JP3944066B2 - 電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジおよび電子写真装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真方式による画像形成は、電子写真感光体の表面を一様に帯電し、これをレーザービームなどによって露光して静電潜像を形成し、静電潜像に現像剤(トナー)を現像し、現像像(トナー像)を紙などの転写材に転写するというプロセスによって行われる。
【0003】
つまり、表面が一様に帯電された電子写真感光体を露光すると、電子写真感光体の表面の電位が明減衰し、露光部分に静電潜像が形成される。この静電潜像が形成された電子写真感光体と現像剤を担持する現像剤担持体との間に現像バイアスをかけると、露光後電位と現像バイアス電位との電位差によって、静電潜像が現像される。その後、こうして形成された現像像を転写材に転写することで、転写材に画像形成がなされる。
【0004】
ここで、一様帯電後の電子写真感光体を露光するための露光光としてレーザービーム(レーザー光)を採用する場合は、赤色レーザー光(630〜780nm程度)が用いられるのが一般的である。
【0005】
近年、電子写真装置の出力画像の画質向上のため、その高解像度化が加速的に進んでいる。この目的のための電子写真装置上の対応は、光学的な面からは比較的容易である。すなわち、解像度を上げることは、レーザービームのスポット径を細く絞り、書き込み密度を上げることで達成される。
【0006】
しかしながら、露光の光源として従来使用されている発振波長が630〜780nm程度の半導体レーザーでは、光学系の操作でビーム径を細くしてもビームスポットの輪郭の鮮明さが得られ難いことが分かった。その原因は、レーザー光の回折限界にあり、なぜなら、スポット径(D)の下限は、レーザー光の波長(λ)に正比例する関数であって、下記式で表されるからである(NAはレンズ開口数を表す)。
D=1.22λ/NA
【0007】
上記式から明らかなように、電子写真プロセスにおいて従来から一般に用いられている赤色レーザー光は、その発振波長が630〜780nm程度と長波長であるため、ビーム径を小径に絞ることが困難であり、電子写真感光体に対する記録密度をある程度以上高めることができないという問題がある。
【0008】
この問題を改善するためには、半導体レーザーの発振波長を短くすることが必要である。レーザー光の発振波長の短波長化には、いくつかの手法が挙げられる。
1つは、非線形光学材料を利用し、第2高調波発生(SHG)を用いてレーザー光の波長を2分の1にするものである(特開平9−275242号公報、特開平9−189930号公報、特開平5−313033号公報などに開示)。この系は、一次光源として、すでに技術が確立され、高出力可能なGaAs系LDやYAGレーザーを使用することができるため、長寿命化や大出力化が可能である。
もう1つは、ワイドギャップ半導体を用いるもので、SHG利用のデバイスと比べ、装置の小型化が可能である。ZnSe系半導体(特開平7−321409号公報、特開平6−334272号公報などに開示)や、GaN系半導体(特開平8−088441号公報、特開平7−335975号公報などに開示)を用いたLDが、その発光効率の高さから、以前から多くの研究の対象となっている。
【0009】
しかし、これらのLDは素子構造、結晶成長条件、電極などの最適化が難しく、結晶中の欠陥などにより、実用化に必須である室温での長時間発振が困難であった。
【0010】
しかし、基盤などの技術革新が進み、1997年10月には日亜化学工業(株)から、GaN系半導体を用いたLDで1150時間連続発振(50℃条件)が報告され、1999年10月からは販売が開始され、電子写真装置に400〜410nmのレーザー光を露光光として用いることが現実的になってきている。
【0011】
現在用いられている多くの電子写真感光体は、その層構成が導電性の支持体側から電荷発生層、電荷輸送層の順に積層されたものである。この層構成の場合、高感度を発現させるにはレーザー光を効率よく電荷輸送層を通して電荷発生層に送り込む必要がある。すなわち、電荷輸送層がこれらの光を吸収しないことが重要である。
