JP3939682B2 - 非真円形状ワークの研削方法及び研削装置 - Google Patents

非真円形状ワークの研削方法及び研削装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワークを研削する研削方法及び研削装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、カム形状等の非真円形状のワークの研削は、ワークを装着した主軸と砥石をそれぞれ回転させると共に、主軸(C軸)の回転角に同期して主軸軸線(Z軸)に直交する方向(X軸方向)に砥石を移動させることにより行われている。また、主軸の回転速度を一定にして研削を行う場合には、ワークの研削位置によって研削抵抗が変動する。研削抵抗が著しく変動すると、ワークの加工精度が悪化することになる。そこで、研削抵抗の変動を抑制するために、主軸の回転速度は、主軸の回転角に応じて変化させている。例えば、カム形状は、ベース円部分(半円部分)とその他の突出部分とからなる。そして、突出部分における主軸の回転速度は、ベース円部分における主軸の回転速度より低くしている。これは、突出部分における研削抵抗が、ベース円部分における研削抵抗より大きいからである。なお、研削において、一般に、砥石は一定の回転速度の指令値に従って回転している。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−137163号公報
【特許文献2】
特開平9−225803号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、加工精度に影響がない程度に主軸の回転速度を変化させた場合であっても、砥石の回転速度が変動する場合がある。すなわち、砥石の回転速度の指令値が一定であったとしても、研削中の実際の砥石の実回転速度は一定とはならず変動することになる。例えば、カム形状の場合、ベース円部分における砥石の実回転速度はほぼ一定となるが、突出部分における砥石の実回転速度は変動する。そして、特に砥石の実回転速度を低下させることは、局所的に砥石にかかる負荷g/aが大きくなり、その結果として砥石の寿命が短縮することになる。
【0005】
そこで、砥石の実回転速度の低下を防止するために、砥石の実回転速度が低下する研削位置にて、主軸の回転速度をさらに低下させることが考えられる。しかし、主軸の回転速度をさらに低下させることは、研削時間を延長することになる。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みて為されたものであり、研削時間を延長することなく、砥石の寿命を延長することができる研削方法及び研削装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の非真円形状ワークの研削方法は、非真円形状のワークと砥石とをそれぞれ回転させると共に、砥石をワークに対してワークの回転軸線(Z軸)に直交する方向(X軸方向)に相対移動させることにより、ワークを研削する非真円形状ワークの研削方法において、研削中の砥石の実回転速度を略一定とするワークの回転角に応じた砥石の指令回転速度である補正指令値を予め算出し、補正指令値に基づき、砥石を回転させてワークを研削することを特徴とする。
【0008】
つまり、補正指令値は、所定のワークの回転角毎の砥石の指令回転速度のデータである。そして、この補正指令値は、従来のような一定の指令回転速度とするのではなく、ワークの回転角に応じて変化させた値である。例えば、カム形状のワークの場合には、ベース円部における補正指令値は一定値とするが、接線部等のベース円部を除く部分における補正指令値はワークの回転角に応じて変化させる。すなわち、砥石の回転速度の指令値を積極的に変化させることにより、実回転速度を略一定とすることができる。これにより、砥石の実回転速度を低下させることがなく、砥石にかかる負荷g/aをほぼ一定に保つことができる。すなわち、砥石の寿命を延長させることができる。また、砥石の実回転速度が低下しないので、従来のように主軸の回転速度をさらに低くする必要がない。つまり、研削時間が延長しない。
