JP3939720B2 - トレーニング装置 - Google Patents

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本発明は、人体の筋力、例えば上腕筋や背筋等の筋力を鍛錬するために用いられるトレーニング装置に関するものである。
従来、図7に示すような、主に上腕筋力や背筋力を鍛錬するために用いられる筋力鍛錬用のトレーニング装置が知られている。なお、図7において(イ)は、カウンターアーム130がホームポジション(下部位置)に位置設定された状態、(ロ)は、カウンターアーム130が上部位置へ向けて持上げられた状態をそれぞれ示している。図7に示すように、このトレーニング装置100は、側面視でL字状を呈したフレーム110と、このフレーム110の底フレーム111に立設された鍛錬者Mが前向き(図7の左方向き)で着座する着座席120と、フレーム110の上部後方に支持軸131回りに回動自在に軸支された幅方向(図7の紙面に直交する方向)一対のカウンターアーム130と、これら一対のカウンターアーム130の後端部間に架設されたバランスウエイト140と、ホームポジションへ向かわせるようにカウンターアーム130に荷重を加える図略の重錘とを備えている。
前記フレーム110は、前記底フレーム111と、底フレーム111の後端部から上方に向けて折り曲げられることによって形成された後部縦フレーム112と、底フレーム111の略中央部に立設された前部縦フレーム113と、前部縦フレーム113および後部縦フレーム112間に架設された上部フレーム114とを備えている。
前記一対のカウンターアーム130は、対応した上部フレーム114の後端部に支持軸131回りに回動自在に軸支されていると共に、前端部は前部縦フレーム113を越えて着座席120の直上位置まで引き延ばされ、前部縦フレーム113の頂部と干渉することでホームポジションが位置決めされるようになっている。
かかる一対のカウンターアーム130の前端には、着座席120に着座した鍛錬者Mが握持するグリップ132がそれぞれ設けられ、鍛錬者Mは、これらのグリップ132を握持した状態で重錘の重みに抗してカウンターアーム130を上方へ持上げることにより筋力を鍛錬するようになっている。
前記バランスウエイト140は、カウンターアーム130の支持軸131より前方部分の重みにより形成される反時計方向に向かうモーメントを相殺するためのものである。即ち、カウンターアーム130自体が相当の重量を有しているため、仮に重錘がなくてもカウンターアーム130の重量自体が鍛錬者Mに対する負荷としてかかるため、例えば初心者等の場合には重錘が最も軽い場合でも持ち上げが困難になる場合がある。そこで、このカウンターアーム130自体の重量を相殺する目的でバランスウェイト140が設けられている。また、これによって重量の調節が可能な重錘のみが鍛錬者Mに対する負荷となるので、正確な負荷状態を把握することができる。
しかしながら、このようなトレーニング装置100にあっては、バランスウエイト140がフレーム110から後方に向かって相当長さ突出していることから、その分場所を取る他、かかるバランスウエイト140が鍛錬者のトレーニングで上下動すると通過する人や物がそれにぶつかることがあり安全上問題であった。
かかる問題を解消するものとして、特許文献1に記載されているような筋力鍛錬用のトレーニング装置が提案されている。このトレーニング装置は、図7に示すトレーニング装置100におけるカウンターアーム130を、支持軸131を境にして二分割し、支持軸131より前方部分と後方部分とを互いにセクトギヤを介して連結して、バランスウエイト140をフレーム110内に収めるようにしたものである。こうすることでフレーム110から突出したバランスウエイト140により場所が取られることが解消される。
特許第2892985号公報
しかしながら、特許文献1に記載のものは、高価なセクトギヤを2枚も用いなければならず、その分部品点数が増加してコスト高になるという不都合がある。
また、セクトギヤ同士の噛み合わせ部分には、モーメントの作用によりバランスウエイト140および重錘の重量が何倍にもなって加わるため、度重なるカウンターアーム130の正逆回動動作によっても歯が欠けることのないようにするにはより高品質、高価な材料を使用することが求められる。また、ギヤ構造であることからセクトギヤへの頻度の多い定期的な給油が必要になり、メンテナンスに手間を要するという問題がある。
さらに、鍛錬者によるカウンターアームの昇降動作は、セクトギヤを介してバランスウエイトへ伝達されるため、その分昇降動作の伝達が直接的ではなくなっており、筋力鍛錬用のトレーニング装置にとって重要な要素である円滑感に欠けるという問題点も存在する。
本発明は、このような状況に鑑みなされたものであって、低コストで、かつ、寿命性およびメンテナンス性に優れ、しかも円滑に操作することが可能なトレーニング装置を提供することを目的としている。