【0012】
一般的な電荷輸送層は、低分子量電荷輸送物質を結着樹脂中に分子分散させた10〜30μm程度の膜である。また、結着樹脂として、多くの電子写真感光体においては、ビスフェノール系ポリカーボネート樹脂またはそれと他の樹脂との共重合体が用いられている。このビスフェノール系ポリカーボネート樹脂は、400〜410nmの波長域において吸収を持たないため、半導体レーザーの発振波長を短くし、露光光を400〜410nmとした場合にも透過の妨げとはならない。
【0013】
しかしながら、従来から用いられている低分子量電荷輸送物質には、400〜410nmの波長を吸収するものが多く、照射した光が電荷輸送層で吸収されて光感度を低下させないためには、400〜410nmの波長を吸収しないものを選択する必要がある。
【0014】
さらには、上述のように、現在、電子写真方式を採用した電子写真プリンター、電子写真複写機などの高速化、小型化、高画質化が進む中、電子写真感光体の使用条件はますます厳しくなりつつあり、電子写真感光体の一層の高耐久化とその表面層の物性改良がより重要となっている。
【0015】
有機光導電性物質を用いた、いわゆる有機電子写真感光体の耐久性を向上させる手段としては、結着樹脂を高分子量化する方法や、結着樹脂中にフィラーを添加する方法、あるいは、結着樹脂の構造中にシロキサン構造やフッ素含有置換基などの潤滑性を付与するための構造を導入したり、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)のような固体潤滑剤を添加したりすることで、クリーニングブレードなどのクリーニング手段との摩擦係数を低減させる方法などが知られている。
【0016】
さらに、機械的強度に優れたいろいろな結着樹脂の使用も提案されているが、結着樹脂そのものが機械的強度に優れていても、低分子量の電荷輸送物質を混合して用いるため、結着樹脂本来の膜強度を十分に活かせず、耐摩耗性、耐傷性において、必ずしも十分な耐久性を得るには至っていない。
【0017】
結着樹脂本来の膜強度を活かすためには、添加する電荷輸送物質の添加量を減らせばよいが、その場合には、電子写真感度の低下や残留電位の上昇を招いてしまうという問題が生じ、膜強度と電子写真特性を両立するには至っていない。
【0018】
また、感光層に潤滑性を付与してクリーニングブレードなどのクリーニング手段との摩擦係数を低減させるという方法も、感光層の膜強度の低下を招き、十分な耐久性を得ることができていない。
【0019】
一方、低分子量電荷輸送物質の添加による膜強度低下を改善する目的で、高分子量電荷輸送物質の使用が、特開昭64−9964号公報、特開平2−282263号公報、特開平3−221522号公報、特開平8−208820号公報などに開示されているが、これらの多くは必ずしも十分な耐摩耗性を有しているわけではなく、ある程度の膜強度を有する場合でも、製造コストが非常に高く実用には向かないなどの欠点があった。
【0020】
また、近年、感光層上に表面保護層を設ける提案も数多くされているが、感光層に低分子量電荷輸送物質を用い、その上に表面保護層を設けた場合に低分子量電荷輸送物質の析出や表面保護層の硬度不良が問題となることがある。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、波長400〜410nmの単色光源を有する露光手段を備える電子写真装置に用いても、該単色光を吸収せず、高い感度を有し、耐摩耗性・耐傷性の機械的強度が強く、繰り返し安定性に優れた電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジおよび電子写真装置を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、鋭意検討を重ねた結果、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、波長400〜410nmの単色光源を有する露光手段を備える電子写真装置用の、支持体および該支持体上に設けられた感光層を有する電子写真感光体において、該感光層が、
