JP3943661B2 - インドール誘導体及びこれを有効成分とする発根誘導剤 - Google Patents

インドール誘導体及びこれを有効成分とする発根誘導剤 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特定の構造を有するインドール誘導体及びこのインドール誘導体を有効成分とする発根誘導剤に関する技術分野の発明である。
【0002】
【従来の技術】
植物を種子で繁殖させようとする場合、通常その種子が純系であることが要求される。これは純系の種子を用いないと繁殖植物の形質が区々になってしまうからであるが、種子繁殖で純系の種子を得ることは困難を伴う。また、種子繁殖では、種子を容易に採れる植物に対象が限定されてしまう。
そのため、上記の種子による繁殖の他に、繁殖させる植物の栄養器官の一部を母体から切り離して,これを砂又は土壌中に挿し,発根・発芽させ独立した植物体とする栄養繁殖法である「さし木」が広く行われている。
ところが、これらの栄養繁殖法を行っても発根が困難である植物も多く(例えば,マツ,モミ,ツガ,スギ,チャ,ホウノキ,ユリノキ,エノキ,クリ,カシ,クマシデ,クルミ,ヤマモモ等)、これらの植物における「さし木」に際しては、ルートン(成分:1−ナフチルアセトアミド)やオキシベロン(成分:インドール酪酸)等のオーキシン系の発根誘導剤を用いることが必須となっている。
【0003】
【発明が解決すべき課題】
オーキシン系の発根誘導剤を用いても、上に列挙した植物の発根はなお困難である場合が多い。そのため、必然的にその使用量が多くなり、クリ等のように多量の発根誘導剤を使用することにより、環境汚染を惹き起こすことが懸念される場合もある。また、発根剤を使用する際に、硝酸銀,過マンガン酸カリウム,石灰水,エタノール等による前処理が必要である場合が多く、このことも発根剤の使用を繁雑にする一因となっている点は否めない。
そこで、本発明が解決すべき課題は、既存の発根誘導物質に比べて発根作用に優れ、かつ発根を誘導可能な植物が幅広い新規の発根誘導物質を見出し、この発根誘導物質を有効成分とする発根誘導剤を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた。その結果、ブプレウルム属(Bupleurum )に属するミシマサイコ(Bupleurum falcatum L.)の根から抽出されるその3位にラクトン環を有するインドール誘導体に強力な発根誘導活性が認められ、これを有効成分とすることで所望の発根誘導剤を提供可能であることを見出し本発明を完成した。
なお、本発明は、上記インドール誘導体を製造する上での中間体である、その3位にヒドロキシアルキル基を有するインドール誘導体をも提供するものである。
【0005】
すなわち、本発明者は、第1に、下記式(I)で表されるインドール誘導体を提供する発明である。なお、このインドール誘導体(I)は、下記式(I)におけるRが、エチレン基であることが好ましい。
【化4】
(式中、Rは、炭素数が2以上4以下のアルキレン基を表す)。
【0006】
本発明は、第2に、下記式( II )で表されるインドール誘導体を提供する発明である。なお、このインドール誘導体(II)は、下記式(II)におけるRが、エチレン基であることが好ましい。
【化5】
(式中、Rは存在しないか、又は炭素数が1以上4以下のアルキレン基を表す)。
【0007】
本発明は、第3に、下記式(I)で表されるインドール誘導体:
【化6】
(式中、Rは存在しないか、又は炭素数が1以上4以下のアルキレン基を表す)。
を有効成分とする発根誘導剤と、上記のインドール誘導体( II )を有効成分とする発根誘導剤を提供する発明である。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
A.本発明インドール誘導体について