請求項1記載の発明は、着座部と、この着座部の後方に立直した立直部を少なくとも有するフレームと、前記立直部に設けられ前記着座部に対して左右方向に延びるアーム支持軸に回動自在に軸支されると共に前記着座部の上方まで延設され、前端に左右一対の握持部が形成されたカウンターアームと、前記カウンターアームを前記着座部の上方から着座部に向かう回動方向に荷重を付与する重錘と、前記カウンターアームに前記重錘と逆向きへのバランス用荷重を付与するバランス機構部とを備えてなるトレーニング装置において、前記バランス機構部は、前記フレームの適所であって前記アーム支持軸より下方かつ前記アーム支持軸に対して所定寸法分だけ前方となる位置において、前記着座部に対して左右方向に延びるロッド軸回りに回動自在に軸支されたバランスロッドと、前記バランスロッドの後端に固定されたバランスウエイトと、前記カウンターアームにおける握持部とアーム支持軸との間の適所と前記バランスロッドの前端との間に、両端が回動自在にされて連結されたリンクロッドとを備え、前記バランスロッドは、前記ロッド軸による軸支部から後端までの長さが前記所定寸法と実質的に同一であることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、鍛錬者によりカウンターアームの握持部が握られて上方へ操作されることによって、カウンターアームは、重錘の荷重に抗してアーム支持軸回りに回動し、このときの筋力の使用で上腕筋や背筋等の筋肉が鍛錬される。
そして、バランスロッドは、ロッド軸による軸支部(ロッド軸に軸支されている部分)から後端までの長さがカウンターアームの所定寸法(すなわち、カウンターアームにおけるフレームの立直部から後方に突出している長さ)と実質的に同一に寸法設定されているため、カウンターアームの後端およびバランスウエイトは、フレームの後端部分に略納まることになる。
また、カウンターアームをバランスするバランス機構は、フレームの適所でロッド軸回りに回動自在に軸支されたバランスロッドと、このバランスロッドの後端に固定されたバランスウエイトと、カウンターアームにおける握持部とアーム支持軸との間の適所とバランスロッドの前端との間に両端が回動自在にされて連結されたリンクロッドとを備えて構成されているため、従来のようなセクトギヤを介在させたものに比べて構造が簡単であり、高価なセクトギヤを用いない分部品コストの低減化に寄与すると共に、従来のセクトギヤを採用しているものに比べて給油の頻度を少なくすることが可能であり、メンテナンス性に優れている。加えて、カウンターアームの動きが簡単なリンク構造を介してカウンターウエイトに伝達されるため、鍛錬者の運動は、良好な応答性でカウンターウエイトに円滑に伝達される。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記フレームは、前記立直部の上端が所定長さだけ後方に延設され、この後端に前記アーム支持軸が設けられていることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、フレームの全体的な立体形状を小形に抑えつつカウンターアームの必要長さが確保される。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、前記カウンターアームは、後端側から二股形状を有するとともに、前記各握持部とアーム支持軸との間の適所で股間を架設する架設部材を備え、前記リンクロッドは、一端が前記架設部材に取り付けられていることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、鍛錬者は、両手で二股状のカウンターアームの各握持部を握持しカウンターアームを上下動させることにより、両腕が均等に鍛錬される。また、リンクロッドは、一端が各握持部とアーム支持軸との間の適所で股間を架設する架設部材に取り付けられているため、二股状のカウンターアームに対して1本のリンクロッドで対応することが可能になる。
請求項1記載の発明によれば、バランスロッドは、ロッド軸に軸支されている位置から後端までの長さがカウンターアームにおけるフレームの立直部から後方に突出している長さと実質的に同一に寸法設定されているため、バランスウエイトをフレームの後端部分に納めることができる。しかも、従来のようなセクトギヤを介在させたものに比べて構造が簡単であり、高価なセクトギヤを用いない分部品コストの低減化に寄与することができると共に、従来のセクトギヤを採用しているものに比べて給油の頻度を少なくすることが可能であり、メンテナンス性を向上させることができる。加えて、カウンターアームの動きが簡単なリンク構造を介してカウンターウエイトに伝達されるため、鍛錬者の運動を良好な応答性でカウンターウエイトに円滑に伝達することができる。
請求項2記載の発明によれば、フレームは、立直部の上端が所定長さだけ後方に延設され、この後端に前記アーム支持軸が設けられているため、フレームの全体的な立体形状を小形に抑えつつカウンターアームの必要な長さ寸法を確保することができ、設計上の自由度を向上させることができる。
請求項3記載の発明によれば、リンクロッドは、一端が各握持部とアーム支持軸との間の適所で両股間に架設された架設部材に取り付けられているため、二股状のカウンターアームに対して1本のリンクロッドで対応することが可能になり、部品点数の減少による製造コストの低減化に貢献することができる。
図1は、本発明に係るトレーニング装置を筋力鍛錬用のトレーニング装置に適用した場合の一実施形態を示す斜視図であり、図2は、その正面図、図3は、その側面図である。なお図1〜図3において、X−X方向を幅方向、Y−Y方向を前後方向といい、特に−X方向を左方、+X方向を右方、−Y方向を前方、+Y方向を後方という。
図1〜図3に示すように、筋力鍛錬用のトレーニング装置10は、構造的な枠体としてのフレーム20と、フレーム20の底部に固定されたトレーニングチェア(着座部)30と、フレーム20の上部に装着された腕を鍛錬するカウンターアーム40と、フレーム20の側部に装着された重錘保持部50と、カウンターアーム40のバランスを図る(自重の影響を取り除く)バランス機構部60と、足の動作で腕の鍛錬をアシストするアシスト部70とを備えている。
