JP3939921B2 - 現像装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、現像装置および画像形成装置に関し、さらに詳しくは、現像装置に用いられるトナーの補給構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機やファクシミリあるいはプリンタさらには印刷機などの画像形成装置においては、潜像担持体である感光体上に担持されている静電潜像に対してトナーなどの現像剤を用いて可視像処理が行われる。
現像剤(以下、トナーという)は、消費されることで現像濃度に影響を与る要因となるので現像装置での消費度合いに応じて補給が必要となる。
【0003】
従来、トナー補給構造には、一成分系および二成分系いずれの場合にも現像装置に対して着脱可能な補給タンクから補給する構造があり、具体的には特開平9−106160号公報に開示された構成がある。
上記公報には、筒状のトナーボトルの軸方向一端にトナー吐出口を設け、軸方向他端には、現像装置側に設けられている駆動部との係合が可能な係合部を備えさせ、周面には、内部に向けて突出する螺旋凸部を形成してトナーボトルを装着した際に係合部を介して回転することにより螺旋凸部に沿って内部のトナーをトナー吐出口に向けて移動させるようにした構成が示されている。
【0004】
一方、装填されたトナーボトルには、そのトナー吐出口にトナーが不用意に零れないように蓋が設けられており、トナー補給装置に装填されてから開蓋するようになっている。開蓋のための構成としては例えば、特開平10−20642号公報に開示されたものがある。
上記公報には、トナー補給装置におけるトナーボトル装填位置にトナーボトルが装填されると、装填位置にあるトナーボトルのトナー吐出口と対向するチャックにより蓋を掴み、そのチャックを引き動かすことにより開蓋する構成が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記公報に開示されている構成においては、チャックを開蓋方向に移動させるための操作ハンドルが設けられており、この操作ハンドルを揺動させることで操作ハンドルの基部に設けられているカムを介してチャック側に一体の摺動ピンを動かすようになっている。
【0006】
しかし、この構成においては、次のような問題がある。
図10は、問題点を説明するにあたり、操作ハンドルの基部に設けられているカムと摺動ピンとの関係および摺動ピンの位置に対応したチャックと蓋との関係を示す図である。
同図において、実線は開蓋されていない状態を示し、二点鎖線は開蓋状態をそれぞれ示している。トナーボトルAがトナー補給装置における装填位置に装着されると、その位置でトナー吐出口A1に有する蓋Bに対して拡縮することにより蓋Bを掴む態位と掴み状態を解除する態位とに変化するチャックCが対向する。
【0007】
チャックCの一部には摺動ピンDが取り付けられており、摺動ピンDは操作ハンドル(図示されず)の基端に一体化されているカムEの周縁に当接できるようになっている。
【0008】
トナーボトルAは図示しない弾性部材によって図中、右方向に付勢されるようになっており、この付勢力によって図示しない係止部に係止される装填位置にトナーボトルAが装填された場合には摺動ピンDがカムEの周縁に対向する。操作ハンドルを揺動することによりカムEが回転すると、周縁の形状変化により摺動ピンDが押し動かされ、カムの回転中心から摺動ピンDの当接位置までの半径が大きくなるように変化するのに応じてチャックCが図示しないガイド部に沿って移動することで縮形し、蓋Bを掴んだ状態で引き抜くことができる。
閉蓋する際には、上記操作とは逆の順序によってトナーボトルAのトナー吐出口が蓋Bにより閉じられる。
【0009】
カムEに対向する摺動ピンDの位置は、弾性部材の付勢力によって所定の位置に設定されるのが望まれるが、例えば、トナーボトルAの装填状態が適正でなく、チャックCに対して蓋Bが対向していない位置に位置決めされてしまうこともある。
【0010】
トナーボトルAのトナー吐出口をトナー受け部を有するホッパ部材などに装着した上で両者をトナー補給装置に装填するような場合、ホッパ部材側に操作ハンドルが設けられていると、トナー補給装置への装填時、近隣部材との干渉を避けるために操作ハンドルを傾けるような場合がある。この場合には、操作ハンドルの揺動に連動してカムEも回転し、カムEの回転によって摺動ピンDが引き動かされ、蓋Bに対向しないままのチャックCが引き動かされてしまう。