本発明インドール誘導体(I)及び(II)において、炭素数が1以上4以下のアルカン鎖の両端の炭化水素から1個ずつの遊離原子のある2価基である「アルキレン基」Rとしては、メチレン基,エチレン基,トリメチレン基,テトラメチレン基を例示できるが、発根誘導活性の強度等を考慮すると、このアルキレン基Rは、エチレン基であることが好ましい。
なお、前記のように、このRが存在しない場合のインドール誘導体(I)及び(II)も、本発明に関わるインドール誘導体の範囲に含まれる〔以下、このような態様の本発明インドール誘導体(I)及び(II)を、便宜上「アルキレンの炭素数は0である(R=0)」と扱うこともある。〕。
【0009】
少なくとも、アルキレン基Rがエチレン基である場合とアルキレン基Rの炭素数が0である場合の、本発明インドール誘導体(I)及び(II)(これらのインドール誘導体を「本発明インドール誘導体」と総称することもある)は、ブプレウルム属(Bupleurum )に属する植物、特にミシマサイコ(Bupleurum falcatum L.)の根部を原材料として生産することができる。
すなわち、このブプレウルム属に属する植物の根を、▲1▼アルキレン基の炭素数が0である本発明インドール誘導体はインドール酢酸(IAA)を,▲2▼Rがエチレン基である本発明インドール誘導体はインドール酪酸(IBA)を、含む培養培地中で培養し、その培養物に対して有機溶媒抽出、例えばクロロホルム抽出,酢酸エチル抽出,ブタノール抽出等の通常行われる有機溶媒抽出等を行い、有機層を留去することによって粗目的物を得ることができる。
【0010】
これを洗浄・濃縮後、ODS(オクタデシルシラン)等の逆相分配カラムクロマトグラフィー用のカラムを用いた高速液体クロマトグラフィー(HPLC)にかけて、移動層にTFA等で強酸性にした溶媒を用いて分離精製することにより、所望のアルキレン基Rの炭素数が0であるか,又は同Rがエチレン基である本発明インドール誘導体(II)を得ることができる。また、この本発明インドール誘導体(II)をエタノールやメタノール等の極性溶媒に溶解して放置することにより、それぞれの本発明インドール誘導体(I)を得ることができる。
また、移動層において上記のように強酸性の溶媒を用いなければ、本発明インドール誘導体(I)をそれぞれ容易に得ることができる。
【0011】
なお、必要に応じて通常公知の他の分離手段、例えば限外濾過,ゲル濾過クロマトグラフィー等を組み合わせて用いることも勿論可能である。
また、本発明インドール誘導体は、化学的に合成することも可能である。
【0012】
すなわち、例えば▲1▼インドールに塩化ホスホリルの存在下、N,N'-ジメチルホルムアミドを反応させること等により得られる、インドール−3−カルボキシアルデヒドとハロエステルとを亜鉛の存在下反応させることによって、側鎖1' 位に水酸基を有するインドールカルボン酸エステル誘導体を経て、所望の本発明インドール誘導体(I)を製造し、さらにこの本発明インドール誘導体(I)を三フッ化ホウ素等で酸性化することで、ラクトン環を形成させ、本発明インドール誘導体(II)を得ることも可能である。また、▲2▼インドールカルボン酸を、tert- ブトキシドカリウム等の塩基存在下で直接酸素酸化することにより、側鎖1' 位に水酸基を有するインドールカルボン酸塩誘導体を経て、所望の本発明インドール誘導体(I)を製造し、さらにこの本発明インドール誘導体(I)を三フッ化ホウ素等で酸性化することで、ラクトン環を形成させ、本発明インドール誘導体 (II)を得ることも可能である。
【0013】
これら▲1▼及び▲2▼の反応工程図を下記に示す。
【化5】
【0014】
本発明インドール誘導体(I)と(II)は、互いに可逆的に変換し得る物質であり、本発明インドール誘導体(I)を酸性条件下に置くと、3位の側鎖がラクトン環を形成して本発明インドール誘導体(II)に変換し、逆に本発明インドール誘導体(II)を中性又は塩基性条件下に置くと、3位のラクトン環が開環して本発明インドール誘導体(I)に変換し得る。