前記フレーム20は、側面視でL字形状を呈したフレーム本体21と、このフレーム本体21の底部に付設された足載せ台22と、フレーム本体21の頂部に固定されたカウンターアーム装着杆23と、フレーム本体21におけるカウンターアーム装着杆23より若干下方位置から左方へ向けて延設された重錘保持部用フレーム24とを備えている。
前記フレーム本体21は、フロアに載置される水平フレーム211と、このフレーム本体211の後端部から上方に向けて折り曲げられた状態で立設された垂直フレーム(立直部)212とからなっている。
前記足載せ台22は、トレーニングチェア30に着座した鍛錬者Mが足休めのために足を載せる台であり、平面視で矩形状で、かつ、扁平な略直方体状を呈している。かかる足載せ台22は、その後縁部の幅方向中間位置が水平フレーム211の前端部に固定されている。
前記カウンターアーム装着杆23は、前記カウンターアーム40の後部を装着するためのものであり、後端部がフレーム本体21から若干後方へ突出し、かつ、前方に向かって若干先下がりに傾斜した状態で垂直フレーム212の頂部に固定されている。かかるカウンターアーム装着杆23の後端には、カウンターアーム40を回動自在に装着するための幅方向に延びた円柱体231が固定されている。円柱体231の軸心位置には、互いに反対方向に突出した装着軸(アーム支持軸)232が突設され、カウンターアーム40は、その後端の後述する一対の装着筒体42が回動可能にこれらの装着軸232に外嵌されるようになっている。
前記重錘保持部用フレーム24は、垂直フレーム212の上下方向中央部より若干上方位置から左方に向けて突設された平面視でL字状を呈するL字フレーム241と、このL字フレーム241の先端に固定された環状フレーム242とからなっている。L字フレーム241は、垂直フレーム212から真っ直ぐに左方に向かって突設された状態で先端部が前方に向けて折り曲げられ、この折り曲げられた部分の先端に環状フレーム242が固定されている。
前記環状フレーム242は、側面視で略矩形状に形成され、前記水平フレーム211と平行に配置されている。かかる環状フレーム242は、前後寸法が水平フレーム211の前後寸法と足載せ台22の前後寸法とを加えた寸法より若干短めに設定されていると共に、上下寸法が前記垂直フレーム212の上下寸法より若干低めに設定されている。このような環状フレーム242の枠内に前記重錘保持部50が形成されている。
また、環状フレーム242の上部枠245には、当該環状フレーム242を挟持した状態で上方に向けて突出した一対のプーリ装着板247が設けられている。これらのプーリ装着板247は、重錘保持部50における後述の第3および第4プーリ543,544を装着するためのものである。
前記トレーニングチェア30は、水平フレーム211の前方位置に立設されたチェアフレーム31と、このチェアフレーム31の前方部分に装着された着座席32と、チェアフレーム31の後方部分に固定された背凭れ33とを備えて構成されている。チェアフレーム31は、角筒体によって形成され、水平フレーム211の略前端部に立設された短尺フレーム311と、この短尺フレーム311より若干後方位置で水平フレーム211に立設された長尺フレーム312と、これら短尺フレーム311および長尺フレーム312間に架設された補強フレーム313とからなっている。
前記着座席32は、平面視で略三角形状を呈し、三角形の底辺に対応する部分が水平フレーム211と直交する水平方向に延びると共に、三角形の頂点に対応する部分が前方へ向くように方向設定され、これによって鍛錬者Mが跨いで着座し易い形状とされている。かかる着座席32の略重心位置の下面には、下方へ向かって突設された角筒体321が固定され、この角筒体321が前記短尺フレーム311に摺接状態で嵌挿されることにより、着座席32が短尺フレーム311に装着されるようになっている。かかる角筒体321の前面には、上下方向に等ピッチで複数本の係止凹部が凹設されている一方、短尺フレーム311の前面には、前記係止凹部に対応した係止ボルトが設けられ、着座席32の高さレベルを調節した状態で係止ボルトをねじ込んでその先端を係止凹部に嵌め込むことにより、着座席32の調節された高さレベルが維持されるようになっている。
前記カウンターアーム40は、幅方向一対のアーム本体41と、各アーム本体41の後端部に幅方向に延びるように固定された幅方向一対の装着筒体42と、各アーム本体41の前後方向の略中央部間に架設された補強杆(架設部材)43とを備えて構成されている。各アーム本体41は、前方半分が互いに平行な直線部分になっている一方、後方半分については後方に向かうに従い互いに接近し合うように湾曲され、これによって、図1に示すように、カウンターアーム40の全体形状が平面視で後方に向かい先狭まりになっている。
前記各装着筒体42は、内径寸法が前記円柱体231の装着軸232の径寸法より僅かに大きく設定されている。かかる各装着筒体42を対応した装着軸232に外嵌することによってカウンターアーム40が装着軸232回りに回動可能に軸支されるようになっている。
また、各アーム本体41の前方位置には、互いに対向方向に突設された握持桿(握持部)44が設けられている。本実施形態においては、この握持桿44として第1握持桿441と第2握持桿442とが備えられている。第1握持桿441は、アーム本体41の前端に設けられている一方、第2握持桿442は第1握持桿441より若干後方位置に設けられている。特に第1握持桿441は、略中央部がいずれも前方に向かって折り曲げられ、鍛錬者Mは、この折れ曲がって互いに平行になった部分を握持するようになっている。これに対し、第2握持桿442は、真っ直ぐなままとされている。握持部として第1および第2握持桿441,442が設けられるのは、アーム本体41の支点(すなわち装着軸232)からの距離を異ならせ、これによってカウンターアーム40を持上げるときの力(モーメント)に大小の差をつけるため、および縦握りと横握りとの差をつけるためである。