【0009】
また、本発明の研削中の非真円形状ワークの研削方法は、非真円形状のワークと砥石とをそれぞれ回転させると共に、砥石をワークに対してワークの回転軸線(Z軸)に直交する方向(X軸方向)に相対移動させることにより、ワークを研削する非真円形状ワークの研削方法において、砥石の実回転速度を略一定とする砥石のワークに対する相対位置(X軸位置)及び切込量に応じた砥石の指令回転速度である補正指令値に基づき、砥石を回転させてワークを研削することを特徴とする。
【0010】
つまり、補正指令値は、砥石のX軸位置とX軸方向の切込量と砥石の指令回転速度との関係を示すデータに基づいて算出される砥石の回転速度の指令値である。すなわち、現在の砥石のX軸位置とX軸方向の切込量とから砥石の指令回転速度である補正指令値が算出される。この場合も、上述のワークの回転角毎の砥石の指令回転速度を補正指令値とした場合と同様の効果を奏する。すなわち、砥石の寿命を延長させることができ、研削時間が延長しない。
【0011】
また、補正指令値の算出は、研削工程と、実回転速度検出工程と、差分量算出工程と、補正指令値算出工程とからなるようにしてもよい。ここで、研削工程は、回転角若しくは相対位置及び切込量に応じた現在の砥石の指令回転速度である現指令値に基づき、砥石を回転させてワークを研削する工程である。実回転速度検出工程は、研削工程中の回転角若しくは相対位置及び切込量に応じた砥石の実回転速度を検出する工程である。差分量算出工程は、所望の砥石の実回転速度と検出された実回転速度との差であるワークの回転角に応じた回転差分量を算出する工程である。若しくは、差分量算出工程は、所望の砥石の実回転速度と検出された実回転速度との差である砥石のワークに対する相対位置(X軸位置)及び切込量に応じた回転差分量を算出する工程である。補正指令値算出工程は、現指令値と回転差分量とに応じて算出される補正指令値を算出する工程である。
【0012】
まず、所望の砥石の実回転速度を決定しておく。そして、ある砥石の回転速度の指令値に基づき砥石を回転させて、ワークを少なくとも1回転させて研削することにより、ワークの回転角毎に砥石の実回転速度を検出する。この場合の砥石の回転速度の指令値は、一定であっても、一定でなくてもよい。そして、検出された実回転速度と予め決定した所望の砥石の実回転速度とを比較して、その差分量である回転差分量を算出する。例えば、補正指令値を現指令値に回転差分量を加算したもの等とする。すなわち、このようにして算出された補正指令値により砥石を回転させることで、砥石の実回転速度を略一定にすることができる。
【0013】
また、補正指令値の算出は、ワーク毎に行うようにしてもよい。研削が進むに従って砥石は摩耗する。砥石が摩耗すると、回転差分量が変化する。そこで、複数のワークを研削する場合に、ワーク毎に補正指令値を算出して、その補正指令値に基づいて研削することで、確実に砥石の実回転速度を略一定にすることができる。
【0014】
また、補正指令値の算出は、前記ワークの研削量が所定研削量に達した場合に行うようにしてもよい。また、補正指令値の算出は、前記砥石の摩耗量が所定摩耗量に達した場合に行うようにしてもよい。例えば、研削量が多いワークの場合には、研削が進むに従って回転差分量が変化する。また、上述のとおり、砥石が摩耗することにより、回転差分量が変化する。そこで、予め所定研削量を設定しておき、ワークの研削量が所定研削量に達した場合に補正指令値を算出することで、確実に砥石の実回転速度を略一定にすることができる。なお、ワークの研削量は、切込量から判断することもできる。また、予め所定摩耗量を設定しておき、砥石の摩耗量が所定摩耗量に達した場合に、補正指令値を算出することでも、確実に砥石の実回転速度を略一定にすることができる。
