JP3939505B2 - ホエーマザーリキッド粉末の製造方法 - Google Patents

ホエーマザーリキッド粉末の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、哺乳動物の乳から脂肪及びカゼインがほぼ除去されたものであるホエー又は脱脂乳より蛋白質及び乳糖の大部分を回収除去して製造されるホエーマザーリキッド粉末(乳ミネラル粉末と呼称されることもある。)の製造方法に関し、特にヒトの食用、及び動物飼料用のミネラル供給源として有用であるホエーマザーリキッド粉末の製造方法に関する。
【0002】
詳しくは、本発明は、ホエー又は脱脂乳を限外濾過した透過液をナノ濾過して固形分10乃至40重量%の非透過液を得、該非透過液を第1濃縮工程において70乃至90℃で20乃至60分保持し、リン酸カルシウムの沈殿を発生させつつ濃縮して第1濃縮液を得、該第1濃縮液を冷却下で一定時間保持し、析出する乳糖を除去して乳糖結晶除去液を得、該乳糖結晶除去液を第2濃縮工程において再濃縮して第2濃縮液を得、該第2濃縮液を冷却して乳糖結晶を添加し、更に冷却下で一定時間保持し、乳糖の結晶を析出させ、該乳糖結晶を含有する第2濃縮液を乾燥することを特徴とするホエーマザーリキッド粉末の製造方法に関する。
本明細書において百分率(%)は、特に断りのない限り重量による表示である。
【0003】
【従来の技術】
従来、哺乳動物、例えば牛、山羊等の乳汁は、栄養食品として優れており、古くからそのまま飲用として、又はチーズ、ヨーグルト等の発酵製品として人類に利用されてきた。乳汁には各種栄養素が含まれており、その中でもミネラル成分(以下、乳ミネラルと記載することがある。)は、微量な必須ミネラルをはじめ、総ての必須ミネラルがバランスよく含有されている。一方、チーズ製造の副産物として生じるホエー(乳清)は保存性に劣り、更に風味が悪いため、そのまま食用に供するには適さず、大部分は、家畜等の飼料とされるか、又は廃棄されていた。
【0004】
しかしながら、ホエーには乳清蛋白質、乳ミネラルの大部分が含まれており、近年、膜分離技術の進歩によりホエー中の乳清蛋白質が分離され、広く食品素材として利用されており、またホエー中の乳ミネラルの有効利用についても研究がなされている。
【0005】
乳ミネラルの利用法として、乳清蛋白質と乳糖を除去し、濃縮液とするか、または濃縮液を乾燥し、粉末とする方法が従来から行われているが、この乳ミネラルの製造技術としては、例えば、生乳に有機酸を添加して生成するカード(カゼインと脂質の複合凝固物)を除去し、得られた酸性ホエーを限外濾過し、透過液に有機酸を添加してpHを3.0以下に調整し、これを濃縮し、冷却して析出する乳糖を除去し、濃縮することによる乳ミネラル濃縮物の製法(特公昭62−31890号公報)が知られている。
【0006】
しかし、この方法は、高価な生乳を原料としており、得られる乳ミネラル濃縮物も高価になるのみならず、得られた乳ミネラル濃縮物中の乳ミネラル含量は約11%と低く、更に乳ミネラル濃縮物はシロップ状であり、粉末に比較して取扱いが不便であるという不都合があった。また、シロップ状乳ミネラル濃縮物よりも取扱いの容易な乳ミネラル粉末及びその製造法としては、例えば、pH3.5〜8.5のホエーを限外濾過し、乳清蛋白質を除去し、得られる透過液を乳糖の濃度が約50%に達するまで濃縮し、該濃縮液を0〜15℃で10〜12時間放置し、析出する乳糖を除去し、濃縮し、乳ミネラル粉末を得る乳ミネラル濃縮物の製造法(特開昭63−87945号公報)及び同一の方法により得られる乳清ミネラル濃縮物粉末(特開昭63−87944号公報)が開示されている。
【0007】
しかし、これらの従来技術により得られる乳ミネラル粉末は、製造工程において濃縮液の噴霧乾燥を行う場合の乾燥し易さに劣り、ドライヤー壁面への当該濃縮物の付着、サイクロン及び気送ラインの当該濃縮物による閉塞を惹起する不都合があり、更に、得られる粉末の吸湿性も高く、粉末の吸湿による固化(以下、ケーキングと記載することがある。)を生じる問題があった。
