JP3943677B2 - タイマ管理を行なう機器及び機器システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のAV機器がバス接続されてなる音響及び映像機器システム(以下、AVシステム)に係わり、特に、AVシステムにあって複数の機器が関連して動作するタイマ予約を行なうタイマ管理を行なう機器及び機器システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、ビデオテープレコーダ(以下、VTR)やテレビ受信機(以下、TV)などのAV機器や情報処理装置などの機器間をデータや制御信号を混在させて通信することができる制御バスで接続し、これら機器間でデータや制御信号を送受信する通信システムとして、IEEE1394シリアルバスやUSB(Universal Serial Bus)を用いた通信システムが提案されている。
【0003】
IEEE1394シリアルバスでは、デジタル化された音声,映像信号(以下、デジタルAV信号という)のようなデータを一定の転送レートで連続的に伝送する同期( Isochronous)転送と、接続制御コマンドなどの制御信号を必要に応じて伝送する非同期(Asynchronous)転送の両方を行なうことができる。
【0004】
また、USBでは、上記の同期転送とメッセージの送受信に使用されるコントロール転送,転送レートの保証はされないが、大量のデータ転送に使用されるバルク転送などがある。
【0005】
このIEEE1394シリアルバスやUSBを用いたシステムでは、各機器の接続形態に応じて自動的にノードIDが割り付けられる。かかるシステムに新たに機器を追加したり、あるいはかかるシステムから機器を抜いたりすると、バスリセットがかかり、新たな接続形態に対応して再度自動的にノードIDの割り付けが行われる。また、IEEE1394シリアルバス上では、各種のAV機器を外部からコントロールするための制御信号「AV/C Digital Interface Command Set」に関する規格化が進んでいる。
【0006】
この様な状況下で、各種のAV機器間をIEEE1394シリアルバスやUSBで接続し、データや制御信号を通信するシステムが構築されると、任意のAV機器から他のAV機器をコントロールすることが考えられる。その代表的な機能の1つとして、録画や再生のタイマ予約機能が考えられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のタイマ予約機能は、関係するAV機器夫々に対してユーザがタイマ予約操作を行ない、夫々のAV機器は、他のAV機器の動作に関与することなく、設定時間になると、AVデータを出力したり、記録を開始したりする動作を実行するのみである。従って、各々の機器が内蔵する時計装置の時刻が間違っていたり、停電によってこの時計装置がクリアあるいは停止したりすると、意図したものとは異なるAVデータを記録したり、AVデータの一部が記録できなかったりするなど、正常に記録することができなくなる。
【0008】
本発明は、かかる問題点を解決するために、タイマ管理を行なう機器と、これら複数の機器が互いに連携してタイマ予約を行なうための時間管理を行なう機器システムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明によるタイマ管理を行なう機器は、現在の時刻を示すタイマを備えた複数の機器がネットワークを介して接続されてなるシステムを構成する機器であって、該システムの外部から、該タイマの時刻を調整するための正確な現在の時刻を取得する取得手段と、該取得手段を備えることを示すデータであるマスタ時刻取得機能情報を保持する手段と、該ネットワーク上の他の機器に対して、該マスタ時刻取得機能情報を送信するマスタ機能通知手段と、該タイマの調整された正確な時刻と該タイマの動作状態を保持するタイマ情報保持手段と、該ネットワーク上の他の機器に対して、該他の機器が備えたタイマの時刻の修正または動作を要求し、該調整された正確な時刻または動作開始の指示を送信する設定要求/タイマ情報通知手段とを備え、該マスタ機能通知手段は、該ネットワークを介して他の機器からの該マスタ時刻取得機能情報の取得要求を受信すると、該マスタ時刻取得機能情報を送信し、外部から正確な現在の時刻を取得して保持していることを該他の機器に対して通知することを特徴とするものである。
【0010】
また、本発明によるタイマ管理を行なう機器は、現在の時刻を示すタイマを備えた複数の機器がネットワークを介して接続されてなるシステムを構成する機器であって、該ネットワーク上の他の機器に対して、該正確な現在の時刻を取得する手段を備えることを示すマスタ時刻取得機能情報の取得要求を発行する取得要求手段と、該ネットワーク上の該正確な現在の時刻を取得する手段を備えた機器であるマスタ時刻機器から該取得要求に伴って発行されたマスタ時刻取得機能情報を取得する第1の取得手段と、取得した該マスタ時刻取得機能情報をもとに、該マスタ時刻機器のいずれか1つを選択するマスタ機器選択手段と、該選択したマスタ時刻機器から正確な現在の時刻を取得する第2の取得手段と、取得した該正確な現在の時刻を基準時刻としてタイマを調整する調整手段とを備え、該ネットワークの構成が変化し、該選択したマスタ時刻機器が該ネットワーク上に存在しないことを検出した場合、該取得要求手段が該ネットワーク上に存在する他の機器の全てあるいは一部に対して該マスタ時刻取得機能情報の取得要求を発行し、該マスタ機器選択手段が新たなマスタ時刻機器を選択し、常にマスタ時刻機器を設定した状態にして正確な現在の時刻を取得することができるようにしたことを特徴とするものである。
