JP3939536B2 - 吸収性物品 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、着用体及び交換体を有する吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術】
吸収性物品、特に紙おむつにおいて、幼児用の場合には一回限りの使い捨てであるのが主流であるが、大人用では、いわゆるアウター紙おむつの内側にパッドを挿入して使用することが主流である。
【0003】
この大人用では、テープ式の紙おむつの場合には、パッドを交換するときに、テープを外し、排泄物で汚れたパッドを取り出し、新しい交換用パッドを身体に密着させながら、紙おむつを被せ、止着テープにより紙おむつを装着している。
【0004】
パンツ型の場合には、紙おむつを膝上まで降ろし、排泄物で汚れたパッドを取り出し、新しい交換用パッドを紙おむつの内側に位置させながら、紙おむつを引き上げながら装着することが多い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、装着者にとって、紙おむつの取り外し及び装着に多大な負担を強いるものであるとともに、特に大人用においては、被介護者にとってみれば、局部を他人にみせることになり、自尊心を傷つけ精神的な苦痛を伴う。また、パッドが排泄液を吸収しても、紙おむつの取り外し及び装着に多大な負担がかかるので、介護者が頻繁に確認するのについおっくうとなる。
【0006】
したがって、本発明の主たる課題は、被介護者の局部を露出させることがなく交換体を交換することができ、被介護者の自尊心を傷つけ精神的な苦痛を与えることがないにすることにある。他の課題は、交換体の交換、ならびに排泄の有無の確認が容易なものとすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
<請求項1項記載の発明>
排泄局部を覆った状態で着用する着用体と、この着用体の外側にあって、少なくとも排泄液の吸収部または全体が、前記着用体に対して着脱可能に装着される交換体とを備え、
前記着用体は、排泄液を透過する第1の表面層と、透孔を有する裏面シート及びその透孔を覆う液透過シートからなり、排泄液を透過可能な第1の裏面層と、これら第1の表面層及び第1の裏面層の間に介在され、第1の表面層を透過した排泄液を保持する第1の液保持層とを有しており、
前記交換体は、排泄液を透過する第2の表面層と、裏面側への排泄液の透過を防止する第2の裏面層と、これら第2の表面層及び第2の裏面層の間に介在され、第2の表面層を透過した排泄液を保持する第2の液保持層とを有しており、
前記着用体における第1裏面シートの透孔および液透過シートを透過した排泄液を、前記交換体の第2表面層を通して第2液保持層に吸収させ、かつ第2裏面層により裏面側への排泄液の透過を防止するように構成した、
ことを特徴とする吸収性物品。
【0008】
(作用効果)
排泄物の排泄液は、着用体を通してその裏面から交換体に吸収され、排泄液の裏面側への透過は防止される。交換体は、少なくとも排泄液の吸収部、または全体が、着用体に対して着脱可能である。したがって、排泄があった場合、着用体を着用させたまま、着用体から交換体を脱着させ、新しい交換体と取り替えて着用体に装着させることにより、介護者にとって容易にかつ負担が少なく交換体の交換が可能となる。さらに、着用体は、排泄局部を覆った状態で交換体の着脱が可能であるから、被介護者の局部を露出させることがなく、被介護者の自尊心を傷つけ精神的な苦痛を与えることがないものとなる。
着用体を排泄液透過性の単一のシートにより形成することも可能であるが、着用者(被介護者)の肌への密着性や感触性が劣る。そこで、少なくとも3層構造とすることにより、密着性及び感触性を高めることができる。さらに、液保持層たとえば綿状パルプ層を設け、排泄液を一時的に吸収して保持するようにすることで、排尿速度が速い場合にも、速やかに吸収でき、漏れを防止できるとともに、液保持層と交換体の吸収部の両者が排泄液 を吸収するから、交換体の排泄液の吸収量の負担が少なくなる利点もある。
【0009】
【0010】
<請求項2項記載の発明>