【0008】
更に、前記の方法の他にも、ホエーを限外濾過して得られる透過液を乳糖の濃度が約50%になるまで濃縮し、該濃縮液を静置して析出する乳糖を除去し、pHを7以下に調整し、濃縮する乳ミネラル濃縮物の製造法(特開平1−191643号公報)、及び乳清の限外濾過をpH4〜6で分画分子量4万以下の限外濾過膜を用いて行うことによる乳ミネラル濃縮物の製造法(特開平2−154639号公報)が知られているが、これらの従来技術により得られる乳ミネラル粉末についても、いずれも製造時の乾燥し易さの向上及び得られた乳ミネラル粉末の吸湿性の改善、いわゆる吸湿性を低下させるという問題は解決されていなかった。
【0009】
これに対して、本発明者らは、前記問題を解決するべく、ホエー又はホエー濃縮液を限外瀘過した透過液を濃縮し、冷却下で一定時間保持し、析出する乳糖を除去し、再濃縮し、冷却下で乳糖結晶を添加し、更に冷却下で一定時間保持し、乳糖の結晶を析出させ、該乳糖結晶を含有する濃縮液に濃縮液全固形分含量の少なくとも2.0%(重量)の炭酸カルシウムを添加し、乾燥することにより、乾燥し易く、吸湿し難い乳ミネラル粉末の製造法を開発し先に出願した(特開平6−311844号公報。以下、従来技術1と記載する。)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来技術1は、炭酸カルシウムを添加する必要があることから、乳ミネラルに本来含有されるカルシウム、いわゆる身体への吸収性がよいとされているミルクカルシウム(リン酸カルシウム、クエン酸カルシウム、カルシウムホスホカゼイネート等)とは異質のカルシウムを大量に含有することとなり好ましくない。また、従来技術1の乳ミネラル粉末、いわゆるホエーマザーリキッド粉末は、ナトリウム、塩素、カリウム等の一価のイオンの低減が未だに不十分であり、製造時の乾燥し易さの一層の向上及び得られたホエーマザーリキッド粉末の吸湿性の一層の改善の余地があった。
【0011】
従って、カルシウムとしてミルクカルシウムのみを含有し、ナトリウム、塩素、カリウム等の一価のイオンの低減がなされた乾燥し易く、吸湿し難いホエーマザーリキッド粉末の製造方法が待望されていた。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、前記従来技術に鑑みて、従来製品の有する前記各種問題点を解決することを目的として鋭意研究を行った結果、ホエー又は脱脂乳を限外濾過した透過液をナノ濾過して固形分10乃至40重量%の非透過液を得、該非透過液を第1濃縮工程において70乃至90℃で20乃至60分保持し、リン酸カルシウムの沈殿を発生させつつ濃縮して第1濃縮液を得、該第1濃縮液を冷却下で一定時間保持し、析出する乳糖を除去して乳糖結晶除去液を得、該乳糖結晶除去液を第2濃縮工程において再濃縮して第2濃縮液を得、該第2濃縮液を冷却して乳糖結晶を添加し、更に冷却下で一定時間保持し、乳糖の結晶を析出させ、該乳糖結晶を含有する第2濃縮液を乾燥することを特徴とするホエーマザーリキッド粉末の製造方法が、カルシウムとしてミルクカルシウムのみを含有し、ナトリウム、塩素、カリウム等の一価のイオンの低減がなされた乾燥し易く、吸湿し難いホエーマザーリキッド粉末を製造できる方法であることを見出し、本発明を完成した。
【0013】
本発明の目的は、カルシウムとしてミルクカルシウムのみを含有し、ナトリウム、塩素、カリウム等の一価のイオンの低減がなされた乾燥し易く、吸湿し難いホエーマザーリキッド粉末の製造方法を提供することである。
【0014】