【0015】
また、上述の研削工程で研削されるワークは、テストピースを用いてもよい。通常、製品の研削を行う前には、主軸回転速度や切込量等の研削条件を決定するためにテストピースの研削を行う。そこで、テストピースの研削の際に、併せて、砥石の補正指令値を算出することができる。ワークの研削量が少ない場合には、テストピースを用いて一度だけ補正指令値を設定することで、その後の研削においても砥石の実回転速度を略一定にすることができる。
【0016】
また、補正指令値の算出は、関係式記憶工程と、研削量算出工程と、補正指令値算出工程とからなるようにしてもよい。ここで、関係式記憶工程は、単位時間当たりの研削量と、砥石の指令回転速度と、砥石の実回転速度との関係を示す関係式を記憶する工程である。研削量算出工程は、ワークの形状と、砥石の径と、主軸の回転速度に基づきワークの研削位置における単位時間当たりの研削量を算出する工程である。補正指令値算出工程は、算出した単位時間当たりの研削量と、所望の砥石の実回転速度と、関係式に基づき、補正指令値となる指令回転速度を算出する工程である。
【0017】
つまり、ワークを研削することなく補正指令値の算出を行うことができる。ただし、関係式は、実際の研削のデータを用いて決定するとよい。なお、関係式は、単位時間当たりの研削量と、砥石の指令回転速度と、砥石の実回転速度との関係を示す関係式テーブルであってもよい。関係式テーブルを用いることで、より迅速に処理することができる。
【0018】
また、本発明の非真円形状ワークの研削装置は、主軸と、主軸回転モータと、砥石と、砥石回転モータと、砥石軸移動モータと、主軸回転砥石軸制御手段と、砥石回転制御手段とを有することを特徴とする。ここで、主軸は、非真円形状のワークを装着し回転自在なものである。主軸回転モータは、主軸を回転させるモータである。砥石回転モータは、砥石を回転させるモータである。砥石軸移動モータは、砥石をワークに対して主軸の軸線(Z軸)に直交する方向(X軸方向)に相対移動させるモータである。主軸回転砥石軸制御手段は、主軸の回転角と砥石のワークに対する相対移動量との関係を示すリフトデータに基づいて、主軸回転モータ及び砥石軸移動モータを制御する手段である。砥石回転制御手段は、研削中の実際の砥石の実回転速度を略一定とする主軸の回転角に応じた砥石の指令回転速度である補正指令値に基づき、砥石回転モータを制御する手段である。若しくは、砥石回転制御手段は、研削中の実際の砥石の実回転速度を略一定とする砥石のワークに対する相対位置及び切込量に応じた砥石の指令回転速度である補正指令値を予め算出し、補正指令値に基づき、砥石回転モータを制御する手段である。
【0019】
これにより、非真円形状ワークを研削する場合に、砥石の寿命を延長させることができ、研削時間が延長しない。
【0020】
【発明の実施の形態】
次に、実施形態を挙げ、本発明をより詳しく説明する。
【0021】
本発明の数値制御研削盤(研削装置)1の構成を図1に示す。すなわち、ベッド10上には、テーブル11が主軸軸線に平行なZ軸方向に摺動可能に配設されている。テーブル11は、サーボモータ8によりボールネジ9を介して駆動される。テーブル11上には主軸13を軸支した主軸台12が配設され、その主軸13はサーボモータ(主軸回転モータ)14により回転駆動される。また、テーブル11上の右端には心押台15が載置され、心押台15のセンタ16と主軸13のセンタ17とによってカムシャフトであるワークWが挟持されている。ワークWは、主軸13に突設された位置決めピン18に嵌合され、ワークWの回転位相は主軸13の回転位相に一致させている。
【0022】
ベッド10の後方には、Z軸に直交するX軸方向にワークWに向かって進退可能な砥石台20が配設されている。砥石台20は、サーボモータ19によりボールネジ23を介して駆動される。砥石台20には、サーボモータ(砥石回転モータ)21によって回転駆動される砥石Gが支承されている。サーボモータ8、14、19、21は、制御装置30に接続され、制御される。また、制御装置30は、主軸13の回転制御、テーブル11及び砥石Gの送り制御、砥石Gの回転制御等の演算処理等を行う。また、制御装置30は、主軸回転砥石軸制御手段及び砥石回転制御手段に相当する。
