に用いて優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の建築パネルの一実施形態を示す平面図、(b)は(a)のA−A線断面図である。
【図2】本発明の建築用パネルの接続要領を示す図である。
【図3】本発明のパネルの仕様の一例を示す図である。
【図4】従来の建築用パネルの一例を示す図である。
【図5】従来の建築用パネルの問題点を示す図である。
【符号の説明】
1 パネル本体
2 型材
2a 梁部分
2b 脚部分
3 ボード
4 表面材
5 突条
6 凹溝
7 張り出し縁
8 保持縁
9 クッション材

Claims (6)

  1. パネル本体と、突条と、凹溝とを有する建築用パネルであって、
    パネル本体は、建物の壁面パネルとして上下段に配列して互いに接続するものであり、
    突条は、接続すべき上段パネルの凹溝内に嵌合させて定位置に保持される部分であり、
    凹溝は、下段パネルの突条を嵌合させる部分であり、型材と保持縁とを有し、
    型材は剛体であり、パネル本体に組付けられて凹溝を形成し、
    保持縁は、凹溝内に嵌合された下段パネルの突条を定位置に保持するものであることを特徴とする建築用パネル。
  2. 保持縁は対をなし、下段のパネルの突条を支えるとともに凹溝を形成する型材を保持するものであることを特徴とする請求項1に記載の建築用パネル。
  3. 型材は、梁部分と、両脚部分とを有する門型の剛体であり、パネル本体に保持され、
    梁部分は、パネル本体の下縁に向き合わせて配置される部分であり、
    両脚部分は、パネル本体の2面のそれぞれの面と平行に配列され、間に下段のパネルの突条を受入れる部分であることを特徴とする請求項1に記載の建築用パネル。
  4. パネル本体は、芯材と表面材とからなり、
    芯材は、断熱材であり、
    表面材は、芯材の表面を覆う金属板であり、張り出し縁を有し、
    張り出し縁は、芯材の下縁より張り出して型材の表面を覆い、且つ保持縁を形成するものであることを特徴とする請求項2に記載の建築用パネル。
  5. 保持縁は、表面材の張り出し縁の下縁を内側に折返した部分であり、その折返し部分に型材の脚部分を受入れるものであることを特徴とする請求項4に記載の建築用パネル。
  6. 保持縁は、表面材の張り出し縁の下縁を内側に折返した部分であり、斜上方に立上り、自身の有するばね作用で下段パネルの突条に圧接され、上段パネルと下段パネル間のシールを行うものであることを特徴とする請求項5に記載の建築用パネル。
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