特に、トナーボトルの交換は操作性の向上によってユーザ自身による作業となる傾向であり、ユーザ自身が操作ハンドルを揺動させて開蓋操作をしたにも拘わらず、トナーの補給が開始されておらず現像剤濃度の改善が行われないという事態を招く虞がある。
【0011】
一方、不測の外力が操作ハンドルに作用した場合にはカムE自体も回転できるので、閉じた状態にあるトナーボトルの蓋Bが引き抜かれてしまい、結果として、開蓋時期でないときに開蓋されてしまい、トナーボトル内のトナーがこぼれ落ちてしまうことがある。
【0012】
本発明の目的は、上記従来の現像装置における問題に鑑み、トナー補給装置に装填されるトナーボトルなどが用いられるトナー収納容器の装填位置に対応してトナー収納容器の蓋を開閉する際に、蓋の開閉態位を確実に設定できると共に不用意な開蓋を防止してトナーのこぼれ落ち等を防止することができる構成を備えた現像装置および画像形成装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、トナー収納容器を着脱自在に保持し、該トナー収納容器のトナー吐出口に装着されている蓋栓を開閉する開閉手段を備えたトナー補給部と、上記開閉手段を開閉操作する揺動可能な操作部材とを備え、上記トナー収納容器のトナー吐出口に装着されている蓋栓を上記開閉手段による引き抜きによって開放可能な構成を備えた現像装置において、上記開閉手段には上記操作部材の揺動に連動するカム上記カム周縁に対向当接可能であって、上記開閉手段による引き抜き動作に連動するカムフォロワと、が設けられ、該カムには、その外周縁の一部に上記トナー収納容器が規定位置にないときに上記カムフォロワが嵌合する係止部が設けられ上記操作部材は上記カムフォロワが上記カムの係止部に嵌合していないときにのみ揺動可能であることを特徴としている。
【0014】
請求項2記載の発明は、記開閉手段には上記トナー収納容器のトナー吐出口に装着されている蓋栓に対向した状態で拡縮変形可能なチャックと、該チャックの一部に一体化されている摺動駆動部材とが備えられ、上記カムフォロワは上記摺動駆動部材に設けられていることを特徴としている。
【0015】
請求項3記載の発明は、上記摺動駆動部材は、上記トナー収納容器のトナー吐出口に向けて付勢された摺動体に連動可能に設けられており、該トナー収納容器の装填状態に応じて上記付勢に抗した上記摺動体の変位に応じて上記カムの係止部に対する上記カムフォロワの位置を変化させることが可能であることを特徴としている。
【0016】
請求項4記載の発明は、上記係止部が、上記カムの周縁の一部に形成された段部をなす切り欠きで構成されていることを特徴としている。
【0017】
請求項5記載の発明は、上記カムフォロワが上記係止部に係合可能なロッドで構成され、該係止部内に係合することで上記カムの回転を阻止することを特徴としている。
【0018】
請求項6記載の発明は、請求項1乃至5のうちの一つに記載の現像装置を用いることを特徴としている。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図示実施例により本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の実施形態を説明するための実施例に係る画像形成装置の要部を示す模式図である。図1においては、画像形成装置の一つである複写機が示されているが、本発明では、これに限らず、プリンタあるいはファクシミリ装置も含まれること勿論である。
同図において画像形成装置は、図示矢印方向に回転可能なドラム状の感光体1を備えており、感光体1の周囲には、回転方向に沿って画像形成処理を実行するための帯電ローラ2,書き込み装置(図1では光路のみが示されている)3、現像装置4,転写装置5,クリーニング装置6がそれぞれ配置されている。
【0020】
感光体1は、回転する過程において帯電装置2による一様帯電後、書き込み装置3によって画像情報に対応した静電潜像が形成され、静電潜像が現像装置4によって可視像処理される。
【0021】
感光体1上に担持された画像は、給紙装置に装備されているレジストローラ7によって画像転写タイミングが設定された上で転写装置5を介して記録紙に静電転写される。
本実施例では、転写装置5が搬送ベルト5Aを備えた構成とされており、搬送ベルト5Aは図示しない荷電装置により記録紙を感光体1から吸着する構成とされ、記録紙は、搬送ベルト5Aによる感光体1からの吸着作用とその吸着される箇所で感光体1の曲率を利用した剥離により搬送ベルト5A側に向けて移行し、搬送ベルト5Aにより定着装置8に向け搬送される。定着装置8によって定着された記録紙は図示しない排紙トレイなどに向けて排出される。
【0022】
