JP3940455B2 - 2室式容器兼用注射器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガラスあるいはプラスチックからなるカートリッジ内が、複数のラバーストッパによって2室に区切られている2室式容器兼用注射器において、ラバーストッパで仕切られている前室と後室の両室を連通させるために、カートリッジの筒肉を外側方向へ膨出させて形成されているバイパス部の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
前述の構造の2室式容器兼用注射器としては、既に、特開昭62ー5357号公報あるいは実公平3ー31302号公報に開示されたものが提案されている。
【0003】
前記特開昭62ー5357号公報に開示されているものでは、図6に示されるごとく、ガラスあるいはプラスチックからなるカートリッジA内部に、筒先L側に位置する第1ラバーストッパFとプランジャーロッドMの挿入口側たる鍔側Nに位置する第2ラバーストッパDと、該両ラバーストッパDとFとの間の第3のラバーストッパE1,E2とが配置され、該第3のラバーストッパE1,E2によりカートリッジA内部が前室Cと後室Bとに気密に区分されている。
【0004】
前記第1ラバーストッパFと第3のラバーストッパE1,E2との間のカートリッジAの内壁には、前記前室Cと後室Bとを連通させるバイパスIが外側に向かって膨出させられている。
【0005】
前記図6に示す構造の2室式兼用注射器では、プランジャーロッドMの押進の初期に、第1ラバーストッパFが開口端室Q1を経て筒先室Q2へ移動し、筒先室Q2の内周壁に凹設されている溝R1,R2により、開口端室Q1と筒先室Q2とが、注射針Jに連通する連通孔Pに連通させられ、続くプランジャーロッドMの押進により、第2ラバーストッパDが前進すると、後室Bに液密に封入されている溶解液H等の液剤の内圧により、第3のラバーストッパE1,E2が前室C側へ押進させられる。
【0006】
第3のラバーストッパE1,E2が、バイパスI内に移動した瞬間に、後室Bと前室CとがバイパスIと第3のラバーストッパE1,E2との間の間隙により連通され、溶解液H等の液剤は高速で前室C内へ流入し、前室Cに収納されている乾燥薬剤Gと懸濁されるか、該薬剤を溶解させるが、前記後室Bと前室Cとの連通初期において、バイパス部Iを通過した溶解液H等の液剤は、大きな運動エネルギーを有するので水鉄砲現象で、筒先室Q2内の第1ラバーストッパFの背面に衝突し、溝R1,R2内に流入して乾燥薬剤Gと十分に懸濁されたり、該薬剤を十分に溶解することなく、連通孔から注射針Jへ到達してしまう。
【0007】
なお、第3のラバーストッパE2は、後室Bと前室Cとの液密封止を確保する目的と、溶解液H等の液剤の注入,封止後に行われる蒸気滅菌によって吸湿した第3のラバーストッパE1から、前室Cに封入される乾燥薬剤Gに湿気が移行するのを防止する目的とにより、開口端室Q1側から嵌入されるものである。
【0008】
前記実公平3ー31302号公報に開示された従来例のものは図7に示されるごとく、カートリッジKの内壁の図示の省略されているプランジャーロッド側の鍔側にガスケットSが、筒先部Vに第1ラバーストッパWが嵌挿され、該ガスケットSと第1ラバーストッパWの間に第3ラバーストッパR3が嵌挿され、第3ラバーストッパR3によりカートリッジKの内部は前室Q3と後室Q4に区分されており、前室Q3には薬剤Gが、後室Q4には溶解液Hがそれぞれ封入されており、前記第1ラバーストッパWと第3ラバーストッパR3との間のカートリッジKの内壁には、前室Q3と後室Q4とを連通させるバイパスTがカートリッジKの外側に向かって膨出させられている構造のものである。
【0009】