(a)電荷発生物質、および、
(b)繰り返し構造単位としては下記式(1)で示される繰り返し構造単位のみを有する高分子量電荷輸送物質
を含有することを特徴とする電子写真感光体である。
【0023】
【外3】
(式(1)中、Ar11 およびAr12は、それぞれ独立に、芳香族炭化水素環基および/または芳香族複素環基のみからなる2価の基を示す。ただし、Ar 11 およびAr 12 の少なくとも一方は、下記式(3)で示される構造を有する。
【0024】
【外4】
(式(3)中、X 31 、X 32 およびX 33 は、それぞれ独立に、置換または無置換の3価の炭素原子、または、窒素原子を示す。ただし、X 31 、X 32 およびX 33 のいずれか1つのみが窒素原子である。)
Ar13 およびAr14は、それぞれ独立に、置換または無置換の1価の芳香族炭化水素環基、または、置換または無置換の1価の芳香族複素環基を示す。ただし、Ar11=Ar12かつAr13=Ar14の場合を除く。)
【0025】
また、本発明は、上記電子写真感光体と、帯電手段、現像手段、転写手段およびクリーニング手段からなる群より選択される少なくとも1つの手段とを一体に支持し、波長400〜410nmの単色光源を有する露光手段を備える電子写真装置本体に着脱自在であるプロセスカートリッジである。
【0026】
また、本発明は、上記電子写真感光体、帯電手段、波長400〜410nmの単色光源を有する露光手段、現像手段および転写手段を備える電子写真装置である。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をより詳細に説明する。
【0028】
本発明の波長400〜410nmの単色光源を有する露光手段を備える電子写真装置に適用される電子写真感光体は、上述のとおり、支持体上の感光層が、
(a)電荷発生物質、および、
(b)繰り返し構造単位としては下記式(1)で示される繰り返し構造単位のみを有する高分子量電荷輸送物質
を含有することを特徴とする。
【0029】
【外5】
(式(1)中、Ar11 およびAr12は、それぞれ独立に、芳香族炭化水素環基および/または芳香族複素環基のみからなる2価の基を示す。ただし、Ar 11 およびAr 12 の少なくとも一方は、下記式(3)で示される構造を有する。
【0030】
【外6】
(式(3)中、X 31 、X 32 およびX 33 は、それぞれ独立に、置換または無置換の3価の炭素原子、または、窒素原子を示す。ただし、X 31 、X 32 およびX 33 のいずれか1つのみが窒素原子である。)
Ar13 およびAr14は、それぞれ独立に、置換または無置換の1価の芳香族炭化水素環基、または、置換または無置換の1価の芳香族複素環基を示す。ただし、Ar11=Ar12かつAr13=Ar14の場合を除く。)
【0031】
上記式(1)中のAr13およびAr14の1価の芳香族炭化水素環基としては、フェニル基、ナフチル基、アンスリル基、ピレニル基、フルオレニル基、フェナンスリル基などが挙げられ、1価の芳香族複素環基としては、キノリル基、ジベンゾチェニル基、ジベンゾフリル基、n−メチルカルバゾル基、n−エチルカルバゾル基、n−トリルカルバゾル基などが挙げられる。
【0032】
また、上記各基が有してもよい置換基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などのアルキル基や、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基などのアルコキシ基や、フェノキシ基、ナフトキシ基などのアリールオキシ基や、フッ素原子、塩素原子および臭素原子などのハロゲン原子や、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジフェニルアミノ基などのジ置換アミノ基などが挙げられる。
【0033】