前記交換体における第2の表面層と第2の裏面層とを、袋口を有する袋状に形成し、前記袋口を介して第2の液保持層22のみを交換するように構成した、請求項1記載の吸収性物品。
【0011】
【0012】
<請求項3項記載の発明>
前記着用体の裏面の両側に、側部保持シートの側部をそれぞれ固定し、非固定部を中心線側に開口する袋部とし、前記交換体の両側部を、側部保持シートの各袋部内に保持するように構成した、請求項1記載の吸収性物品。
【0013】
【0014】
<請求項4項記載の発明>
前記側部保持シートの内面を前記交換体の第2裏面層に対して機械的ファスナーシステムにより脱着可能に構成した、請求項3記載の吸収性物品。
【0015】
<請求項5項記載の発明>
弾性伸縮部材の両端部を着用体外面に固定するとともに、中間部は非固定とし、前記交換体を前記弾性伸縮部材の中間部と着用体外面との間に差し入れることにより、前記着用体に対して装着するように構成した、請求項1記載の吸収性物品。
【0016】
<請求項6項記載の発明>
前記交換体の全体または一部を覆う最外層シートを前記着用体に開閉可能に設け、前記交換体と前記着用体との直接的な連結手段を設けず、前記交換体を前記最外層シートによって支持することにより前記着用体に対して装着するように構成した、請求項1記載の吸収性物品。
【0017】
<請求項7項記載の発明>
前記交換体と前記最外層シートとを連結する連結手段を設けた、請求項6記載の吸収性物品。
【0018】
【0019】
<請求項8項記載の発明>
前記着用体が、止着テープを用いて装着される、またはパンツ式のものである、請求項1〜7のいずれか1項に記載の吸収性物品。
【0020】
<請求項9項記載の発明>
前記交換体の裏面に、前記交換体が排泄液を吸収保持した状態が外部から視認できる視認手段を設けた、請求項1〜8のいずれか1項に記載の吸収性物品。
【0021】
(作用効果)
交換体が、着用体を透過した排泄液を吸収保持した状態が、外部から視認できる視認手段、たとえばいわゆる「お知らせマーク」が設けられていることにより、交換体の交換時期を介護者が容易に判断できる。
【0022】
<請求項10項記載の発明>
前記交換体が前記着用体に対して機械的ファスナーシステムにより脱着可能とされている、請求項1、2、3、4、8または9記載の吸収性物品。
【0023】
(作用効果)
交換体を着用体に対して機械的ファスナーシステムにより着脱可能とすることにより、交換作業がきわめて簡単になる。
【0024】
【0025】
【0026】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面を参照しながらさらに詳説する。
図1はパンツ型おむつ例の展開状態の使用面側からの視図を示し、図2は裏面側からの視図、図3は長手方向中央の横断面図を示し、図4は製品の斜視図である。ここに、図1を用いておむつ各部名称の意味について説明すると、先ず、「縦方向」(「長手方向」)とは、前身頃F側と後身頃B側を結ぶ方向を意味し、「周方向」とは前記縦方向と直交する方向(または製品幅方向)を意味する。「ウエスト開口縁」とはウエスト開口部WOの縁を意味し、「レッグ開口縁」とはレッグ開口部LOの縁を意味する。「レッグ開口始端」とはレッグ開口部LOのレッグ開口縁と接合部30と交差する位置を意味し、レッグ開口縁の始まり個所の意味である。「胴周り領域」Tとは、ウエスト開口縁からレッグ開口始端に至る長さ範囲の全体領域を意味する。胴周り領域Tは、概念的に「ウエスト部」Wと「腰下部」Uとに分けることができる。これらの縦方向の長さは、製品のサイズによって異なる。「股部領域」Lとは、レッグ開口部LOを形成する範囲、すなわち前身頃F側のレッグ開口始端から後身頃B側のレッグ開口始端に至る長さ範囲の全体領域を意味する。また、「中央部」とは、製品の中央線を含む側部を除く中間領域を意味する。「脇部」とは、胴周り領域Tにおける両側部を意味する。
【0027】
次に構造について説明すると、本例の紙おむつは、排泄局部を覆った状態で着用し、排泄物を受けて少なくともこの排泄物の排泄液を裏面側に透過可能である着用体10と、この着用体10の裏面側にあって着用体10に対して装着される交換体20とを備える。
【0028】