【0011】
また、本発明による機器システムは、現在の時刻を示すタイマを備えた複数の機器がネットワークを介して接続されてなるシステムにおいて、該システムの外部から正確な現在の時刻を取得する第1の取得手段と、該第1の取得手段を備えることを示すデータを保持する保持手段と、該ネットワーク上の他の機器に対して該正確な現在の時刻を送信する送信手段と備えた第1の機器を1つ以上含み、該第1の機器のいずれか1つをマスタ時刻機器として、該マスタ時刻機器から正確な現在の時刻を取得する第2の取得手段と、該第2の取得手段で取得した該正確な現在の時刻を基準時刻としてタイマを調整する調整手段と備えた第2の機器を1つ以上含み、該第2の機器は、システム構成に変化があったときには、該ネットワーク上に存在する他の機器の全部あるいは一部に対して、該第1の機器の該第1の取得手段を備えることを示すマスタ時刻取得機能情報の取得要求を発行して、該第1の機器のうちのいずれか1つをマスタ時刻機器として自動的に選択し、選択した該マスタ時刻機器から該正確な現在の時刻を該第2の取得手段によって取得することを特徴とするものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
図1は本発明によるタイマ管理を行なう機器及び機器システムの第1の実施形態を示す図であって、同図(a)はこの機器システムを、同図(b)はこのシステムでの機器としての衛星放送受信機を、同図(c)は同じく録画再生装置を夫々示しており、10はバス、100は衛星放送受信機、110は録画再生装置、120はモニタ、101はユーザインタフェース部、102は通信インタフェース部、103は衛星放送チューナ部、104は予約データ管理部、105は時刻管理部、106は再生部、107は制御部、111はユーザインタフェース部、112は通信インタフェース部、113はVHF/UHFチューナ部、114は予約データ管理部、115は時刻管理部、116は記録部、117は再生部である。
【0018】
以下では、この実施形態をAVシステムとし、そのタイマ予約の一例を説明する。
【0019】
図1(a)において、通信衛星を利用して放送番組を受信する衛星放送受信機100と、磁気テープにAVデータを記録するVTRやDVD,HD,MOなどの磁気ディスクや光ディスクにAVデータを記録する録画再生装置110と、テレビ受信機やパソコン用ディスプレイ装置などのモニタ120とが、IEEE1394シリアルバスやUSBなどのバス10でもって接続されたAVシステムを構成している。
【0020】
以下、この衛星放送受信機100に対してユーザから「録画再生装置110に衛星放送番組をタイマ録画」予約が指示された場合、この衛星放送受信機100と録画再生装置110において、タイマ予約とその実行を行なう方法について説明するが、まず、衛星放送受信機100と録画再生装置110の構成について説明する。
【0021】
衛星放送受信機100は、図1(b)に示すように、リモコンやタブレットなどの入力指示装置を用いてユーザからのタイマ予約設定や表示などのやり取りを行なうユーザインタフェース部101と、バス10経由で他の機器(この場合は、録画再生装置110やモニタ120)とAVデータや制御信号を通信するための通信インタフェース部102と、衛星放送番組を受信するための衛星放送チューナ部103と、タイマ予約に関する情報を管理するための予約データ管理部104と、時計を管理し、予め予約された時間になると、その旨を通知する時刻管理部105と、受信した放送番組をモニタ120上に再生するための再生部106と、衛星放送受信機100内の各部の動作を制御する制御部107とから構成される。
【0022】
また、録画再生装置110は、図1(c)に示すように、リモコンやタブレットなどの入力指示装置を用いてユーザからの録画や再生,タイマ予約,表示などのやり取りを行なうユーザインタフェース部111と、バス10経由で他の機器(この場合は、衛星放送受信機100やモニタ120)とデータや制御信号を通信するための通信インタフェース部112と、VHF/UHF放送を受信するためのVHF/UHFチューナ部113と、VHF/UHF放送番組のタイマ予約に関する情報を管理するための予約データ管理部114と、時計を管理し、予め予約された時間になると、その旨を通知する時刻管理部115と、放送番組などのAVデータを磁気テープや光ディスクなどの記録メディア上に記録するための記録部116と、この記録メディア上に記録されたAVデータを再生するための再生部117と、録画再生装置110の動作を制御する録画装置制御部118とから構成される。
【0023】
次に、図2及び図3を用いて、衛星放送受信機100の時刻管理部105と録画再生装置110の時刻管理部115とで管理する時計に関する情報データ(以下、時計情報データ)について説明する。
【0024】
図2は衛星放送受信機100の時刻管理部105が管理する時計情報データ200の一具体例を示す図であって、同図(a)はこの時計情報データを構成を示すものであり、同図(b)はその具体的な内容を示すものである。
【0025】