【0023】
次に、数値制御研削盤1により研削されるワークWの断面形状が、図2に示すカム形状の場合について説明する。なお、図2は、主軸13を90°右回転させた状態を示す図である。また、図2に示すカム形状は研削後の形状を示す。ここで、図2の下側、すなわち、主軸13の回転角θが−90°〜90°の範囲におけるカム形状は、半径Rの円弧形状である。また、図2の上側、すなわち、主軸13の回転角θが90°〜270°の範囲におけるカム形状は、半径Rの円弧に比べて凸形状である。なお、半径Rの円をベース円31という。また、以下、主軸13の回転角θが−90°〜90°の範囲をベース円部32といい、回転角θが90°〜約160°と約200°〜270°の範囲を接線部33といい、回転角θが約160°〜約200°の範囲を頂点部34という。
【0024】
(第1実施形態)
第1実施形態おける研削方法について、図3のフローチャートを参照して説明する。
【0025】
まず、ワークWの研削後の形状(プロフィール形状)を示すリフトデータ、X軸方向の取り代、主軸13の回転速度(主軸オーバーライド)、砥石Gの径を入力する(ステップS1)。
【0026】
リフトデータとは、上述のとおりワークWの研削後の形状を示すデータであるが、具体的には、ベース円31の半径Rと、主軸13の回転角θにおけるベース円31とワークWの研削後の形状との差L1(=L−R)とからなるデータである。なお、主軸13の回転角1°毎にリフトデータを有する。すなわち、リフトデータは、主軸13の回転角θに応じた砥石GのX軸方向の位置を示すデータである。
【0027】
また、主軸13の回転速度Vsは、リフトデータに基づき、研削抵抗や研削能率等を考慮して決定される。ここで、主軸13の回転角θに対する主軸13の回転速度Vsを図4に示す。図4に示すように、主軸13の回転角θが0°〜90°の範囲内と270°〜360°の範囲内(図2に示すベース円部32)では、主軸13の回転速度Vsは一定としている。これは、ベース円部32は円弧形状であるので、主軸13の回転速度Vsを一定にすることで常に研削抵抗が一定となるからである。また、主軸13の回転角θが90°〜270°の範囲内(図2に示す接線部33及び頂点部34)では、ベース円部32における主軸13の回転速度Vsに比べて低くしている。特に、接線部33のうち、回転角θが135°付近と225°付近で最も回転速度Vsを低くしている。これは、主軸13の回転速度Vsを一定にすると、ベース円部32に比べて、接線部33や頂点部34では研削抵抗が大きくなる。研削抵抗が大きい状態で研削を行うと加工精度が悪化するおそれが生じる。そこで、研削抵抗を低下させるため、研削抵抗が大きい部分を研削する際には主軸13の回転速度Vsを低くしている。例えば、主軸13の回転速度Vaは、最大値が300min-1で、最小値が60min-1等とする。
【0028】
続いて、砥石Gの指令回転速度(現指令値)V1及び砥石Gの所望の実回転速度Vを設定する(ステップS2)。砥石Gの現指令値V1は、一定の所望の回転速度Vとしておく。例えば、主軸13の回転角θに関わらず200m/secとする。なお、後述するように、研削中における砥石Gの実回転速度V2は、現指令値V1とは異なる。なお、この現指令値V1に基づいて、制御装置30によりサーボモータ21が制御され、砥石Gが回転する。また、砥石Gの所望の実回転速度Vは、砥石Gの実際の回転速度(実回転速度)の理想値である。
【0029】
続いて、リフトデータ、X軸方向の取り代、主軸13の回転速度及び砥石Gの径等のデータに基づいて、NCデータを生成する(ステップS3)。このNCデータに基づいて、制御装置30によりサーボモータ8、14、19が制御される。なお、入力された砥石Gの現指令値V1に基づいて、制御装置30によりサーボモータ21が制御されて砥石Gが回転する。