図4は、重錘保持部50の一実施形態を示す分解斜視図である。なお、図4におけるXおよびYによる方向表示は、図1の場合と同様である。図4に示すように、重錘保持部50は、カウンターアーム40に対し下方へ向かう力を付与するための重錘59を収納して保持するためのものであり、その主要部分が前記重錘保持部用フレーム24内で上下に架設された縦枠244と、重錘保持部用フレーム24の後方枠243との間に形成された、重錘59を収納するための重錘収納室V内に設けられている。
かかる重錘保持部50は、重錘保持部用フレーム24の上部枠245と下部枠246との間に互いに平行に架設された前後方向一対のガイドロッド51と、これらのガイドロッド51にガイドされつつ昇降可能に設けられた上蓋体52と、この上蓋体52の中央部に摺接状態で貫通した重錘装着ロッド53と、この重錘装着ロッド53を前記カウンターアーム40の装着軸232回りの回動動作に応じて昇降させる滑車機構54とを備えた構成を有している。
前記一対のガイドロッド51は、重錘収納室V内においてそれぞれ前後方向に相当距離離間した位置(後方枠243および縦枠244に接近した位置)に設けられている。かかる一対のガイドロッド51は、重錘保持部用フレーム24の上部枠245に貫設された前後方向一対の嵌挿孔245aに貫通された状態で、下部枠246における当該嵌挿孔245aと対向した位置に凹設された前後方向一対の凹設孔246aに嵌め込まれることにより重錘保持部用フレーム24に装着されるようになっている。
一方、前記上蓋体52には、その中央部に上下方向に貫通したロッド挿通孔521が穿設されていると共に、前記各ガイドロッド51に対応した位置に当該各ガイドロッド51の挿通状態を安定させるためのロッド挿通筒522がそれぞれ上方に向けて突設されている。かかる上蓋体52は、ロッド挿通筒522が一対のガイドロッド51にそれぞれ外嵌された状態で、重錘装着ロッド53がロッド挿通孔521に嵌挿されることにより、重錘収納室Vに装着された状態になる。
そして、重錘59が重錘収納室Vに装着された状態で、当該重錘収納室Vの左面および右面の開口がカバー体57によって閉止されるようになっている。これら一対のカバー体57には、下縁の上下方向中央部から上方に向かって切り欠かれることによって形成した上下方向に長尺の覗き窓571が設けられ、カバー体57が重錘収納室Vに装着された状態で、この覗き窓571から内部を目視することによっては、重錘59の装着状態を確認し得るようになっている。
前記重錘装着ロッド53は、重錘59を装着するためのものであり、その周面には、上下方向に向けて1列になるように等ピッチで穿設された複数の係止孔531が設けられていると共に、頂部には後述する張設ロープ545を装着するための逆U字形状を呈したロープ装着金具532が設けられている。前記係止孔531のピッチの値は重錘59の厚み寸法と同一に設定されている。
一方、前記重錘59は、平面形状が前記上蓋体52と略同一に設定されていると共に、立体形状が薄い直方体状に形成されている。かかる重錘59は、中央部に重錘装着ロッド53を貫通させるための中央部貫通孔591が穿設されていると共に、前後方向の両側部に各ガイドロッド51を貫通させるための側部貫通孔592がそれぞれ穿設されている。さらに、重錘59の底面には、右側面から中央部貫通孔591に向けて凹設されたピン用凹溝593が設けられている。このピン用凹溝593は、中央部貫通孔591をガイドロッド51に外嵌し重錘装着ロッド53の係止孔531と対向させた状態で抜止めピン58を係止孔531へ向けて差し通すためのものであり、かかる抜止めピン58の差し通しによってその上側にある重錘59が抜止め状態で重錘装着ロッド53に装着されることになる。
そして、重錘59を重錘収納室Vに装着するに際しては、一旦一対のガイドロッド51を上に引き上げ、この状態で重錘59の中央部貫通孔591を重錘装着ロッド53に外嵌し、引き続きガイドロッド51を下降させて重錘59の側部貫通孔592に差し通し、その先端を下部枠246の凹設孔246aに嵌入することにより、重錘59がガイドロッド51に装着された状態になる。
因みに、重錘装着ロッド53に装着する重錘59の枚数は、鍛錬の度合いや鍛錬者Mの体力に応じて適宜設定される。
前記滑車機構54は、鍛錬者Mによるカウンターアーム40の昇降動作に応じて重錘59を昇降させるものであり、前記フレーム本体21の水平フレーム211における垂直フレーム212と前記チェアフレーム31との間に設けられた第1プーリ541と、環状フレーム242の後方枠243の下端部に設けられた第2プーリ542と、環状フレーム242の一対のプーリ装着板247間に設けられた第3プーリ543と、同第4プーリ544と、第1〜第4プーリ541〜544を介して前記カウンターアーム40の補強杆43と前記重錘装着ロッド53との間に張設された張設ロープ545とを備えて構成されている。
前記第1プーリ541は、水平フレーム211に固定されたブラケット545aの前後方向に延びる第1プーリ軸545b回りに回転自在に軸支されている。また、前記第2プーリ542は、後方枠243の下端部に設けられた前後方向に延びる第2プーリ軸542a回りに回転自在に軸支されている。また、前記第3および第4プーリ543,544は、前記一対のプーリ装着板247間に架設された第3および第4プーリ軸543a,544a回りに回転自在に軸支されている。