これらの本発明インドール誘導体(I)と(II)は共に、優れた発根誘導活性を有する。
【0015】
B.本発明発根誘導剤について
本発明発根誘導剤は、発根誘導活性が認められる本発明インドール誘導体
(I)及び/又は(II)を有効成分として含んでなる発根誘導剤である。
【0016】
本発明インドール誘導体をほぼそのまま本発明発根誘導剤として用いることも、植物に適用可能な所望の剤型、例えば液剤,固形剤,粉剤,乳剤等として用いることも可能であるが、何れの剤型においても、本発明インドール誘導体が安定であることが好ましい〔少なくとも本発明インドール誘導体(II)が直接接触する要素は酸性(pH1〜pH5,好ましくはpH2〜pH3)であるのが好ましい。〕。
【0017】
このように本発明インドール誘導体の安定性が担保される限りにおいて、所望の剤型に応じた通常公知の担体成分や製剤用補助剤等を適宜配合することができる。
すなわち、担体成分としては、タルク,クレー,バーミキュライト,珪藻土,カオリン,炭酸カルシウム,水酸化カルシウム,白土,シリカゲル等の無機質や小麦粉,澱粉等の固体担体;水、キシレン等の芳香族炭化水素類、エタノール,エチレングリコール等のアルコール類、アセトン等のケトン類、ジオキサン,テトラヒドロフラン等のエーテル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル等の液体担体を用いることができる。また、pHを一定に保つための、種々の緩衝液を用いることもできる。
【0018】
さらに、製剤用補助剤としては、例えばアルキル硫酸エステル類,アルキルスルホン酸塩,アルキルアリールスルホン酸塩,ジアルキルスルホコハク酸等の陰イオン性界面活性剤、高級脂肪族アミンの塩類等の陽イオン性界面活性剤、ポリオキシエチレングリコールアルキルエーテル,ポリオキシエチレングリコールアシルエステル,ポリオキシエチレングリコール多価アルコールアシルエステル,セルロース誘導体等の非イオン性界面活性剤、ゼラチン,カゼイン,アラビアゴム等の増粘剤、増量剤、結合剤等を適宜配合することができる。
【0019】
さらに、必要に応じて、植物生長調節剤、例えば安息香酸,ニコチン酸,ニコチン酸アミド,ピペコリン酸等を本発明発根誘導剤の所期の効果を損なわない範囲で配合することができる。
【0020】
本発明発根誘導剤は、その剤型に応じた方法で種々の植物に用いられる。例えば、粉剤を発根を誘導する植物の栄養器官の切り口につけたり、液剤をその植物の切り口に浸漬して用いることができる。
【0021】
本発明発根誘導剤を適用可能な植物の種類は特に限定されず、双子葉植物、単子葉植物の両者に対して本発明発根誘導剤は有効である。
本発明発根誘導剤は、上記の既存の発根誘導剤が無効である植物に対して投与することによって、かかる植物の発根を誘導することができる。
【0022】
【実施例】
以下、実施例等により本発明をさらに具体的に記載するが、これらの実施例等に本発明の技術的範囲が限定されるものではない。
【0023】
〔製造例〕
(1)Rがエチレン基である本発明インドール誘導体の製造
細切りしたミシマサイコ(Bupleurum falcatum L.)の根8g を、無菌処理したB5培地〔KNO3(2500mg/L),(NH4)2SO4(134mg/L),NH2PO4・H2O(150mg/L),CaCl2・2H2O(150mg/L),MgSO4・7H2O(185mg/L),FeSO4・7H2O(27.8mg/L),Na2EDTA(37.3mg/L),MnSO4・H2O(10mg/L),ZnSO4・7H2O(2.0mg/L),H3BO3(3.0mg/L),CuSO4・5H2O(0.025mg/L),Na2MoO2・2H2O(0.25 mg/L),KI(0.75 mg/L),CoCl2・6H2O(0.025mg/L),ミオイノシトール(100mg/L),チアミン塩酸(10mg/L), ピリドキシン塩酸(1mg/L),ニコチン酸(1mg/L) :1L フラスコ30本に各々400ml〕にインドール酪酸(IBA)を8ppm 添加して、23℃で24時間培養を行った。