本発明の電子写真感光体の電子写真感光体は、感光層が、繰り返し構造単位としては上記式(1)で示される繰り返し構造単位のみを有する高分子量電荷輸送物質を含有しているため、波長400〜410nmの単色光を吸収しにくくなり、感光層での露光光の吸収による感度低下がほとんどないなどの特長を有する。また、上記式(1)のAr11およびAr12の少なくとも一方が上記式(3)で示される構造を有するため、その効果はより一層顕著に得られる。
【0034】
また、感光層が電子写真感光体の表面層となる場合(感光層とは別の表面保護層を設けない電子写真感光体の場合)は、感光層が高分子量電荷輸送物質を含有しているため、電荷輸送物質を添加することによる結着樹脂本来の膜強度の低下が小さく、耐摩耗性、耐傷性などの電子写真感光体の機械的強度が優れるという効果も得られる。
【0035】
さらに、上記式(1)のAr11およびAr12の少なくとも一方が上記式(3)で示される構造を有するため、トリアリールアミン構造を有する低分子量電荷輸送物質などを単純に重合させた高分子量電荷輸送物質に比べて、波長400〜410nmの単色光をより吸収しにくくなり、感光層での露光光の吸収による感度低下がほとんどないなどの特長も有する。
【0036】
上記式(1)で示される繰り返し構造単位を有する高分子量電荷輸送物質の重量平均分子量は、1000以上5000以下であることが好ましく、1500以上3000以下であることがより好ましい。
【0037】
以下に、本発明の電子写真感光体の感光層に用いる高分子量電荷輸送物質の繰り返し構造の好適例を示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0038】
【外7】
【0039】
【外8】
【0040】
【外9】
【0041】
本発明の電子写真感光体の感光層に用いられる高分子量電荷輸送物質は、上記式(1)で示される繰り返し構造単位を1種類だけ有するものであってもよく、2種類以上有するものであってもよい。さらに、既存の電荷輸送物質と混合して使用してもよい。ただし、本発明の効果を十分に得るという観点からは、上記式(1)で示される繰り返し構造単位を有する高分子量電荷輸送物質の電荷輸送成分が、全電荷輸送成分の50〜100mol%存在することが好ましい。
【0042】
以下、本発明の電子写真感光体の構成について説明する。
本発明の電子写真感光体の感光層は、(a)電荷発生物質および(b)繰り返し構造単位としては上記式(1)で示される繰り返し構造単位のみを有する高分子量電荷輸送物質を同一の層に含有する単層型感光層であってもよいし、(a)電荷発生物質を含有する電荷発生層と、(b)繰り返し構造単位としては上記式(1)で示される繰り返し構造単位のみを有する高分子量電荷輸送物質を含有する電荷輸送層とに積層した積層型感光層であってもよい。また、積層型感光層である場合、支持体側から電荷発生層、電荷輸送層の順に積層した順層型感光層であっても、支持体側から電荷輸送層、電荷発生層の順に積層した逆層型感光層であってもよい。電子写真特性の観点からは積層型感光層が好ましく、その中でも順層型感光層がより好ましい。
【0043】
また、上述のとおり、感光層上に電子写真感光体の表面を保護することを目的とした表面保護層を設けてもよい。
【0044】
本発明の電子写真感光体の支持体は、導電性を有するものであればよく、アルミニウム、ステンレスなどの金属、あるいは、導電層を設けた金属、紙、プラスチックなどが挙げられ、形状はシート状、円筒状などが挙げられる。
【0045】
また、露光光の散乱による干渉縞防止、または、支持体の傷を被覆することを目的とした導電層を設けてもよい。これは、カーボンブラック。金属粒子などの導電性粉体を結着樹脂に分散させて形成することができる。導電層の膜厚は5〜40μmが好ましく、さらには10〜30μmがより好ましい。
【0046】
支持体または導電層上には、接着機能を有する中間層を設けてもよい。中間層の材料としては、ポリアミド、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキシド、エチルセルロース、カゼイン、ポリウレタン、ポリエーテルウレタンなどが挙げられる。これらは適当な溶剤に溶解して塗布される。中間層の膜厚は0.05〜5μmが好ましく、さらには0.3〜1μmがより好ましい。