<第1の実施の形態>
着用体10は、おむつ外形をなす外装シート1と、この外装シート1の内面にウエスト部Wを除く部分を覆うように、中央部において股間部を中心として前後方向に延在する固定された吸収主体3とを備える。外装シート1は、たとえば2枚の撥水性不織布からなり、それらの間に縦方向両端部に細い糸ゴムなどからなる伸縮部材2,2…が弾性伸縮可能に設けられており、ウエスト開口部WOを構成している。
【0029】
吸収主体3は、使用面側において排泄液を透過するたとえば不織布、透液開口を有するフィルム、ネットシートなどからなる第1の表面層4、この第1の表面層4を透過した排泄液を保持するたとえば綿状パルプからなる第1の液保持層5と、排泄液を透過可能な第1の裏面層6を有する。第1の裏面層6は、たとえばポリエチレンなどのプラスチックシートなどからなり、中央部に大きい透孔6aを有する裏面シート6Aと、その裏面シート6Aの透孔6aを覆い、多数の小透孔6bを有するポリエチレンなどのプラスチックシートなどからなる液透過シート6Bとから構成されている。液透過シート6Bとしては不織布なども採用でき、この場合には、不織布繊維間が液透過孔を形成する。
【0030】
他方、吸収主体3の両側部には起立カフス7,7が設けられている。起立カフス7は、起立シート7Aの外側部を第1の表面層4または裏面シート6Aに固定し、内側部を自由起立部としたもので、起立シート7Aの袋状部に適宜本数の細い糸ゴムなどからなる伸縮部材7Bが弾性伸縮可能に設けられたもので、その伸縮部材7Bの収縮力により自由起立部が使用面側に起立するように構成されている。8は必要により第1の表面層4と第1の裏面層6との間に設けることができる伸縮部材である。
【0031】
着用体10は、前身頃Fと後身頃Bとの両側縁部の縦方向全体を超音波シールや熱溶融などの繊維溶着手段により接合部30をもって接合され、これにより図4に示すように、ウエスト開口部WOと1対のレッグ開口部LOが形成される。
【0032】
前述のように、着用体10の裏面側に交換体20が設けられ、交換体20が着用体10に対して装着される。
【0033】
交換体20は、着用体10を透過した排泄液を吸収保持し、裏面側へ排泄液の透過を防止するものである。交換体20は、使用面側において排泄液を透過するたとえば不織布からなる第2の表面層21、この第2の表面層21を透過した排泄液を保持するたとえば綿状パルプ及び必要により適宜の位置に設けられる高吸収性ポリマーからなる第2の液保持層22と、排泄液の透過を防止するたとえばポリエチレンなどのプラスチックシートなどからなる第2の裏面層23を有する。
【0034】
着用体10に対する交換体20の交換に際しての着脱形態として、機械的ファスナーシステムが採用されている。すなわち、外装シート1の裏面の適宜個所、実施の形態では、液透過シート6Bより外方の4隅にフックファスナー41、41…が固定され、これらの位置に対応してループファスナー42、42…が交換体20の表面層21に固定されている。
【0035】
上記の実施の形態においては、交換体20を、そのループファスナー42、42…をフックファスナー41、41…に対して機械的に係合して、着用体10に連結固定した状態で使用に供する。この状態で、被介護者は、交換体20と共に着用体10を股間部に着用する。被介護者の排泄物の排泄液(軟便の液や尿)は、第1の表面層4を透過し、一部は第1の液保持層5に保持されるが、ある量を超えると、第1の裏面層6の透孔6aを通して、交換体20に移行する。交換体20では、第2の表面層21を通して第2の液保持層22に吸収されるが、排泄液の裏面側への透過は第2の裏面層23の存在により防止される。
【0036】
排泄があった場合、適宜の時点で、着用体10を着用させたまま、着用体10から交換体20を脱着させる。この脱着は、ループファスナー42、42…をフックファスナー41、41…から外すことにより容易に行うことができる。汚れた交換体20を新しい交換体と取り替えて、これを着用体10に装着させる。
【0037】
かかる交換作業は、介護者にとって容易にかつ負担が少ないものとなる。さらに、着用体10は、排泄局部を覆った状態で交換体20の着脱が可能であるから、被介護者の局部を露出させることがなく、被介護者の自尊心を傷つけ精神的な苦痛を与えることがないものとなる。
