JP3942076B2 - 精算プログラムおよび精算装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、顧客の精算を行う精算プログラムおよび精算装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ファミリーレストランなどで食事しレジにて精算する場合、顧客は順番に一括精算、割り勘精算などをレジにて行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このため、ランチなどで込み合う場合、レジにて、一括精算ではレシートに印字された金額を顧客から受け取って精算すればよいが、しかし、グループで食事して割り勘精算や、個別精算の場合には担当者が電卓で全体の額を人数で割り算してグループの各顧客の支払額を計算して個別に受っていたため、精算が滞ってしまい、顧客サービスに欠けるという問題があった。
【0004】
本発明は、これらの問題を解決するため、席の端末で精算方法(一括、割勘、個別)を指定させて精算額を提示すると共に支払い待ち時間を提示し、精算待ちを解消して顧客サービスの向上を図ることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
図1を参照して課題を解決するための手段を説明する。
図1において、端末(顧客)1は、顧客の席(テーブル)に設けた端末であって、ここでは、顧客の精算情報、待ち時間などを表示したり、顧客の人数、精算方法(一括、割勘、個別)などを入力したりなどするものである。
【0006】
レジ3は、精算する端末である。
次に、動作を説明する。
端末(顧客)1が顧客の注文した注文データをもとに当該顧客の注文内容を表示して確認および人数を入力させ、確認された内容および入力された人数をもとに当該顧客の精算額を提示し、提示した内容をレジに転送するようにしている。
【0007】
このとき、人数を入力する際に、合わせて精算方法を入力させ、当該精算方法に対応した顧客の精算額を提示するようにしている。
【0008】
また、確認された内容、人数、更に、必要に応じて精算方法(一括、割勘、個別)をもとにレジにおける精算の待時間を計算し、待時間を顧客に提示するようにしている。この際、顧客がレジに行き着くまでの時間を考慮して待ち時間を提示するようにしている。
【0009】
従って、席の端末で精算方法(一括、割勘、個別)を指定させて精算額を提示すると共に支払い待ち時間を提示することにより、精算待ちを解消して顧客サービスの向上を図ることが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、図1から図12を用いて本発明の実施の形態および動作を順次詳細に説明する。
【0011】
図1は、本発明のシステム構成図を示す。
図1において、端末(顧客)1は、顧客の席(テーブル)に設けた端末であって、ここでは、図示の矢印のように、管理サーバ2から当該席の顧客の注文データ12を受信して画面上に精算情報として表示し、顧客がタッチパネル11からOKあるいは選択などして確認すると顧客の精算情報(一括、割勘、個別の精算方法に対応した精算額)を表示したり、確認された顧客の精算情報を管理サーバ2を経由してレジ3に送信したり、精算の待ち時間を顧客に表示したりなどするものである(図2から図12を用いて後述する)。
【0012】
管理サーバ2は、注文データなどを管理するものであって、ここでは、精算管理プログラム21、注文データ24、精算データ25、タイムテーブル26などから構成されるものである。
精算管理プログラム21は、精算管理を行うものであって、ここでは、注文データ抽出手段22、レジ待ち時間計算手段23などから構成されるものである。
【0013】
注文データ抽出手段22は、注文データ24から該当席の顧客の注文データを抽出し、該当席の端末1に送信したりなどするものである。
レジ待ち時間計算手段23は、顧客からの精算方法(一括、割勘、個別)に従った優先順位をもとに顧客のレジ待ち時間を計算し、端末1に送信したりなどするものである(図10、図11、図4を用いて後述する)。
【0014】
注文データ24は、顧客の注文したデータ(伝票)を格納したものである。
精算データ25は、注文データ24について、顧客に提示して確認した後のデータであって、一括、割勘、個別のそれぞれの精算データである。
【0015】