【0047】
感光層として順層型感光層を採用する場合、支持体、導電層または中間層上には、電荷発生層が形成される。
【0048】
電荷発生物質としては、セレン−テルル、ピリリウム、チアピリリウム系染料、フタロシアニン、アントアントロン、ジベンズピレンキノン、トリスアゾ、シアニン、ジスアゾ、モノアゾ、インジゴ、キナクリドン、非対称キノシアニン系の各顔料が挙げられる。それらの中でも、フタロシアニン顔料、または、モノアゾ・ジスアゾ・トリスアゾなどのアゾ顔料が好ましく、それらの中でも、CuKα特性X線回折における回折角(2θ±0.2°)の7.4°および28.2°に強いピークを有するヒドロキシガリウムフタロシアニン、または、下記式(4)で示される構造を有するアゾ顔料がより好ましい。
【0049】
【外10】
(式(4)中、Ar41は、直接あるいは結合基を介して結合していてもよい、置換または無置換の芳香族炭化水素環基、または、直接あるいは結合基を介して結合していてもよい、置換または無置換の芳香族複素環基を示す。Cp41は、フェノール性水酸基を有するカプラー残基を示す。nは、1〜4の整数を示す。)
【0050】
上記式(4)で示される構造を有するアゾ顔料の好適例を以下に示す。
【外11】
【0051】
積層型感光層の場合、電荷発生層は、上記電荷発生物質を0.3〜4倍量の結着樹脂および溶剤とともに、ホモジナイザー、超音波分散、ボールミル、振動ボールミル、サンドミル、アトライター、ロールミル、液衝突型高速分散機などの方法でよく分散し、得られた分散液を塗工・乾燥して形成する。電荷発生層の膜厚は5μm以下が好ましく、さらには0.1〜2μmがより好ましい。
【0052】
順層型感光層の場合、電荷発生層上には電荷輸送層が設けられる。電荷輸送層は、繰り返し構造単位としては上記式(1)で示される繰り返し構造単位のみを有する高分子量電荷輸送物質、必要に応じてさらに結着樹脂を溶剤中に溶解させた塗料を塗工・乾燥して形成する。電荷輸送層の膜厚は5〜40μmが好ましく、さらには15〜30μmがより好ましい。
【0053】
本発明においては、前もって、繰り返し構造単位としては上記式(1)で示される繰り返し構造単位のみを有する高分子量電荷輸送物質と結着樹脂とを部分的に反応させ、架橋構造を持たせてもよい。この場合には、塗工に支障のない溶液または分散液であればよい。
【0054】
本発明においては、繰り返し構造単位としては上記式(1)で示される繰り返し構造単位のみを有する高分子量電荷輸送物質を単独で電荷輸送層に用いても、結着樹脂を併用してもよい。結着樹脂を用いる場合は、繰り返し構造単位としては上記式(1)で示される繰り返し構造単位のみを有する高分子量電荷輸送物質は、0.5〜2倍量(質量比)の結着樹脂と組み合わせることが好ましい。
【0055】
電荷輸送層に用いる結着樹脂としては、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリウレタン、ポリサルホン、ポリアミド、ポリアリレート、ポリアクリルアミド、ポリビニルブチラール、フェノキシ樹脂、アクリル樹脂、アクリロニトリル樹脂、メタクリル樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、アルキド樹脂などが挙げられる。
【0056】
上記各層には、上記材料以外にも機械的特性の改良や耐久性向上のために添加剤を用いることができる。添加剤としては、酸化防止剤、紫外線吸収剤,安定化剤、架橋剤、潤滑剤、導電性制御剤、無機フィラーなどが用いられる。潤滑剤としては、フッ素原子含有樹脂粒子、シリコン粒子、シリコーン粒子が挙げられ、その中でも、フッ素原子含有樹脂粒子がより好ましい。フッ素原子含有樹脂粒子としては、四フッ化エチレン樹脂、三フッ化塩化エチレン樹脂、六フッ化エチレンプロピレン樹脂、フッ化ビニル樹脂、フッ化ビニリデン樹脂、二フッ化二塩化エチレン樹脂およびこれらの共重合体の中から1種あるいは2種以上を適宜選択するのが好ましく、さらには、四フッ化エチレン樹脂、フッ化ビニリデン樹脂が好ましい。アルミナ、シリカ、硫酸バリウムなどの無機フィラーを、被添加層の硬度を上げる目的で添加してもよい。