前記張設ロープ545は、一端がカウンターアーム40の補強杆43に結着されていると共に、他端が重錘装着ロッド53の頂部に設けられた逆U字形状を呈するロープ装着金具532に結着されている。環状フレーム242の上部枠245には、適所に張設ロープ545を挿通するための挿通孔が穿設されている。
かかる滑車機構54によれば、鍛錬者Mが握持桿44を握持して上方に持上げると、カウンターアーム40のアーム本体41が装着軸232回りに時計方向へ向けて回動し、この回動による補強杆43の上昇によって張設ロープ545が引っ張られて上方へ移動する。この張設ロープ545の移動は、第1〜第4プーリ541〜544およびロープ装着金具532を介して重錘装着ロッド53に伝達され、これによって重錘装着ロッド53が重錘59を伴って上昇する。鍛錬者Mの筋肉は、重錘59の重力に抗した上昇によって負荷を受け、鍛錬されることになる。
以下図5を基に、必要に応じて図1〜図4を参照しながら本発明に係るバランス機構部60について説明する。図5は、本発明に係るバランス機構部60の一実施形態を示す斜視図であり、(イ)は、バランスウエイト62が上方位置に位置設定された状態、(ロ)は、バランスウエイト62が下方位置に位置設定された状態をそれぞれ示している。なお、図5におけるXおよびYによる方向表示は、図1の場合と同様である。
図5に示すように、バランス機構部60は、フレーム本体21の垂直フレーム212に前後方向に延びるように設けられたバランスロッド61と、このバランスロッド61の後端に固定されたバランスウエイト62と、バランスロッド61の前端と前記カウンターアーム40の補強杆43との間に介設されたリンクロッド63とを備えて構成されている。
前記バランスロッド61は、図3に示すように、垂直フレーム212の上下方向の中央部より若干上方位置から前方に向かって突設されたブラケット212aに幅方向に延びるように設けられている支持軸(ロッド軸)212b回りに回動自在に軸支されている。かかるバランスロッド61は、本実施形態においては、前後方向の略中央部が支持軸212bに軸支されていると共に、支持軸212bから後端までの距離が前記カウンターアーム装着杆23の垂直フレーム212からの後方への突出量と略同一に設定され、これによって支持軸212b回りに正逆回動しても周囲に影響が及ばないようになされている。
一方、前記カウンターアーム40の補強杆43には、カウンターアーム装着杆23の直ぐ右側位置から下方へ向かって突設されたブラケット431が設けられている。そして、前記リンクロッド63は、バランスロッド61の後端部から右方へ向かって突設された第1リンク軸611と、補強杆43のブラケット431から右方へ向かって突設された第2リンク軸432との間において各リンク軸611,432回りにそれぞれ回動自在に架設され、これによってアーム本体41の装着筒体42回りの一体回動がリンクロッド63を介してバランスロッド61の支持軸212b回りの回動に伝達されるようになされている。
前記バランスウエイト62は、カウンターアーム40自身の重量を相殺するためのものであり、当該バランスロッド61の支持軸212b回りの時計方向へ向かうモーメントがバランスロッド61の装着軸232(図1)回りの下方に向かうモーメントと等しいか、あるいは充分に小さくなるように重量設定されている。かかるバランスウエイト62を採用することにより、アーム本体41は、重錘59(図4)のみによる荷重が加わった状態になるため、アーム本体41を持ち上げる鍛錬において使用されている重錘59の枚数を合計することで鍛錬の負荷を正確に把握することができる。
かかるバランス機構部60によれば、アーム本体41は、鍛錬者Mによる持ち上げ操作が行われない状態においては、図5の(イ)に示すように、重錘59の重量によって下方位置(ホームポジション)に位置設定された状態になっている。この状態において、鍛錬者Mが握持桿44を握持してアーム本体41を上方へ持ち上げると、アーム本体41は装着筒体42回りに時計方向へ向けて一体回動する。この回動は、リンクロッド63を介してバランスロッド61へ伝達され、これによってバランスロッド61は、図5の(ロ)に示すように、支持軸212b回りに時計方向に回動し、上方位置に位置していた重錘59が下方位置へ降下する。
この状態で鍛錬者Mが握持桿44を持ち上げていた力を抜くことにより、アーム本体41は装着筒体42回りに反時計方向へ向けて回動し、図5の(イ)に示す元のホームポジションに戻される。したがって、鍛錬者Mが握持桿44の持ち上げおよび持ち下ろし操作を繰り返すことにより、バランスウエイト62は、フレーム本体21から後方に突出したカウンターアーム装着杆23の円柱体231の直下位置で昇降することになる。
上記のように構成されたトレーニング装置10において、本実施形態においては、特にアシスト部70が付設されている。このアシスト部70は、足の動作によって腕の鍛錬をアシストするためのものである。以下、図3を基に、必要に応じて図1、図2および図6を参照しながらアシスト部70について説明する。
図3に示すように、アシスト部70は、前記チェアフレーム31の補強フレーム313に取り付けられた前後方向に延びる足側アーム71と、この足側アーム71の前端に設けられた足載せ杆(足載せ部)72と、前記足側アーム71の後端と前記アーム本体41の補強杆43(図1、図2)との間に介設された足側リンクアーム73とを備えて構成されている。
足側アーム71は、補強フレーム313の前後方向の略中央部から左方に向けて突設された突設軸(第2水平軸)711回りに回動自在に軸支されている。かかる足側アーム71は、前端がトレーニングチェア30より前方に向かって突出した状態とされ、トレーニングチェア30の着座席32に着座した鍛錬者Mの足先が若干の余裕をもって届くと共に、後端が側面視で重錘保持部用フレーム24の環状フレーム242とチェアフレーム31の長尺フレーム312との間に位置するように長さ寸法が設定されている。