【0038】
<第2の実施の形態>
第1の実施の形態では、交換体20全体を交換するものであるが、交換体20の一部のみを交換する形態も提案される。たとえば、第2の表面層21と第2の裏面層23とを袋状に形成し、たとえば前身頃側に袋口を形成し、その袋口から汚れた第2の液保持層22のみを取り出し、新しい第2の液保持層22を袋口から挿入した上で、交換体20を着用体10に装着させるようにすることもできる。この場合、汚れた第2の液保持層22の取り出し作業が必要となるので、第2の液保持層22の端部に摘みテープ類を取り付けておくことができる。また、第2の液保持層22を袋口から出入りさせて交換する形態などの場合において、たとえば前身頃F側のみに機械的ファスナーシステムを採用し、後身頃B側端部については、着脱不能に固定しておくことができる。
【0039】
<第3の実施の形態>
図5及び図6は、第3の実施の形態を示したもので、交換体20の着用体10への保持に、側部保持シート50,50を設けて、交換体20の側部を覆うようにしたものである。すなわち、側部保持シート50,50を外装シート1の裏面にその側部を固定し、非固定部を中心線側に開口する袋部とし、必要により、図示のように、側部保持シート50,50の内面に4箇所、フックファスナー52,52…を固定し、これらの位置に対応して第2の裏面層23にループファスナー51,51…を固定したものである。この形態では、交換体20の両側部が、側部保持シート50,50の各袋部内に保持され、さらにその保持がフックファスナー52,52…とループファスナー51,51…との係合により固定されるために、交換体20の使用中の脱着を確実に防止できる。
【0040】
<第4の実施の形態>
図7は、第4の実施の形態を示したもので、交換体20の着用体10への着脱固定を、抑え部材、たとえばゴムバンドからなる弾性伸縮部材53,53により行うようにしたものである。弾性伸縮部材53,53の両端部は、外装シート1に固定され、中間部が非固定である。したがって、弾性伸縮部材53,53の中間部を伸ばして、交換体20を差し入れ、その装着が可能となり、脱着はその逆の操作を行えばよい。
【0041】
<第5の実施の形態>
図8は、第5の実施の形態を示したもので、着用体10をテープ式紙おむつにしたもので、止着テープ70はメカニカルファスナーテープまたは粘着テープであり、前身頃外面に設けたフロントターゲットテープ71に対して止着及び脱着可能にしたものである。外装シート1の裏面がたとえば不織布などからなる場合、フロントターゲットテープ71を省略して、メカニカルファスナーテープからなる止着テープ70を前記不織布に止着及び脱着可能にすることもできる。
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】
<第6の実施の形態>
上記各形態において、交換体20は、着用体10の外装シート1に連結するものであるが、排泄局部を覆うシートに対して交換体20を着脱自在に連結することができる。たとえば、第1の実施の形態に対する変形例を示す図9を参照すれば、排泄局部を覆うシートとしての液透過シート6Bを、外装シート1の裏面側に設け、その液透過シート6Bの4隅にフックファスナー41、41…を固定し、これらの位置に対応してループファスナー42、42…を交換体20の第2の表面層21に固定する形態とすることができる。この場合において、フックファスナー41とループファスナー42とは逆の関係にあってもよい。
【0046】
<第7及び第8の実施の形態>
着用体10に対して交換体20を連結するに際して、図7の対比で図示する図10に示すように、外装シート1の適宜の位置にフックファスナーを有する止着テープ54を設け、この止着テープ54の止着部を、交換体20の第2の裏面層23に設けたループファスナー部55または第2の裏面層23自体が不織布である場合、その不織布に、着脱自在に連結できる。
【0047】