前記課題を解決する本発明は、ホエー又は脱脂乳を限外濾過した透過液をナノ濾過して固形分10乃至40重量%の非透過液を得、該非透過液を第1濃縮工程において70乃至90℃で20乃至60分保持し、リン酸カルシウムの沈殿を発生させつつ濃縮して第1濃縮液を得、該第1濃縮液を冷却下で一定時間保持し、析出する乳糖を除去して乳糖結晶除去液を得、該乳糖結晶除去液を第2濃縮工程において再濃縮して第2濃縮液を得、該第2濃縮液を冷却して乳糖結晶を添加し、更に冷却下で一定時間保持し、乳糖の結晶を析出させ、該乳糖結晶を含有する第2濃縮液を乾燥することを特徴とするホエーマザーリキッド粉末の製造方法であり、ナノ濾過後、第1濃縮工程の前に脱臭・脱色工程を付加すること(以下、態様1と記載する。)を好ましい態様としている。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に、本発明について詳細に説明する。
本発明のカルシウムとしてミルクカルシウムのみを含有し、ナトリウム、塩素、カリウム等の一価のイオンの低減がなされた乾燥し易く、吸湿し難いホエーマザーリキッド粉末の製造方法は、ホエー又は脱脂乳を限外濾過した透過液をナノ濾過して固形分10乃至40重量%の非透過液を得、該非透過液を第1濃縮工程において70乃至90℃で20乃至60分保持し、リン酸カルシウムの沈殿を発生させつつ濃縮して第1濃縮液を得、該第1濃縮液を冷却下で一定時間保持し、析出する乳糖を除去して乳糖結晶除去液を得、該乳糖結晶除去液を第2濃縮工程において再濃縮して第2濃縮液を得、該第2濃縮液を冷却して乳糖結晶を添加し、更に冷却下で一定時間保持し、乳糖の結晶を析出させ、該乳糖結晶を含有する第2濃縮液を乾燥することを特徴としている。
【0016】
本発明の出発原料となるホエーは、哺乳動物の乳から脂肪及びカゼインがほぼ除去されたものであって、チーズ製造の際に副生物として生じる甘性ホエー、酸性ホエー、これらのホエーを濃縮したホエー濃縮液等が例示でき、脱脂乳としては、市販の脱脂粉乳(例えば、森永乳業社製等。)を還元した脱脂乳等を例示できる。
【0017】
原料のホエー又は脱脂乳を限外濾過処理し、ホエー中に含まれる乳清蛋白質等の蛋白質、その他沈殿物、夾雑物を除去し、透過液を得る。原料のホエー又はホエー濃縮液が、3.5〜6.8のpHを有することが好ましい。
【0018】
限外濾過は、分画分子量3,000乃至20,000の市販の限外濾過膜(例えば、DDS社製等。)を装着した限外濾過装置(例えば、NIRO社製等。)により行うことができる。
【0019】
得られた透過液を、食塩阻止率50乃至80%のナノ濾過膜(例えば、東レ社製、日東電工社製等。)を装着したナノ濾過装置(例えば、Filtration Engineering社製等。)を使用してナノ濾過し、固形分濃度として2乃至4倍濃縮し、選択的にナトリウム、塩素、カリウム等の一価のイオンを除去する脱塩を行い、濃縮液(非透過液)を得る。
【0020】
尚、ナノ濾過処理により、後記する試験例の結果からも明らかなとおり、ナトリウム、塩素、カリウム等の一価のイオンが除去され、乾燥し易く、吸湿し難いホエーマザーリキッド粉末が得られることから、ナノ濾過処理が必要である。
【0021】
仮に、ナノ濾過処理を行わない場合は、ホエーマザーリキッドの乾燥し易さに劣り、例えば、噴霧乾燥時、ドライヤー壁面へのホエーマザーリキッド粉末の付着やサイクロン及び気送ラインの当該粉末による閉塞を惹起し、更に得られたホエーマザーリキッド粉末は吸湿性の高い物となり、例えば、粉末のケーキングを起こすなどの不都合が生じる。
【0022】
また、後記する試験例の結果からも明らかなとおり、風味が一層改善されることから、ナノ濾過後、濃縮工程の前に脱臭・脱色工程を付加することが好ましい。
【0023】
脱臭・脱色工程は、両性イオン交換樹脂(例えば、北越炭素社製KS−35等。)を使用して処理することにより行うことができる。
【0024】