【0030】
次に、NCデータに基づいて、ワークWを主軸13の1回転分だけ研削する(研削工程)(ステップS4)。すなわち、主軸13の回転角θが0°〜360°の範囲内を1回研削する。そして、この研削工程の際に、主軸13の回転角θに応じた砥石Gの実回転速度V2を検出する(実回転速度検出工程)(ステップS5)。この実回転速度V2の検出は、サーボモータ21に取付けられた検出器により行われる。なお、実回転速度V2は、主軸13の回転角1°毎に検出された砥石Gの実際の回転速度である。
【0031】
そして、主軸13の回転角θ毎に、所望の実回転速度Vから検出された実回転速度V2を差引いた値である回転差分量Va(=V−V2)を算出する(差分量算出工程)(ステップS6)。回転差分量Vaも、実回転速度V2と同様に、主軸13の回転角1°毎に有する。
【0032】
ここで、図4に示す主軸13の回転速度Vaで図2に示すワークWを研削した場合の主軸13の回転角θに対する現指令値V1と実回転速度V2を図5に示す。すなわち、現指令値V1を一定値Vとした場合には、主軸13の回転角θが0°〜90°の範囲内と270°〜360°の範囲内(図2に示すベース円部32)では、砥石Gの実回転速度V2は一定となっている。また、主軸13の回転角θが90°〜270°の範囲内(図2に示す接線部33及び頂点部34)では、変動している。特に、接線部33のうち、回転角θが135°付近と225°付近では、砥石Gの実回転速度V2は最も低下している。一方、回転角θが180°付近、すなわち頂点部34付近では、砥石Gの実回転速度V2は最も高くなっている。そして、頂点部34付近における実回転速度V2は、現指令値V1とほぼ一致している。従って、現指令値V1を所望の実回転速度Vとしているので、回転差分量Vaは、現指令値V1と実回転速度V2との差、すなわち現指令値V1から実回転速度V2を差引いた値である。従って、回転差分量Vaは、接線部33付近が最も大きく、頂点部34付近が最も小さい。
【0033】
続いて、主軸13の2回転目以降にワークWを研削する際における砥石Gの指令回転速度とする補正指令値V3を算出する(補正指令値算出工程)(ステップS7)。補正指令値V3は、現指令値V1に回転差分量Vaを加算した値である。主軸13の回転角θに対する補正指令値V3を図6に示す。つまり、補正指令値V3は、図5に示す実回転速度V2を現指令値V1(=V)に対して対称とした値である。すなわち、主軸13の回転角θが0°〜90°の範囲内と270°〜360°の範囲内(図2に示すベース円部32)では、補正指令値V3は一定である。また、主軸13の回転角θが90°〜270°の範囲内(図2に示す接線部33及び頂点部34)では、補正指令値V3は変動している。特に、接線部33のうち、回転角θが135°付近と225°付近では、補正指令値V3は最も高くなっている。一方、回転角θが180°付近、すなわち頂点部34付近では、補正指令値V3は最も低くなっている。
【0034】
そして、現指令値V1を算出された補正指令値V3に変更する(ステップS8)。続いて、変更された現指令値V1(=V3)に基づいて砥石Gを回転させてワークWを研削する(ステップS9)。すなわち、まず主軸13の回転角θをサーボモータ8に取付けられている位置検出器により検出する。検出された主軸13の回転角θと主軸13の回転角θに対する変更された現指令値V1(=V3)とに基づき、制御装置30からサーボモータ21へ制御信号が出力される。
【0035】