【0057】
本発明の電子写真装置に採用される露光光源としては、中心波長が400nm〜410nmの単色光源を有していればよいが、単色光を効率良く得られるという点において、レーザーもしくはLEDであることが好ましい。露光光源にレーザーを用いる場合には、装置を小型化できるという点において、固体レーザーを用いることが好ましい。固体レーザーとしては、非線形光学素子を用いて近赤外光の倍波の発振を行うもの、あるいは、400nm〜410nmの範囲に発振波長を有する量子井戸型構造の半導体レーザーが好ましく、半導体レーザーとしては、窒化ガリウム化合物を用いたレーザーが好ましい。
【0058】
次に、本発明の電子写真感光体を有するプロセスカートリッジを備える電子写真装置の概略構成の一例を図1に示す。
【0059】
図1において、8はイメージスキャナー部(原稿台)であり、原稿を読みとり、デジタル信号処理を行う部分である。イメージスキャナー部8で、画像情報はイエロー色(Y)、シアン色(C)、マゼンタ色(M)およびブラック色(Bk)の各信号に分解され、レーザー露光光学ユニット(露光手段)3に送られる。現像ユニット(現像手段)1内に、イエロー色現像器1Y、シアン色現像器1C、マゼンダ色現像器1M、ブラック色現像器1Bkの現像器が配置されており、フルカラー画像の形成は以下のような手順で行われる。
【0060】
図1に示される構成の電子写真装置においては、電子写真感光体7は、一次帯電器(帯電手段)2により均一に帯電され、次に、イエロー色画像信号により変調されたレーザー光により画像露光が行われ、静電潜像が形成され、あらかじめ現像位置に定置されたイエロー色現像器1Yによって現像が行われる。
【0061】
現像されたイエロートナー像は、転写ドラム5に吸着された転写材上に転写され、電子写真感光体7は、クリーナー(クリーニング手段)4によってクリーニングされ、再び一次帯電器(帯電手段)2により帯電され、次のシアン色画像信号によって像露光される。
【0062】
この間に現像ユニット1Yは現像位置を離れ、次のシアン現像器1Cが所定の現像位置に定置されてシアン現像を行う。
【0063】
続いて、以上のような行程をそれぞれマゼンタ,ブラックについて行い、4色分のトナー像が転写ドラムに吸着された転写材に転写される。この後、転写材は定着ユニット6を通過して排紙される。
【0064】
電子写真感光体7、帯電手段2、現像手段3およびクリーニング手段4などの構成要素のうち、複数のものをプロセスカートリッジとして一体に結合して構成し、このプロセスカートリッジを複写機やレーザービームプリンタなどの電子写真装置本体に対して着脱可能に構成してもよい。
【0065】
次に、上記式(1)で示される繰り返し構造単位を有する高分子量電荷輸送物質の合成例を示す。
【0066】
(合成例1)
N,N’−ジ(3−メチルフェニル)ベンジジン3.6gと4−ブロモフェニルエステル3.1gを乾燥o−キシレン20mlに溶解し、酢酸パラジウム10mgと2−(ジ−tert−ブチルホスフェノ)ビフェニル55mgを加え、4時間加熱還流を行った。放冷後、触媒を除き、アセトンに注ぎ、黄色の固体を得た。さらに、得られた固体を再びトルエンに溶解し、活性炭処理、カラムクロマト、再沈殿により精製を行い、淡黄色固体2.2gを得た。得られた淡黄色固体は、繰り返し構造単位としては下記(CT−1)で示される繰り返し構造単位のみを有する高分子量電荷輸送物質であった。
【0067】
【外12】
【0068】
(合成例2、3、7および15)
合成例1と同様な反応を用いて、繰り返し構造単位としては下記(CT−2)で示される繰り返し構造単位のみを有する高分子量電荷輸送物質、
【外13】
ならびに、繰り返し構造単位としては上記(CT−3)で示される繰り返し構造単位のみを有する高分子量電荷輸送物質、繰り返し構造単位としては上記(CT−7)で示される繰り返し構造単位のみを有する高分子量電荷輸送物質、および、繰り返し構造単位としては上記(CT−15)で示される繰り返し構造単位のみを有する高分子量電荷輸送物質を、それぞれ合成した。