前記第3ラバーストッパR3と第2ラバーストッパSとの対峙面にそれぞれ凹状係合部P1と凸状係合部P2とが形成され、両対峙面が当接した時、両者係合部P1とP2とが係合され、一体ものとされる。
【0010】
図7に示される注射器は、使用に先立ち、筒先部に、両頭注射針が第1ラバーストッパWを刺通するまで嵌着され、次いで前記第2ラバーストッパSのネジ部に螺着された図示の省略されたプランジャーロッドにより、前記第2ラバーストッパSを前進させることにより、後室Q4の溶解液による内圧が高まり、第3ラバーストッパR3は前進させられ、該第3ラバーストッパR3がバイパスT内へ進入し、後室Q4と前室Q3とが連通させられた瞬間に溶解液は高い運動エネルギーを持って前室Q3内へ水鉄砲現象を生じつつ第1ラバーストッパWへ達する。
【0011】
後室Q4内の溶解液の全量が前室Q3へ移動した時点で、第2ラバーストッパSは第3ラバーストッパR3に当接し、係合部P1とP2とが一体に結合される。
【0012】
前記図6および図7に示されるいずれの従来例においても、注射針が注射器に嵌挿された状態で、前記後室側の溶解液等の液剤を乾燥薬剤の収納されている前室へ移行させる操作が行われるので、溶解液等の液剤の前記水鉄砲現象により、乾燥薬剤の懸濁あるいは溶解前に、液剤のみが注射針から漏出し、前室内の乾燥薬剤の溶解に必要な溶解液量が不足し溶解が正しく行われない問題点がある。
【0013】
またこの水鉄砲現象を防止するには、使用者によるプランジャの押し操作の手加減に依存するしかなく、このことは注射器の使用方法を著しく難しいものとする欠点があった。
【0014】
さらに、従来の注射器の構造自体で前記水鉄砲現象の防止を図るためには、前室の容積を不必要に大きくしない限り防止し得ないので、前室の容積の拡大を伴わずに、水鉄砲現象を防止する手段が望まれていた。
【0015】
また前述したごとき水鉄砲現象により、注射前に溶解液が注射針の外側や図6に示すプロテクタZの内側に付着することは好ましいことではない。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、乾燥薬剤の懸濁あるいは溶解前に溶解液又は懸濁液のみが注射針から漏出してしまうことにより、注射器の前室内の乾燥薬剤の溶解が正しく行われない事態を防止できる2室式容器兼用注射器の提供を目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明の2室式容器兼用注射器は、注射針取付部であるカートリッジ(1)の筒先部(7)側の第1ラバーストッパ(6)と、プランジャーロッド(10)の挿入口(11)側に嵌挿された第2ラバーストッパ(9)と、両ラバーストッパ(6、9)の間に位置する第3ラバーストッパ(12)とにより、カートリッジ(1)が前後2室(14、16)に気密に区分されている2室式容器兼用注射器であり、第1ラバーストッパ(6)と第3ラバーストッパ(12)との間のカートリッジ(1)内壁に、外側に膨出してバイパス(18)が形成されており、該バイパス(18)内部の長軸方向の長さ(19)より僅かに短い長さ(20)の第3ラバーストッパ(12)がバイパス(18)の長軸方向内へ移動した際に、前室(14)に対する後室(16)のシール性が解除され、後室(16)内の溶解液又は懸濁液がバイパス(18)を通して乾燥薬剤の収納されている前室(14)内に移動する構造の2室式容器兼用注射器において、前記バイパス(18)はカートリッジ(1)の半径方向外側に膨出して形成され、バイパス(18)の挿入口(11)側の最大幅(a)を1とした場合に、筒先部(7)側の最大幅(b)が1.2〜5.0の比率の範囲であり、バイパス(18)の挿入口(11)側と筒先部(7)側との間の側縁(21)が直線状に形成されている(請求項1:図1、図2)。
【0018】