転写を終えた感光体1上に残留するトナーや電荷はクリーニング装置6のブレード6Aによる掻き取りおよび図示しない除電ランプによって除去される。
【0023】
ブレード6Aによって掻き取られた残余トナーは、回収羽根6Bによって回収され、スクリューオーガなどを用いた回収搬送手段6Cによって現像装置4に向けて移送され再利用に供される。
【0024】
現像装置4では、本実施例の場合、小さな鉄球からなるキャリアに誘電体からなるトナーを付着させて構成した二成分系現像剤が用いられるようになっている。このため、現像装置4には、感光体1に対して現像剤を供給する現像スリーブ4Aと、内部において現像剤を攪拌混合しながらトナーの帯電を行うパドルホィール4Bとパドルホィール4B内に配置されている搬送スクリュー(図示されず)とが備えられている。
【0025】
クリーニング装置6において感光体1から回収されたトナーおよび後述するトナー補給装置9から補給されたトナーは、纏めて攪拌されて現像剤中に混入され、搬送スクリューによって図1を示した紙面に対して手前側から奥側に向けて移送され、さらに、奥側からはパドルホィール4Bの外周面に有する攪拌羽根によって手前側に移送されて循環されるようになっている。このような現像装置4は、後述するトナー補給装置9との間でのトナー搬送路が接続されたユニット構造とされ、プロセスカートリッジユニットとして画像形成装置に対して着脱可能に設置されている。
【0026】
トナー補給装置9は、現像装置4内で現像剤濃度が低下したことを図示しない濃度検知センサにより検出された場合にトナーを補給する装置であり、図2および図3に示す構成を備えている。
図2は、トナー補給装置の概略構成を示す斜視図であり、図3は図2における左側部分に位置するトナー吐出口部付近の構成を示す斜視図である。
トナー補給装置9には、筒状の容器本体からなるトナー収納容器としてのトナーボトル10が用いられるようになっており、トナーボトル10は、軸方向一方の端面中央部にトナー吐出口10A(図3参照)が形成され、内壁面には螺旋状の凸部(図2では外周面が内部に向けて窪んでいる状態が示されている)10Bが形成されている。
【0027】
前述したように、トナー収納容器であるトナーボトル10における軸方向他方の端面には、図示しないが、回転駆動手段を構成するモータ11の出力軸11Aに係合可能な係合部が設けられている。係合部の構成としては、モータ11の出力軸11A側との間で凹凸構造が用いられる。
【0028】
トナーボトル10は、図4において符号12で示す受け台と一体的に設けられている容器保持手段であるケース12A内にトナー吐出口10A側の端部が装着されるようになっており、装着されることで略水平向きに保持される。
ケース12Aには、トナーボトル10のトナー吐出口10Aに装着されている蓋栓10Bの開閉時の操作部材となる揺動可能なセットレバー13が設けられており、セットレバー13には図2において左側上部に拡大して示すように、セットレバー13の揺動に連動してトナーボトル10におけるトナー吐出口10Aに装着されている蓋栓10Bを抜き取ることが可能なチャック部材14が設けられている。このチャック部材14に関する構成は、後で詳しく説明する。
【0029】
ケース12A内には、図3において符号15で示すようにトナーボトル10と共に回転可能なボトル保持部材が設けられており、ボトル保持部材14には、図3に示すように、トナー吐出口10Aに連通するトナー吐出口の周辺に複数のトナー補給用マイラー板16が配置されている。トナー補給用マイラー板16は、トナー吐出口10Aから吐出されたトナーを図3において符号12Cで示すトナー補給用排出口を備えたトナー補給部12Bに向けて搬送できるようになっている。
【0030】
トナー補給部12Bのトナー補給用排出口12B1は、図2の右側下部に拡大して示すように、現像装置4を構成するプロセスカートリッジユニット(便宜上、符号4を用いる)に装着される前にはシャッター部材12Cによって閉じられており、装着過程でプロセスカートリッジユニット4に有する突起Pに対してシャッター部材12Cに一体のピン12C1が突き上げられることで開放される。
【0031】
プロセスカートリッジユニット4には、図3に示すように、トナー補給部12B側のトナー補給用排出口12B1に連通可能なトナー導入口(便宜上、符号INで示す)が設けられており、このトナー導入口INには、クリーニング装置6から延設された回収搬送手段をなすスクリューオーガSにより搬送され得てきた回収トナーも導入される。
現像装置を構成するプロセスカートリッジユニット4におけるトナーボトル10からのトナーの搬送構成に関しては、特開平9−106160号公報および特開平10−186991号公報に詳しく開示されている。