【0069】
繰り返し構造単位としては(CT−2)で示される繰り返し構造単位のみを有する高分子量電荷輸送物質を8部、ビスフェノールZ型ポリカーボネート(商品名:Z−200、三菱ガス化学(株)製)10部およびモノクロロベンゼン80部を混合し、電荷輸送層用の塗工液を作製した。この塗工液を、PETシート上にマイヤーバーを用いて塗布し、120℃で1時間熱風乾燥処理し、10μmの電荷輸送層をフィルムとして作製した。この電荷輸送層のフィルムをPETシートから剥離し、分光光度計により吸収スペクトルを測定した。
【0070】
(CT−3)で示される繰り返し構造単位を有する高分子量電荷輸送物質についても、同様の方法で電荷輸送層のフィルムを作製し、吸収スペクトルを測定した。
【0071】
波長405nmの単色光の透過率は、(CT−2)が73%であり、(CT−3)が69%であった。つまり、400〜410nmのレーザー光を用いて露光した場合に、電荷輸送層を透過させることが可能である。繰り返し構造単位としては(CT−2)で示される繰り返し構造単位のみを有する高分子量電荷輸送物質、および、繰り返し構造単位としては(CT−3)で示される繰り返し構造単位のみを有する高分子量電荷輸送物質の吸収スペクトルを、それぞれ図2、図3に示す。
【0072】
【実施例】
以下、実施例にしたがって本発明をより一層詳細に説明する。
【0073】
(参考例1)
SnO2コート処理硫酸バリウム10部、酸化チタン2部、フェノール樹脂6部、メチルセロソルブ16部、メタノール4部およびシリコーンオイル(ポリメチルシロキサンポリオキシアルキレン共重合体、重量平均分子量3000)0.001部を、直径1mmのガラスビーズを用いたサンドミル装置で2時間分散して調整した導電層用塗料を、外径180mmのアルミニウムシリンダー上に浸漬塗布し、140℃で30分間乾燥して膜厚15μmの導電層を形成した。
【0074】
次に、アルコール可溶性共重合ナイロン(商品名アミランCM−8000、東レ(株)製)5部をメタノール95部に溶解した溶液を、上記導電層上に浸漬塗布法により塗工し、80℃で10分間乾燥して、膜厚が0.5μmの中間層を形成した。
【0075】
次に、CuKαのX線回折スペクトルにおける回折角(2θ±0.2°)の7.4°および28.2°に強いピークを有するヒドロキシガリウムフタロシアニン4部、ポリビニルブチラール(商品名:エスレックBX−1、積水化学(株)製)2部およびシクロヘキサノン60部を、直径1mmのガラスビーズを用いたサンドミル装置で4時間分散した後、エチルアセテート100部を加えて電荷発生層用分散液を調製した。これを、上記中間層上に浸漬塗布法によって塗工し、膜厚0.2μmの電荷発生層を形成した。
【0076】
次に、合成例1で合成した、繰り返し構造単位としては(CT−1)で示される繰り返し構造単位のみを有する高分子量電荷輸送物質9.2部、ビスフェノールZ型ポリカーボネート(商品名:Z−200、三菱ガス化学(株)製)10部を、モノクロロベンゼン90部に溶解させた溶液を、上記電荷発生層上に浸漬塗布法により塗工し、110℃で60分間乾燥して、膜厚15μmの電荷輸送層を形成した。
このようにして電子写真感光体を得た。
【0077】
作製した電子写真感光体を、図1に示す装置構成のキヤノン(株)製CLC1100の改造機(露光手段を発振波長が405nmのLDに変更し、スポット系を小径化できるように光学系を変更した)に搭載し、評価を行ったところ、電子写真感光体上における400dpiの1ドットの再現性は、隣接ドットの有無に関わらず良好であった。
【0078】
また、プリント1枚ごとに1回停止する間欠モードでトナーがなくなったならば補給し、10000枚通紙耐久を行ったところ、画像に問題は表れなかった。
【0079】
(実施例1)
電荷輸送層に用いる高分子量電荷輸送物質を、繰り返し構造単位としては(CT−7)で示される繰り返し構造単位のみを有する高分子量電荷輸送物質に変更した以外は、参考例1と同様に電子写真感光体を作製した。