本発明の2室式容器兼用注射器は、注射針取付部であるカートリッジ(1)の筒先部(7)側の第1ラバーストッパ(6)と、プランジャーロッド(10)の挿入口(11)側に嵌挿された第2ラバーストッパ(9)と、両ラバーストッパ(6、9)の間に位置する第3ラバーストッパ(12)とにより、カートリッジ(1)が前後2室(14、16)に気密に区分されている2室式容器兼用注射器であり、第1ラバーストッパ(6)と第3ラバーストッパ(12)との間のカートリッジ(1)内壁に、外側に膨出してバイパス(22)が形成されており、該バイパス(22)内部の長軸方向の長さ(19)より僅かに短い長さ(20)の第3ラバーストッパ(12)がバイパス(22)の長軸方向内へ移動した際に、前室(14)に対する後室(16)のシール性が解除され、後室(16)内の溶解液又は懸濁液がバイパス(22)を通して乾燥薬剤の収納されている前室(14)内に移動する構造の2室式容器兼用注射器において、前記バイパス(22)はカートリッジ(1)の半径方向外側に膨出して形成され、バイパス(22)の挿入口(11)側の最大幅(a)を1とした場合に、筒先部(7)側の最大幅(b)が1.2〜5.0の比率の範囲であり、バイパス(22)の挿入口(11)側と筒先部(7)側との間の側縁(23)がバイパス(22)外方へ膨出する緩い凸状の円弧を形成していることを特徴としている(請求項2:図3)。
【0019】
また、本発明の2室式容器兼用注射器は、注射針取付部であるカートリッジ(1)の筒先部(7)側の第1ラバーストッパ(6)と、プランジャーロッド(10)の挿入口(11)側に嵌挿された第2ラバーストッパ(9)と、両ラバーストッパ(6、9)の間に位置する第3ラバーストッパ(12)とにより、カートリッジ(1)が前後2室(14、16)に気密に区分されている2室式容器兼用注射器であり、第1ラバーストッパ(6)と第3ラバーストッパ(12)との間のカートリッジ(1)内壁に、外側に膨出してバイパス(24)が形成されており、該バイパス(24)内部の長軸方向の長さ(19)より僅かに短い長さ(20)の第3ラバーストッパ(12)がバイパス(24)の長軸方向内へ移動した際に、前室(14)に対する後室(16)のシール性が解除され、後室(16)内の溶解液又は懸濁液がバイパス(24)を通して乾燥薬剤の収納されている前室(14)内に移動する構造の2室式容器兼用注射器において、前記バイパス(24)はカートリッジ(1)の半径方向外側に膨出して形成され、バイパス(22)の挿入口(11)側の最大幅(a)を1とした場合に、筒先部(7)側の最大幅(b)が1.2〜5.0の比率の範囲であり、バイパス(24)の挿入口(11)側と筒先部(7)側との間の側縁(25)がバイパス(24)内方へ膨出する緩い凸状の円弧を形成していることを特徴としている(請求項3:図4)。
【0020】
或いは、本発明の2室式容器兼用注射器は、注射針取付部であるカートリッジ(1)の筒先部(7)側の第1ラバーストッパ(6)と、プランジャーロッド(10)の挿入口(11)側に嵌挿された第2ラバーストッパ(9)と、両ラバーストッパ(6、9)の間に位置する第3ラバーストッパ(12)とにより、カートリッジ(1)が前後2室(14、16)に気密に区分されている2室式容器兼用注射器であり、第1ラバーストッパ(6)と第3ラバーストッパ(12)との間のカートリッジ(1)内壁に、外側に膨出してバイパス(26)が形成されており、該バイパス(26)内部の長軸方向の長さ(19)より僅かに短い長さ(20)の第3ラバーストッパ(12)がバイパス(26)の長軸方向内へ移動した際に、前室(14)に対する後室(16)のシール性が解除され、後室(16)内の溶解液又は懸濁液がバイパス(26)を通して乾燥薬剤の収納されている前室(14)内に移動する構造の2室式容器兼用注射器において、前記バイパス(26