タイムテーブル26は、待ち時間を算出するためのテーブルである(後述する図4の(g)参照)。
レジ会計3は、精算するものであって、ここでは、精算データ31をもとに顧客毎に精算方法(一括、割勘、個別)に従い、精算するものであって、精算データ31、キャッシャー32などから構成されるものである。
【0016】
精算データ31は、端末1から通知された顧客毎の精算方法に従った精算情報である。
キャッシャー32は、精算データ31をもとに顧客の精算を行うものである。
【0017】
端末4は、顧客からの注文データを表示し、該当する食事などを調理させるためのものである。
ハンディ5は、店員が顧客からの注文を入力して無線でリアルタイムで管理サーバ2に送信して注文データ24として格納したり、端末(厨房)4に注文を表示させて調理させたりなどする携帯端末である。
【0018】
次に、図2のフローチャートに従い、全体の動作を説明する。
図2は、本発明の全体動作説明フローチャートを示す。
図2において、S1は、注文データを取得する。これは、図1のハンディ5を持った店員が顧客の席に伺い、顧客から注文(S11の注文データ)を聞いて入力し、管理サーバ2が当該顧客の注文データを取得し、注文データ24として保存すると共に、端末(厨房)4に転送して注文の料理の調理を指示する。
【0019】
S2は、料理を運搬する。これは、S1で顧客からの注文を受けた厨房で該当料理を調理し、顧客の席に運搬する。
S3は、顧客が食事する。
【0020】
S4は、精算処理を行う。これは、顧客がS3で食事を終了し、席に設置されている図1の端末1のタッチパネル上の精算要求ボタンをタッチして精算処理の要求を管理サーバ2が受け付けると、当該席の顧客の注文データを抽出してS12の精算データとして端末1に表示して顧客に知らせ、顧客が確認したり、人数、精算方法(一括、割勘、個別)を入力したりし、管理サーバ2が精算情報を受信する(図3から図12を用いて後述する)。
【0021】
S5は、レジ待ち時間を表示する。これは、S4の精算処理によって顧客から受け取った精算情報(精算方法(一括、割勘、個別)))をもとに、レジ待ち時間を計算(後述する図10、図11、図4参照)し、端末1にS13でレジ待ち時間を表示して知らせる。
【0022】
S6は、レジで精算する。これは、S5、S13で顧客の席の端末1に表示されたレジ待ち時間となったときに顧客がレジ3に出かけて精算(一括、割勘、個別の精算方法に従って計算された精算額を顧客が支払い精算)する。
【0023】
以上のように、顧客が注文して食事し、席に設置された端末1から精算要求を行うと、当該顧客の注文データが抽出された精算データとして表示されるので、確認および人数、更に、精算方法(一括、割勘、個別)の区別を入力すると、自動的に顧客毎の精算額が表示されると共に、レジ待ち時間が表示されるので、レジ待ち時間となったときに顧客がレジに出向くと、レジ3では確認した精算情報が表示され、顧客が精算方法に従い一括、割勘、個別に対応した額を支払い、精算することが可能となる。これにより、ランチなどの混雑したときにグループで食事しても希望の精算方法(一括、割勘、個別)で迅速に精算できると共に、精算の順番に優先順位(例えば一括、割勘、個別の順)に精算されて個人客が待たされることがなく、顧客のサービス向上を図ることができる。以下順次詳細に説明する。
【0024】
図3は、本発明の詳細動作説明フローチャートを示す。
図3において、S21は、精算を依頼する。これは、顧客が席に設置されている図1の端末1の画面上の精算依頼ボタンを指でタッチし、精算依頼する。
【0025】
S22は、支払方法を選択する。例えば後述する図5の(a)の画面上で
・一括精算
・割勘精算
・個別精算
のうちのいずれか1つを指でタッチして選択する。
【0026】
S23は、一括精算が選択された場合、S24、S25の処理を行う。
S24は、注文オーダを表示する。これは、選択された一括精算の対象となる、当該席の顧客の注文オーダを、画面上に確認のために表示、例えば後述する図5の(b)に示すように表示する。
【0027】
S25は、精算を依頼する。これは、S24で表示された注文オーダ(例えば図5の(b))を見た顧客が確認してOKのときに、精算の依頼(図5の(b)の画面上のOKボタンを指でタッチして精算の依頼)をする。これにより、表示して確認された注文オーダ(精算データ)および一括精算の旨が管理サーバ2、更に、レジに送信される(後述する図4の(d)精算データ(一括)を参照)。
【0028】