更に、得られた濃縮液(非透過液)を、例えばエバポレーター等を使用して全固形分含量が50%以上、好ましくは50%以上65%以下、まで加熱濃縮する(以下、第1濃縮工程と記載することがある。)。得られた濃縮液の全固形分含量が50%未満の場合、次の冷却工程において乳糖の析出量が少なく、除去できる乳糖量が少なくなり、濃縮液中の乳ミネラル含量を十分高めることができず、最終的に得られる乳ミネラル粉末中の乳ミネラル含量を高濃度とすることができない。また、65%を超える全固形分含量に濃縮した場合、濃縮工程中に乳糖結晶が析出し、工業的規模における連続濃縮操作が不可能となるので実用的でない。
【0025】
尚、後記する試験例の結果からも明らかなとおり、第1濃縮工程において濃縮液中にリン酸カルシウムを析出させることにより、乾燥が一層し易くなることから、第1濃縮工程、即ちナノ濾過後の濃縮工程において、加熱保持、具体的には、固形分10乃至40重量%の非透過液を、70乃至90℃で20乃至60分保持する。更に、濃縮液(非透過液)のpHを、水酸化ナトリウム等で6.5〜8.0に予め調整したうえで、前記加熱保持することが、リン酸カルシウムの析出量を増加し、乾燥がより一層し易くなることから好ましい。
【0026】
第1濃縮工程により得られた濃縮液(以下、第1濃縮液と記載することがある。)を冷却下で一定時間保持し、第1濃縮液中に含まれる乳糖を結晶化して析出させ、生じた乳糖結晶を除去する。第1濃縮液の冷却温度は、当該濃縮液が凍結しない温度であって乳糖が結晶化する温度であれば良いが、15℃以下が好ましく、更に好ましくは10℃以下であり、15℃を超える温度では乳糖の結晶が効率よく析出しない。第1濃縮液の冷却時間は長時間であるほど好ましいが、10〜15℃での乳糖結晶の析出時間を考慮すると、13時間以上が好ましく、更に好ましくは15時間以上である。
【0027】
析出した乳糖結晶の除去は、公知の固形物分離方法、例えばデカンターによる遠心分離、フィルターによる濾過、によって行うことができる(以下、第1濃縮工程から乳糖結晶除去までの当該一連の操作を乳糖結晶除去工程と記載することがある。)。乳糖結晶除去工程の第1濃縮工程において全固形分含量を50%以上65%以下の範囲で濃縮を行い、当該濃縮液から除去すべき乳糖結晶の析出量を調整することにより、得られる乳ミネラル粉末の乳ミネラル含量を高濃度に調整することができる。この乳糖結晶除去工程により得られた液(以下、乳糖結晶除去液と記載することがある。)には乳ミネラルが多く含まれる。
【0028】
乳糖結晶除去液の全固形分含量は、乳糖結晶が除去された結果40%以下となっている場合があるので、乳糖結晶除去液を例えばエバポレーター等を使用して再濃縮する(以下、第2濃縮工程と記載することがある。)。得られた濃縮液(以下、第2濃縮液と記載することがある。)を可及的速やかに冷却しながら、微量の乳糖結晶を添加し(以下、シーディング操作と記載することがある。)、更に冷却を行い、冷却しながら一定時間保持し、微細な乳糖結晶を生成させる(以下、第2濃縮工程からのシーディング操作を含む当該一連の操作をプレ・クリスタリゼーション工程と記載することがある。)。
【0029】
第2濃縮工程では、次のプレ・クリスタリゼーション工程において乳糖結晶を有効に析出させるため、第2濃縮液の全固形分含量を40%以上、好ましくは50%以上に濃縮する。第2濃縮液の全固形分含量が40%以下の場合、プレ・クリスタリゼーション工程において乳糖が十分に結晶しない。第2濃縮液の冷却の操作の間にシーディング操作を行うが、乳糖結晶を有効に析出させるためには、当該濃縮液を約10℃以下に5〜480分間で可及的速やかに冷却することが好ましく、更に10℃以下に達した後10時間以上同温度以下で保持することが好ましい。また、乳糖結晶を有効に析出させるためには、シーディング操作において乳糖結晶を第2濃縮液重量に対し0.02%以上、好ましくは0.02%以上1.0%以下の割合で添加する。更に、乳糖結晶を添加するときの第2濃縮液の温度は35〜45℃の範囲であることが好ましい。