)は、カートリッジ(1)の半径方向外側に膨出して形成されており、バイパス(26)の筒先部(7)側(29)のカートリッジ軸線と直交する断面における断面積を1とした場合に、バイパス(26)の筒先部(7)側(29)のカートリッジ軸線と直交する断面における断面積が1.2〜5.0の比率であり、カートリッジ(1)はバイパス(26)の領域で半径方向外側へ膨出しており、当該膨出した領域の膨出度合いは、バイパス(26)の挿入口(11)側(28)から筒先部(7)側(29)に向かって徐々に大きくなり、バイパス(26)よりも筒先部(7)側の領域では膨出度合いはゼロとなる様に構成されていることを特徴とする(請求項4:図5)。
【0025】
【発明の実施の形態】
図1に示す実施例のものは、図6に示す注射器に請求項1,請求項2および請求項3の各発明を併せ適用した2室式容器兼用注射器の構造の概要を示すもので、バイパス18の構造以外は図6に示すものと同一であり、カートリッジ1の開口端2にはカートリッジ1の外径よりやや大とされている筒先部7の内壁が嵌着されており、筒先部7の先端17には注射針3を保護するプロテクタ4が付設された針基5が嵌着されており、該先端17において、針基5は筒先部7に連通されている。
【0026】
前記筒先部7側のカートリッジ1の内壁には、第1ラバーストッパ6が液密に嵌挿され、またプランジャーロッド10の挿入口側たる鍔側11に位置して第2ラバーストッパ9が液密に嵌挿されており、前記第1ラバーストッパ6と第2ラバーストッパ9との間には2個のストッパーよりなる第3ラバーストッパ12が嵌挿されている。
【0027】
前記第3ラバーストッパ12により液密に区分された第1ラバーストッパ6と第3ラバーストッパ12との間の区域は乾燥製剤など薬剤13が充填される前室14とされ、第2ラバーストッパ9と第3ラバーストッパ12との間の区域は溶解液15などの薬液が密封される後室16とされており、第1ラバーストッパ6と第3ラバーストッパ12との間のカートリッジ1の内壁に、外側に膨出されたバイパス18が形成されている。
【0028】
該バイパス18の内部の形状は図2に模型的に示す部分拡大図のごとく、カートリッジ1の軸心に沿った長軸方向X−Xの長さ19は、前記第3ラバーストッパ12の長軸方向X−Xの長さ20より僅かに長い形状とされており、第3ラバーストッパ12が該バイパス18内部へ移動したとき、前記後室16のシール性は解除され、後室16の中の溶解液や懸濁液15がバイパス18を通じて前記前室14内に移動する構造は従来のカートリッジと同一とされている。
【0029】
本発明では、前記バイパス18の形状により、それぞれのバイパスを経由して前室14へ移動する溶解液15の流速および流れの状態などを変化させるもので、該バイパスの形状は注射針3から流出する水鉄砲の状態を解消する形状とされており、以下、各実施例について述べる。
【0030】
図2に示す第1の実施例では、図1に示されるカートリッジ1の外側に膨出して形成された前記バイパス18が、図2に示されるようにバイパス18の鍔側11の末端の最大幅aを1としたとき筒先部7側の末端の最大幅bが1.2〜5.0の比率の範囲に形成されており、長軸方向X−Xの長さ19は、第3ラバーストッパ12の長軸方向X−Xの長さ20より僅かに長い形状とされている。
【0031】
前記バイパス18の鍔側11と筒先部7側との最大幅aとbの間のバイパス18の側縁21は直線縁とされている。
【0032】
前述のごとく、バイパス18の末端の各最大幅a,bあるいは長軸方向X−Xの長さ19および第3ラバーストッパ12の長さを決定するために、バイパス18の鍔側11の末端から溶解液15がバイパス18内に流入する時点において、第3ラバーストッパ12の鍔側11位置におけるバイパス18の末端の最大幅aと、そのときのバイパス18の筒先部7側の末端における第3ラバーストッパ12に臨むバイパス18の溝幅の最大幅bとの比率を実験をもとに設定し、プランジャーロッド10を押圧したとき、溶解液15のバイパス18を経由して前室14への移動現象を観察して適正な範囲を見い出した。