次に、ワークWの研削が終了したか否かを判定し、ワークWの研削が終了していれば、研削を終了する(ステップS10:Yes)。まだ、終了していなければ(ステップS10:No)、変更された現指令値V1(=V3)に基づき砥石Gを制御して行った研削による切込量が、予め設定した所定値を超えたか否かを判定する(ステップS11)。そして、その切込量が所定値を超えていない場合には、ステップS10に戻る。すなわち、変更された現指令値V1(=V3)に基づき研削を継続する。一方、切込量が所定値を超えている場合には、ステップS1に戻り、研削が終了するまで繰り返す。すなわち、新たな補正指令値V3’を算出し、現指令値V1が再び変更されて、その現指令値V1(=V3’)に基づき研削が行われる。
【0036】
このように、補正指令値V3に基づき砥石Gを回転制御してワークWを研削することにより、砥石Gの実回転速度V2は、略一定にすることができる。図6に示すように、変更された指令値V1が補正指令値V3とすると、実回転速度V2は、主軸13の回転角θに関わらずほぼ所望の回転速度Vとなる。その結果、砥石Gの実回転速度V2を低下させないので、砥石Gにかかる負荷g/aをほぼ一定にすることができる。その結果、砥石Gの寿命を延長させることができる。また、主軸13の回転速度Vsを低下することなく、砥石Gの回転速度V2を略一定にすることができるので、主軸13の回転速度Vsを低下させる場合に比べると研削時間が短い。すなわち、研削時間を延長することがない。さらに、補正指令値V3を逐次算出して、現指令値V1を逐次変更することにより、研削が進むにつれて研削抵抗が変動する場合にも対応できる。
【0037】
なお、上記研削方法においては、最初の補正指令値V3の算出は、製品となるワークWを研削することにより行っているが、製品ではないテストピースを用いてもよい。
【0038】
また、ステップS10における判定条件は、所定の切込量としているが、これに限られるものではない。例えば、大量生産する場合等は、研削したワークWの個数を判定条件としてもよい。また、砥石Gの摩耗量を判定条件としてもよい。
【0039】
(第2実施形態)
第2実施形態における研削方法は、第1実施形態と異なる部分についてのみ図7のフローチャートを参照して説明する。第1実施形態を示す図3のフローチャートにおけるステップS1〜ステップS6と、ステップS9〜ステップS11は共通する。すなわち、第2実施形態が第1実施形態と異なる部分は、図3のフローチャートにおけるステップS7及びステップS8である。
【0040】
まず、第1実施形態と同様の方法により回転差分量Vaを算出する(図3のステップS6)。続いて、算出された回転差分量Vaが、予め設定された下しきい値Va1以上、かつ、上しきい値Va2以下であるか否かが判断される(ステップS21)。この条件を満たさない場合に(ステップS21:No)、補正指令値V3を算出する(補正指令値算出工程)(ステップS22)。この補正指令値V3は、第1実施形態における補正指令値V3と同様である。そして、現指令値V1を算出された補正指令値V3に変更する(ステップS21)。その後、図3におけるステップS9へ進む。
【0041】
一方、上述の条件を満たす場合には(ステップS21:Yes)、補正指令値V3の算出は行われず、そのまま図3におけるステップS9へ進む。すなわち、現指令値V1は変更されない。
【0042】
これにより、常に補正指令値V3の算出処理を行う必要がなく、演算処理の効率化を図ることができる。なお、下しきい値Va1及び上しきい値Va2は、例えば、砥石Gの所望の実回転速度Vの±数%の値等とする。
【0043】
(第3実施形態)
上記研削方法において、現指令値V1、補正指令値V3、回転差分量Va、回転差分量の下しきい値Va1及び上しきい値Va2は、主軸13の回転角θに対する値としているが、これに限られるものではない。すなわち、現指令値V1、補正指令値V3、回転差分量Va、回転差分量の下しきい値Va1及び上しきい値Va2を、砥石GのX軸位置及びX軸方向の切込量に対する値とすることもできる。例えば、主軸13を同一の切込量で1回転させた場合には、砥石GのX軸位置のみによりワークWの研削位置を確定することができる。さらに、切込量が増加していくに従って、その切込量に応じた砥石GのX軸位置によりワークWの研削位置を確定することができる。