以上のS21、S22、S23からS25によって、顧客は席に設置された端末1の画面上から一括精算を選択し、表示された注文データについて確認し、OKボタンを選択すると、精算データ(確認された注文データ)と一括精算の旨が管理サーバ2、更に、レジ3に送信され、レジ3に精算情報として一時的に保存されることとなる。
【0029】
S26は、割勘精算が選択された場合、S27からS33の処理を行う。
S27は、注文オーダを表示する。これは、選択された割勘精算の対象となる、当該席の顧客の注文オーダを、画面上に確認のために表示、例えば後述する図6の(a)に示すように表示する。
【0030】
S28は、人数を入力する。これは、割勘する人数を入力、例えば後述する図6の(b)の画面上で人数(4名様など)を入力する。
S29は、割勘方法を選択する。これは、後述する図6の(c)の画面上に示す
・1.均等割(前画面で入力した人数で均等に割ります)
・2.端数繰り上げ(端数は1名(通常、幹事)に加算します)
のいずれかを選択する。
【0031】
S30は、端数繰り上げを選択した場合、当該端数繰り上げで計算する。これは、各人別に均等に算出した後、端数を全てて1名の人(通常、幹事)に加算して各人の精算額を計算する。そして、S32に進む。
【0032】
S31は、均等割を選択した場合、当該均等割で計算する。これは、各人別に均等に割り算した各人の算額を計算する。そして、S32に進む。
S32は、1人当たりの金額を表示する。これは、S30あるいはS31で計算した各人の精算額を表示する。例えば端数繰り上げの場合には後述する図7のe)、均等割の場合には後述する図7の(d)に示すように各人の精算額を表示する。
【0033】
S33は、精算を依頼する。これは、S32で表示された各人の精算金額(例えば図7の(e),(d))を見た顧客が確認してOKのときに、精算の依頼(図7の(e),(d)の画面上のOKボタンを指でタッチして精算の依頼)をする。これにより、表示して確認された各人の精算額および端数切り上げ、均等割の旨が管理サーバ2、更に、レジに送信される(後述する図4の((e)の精算データ(割勘)を参照)。
【0034】
以上のS21、S22、S26からS33によって、顧客は席に設置された端末1の画面上から割勘精算を選択し、更に、端数切り上げあるいは均等割を選択して表示された各人の精算金を見て確認しOKボタンを選択すると、精算データ(確認された各人の精算金額)と割勘精算、更に端数切り上げ/均等割の旨が管理サーバ2、更に、レジ3に送信され、レジ3に精算情報として一時的に保存されることとなる。
【0035】
S41は、個別精算が選択された場合、S42からS46の処理を行う。
S42は、注文オーダを表示する。これは、選択された個別精算の対象となる、当該席の全ての顧客の注文オーダを、画面上に確認のために表示、例えば後述する図8の(a)に示すように表示する。
【0036】
S43は、タッチパネルより自分の注文オーダを選択する。これは、S42で表示された注文オーダの中から、自分の注文オーダを選択、例えば図8の(b)に示すように、自分の注文オーダの項目にタッチして選択(図中の○印)する。
【0037】
S44は、金額を表示する。これは、S43で選択された自分の注文オーダの精算額を表示、例えば後述する図8の(b)の下段の小計、外税、合計の金額を表示する。
【0038】
S45は、次の方の精算入力有りか判別する。これは、後述する図8の(b)の下段の”次の方の入力”のボタンが指でタッチされて選択されたか判別する。
YESの場合には、S43に戻り次の方について繰り返す。一方,NOの場合には、S46に進む。
【0039】
S46は、精算を依頼する。これは、S44で表示された各人の精算金額(例えば図8の(b))を見た各顧客が確認してOKのときに、精算の依頼(各人の精算金額、個別精算の旨)が管理サーバ2、更に、レジに送信される(後述する図4の(f)の精算データ(個別)を参照)。
【0040】
以上のS21、S22、S41からS46によって、顧客は席に設置された端末1の画面上から個別精算を選択し、更に、表示された全顧客の注文オーダ中から自分の注文オーダを選択することを繰り返し、精算データ(確認された各人の精算金額)と個別精算の旨が管理サーバ2、更に、レジ3に送信され、レジ3に精算情報として一時的に保存されることとなる。
【0041】
図4は、本発明のデータ例を示す。