前記足載せ杆72は、着座席32に着座した鍛錬者Mの両足の足裏を載せるためのものであり、本実施形態においては円筒体によって形成されている。かかる足載せ杆72は、幅方向に延びた長さ寸法が着座席32の幅寸法と略同一に設定されていると共に、その中央部が前記足側アーム71の前端に固定され、これによって鍛錬者Mは、着座席32に着座した状態で膝を曲げて前へ延ばした状態の両足の足裏を足載せ杆72の両側部にそれぞれ載置し得るようになっている。
前記足側リンクアーム73は、角材によって形成され、足側アーム71の後端部に立設されたブラケット712のリンク軸713回りに回動自在に軸支された状態でカウンターアーム40の補強杆43へ向けて延設されている。かかる足側リンクアーム73は、上端部がフレーム20のカウンターアーム装着杆23の前端左面に固定された、前記補強杆43と下部で対向する角筒状のガイド枠233に差し通され、これによってガイド枠233と摺接状態で上下動し得るようになっている。
そして、このような足側リンクアーム73の頂部には、側面視でU字形状を呈した前記補強杆43を受けるU字金具(載置部)74(図1)が固定され、補強杆43は、アーム本体41がホームポジションに位置設定された状態でこのU字金具74に支持されるようになっている。
また、前記足側アーム71の後端下部には、下方に向けて突設された幅方向一対のアーム側ブラケット714が設けられている一方、前記水平フレーム211には、アーム側ブラケット714と対向した位置に幅方向一対のフレーム側ブラケット211aが設けられていると共に、一対のアーム側ブラケット714間に架設された上部軸715と、一対のフレーム側ブラケット211a間に架設された下部軸211bとの間にはコイルスプリング75が架設され、足側アーム71は、このコイルスプリング75の付勢力によって突設軸711回りに時計方向へ向けて付勢されるようになっている。
このように構成されたアシスト部70によれば、足側アーム71は、アーム本体41がU字金具74に支持されているか否かに拘らず、コイルスプリング75の付勢力によって突設軸711回りに時計方向へ向かう付勢力を受け、これによって足載せ杆72は、図3に示すように、上方位置に位置設定された状態になっている。
この状態で、着座席32に着座した鍛錬者Mが足裏で足載せ杆72を踏み込むことにより、足側アーム71がコイルスプリング75の付勢力およびアーム本体41を介した重錘59の重力に抗して突設軸711回りに反時計方向へ向けて回動し、これによってアーム本体41は、重錘59の重力に抗して装着軸232回りに時計方向へ回動して持ち上げられた状態になる。足載せ杆72を踏み込んでいた力を抜くと、足側アーム71およびアーム本体41は、図3に示す元の状態に復帰する。
このようなアシスト部70は、鍛錬者Mがカウンターアーム40に対して腕または肩の力を入れやすいある程度の高さとなるまでは、鍛錬者Mの足の力も併用して持ち上げるようにするためのものである。即ち、カウンターアーム40が最も下の位置にある場合、握持桿44は鍛錬者Mの胸辺りに位置し、カウンターアーム40を上げるには力を入れにくい状態となっている。力の強い、または経験を積んだ鍛錬者であればこの状態からでもカウンターアーム40を持ち上げることはできるが、一般にはこの位置から容易に持ち上げることはできない。そこで、上記の通り、腕の力に加え足裏で足載せ杆72を踏み込むことにより(図6の(イ)参照)、腕または肩の力を入れやすい高さまでカウンターアーム40を持ち上げる。なお、その後、鍛錬者は足裏を足載せ杆72から降して足載せ台22に載せ(図6の(ロ)参照)、腕または肩の力だけでカウンターアーム40を所定範囲で上下させて鍛錬を継続する。鍛錬を終了して、カウンターアーム40を完全に下の位置まで降ろす場合には、鍛錬開始時とは逆に、降ろしていた足を再び足載せ杆72に乗せて踏み込みの力を加えて腕の力を補助しながら、徐々にカウンターアーム40を下に降ろすようにする。
図6は、本発明に係るトレーニング装置10の作用(すなわち、バランス機構部60の作用)を説明するための説明図であり、(イ)は、バランスウエイト62が上方位置に位置設定された状態、(ロ)は、バランスウエイト62が下方位置に位置設定された状態をそれぞれ示している。腕の筋肉や背筋の鍛錬を行うに際しては、まず、鍛錬者Mは、図6の(イ)に示すように、トレーニングチェア30の着座席32に着座し、両足を足載せ杆72に載せた状態で両手で握持桿44(図6に示す例では第1握持桿441)を握持する。
この状態で両足で足載せ杆72を踏み込みながら両腕に力を入れて第1握持桿441を上方へ持ち上げる。そうすると、アーム本体41は、重錘59(図4)の重力に抗して装着軸232回りに反時計方向に回動する。この回動は、リンクロッド63を介してバランスロッド61に伝達され、これによるバランスロッド61の支持軸212b回りの反時計方向へ向かう回動によってバランスウエイト62が下降する。
なお、前述のように、アーム本体41がある程度の高さになれば鍛錬者Mは足載せ杆72から足を降ろし、腕の力のみで鍛錬を行なう。
そして、第1握持桿441が最上位にまで持ち上げられた状態では、バランスウエイト62は、図6の(ロ)に示すように、下方位置にまで下降した状態になる。以後、第1握持桿441を持ち上げたり下ろしたりする動作を繰り返すことにより、バランスウエイト62は、支持軸212bの軸心を曲率中心とする円弧軌跡に沿って上下動することになるが、バランスロッド61の垂直フレーム212から後方に向かう突出量が装着軸232の近傍になるように設定され、これによってバランスウエイト62が装着軸232の近傍で上下動するようになっているため、従来のバランスウエイト140(図7参照)が本発明の装着軸232と対応する支持軸131から後方に向かって相当量突出している場合に比較し、省スペース化を図る上で有効である。