また、着用体10に対して交換体20をジッパー方式により連結することもできる。たとえば、図11に示すように、外装シート1に第1ジッパーテープ片55及びスライダー57を設け、交換体20の側部に第2ジッパーテープ片56を設けておき、連結時において、第2ジッパーテープ片56をスライダー57に係止させ、スライダー57を移動させて第1ジッパーテープ片55と第2ジッパーテープ片6とを噛合するものである。
【0048】
<第9の実施の形態>
上記各形態は、交換体20と着用体10とを直接的に連結するものであるが、本発明では、図12および図13に示すように、交換体20の全体(一部でも良い)を覆う最外層シート500が着用体10に開閉可能に設けられ、交換体20は着用体10との直接的な連結手段を有さず、最外層シート500によって支持されることで着用体10に装着される形態を採ることもできる。
【0049】
図示例では、最外層シート500がフックファスナー51,501と係合連結される不織布により形成される。交換体20の外面の四隅にはフックファスナー51がそれぞれ固定されており、交換体20はこのフックファスナー51によって最外層シート500の内面に連結されるようになっている。しかし、この交換体20と最外層シート500との連結手段は必ずしも設ける必要はない。
【0050】
一方、最外層シート500は、着用体10における一方の身頃の胴周り領域T全体から他方の身頃の腰下部Uの中央部にわたる範囲をカバーする形状をなし、交換体20の配設位置と重ならない縦方向一端部が一方の身頃の外面に固定され、他端側は開閉自由となっている。より詳細には、最外層シート500は、前身頃Fの胴回り領域Tの外面にこれと対応する部分が固定されており、その他の部分は固定されない構造となっている。また、着用体10の外装シート1外面における、最外層シート500の自由端部501と対応する位置の幅方向両端には、フックファスナー101,101がそれぞれ固定されており、最外層シート500の自由端部501はこのフックファスナー101,101と係合連結される。
【0051】
かくして、最外層シート500の自由端部501を着用体10外面のフックファスナー101,101から剥がして開けば、交換体20の着脱が可能となる。図示例の場合、交換体20が最外層シート500に固定されているので、交換体20の位置がずれるといった問題が発生しにくい。なお、図示例では最外層シート500は、着用体10からの取り外し・交換は不可能となっているが、最外層シート10の全体を着用体10に対して着脱できるように構成しても良い。
【0052】
【0053】
【0054】
【0055】
【0056】
<他の実施の形態>
本発明において、着用体10は、上記の実施の形態に限定されるものではない。着用体10の第1の表面層及び第1の裏面層としては、排泄液透過部分が網タイプのものでもよい。これらの材質についても、限定はなく、たとえば織布などでもよい。第1の液保持層は排泄液の一時的な保持のために好適であり、必要ならば、複数の積層構造としたり、前及びまたは後に予備の吸収体を設けたりすることができる。着用体10は、起立カフスを省略することもできる。
【0057】
他方、交換体20は、その大きさ及び形状は適宜選択できる。その第2の裏面層23は、肌触りが良好な不織布などを用いるのが望ましい。交換体20の裏面における適宜の位置に排泄の有無を介護者に知らせる当業界で公知のいわゆる「おしらせマーク」を設けるのが望ましい。
【0058】
前記例において、機械的ファスナーシステムにおいて、フックファスナーとループファスナーとは、逆の位置関係でもよい。さらに、フックファスナーと対向する面が不織布などのループ性の材質面である場合、ループファスナーを設けることなく、そのたとえば不織布面にフックファスナーを係合することができる。フックファスナー及びループファスナー自体の形状などは、各種公知のものを使用できる。
【0059】
なお、被介護者の局部は男女で異なるので、液透過部位などを変えて性別に対して専用とすることもできる。本発明の吸収性物品は、大人用に適したものであるが、幼児用とすることもできる。
【0060】
【発明の効果】
以上のとおり、本発明によれば、被介護者の局部を露出させることがなく交換体を交換することができ、被介護者の自尊心を傷つけ精神的な苦痛を与えることがない。さらに、交換体の交換、ならびに排泄の有無の確認が容易なものとなるなどの利点がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パンツ型おむつ例の展開状態の使用面側からの視図である。