ユーザによりタイマ予約が指示される衛星放送受信機100の時刻管理部105は、図2(a)に示すように、現在時刻201とステータス202とマスタ時刻取得機能203とマスタ情報204とのデータから構成される時計情報データ200を管理する。図2(b)はこれらデータの具体的な内容を示している。
【0026】
現在時刻201は、衛星放送受信機100内の時計装置が表わす現在の日時を示すものである(ここでは、図2(b)に示すように、1997年5月27日 16:20である)。ステータス202は、動作中や停止などの時計装置の動作状態を示すものである(図2(b)では、動作中としている)。マスタ時刻取得機能203は、衛星放送受信機100にこの機器システム外からの正確な時刻を取得する機能を備えているか否かを示すものである(図2(b)では、「有り」となっている)。マスタ情報204は、マスタ時刻取得機能203を備えている場合、何からどういうタイミングで正確な時刻を取得するかという情報を示すものである(図2(b)では、受信した△△衛星放送番組から1時間に1度、そして、タイマ予約時や現在時刻の取得要求があった場合に正確な時刻を取得するとしている)。
【0027】
図3は録画再生装置110の時刻管理部115が管理する時計情報データ300の一具体例を示す図であって、同図(a)はこの時計情報データを構成を示すものであり、同図(b)はその具体的な内容を示すものである。
【0028】
予約実行時に衛星放送受信機100と連携して動作する録画再生装置110の時刻管理部115では、図3(a)に示すように、現在時刻301と、ステータス302と、マスタ時刻取得機能303とから構成される時計情報データ300を管理する。
【0029】
現在時刻301は、録画再生装置110内の時計の現在時刻を示すものである(図3(b)では、1997年5月27日 16:15である)。ステータス202は、動作中や停止などの時計装置の動作状態を示すものである(図3(b)では、動作中である)。マスタ時刻取得機能203は、衛星放送受信機100にこの機器システム外から正確な時刻を取得する機能を備えているか否かを示すものである(図3(b)では、「なし」となっている)。
【0030】
ここで、衛星放送受信機100がマスタ時刻取得機能203を備えている場合には、時刻管理部105は、マスタ情報204の内容に基づいて正確な時刻を外部から取得し、時計装置の調整を行なう。従って、衛星放送受信機100は常に正確な時刻を保持することができる。
【0031】
次に、図4を用いて、AVシステムとしての図1に示した第1の実施形態でのタイマ予約処理を行なう手順について説明する。
【0032】
最初に、ユーザにより、衛星放送受信機100に対してリモコンや入力タブレットなどの入力指示装置を利用してユーザインタフェース部101を介してタイマ予約指示と予約内容が入力される(ステップ401)。その予約実行が衛星放送受信機100以外の他の機器と連携して行なう内容の場合には、その制御対象となる関連機器(ここでは、録画再生装置110)が決定される(ステップ402)。
【0033】
図5(a)はかかるステップ401,ステップ402の処理に伴うモニタ120やリモコンの液晶画面に表示される表示画像の一具体例を示す図であり、同図(b)はリモコン500の操作部の一具体例を模式的に示す図である。
【0034】
同図において、まず、ユーザにより、リモコン500の番組ガイド釦501が指示されると、番組ガイドの画面510が表示される。この画面510上で、リモコン500の方向釦502を用いて予約番組が選択され、登録釦506が押下されると、実行機能を選択する画面520が表示される。この画面520上で、リモコン500の方向釦502を用いて予約の実行機能(視聴または録画)が選択され、決定釦504が押下される。ここで、録画が選択された場合には、録画する機器、即ち、関連機器を選択する画面530が表示される。この画面530上には、バス10接続された機器のうち、録画機能を備えた機器に関する情報(VTRやDVDといった種類,製造会社名など)が表示される。図1に示すこの実施形態では、バス10上の録画再生装置は1台だけなので、録画再生装置110に関する情報のみが表示される。そして、上記のように、決定釦504が押下されると、録画再生装置110でのテープ速度や録画モードを選択する画面540が表示される。この画面540上でテープ速度や録画モードが選択され、次いで、決定釦504が押下されると、録画予約に関する情報の設定は完了する。
【0035】
次に、図4に戻って、衛星放送受信機100内の時刻管理部105は、制御部107を介して、関連機器である録画再生装置110の時刻管理部115に対して、時計装置の動作状態や現在時刻を問い合わせる(ステップ403)。それに対する応答として取得した時計装置の動作状態から、録画再生装置110の時計装置は正常動作しているか否かをチェックする(ステップ404)。また、取得した録画再生装置110での現在時刻と衛星放送受信機100での現在時刻とを比較し、時刻の誤差が許容範囲であるか否かをチェックする(ステップ405)。その結果、録画再生装置110の時計装置がタイマ予約を実行する上で支障がない場合には、入力された予約データを衛星放送受信機100の予約データ管理部104と録画再生装置110の予約データ管理部114とに設定する(ステップ406)。
【0036】