以上詳述したように、筋力鍛錬用のトレーニング装置10は、トレーニングチェア30が固定されると共にこのトレーニングチェア30の後方に立直した垂直フレーム212を少なくとも有するフレーム20と、垂直フレーム212に設けられた左右方向に延びる装着軸232に回動自在に軸支されると共にトレーニングチェア30の上方まで前方に向けて延設され、前端に左右一対の握持部が形成されたカウンターアーム40と、カウンターアーム40をトレーニングチェア30の上方からトレーニングチェア30に向かう回動方向に荷重を付与する重錘59と、カウンターアーム40に重錘59と逆向きへのバランス用荷重を付与するバランス機構部60とを備えてなるものであるため、鍛錬者Mは、着座席32に着座した状態で、アーム本体41の握持桿44を握り上方へ操作することによって、アーム本体41は、重錘59の荷重に抗して装着軸232回りに回動し、このときの筋力の使用で主に上腕筋や背筋等の筋肉を鍛錬することができる。
なお、ここでいうバランス用荷重とは、アーム本体41自体の重量を相殺するための荷重である。即ち、アーム本体41自体が相当の重量を有しているため、仮に重錘がなくてもアーム本体41の重量自体が鍛錬者Mに対する負荷としてかかるため、例えば初心者等の場合には重錘が最も軽い場合でも持ち上げが困難になる場合がある。そこで、バランス用荷重を付与することで、このアーム本体41自体の重量を相殺している。
そして、バランス機構部60は、フレーム20の適所であって装着軸232より下方かつ装着軸232に対して所定寸法分だけ前方となる位置において、トレーニングチェア30に対して左右方向に延びる支持軸212b回りに回動自在に軸支されたバランスロッド61と、バランスロッド61の後端に固定されたバランスウエイトと、カウンターアーム40における握持部と装着軸232との間の適所とバランスロッド61の前端との間に、両端が回動自在にされて連結されたリンクロッド63とを備え、バランスロッド61は、前記中間位置から後端までの長さが前記所定寸法と実質的に同一に設定されているため、アーム本体41の後端およびバランスウエイト62をフレーム20の略範囲内であるフレーム20の後端部分に納めることができる。
また、アーム本体41の重量分を相殺するためのバランス機構部60は、バランスロッド61と、このバランスロッド61の後端に固定されたバランスウエイト62と、バランスロッド61の前端とアーム本体41との間に架設されたリンクロッド63とからなるリンク構造によって構成されているため、従来のようなセクトギヤを介在させたものに比べて構造が簡単であり、高価なセクトギヤを用いない分部品コストの低減化に寄与すると共に、従来のセクトギヤを採用しているものに比べて給油の頻度を少なくすることが可能であり、優れたメンテナンス性を確保することができる。加えて、アーム本体41の動きが簡単なリンク構造を介してカウンターウエイトに伝達されるため、鍛錬者Mの運動を良好な応答性でカウンターウエイトに円滑に伝達することができる。
また、フレーム20は、垂直フレーム212の上端が所定長さだけ後方に延設され、フレーム20の後端に装着軸232が設けられているため、フレーム20の全体的な立体形状を小さく抑えつつカウンターアーム40の必要な長さ寸法を確保することができ、これによって設計上の自由度を向上させることができる。
さらに、カウンターアーム40は、後端側から二股形状を有するとともに、各握持桿44と装着軸232との間の適所で股間(アーム本体41間)を架設する補強杆43を備え、リンクロッド63は、一端が補強杆43に取り付けられているため、鍛錬者は、両手で二股状のカウンターアーム40の各握持部を握持しカウンターアーム40を上下動させることにより、両腕が均等に鍛錬される。また、二股状のカウンターアーム40に対して1本のリンクロッドで済ませることができ、部品点数の削減による製造コストの低減化に貢献することができる。
このように、重錘59の荷重に抗して足の力で操作し得る足側アーム71をアーム本体41と併存させることにより、1台のトレーニング装置で腕のみでなく足の筋肉も同時に鍛錬することが可能になり、トレーニング装置の汎用性を向上させることができる。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、以下の内容をも包含するものである。
(1)上記の実施形態においては、バランスウエイト62をフレーム本体21の垂直フレーム212より後方に突出させているが、こうする代わりにカウンターアーム装着杆23を垂直フレーム212より前方にずらすと共に、垂直フレーム212に付設されるブラケット212aの突出量を大きくし、その先端に設けた支持軸212b回りにバランスロッド61を回動可能に軸支すると共に、バランスロッド61の後端に固定されるバランスウエイト62を垂直フレーム212の内側(前方)に位置させるようにすれば、バランスウエイト62が完全にフレーム20内に納められた状態になる。但し、ブラケット212aはその機械的強度が充分に保証できる構造とする必要がある。