【0032】
次に本実施例の特徴部分について説明する。
図5は、トナーボトル10のトナー吐出口10Aに装着されている蓋栓10Bを開閉するチャック部材14の構成を説明するための図であり、同図において、受け台12(図4参照)の端部に設けられているケース12A内には、トナーボトル10のトナー吐出口10Aに対向する位置に拡縮変形可能なチャック部材14が配置され、チャック部材14は摺動駆動部材17に一体化されている。
【0033】
チャック部材14および摺動駆動部材17は、次に述べる構成を用いてトナーボトル10のトナー吐出口に装着されている蓋栓10Bの開閉方向、換言すれば、引き抜きおよび装着いずれも可能な方向に移動できるようになっている。
図5において、ケース12Aの端面中心には、筒状をなすガイド部12A1が設けられており、ガイド部12A1の内部にはチャック部材14の拡縮変形を司るために断面キャップ状の摺動体18が挿嵌されている。
【0034】
摺動体18は、チャック部材14の挿通部を中心部に備えると共に、トナーボトル10のトナー吐出口10Aに対向する側に平坦面を備えている。平坦面近傍におけるチャック部材14の挿通部内には、チャック部材14が当接することで縮形させることが可能なように内方に向けた凸部18Aが設けられている。
摺動体18は、ケース12Aのガイド部12A1との間に配置されたバネなどの弾性体19によって通常、トナーボトル10のトナー吐出口10Aに向けて移動する習性が付与されており、トナーボトル10のトナー吐出口10Aが突き当たった際に押し動かされるようになっている。
【0035】
チャック部材14は、摺動駆動部材17と一体化されて摺動体18内で摺動することができ、摺動駆動部材17は、摺動体18におけるトナー吐出口10Aに対向する側と反対側の端部が突き当たる構成とされている。摺動体18の一部が突き当たる摺動駆動部材17は、摺動体18がトナー吐出口10Aによって押し動かされるのに連動して移動するようになっている。
【0036】
摺動駆動部材17におけるチャック部材14との一体箇所と反対側の端部には、摺動駆動部材17の摺動方向と直角な方向にロッド20が挿通固定されている。ロッド20は、後で説明するが、セットレバー13に設けられているカム21の周縁、つまりカム面に対向当接するカムフォロワを構成している。
【0037】
図6は、ケース部12Aとセットレバー13との関係示す図であり、同図においてセットレバー13は、ケース部12Aに有する支持ブラケット12A2に基端が軸支されて揺動可能に設けられており、基端には、図7に示すように、支軸21Aを有した一対のカム21が一体化されて設けられている。
【0038】
カム21は、セットレバー13の揺動支点となる支軸21Aを中心とする揺動半径を有する形状を持ち、その周縁の一部には、図8に示すように係止部21Bが設けられている。
係止部21Bは、周縁の一部で段部をなす切り欠きで構成されており、カムフォロワをなすロッド20がトナーボトル10の装填位置に応じて入り込むことができるようになっている。つまり、係止部21Bは、ロッド20が係合する場合と係合しない場合とでトナーボトル10の装填状態を判別できる部分として用いられる。
【0039】
セットレバー13は、トナーボトル10が装填される際の初期態位として、図6において二点鎖線で示すように水平方向を向く姿勢とされており、このときのカム21の向きは、揺動端が上に位置する直立した状態とされている。
図9は、このときのカム21とロッド20との位置関係を示しており、同図において、カム21が揺動端を上向きにすることで、支軸21Aからロッド20までの距離(図8において符号L2で示す距離)が最も短くなっている。このときにはトナーボトル10のトナー吐出口10Aに装着されている蓋栓10Bが引き抜かれない状態とされている。
【0040】
図6において実線で示す位置にセットレバー13が倒れると、カム21は、支軸21Aからロッド20までの距離(図8において符号L1で示す距離)が最大となり、二点鎖線で示す位置からロッド20を押し動かし、トナー吐出口部10Aの蓋栓10Bを引き抜くことができる。
【0041】
図5において、トナーボトル10は、モータ11の設置個所に配置されているバネなどの付勢手段22によってトナー吐出口10Aを摺動体18側に押し動かす習性が付与されており、この習性により、図5中、符号aで示す量を以て摺動体18を変位させるようになっている。このときはトナーボトル10が図示しない係止位置に保持される適正な位置に装填された場合であり、摺動体18が変位しない場合にはトナーボトル10が適正な位置に装填されていないということになる。
【0042】