図4の(a)から(c)は、注文オーダの例を示す。注文オーダ24は、顧客から注文を受けた店員が図1のハンディ5から入力し、管理サーバ2に送信して注文データ24として保存したものであって、図示の下記の情報を対応づけて登録したものである。
【0042】
・客席No:
・料理コード:
・料理枝番:
・料理名:
・数量:
・価格:
・その他:
ここで、客席Noは顧客から注文を受けたときに採番した客席の番号であり、料理コードは料理を表す一意のコードであり、料理枝番は同じ料理コードの注文を受けたときの枝番であり、料理名は注文を受けた料理名であり、数量は注文を受けた数量であり、価格は注文を受けた料理の価格である。
【0043】
以上のように、顧客から注文を受けた料理、数量、価格などを伝票毎に登録して管理サーバ2に一括管理する。
図4の(d)は、精算データ(一括)の例を示す。これは、既述した図3のS25で精算依頼を受けたときに通知された一括精算のときの精算データ(一括)であって、図示の下記の情報を対応づけて登録したものである。
【0044】
・客席No:
・料理コード:
・料理枝番:
・料理名:
・数量:
・価格:
・支払区分:ここでは、一括
・人数:1
・個別区分:
・精算時間:
・その他:
ここで、客席No、料理コード、料理枝番、料理名、数量、価格は図4の(a)の注文データと同一であるので説明を省略する。支払区分は、ここでは、既述した図3のS23からS25の一括精算の場合の精算データであるので、一括と設定する。人数は顧客の人数である。
【0045】
以上のように、既述した図3のS23からS25の一括精算のときの確認されたデータを図示の精算データ(一括)として保存する。
図4の(e)は、精算データ(割勘)の例を示す。これは、既述した図3のS33で精算依頼を受けたときに通知された割勘精算のときの精算データ(割勘)であって、図示の下記の情報を対応づけて登録したものである。
【0046】
・客席No:
・料理コード:
・料理枝番:
・料理名:
・数量:
・価格:
・支払区分:ここでは、割勘
・人数:1
・個別区分:
・精算時間:
・その他:
ここで、客席No、料理コード、料理枝番、料理名、数量、価格は図4の(b)の注文データと同一であるので説明を省略する。支払区分は、ここでは、既述した図3のS26からS33の割勘精算の場合の精算データであるので、割勘と設定する。
【0047】
以上のように、既述した図3のS26からS33の割勘精算のときの確認されたデータを図示の精算データ(割勘)として保存する。
図4の(f)は、精算データ(個別)の例を示す。これは、既述した図3のS46で精算依頼を受けたときに通知された個別精算のときの精算データ(個別)であって、図示の下記の情報を対応づけて登録したものである。
【0048】
・客席No:
・料理コード:
・料理枝番:
・料理名:
・数量:
・価格:
・支払区分:ここでは、個別
・人数:1
・個別区分:
・精算時間:
・その他:
ここで、客席No、料理コード、料理枝番、料理名、数量、価格は図4の(c)の注文データと同一であるので説明を省略する。支払区分は、ここでは、既述した図3のS41からS46の個別精算の場合の精算データであるので、個別と設定する。
【0049】
以上のように、既述した図3のS41からS46の個別精算のときの確認されたデータを図示の精算データ(個別)として保存する。
図4の(g)は、精算データ(レジ)の例を示す。これは、既述した図3のS21からS46で生成された一括精算、割勘精算、個別精算の全ての精算データ(レジ)をレジ3に転送して保存したものであって、図示の下記の情報を対応づけて登録したものである。
【0050】
・客席No:
・料理コード:
・料理枝番:
・料理名:
・数量:
・価格:
・支払区分:一括、割勘、個別のいずれか1つ
・人数:1
・個別区分:
・精算時間:
・その他:
以上のように、既述した図3のS21からS46の一括精算、割勘精算、個別精算のときの確認されたデータを図示の精算データ(レジ)としてレジ3に保存し、当該レジ3で精算のときに利用して迅速に精算を行うことが可能となる。
尚、レジ3で精算データ(レジ)を一時的に保持すると説明したが、必要となったときに管理サーバ2から精算データ(レジ)を読み込むようにしてもよい。
【0051】
図4の(h)は、精算データ(ソート後)の例を示す。精算データ(ソート後)は、図4の(g)の精算データ(レジ)について、精算の優先順位(ここでは、一括、割勘、個別の順位)でソートした後の精算データを示す。
【0052】