【図2】 裏面側からの視図である。
【図3】 長手方向中央の横断面図である。
【図4】 製品の斜視図である。
【図5】 他の形態の裏面側からの視図である。
【図6】 その形態の長手方向中央の横断面図である。
【図7】 別の形態の裏面側からの視図である。
【図8】 テープ式おむつ例の展開状態の使用面側からの視図である。
【図9】 別の実施の形態に係る長手方向中央の横断面図である。
【図10】 他の連結形態を示す裏面側からの視図である。
【図11】 別の連結形態を示す裏面側からの視図である。
【図12】 他の連結形態を示す裏面側からの視図である。
【図13】 図12の縦方向に沿う断面図である。
【符号の説明】
1…外装シート、2…伸縮部材、3…吸収主体、4…表面層、5…液保持層、6…裏面層、6A…裏面層本体、6a…透孔、6B…透過層、6b…小透孔、7…起立カフス、10…着用体、20…交換体、21…表面層、22…液保持層、23…裏面層、41…フックファスナー、42…ループファスナー、50…側部保持シート、51…ループファスナー、52…フックファスナー、53…弾性伸縮部材、70…止着テープ、71…フロントターゲットテープ。
Claims (10)
- 排泄局部を覆った状態で着用する着用体と、この着用体の外側にあって、少なくとも排泄液の吸収部または全体が、前記着用体に対して着脱可能に装着される交換体とを備え、
前記着用体は、排泄液を透過する第1の表面層と、透孔を有する裏面シート及びその透孔を覆う液透過シートからなり、排泄液を透過可能な第1の裏面層と、これら第1の表面層及び第1の裏面層の間に介在され、第1の表面層を透過した排泄液を保持する第1の液保持層とを有しており、
前記交換体は、排泄液を透過する第2の表面層と、裏面側への排泄液の透過を防止する第2の裏面層と、これら第2の表面層及び第2の裏面層の間に介在され、第2の表面層を透過した排泄液を保持する第2の液保持層とを有しており、
前記着用体における第1裏面シートの透孔および液透過シートを透過した排泄液を、前記交換体の第2表面層を通して第2液保持層に吸収させ、かつ第2裏面層により裏面側への排泄液の透過を防止するように構成した、
ことを特徴とする吸収性物品。 - 前記交換体における第2の表面層と第2の裏面層とを、袋口を有する袋状に形成し、前記袋口を介して第2の液保持層22のみを交換するように構成した、請求項1記載の吸収性物品。
- 前記着用体の裏面の両側に、側部保持シートの側部をそれぞれ固定し、非固定部を中心線側に開口する袋部とし、前記交換体の両側部を、側部保持シートの各袋部内に保持するように構成した、請求項1記載の吸収性物品。
- 前記側部保持シートの内面を前記交換体の第2裏面層に対して機械的ファスナーシステムにより脱着可能に構成した、請求項3記載の吸収性物品。
- 弾性伸縮部材の両端部を着用体外面に固定するとともに、中間部は非固定とし、前記交換体を前記弾性伸縮部材の中間部と着用体外面との間に差し入れることにより、前記着用体に対して装着するように構成した、請求項1記載の吸収性物品。
- 前記交換体の全体または一部を覆う最外層シートを前記着用体に開閉可能に設け、前記交換体と前記着用体との直接的な連結手段を設けず、前記交換体を前記最外層シートによって支持することにより前記着用体に対して装着するように構成した、請求項1記載の吸収性物品。
- 前記交換体と前記最外層シートとを連結する連結手段を設けた、請求項6記載の吸収性物品。
- 前記着用体が、止着テープを用いて装着される、またはパンツ式のものである、請求項1〜7のいずれか1項に記載の吸収性物品。
- 前記交換体の裏面に、前記交換体が排泄液を吸収保持した状態が外部から視認できる視認手段を設けた、請求項1〜8のいずれか1項に記載の吸収性物品。
- 前記交換体が前記着用体に対して機械的ファスナーシステムにより脱着可能とされている、請求項1、2、3、4、8または9記載の吸収性物品。
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