【0080】
作製した電子写真感光体の評価を実施例1と同様に行ったところ、電子写真感光体上における400dpiの1ドットの再現性は、隣接ドットの有無に関わらず良好であった。
【0081】
【発明の効果】
本発明によれば、波長400〜410nmの単色光源を有する露光手段を備える電子写真装置に用いても、該単色光を吸収せず、高い感度を有し、耐摩耗性・耐傷性の機械的強度が強く、繰り返し安定性に優れた電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジおよび電子写真装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電子写真感光体を有するプロセスカートリッジを備える電子写真装置の概略構成の一例を示す図である。
【図2】 合成例2における電荷輸送層フィルムの吸収スペクトルである。
【図3】 合成例3における電荷輸送層フィルムの吸収スペクトルである。
【符号の説明】
1 現像ユニット(現像手段)
1Y イエロー色現像器
1M マゼンタ色現像器
1C シアン色現像器
1Bk ブラック色現像器
2 一次帯電器(帯電手段)
3 レーザー露光光学ユニット(露光手段)
4 クリーナー(クリーニング手段)
5 転写ドラム
6 定着装置(定着手段)
7 電子写真感光体
8 イメージスキャナー部(原稿台)
Claims (8)
- 波長400〜410nmの単色光源を有する露光手段を備える電子写真装置用の、支持体および該支持体上に設けられた感光層を有する電子写真感光体において、該感光層が、
(a)電荷発生物質、および、
(b)繰り返し構造単位としては下記式(1)で示される繰り返し構造単位のみを有する高分子量電荷輸送物質
を含有することを特徴とする電子写真感光体。
【外1】
(式(1)中、Ar11 およびAr12は、それぞれ独立に、芳香族炭化水素環基および/または芳香族複素環基のみからなる2価の基を示す。ただし、Ar 11 およびAr 12 の少なくとも一方は、下記式(3)で示される構造を有する。
【外2】
(式(3)中、X 31 、X 32 およびX 33 は、それぞれ独立に、置換または無置換の3価の炭素原子、または、窒素原子を示す。ただし、X 31 、X 32 およびX 33 のいずれか1つのみが窒素原子である。)
Ar13 およびAr14は、それぞれ独立に、置換または無置換の1価の芳香族炭化水素環基、または、置換または無置換の1価の芳香族複素環基を示す。ただし、Ar11=Ar12かつAr13=Ar14の場合を除く。) - 前記感光層が、前記支持体側から、前記電荷発生物質を含有する電荷発生層、および、前記高分子量電荷輸送物質を含有する電荷輸送層をこの順に有する積層型感光層である請求項1に記載の電子写真感光体。
- 前記電荷発生物質の少なくとも一種が、CuKα特性X線回折における回折角(2θ±0.2°)の7.4°および28.2°に強いピークを有するヒドロキシガリウムフタロシアニンである請求項1または2に記載の電子写真感光体。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の電子写真感光体と、帯電手段、現像手段、転写手段およびクリーニング手段からなる群より選択される少なくとも1つの手段とを一体に支持し、波長400〜410nmの単色光源を有する露光手段を備える電子写真装置本体に着脱自在であるプロセスカートリッジ。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の電子写真感光体、帯電手段、波長400〜410nmの単色光源を有する露光手段、現像手段および転写手段を備える電子写真装置。
- 前記単色光源がレーザーである請求項5に記載の電子写真装置。
- 前記レーザーが固体レーザーである請求項6に記載の電子写真装置。
- 前記固体レーザーが半導体レーザーである請求項7に記載の電子写真装置。
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