培養終了後、ミシマサイコの根を培地から濾取して取り除き、得られた濾液をクロロホルム抽出した。
有機層を減圧下で溶媒を留去して、粗目的物を得た。
【0024】
次いで、高速液体クロマトグラフィー〔カラム:CAPCELLPAK C18,10mmφ×250 mm,溶媒:70%water, 30 % acetonitrile(0.1 %TFA を含む), 検出:UV 214nm〕で分離精製した。その結果、11.5分程で本発明インドール誘導体(II)のピークが現れたので、それを分取した。
この結果、本発明インドール誘導体(II)を12mg得た(アルキレン基Rはエチレン基である。)。
さらに、得られたこの本発明インドール誘導体(II)を2mgとり、これをメタノール2mlに溶解し、室温で7日間攪拌した後、エバポレーターでメタノールを留去した。
この結果、アルキレン基Rがエチレン基である本発明インドール誘導体(I)を得た。
【0025】
上記製造例において得られた、本発明インドール誘導体(II)〔R:エチレン基〕の構造について解析を行った。
すなわち、この本発明インドール誘導体(II)は、その赤外線吸収スペクトル(IRスペクトル)から水酸基(3405cm-1)及び5員環ラクトン(1750 cm-1) が認められ、1H核磁気共鳴スペクトル〔1HNMR(400MHz,CD3OD, δ)]及び13C核磁気共鳴スペクトル〔13CNMR(100MHz,CD3OD, δc)] において、1個の一級水酸基〔δ5.89(dd,J =7.0,8.3),δc79.2]、2個のメチレン側鎖〔δ2.60,2.75(both m),2.73(m) ,δc 30.4,29.5 〕、カルボニル(δc 180.3 )及びインドール環〔[δ 7.04(dd,J=7.0,7.8),δc 119.9],[δ 7.14(dd,J=8.3,7.0),δc 122.5],[δ 7.33(s),δc 124.2],[δ 7.37(d,J=7.3),δc 112.6],[δ 7.59(d,J=7.8),δc 120.1],δc 115.6,127.2,138.5 〕に基づく各シグナルが認められた。また、インドール酪酸(IBA)とのNMRデータの比較検討や、2次元NMRスペクトル(HHCOSY,HSQC,HMBC)の解析結果により、ラクトン環を有する化学構造が推定された。さらに、極性溶媒中に放置したことにより得られた開環体〔本発明インドール誘導体(I)〕とのNMRデータ(後述する)の比較検討により、1' 位のプロトンシグナルが〔δ 4.53(t-like,J=6.3)〕から,δ5.89に高磁場シフトしていることや、上記開環体〔本発明インドール誘導体(I)〕を酸性溶媒中に分離精製することにより再び上記と同じデータのインドール誘導体が得られることから、本発明インドール誘導体(I)及び(II)〔R:エチレン基〕の化学構造が上述した構造であることが支持された。
【0026】
また、この本発明インドール誘導体(II)のpos.FAB-MSスペクトルにおいて、m/z 202 に(M+H)+ に基づく擬似分子イオンピークが認められ、またさらにneg.FAB-MSスペクトルにおいても上述の構造を支持する結果[m/z 200(M-H) - ] が得られたことから、この本発明インドール誘導体(II)の構造は上述の通りであることが明確になった。
【0027】
また、上記製造例において得られた、本発明インドール誘導体(I)〔R:エチレン基〕の構造について解析を行った。