【0030】
プレ・クリスタリゼーション工程で得られた、ホエーマザーリキッド、即ち微細な乳糖結晶を含む乳ミネラル濃縮液(乳糖結晶含有乳ミネラル濃縮液)を公知の方法により乾燥(例えば、噴霧乾燥法等。)し、本発明のホエーマザーリキッド粉末を得る。
【0031】
尚、第2濃縮液のプレ・クリスタリゼーション工程を採用せずに、乾燥した場合ホエーマザーリキッドの乾燥し易さに劣り、例えば、噴霧乾燥時、ドライヤー壁面への当該粉末の付着やサイクロン及び気送ラインの当該粉末による閉塞を惹起し、また得られたホエーマザーリキッド粉末は吸湿性の高い物となり、例えば、粉末のケーキングを起こすなどの不都合が生じる。
【0032】
以上、詳述した本発明の方法により、乳ミネラルを高濃度に含有し、乾燥し易く、吸湿し難いホエーマザーリキッド粉末を、工業的規模で簡便に製造することが可能である。
【0033】
次に、試験例を示して本発明を詳細に説明する。
試験例1
この試験は、従来技術の乳ミネラル粉末の製造法と比較して、参考例1のホエーマザーリキッド粉末の製造方法が、乾燥し易さ、及び吸湿性が低い点で優れていることを示すために行った。また、ナノ濾過処理工程の必要性を調べるために行った。
【0034】
(1)試料の調製
次に示す3種類の試料を調製した。
試料1:参考例1と同一の方法により製造したホエーマザーリキッド粉末
試料2:ナノ濾過を行わなかったことを除き、参考例1と同一の方法により製造したホエーマザーリキッド粉末
試料3:従来技術1の実施例1と同一の方法により製造した従来技術の乳ミネラル粉末
【0035】
(2)試験方法
(a)スティッキーポイントの測定方法
乾燥のし易さの指標となる各試料のスティッキーポイントを次のとおり測定した。
試料の水分を3%に調整し、毛細管式融点測定装置(ジャパンハイテック社製)を使用してスティッキーポイントを測定した。スティッキーポイントが上昇した試料が乾燥のし易さが向上した試料である。
【0036】
尚、スティッキーポイントとは、粉末を加熱した場合、粉末が溶融し、乾燥機等の壁に付着する温度である(高野玉吉・唯野哲男著、「食品工学シリーズ第8巻、食品工業の乾燥」、第219ページ下から3行、光淋書院、昭和37年)。
【0037】
(b)吸湿性の測定方法
各試料の吸湿性を次のとおり測定した。
各試料を秤量瓶に2gずつ計量し、秤量瓶の蓋を開放した状態で、相対湿度60%、温度37℃の雰囲気下に、40時間放置し、重量の増加量A(水分増加量)を測定した。前記測定結果、及び各試料に測定当初より含有される総水分量Bに基づき、次の式により吸湿性を表わした。
【0038】
C(吸湿性を示す重量百分率)=A/B×100
【0039】
Cの値が小さいほど吸湿し難いことを示す。
【0040】
(3)試験結果
この試験の結果は、表1に示すとおりである。表1から明らかなとおり、従来技術の試料3に比較して、試料1が、スティッキーポイントが高く、吸湿性を示す重量百分率が小さいことから、乾燥し易く、吸湿性が低い点で優れていることが判明した。また、参考例1のホエーマザーリキッド粉末は、炭酸カルシウムを含まず、カルシウムとしてミルクカルシウムのみを含有する点でも優れている。
【0041】
また、ナノ濾過を行わなかった試料2に比較して、試料1が、スティッキーポイントが高く、吸湿性を示す重量百分率が小さいことから、乾燥し易く、吸湿性が低いホエーマザーリキッド粉末を製造するためには、ナノ濾過処理工程が必要であることが判明した。
【0042】
尚、食塩阻止率50乃至80%の範囲で、ナノ濾過膜の種類を適宜変更して試験したが、ほぼ同様の結果が得られた。
【0043】
【表1】
Figure 0003939505
【0044】
試験例2
この試験は、スティッキーポイント及び吸湿性を指標として、第1濃縮工程における適正な加熱保持の条件(第1濃縮工程の加熱保持処理時の濃縮液の濃度(固形分)条件)を調べるために行った。