(2)上記の実施形態においては、フレーム本体21は1本の材料で形成されているが、本発明は、フレーム本体21が1本であることに限定されるものではなく、幅方向一対で設けてもよい。こうすることで、フレーム本体21を、上記の実施形態のような断面積が大きい重量物に代えて例えば細いパイプ体によって形成することが可能になり、軽量化および低コスト化に貢献することができる。また、フレーム20は、適宜の形状が採用可能であり、少なくとも後部に実質的な立設部(上記の実施形態においては垂直フレーム212)が存在すればよい。
(3)上記の実施形態においては、握持桿44として第1握持桿441と第2握持桿442とが設けられているが、本発明は、握持桿44として第1および第2握持桿441,442を個別に設けることに限定されるものではなく、連続形状のものとしてもよい。両者の内のいずれか一方を設けてもよいし、アーム本体41の前端部そのものを握持部として利用してもよい。
(4)上記の実施形態においては、トレーニング装置10を腕の筋肉の鍛錬専用に供するものとしたが、足、その他の人体の適所の筋肉を鍛えるトレーニング装置にも適用可能である。
本発明に係る筋力鍛錬用トレーニング装置の一実施形態を示す斜視図である。 図1に示す筋力鍛錬用トレーニング装置の正面図である。 図1に示す筋力鍛錬用トレーニング装置の側面図である。 重錘保持部の一実施形態を示す分解斜視図である。 本発明に係るバランス機構の一実施形態を示す斜視図であり、(イ)は、バランスウエイトが上方位置に一設定された状態、(ロ)は、バランスウエイトが下方位置に一設定された状態をそれぞれ示している。 本発明に係る筋力鍛錬用トレーニング装置の作用を説明するための説明図であり、(イ)は、バランスウエイトが上方位置に一設定された状態、(ロ)は、バランスウエイトが下方位置に一設定された状態をそれぞれ示している。 従来の上腕筋力や背筋力を鍛錬するために用いられる筋力鍛錬用トレーニング装置の要部を示す側面図であり、(イ)は、カウンターアームがホームポジションに位置設定された状態、(ロ)は、カウンターアームが上部位置へ向けて持上げられた状態をそれぞれ示している。
符号の説明
10 筋力鍛錬用のトレーニング装置
20 フレーム 21 フレーム本体
211 水平フレーム 211a フレーム側ブラケット
211b 下部軸 212 垂直フレーム(立直部)
212a ブラケット 212b 支持軸(ロッド軸)
22 足載せ台 23 カウンターアーム装着杆
231 円柱体 232 装着軸(アーム支持軸)
233 ガイド枠 24 重錘保持部用フレーム
241 L字フレーム 242 環状フレーム
243 後方枠 244 縦枠
245 上部枠 245a 嵌挿孔
246 下部枠 246a 凹設孔
247 プーリ装着板 30 トレーニングチェア(着座部)
31 チェアフレーム 311 短尺フレーム
312 長尺フレーム 313 補強フレーム
32 着座席 321 角筒体
33 背凭れ 40 カウンターアーム
41 アーム本体 42 装着筒体
43 補強杆(架設部材) 431 ブラケット
432 第2リンク軸 44 握持桿(握持部)
441 第1握持桿 442 第2握持桿
50 重錘保持部 51 ガイドロッド
52 上蓋体 521 ロッド挿通孔
522 ロッド挿通筒 53 重錘装着ロッド
531 係止孔 532 ロープ装着金具
54 滑車機構 541 第1プーリ
542 第2プーリ 542a 第2プーリ軸
543 第3プーリ 543a 第3プーリ軸
543b 第4プーリ軸
544 第4プーリ 544a 第4プーリ軸
545 張設ロープ 545a ブラケット
545b 第1プーリ軸 60 バランス機構部
61 バランスロッド 611 第1リンク軸
62 バランスウエイト 63 リンクロッド
70 アシスト部 71 足側アーム
711 突設軸(第2水平軸) 712 ブラケット
713 リンク軸 714 アーム側ブラケット
715 上部軸 72 足載せ杆(足載せ部)
73 足側リンクアーム 74 U字金具(載置部)
75 コイルスプリング V 重錘収納室

Claims (3)

  1. 着座部と、この着座部の後方に立直した立直部を少なくとも有するフレームと、前記立直部に設けられ前記着座部に対して左右方向に延びるアーム支持軸に回動自在に軸支されると共に前記着座部の上方まで延設され、前端に左右一対の握持部が形成されたカウンターアームと、前記カウンターアームを前記着座部の上方から着座部に向かう回動方向に荷重を付与する重錘と、前記カウンターアームに前記重錘と逆向きへのバランス用荷重を付与するバランス機構部とを備えてなるトレーニング装置において、
    前記バランス機構部は、前記フレームの適所であって前記アーム支持軸より下方かつ前記アーム支持軸に対して所定寸法分だけ前方となる位置において、前記着座部に対して左右方向に延びるロッド軸回りに回動自在に軸支されたバランスロッドと、前記バランスロッドの後端に固定されたバランスウエイトと、前記カウンターアームにおける握持部とアーム支持軸との間の適所と前記バランスロッドの前端との間に、両端が回動自在にされて連結されたリンクロッドとを備え、
    前記バランスロッドは、前記ロッド軸による軸支部から後端までの長さが前記所定寸法と実質的に同一であることを特徴とするトレーニング装置。
  2. 前記フレームは、前記立直部の上端が所定長さだけ後方に延設され、この後端に前記アーム支持軸が設けられていることを特徴とする請求項1記載のトレーニング装置。
  3. 前記カウンターアームは、後端側から二股形状を有するとともに、前記各握持部とアーム支持軸との間の適所で股間を架設する架設部材を備え、前記リンクロッドは、一端が前記架設部材に取り付けられていることを特徴とする請求項1または2記載のトレーニング装置。
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