以上のように、精算データ(レジ)を所定の優先順位(ここでは、一括、割勘、個別)でソートし、当該ソートした順に待ち時間を後述する図10、図11、図4の(i)に従い算出し、席の該当顧客に端末1の画面上に表示し、その待ち時間となったときに顧客がレジに行き、レジで待つことなく精算することが可能となる。
【0053】
図4の(i)は、タイムテーブルの例を示す。タイムテーブル26は、上述した図4の(h)のソート後の精算データ(ソート後)31の順番に待ち時間を算出するときに、各精算データ(ソート後)の1つのエントリの精算を行うときに必要な予測した時間の例を示す。このタイムテーブル26を参照して、待ち時間を計算し、該当顧客の席に設置した端末1の画面上に精算の待ち時間を表示することが可能となる(後述する図10、図11参照)。
【0054】
次に、図5を用いて既述した図3のS23かあS25の一括精算の場合の、画面遷移例を示す。
図5、本発明の画面例を示す。
【0055】
図5の(a)は、支払方法選択画面(各画面共通)を示す。図示の画面は、図示の下記のいずれかの支払方法を選択する画面の例であって、既述した図3のS22の支払方法の選択画面の例である。
【0056】
1.一括精算
2.割勘精算(均等割・端数繰上げ)
3.個別精算(バラ精算)
以上の画面上から1つの精算方法を選択した状態で、下段のOKボタンを選択すると、一括精算の図5の(b)の画面、割勘精算の図6の(a)の画面、あるいは個別精算の図8の(a)の画面のいずれかかの画面に遷移する。
【0057】
図5の(b)は、注文オーダ表示(一括精算)の画面例を示す。図示の画面は、既述した図5の(a)の画面で”1.一括精算”を選択した場合に遷移する画面の例であって、一括精算の対象の顧客の注文オーダの一覧が表示される(既述した図4の(a)の注文データ24中から当該顧客の注文オーダを全て抽出してその精算に必要な図示の一覧が表示される)。そして、精算に必要な小計、外税、合計が図示のように計算して表示される。この表示された内容を見て、OKのときは顧客は、下段の”OKボタン”を指でタッチして選択し、既述した図4の(d)の精算データ(一括)31を生成し、管理サーバ2およびレジ3に送信する。そして、待ち時間がきたときにレジ3に行って精算する。
【0058】
次に、図6および図7を用いて既述した図3のS26からS33の割勘精算の場合の、画面遷移例を示す。
図6および図7は、本発明の画面例を示す。
【0059】
図6の(a)は、注文オーダ表示(割勘精算)の画面例を示す。図示の画面は、既述した図5の(a)の画面で”2.割勘精算”を選択した場合に遷移する画面の例であって、割勘精算の対象の顧客の全ての注文オーダの一覧が表示される(既述した図4の(b)の注文データ24中から当該顧客の注文オーダを全て抽出してその精算に必要な図示の一覧が表示される)。そして、精算に必要な小計、外税、合計が図示のように計算して表示される。この表示された内容を見て、OKのときは顧客は、下段の”OKボタン”を指でタッチして選択すると、図6の(b)の画面に遷移する。
【0060】
図6の(b)は、人数入力(割勘精算)の画面例を示す。図示の画面上で、割勘する人数を0から9までの数字を指でタッチして入力する。そして、OKボタンを指でタッチすると、図6の(c)の画面に遷移する。
【0061】
図6の(c)は、割勘方法選択(割勘精算)の画面例を示す。画面上に、図示の下記の選択できる割勘方法を表示する。
1.均等割り(前画面で入力した人数で均等に割ります)
2.端数繰上げ(端数は1名に加算します)
ここで、1.均等割を選択し、下段のOKボタンを指でタッチすると、図7の(d)の画面に遷移する。また、2.端数繰上げを選択し、下段のOKボタンを指でタッチすると、図7の(e)の画面に遷移する。
【0062】
図7の(d)は、1人当たり金額表示(割勘精算・均等割り)の画面例を示す。図示の画面は、図6の(c)の画面上で、1.均等割を選択したときに遷移する画面の例であって、図示の下記の情報を表示する。
【0063】
お1人様の料金は
・879.25円です。
この料金(精算金額)”879.25円”は、既述した図6の(a)の顧客の注文オーダの合計について、図6の(b)で入力した人数4人で均等割した金額を表示したものである。表示された金額を見て確認し、OKのときは顧客は下段のOKボタンを選択し、精算依頼する(精算データ(割勘・均等割)がレジ3に送信され、レジ3で精算できる)。
【0064】