【0045】
(1)試料の調製
次に示す4種類の試料を調製した。
試料4:第1濃縮工程の加熱保持処理時の濃縮液の濃度(固形分)を5%としたことを除き、本発明の実施例1と同一の方法により製造したホエーマザーリキッド粉末
試料5:第1濃縮工程の加熱保持処理時の濃縮液の濃度(固形分)を10%としたことを除き、本発明の実施例1と同一の方法により製造した本発明のホエーマザーリキッド粉末
試料6:第1濃縮工程の加熱保持処理時の濃縮液の濃度(固形分)を40%としたことを除き、本発明の実施例1と同一の方法により製造した本発明のホエーマザーリキッド粉末
試料7:第1濃縮工程の加熱保持処理時の濃縮液の濃度(固形分)を50%としたことを除き、本発明の実施例1と同一の方法により製造したホエーマザーリキッド粉末
【0046】
(2)試験方法
スティッキーポイントの測定と吸湿性の測定を前記試験例1の試験方法と同一の方法により試験した。
【0047】
(3)試験結果
この試験の結果は、表2に示すとおりである。表2から明らかなとおり、第1濃縮工程の加熱保持処理時の濃縮液の固形分が10乃至40%の場合に、スティッキーポイントが一層高く、吸湿性を示す重量百分率が一層小さくなることから、乾燥し易く、吸湿性が低いホエーマザーリキッド粉末を製造するためには、固形分10乃至40%の濃縮時に加熱保持処理することが好ましいことが判明した。
【0048】
尚、加熱保持の条件の内、加熱温度及び保持時間を70乃至90℃、並びに20乃至60分の範囲で適宜変更して試験したが、ほぼ同様の結果が得られた。
【0049】
【表2】
Figure 0003939505
【0050】
試験例3
この試験は、スティッキーポイント及び吸湿性を指標として、第1濃縮工程における適正な加熱保持の条件(加熱温度及び保持時間)を調べるために行った。
【0051】
(1)試料の調製
次に示す8種類の試料を調製した。
試料8:加熱温度を60℃としたことを除き、本発明の実施例1と同一の方法により製造したホエーマザーリキッド粉末
試料9:加熱温度を70℃としたことを除き、本発明の実施例1と同一の方法により製造した本発明のホエーマザーリキッド粉末
試料10:加熱温度を90℃としたことを除き、本発明の実施例1と同一の方法により製造した本発明のホエーマザーリキッド粉末
試料11:加熱温度を100℃としたことを除き、本発明の実施例1と同一の方法により製造したホエーマザーリキッド粉末
試料12:保持時間を10分としたことを除き、本発明の実施例1と同一の方法により製造したホエーマザーリキッド粉末
試料13:保持時間を20分としたことを除き、本発明の実施例1と同一の方法により製造した本発明のホエーマザーリキッド粉末
試料14:保持時間を60分としたことを除き、本発明の実施例1と同一の方法により製造した本発明のホエーマザーリキッド粉末
試料15:保持時間を70分としたことを除き、本発明の実施例1と同一の方法により製造したホエーマザーリキッド粉末
【0052】
(2)試験方法
スティッキーポイントの測定と吸湿性の測定を前記試験例1の試験方法と同一の方法により試験した。また、肉眼観察により色調の変化を観察した。
【0053】
(3)試験結果
この試験の結果は、表3に示すとおりである。表3から明らかなとおり、加熱温度及び保持時間が70℃以上で20分以上の場合に、スティッキーポイントが一層高く、吸湿性を示す重量百分率が一層小さくなることが判明した。
【0054】
また、加熱温度又は保持時間がそれぞれ90℃又は60分を超える場合には、粉末製品の褐変が認められることから好ましくないことが判明した。
【0055】
従って、褐変がない、乾燥し易く、吸湿性が低いホエーマザーリキッド粉末を製造するためには、70乃至90℃で20乃至60分加熱保持処理することが好ましいことが判明した。
【0056】
