JP3941994B2 - アップライトピアノのペダル機構 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、前土台の略中央部分に形成された門形の開口を通して前方に突出する上下方向に揺動自在なペダルを備えたアップライトピアノのペダル機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
アップライトピアノではラウドペダルとソフトペダルとの2つのペダルを備えたものと、両ペダルの間にマフラーペダルを備えたものとがあるが、特にラウドペダルとソフトペダルとは共に、これらペダルの他に、該ペダルを揺動自在に保持する底板に略中央部分を支点として支持され、支点を挟んで一端がペダルに連結されペダルの踏み込み動作により他端が突揚棒を突き上げる長尺のペダルレバーと、ペダルを引き上げる方向にペダルレバーを付勢するばね部材とを備えている。そして、ペダルを踏み込むとばね部材の付勢力に抗してペダルレバーを該ペダルレバーの一端が引き下げられる方向に揺動させ、支点を挟んで反対側に位置する他端を押し上げることにより、該他端に連結されている突揚棒を突き上げるように構成されている。ラウドペダルに連結されたペダルレバーが揺動し突揚棒が突き上げられると鍵盤を打鍵したあと鍵盤から指を離しても弦の振動が継続する。ソフトペダルに連結されたペダルレバーが揺動し突揚棒が突き上げられると弦を叩くハンマーのストロークが短くなり弦の発音が小さくなる。該ラウドペダルやソフトペダルに対する踏み込みを解除するとばね部材の付勢力によりペダルレバーが元の状態に戻る方向に揺動され、その際ペダルが引き上げられる。そしてペダルは門形の開口の上縁に当接した状態で止まる。尚、マフラーペダルを踏み込むと弦とハンマーとの間にマフラーフエルトと呼ばれる緩衝布が介挿され音量が極めて小さくなる。該マフラーペダルは踏み込んだ状態で横にずらすことにより踏み込んだ状態で保持され、演奏中頻繁に踏み込み操作されることはない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ラウドペダルやソフトペダルは演奏にアクセントを付けるためのペダルであるので演奏中頻繁に踏み込まれ、演奏曲によっては踏み込んだ状態から一気に足をペダルから離し、ペダルの上昇速度を制動することなく跳ね上げさせる場合がある。このような場合にはペダルは門形の開口の上縁に勢い良く衝突し、衝突音が生じる。門形の開口は前土台の略中央部分に形成されているので、発生した衝突音は制震されることなく反響板等に伝達され比較的大きな雑音となって演奏の支障となる場合がある。
【0004】
そこで本発明は、上記の問題点に鑑み、踏み込み状態のペダルから急に足を外しても大きな雑音が生じないペダル機構を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、前土台の略中央部分に形成された門形の開口を通して前方に突出する上下方向に揺動自在なペダルと、該ペダルを揺動自在に保持する底板に略中央部分を支点として支持され、支点を挟んで一端がペダルに連結されペダルの踏み込み動作により他端が突揚棒を突き上げる左右方向に長尺のペダルレバーと、ペダルを引き上げる方向にペダルレバーを付勢するばね部材とを備えたアップライトピアノのペダル機構において、上記ペダルレバーの他端の下方に、上記ばね部材の付勢力によりペダルが引き上げられた状態でペダルが門形の開口の上縁に当接しない位置でペダルレバーの揺動を規制するストッパ部材を設けたことを特徴とする。
【0006】
ダンパーペダルの一端はペダルが取り付けられている前土台の略中央部分に位置するが、ペダルレバーは左右方向に長手であるため他端は前土台の略中央部分から外れ、アップライトピアノのほぼ側端部に位置する。該他端の下方に上記ストッパ部材を設ければ、ペダルレバーがストッパ部材に当接しても該当接時に生じる振動が反響板等に伝達されない。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1及び図2を参照して、1はラウドペダルであり、該ラウドペダル1を踏み込むと図外の鍵盤を打鍵した後鍵盤から指を離しても弦が制振されない。また、2はソフトペダルであり、該ソフトペダル2を踏み込むと同じ強さで鍵盤を打鍵しても音量が少し小さくなる。尚、3はマフラーペダルであり踏み込んで左にずらすと踏み込んだ状態でロックされ、音量が大幅に小さくなる。本発明は演奏中に頻繁に踏み込まれるラウドペダル1とソフトペダル2とに関する。