上記ステップ404及び405において、録画再生装置110の時計装置に問題がある場合には、その旨をモニタ120やリモコンの液晶画面に表示し、ユーザに通知する(ステップ407)。図6は衛星放送受信機100が表示する画面600の一具体例を示す図である。この画面600において、<はい>釦601を押下すると、タイマ予約設定を終了する。<いいえ>釦602を押下すると、再度画面600を表示、あるいはそのままタイマ予約設定をする。
【0037】
ここで、図2,図3に示すように、衛星放送受信機100は、常に、正確な時刻を保持するためのマスタ時刻取得機能202を有しているが、録画再生装置110はマスタ時刻取得機能302を有していない。従って、図4でのステップ404,ステップ405において、録画再生装置110内の時計装置の状態に問題がある場合には、図4のステップ407でその旨を通知するだけでなく、正常に動作している衛星放送受信機100が録画再生装置110の時計装置の現在時刻や動作状態をコントロールする方法が考えられる。
【0038】
即ち、図4のステップ407において、ユーザに録画再生装置110の時計装置に問題がある旨を通知すると同時に、衛星放送受信機100が録画再生装置110の時計装置を修正してもよいかどうか問い合わせる。図7はこのときに衛星放送受信機100に表示される画面700の一具体例を示すものである。
【0039】
同図において、<はい>釦701を押下すると、衛星放送受信機100の時刻管理部105は、録画再生装置110の時刻管理部115に対して、現在時刻を合わせる、あるいは時計装置を動作させるコマンドを発行する。これに対して、録画再生装置110の時刻管理部115は、現在の時刻を修正、あるいは時計装置を動作させるなどの処理を行ない、その結果を衛星放送受信機100の時刻管理部105に通知する。その結果が正常終了であれば、衛星放送受信機100はタイマ予約の設定処理を続行する(ステップ406)。それ以外では、その旨をユーザに通知し、以降の処理を選択してもらう。
【0040】
図8はこの場合の衛星放送受信機100に表示される画面800の一具体例を示す図である。
【0041】
同図において、画面800上でタイマ予約を終了するか、続行するかを選択する。<いいえ>釦702を押下すると、再度画面700(図7)を表示、あるいはタイマ予約を設定、あるいはタイマ予約処理を終了する。
【0042】
また、録画再生装置110の時刻管理部115が管理する時間情報データ300に、他の機器がこの時刻管理部115の時計装置をコントロールする権利があるか否かを示すデータを付加する。
【0043】
図9(a)はこのときの時間情報データ900の構成の一具体例を示す図、同図(b)はその具体的内容を示す図である。
【0044】
図4のステップ404において、衛星放送受信機100の時刻管理部105は、録画再生装置110の時刻管理部115での図9(a),(b)で示す時間情報データ900内のアクセス権910を参照する。そして、時計装置を調整するアクセス権利がある場合には、自動的に衛星放送受信機100の時刻管理部105が録画再生装置110の時刻管理部115の時計を調整する方法が考えられる。アクセス権利がない場合には、画面600(図6)を表示することにより、ユーザに通知する。
【0045】
ここで、衛星放送受信機100のように、マスタ時刻取得機能203(図2)を備えた機器からの時計調整要求については許可するといった使い方もできる。この場合には、アクセス権910に「マスタ時刻取得機能を備えた機器」と設定する。
【0046】
また、録画再生装置110の時刻管理部115が基準となる時刻を取得する機器に関するデータを有し、時間調整を行なう場合には、この機器から時刻を取得して調整を行なう方法が考えられる。図10(a)はこの場合の時刻管理部115が管理する時間情報データ1000の構成の一具体例を示す図、同図(b)はその具体的内容を示す図である。
【0047】
図4のステップ404において、衛星放送受信機100の時刻管理部105は、録画再生装置110の時刻管理部115での図10に示す時間情報データ1000内の時刻取得機器データ1010を参照し、時刻の取得先が自分であれば、自動的に衛星放送受信機100の時刻管理部105が録画再生装置110の時刻管理部115の時計装置を調整する。時刻の取得先が他の機器であれば、衛星放送受信機100の時刻管理部105は、録画再生装置110の時刻管理部115に対して時刻調整を要求する。
【0048】
そこで、この時刻管理部115は、時刻取得機器データ1010が示す機器から時刻を取得し、調整を行なう。あるいは、衛星放送受信機100の時刻管理部115が、直接、時刻取得機器データ1010が示す機器に対して録画再生装置110の時刻調整を要求する方法もある。時刻取得機器データ1010が示す機器がシステム内に存在しないか、あるいは電源が切れているなどの理由で使用できない状態である場合には、画面600(図6)を表示してユーザに通知するなどの処理を行なう。なお、時刻取得機器データは1010複数存在してもよい。
【0049】
さらに、図9に示す時間情報データ900と図10に示す時間情報データ1000とを組み合わせた構成も考えられる。この場合、時刻取得機器データ1010には、デフォルトで時刻を取得する機器について設定する。そして、この時刻取得機器データ1010が示す機器が存在しなかったり、この機器以外から時計調整が要求された場合には、アクセス権910に示す条件を満たす機器(例えば、マスタ時刻取得機能を備えた機器)であれば、この機器からの時刻を元に調整を行なう。