【0033】
実験ではバイパス18の鍔側11の末端の溝幅の最大幅aを2.0mmに設定し、筒先側末端の溝幅の最大幅bを変化させて、それぞれの条件下で、バイパス18を経由して前室14へ流入する溶解液15の状態を観察した結果を表1に示す
。
【0034】
【表1】
【0035】
実験条件:使用したシリンジ(注射器)
ガラスカートリッジ:内径φ14.00mmシリコン処理のもの第3ラバーストッパ:厚さ12mm(2個使用し、2個の厚さの合計)
プランジャを押す速度:15cm/min
実験本数n:各条件10本
溶解液:水
観察結果の評価
×:バイパスを通過した溶解液が1本の水流となって、第1ラバーストッパの背面または筒先部の底部に勢いよく当り、シリンジ内面のガイド溝を経てあるいは直接に、注射針から漏出する可能性が大きい。
△:溶解液は1本の水流となって流入するが、勢いは弱い(注射針からの漏出の可能性あり)。
○:溶解液の流入速度は弱い(注射針からの漏出の可能性は少ない)。
◎:溶解液の流入速度は更に弱く、バイパスの出口で若干山状になるのみで、注射針からの漏出の可能性は皆無。
【0036】
なお、実験では溝幅の最大幅aを固定し、他方の最大幅bの条件を変化させて実験したが、これはバイパス18の両端の溝幅の比率を求めるための手法として便宜的に固定したものであって、前記最大幅aを2mmとした数値に限定したものではなく、主旨として前記最大幅aをできるだけ小さくし、所期の目的である水鉄砲現象を解消し、かつバイパス18内の残液量をできるだけ少なくすることにある。
【0037】
前記の実験条件において、それぞれの条件下における水鉄砲現象の発生の観察結果と前記最大幅aおよびbの溝幅の比率との関係をまとめたものが表1である。
ただし、表中に示すbの数値が大きくなるにつれ、バイパス内の残液量も徐々に多くなり、特に比率が6.0の場合では水鉄砲現象は解消できてもバイパス内残液量が多く、実用に供し得ない結果である。
【0038】
前述の結果から、図1に示されるごとくプランジャーロッド10の押圧が加わり、溶解液15がバイパス18を経由して前室14に流入する際、溝幅の最大幅aより、最大幅bに至る流路の拡大により、空隙部分の狭隘性が改善されているため、すなわち流路の断面積が拡大されるため、プランジャーロッド10の動作による定量の溶解液15の流速は減速され、緩やかに前室14に流入することになる。
【0039】
従って最初にバイパス18を通過した溶解液15が、前室14内の粉末製剤など薬剤13を溶解しないまま前室14を一気に通り越し、前室14内の空気と共に注射針3から漏出するという水鉄砲現象は生じないことが確認された。
【0040】
図3に示す第2の実施例のものは、請求項1,請求項2および請求項4の発明を併せ適用したもので、カートリッジ1の外側に膨出して形成されたバイパス22の鍔側11と筒先部7側との最大幅cおよびdの間のバイパス22の側縁23がバイパス22の外側へ向かって大きな半径R1による緩やかな凸円弧で形成され、該円弧の端部は、前記最大幅cおよびdに連続されている緩凸弧縁形状とされている。
【0041】
前記バイパス22の鍔側11の末端の最大幅cと筒先部7側の末端の最大幅dとの比率は1.2〜5.0の比率の範囲に形成されており、また長軸方向X−Xの長さ19は第3ラバーストッパ12の長さ20より僅かに長い形状とされており、前述の請求項1,請求項2の構成と同一である。
【0042】