本実施例では、摺動駆動部材17に設けられているロッド20とセットレバー13の初期態位でのカム21の係止部21Bとの位置関係によりトナーボトル10の装填状態を判別するようになっている。
図9において、二点鎖線で示すロッド20の位置は、トナーボトル10が適正な位置に装填された場合を示しており、この場合には、トナーボトル10に作用するモータ11側の付勢手段22の付勢力を利用してトナー吐出口10Aが摺動体18を押し動かし、これに連動して摺動駆動部材17が図5において右側に変位した状態に相当している。このため、カム21の係止部21Bに対してロッド20は係合することがなく、セットレバー13を図6において実線で示す位置に倒せる。
セットレバー13が倒されると、カム21もこれに連動して倒れるので、ロッド20がカム21における揺動半径の最も大きい部分に位置するように変位するので、トナー吐出口10Aに装着されている蓋栓10Bがに引き抜かれてトナー吐出口10Aが開放される。
【0043】
トナーボトル10が付勢手段22の付勢力に関係なく適正位置に装填されず、トナー吐出口10Aによって摺動体18を押し動かすことがない場合には、図5において符号aで示した量の変位が摺動体18に発生しないので、これに連動する関係にある摺動駆動部材17も変位しない。このため、ロッド20は、図9において実線で示すように、初期態位にあるセットレバー13の向きに対応して直立しているカム21の係止部21Bに係合する位置関係が得られる。この結果、セットレバー13の揺動が阻止され、倒すことができない状態とされる。この状態の時、オペレータは、セットレバー13の操作性が異なることに気づきやすくなり、トナーボトル10の装填状態が不適正であると判断しやすくなる。
【0044】
上記符号aで示した変位量は、セットレバー13の初期態位において、ロッド20がカム21の係止部21Bと係合しない状態を得ることができる量であり、トナーボトル10が適正位置に装填されることで摺動体18が押し動かされた際にロッド20がカム21の係止部21Bから外れることができる。
【0045】
本実施例は以上のような構成であるから、トナー補給装置に対してトナーボトル10を装填する際には、トナーボトル10の装填状態を容易に判別することができる。つまり、トナーボトル10の装填位置に応じて摺動体18の変位が生じた場合にはこれに連動して摺動駆動部材17に有するロッド20がカム21の係止部21Bに係合しないので、セットレバー13を操作することが可能となる。これに対して、トナーボトル10の装填が不適正である場合には摺動体18が押し動かされずに変位が生じないと、摺動駆動部材18は弾性体19の付勢によりトナー吐出口10A側に移行した状態を維持される。このため、図5においてロッド20をカム21の係止部21Bから外すための変位量aが得られずにカム21の係止部21Bに対してロッド20が係合したままとなり、セットレバー13の揺動が阻止されることになる。
【0046】
以上のような実施例によれば、トナーボトル10の装填状態を判別するための構成として、蓋栓10Bの開閉に用いられる既存部材であるカムを用いるだけですみ、センサーなどの特別な判別構造を要しないようにしてコスト低減を図ることができる。
【0047】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、トナー収納容器のトナー吐出口に設けられている蓋栓の開閉手段に有するカムにはトナー収納容器の装填位置を判別するための構成が備えられているので、開閉手段を開閉操作する操作部材の操作態位を介してトナー収納容器が適正な位置に装填されていない場合を判別することが可能となり、適正位置にない場合に開閉手段が作動した場合に発生する開放不能や不用意なトナーの零れを防止することができる。
【0048】
請求項2記載の発明によれば、蓋栓の開閉を行う開閉手段のカムに設けられている係止部を用いてトナー収納容器が規定位置にない場合を判別できるので、特別な判別構造を準備することなく、開閉操作に必要なストロークが得られるために用いられるカムという既存構成を利用するだけでトナー収納容器の開放不能や不用意なトナーの零れを防止することが可能となる。
【0049】
請求項3記載の発明によれば、摺動部材がトナー収納容器のトナー吐出口に向けて付勢され、トナー収納容器の装填状態に応じてカムの係止部に対するカムフォロワの位置を変化させることができるので、トナー収納容器の装填状態を直接カムに作用させることにより中継部材などを用いた場合のような誤差による誤判別をなくすことが可能となる。
【0050】