すなわち、この本発明インドール誘導体(I)は、その赤外線スペクトル(IRスペクトル)から、水酸基(3400,3200 cm-1) 並びにカルボニル(1720 cm-1) の存在が認められた。また、1H核磁気共鳴スペクトル〔1HNMR(400MHz,CD3OD, δ)]及び13C核磁気共鳴スペクトル〔13CNMR(100MHz,CD3OD, δc)] において、1個の一級水酸基〔δ4.53(t-like,J =6.3),δc78.3]、2個のメチレン側鎖〔δ2.31(m),δc31.7,δ2.13,2.31(both m),δc32.5 〕、カルボニル(δc 177.3 )並びにインドール環〔[δ 6.99(dd,J=7.0,8.0),δc 120.7],[δ 7.09(dd,J=7.0,8.5),δc 123.4],[δ 7.17(s),δc 124.2],[δ 7.34(d,J=8.5),δc 113.2],[δ 7.65(d,J=8.0),δc 121.2],δc 115.6,127.2,138.6 〕に基づく各シグナルが認められた。
【0028】
また、IBAとのNMRデータの比較検討や、2次元NMRスペクトル(HHCOSY,HSQC,HMBC)の解析結果により、IBAのインドール環側鎖1’位に水酸基が結合した、この本発明インドール誘導体(I)は上述した構造をとることが明確になった。
【0029】
(2)R=0である本発明インドール誘導体の製造
オートクレーブにかけた、上記B5培地が400mlの入った1l フラスコに、濾過により無菌処理された2000μg/mlのインドール酢酸(IAA)を2.6ml添加したものを、50本用意した。
これらのフラスコに細切りしたミシマサイコの根8g を植え込み、23℃で2日間振盪培養を行った。培養後、ミシマサイコの根を濾紙で系から除き、培地を酢酸エチルで抽出した。抽出後、酢酸エチルを減圧下で乾固し、乾固物をあらためてメタノールで溶かしてから高速液体クロマトグラフィー(HPLC)で分離精製した。
【0030】
なお、このHPLCでの分離条件は、上記の製造例(1)において、インドール誘導体(II)(Rはエチレン基)を分離精製したときと同じ条件である。約8.3分に溶出されてくるピークを分取し、減圧下で乾固した。この操作により、約1mgのインドール誘導体(II)(R=0)を得ることができた。
このHPLCで得られたチャートを第2図に示す〔ただし、このチャートは、確認のための分析用カラム(4.5mmΦ×250mm)を用いて、1ml/minの流量で溶出したものである。図中のピークIIが、所望するインドール誘導体(II)(R=0)に相当するピークである。〕。
【0031】
〔試験例〕 発根誘導活性の検討
(1)ミシマサイコにおける発根試験
試験方法
30mlのB5培地(基本組成は前述の通り、シュークロース1重量%を含む)を入れ、さらにこれにエタノールに溶かした1000ppm のIBA又は上記製造例において製造した本発明インドール誘導体(II)〔R:エチレン基〕を0.24ml添加した100mlフラスコを3本ずつ用意した。これらのフラスコにミシマサイコの培養根を0.2g 植え込み、23℃下で振盪培養をおこなって、その発根の程度を検討した。
【0032】
試験結果
その結果、振盪培養8日目に本発明インドール誘導体(II)の実験区のうち、2本で発根が観察された。9日目では、IBA実験区の全て及び本発明インドール誘導体(II)〔R:エチレン基〕の実験区の残りの1本で発根が認められた。その後も発根数は増え続け、振盪培養2週間目ではいずれの実験区においてもほぼフラスコ全体に渡り同程度に密な発根が確認された。
【0033】
次に、一般的に発根が困難な植物を用いた例について述べる。従来技術の欄において記載したように、一般に発根が困難な植物の挿し木は、発根剤の従来品を多量に用いたり、硝酸銀等を用いたドラスティックな前処理をすることが普通である。そのために、環境を汚染する等の深刻な問題をもたらしている。