【0050】
また、この実施形態では、マスタ時刻取得機能203(図2)を備えた衛星放送受信機100に対してタイマ予約指示を行なっているが、マスタ時刻取得機能303(図3)を持たない録画再生装置110に対してタイマ予約指示を行なう形態も考えられる。この場合には、上記と同様に、録画再生装置110の時刻管理部115が衛星放送受信機100の時刻管理部105に対して時間情報データ200の取得要求を発行する。そして、取得した時間情報データ200と自分の時間情報データ300とを比較し、問題があれば、時計装置が正常に動作し、かつマスタ時刻取得機能を備えた機器の時刻を優先させる(この場合には、衛星放送受信機100)。この一連の処理手順については、上記の説明と同様となる。
【0051】
以上のように、この第1の実施形態では、衛星放送受信機100と録画再生装置110とが制御バス10で接続された機器システムにおいて、衛星放送受信機100と録画再生装置110とに時刻管理部105,115を設ける。そして、上述したように、衛星放送受信機100でタイマ予約が指示されると、その時刻管理部105は、連携して動作する録画再生装置110の時刻管理部115に対して、時計装置の動作状態や現在時刻に関するデータの取得要求を発行し、両者の時計時計がこのタイマ予約を実行する上で支障がないか否かをチェックする。ここで、問題となる場合には、ユーザにモニタ画面などでその旨を通知する。これにより、正常に実行できない可能性のあるタイマ予約の設定を事前に防止することができる。
【0052】
また、図2,図3に示す時間情報データ200,300にマスタ時刻取得機能203,303を設け、当該機器に外部から正確な時間を取得して調整する機能があるか否かを参照できるようにし、正確な時間を保持できる機器(即ち、マスタ時刻取得機能を備えた機器)にそうでない機器の時計装置をコントロールできるようにする。これにより、自動的に時計装置の調整を行なうことができ、ユーザの負担やタイマ予約実行の失敗を低減することができる。
【0053】
図11は本発明によるタイマ管理を行なう機器及び機器システムの第2の実施形態を示すブロック図であって、1101はパーソナルコンピュータ(以下、PCという)、1102はDVD録画再生装置、1103はMD録画再生装置、1104は衛星放送受信機、1105はVTR、1106はケーブル放送受信機、1107はモニタ、1108はVTRである。
【0054】
この第2の実施形態は、上記第1の実施形態に加え、複数のAV機器がバス接続されたシステムにおいて、タイマ予約時だけでなく、システム構成の変化に柔軟に対応できる時間管理方法を有するAVシステムとするものである。
【0055】
図11において、この第2の実施形態は、PC1101と、DVDを再生あるいは記録するDVD録画再生装置1102と、MDを再生あるいは記録するMD録画再生装置1103と、衛星放送を受信する衛星放送受信機1104と、磁気テープを再生あるいは記録するVTR1105と、ケーブル放送を受信するケーブル放送受信機1106と、AVデータを表示するTVなどのモニタ1107との機器から構成されている。
【0056】
なお、各機器1101〜1107は、第1の実施形態で説明した時刻管理部を備えている。
【0057】
また、各機器において、第1の実施形態で説明したマスタ時刻取得機能を備えた機器(この第2の実施形態では、衛星放送受信機1104,ケーブル放送受信機1106及びモニタ1107)は、図2に示した時間情報データ200を備えている。このマスタ時刻取得機能を持たない機器(図11では、PC1101,DVD1102,MD1103及びVTR1105)は、図10に示した時間情報データ1000を備えている。
【0058】
ここで、この第2の実施形態に、新たに、上記マスタ時刻取得機能を持たないAV機器であるVTR1108が追加され得るが、この場合のVTR1108の動作を図12を用いて説明する。
【0059】
同図において、まず、このVTR1108の追加接続により、AVシステムの構成が変化するため、バスリセット処理が行なわれる。そして、全バスリセット処理が終了し、全機器の接続構成が決定して各機器にアドレス(ID)が割り当てられると(ステップ1201)、このVTR1108の時刻管理部115(図1(a))は、このAVシステム上に存在する全機器1101〜1107に対して、マスタ時刻取得機能を有し、かつ現在時計装置が正常に動作中であるか否かを問い合わせる(ステップ1202)。これに対し、このマスタ時刻取得機能を備えた機器(このAVシステムでは、衛星放送受信機1104,ケーブル放送受信機1106及びモニタ1107)の時刻管理部105(図1(a))は、VTR1108に対して、自分がこの機能を有していることを通知する。該当する機器が存在する場合、VTR1108の時刻管理部115は、この機器の中から1つを決定し、時間情報データ1000(図10)内の時刻取得機器データ1010に決定した機器のアドレス(ID)を設定する(ステップ1204)。該当する機器が存在しない場合には、ユーザにその旨を通知し、時計装置を調整することを促す(ステップ1205)。
【0060】
時刻取得機器データ1010を正常に設定できた機器は、常にこのデータ1010が示す機器から現在時刻を取得し、時計装置の調整を行なう。
【0061】