請求項4および5記載の発明によれば、カムの係止部がカム周縁の一部に形成さえた段部をなす切り欠き出構成され、この係止部に対して係合可能なロッドによりカムフォロワが構成されているので、係止部に係合したカムフォロワが不用意に係止部から外れることがなく、操作部材の操作を確実に不能にしてトナー収納容器のトナー吐出口に対する開放不能状態やトナーの不用意な零れを確実に防止することが可能となる。
【0051】
請求項6記載の発明によれば、トナー収納容器の装填位置が適正でない場合に発生するトナー吐出口の開放不能や不用意にトナー吐出口が開けられてしまうことによるトナーの零れを防止して適正なトナー補給状態を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る現像装置が用いられる画像形成装置の一例を示す模式図である。
【図2】本発明の実施形態に係る現像装置の一部を示す斜視図である。
【図3】図2に示した現像装置におけるトナー吐出部での構成を説明するための斜視図である。
【図4】図2に示した現像装置に用いられるトナー収納容器であるトナーボトルの要部構成を説明するための斜視図である。
【図5】図2に示した現像装置におけるトナーボトルのトナー吐出口開閉機構を説明するための図である。
【図6】図5に示したトナー吐出口開閉機構の外観を示す図である。
【図7】図5に示したトナー吐出口開閉機構に用いられる操作部材に相当するセットレバーの構成を説明するための斜視図である。
【図8】図7に示したセットレバーに備えられているカムの構成を説明するための図である。
【図9】図7および8に示したセットレバーとカムおよびカムフォロワとの対応関係を説明するための図である。
【図10】トナーボトルのトナー吐出口に有する蓋栓用開閉機構の一例による作用を説明するための模式図である。
【符号の説明】
4 現像装置
9 トナー補給装置
10 トナー収納容器であるトナーボトル
10A トナー吐出口
10B 蓋栓
13 操作部材に相当するセットレバー
14 開閉手段の一部材であるチャック部材
17 開閉手段の他の部材である摺動駆動部材
18 摺動体
19 弾性体
20 カムフォロワをなすロッド
21 カム
21B 係止部
22 トナーボトルの付勢手段

Claims (6)

  1. トナー収納容器を着脱自在に保持し、該トナー収納容器のトナー吐出口に装着されている蓋栓を開閉する開閉手段を備えたトナー補給部と
    記開閉手段を開閉操作する揺動可能な操作部材とを備え、上記トナー収納容器のトナー吐出口に装着されている蓋栓を上記開閉手段による引き抜きによって開放可能な構成を備えた現像装置において、
    上記開閉手段には上記操作部材の揺動に連動するカム
    上記カム周縁に対向当接可能であって、上記開閉手段による引き抜き動作に連動するカムフォロワと、が設けられ、
    該カムには、その外周縁の一部に上記トナー収納容器が規定位置にないときに上記カムフォロワが嵌合する係止部が設けられ
    上記操作部材は上記カムフォロワが上記カムの係止部に嵌合していないときにのみ揺動可能であることを特徴とする現像装置。
  2. 記開閉手段には上記トナー収納容器のトナー吐出口に装着されている蓋栓に対向した状態で拡縮変形可能なチャックと、該チャックの一部に一体化されている摺動駆動部材とが備えられ、
    上記カムフォロワは上記摺動駆動部材に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 記摺動駆動部材は、上記トナー収納容器のトナー吐出口に向けて付勢された摺動体に連動可能に設けられており、該トナー収納容器の装填状態に応じて上記付勢に抗した上記摺動体の変位に応じて上記カムの係止部に対する上記カムのカムフォロワの位置を変化させることが可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の現像装置。
  4. 記係止部が、上記カムの周縁の一部に形成された段部をなす切り欠きで構成されて3いることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の現像装置。
  5. 上記カムフォロワは、上記係止部に係合可能なロッドで構成され、該係止部内に係合することで上記カムの回転を阻止することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の現像装置。
  6. 請求項1乃至5の一つに記載の現像装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
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