尚、加熱保持の条件の内、第1濃縮工程の加熱保持処理時の濃縮液の濃度(固形分)を10乃至40%の範囲で適宜変更して試験したが、ほぼ同様の結果が得られた。
【0057】
【表3】
Figure 0003939505
【0058】
試験例4
この試験は、風味を指標として、脱臭・脱色工程の有用性を調べるために行った。
【0059】
(1)試料の調製
次に示す2種類の試料を調製した。
試料16:本発明の実施例1と同一の方法により製造した本発明のホエーマザーリキッド粉末
試料17:両性イオン交換樹脂による脱臭・脱色工程を行わなかったことを除き、本発明の実施例1と同一の方法により製造した本発明のホエーマザーリキッド粉末
【0060】
(2)試験方法
各試料の風味を次のとおり試験した。
各試料を、20歳から40歳までの男女各20人からなるパネルにより、次の評価方法により官能的に試験した。
【0061】
各試料を0点:風味良好1点:風味やや良2点:風味やや不良3点:風味不良の4段階により評価し、各試料の評価点の平均値を算出し、良:0.5点未満やや良:0.5点以上1.5点未満やや不良:1.5点以上2.5点未満不良:2.5点以上3.0点未満の基準により判定した。
【0062】
(3)試験結果
この試験の結果は、表4に示すとおりである。表4から明らかなとおり、脱臭・脱色工程を行わなかった試料17に比較して、本発明の試料16が、風味が優れることから、風味が一層改善されたホエーマザーリキッド粉末を製造するためには、脱臭・脱色工程を付加することが好ましいことが判明した。
【0063】
尚、両性イオン交換樹脂の種類を適宜変更して試験したが、ほぼ同様の結果が得られた。
【0064】
【表4】
Figure 0003939505
【0065】
次に実施例を示して本発明を更に詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【0066】
【実施例】
参考例1
エメンタールチーズ製造時に副産物として生成したホエー1000kgを分画分子量20,000の限外濾過膜(DDS社製、GR61PP)を装着した限外濾過装置で濾過し、全固形分含量6%、乳糖含量4.5%、灰分0.4%の透過液900kgを得た。この透過液をナノ濾過脱塩濃縮膜(NIRO社製、膜タイプ3838、食塩阻止率50%)を装着したナノ濾過装置で2.4倍濃縮・脱塩を行ない固形分14.4%(この内、灰分0.8%)の脱塩濃縮液を得た。この濃縮液をバッチ型濃縮器(みずほ社製)により全固形分含量55%に濃縮し、濃縮液80.1kgを得た。
【0067】
当該濃縮液を冷却ジャケット付タンクに入れ、冷水で8℃に冷却し、同温度で攪拌しながら18時間保持した。析出した乳糖結晶をデカンター(ウエストファリア社製)で分離し、全固形分含量37.0%、灰分含量5.2%の濃縮液57.1kgを得た。また、分離された乳糖結晶を流動乾燥し、乳糖23kgを得た。
【0068】
当該乳糖結晶を分離した濃縮液をバッチ型濃縮器(みずほ社製)により全固形分含量55%に濃縮し、濃縮液38kgを得た。当該濃縮液を冷却ジャケット付タンクに入れ、冷水で冷却し、濃縮液温度が40℃に到達した時に乳糖結晶19g(濃縮液重量の0.05%)を添加し、10℃に冷却し、同温度で攪拌しながら15時間保持し、常法により噴霧乾燥し、ホエーマザーリキッド粉末約20kgを得た。
【0069】
得られたホエーマザーリキッド粉末は、前記試験方法で試験した結果、水分が3%の場合の乾燥のし易さの指標となるスティッキーポイントが80℃、相対湿度60%、37℃の雰囲気中に40時間放置した場合の吸湿性が280%であった。
【0070】
実施例1
エメンタールチーズ製造時に副産物として生成したホエー500kgを分画分子量20,000の限外濾過膜(DDS社製、GR61PP)を装着した限外濾過装置で濾過し、全固形分含量6%、乳糖含量4.5%、灰分0.4%の透過液450kgを得た。この透過液をナノ濾過脱塩濃縮膜(NIRO社製、膜タイプ3838、食塩阻止率50%)を装着したナノ濾過装置で2.4倍濃縮・脱塩を行ない固形分14.4%(この内、灰分0.8%)の脱塩濃縮液187kgを得た。