また、ステップ1204において、複数の機器が存在する場合、一番最初に通知を受信した機器、あるいはアドレス(ID)番号の一番大きい機器を時刻取得機器として決定するようにすることもできる。
【0062】
さらに、ステップ1202において、AVシステム上の各機器に対して時間情報データの取得要求を発行し、それらを取得した後、VTR1108の時刻管理部115がその中からマスタ時刻取得機能を備えた機器を抽出するようにすることもできる。
【0063】
次に、この第2の実施形態において、図13に示すように、AVシステム内からVTR1105が引き抜かれたり、その電源が落ちるなど切断されたりした場合、AVシステム上のマスタ時刻取得機能を持たない機器(図13では、PC1101,DVD1102及びMD1103)は、図14に示す処理を行なう。
【0064】
同図において、まず、全バスリセット処理が終了し、全機器の接続構成が決定して各機器にアドレス(ID)が割り当てられると(ステップ1401)、録画再生装置1102〜1103の時刻管理部115(図1(b))は、自分の時間情報データ1000(図10)内の時刻取得機器データ1010の内容を読み込む(ステップ1402)。そして、この時刻取得機器データ1010の内容が示す機器に対して、存在するか否かを問い合わせる(ステップ1403)。それに対して、この機器から何も返信がない場合には、図12に示すステップ1202〜1205で再度時刻取得機器を設定し直す(ステップ1404)。また、この機器から返信があった場合には、引き続きこの機器から現在時刻を取得し、時計装置の調整を行なう。
【0065】
以上により、機器の追加や引き抜きによってAVシステムの構成が変化した場合でも、ユーザの手間を煩わせることなく、自動的に正確な時間に時計装置を調整することが可能となる。
【0066】
なお、このAVシステムでは、マスタ時刻取得機能を備えた機器が複数存在し、この機能を持たない機器は、その中から任意の機器を選択して時刻取得機器としているが、AVシステム内で時刻取得機器を1つだけ決定し、AVシステム内の全機器がこの機器の時刻を元に時計装置の調整を行なうようなシステムも考えられる。以下、その詳細について説明する。
【0067】
図11に示すAVシステムでの各機器1101〜1107の時刻管理部105,115で管理する時間情報データの構成の一具体例を図15及び図16に示す。
【0068】
まず、図15に示すマスタ時刻取得機能を備えた機器の時間管理部で管理する時間情報データ1500について説明する。なお、同図(a)はこのデータの構成を、同図(b)はその具体内容を夫々示している。
【0069】
図15において、時間情報データ1500は、現在時刻1501と、ステータス1502と、マスタ時刻取得機能1503と、マスタ情報1504と、マスタ時計データ1505とを管理する。
【0070】
現在時刻1501は、機器内の時計装置の現在時刻を示すものである(図15(b)では、1997年5月29日 16:20である)。ステータス1502は、動作中や停止などの時計装置の動作状態を示すものである(図15(b)では、動作中である)。マスタ時刻取得機能1503は、機器にこのAVシステム外から正確な時刻を取得する機能を備えているか否かを示すものである(図15(b)では、「有り」である)。マスタ情報1504は、何からどういうタイミングで正確な時刻を取得するかという情報を示すものである(図15(b)では、受信した衛星放送番組から1時間に1度、そして、タイマ予約時や現在時刻の取得要求があった場合に正確な時刻を取得としている)。マスタ時計データ1505は、このAVシステム内において、唯一の時刻取得先である機器(以下、マスタ時計機器という)のアドレス(ID)を示すものである(図15(b)では、衛星放送受信機としている)。
【0071】
次に、図16に示すマスタ時刻取得機能を持たない機器の時間管理部で管理する時間情報データ1600について説明する。なお、同図(a)はこのデータの構成を、同図(b)はその具体内容を夫々示している。
【0072】
同図において、時間情報データ1600は、現在時刻1601と、ステータス1602と、マスタ時刻取得機能1603と、マスタ時計データ1604のデータとを管理する。
【0073】
現在時刻1601は、この機器内の時計装置の現在時刻を示すものである(図16(b)では、1997年5月29日 16:15である)。ステータス1602は、動作中や停止などの時計の動作状態を示すものである(図16(b)では、動作中である)。マスタ時刻取得機能1603は、この機器にこのAVシステム外から正確な時刻を取得する機能を備えているか否かを示すものである(図16(b)では、「なし」である)。マスタ時計データ1604は、このAVシステム内において、唯一の時刻取得先である機器(以下、マスタ時計機器)のアドレス(ID)を示すものである(図16(b)では、衛星放送受信機としている)。
【0074】
次に、図17により、バスリセット時のマスタ時刻取得機能を備えた機器の時間情報データ1500を扱う動作について説明する。
【0075】
同図において、まず、全バスリセット処理が終了し、全機器の接続構成が決定して各機器にアドレス(ID)が割り当てられると(ステップ1701)、この機器の時間管理部では、時間情報データ1500の内容を読み込む(ステップ1702)。そして、この時間情報データ1500内のマスタ時計データ1505を参照し、バスリセット以前に自分がマスタ時計機器であったか否かをチェックする(ステップ1703)。その結果、以前にマスタ時計機器であれば、予め決められた時間内に、このAVシステム上の他の機器に対して、自分が引き続きマスタ時計機器となることを通知する(ステップ1704)。