すなわち、砥石GのX軸位置及びX軸方向の切込量を用いた場合にも、主軸13の回転角θを用いた場合と同様に、ワークWの研削位置を確定することができる。つまり、この場合も、砥石Gの実回転速度V2を略一定とすることができる。その結果として、研削時間を延長することなく、砥石Gの寿命を延長させることができる。なお、砥石GのX軸位置の検出は、サーボモータ11に取付けられた位置検出器や砥石台20のX軸方向の摺動部分に取付けられたリニアスケール等により行われる。X軸方向の切込量は、ワークWを研削した部分のX軸方向の距離である。
【0044】
(第4実施形態)
第4実施形態における研削方法について、図8のフローチャートを参照して説明する。
【0045】
まず、関係式を制御装置30に入力する(関係式記憶工程)(ステップS31)。関係式とは、単位当たりの研削量と、砥石Gの指令回転速度V1と、砥石Gの実回転速度V2との関係を示す式である。この関係式は、過去に実際に研削を行った際のデータを用いて決定するとよい。
【0046】
次に、ワークWの研削後の形状(プロフィール形状)を示すリフトデータ、X軸方向の取り代、主軸13の回転速度(主軸オーバーライド)Vs及び砥石Gの径を制御装置30に入力する(ステップS32)。リフトデータ、主軸13の回転速度等は、第1実施形態に示したものと同様である。
【0047】
入力されたリフトデータ、主軸13の回転速度Vs、取り代及び砥石Gの径に基づいて、ワークWの研削位置における単位時間当たりの研削量を算出する(研削量算出工程)(ステップS33)。続いて、砥石Gの所望の実回転速度Vを入力する(ステップS34)。この所望の実回転速度Vは、第1実施形態に示したものと同様である。
【0048】
そして、算出された単位時間当たりの研削量と、入力された砥石Gの所望の実回転速度Vと、関係式とに基づいて、ワークWの研削位置における指令回転速度V3を算出する(補正指令値算出工程)(ステップS35)。この指令回転速度V3は、第1実施形態における補正指令値V3に相当する。
【0049】
そして、リフトデータと、取り代と、主軸13の回転速度Vsと、砥石Gの径等に基づき、NCデータを作成する(ステップS36)。作成されたNCデータに基づいてサーボモータ8、14、19を制御すると共に、指令回転速度(補正指令値)V3に基づいてサーボモータ21を制御して、研削終了するまで研削を行う(ステップS37)。
【0050】
このように、算出された指令回転速度(補正指令値)V3に基づき砥石Gを回転制御してワークWを研削することにより、砥石Gの実回転速度を所望の実回転速度Vとすることができる。すなわち、砥石Gの実回転速度は、略一定にすることができる。その結果、砥石Gの寿命を延長させることができる。また、研削時間を延長することなく研削することができる。
【0051】
【発明の効果】
本発明の非真円形状ワークの研削方法及び研削装置によれば、研削時間を延長することなく、砥石の寿命を延長することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の研削装置の概略図である。
【図2】ワークのリフトデータを説明する図である。
【図3】第1実施形態の研削方法を示すフローチャートである。
【図4】主軸の回転角に対する主軸の回転速度を示す図である。
【図5】主軸の回転角に対する砥石の回転速度を示す図である。
【図6】主軸の回転角に対する砥石の回転速度を示す図である。
【図7】第2実施形態の研削方法を示すフローチャートである。
【図8】第4実施形態の研削方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 ・・・ ベッド
11 ・・・ テーブル
12 ・・・ 主軸台
13 ・・・ 主軸
14 ・・・ サーボモータ(主軸回転モータ)
15 ・・・ 心押台
16、17 ・・・ センタ
18 ・・・ 位置決めピン