従って溶解液15がバイパス22を経由して前室14に流入するとき、バイパス22の溝幅の最大幅部cとdとの拡大比率の構成により流速の減速が見られると共に、該側縁23が長軸方向X−Xに直交する断面が長軸の位置により面積の変化を有する緩凸弧縁に形成されているから、液流は側縁が直線状のものに比べればやや乱流傾向となり、液流はさらに減速される効果を及ぼすことにより、緩やかに前室14へと流入することになる。
【0043】
図4に示す第3の実施例のものは、請求項1,請求項2および請求項5の発明を併せ適用したもので、バイパス24の鍔側11の末端の最大幅部eと、筒先側の最大幅部fとの間の側縁25が、内側へ向かって大きな半径R2による緩やかな凹円弧で形成され、該円弧の端部は、前記最大幅部eと最大幅部fに連続されている緩凹弧縁で形成され、所謂へちま形としたものであるが、これに限定せず、筒先側をマッシュルーム形状としても同様な効果を得るものである。
【0044】
従って溶解液15がバイパス24を経由する時、前記側縁25の緩凹弧縁形状による流路の断面変化によって液流はやや乱流形状となり、溝幅の最大幅部eとfとの拡大比率による影響に加えて液流は減速される効果を及ぼすものである。
【0045】
前述のごとく請求項1ないし請求項5の各発明では溶解液の流速の減少をバイパスの末端の幅の拡大のみで規制するのではなく、バイパスの側縁の形状および外方への膨出度合などにより液流に対する断面変化の効果を与えることにより、流速の減速効果を及ぼすことができる。
【0046】
図5に示す第4の実施例のものは、請求項1,請求項2および請求項6の発明を併せ適用したもので、カートリッジ1の外側に膨出して形成されたバイパス26のカートリッジ外方への膨出度合が、鍔側11から筒先部7側に向かって徐々に高くされており、鍔側11のバイパス26の本体部28と筒先側のバイパス26の本体部29との、カートリッジ軸線x−xとを直交する縦断面積の比率が、鍔側11のバイパス本体部28の縦断面積を1とした場合に筒先部7側のバイパス本体部29の縦断面積が1.2〜5.0の範囲の比率に概ねなるように前記膨出度合が設定されているバイパス26の構造のものである。
【0047】
図5に示すごとく、プランジャーロッド10を押すことによって第3ラバーストッパ12が鎖線で示す位置より筒先部7側に移動し、実線で示す位置を占めた時、前記第3ラバーストッパ12の後室16に対するシール性は解除され、後室16に封入された溶解液15はバイパス26を経由して前室14に流入する。
【0048】
この時の溶解液15の流量は、プランジャーロッド10の押圧により一定とみなされるから、流速は流路の断面積に反比例した流速となるので、前述のごとく、バイパス本体部28の位置を占めるY1の位置でカートリッジの外側への膨出寸法がgとされた縦断面積を1とした場合に、筒先部7側のバイパス本体部29の位置を占めるY2の位置では該膨出寸法がhとされた縦断面積を1.2〜5.0の範囲とした比率に従って流速は減速され、溶解液15の流れを示す矢印の流線のごとくY1の位置より位置Y2の位置では拡散され、流速も減速されることが明瞭となり、前室14への水鉄砲のごとき現象は防止できる効果を与えるものである。
【0049】
また前述のごとくカートリッジ1の外側への膨出寸法差h−gを膨出位置のY2とY1との間隔の長短に応じて選定すれば、流速の変化度合も容易に選定できる。
【0050】
【発明の効果】
本件各発明によると、プランジャーロッドの押圧により付勢された溶解液の流速に対して、第1ラバーストッパと第3ラバーストッパとの間のカートリッジ内壁に外側に膨出形成されたバイパスの形状を、鍔方向の端部の形状を可能な限り小さくし、他方筒先方向の端部の形状寸法を広くし、バイパス内の体積の僅かな拡大によって大幅にその勢力を減少させることにより、溶解液は緩やかな流れとされ、その結果水鉄砲現象を防止できる効果を奏しめるものである。