【0034】
(2)キンモクセイにおける発根試験(1)
キンモクセイの小枝を切取り、15本ずつ、試験区▲1▼ではシュークロースを含まない上記B5培地(コントロールとして用いた。以下の実験区は全てB5培地に溶かした。),同▲2▼ではIBA20μg/ml,同▲3▼ではインドール誘導体(II)〔R:エチレン基〕20μg/ml,同▲4▼ではIBA10μg/ml+インドール誘導体(II)〔R:エチレン基〕10μg/mlの溶液に浸し、3日間,25℃の暗室に置いた。その後、バーミキュライトに移植して、育成箱で2.5カ月間培養した(12時間照明,12時間暗黒のサイクル,25℃)。
その結果、試験区▲1▼では全て枯れてしまった。同▲2▼では5本だけ枯れずに残り、うち2本が発根した。同▲3▼では11本が枯れずに残り、うち8本が発根した。同▲4▼では9本が枯れずに残り、うち5本が発根した。
【0035】
(3)キンモクセイにおける発根試験(2)
コントロールとして、B5培地に代えて水を用いた以外、実施例2と同じ試験を行った。その結果、試験区▲1▼では全て枯れた。同▲2▼では4本生き残り,そのうち2本が発根した。同▲3▼では12本が枯れずに残り,試験終了時点で9本が発根していた。同▲4▼では8本が生き残り、4本が発根していた。
【0036】
(4)クルミにおける発根試験
クルミの小枝を切取り、上記試験例(2)と同じ発根試験を行った。この結果、試験区▲1▼では全て枯れてしまった。同▲2▼でも全て枯れてしまった。同▲3▼では3本だけ枯れずに残り,2本が発根した。同▲4▼では5本が枯れずに残り,うち2本が発根した。
これらの結果により、本発明インドール誘導体(II)〔R:エチレン基〕には、少なくともIBAと同等以上の発根誘導活性がミシマサイコにおいて認められることが明らかになり、さらに従来は挿し木においては発根が困難であるといわれている系においても、本発明インドール誘導体(II)〔R:エチレン基〕は、明らかに発根を誘導,促進することが明らかになった。
よって、本発明インドール誘導体(II)〔R:エチレン基〕の発根誘導成分としての有用性が明らかになり、本発明インドール誘導体(II)を有効成分とした、本発明発根誘導剤の有用性も明らかになった。
【0037】
(5)本発明インドール誘導体(I)における発根誘導試験
インドール誘導体(I)〔R:エチレン基〕の発根誘導効果を検討するために、上記試験例(2)と同様の〔ただし、インドール誘導体(II)の代わりに、上記製造例(1)において得た本発明インドール誘導体(R:エチレン基)を用いた〕、キンモクセイに対する試験を行った。この試験においては、試験区▲1▼では1本が生き残ったが、試験終了時点では、まだ発根していなかった。同▲2▼では枯れずに残った4本のうち2本が発根した。同▲3▼では10本が枯れずに残り、うち6本が発根した。同▲4▼では8本が生き残り,4本が発根した。
【0038】
よって、本発明インドール誘導体(I)〔R:エチレン基〕の発根誘導成分としての有用性が明らかになり、本発明インドール誘導体(I)を有効成分とした、本発明発根誘導剤の有用性も明らかになった。
【0039】
(6)本発明インドール誘導体(II)のIBAとの発根作用における干渉試験
本発明インドール誘導体(II)が、発根に際してIBAが作用するうえでも不可欠なものであるか否かを示すために、以下にインドール誘導体(II)に対する抗体を用いた干渉試験を行った。
【0040】
▲1▼本発明インドール誘導体(II)に対する抗体の製造
まず、上記製造例(1)において得られた、本発明インドール誘導体(II)〔R:エチレン基〕をpoly-L-Lysine (ハプテン)と反応させて、結合させ抗原化した。
免疫動物は、家兎(ヘルシーJW種)を用い、アジュバント(FCA)と共に2週間毎に計10回、この抗原を0.5mgずつ皮内投与した。