19 ・・・ サーボモータ(砥石軸移動モータ)
20 ・・・ 砥石台
21 ・・・ サーボモータ(砥石回転モータ)
30 ・・・ 制御装置(主軸回転砥石軸制御手段、砥石回転制御手段)
G ・・・ 砥石
W ・・・ ワーク

Claims (7)

  1. 非真円形状のワークと砥石とをそれぞれ回転させると共に、前記砥石を前記ワークに対して前記ワークの回転軸線に直交する方向に相対移動させることにより前記ワークを研削する非真円形状ワークの研削方法において、
    研削中の前記砥石の実回転速度を略一定とする前記ワークの回転角若しくは前記砥石の前記ワークに対する相対位置及び切込量に応じた前記砥石の指令回転速度である補正指令値を予め算出し、前記補正指令値に基づき前記砥石を回転させて前記ワークを研削することを特徴とする非真円形状ワークの研削方法。
  2. 前記補正指令値の算出は、
    前記回転角若しくは前記相対位置及び切込量に応じた現在の前記砥石の指令回転速度である現指令値に基づき前記砥石を回転させて前記ワークを研削する研削工程と、
    前記研削工程中の前記回転角若しくは前記相対位置及び切込量に応じた前記砥石の実回転速度を検出する実回転速度検出工程と、
    所望の前記砥石の実回転速度と検出された前記実回転速度との差である前記回転角若しくは前記相対位置及び切込量に応じた回転差分量を算出する差分量算出工程と、
    前記現指令値と前記回転差分量とに応じて算出される前記補正指令値を算出する補正指令値算出工程と、
    からなることを特徴とする請求項1記載の非真円形状ワークの研削方法。
  3. 前記補正指令値算出工程は、
    算出された前記回転差分量が予め記憶された前記回転差分量の上しきい値より大きい場合若しくは下しきい値より小さい場合に前記補正指令値を算出し、算出された前記回転差分量が前記上しきい値以下かつ下しきい値以上の場合に前記補正指令値を算出しないことを特徴とする請求項2記載の非真円形状ワークの研削方法。
  4. 前記補正指令値の算出は、前記ワーク毎に行うことを特徴とする請求項2記載の非真円形状ワークの研削方法。
  5. 前記補正指令値の算出は、前記ワークの研削量が所定研削量に達した場合および/または前記砥石の摩耗量が所定摩耗量に達した場合に行うことを特徴とする請求項2記載の非真円形状ワークの研削方法。
  6. 前記補正指令値の算出は、
    単位時間当たりの研削量と前記砥石の指令回転速度と前記砥石の実回転速度との関係を示す関係式を記憶する関係式記憶工程と、
    前記ワークの形状と前記砥石の径と前記主軸の回転速度に基づきワークの研削位置における単位時間当たりの研削量を算出する研削量算出工程と、
    算出した前記単位時間当たりの研削量と所望の前記砥石の実回転速度と前記関係式に基づき前記補正指令値となる前記指令回転速度を算出する補正指令値算出工程と、
    からなることを特徴とする請求項1記載の非真円形状ワークの研削方法。
  7. 非真円形状のワークを装着し回転自在な主軸と、
    前記主軸を回転させる主軸回転モータと、
    砥石と、
    前記砥石を回転させる砥石回転モータと、
    前記砥石を前記ワークに対して前記主軸の軸線に直交する方向に相対移動させる砥石軸移動モータと、
    前記主軸の回転角と前記砥石の前記ワークに対する相対移動量との関係を示すリフトデータに基づいて前記主軸回転モータ及び前記砥石軸移動モータを制御する主軸回転砥石軸制御手段と、
    研削中の実際の前記砥石の実回転速度を略一定とする前記主軸の回転角若しくは前記砥石の前記ワークに対する相対位置及び切込量に応じた前記砥石の指令回転速度である補正指令値を予め算出し、前記補正指令値に基づき前記砥石回転モータを制御する砥石回転制御手段と、
    を有することを特徴とする非真円形状ワークの研削装置。
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