【0051】
従って溶解液が前室部の空気と共に注射針内に直接入り込むという事態を解消できるし、前室の薬剤に対して必要量の溶解液が静穏な流れとして前室内に移動できるから、良好な注射液が得られ、かつバイパス内の体積の僅かな拡大のみであるため、注射器内の残液を最小限としうる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1,請求項2および請求項3の発明を併せ適用した実施例の注射器の構造の概要を示す断面図である。
【図2】 請求項1,請求項2および請求項3の発明を併せ適用した実施例のバイパス部の構造を示す模式図の上面図である。
【図3】 請求項1,請求項2および請求項4の発明を併せ適用した実施例のバイパス部の構造を示す模式図の上面図である。
【図4】 請求項1,請求項2および請求項5の発明を併せ適用した実施例のバイパス部の構造を示す模式図の上面図である。
【図5】 請求項1,請求項2および請求項6の発明を併せ適用した実施例のバイパス部の構造を示す模式図の側面図である。
【図6】 第1の従来例を示す略示断面図である。
【図7】 第2の従来例を示す略示断面図である。
【符号の説明】
1 カートリッジ
7 筒先部
9 第2ラバーストッパ
10 プランジャーロッド
11 挿入口側(鍔側)
12 第3ラバーストッパ
14 前室
15 溶解液
16 後室
18,22,24,26 バイパス
19 バイパスの長さ
20 第3ラバーストッパの長さ
21 側縁(直線縁)
23 側縁(緩凸弧縁)
25 側縁(緩凹弧縁)
28 バイパス本体部(鍔側)
29 バイパス本体部(筒先側)
X−X 長軸方向
x−x カートリッジ軸線
a,c,e 鍔側の最大幅部
b,d,f 筒先側の最大幅部
Claims (4)
- 注射針取付部であるカートリッジ(1)の筒先部(7)側の第1ラバーストッパ(6)と、プランジャーロッド(10)の挿入口(11)側に嵌挿された第2ラバーストッパ(9)と、両ラバーストッパ(6、9)の間に位置する第3ラバーストッパ(12)とにより、カートリッジ(1)が前後2室(14、16)に気密に区分されている2室式容器兼用注射器であり、
第1ラバーストッパ(6)と第3ラバーストッパ(12)との間のカートリッジ(1)内壁に、外側に膨出してバイパス(18)が形成されており、
該バイパス(18)内部の長軸方向の長さ(19)より僅かに短い長さ(20)の第3ラバーストッパ(12)がバイパス(18)の長軸方向内へ移動した際に、前室(14)に対する後室(16)のシール性が解除され、後室(16)内の溶解液又は懸濁液がバイパス(18)を通して乾燥薬剤の収納されている前室(14)内に移動する構造の2室式容器兼用注射器において、
前記バイパス(18)はカートリッジ(1)の半径方向外側に膨出して形成され、バイパス(18)の挿入口(11)側の最大幅(a)を1とした場合に、筒先部(7)側の最大幅(b)が1.2〜5.0の比率の範囲であり、バイパス(18)の挿入口(11)側と筒先部(7)側との間の側縁(21)が直線状に形成されていることを特徴とする2室式容器兼用注射器。 - 注射針取付部であるカートリッジ(1)の筒先部(7)側の第1ラバーストッパ(6)と、プランジャーロッド(10)の挿入口(11)側に嵌挿された第2ラバーストッパ(9)と、両ラバーストッパ(6、9)の間に位置する第3ラバーストッパ(12)とにより、カートリッジ(1)が前後2室(14、16)に気密に区分されている2室式容器兼用注射器であり、
第1ラバーストッパ(6)と第3ラバーストッパ(12)との間のカートリッジ(1)内壁に、外側に膨出してバイパス(22)が形成されており、