図7の(e)は、1人当たり金額表示(割勘精算・端数繰上げ)の画面例を示す。図示の画面は、図6の(c)の画面上で、2.端数繰上げを選択したときに遷移する画面の例であって、図示の下記の情報を表示する。
【0065】
幹事様の料金は
・907円です。
その他のお客様の料金は
・870円です。
【0066】
ここで、その他のお客様の料金”870円”は均等割したときの879.25円のうち、1円の位を切り捨てて”870円”とし、不足分を1名(ここでは、幹事様)に割り当て”907円”としたものである(図6の(a)の合計の3517円から870円×3を減算した残りの907円を1名の幹事様に割り当てたものである)。計算結果を見てOKのときは、顧客(特に幹事様)はOKボタンを選択し、精算依頼する(精算データ(割勘・端数繰上げ)がレジ3に送信され、レジ3で精算できる)。
【0067】
次に、図8および図9を用いて既述した図3のS41からS46の個別精算の場合の、画面遷移例を示す。
図8および図9は、本発明の画面例を示す。
【0068】
図8の(a)は、注文オーダ表示(個別精算)の画面例を示す。図示の画面は、既述した図5の(a)の画面で”3.個別精算”を選択した場合に遷移する画面の例であって、個別精算の対象の顧客の全ての注文オーダの一覧が表示される(既述した図4の(c)の注文データ24中から当該顧客の注文オーダを全て抽出してその精算に必要な図示の一覧が表示される)。そして、個別に精算する顧客が下段の”OKボタン”を指でタッチして選択すると、図8の(b)の画面に遷移する。
【0069】
図8の(b)は、タッチパネルより自分の注文オーダを選択(個別精算)の画面例を示す。図示の一覧から自分の分(精算する分)を選択すると、小計、外税、合計が図示のように表示されると共に、選択したエントリの右に○が表示される。そして、自分の分の選択を終了して確認しOKのとき、ここでは、次の顧客があるので、下段の”次の方入力ボタン”を選択すると、図8の(c)の画面に遷移する。
【0070】
図8の(c)は、タッチパネルより自分の注文オーダを選択(個別精算)の画面例を示す。
図9の(d)は、タッチパネルより自分の注文オーダを選択(個別精算)の画面例を示す。これら図8の(c),(d)は、既述した図8の(a),(b)と同様であるので、説明を省略する。そして、全員が終了したときに、図示の”全員終了ボタン”を指でタッチすると、図9の(e)の画面に遷移する。
【0071】
図9の(e)は、タッチパネルより自分の注文オーダを選択(個別選択)の画面例を示す。図示の画面は、顧客がそれぞれ自分の精算分として選択した個別精算額をそれぞれ図示の下記のように表示し、確認を求める画面である。
【0072】
・ドリンクバー・ケーキバー をご注文のお客様は
840円です。
・ドリンクバー をご注文のお客様は
315円です。
【0073】
これらは、既述した図8の(b),図9の(d)でそれぞれ自分の分を選択した顧客の個別の精算金額を、確認のためにその一覧を表示したものである。これら確認用の一覧を見て確認し、OKのときは、下段のOKボタンを指でタッチして選択し、精算依頼する(精算データ(個別)がレジ3に送信され、レジ3で精算できる)。
【0074】
次に、図10および図11を用いて、レジ3における待ち時間の算出および表示について詳細に説明する。
図10は、本発明の動作説明フローチャートを示す。
【0075】
図10において、S51は、精算エントリを読み込む。
S52は、最初のエントリから規定時間経過か判別する。例えば最初のエントリから10秒経過か判別する。YESの場合には、S53に進む。NOの場合には、次のエントリを読み込む。
【0076】
S53は、エントリの読み込みを締め切る。
S54は、ソート処理を行う。これは、S51で読み込んだ精算データのエントリについてソート、例えば一括、割勘、個別の優先順位でソートした後、更に、読取時間の順番(精算依頼した時間の順番)にソートし、既述した図4の(h)の精算データ(ソート後)を生成する。
【0077】
S55は、待ち時間を算出する。これは、ソート後の精算データの先頭のエントリから、既述した図4の(i)のタイムテーブル26に設定されている待ち時間をもとに、各エントリの精算迄の待ち時間を順次算出する。尚、更に、顧客が席からレジ3まで行くに要する時間(例えば1分)を減算した待ち時間を計算するようにしてもよい。
【0078】
S56は、客席のディスプレイに待ち時間を表示する。これは、顧客の席に設置した図1の端末1の画面(ディスプレイ)上に精算までの待ち時間を後述する図11の下段に示すように表示する。