【0076】
以前にマスタ時計機器でない場合には、以前のマスタ時計機器からの通知待ち状態になる(ステップ1705)。そして、予め決められた時間内に通知があるか否かをチェックし(ステップ1706)、その結果、通知があった場合には、引き続きこの機器をマスタ時計機器として、時計調整の基準とするが、通知がなかった場合には、マスタ時刻取得機能を備えた機器間でマスタ時計機器を決定する(ステップ1707)。
【0077】
ここで、ステップ1707において、マスタ時刻取得機能を備えた機器間でアドレス(ID)が一番大きいものをマスタ時計機器とする方法、あるいはこの機器の情報を画面に表示してユーザに決定してもらう方法などが挙げられる。
【0078】
次に、図18により、バスリセット時のマスタ時刻取得機能を持たない機器の時間情報データ1600を扱う動作について説明する。
【0079】
同図において、まず、全バスリセット処理が終了し、全機器の接続構成が決定して各機器にアドレス(ID)が割り当てられると(ステップ1801)、この機器の時間管理部では、時間情報データ1600の内容を読み込む(ステップ1802)。そして、この時間情報データ1600内のマスタ時計データ1604が示す機器からの通知待ち状態になる(ステップ1803)。そして、予め決められた時間内に通知があるか否かをチェックする(ステップ1804)。その結果、通知があった場合には、引き続きこの機器をマスタ時計機器として、時計調整の基準とする。
【0080】
通知がなかった場合には、新しくマスタ時計機器になった機器からの通知待ち状態になる(ステップ1805)。そして、予め決められた時間内に通知があるか否かをチェックし(ステップ1806)、その結果、通知があった場合には、この時間情報データ1600内のマスタ時計データ1604の内容を新しくマスタ時計機器となった機器に設定し(ステップ1807)、通知がなかった場合には、その旨を画面に表示するなどでユーザに通知する(ステップ1808)。
【0081】
以上により、このAVシステム内でマスタ時計機器を1つだけ決定し、このAVシステム内の他の機器がこのマスタ時計機器の時刻を必要時に取得して時計装置を調整することにより、システム内の全機器が自動的に正確な時間を保持することが可能となる。また、このマスタ時計機器が定期的に、あるいは必要時に一括してこのAVシステム内の全機器の時計を調整するように要求、あるいは調整を実行することも可能となる。
【0082】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、タイマ予約など複数の機器が連携して時間情報が必要となる機能の場合、バス接続されたシステムの各機器間で時計装置の動作状態や現在時刻を参照し、このタイマ予約を実行する上で支障がないか否かをチェックすることができる。これにより、正常に実行できない可能性のあるタイマ予約の設定を事前に防止することができる。
【0083】
また、本発明によると、正確な時間を保持できる機器(即ち、マスタ時刻取得機能を備えた機器)がそうでない機器の時計を調整することができる。これにより、自動的に時計装置の調整を行なうことができ、ユーザの負担やタイマ予約実行の失敗を低減することができる。
【0084】
さらに、本発明によると、機器の追加や引き抜きによってシステム構成が変化した場合でも、ユーザの手間を煩わせることなく、自動的に正確な時間に時計装置を調整することができる。また、システム内でマスタ時計機器を1つだけ決定し、この機器の時刻を必要時に取得して時計を調整することにより、システム内の全機器が自動的に正確な時間を保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明によるタイマ管理を行なう機器及び機器システムの第1の実施形態を示す図である。
【図2】図1における衛星放送受信機の時刻管理部が管理する時計情報データの一具体例を示す図である。
【図3】図1における録画再生装置の時刻管理部が管理する時計情報データの一具体例を示す図である。
【図4】図1に示した第1の実施形態でのタイマ予約処理を行なう手順をしめすフローチャートである。
【図5】図4でのステップ401,ステップ402の処理に伴う図1のモニタやリモコンの液晶画面に表示される表示画像の一具体例を示す図である。
【図6】図1での衛星放送受信機における時計装置の不具合によってタイマ予約処理が正常に実行できない可能性がある旨を通知する画面の一具体例を示す図である。
【図7】図1での衛星放送受信機における時計装置の不具合によってタイマ予約処理が正常に実行できない可能性がある場合に時計の調整を行なう旨を通知する画面の一具体例を示す図である。
【図8】図1での衛星放送受信機で時計装置の調整を行なうことができなかった旨を通知する画面の一具体例を示す図である。
【図9】図1でのマスタ時刻取得機能を持たない機器内で管理する時間情報データの一具体例を示す図である。
【図10】図1でのマスタ時刻取得機能を持たない機器内で管理する時間情報データの一具体例を示す図である。
【図11】本発明によるタイマ管理を行なう機器及び機器システムの第2の実施形態を示すブロック図である。