免疫終了後、この免疫動物の血清を分離し、この血清から免疫グロブリンを分離して、所望する本発明インドール誘導体(II)〔R:エチレン基〕に対するポリクローナル抗体を、抗血清として得た。なお、免疫動物において、所望する抗体が産生されているか否かの確認は、ELISA法により行った。
【0041】
▲2▼干渉試験
30mlの上記のB5培地(シュークロース1重量%を含む)100ml三角フラスコに入れ、オートクレーブを用いて滅菌した。これに、エタノールに溶かした1000μg /mlのIBAを240μl 、又は同量のIBAと上記▲1▼で得たインドール誘導体(II)〔R:エチレン基〕に対する抗体を含む血清を120μl 加えた。各々3本ずつの三角フラスコを用意し、これらのフラスコにミシマサイコの培養根を0.2g 植え込み、23℃下で振盪培養を行った。適時、培地中のIBAとインドール誘導体(II)〔R:エチレン基〕の含量を測定し、2週間後に培養を止め、発根の状態を確認した。
その結果、第3図に示したように〔第3図(イ)が抗体無添加の系であり,同(ロ)が抗体を添加した系である。それぞれ、縦軸はインドール誘導体(II)〔R:エチレン基〕又はIBAの量を示した図面である。〕、IBAで培養すると培養液中にインドール誘導体(II)〔R:エチレン基〕が検出され、これはIBAから、インドール誘導体(II)〔R:エチレン基〕に変換したものの一部が培地中に漏れてきたものと推測された〔第3図(イ)〕。
【0042】
一方、インドール誘導体(II)〔R:エチレン基〕に対する抗体を同時に添加した試験区のフラスコでは、インドール誘導体(II)が全く検出されなかった。また、この系ではIBAの消費が著しく遅くなった〔第3図(ロ)〕。
さらに、2週間後の発根の様子を見ると、コントロール(IBAのみ添加)では、正常に発根が認められたのに対し、インドール誘導体(II)〔R:エチレン基〕に対する抗体を同時に添加した試験区では、ほとんど発根が認められなかった。
このように、すくなくともミシマサイコにおいては、IBAがその発根において作用する際に、IBAがインドール誘導体(II)〔R:エチレン基〕に変換されることが本質的に重要であることが強く示唆された。
【0043】
【発明の効果】
本発明により、強力な発根誘導活性を有するインドール誘導体が得られ、かつこの強力な発根誘導活性を有するインドール誘導体を有効成分とする発根誘導剤が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明インドール誘導体(II)〔R:エチレン基〕についての高速液体クロマトグラフィーのチャートである。
【図2】本発明インドール誘導体(II)〔R=0〕についての高速液体クロマトグラフィーのチャートである。
【図3】インドール誘導体に対する抗体を添加した系における、系中のインドール誘導体とIBAの濃度における挙動を示した図面である。

Claims (7)

  1. 下記式(I)で表されるインドール誘導体:
    (式中、Rは、炭素数が2以上4以下のアルキレン基を表す)。
  2. アルキレン基であるRがエチレン基である請求項1記載のインドール誘導体。
  3. 下記式(II)で表されるインドール誘導体:
    (式中、Rは存在しないか、又は炭素数が1以上4以下のアルキレン基を表す)。
  4. アルキレン基であるRがエチレン基である請求項3記載のインドール誘導体。
  5. 下記式(I)で表されるインドール誘導体:
    (式中、Rは存在しないか、又は炭素数が1以上4以下のアルキレン基を表す)。
    を有効成分とする発根誘導剤。
  6. アルキレン基であるRがエチレン基である、請求項5記載の発根誘導剤
  7. 請求項3又は請求項4記載のインドール誘導体(II)を有効成分とする発根誘導剤。
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