各ペダル1・2・3は共にアップライトピアノ(以下単にピアノという)の前面下部に取り付けられた左右方向に長手の前土台4に形成された門形の開口41を通して前方に突出している。該開口41は前土台4の略中央部分に形成されている。また、該前土台4の後方には水平な板状の底板5が取り付けられている。そして、各ペダル1・2・3は該底板に支持された枢軸10により上下方向に揺動自在に保持されている。各ペダル1・2・3にはペダルレバーが連結されている。特に、ラウドペダル1及びソフトペダル2には各々ペダルレバー11・21が連結されている。両ペダルレバー11・21は共に底板に対して揺動自在に保持されている。ペダルレバー21を例に説明すると、ペダルレバー21の略中央部分を底板5に取り付けられたブラケット51により上下方向に揺動するように保持されている。従って、該ペダルレバー21は該ブラケット51により上下方向に揺動自在に保持されることになる。ペダルレバー11・21の一端11a・21aは各対応するペダル1・2に連結されている。また支点であるブラケット51を挟んで反対側に位置する他端11b・21bには上方に延びる突揚棒12・22が連結されている。また、ブラケット51と一端11a・21aとの間に位置してばね6を各々縮設した。従って、例えばソフトペダル2を踏み込むと、ばね6の付勢力に抗しながらペダルレバー21の一端21aが引き下げられると共に、他端21bが上がり、突揚棒22が上方へと突き上げられる。ソフトペダル2を踏み込んだ状態から足を外すとばね6の付勢力により一端21aが上昇すると共にソフトペダル2が引き上げられ、同時に他端21bが降下する。本発明ではペダルレバー11・21の他端11b・21bの下方にストッパ部材であるストッパ7を取り付けた。該ストッパ7の取り付け位置はピアノの左右方向中央部分ではなく左側端部近傍になる。尚、8は反響板であり、図示しない複数本の弦が張設されたフレーム81が該反響板8に取り付けられている。
【0008】
図3を参照して、ストッパ7は、底板にねじ止めされる木製の駒71と、該駒71に螺合されるねじ72と、該ねじ72の頭部72aの上面に貼着される緩衝材73とから構成されている。ねじ72の上下方向の位置は、例えばソフトペダル2であればペダルレバー21の他端21bがばね6の付勢力により緩衝材73に押接された状態で、ソフトペダル2が開口41の上縁41aに接触しないように調節されている。また、ねじ72は駒71に対してきつく螺合しており、一旦ねじ72の高さが調節されると、頭部72aを回さない限り他端21bが緩衝材73に当接を繰り返してもねじ72が回って高さが狂うことはない。そして、該ストッパ7はピアノの左側端部近傍に位置するためペダルレバーの他端が強く当接しても該当接時に生じる振動のピアノ全体への伝達は大幅に軽減される。
【0009】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明は、アップライトピアノのペダルを踏み込んだ状態から急に離しても前土台に形成した門形の開口の上縁ではなく、該開口から離れた位置に設けたストッパ部材によりペダルの位置決めを行うので位置決め時の振動が小さく、演奏中に頻繁にペダルを戻しても演奏の邪魔になるような雑音が生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の構成を示す図
【図2】ペダル近傍の構造を示す拡大図
【図3】ストッパの機能を示す機構図
【符号の説明】
1 ラウドペダル
2 ソフトペダル
4 前土台
5 底板
6 ばね
7 ストッパ
8 反響板
11 ペダルレバー
21 ペダルレバー

Claims (1)

  1. 前土台の略中央部分に形成された門形の開口を通して前方に突出する上下方向に揺動自在なペダルと、該ペダルを揺動自在に保持する底板に略中央部分を支点として支持され、支点を挟んで一端がペダルに連結されペダルの踏み込み動作により他端が突揚棒を突き上げる左右方向に長尺のペダルレバーと、ペダルを引き上げる方向にペダルレバーを付勢するばね部材とを備えたアップライトピアノのペダル機構において、上記ペダルレバーの他端の下方に、上記ばね部材の付勢力によりペダルが引き上げられた状態でペダルが門形の開口の上縁に当接しない位置でペダルレバーの揺動を規制するストッパ部材を設けたことを特徴とするアップライトピアノのペダル機構。
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