該バイパス(22)内部の長軸方向の長さ(19)より僅かに短い長さ(20)の第3ラバーストッパ(12)がバイパス(22)の長軸方向内へ移動した際に、前室(14)に対する後室(16)のシール性が解除され、後室(16)内の溶解液又は懸濁液がバイパス(22)を通して乾燥薬剤の収納されている前室(14)内に移動する構造の2室式容器兼用注射器において、
前記バイパス(22)はカートリッジ(1)の半径方向外側に膨出して形成され、バイパス(22)の挿入口(11)側の最大幅(a)を1とした場合に、筒先部(7)側の最大幅(b)が1.2〜5.0の比率の範囲であり、バイパス(22)の挿入口(11)側と筒先部(7)側との間の側縁(23)がバイパス(22)外方へ膨出する緩い凸状の円弧を形成していることを特徴とする2室式容器兼用注射器。 - 注射針取付部であるカートリッジ(1)の筒先部(7)側の第1ラバーストッパ(6)と、プランジャーロッド(10)の挿入口(11)側に嵌挿された第2ラバーストッパ(9)と、両ラバーストッパ(6、9)の間に位置する第3ラバーストッパ(12)とにより、カートリッジ(1)が前後2室(14、16)に気密に区分されている2室式容器兼用注射器であり、
第1ラバーストッパ(6)と第3ラバーストッパ(12)との間のカートリッジ(1)内壁に、外側に膨出してバイパス(24)が形成されており、
該バイパス(24)内部の長軸方向の長さ(19)より僅かに短い長さ(20)の第3ラバーストッパ(12)がバイパス(24)の長軸方向内へ移動した際に、前室(14)に対する後室(16)のシール性が解除され、後室(16)内の溶解液又は懸濁液がバイパス(24)を通して乾燥薬剤の収納されている前室(14)内に移動する構造の2室式容器兼用注射器において、
前記バイパス(24)はカートリッジ(1)の半径方向外側に膨出して形成され、バイパス(22)の挿入口(11)側の最大幅(a)を1とした場合に、筒先部(7)側の最大幅(b)が1.2〜5.0の比率の範囲であり、バイパス(24)の挿入口(11)側と筒先部(7)側との間の側縁(25)がバイパス(24)内方へ膨出する緩い凸状の円弧を形成していることを特徴とする2室式容器兼用注射器。 - 注射針取付部であるカートリッジ(1)の筒先部(7)側の第1ラバーストッパ(6)と、プランジャーロッド(10)の挿入口(11)側に嵌挿された第2ラバーストッパ(9)と、両ラバーストッパ(6、9)の間に位置する第3ラバーストッパ(12)とにより、カートリッジ(1)が前後2室(14、16)に気密に区分されている2室式容器兼用注射器であり、
第1ラバーストッパ(6)と第3ラバーストッパ(12)との間のカートリッジ(1)内壁に、外側に膨出してバイパス(26)が形成されており、
該バイパス(26)内部の長軸方向の長さ(19)より僅かに短い長さ(20)の第3ラバーストッパ(12)がバイパス(26)の長軸方向内へ移動した際に、前室(14)に対する後室(16)のシール性が解除され、後室(16)内の溶解液又は懸濁液がバイパス(26)を通して乾燥薬剤の収納されている前室(14)内に移動する構造の2室式容器兼用注射器において、
前記バイパス(26)は、カートリッジ(1)の半径方向外側に膨出して形成されており、バイパス(26)の筒先部(7)側(29)のカートリッジ軸線と直交する断面における断面積を1とした場合に、バイパス(26)の筒先部(7)側(29)のカートリッジ軸線と直交する断面における断面積が1.2〜5.0の比率であり、カートリッジ(1)はバイパス(26)の領域で半径方向外側へ膨出しており、当該膨出した領域の膨出度合いは、バイパス(26)の挿入口(11)側(28)から筒先部(7)側(29)に向かって徐々に大きくなり、バイパス(26)よりも筒先部(7)側の領域では膨出度合いはゼロとなる様に構成されていることを特徴とする2室式容器兼用注射器。
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