【0079】
S57は、対象の客席への表示は完了したか否かを判別する。YESの場合には、終了する。NOの場合には、S55に戻り繰り返す。
以上によって、精算データをソートし、先頭から順にタイムテーブル26を参照して待ち時間を計算し、顧客の席に設置した端末1の画面上に精算までの待ち時間を表示し、顧客が待ち時間がきたときにレジ3に行って精算することにより、事前に席で一括、割勘、個別の区別を指定して予め顧客の精算額を計算し、迅速にレジ3で精算できると共に、混雑時には待ち時間を席に設置した端末1に表示して待ち時間となったときにレジ3にきてもらい、レジ3での待ち時間を無くし、しかも、一括、割勘、個別の順にレジの支払い優先順位を決め個人客のレジ3における待ち時間を短縮して顧客サービスを図ることが可能となる。
【0080】
図11は、本発明の待ち時間算出説明図を示す。ここでは、客席No1,No2,No3の3つについて図示の精算依頼をしたときの待ち時間の算出および待ち時間の表示例を詳細に説明する。
【0081】
図11の(a)は、精算データ例を示す。ここでは、図示のように、客席No1,No2,No3で、それぞれ図示の下記の精算データと、精算方法(一括精算、割勘精算、個別精算)の指定があったとする。
【0082】
Figure 0003942076
ここで、10秒間隔で精算データの読み込みを既述した図10のS51、S52で行うと、上記客席No1,2,3の3つの精算データが読み込まれ、S54のソートで、一括、割勘、個別の精算の順でソートされ、各同一の精算方法には1つしか精算データがないので、No2,3,1の順番に、図11の(b)のように待ち時間を計算することとなる。
【0083】
図11の(b)は、待ち時間の計算例を示す。
19:00:00 精算データエントリの受け付け開始
19:00:10 精算データエントリの締め切り(No1,No2,No3)
19:00:20 ソート処理開始(No1,No2,No3)
19:00:30 待ち時間算出
19:00:30 客席に待ち時間表示(図11の(c)参照)
19:01:30 客席No2の精算開始
19:02:30 客席No2の精算終了
19:02:30 客席No3の精算開始
19:04:30 客席No3の精算終了
14:04:30 客席No1の精算開始
14:06:30 客席No1の精算終了
ここで、19:00:00は19時00分00秒であり、以下同様である。各時間の算出は、点線の矢印を用いて計算の方法を示したように、図11の(a)でソートした客席No2,3,1の順番に、ここでは、19:00:30から精算を開始する。
【0084】
(1)客席No2の顧客には、図11の(c−2)に示すように、
・1分後にレジにお越しください
と待ち時間を当該顧客No2に設置した端末1の画面上に表示する。そして、顧客が1分後の 19:01:30から精算を開始し、ここでは、一括精算であるので、右側のタイムテーブル25に設定されている一括、N人(N=2)のときに精算に要する時間”1分”で精算が終了すると計算できるので、19:02:30に精算を終了する。
【0085】
(2)同様に、(1)に続く次の客席No3の顧客には、(1)の精算に要した時間1分を加算し、図11の(c−3)に示すように、
・2分後にレジにお越しください
と待ち時間を当該顧客No3に設置した端末1の画面上に表示する。そして、顧客が2分後の 19:02:30から精算を開始し、ここでは、割勘精算であるので、右側のタイムテーブル25に設定されている割勘、N人(N=4)のときに精算に要する時間”2分”で精算が終了すると計算できるので、19:04:30に精算を終了する。
【0086】
(3)同様に、(2)に続く次の客席No1の顧客には、(2)の精算に要した時間2分を加算し、図11の(c−1)に示すように、
・4分後にレジにお越しください
と待ち時間を当該顧客No1に設置した端末1の画面上に表示する。そして、顧客が4分後の 19:04:30から精算を開始し、ここでは、個別精算であるので、右側のタイムテーブル25に設定されている個別、N人(N=2)のときに精算に要する時間”2分”で精算が終了すると計算できるので、19:06:30に精算を終了する。
【0087】
図11の(c)は、待ち時間の表示例を示す。図示の待ち時間は、図11の(b)の19:00:30のとき(客席に待ち時間表示のとき)、図11の(b)の(1)、(2)、(3)でそれぞれ計算した待ち時間を表示したものである。