【0071】
この脱塩濃縮液を両性イオン交換樹脂(味の素ファインテクノ社製。KS−35)を充填したイオン交換樹脂塔に通液し、脱色・脱臭した。
【0072】
次に、この脱色・脱臭・脱塩濃縮液(pH5.8)に2%水酸化ナトリウムを添加してpHを7.0に調整した。更に、この濃縮液を80℃まで加熱し、この温度で30分間保持してリン酸カルシウムの沈殿を発生させた。
【0073】
この濃縮液をバッチ型濃縮器(みずほ社製)により全固形分含量55%に濃縮し、濃縮液49.0kgを得た。
【0074】
当該濃縮液を冷却ジャケット付タンクに入れ、冷水で7℃に冷却し、同温度で攪拌しながら24時間保持した。析出した乳糖結晶をデカンター(ウエストファリア社製)で分離し、全固形分含量37.0%、灰分含量5.4%の濃縮液34.9kgを得た。また、分離された乳糖結晶を流動乾燥し、乳糖14kgを得た。
【0075】
当該乳糖結晶を分離した濃縮液をバッチ型濃縮器(みずほ社製)により全固形分含量55%に濃縮し、濃縮液23kgを得た。当該濃縮液を冷却ジャケット付タンクに入れ、冷水で冷却し、濃縮液温度が40℃に到達した時に乳糖結晶12g(濃縮液重量の0.05%)を添加し、8℃に冷却し、同温度で攪拌しながら15時間保持し、常法により噴霧乾燥し、ホエーマザーリキッド粉末約12kgを得た。
【0076】
得られたホエーマザーリキッド粉末は、前記試験方法で試験した結果、水分が3%の場合の乾燥のし易さの指標となるスティッキーポイントが90℃、相対湿度60%、37℃の雰囲気中に40時間放置した場合の吸湿性が224%であり、風味も良好であった。
【0077】
【発明の効果】
以上詳記したとおり、本発明は、ホエー又は脱脂乳を限外濾過した透過液をナノ濾過して固形分10乃至40重量%の非透過液を得、該非透過液を第1濃縮工程において70乃至90℃で20乃至60分保持し、リン酸カルシウムの沈殿を発生させつつ濃縮して第1濃縮液を得、該第1濃縮液を冷却下で一定時間保持し、析出する乳糖を除去して乳糖結晶除去液を得、該乳糖結晶除去液を第2濃縮工程において再濃縮して第2濃縮液を得、該第2濃縮液を冷却して乳糖結晶を添加し、更に冷却下で一定時間保持し、乳糖の結晶を析出させ、該乳糖結晶を含有する第2濃縮液を乾燥することを特徴とするホエーマザーリキッド粉末の製造方法に関するものであり、本発明により奏される効果は次のとおりである。
1)本発明のホエーマザーリキッド粉末の製造方法は、カルシウムとしてミルクカルシウムのみを含有し、ナトリウム、塩素、カリウム等の一価のイオンの低減がなされたホエーマザーリキッド粉末を製造することができる。
2)本発明のホエーマザーリキッド粉末の製造方法は、製造時に乾燥し易く、吸湿し難いホエーマザーリキッド粉末を、工業的規模で簡便に製造することができる。

Claims (2)

  1. ホエー又は脱脂乳を限外濾過した透過液をナノ濾過して固形分10乃至40重量%の非透過液を得、該非透過液を第1濃縮工程において70乃至90℃で20乃至60分保持し、リン酸カルシウムの沈殿を発生させつつ濃縮して第1濃縮液を得、該第1濃縮液を冷却下で一定時間保持し、析出する乳糖を除去して乳糖結晶除去液を得、該乳糖結晶除去液を第2濃縮工程において再濃縮して第2濃縮液を得、該第2濃縮液を冷却して乳糖結晶を添加し、更に冷却下で一定時間保持し、乳糖の結晶を析出させ、該乳糖結晶を含有する第2濃縮液を乾燥することを特徴とするホエーマザーリキッド粉末の製造方法。
  2. ナノ濾過後、第1濃縮工程の前に脱臭・脱色工程を付加することを特徴とする請求項1に記載のホエーマザーリキッド粉末の製造方法。
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