【図12】図11に示した第2の実施形態で新たにマスタ時刻取得機能を持たない機器した場合のこの機器の初期処理を示すフローチャートである。
【図13】図11に示した第2の実施形態で機器が引き抜かれたり、その電源が切断されたりした場合の構成の一具体例を示すブロック図である。
【図14】図13に示す状況での引き抜かれたり、その電源が切断されたりした機器以外の機器が行なう処理を示すフローチャートである。
【図15】図11に示す第2の実施形態でのマスタ時刻取得機能を備えた機器の時刻管理部で管理する時間情報データの構成の一具体例を示す図である。
【図16】図11に示す第2の実施形態でのマスタ時刻取得機能を持たない機器の時刻管理部で管理する時間情報データの構成の一具体例を示す図である。
【図17】図11に示した第2の実施形態でのバスリセット時のマスタ時刻取得機能を備えた機器の時間情報データを扱う処理動作を示すフローチャートである。
【図18】図11に示した第2の実施形態でのバスリセット時のマスタ時刻取得機能を持たない機器の時間情報データを扱う処理動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 バス
100 衛星放送受信機
110 録画再生装置
120 モニタ
101 ユーザインタフェース部
102 通信インタフェース部
103 衛星放送チューナ部
104 予約データ管理部
105 時刻管理部
106 再生部
107 制御部
111 ユーザインタフェース部
112 通信インタフェース部
113 VHF/UHFチューナ部
114 予約データ管理部
115 時刻管理部
116 記録部
117 再生部
1101 パーソナルコンピュータ
1102 DVD録画再生装置
1103 MD録画再生装置
1104 衛星放送受信機
1105 VTR
1106 ケーブル放送受信機
1107 モニタ
1108 VTR
Claims (3)
- 現在の時刻を示すタイマを備えた複数の機器がネットワークを介して接続されてなるシステムを構成する機器であって、
該システムの外部から、該タイマの時刻を調整するための正確な現在の時刻を取得する取得手段と、
該取得手段を備えることを示すデータであるマスタ時刻取得機能情報を保持する手段と、
該ネットワーク上の他の機器に対して、該マスタ時刻取得機能情報を送信するマスタ機能通知手段と、
該タイマの調整された正確な時刻と該タイマの動作状態を保持するタイマ情報保持手段と、
該ネットワーク上の他の機器に対して、該他の機器が備えたタイマの時刻の修正または動作を要求し、該調整された正確な時刻または動作開始の指示を送信する設定要求/タイマ情報通知手段と
を備え、
該マスタ機能通知手段は、該ネットワークを介して他の機器からの該マスタ時刻取得機能情報の取得要求を受信すると、該マスタ時刻取得機能情報を送信し、外部から正確な時刻を取得して保持していることを該他の機器に対して通知することを特徴とするタイマ管理を行なう機器。 - 現在の時刻を示すタイマを備えた複数の機器がネットワークを介して接続されてなるシステムを構成する機器であって、
該ネットワーク上の他の機器に対して、正確な現在の時刻を取得する手段を備えることを示すマスタ時刻取得機能情報の取得要求を発行する取得要求手段と、
該ネットワーク上の該正確な現在の時刻を取得する手段を備えた機器であるマスタ時刻機器から該取得要求に伴って発行されたマスタ時刻取得機能情報を取得する第1の取得手段と、
取得した該マスタ時刻取得機能情報をもとに、該マスタ時刻機器のいずれか1つを選択するマスタ機器選択手段と、
該選択したマスタ時刻機器から正確な現在の時刻を取得する第2の取得手段と、
取得した該正確な現在の時刻を基準時刻としてタイマを調整する調整手段と
を備え、
該ネットワークの構成が変化し、該選択したマスタ時刻機器が該ネットワーク上に存在しないことを検出した場合、該取得要求手段が該ネットワーク上に存在する他の機器の全てあるいは一部に対して該マスタ時刻取得機能情報の取得要求を発行し、該マスタ機器選択手段が新たなマスタ時刻機器を選択し、常にマスタ時刻機器を設定した状態にして正確な現在の時刻を取得することができるようにしたことを特徴とするタイマ管理を行なう機器。 - 現在の時刻を示すタイマを備えた複数の機器がネットワークを介して接続されてなるシステムにおいて、
該システムの外部から正確な現在の時刻を取得する第1の取得手段と、
該第1の取得手段を備えることを示すデータを保持する保持手段と、
該ネットワーク上の他の機器に対して該正確な現在の時刻を送信する送信手段と
を備えた第1の機器を1つ以上含み、
該第1の機器のいずれか1つをマスタ時刻機器として、該マスタ時刻機器から正確な現在の時刻を取得する第2の取得手段と、
該第2の取得手段で取得した該正確な現在の時刻を基準時刻としてタイマを調整する調整手段と
を備えた第2の機器を1つ以上含み、
該第2の機器は、システム構成に変化があったときには、該ネットワーク上に存在する他の機器の全部あるいは一部に対して、該第1の機器の該第1の取得手段を備えることを 示すマスタ時刻取得機能情報の取得要求を発行して、該第1の機器のうちのいずれか1つをマスタ時刻機器として自動的に選択し、選択した該マスタ時刻機器から該正確な現在の時刻を該第2の取得手段によって取得することを特徴とする機器システム。
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