図11の(c−1)は、座席No.1に表示した待ち時間の例を示す。ここでは、図示の下記のように表示する。
4分後に
レジにお越しください。
図11の(c−2)は、座席No.2に表示した待ち時間の例を示す。ここでは、図示の下記のように表示する。
1分後に
レジにお越しください。
図11の(c−3)は、座席No.3に表示した待ち時間の例を示す。ここでは、図示の下記のように表示する。
2分後に
レジにお越しください。
【0088】
図12は、本発明の店内レイアウトイメージ図を示す。これは、既述した端末1を客席に設置する店の、店内レイアウトのイメージ図であって、中央の出入り口から顧客が出入りし、左側および右側に席が設けてあり、中央の出入り口の近くにレジ3が設けてある。各席No1からNo12には、図示しないが、図1の端末1がそれぞれ設置され、顧客は自分の席に設置された端末1の画面上から精算要求したり、待ち時間が表示されたときはそれを見て時間となったときにレジ3に行って精算したりすることが可能となっている。
【0089】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、席の端末で精算方法(一括、割勘、個別)が指定されたときに精算額を提示すると共に支払い待ち時間を提示する構成を採用しているため、精算待ちを解消して顧客サービスの向上を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステム構成図である。
【図2】本発明の全体動作説明フローチャートである。
【図3】本発明の詳細動作説明フローチャートである。
【図4】本発明のデータ例である。
【図5】本発明の画面例である。
【図6】本発明の画面例である。
【図7】本発明の画面例である。
【図8】本発明の画面例である。
【図9】本発明の画面例である。
【図10】本発明の動作説明フローチャート(待時間)である。
【図11】本発明の待ち時間算出説明図である。
【図12】本発明の店内レイアウトイメージ図例である。
【符号の説明】
1:端末(客席)
11:タッチパネル
12:精算データ
2:管理サーバ
21:精算管理プログラム
22:注文データ抽出手段
23:レジ待ち時間計算手段
24:注文データ
25:精算データ
26:タイムテーブル
3:レジ会計
31:精算データ
32:キャッシャー
4:端末(厨房)
5:ハンディ

Claims (6)

  1. 複数人からなる顧客グループ毎の精算処理を行う精算装置であって、
    所定の時間ごとに前記顧客グループ毎に精算方法の入力を受け付ける精算方法入力手段と、
    前記精算方法入力手段において受け付けた精算方法に従った優先順で、前記顧客グループ単位で精算データをソートした結果をもとに、レジにおける顧客の待ち時間を求める待ち時間計算手段と、
    前記待ち時間計算手段で求めた待ち時間を顧客に提示する提示手段と
    を有することを特徴とする精算装置。
  2. 前記提示手段が、前記顧客が前記レジまで移動するのに必要とされる時間を減算した時間を、前記待ち時間として提示することを特徴とする請求項1記載の精算装置。
  3. 前記待ち時間計算手段が、前記顧客グループの人数に応じて前記レジにおける前記待ち時間を求めることを特徴とする請求項1あるいは請求項2記載の精算装置。
  4. 複数人からなる顧客グループ毎の精算処理を行う精算装置において実行されるプログラムであって、
    所定の時間ごとに前記顧客グループ毎に精算方法の入力を受け付ける精算方法入力ステップと、
    前記精算方法入力ステップにおいて受け付けた精算方法に従った優先順で、前記顧客グループ単位で精算データをソートした結果をもとに、レジにおける顧客の待ち時間を求める待ち時間計算ステップと、
    前記待ち時間計算ステップで求めた待ち時間を顧客に提示する提示ステップと
    としてコンピュータに機能させるための精算プログラム。
  5. 前記提示ステップが、前記顧客が前記レジまで移動するのに必要とされる時間を減算した時間を、前記待ち時間として提示することを特徴とする請求項4記載の精算プログラム。
  6. 前記待ち時間計算ステップが、前記顧客グループの人数に応じて前記レジにおける前記待ち時間を求めることを特徴とする請求項4あるいは請求項5記載の精算プログラム。
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